JP3678613B2 - ヘッドの微小移動機構 - Google Patents

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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
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    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヘッドの微小移動機構に関し、特に、ディスク装置のヘッドアクチュエータの先端部近傍において、圧電素子の剪断変形を利用してヘッドを微小移動させる機構に関するものである。
近年、情報機器の精密化が進んでおり、微小な移動距離が必要なアクチュエータの需要が高まっている。例えば、光学系の焦点補正や傾角制御、プリンタの印字装置、磁気ディスク装置のヘッドアクチュエータなどでは、微小距離を移動制御することができるアクチュエータが必要となっている。
【0002】
このような情報機器の中でも、磁気ディスク装置は、近年急激に市場拡大を遂げているマルチメディア機器のキーデバイスの1つである。マルチメディア機器では、画像や音声等をより大量に、かつ高速に取り扱うため、より記憶容量の多い装置の開発が望まれている。磁気ディスク装置の大容量化は一般に、ディスク1枚当たりの記憶容量を増加させることで実現する。しかし、磁気ディスク装置を高記録密度化するためには、単位長さ当たりのトラックの数(TPI)を大きくする、つまり、トラックの幅を狭くすることが不可欠である。そして、記憶密度を急激に増加させるとトラックピッチが急激に狭まるため、記録トラックに対する読み書きを行うヘッド素子の位置決めをヘッドアクチュエータによって如何に正確に行うかが技術的な問題となっている。このため、通常はVCMと呼ばれるモータによって揺動するヘッドアクチュエータの先端部に、VCMによる駆動とは独立にヘッドを微小に移動させることができるヘッドの微小移動機構を備えたヘッドアクチュエータが実用化されており、このヘッドの微小移動機構の小型化が望まれている。
【0003】
【従来の技術】
図1は本出願人が既に提案したヘッドの微小移動機構70を備えたディスク装置のヘッドアクチュエータ80の原理的な構成を示すものである(特開平11−31368号公報参照)。図1において72はヘッドアクチュエータ80のキャリッジアーム72であり、このキャリッジアーム72の先端部に、ヘッドの微小移動機構70を介して、先端部にヘッドスライダ71が取り付けられたヘッドサスペンション74の基部が取り付けられる。ヘッドの微小移動機構70は、剪断型の圧電素子31と可動部材40とから構成されており、ヘッドサスペンション74の基部は可動部材40の一端に取り付けられる。そして、圧電素子31の厚さ方向に電圧を印加すると、圧電素子31が剪断変形し、可動部材40が変位することによってヘッドサスペンション74の先端部にあるヘッドスライダ71が微小に変位する。
【0004】
可動部材40には、実際にはヘッドサスペンション74の変位量を大きくするための移動量拡大機構が設けられている。この例を図2(a) に示す。この例においてキャリッジアーム72の上に取り付けられる剪断型圧電素子31は2個であり、圧電素子31に記載された点線の矢印は2つの圧電素子31の分極方向を示している。2つの圧電素子31の分極方向は、素子の厚さ方向と垂直で、互いに逆向きになっている。キャリッジアーム72の上には圧電素子31に電圧を印加するための電極21と配線パターン22,23が設けられている。
【0005】
この2つの圧電素子31の上に取り付けられる可動部材40には、移動量拡大機構として、2つの圧電素子31の間の空間の位置に対応する第1の切欠41と、この第1の切欠42に直交する方向に可動部材40の両端から設けられた第2の切欠42とがあり、第1の切欠41と第2の切欠42とが交差する部分にヒンジ45が形成されている。そして、第2の切欠42によって仕切られた可動部材40の先端側が移動量拡大部44となっており、ヘッドスライダ71を先端部に備えたヘッドサスペンション74の基部は、この移動量拡大部44に取り付けられている。固定部材40は圧電素子31の一方の電極となっており、固定部材40に電位を印加するために、固定部材40の一部がリード線37によって配線パターン23に接続される。
【0006】
この例のヘッドの微小移動機構70では、電極21と可動部材40との間に電圧を印加することにより、ヘッドスライダ71を矢印U,UCの方向に変位させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−31368号公報に構成されたヘッドの微小移動機構では、キャリッジアーム(ヘッドアーム)72の電極21の上に圧電素子31を取り付け、その上に可動部材40を介してヘッドサスペンション(スプリングアーム)74を取り付けた3層構造となっているので、従来のヘッドマウンティングブロックのみの厚さと比較してキャリッジアーム72からヘッドサスペンション74までの厚みが増えてしまい、ヘッドアクチュエータ80の薄型化に適さなくなるという問題点があった。更に、この厚みの増加によってディスク面間隔が広くなってしまい、ディスク装置に搭載できるディスクの枚数を減らしてしまうことになり、同じ高さのディスク装置に比べて記憶容量を小さくしてしまうという問題点があった。
【0008】
また、磁気ディスク装置のヘッドサスペンションはヘッドの記録再生信号へのノイズを低減するために電気的にグランドに接続しなければならない。ヘッドの微小移動機構が設けられていない通常のヘッドアクチュエータでは一般に、キャリッジアームがグランドに接続されており、このキャリッジアームに対してカシメ接合されているヘッドサスペンションもグランドとなっている。ところが、ヘッドの微小移動機構が組み込まれたヘッドアクチュエータの場合は、キャリッジアームとヘッドサスペンションとの間に圧電素子が挟まれた構造であるため、ヘッドサスペンションをグランドにつなぐための線と、圧電アクチュエータを駆動するための線が必要である。
【0009】
しかしながら、特開平11−31368号公報に構成されたヘッドの微小移動機構では、圧電素子31がキャリッジアーム72と可動部材(ヒンジプレート)40とに挟まれた形状であるため、電極からの配線の引き出しが困難であった。さらに、キャリッジアーム72と可動部材40には、ステンレス鋼(SUS)材を使用しており、半田による銅線の接続性が極めて悪いため、上述の配線の引回しを一層困難にしていた。
【0010】
一方、図3(特開平11−31368号公報の第17図)のように、中継フレキシブル回路基板(中継FPC)24を折り曲げて可動部材40に直に付けることも考えられているが、中継FPC24を付ける作業はキャリッジアーム20に、圧電素子31と可動部材40を取り付けてから行われるため、折り曲げられた中継FPC24を取り付けるためのスペースが確保しにくく、中継FPC24の取付作業が煩雑で困難であった。
【0011】
本発明の第1の目的は、ヘッドの微小移動機構が設けられた磁気ディスク装置のヘッドアクチュエータにおいて、狭いディスク間隔に適するヘッドの微小移動機構を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、ヘッドの微小移動機構を駆動するための配線、ならびにヘッドサスペンションをグランドに接続するための配線を簡単化し、コストを低減することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明の第1の形態は、揺動型ヘッドアクチュエータにおける、ヘッドを先端部に備えたヘッドサスペンションの基部と、回転軸を中心にして揺動するキャリッジアームの先端部との間に設けられるヘッドの微小移動機構であって、この微小移動機構を、キャリッジアームの先端部に固定される固定部材と、ヘッドサスペンションの基部に取り付けられる可動部材、及び固定部材と可動部材の間に介装されると共に、その厚さ方向に電圧を印加することによって厚さが変位する変位部材とから構成し、固定部材又は可動部材の何れか一方の形状を変形して、変位部材を、キャリッジアームの先端部の板厚の範囲に位置させたことを特徴としている。
【0013】
第1の形態において、固定部材を、キャリッジアームの先端部の板厚側にクランク状に折り曲げることによって、変位部材を、キャリッジアームの先端部の板厚の範囲に位置させるようにしても良い。
また、第1の形態において、可動部材を、キャリッジアームの先端部の板厚側にクランク状に折り曲げることによって、変位部材を、キャリッジアームの先端部の板厚の範囲に位置させるようにしても良い。
【0014】
更に、以下のようにすることが可能である。
変位部材への電圧の印加は、変位部材の上下面にそれぞれ設けられたシート状の電極部材によって行われると共に、電極部材と固定部材との間、及び、電極部材と可動部材との間には絶縁部材が介装されており、各電極部材には電源に接続するリード線との接続端子部が設けられている。
【0015】
キャリッジアームがグランドに接続されており、固定部材は導体で構成され、キャリッジアームの先端に電気的に導通するように固定されており、固定部材と変位部材との間には、絶縁層と導体層、及び、電源に接続するリード線との接続端子部を備えた電極部材が導体層を変位部材側にして設けられており、可動部材は導体で構成され、ヘッドサスペンションの基部に電気的に導通するように取付られており、可動部材は導体により固定部材に接続されている。
【0016】
キャリッジアームがグランドに接続されており、固定部材は導体で構成され、キャリッジアームの先端に電気的に導通するように固定されており、固定部材と変位部材との間には、絶縁層と導体層、及び、電源に接続するリード線との接続端子部を備えた電極部材が導体層を変位部材側にして設けられており、可動部材は導体で構成され、ヘッドサスペンションの基部に電気的に導通するように取付られていると共に、変位部材に直接重ね合わされており、ヘッドサスペンションが導体により固定部材に接続されている。
【0017】
可動部材は導体で構成され、可動部材の変位部材と反対側の面の基部側には絶縁層と導体層からなる電極部材が固定されると共に、この電極部材には外部の配線に接続する配線引出部が設けられており、電極部材の導体層と可動部材の間は導電体により接続されている。
キャリッジアームがグランドに接続されており、絶縁層と導体層、及び外部のリード線との接続端子部とを備えた電極部材が、その導体部を変位部材の可動部材側の面に接触させて設けられ、変位部材の固定部材側の面は、導体で構成された固定部材を通じてキャリッジアームに電気的に接続されており、ヘッドサスペンションが取り付けられた可動部材は、導体から構成されると共に、導体により固定部材に接続されている。
【0018】
キャリッジアームがグランドに接続されており、絶縁層と導体層、及び外部のリード線との接続端子部とを備えた電極部材が、その導体部を変位部材の可動部材側の面に接触させて設けられ、変位部材の固定部材側の面は、導体で構成された固定部材を通じてキャリッジアームに電気的に接続されており、可動部材は導体で構成され、ヘッドサスペンションの基部に電気的に導通するように取付られていると共に、変位部材に直接重ね合わされており、ヘッドサスペンションが導体により固定部材に接続されている。
【0019】
更にまた、以下の構成も可能である。
電極部材がステンレス鋼製の薄板、ポリイミド、銅箔をこの順に積層して構成される、或いは、電極部材が柔軟な印刷回路基板から構成され、この印刷回路基板と、圧電素子、可動部材、及び、固定部材の接合は、それぞれ接着されている。
【0020】
導体がヘッドサスペンションの一部である。
電極部材の配線引出部がキャリッジアームの側面に沿うように折り曲げられている。
可動部材には、ヘッドサスペンションの可動範囲を広げるためのヒンジ部が設けられていると共に、電極部材にはヒンジを有する可動部材のヒンジ形状に合わせた切り込みがある。
【0021】
可動部材のヘッドサスペンションの取付面と固定部材のキャリッジアームへの取付面と反対側の面が面一となるように構成されている。
導体が導電性接着剤である。
また、前記目的を達成する本発明の第2の形態は、揺動型ヘッドアクチュエータにおける、ヘッドを先端部に備えたヘッドサスペンションの基部と、回転軸を中心にして揺動するキャリッジアームの先端部との間に設けられるヘッドの微小移動機構であって、キャリッジアームの先端部に固定される固定部材と、ヘッドサスペンションの基部に取り付けられる可動部材、固定部材の自由端側の所定領域の面とこれに対向する可動部材の自由端側の所定領域の面との間に介装されると共に、その厚さ方向に電圧を印加することによって底面に対して上面が変位する変位部材、及び、この変位部材の上下面の少なくとも一方の面に配置される、絶縁層と導体層とからなるシート状の電極部材とから構成され、電極部材には外部の配線に接続する配線引出部が設けられており、この配線引出部が前記キャリッジアームの側面に沿うように折り曲げられていることを特徴としている。
【0022】
本発明によれば、ヘッドの微小移動機構が設けられた磁気ディスク装置のヘッドアクチュエータにおいて、狭いディスク間隔に適するヘッドの微小移動機構の構造を達成することができると共に、ヘッドの微小移動機構を駆動するための配線、ならびにヘッドサスペンションをグランドに接続するための配線を簡単化し、コストを低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明のヘッドの微小移動機構10の実施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、図1から図3で説明した従来のヘッドの微小移動機構70と同じ構成部材で、本発明のヘッドの微小移動機構10でも使用するものについては同じ符号を付して説明する。
【0024】
図4はディスク装置における本発明のヘッドの微小移動機構10を備えたヘッドアクチュエータ60の構成を示すものであり、(a) は左側面図、(b) は平面図、(c) は右側面図である。ヘッドアクチュエータ60はピン等の回転軸76に取り付けられており、この回転軸76を中心にして揺動する。回転軸76の一方の側には側面から見ると櫛状に形成されたキャリッジアーム72があり、各キャリッジアーム72の先端部には1つまたは2つのヘッドサスペンション74が取り付けられている。ヘッドサスペンション74の先端部には、ディスク媒体とデータの遣り取りを行うヘッドを備えたヘッドスライダ71がある。
【0025】
回転軸76の他方の側には2本の支持アーム73があり、この支持アーム73に支持されてフラットコイル75が設けられている。フラットコイル75は図示しないディスク装置のベース側に設けられた磁気回路に対向して設けられており、フラットコイル75に流される電流の値に応じてヘッドアクチュエータ60が揺動する。本発明のヘッドの微小移動機構10は、各ヘッドサスペンション74とキャリッジアーム72との間に設けられており、ヘッドアクチュエータ60の揺動とは独立にヘッドサスペンション74を微小移動させる。
【0026】
図5(a) ,(b) は本発明のヘッドの微小移動機構10の原理構成を、本発明を実現可能な2つの形態として示すものである。本発明のヘッドの微小移動機構10は基本的に、キャリッジアーム7の先端部に固定される固定部材としてのアクチュエータベース30、ヘッドサスペンション74の基部に取り付けられる可動部材としてのヒンジプレート40、および、これらアクチュエータベース30とヒンジプレート40の間に介装される変位部材としての圧電素子31とから構成される。圧電素子31には、その厚さ方向に電圧を印加することによって底面に対して上面が変位する剪断型のものが使用される。ここでは、圧電素子31の厚さ方向に電圧を印加するために、圧電素子31の上下の面にそれぞれ電極1,2が設けられているが、電極1,2のうちの一方は、アクチュエータベース30、或いはヒンジプレート40を導電体で構成してこれを電極の代わりに使用することができる。
【0027】
本発明では、圧電素子31が、アクチュエータベース30のキャリッジアーム72の先端部の板厚の範囲に位置している。これは、キャリッジアーム72の板厚がアクチュエータベース30やヒンジプレート40の板厚に対してかなり厚いために、キャリッジアーム72の板厚によるデッドスペースが、ヘッドの微小移動機構10の設置に利用されているためである。
【0028】
ヘッドの微小移動機構10をこのような位置に設けるためには、図5(a) に示すように、平板状のヒンジプレート40に対して、アクチュエータベース30をスライダ71から離れる方向にクランク状に折り曲げてヒンジプレート40との間にスペースを作り出す第1の形態と、図5(b) に示すように、平板状のアクチュエータベース20に対して、ヒンジプレート50をスライダ71から離れる方向にクランク状に折り曲げてアクチュエータベース20との間にスペースを作り出す第2の形態とが考えられる。ここでは、第1と第2の形態のヘッドの微小移動機構に共に同じ符号10を付けて説明する。
【0029】
そこで、本発明ではまず、前述の第1の形態について第1の実施例から第4の実施例により説明し、次いで、第2の形態について第5の実施例から第7の実施例により説明する。
図6は本発明の第1の実施例のヘッドの微小移動機構10の構成を示すものである。第1の実施例では、アクチュエータベース30の固定部33はかしめ突起32によってキャリッジアーム72に固定されている。キャリッジアーム72は一般にグランドに接続されている。アクチュエータベース30の先端部35はクランク状に二度折り曲げられており、固定部33と先端部35との間には段差部34が形成されている。先端部35は固定部33に対して平行になるように折り曲げられる。アクチュエータベース30の先端部35の上には第1の電極1と第2の電極2に挟まれた圧電素子31が取り付けられる。
【0030】
第1と第2の電極1,2はそれぞれ圧電素子31側から銅等の導電体で構成された導体層11、ポリイミド等の絶縁体で構成された絶縁層12、およびSUS等の導電体で構成された導体層13から構成されている。導体層11に銅を用いることにより、後述する中継配線との半田付けによる接続が容易になり、組み立て性が向上し、低コスト化に寄与する。また、電極1,2におけるこのような3層構造は、ポリイミド層、銅層を薄膜技術により薄く形成できるため、電極の薄型化が可能となり、圧電アクチュエータの薄型化に寄与するものである。そして、この第2の電極2の上には、ヒンジプレート40を介してヘッドサスペンション74の基部が固着されている。
【0031】
なお、電極1,2は導体層11と絶縁層12の2層でも構わない。また、SUS材、ポリイミド、銅層材料の代わりに、それと同等な材料、例えば、FPCで代用しても良い。
このとき、アクチュエータベース30の段差部34の高さを予め所定の高さにすることにより、アクチュエータベース30とヒンジプレート40の上面の位置を揃えて同一面にすることができる。このように、アクチュエータベース30とヒンジプレート40の上面の位置を揃えて同一面にしておけば、グランドに接続するアクチュエータベース30とヒンジプレート40とを導体で接続することにより、ヒンジプレート40を容易にグランドに接続することが可能になる。
【0032】
図7(a) は本発明の第1の実施例の具体的な構成を示すものである。アクチュエータベース30の固定部33はかしめ突起32によってキャリッジアーム72に開けられたかしめ孔72aに挿入され、かしめられて固定される。キャリッジアーム72はグランドに接続されている。アクチュエータベース30の先端部35は段差部34によって固定部33に対して一段低くなっており、先端部35の上に第1の電極1と第2の電極2に挟まれた圧電素子31が取り付けられる。第1と第2の電極1,2はそれぞれ図6で説明した3層構造となっており、圧電素子31に接触する方に導体層11がある。
【0033】
第1の電極1にはアクチュエータベース30の先端部35から側方に突出する配線引出部14が設けられている。この配線引出部14は、圧電素子31が先端部35に取り付けられた後にキャリッジアーム72の側面に平行に、圧電素子31から離れる側に90°折り曲げられる。第1の電極1の導体層11は圧電素子31に接する側に設けられているので、配線引出部14は前述のように折り曲げられた状態で導体層11が外側を向く。
【0034】
一方、第2の電極2にも配線引出部25が設けられているが、この配線引出部25は折り曲げた時に第1の電極1の配線引出部14に隣接するように構成されている。このため、第2の電極2の配線引出部25は、図7(b) に示すように、第2の電極2からキャリッジアーム72側に突出するように設けられている。そして、配線引出部25と第2の電極2とは、アクチュエータベース30の先端部35から側方に僅かに突出する耳部25aで接続されている。この配線引出部25は、点線で示す耳部25aと第2の電極2の境界部を90°谷折りすることによって図7(a) に示すように、導体層11が外側に露出した状態でキャリッジアーム72の側面に平行になる。
【0035】
第1と第2の電極1,2に挟まれる圧電素子31は、図2で説明した圧電素子31と同じものであり、その分極方向は、素子の厚さ方向と垂直で、互いに逆向きである。また、圧電素子31の上に取り付けられるヒンジプレート40も、図2で説明したものと同じものであり、第1の切欠41、第2の切欠42によって区画された基部43と移動量拡大部44とを備えている。そして、ヒンジプレート40の基部43は第2の電極2の上に取り付けられ、ヘッドサスペンション74がヒンジプレート40の移動量拡大部44にスポット溶接等により固着される。なお、77はヘッドサスペンション74の基部側の側面に設けられた中継FPCの取付部である。
【0036】
図8(a) は図7に示す第1の実施例のヘッドの微小移動機構10の組立後の側面図であり、(b) は組み立てたヘッドの微小移動機構10を平面視したものである。図8(a) に示すように、ヘッドの微小移動機構10が組み立てられると、圧電素子31の上下に設けられている第1の電極1の配線引出部14と、第2の電極2の配線引出部25が隣接配置される。この結果、配線引出部14と配線引出部25へのリードパターン48,49が形成された中継FPC4の半田付けが容易になり、第1と第2の電極1,2への電圧の印加が簡単に行える。
【0037】
ここで、配線引出部14と配線引出部25は、第1の電極1と第2の電極2に対して90°折り曲げたために、キャリッジアーム72の側面に平行になっているが、折り曲げずに使用することも可能である。
なお、ヘッドサスペンション74の上にはヘッド信号線が固定されているので、ヘッドサスペンション74は装置のグランド、即ちアクチュエータベース30と導通させておく方が、ヘッドの記録再生信号へのノイズに対して効果がある。この実現のため、ヘッドサスペンション74の基部側の点Xとアクチュエータベース30の固定部33の点Xに近い点Yを図示されない導体片やリード線で結ぶことができる。この結果、配線の引回しやハンダ付け等の作業をせずに、ヘッドサスペンション74をグランドに接続することができ、作業を簡単化できる。
【0038】
このとき、図8(c) に示すように、予めヘッドサスペンション74の基部側の中継FPC取付部の一部をアクチュエータベース30側に延長して導通舌片78を形成しておけば、ヘッドの微小移動機構10の組立後、この導通舌片78をアクチュエータベース30にスポット溶接するだけで、ヘッドサスペンション74とアクチュエータベース30を介してグランドに接続することができるので、部品点数が削減され、一層の低コスト化が図れる。
【0039】
なお、第1の実施例では、第1の電極1の導体層11は絶縁層12により絶縁されており、また、第2の電極2の導体層11も絶縁層12により絶縁されているので、圧電素子31の駆動用のグランドと、ヘッド信号のグランドとは別々となっている。このような構造とすれば、圧電素子31の駆動電圧がヘッド信号ののS/Nに影響を与えにくい。
【0040】
図9(a) は第1の実施例に使用する第1と第2の電極1,2を一体的に構成した場合の一体電極8の構成を示すものである。一体電極8は、図7(a) で説明した第1の電極1の配線引出部14が設けられていない側の端部と、第2の電極2の配線引出部25が設けられていない側の端部とを、導体層11が同じ側になるようにして連絡壁5で接続して形成したものである。導体層11が同じ側にあるので、一体電極8は容易に製造することができる。そして、この一体電極8の一点鎖線で示す連絡壁5の両端部は90°に谷折りし、破線で示す配線引出部14と第1の電極1の境界部および配線引出部25と第2の電極2の境界部は90°山折りすることにより、図9(b) に示すような一体電極8が完成する。圧電素子31はこの一体電極8の第1と第2の電極1,2の間に挿入すれば良い。
【0041】
また、図9(c) に示すように、一体電極8の第1と第2の電極1,2には、2つの圧電素子31の間の部分に対応する部位に、両側から切欠6を設けるようにしても良い。切欠6を設けることにより、電極1,2がヒンジプレート40の変形を拘束することが少なく済み、大きな可動範囲が得られる。更に、連絡壁5は図9(d) ,(e) に示すように、図9(a) に示す一体電極8を作った後に削除するようにしても良い。
【0042】
図10(a) は本発明の第2の実施例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を分解して示すものであり、(b) は(a) のヘッドの微小移動機構10の組立後の状態を平面視したもの、(c) は(b) を横から見たものである。第2の実施例が第1の実施例と異なる点は、第1の実施例における第2の電極2が設けられていない点のみである。また、第2の実施例は第1の実施例を示す図8(b) の点Xと点Yとを導通板7で接続する例を示している。従って、第2の実施例では第1の実施例と同じ部分については同じ符号を付してその説明を省略し、第1の実施例と異なる部分のみを説明する。
【0043】
第1の実施例では、圧電素子31の両端に設けられた第1と第2の電極1,2に中継FPC4によって電圧を印加していた。一方、第2の実施例では、第2の電極2を省略したので、圧電素子31のヒンジプレート40側の面には、ヒンジプレート40を通じてグランドレベルの電圧が印加される。このため、ヒンジプレート40は導体で構成され、導通板7を使用してアクチュエータベース30に接続される。アクチュエータベース30はキャリッジアーム72とかしめによって電気的に接続されているので、圧電素子31の上側の面は、ヒンジプレート40、導通板7、アクチュエータベース30、およびキャリッジアーム72を通じてグランドに接続される。圧電素子31の下側の面には第1の電極1を通じて電圧が印加される。
【0044】
このように、第2の電極2を省略してヘッドサスペンション74のグランドと圧電素子31を駆動するためのグランドとを共通化することにより、圧電素子31を駆動するための中継FPCにおけるリードパターンの数を削減できると共に第2電極2を削減でき、ヘッドの微小移動機構10の部品点数の削減、薄型化、低コスト化を図ることができる。
【0045】
図11(a) は図10(a) 〜(c) に示した本発明の第2の実施例の変形例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を示すものであり、(b) は(a) の組立後の平面図である。この変形例は、ヒンジプレート40とアクチュエータベース30との電気的な接続を導通板7ではなく、ヘッドサスペンション74の中継FPC取付部77の先端部の一部を延長して設けた導通舌片78によって行っている点のみが第2の実施例と異なる。第2の実施例の変形例は、前述のように、ヒンジプレート40の上面とアクチュエータベース30の上面とが同一面であるために容易に実現可能である。よって、第2の実施例と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0046】
図12(a) は本発明の第2の実施例の別の変形例の具体的な構成を示す組立斜視図である。この実施例が図10,図11で説明した第2の実施例およびその変形例と異なる点は、ヒンジプレート40のグランドへの接続のみである。よって、第2の実施例の別の変形例においても、第2の実施例および第2の実施例の変形例と同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0047】
第2の実施例の別の変形例では、ヒンジプレート40の上側に第3の電極3を取り付けている。この第3の電極3も3層構造であり、ヒンジプレート40側から順に導体層13、絶縁層12、導体層11となっている。第3の電極3にも、アクチュエータベース30の先端部35から側方に突出する配線引出部15が設けられている。この配線引出部15もキャリッジアーム72の側面に沿って90°折り曲げられ、外側に導体層11が露出するようになっている。一方、この第3の電極3の所定の部位には2ヵ所の貫通孔16が設けられている。この貫通孔16には、図12(b) に示すように、第3の電極3がヒンジプレート40の上に取り付けられた後に導電性接着剤18が流し込まれる。第3の電極3の導体層11とヒンジプレート40とはこの導電性接着剤18を通じて電気的に接続される。そして、配線引出部15は、ヘッドの微小移動機構10の組立後に第1の電極1の配線引出部14に隣接する。よって、配線引出部15は第1の実施例と同様に中継FPC4によってグランドに接続することができる。
【0048】
なお、第3の電極3に設ける貫通孔16は、図12(c) に示すようにスルホール17であっても良い。この場合には、導電性接着剤17に代えて、半田でヒンジプレート40と第3の電極3との導通をとることもできる。
この構成により、第3の電極3がヒンジプレート40の変位を妨げる力が小さくでき、ヘッドの微小移動機構10の可動範囲を大きくできる。第3の電極3にはヒンジプレート40の切欠41に沿って同じく切欠を設けておけば、ヒンジプレート40の変位を妨げる力がより小さくなり、一層効果的である。
【0049】
図13(a) は本発明の第3の実施例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を分解して示すものであり、(b) は(a) のヘッドの微小移動機構10の組立後の状態を平面視したもの、(c) は(b) を横から見たものである。第3の実施例が第1の実施例と異なる点は、第1の実施例における第1の電極1が設けられていない点のみである。また、第3の実施例は第1の実施例を示す図8(b) の点Xと点Yとを導通板7で接続する例を示している。従って、第3の実施例では第1の実施例と同じ部分については同じ符号を付してその説明を省略し、第1の実施例と異なる部分のみを説明する。
【0050】
第1の実施例では、圧電素子31の両端に設けられた第1と第2の電極1,2に中継FPC4によって電圧を印加していた。一方、第3の実施例では、第1の電極1を省略したので、圧電素子31のアクチュエータベース30側の面には、アクチュエータベース30を通じてグランドレベルの電圧が印加される。即ち、圧電素子31のアクチュエータベース30側の面は、グランドに接続されたキャリッジアーム72にかしめ突起32を通じて接続する導体製のアクチュエータベース30によってグランドに接続される。そして、圧電素子31のヒンジプレート40側の面には、配線引出部25が側面に設けられた第2の電極2を通じて電圧が印加される。また、ヘッドサスペンション74は、ヒンジプレート40、導通板7、アクチュエータベース30を通じてグランドに接続されたキャリッジアーム72に接続される。
【0051】
図14(a) 〜(c) は図13(a) 〜(c) に示した本発明の第3の実施例の変形例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を示すものであり、(a) が組立図、(b) は(a) の組立後の平面図、(c) が(b) の側面図である。この変形例は、ヒンジプレート40とアクチュエータベース30との電気的な接続を導通板7ではなく、ヘッドサスペンション74の中継FPC取付部77の先端部の一部を延長して設けた導通舌片78によって行っている点のみが第3の実施例と異なる。よって、第3の実施例と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0052】
図15(a) は本発明の第4の実施例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を分解して示すものであり、(b) は(a) のヘッドサスペンション74とヒンジプレート40の部分を拡大して示すものである。第4の実施例が第1の実施例と異なる点は、第1の実施例におけるヘッドサスペンション74とヒンジプレート40のグランドへの接続方法のみである。従って、第4の実施例では第1の実施例と同じ部分については同じ符号を付してその説明を省略し、第1の実施例と異なる部分のみを説明する。
【0053】
第1の実施例では、ヘッドサスペンション74とヒンジプレート40は、図8(b) ,(c) に示したように、点Xと点Yを導通板7で接続するか、或いは、ヘッドサスペンション74の中継FPC取付部77に設けた導通舌片78によってヘッドサスペンション74とアクチュエータベース30とを接続することにより、ヘッドサスペンション74とヒンジプレート40をグランドに接続していた。一方、第4の実施例では、ヘッドサスペンション74の中継FPC取付部77に、ヘッドに接続するリードパターン69の中継端子79の他に、アース端子81が設けられている。
【0054】
従って、第4の実施例では、ヘッドサスペンション74は、このアース端子81に接続される中継FPC(図示せず)によってグランドに接続される。そして、ヒンジプレート40は、第4の実施例では、図15(b) に示すように、このアース端子81とヒンジプレート40との間を導通板47で接続することにより、グランドに接続される。第4の実施例では、圧電素子31には第1と第2の電極1,2を通じて電圧が印加されることは第1の実施例と同じである。
【0055】
次に、本発明の第2の形態について第5の実施例から第7の実施例により説明する。
図16は本発明の第5の実施例のヘッドの微小移動機構10の構成を示すものである。第5の実施例では、アクチュエータベース20は平板状をしており、その固定部33はかしめ突起32によってキャリッジアーム72に固定されている。キャリッジアーム72はグランドに接続されている。一方、ヒンジプレート50は、ヘッドサスペンション74が取り付けられる移動量拡大部44の基部43側が、クランク状に二度折り曲げられており、移動量拡大部44と第2の切欠42との間の部位に段差部46が形成されている。このとき、移動量拡大部44と基部43とは平行になるように折り曲げられる。
【0056】
ヒンジプレート50の基部43は、その上に第1の電極1と第2の電極2に挟まれた圧電素子31が取り付けられた状態で、アクチュエータベース20の先端部35の下面に接続される。第1と第2の電極1,2は第1の形態と同様に、それぞれ圧電素子31側から銅等の導電体で構成された導体層11、ポリイミド等の絶縁体で構成された絶縁層12、およびSUS等の導電体で構成された導体層13から構成されている。
【0057】
このとき、ヒンジプレート40の段差部46の高さを予め所定の高さにすることにより、アクチュエータベース20とヒンジプレート50の上面の位置を揃えて同一面にすることができる。第2の形態では、ヒンジプレート50の基部43とヘッド間の距離を第1の形態に比べて大きくできるため、ヒンジプレート50の変位拡大率が大きくとれる利点がある。
【0058】
図17は本発明の第5の実施例の具体的な構成を示すものである。平板状のアクチュエータベース20の固定部33はかしめ突起32によってキャリッジアーム72に開けられたかしめ孔72aに挿入されてかしめられて固定される。キャリッジアーム72はグランドに接続されている。また、ヒンジプレート50は、第1の切欠41、第2の切欠42によって区画された基部43と移動量拡大部44とを備えており、移動量拡大部44の第2の切欠42に近い部分が2度折り曲げられて段差部46となっている。この段差部46により、基部43は移動量拡大部44に対して平行で、かつ一段低くなっている。そして、ヘッドサスペンション74がヒンジプレート50の移動量拡大部44にスポット溶接等により固着される。なお、77はヘッドサスペンション74の基部側の側面に設けられた中継FPCの取付部である。
【0059】
ヒンジプレート50の基部43の上に、第1の電極1と第2の電極2に挟まれた圧電素子31が取り付けられる。第1と第2の電極1,2はそれぞれ図16で説明した3層構造となっており、圧電素子31に接触する側に導体層11がある。第1の電極1に配線引出部14が設けられている点、及び、第2の電極2に配線引出部25が設けられている点は第1の形態と同じである。第1と第2の電極1,2に挟まれる圧電素子31は、図2で説明した圧電素子31と同じものであり、その分極方向は、素子の厚さ方向と垂直で、互いに逆向きである。
【0060】
図18(a) は図17に示す第5の実施例のヘッドの微小移動機構10の組立後の側面図であり、(b) は組み立てたヘッドの微小移動機構10を平面視したものである。図18(a) に示すように、ヘッドの微小移動機構10が組み立てられると、圧電素子31の上下に設けられている第1の電極1の配線引出部14と、第2の電極2の配線引出部25が隣接配置される。この結果、配線引出部14と配線引出部25にリードパターン48,49が形成された中継FPC4の半田付けにより、第1と第2の電極1,2に容易に電圧を印加することができる。
【0061】
なお、ヘッドサスペンション74の上にはヘッド信号線が固定されているので、ヘッドサスペンション74は装置のグランド、即ちアクチュエータベース30と導通させておく方が、ヘッドの記録再生信号へのノイズに対して効果がある。この実現のため、ヘッドサスペンション74の基部側の点Xとアクチュエータベース20の固定部33の点Xに近い点Zを図示されない導体片やリード線で結ぶことができる。このとき、図18(c) に示すように、予めヘッドサスペンション74の基部側の中継FPC取付部の一部をアクチュエータベース20側に延長して導通舌片78を形成しておき、ヘッドの微小移動機構10の組立後、この導通舌片78をアクチュエータベース20にスポット溶接してヘッドサスペンション74とアクチュエータベース0とをグランドに接続することができる。また、第1と第2の電極1,2には、図9(a) 〜(e) で説明したものを使用することができる。
【0062】
図19(a) は本発明の第6の実施例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を分解して示すものである。第6の実施例は、第1の形態のヘッドの微小移動機構10の第2の実施例、即ち、第1の実施例からヒンジプレート40側の電極を取り去った構成に対応している。従って、第6の実施例が第5の実施例と異なる点は、第5の実施例における圧電素子31のヒンジプレート50側の電極、即ち、第1の電極1が設けられていない点、および、配線引出部27の位置を変更した第2の電極2′の形状のみである。そして、第6の実施例は第5の実施例を示す図18(b) の点Xと点Zとを導通板7で接続する例を示している。従って、第6の実施例では第5の実施例と同じ部分については同じ符号を付してその説明を省略し、第5の実施例と異なる部分のみを説明する。
【0063】
第5の実施例では、圧電素子31の両端に設けられた第1と第2の電極1,2に中継FPC4によって電圧を印加していた。一方、第6の実施例では、第1の電極1を省略したので、圧電素子31のヒンジプレート50側の面には、ヒンジプレート50を通じてグランドレベルの電圧が印加される。このため、ヒンジプレート50は導体で構成され、ヒンジプレート50にスポット溶接によって電気的に接続した状態で取り付けられるヘッドサスペンション74が、導通板7を使用してアクチュエータベース20に接続される。アクチュエータベース20はキャリッジアーム72とかしめによって電気的に接続されているので、圧電素子31の下側の面は、ヒンジプレート50、ヘッドサスペンション74、導通板7、アクチュエータベース20、およびキャリッジアーム72を通じてグランドに接続される。圧電素子31の上側の面には第2の電極2′を通じて電圧が印加される。
【0064】
図19(b) は第6の実施例の変形例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を分解して示すものである。この変形例は、アクチュエータベース20とヘッドサスペンション74との電気的な接続を導通板7ではなく、ヘッドサスペンション74の中継FPC取付部77の先端部の一部を延長して設けた導通舌片78によって行っている点のみが第6の実施例と異なる。よって、第6の実施例と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0065】
図20は本発明の第6の実施例の別の変形例の具体的な構成を分解して示すものであり、図12(a) 〜(c) で説明した第1の形態の第2の実施例の別の変形例に対応する。この実施例が図19(a) ,(b) で説明した第6の実施例およびその変形例と異なる点は、ヒンジプレート50のグランドへの接続のみである。よって、第6の実施例の別の変形例においても、第6の実施例および第6の実施例の変形例と同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0066】
第6の実施例の別の変形例では、ヒンジプレート50の下側に3層構造の第3の電極3が取り付けられている。アクチュエータベース20の先端部35から側方に突出する第3の電極3に設けられた配線引出部15は、キャリッジアーム72の側面に沿って90°折り曲げられ、外側に導体層11が露出するようになっている。図12(a) 〜(c) で説明したように、第3の電極3の所定の部位には、2ヵ所の貫通孔16またはスルホール17が設けられており、導電性接着剤18あるいは半田によって第3の電極3とヒンジプレート50が電気的に接続される。そして、配線引出部15は、ヘッドの微小移動機構10の組立後に第2の電極2′の配線引出部27に隣接する。よって、配線引出部15は第5の実施例と同様に中継FPC4によってグランドに接続することができる。
【0067】
図21(a) は本発明の第7の実施例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を分解して示すものである。第7の実施例が第5の実施例と異なる点は、第5の実施例における第2の電極2′が設けられていない点のみである。また、第7の実施例は第5の実施例を示す図18(b) の点Xと点Zとを導通板7で接続する例を示している。従って、第7の実施例では第5の実施例と同じ部分については同じ符号を付してその説明を省略し、第5の実施例と異なる部分のみを説明する。
【0068】
第5の実施例では、圧電素子31の両端に設けられた第1と第2の電極1,2に中継FPC4によって電圧を印加していた。一方、第7の実施例では、第2の電極2′を省略したので、圧電素子31のアクチュエータベース20側の面には、アクチュエータベース20を通じてグランドレベルの電圧が印加される。即ち、圧電素子31のアクチュエータベース20側の面は、グランドに接続されたキャリッジアーム72にかしめ突起32を通じて接続する導体製のアクチュエータベース20によってグランドに接続される。一方、圧電素子31のヒンジプレート50側の面には、配線引出部14が側面に設けられた第1の電極1を通じて電圧が印加される。また、ヘッドサスペンション74は導通板7、アクチュエータベース20を通じてグランドに接続されたヘッドサスペンション74に接続される。
【0069】
図21(b) は第7の実施例の変形例のヘッドの微小移動機構10の具体的な構成を示すものである。この変形例は、ヘッドサスペンション74とアクチュエータベース20との電気的な接続を導通板7ではなく、ヘッドサスペンション74の中継FPC取付部77の先端部の一部を延長して設けた導通舌片78によって行っている点のみが第7の実施例と異なる。よって、第7の実施例と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0070】
以上説明したように、本発明のヘッドの微小移動機構10によれば、スライダ71のディスク媒体側の面からキャリッジアーム72のディスク媒体から遠い側の面までの高さHを低くすることができると共に、圧電素子31の上下面に配置された電極への通電が配線引出部を通じて容易に行うことができる。ここで、前述の高さHの従来のヘッドの微小移動機構と本発明のヘッドの微小移動機構との高さの違いについて図22を用いて説明する。
【0071】
図22(a) は図1から図3で説明した従来のヘッドの微小移動機構70の構成を模式的に表したものである。従来のヘッドの微小移動機構70では、キャリッジアームの上にアクチュエータベースが取り付けられ、このアクチュエータベースの上に圧電素子を挟んでヒンジプレートが取り付けられ、このヒンジプレートにスライダを備えたヘッドサスペンションが固着されていた。この結果、スライダの厚みをh1、ヘッドサスペンションの厚みをh2、ヒンジプレートの厚みをh3、圧電素子の厚みをh4、アクチュエータベースの厚みをh5、及び、キャリッジアームの厚みをh6とすると、スライダのディスク媒体面側からキャリッジアームのディスク媒体面から遠い側の面までの高さHは次の式で表される。
【0072】
H=h1+h2+h3+h4+h5+h6
これに対して、本発明の第1の形態のヘッドの微小移動機構10では、キャリッジアームの上にはクランク状に折り曲げられて先端部が低くなったアクチュエータベースが取り付けられ、このアクチュエータベースの一段低くなった部分の上に圧電素子を挟んでヒンジプレートが取り付けられ、このヒンジプレートにスライダを備えたヘッドサスペンションが固着される。ここで、アクチュエータベースとヒンジプレートの高さが同じで、かつ、ヒンジプレートの上面とアクチュエータベースの上面とが同じ位置になるように、アクチュエータベースが折り曲げられている場合を考えると、スライダの厚みをh1、ヘッドサスペンションの厚みをh2、ヒンジプレートの厚みをh3、圧電素子の厚みをh4、アクチュエータベースの厚みをh5、及び、キャリッジアームの厚みをh6とすると、スライダのディスク媒体面側からキャリッジアームのディスク媒体面から遠い側の面までの高さHは次の式で表される。この高さHの値は、ヒンジプレート側に段差を設けた本発明の第2の形態においても同じである。
【0073】
H=h1+h2+h3+h6
このように、本発明では、電極を含む圧電素子の厚みと、ヒンジプレート、或いはアクチュエータベースの一方の厚みを、もともと厚みのあるキャリッジアームの前方の部分に収容して減らすようにしたために、スライダのディスク媒体面側からキャリッジアームのディスク媒体面から遠い側の面までの高さHの値を従来に比べて小さくすることができ、同じ枚数のディスク媒体に対してアクセスする本発明のヘッドアクチュエータの高さ、即ち、ディスク装置の高さを低くすることができる。
【0074】
また、本発明における第1の電極1における配線引出部14の構成と、第2の電極2における配線引出部25の構成は、従来のヘッドの微小移動機構70にも適用が可能である。図23は、図2(a) で説明した従来のヘッドの微小移動機構70の圧電素子31の電極に、本発明の第1と第2の電極1,2を採用した実施例を示すものである。本発明の第1と第2の電極1,2を採用すれば、キャリッジアーム72の上に配線パターン21,22を形成する必要がなくなり、圧電素子への給電は中継FPCによって行うことができるので、ヘッドの微小移動機構70の構成を簡素化することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のヘッドの微小移動機構によれば、剪断変形を利用した圧電素子を利用したヘッドの微小移動機構を薄型化することができ、ヘッドアクチュエータの高さを低く抑えてディスク装置の薄型化を図ることができるという効果がある。また、圧電素子を駆動するための電極に、キャリッジアームの側面に突出する配線引出部を設けたことにより、圧電素子を駆動するための配線の簡素化を図ることができ、装置コストの低減を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のヘッドの微小移動機構の構成を示す組立斜視図である。
【図2】従来のヘッドの微小移動機構の具体的な構成を示す組立斜視図である。
【図3】 (a) は従来のヘッドの微小移動機構の配線構造を示す斜視図、(b) は(a) のベースの平面図である。
【図4】本発明のヘッドの微小移動機構を備えたヘッドアクチュエータの三面図であり、(a) は左側面図、(b) は平面図、(c) は右側面図である。
【図5】本発明のヘッドの微小移動機構の原理構成を示す図であり、(a) は第1の形態の原理構成図、(b) は第2の形態の原理構成図である。
【図6】本発明の第1の実施例の構成を示す側面図である。
【図7】 (a) は本発明の第1の実施例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) は(a) の第2の電極の加工前の状態を示す斜視図である。
【図8】 (a) は図7に示す第1の実施例の組立後の側面図、(b) は(a) の平面図、(c) は(b) の変形実施例の平面図である。
【図9】 (a) は第1の実施例に使用する第1と第2の電極部材を一体的に構成した場合の電極部材の展開図、(b) は(a) の電極部材の組立後の形状を示す斜視図、(c) は(b) の電極部材の変形例の斜視図、(d) は(b) の電極部材を別体で形成した場合の斜視図、(e) は(c) の電極部材を別体で形成した場合の斜視図である。
【図10】 (a) は本発明の第2の実施例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) は(a) の組立後の平面図、(c) は(b) の側面図である。
【図11】 (a) は本発明の第2の実施例の変形例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) は(a) の組立後の平面図である。
【図12】 (a) は本発明の第2の実施例の別の変形例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) ,(c) は(a) の第3の電極部材とヒンジプレートとの電気的な接続の例をそれぞれ示す部分拡大断面図である。
【図13】 (a) は本発明の第3の実施例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) は(a) の組立後の平面図、(c) は(b) の側面図である。
【図14】 (a) は本発明の第3の実施例の変形例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) は(a) の組立後の平面図、(c) は(b) の側面図である。
【図15】 (a) は本発明の第4の実施例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) は(a) のヘッドサスペンションとヒンジプレートとを組み立てた後の斜視図である。
【図16】本発明の第5の実施例の構成を示す側面図である。
【図17】本発明の第5の実施例の具体的な構成を示す組立斜視図である。
【図18】 (a) は図17に示す第5の実施例の組立後の側面図、(b) は(a) の平面図、(c) は(b) の変形実施例の平面図である。
【図19】 (a) は本発明の第6の実施例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) は第6の実施例の変形例の具体的な構成を示す組立斜視図である。
【図20】本発明の第6の実施例の別の変形例の具体的な構成を示す組立斜視図である。
【図21】 (a) は本発明の第7の実施例の具体的な構成を示す組立斜視図、(b) は第7の実施例の変形例の具体的な構成を示す組立斜視図である。
【図22】 (a) , (b) は従来と本発明のヘッドの微小移動機構のキャリッジアームからスライダまでの高さを比較して示す図である。
【図23】本発明の第8の実施例の具体的な構成を示す組立斜視図である。
【符号の説明】
1…第1の電極
2…第2の電極
3…第3の電極
4…中継FPC
7…導通板
10…本発明のヘッドの微小移動機構
11,13…導体層
12…絶縁層
14,15,25,27…配線引出部
16…貫通孔
18…導電性接着剤
20,30…アクチュエータベース
31…圧電素子
33…固定部
34…段差部
35…先端部
40,50…ヒンジプレート
41,42…切欠
43…基部
44…移動量拡大部
46…段差部
60…本発明のヘッドアクチュエータ
72…キャリッジアーム
74…ヘッドサスペンション
77…中継FPC取付部
78…導通舌片
81…アース端子

Claims (3)

  1. 揺動型ヘッドアクチュエータにおける、ヘッドを先端部に備えたヘッドサスペンション(74)の基部と、回転軸を中心にして揺動するキャリッジアーム(72)の先端部との間に設けられるヘッドの微小移動機構であって、
    この微小移動機構 (10) を、前記キャリッジアーム(72)の先端部に固定される固定部材(30)と、前記ヘッドサスペンション(74)の基部に取り付けられる可動部材(40)、及び前記固定部材 (30) と前記可動部材 (40) 間に介装されると共に、その厚さ方向に電圧を印加することによって厚さが変位する変位部材(31)とから構成し、
    前記固定部材 (30) 又は前記可動部材 (40) の何れか一方の形状を変形して、前記変位部材 (31) を、前記キャリッジアーム (72) の先端部の板厚の範囲に位置させたことを特徴とするヘッドの微小移動機構。
  2. 前記固定部材(30)を、前記キャリッジアーム(72)の先端部の板厚側にクランク状に折り曲げることによって、前記変位部材 (31) を、前記キャリッジアーム (72) の先端部の板厚の範囲に位置させたことを特徴とする請求項1に記載のヘッドの微小移動機構。
  3. 前記可動部材(40)を、前記キャリッジアーム (72) の先端部の板厚側にクランク状に折り曲げることによって、前記変位部材 (31) を、前記キャリッジアーム (72) の先端部の板厚の範囲に位置させたことを特徴とする請求項1に記載のヘッドの微小移動機構。
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