JP5285281B2 - 袋拡開装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙片又は冊子等の内容物を封筒等の袋体の開口に挿入するときに、この袋体の開口を広げる袋拡開装置に関する。
袋体を吸引する吸着パッド又は袋体を掴む爪等を用いて袋体の開口を広げる技術が、特許文献1,2に開示されている。しかしながら、多数の袋体に内容物を連続して挿入する場合、袋体を搬送しながら袋体の開口を広げなければならない。また、所定の時間当りに袋体に内容物を挿入する動作の回数を増やそうとして、吸着パッド又は爪等の動作を高速化すると、これらの往復運動に起因して袋体を波打たせるような振動が起こる。
特許文献1に示されるように、開閉用シリンダによって回動するアーム(梃)に吸着パッドを取付けた構造は、上記の振動を増大する。また、アームはその回動支点を中心に吸着パッドを旋回させるので、吸着パッドに吸引された袋体に遠心方向の慣性力、言い換えると吸着パッドに対して袋体を横滑りさせる力が生じる。このため、吸着パッドの動作の高速化は、吸着パッドから袋体が離脱する不具合を誘発する。
特開2004−136904号公報 特開平5−111968号公報
本発明は、上記の実情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、高速搬送される袋体の開口を確実に広げられる袋拡開装置を提供することにある。
本発明は、開口の上縁部を有する袋体が搬送される行程で、前記袋体が搬送される速度に同期させて牽体を走行させる走行手段と、前記牽体に取付けられた吸着パッドを前記袋体に対して昇降させる吸着手段と、前記牽体に取付けられた爪を前記袋体の開口に進退させる掛止手段とを備え、前記掛止手段が前記爪を前記袋体の開口から後退させた状態で、前記吸着手段が前記吸着パッドを下降することにより、前記開口の上縁部を前記吸着パッドに吸着させ、前記吸着手段が前記吸着パッドを上昇することにより、前記吸着パッドに吸着された前記上縁部を引上げ前記袋体の開口を広げ、前記掛止手段が前記爪を前記開口に進入させた状態で、前記袋体に挿入される内容物を前記袋体の開口部に案内する袋拡開装置であって、互いに前記内容物が通過できる間隔を開けて配置され、前記袋体に向けて前記内容物を案内する一対のガイドレールを備え、前記吸着手段が、前記牽体に取付けられた鉛直方向に延びるスライドレールと、前記スライドレールに滑動自在に係合し前記吸着パッドを支持する滑子と、前記滑子と共に前記吸着パッドを昇降させる昇降駆動手段とを備え、前記掛止手段が、前記爪を下端から突出させ、前記爪が前記袋体の開口に進入する方向、又は前記爪が前記袋体から離脱する方向へ回動自在に、前記牽体に支持されたスイングアームと、前記スイングアームの下端に設けられ、前記一対のガイドレールに案内される内容物に転がり接触するローラと、を備えることを特徴とする。
更に、本発明に係る袋拡開装置は、前記一対のガイドレールを前記袋体が搬送される速度に同期させて移動させるレール追動手段と、前記一対のガイドレールを前記袋体の開口に進退させるレール進退手段とを備えることを特徴とする。
更に、本発明に係る袋拡開装置は、前記一対のガイドレールから前記袋体に向けて先端を延出する一対のガイド片を、前記一対のガイドレールに回動自在に設け、前記レール進退手段が前記一対のガイドレールを前記袋体の開口に向けて前進させたとき、前記一対のガイド片を、それぞれの先端が互いに離れる方向に回動させ、前記レール進退手段が前記一対のガイドレールを前記袋体の開口から後退させたとき、前記一対のガイド片を、それぞれの先端が互いに接近する方向に回動させることを特徴とする。
本発明に係る袋拡開装置によれば、吸着手段がその吸着パッドに吸着された開口の上縁部を引上げた状態で、掛止手段が袋体の開口に爪を進入させ、開口の上縁部を爪で掛止することができる。これにより、袋体の開口の上縁部が下方へ弛むのを予防し、袋体に挿入される内容物が開口の上縁部に引っ掛かるのを予防することができる。
更に、本発明に係る袋拡開装置によれば、吸着パッドを鉛直方向に延びるスライドレールに沿わせて上昇させられるので、吸着パッドに吸着された袋体の開口の上縁部を、その真上に引上げることができる。このため、吸着パッドが上昇するときに、吸着パッドに対して袋体を横滑りさせるような慣性力が生じないので、吸着パッドが昇降する動作を高速化し、所定の時間当りに袋体に内容物を挿入する動作の回数を増やすのに有利である。
更に、本発明に係る袋拡開装置によれば、一対のガイドレールによって袋体に向けて案内される内容物に、スイングアームの下端に設けられたローラが転がり接触するので、内容物は袋体の開口に進入する直前にローラによって押し下げられる。このため、内容物が反る等していても、開口の上縁部に内容物が引っ掛かるのを予防することができる。
更に、本発明に係る袋拡開装置によれば、一対のガイドレールが袋体の開口に向けて前進した状態で、一対のガイド片をそれぞれの先端が互いに離れる方向に回動させることができる。これにより、袋体の開口に一対のガイドレールを進入させ、袋体の開口の幅が内容物より広くなるように、袋体の開口の形状を規制することができる。
以上に述べた効果は、内容物が凸面状に膨れ、内容物が弓形に湾曲し、又は内容物が袋体の開口に引っ掛かり易い凹凸形である場合、このような内容物を袋体へ円滑に挿入するために特に有効である。
図1に示す封筒詰め装置1は、フィルム供給手段2、製袋装置3、搬送手段4、及び本発明に係る袋拡開装置5を一体に結合したものである。
フィルム供給手段2は、ロール状に巻かれた長尺なフィルム7を、その幅方向の途中で2つ折りに重ね合わせて製袋装置3へ送り出すものである。製袋装置3は、2つ折りに重なるフィルム7の長手方向の途中を溶融することにより、封筒等の袋体8を連続成形するものである。搬送手段4は、複数の袋体8を一列に並べて矢印Tで指した搬送方向へ搬送するベルトコンベヤである。
袋拡開装置5について以下に詳しく述べる。図面は特に断らない限り図1乃至図6を参照する。図2は図1のX1−X1線で破断した断面を表し、図3は図2をその左側から見た分解斜視図である。袋拡開装置5は、搬送手段4の上方に配置された走行手段51と、吸着パッド50を袋体8に対して昇降させる複数の吸着手段52,53と、爪54を搬送方向を横切る矢印a,b方向に進退させる複数の掛止手段55とを備える。
走行手段51は、互いに搬送方向に隔たる2本の直立軸56,57を、封筒詰め装置1の筐体の適所に接続されたフレーム10で軸受し、直立軸56,57の上部及び下部に設けた回転輪58に、それぞれ2本の無端状の牽体59を巻掛している。直立軸56は、減速機付きの回転機510により矢印αで指した方向へ回転される。これにより牽体59が搬送方向へ走行する。牽体59としてエンドレスチェーンを適用し、回転輪58にスプロケットを適用しても良い。或いは、牽体59としてタイミングベルトを適用し、回転輪58にタイミングプーリを適用しても良い。
吸着手段52は、基材512に支持されたスライドレール513と、スライドレール513に滑動自在に係合し支持体514を介して吸着パッド50を支持する滑子515と、昇降駆動手段516とを備える。基材512の上端及び下端は、それぞれ2本の牽体59にアタッチメント金具591を用いて取付けられている。吸着パッド50は、ホース501を通して供給される負圧により、下向きに開放した弾性口材から空気を吸引するものである。ホース501の途中には、上記の負圧を適時に遮断できるように、図に表れていない開閉弁が設けられている。
昇降駆動手段516は、吸着手段52の支持体514に、基材512の長穴511を通り抜ける軸体517を取付け、軸体517の先端に、外側カムレール518に転がり接触する外側ローラ519を取付けたものである。吸着手段52が牽体59と共に走行する行程で、外側ローラ519が外側カムレール518に従い昇降することにより、支持体514と共に吸着パッド50が昇降する。
吸着手段53は次の点を除き吸着手段52と同様のものである。吸着手段53の昇降駆動手段520は、支持体521に、基材512の長穴522を通り抜ける吊架部材523の基端を取付け、吊架部材523の先端に、内側カムレール524に転がり接触する内側ローラ525を取付けたものである。吸着手段53が牽体59と共に走行する行程で、内側ローラ525が内側カムレール524に従い昇降することにより、支持体521と共に吸着パッド50が昇降する。複数の吸着手段52,53、及び複数の掛止手段55は、牽体59に対して、図3に示した順番を繰り返すよう配列されている。
外側カムレール518及び内側カムレール524は、2本の直立軸56,57の周りを周回する長円形の軌道である。この軌道の一部が図4に表れている。吸着手段52,53が上記のように走行する行程で、外側カムレール518及び内側カムレール524が、それぞれ外側ローラ519及び内側ローラ525を昇降させるタイミングは一致するので、2つの吸着パッド50は同時に昇降する。図2の符号526は、外側カムレール518及び内側カムレール524をフレーム10に固定するステーを指している。
図5は図1をX2−X2線で破断した断面を表し、図6は図5をその左側から見た分解斜視図である。掛止手段55は、スイングアーム527の下端にL形鋼板528を設け、L形鋼板528にローラ529を取付けたものである。爪54はL形鋼板528の先端部に相当する。ローラ529は、L形鋼板528に取付けたブラケット530に回転自在に支持され、爪54よりも下方へ突出している。スイングアーム527は、基材531に設けた滑節部材532の孔にピン533を挿通し、ピン533に一対の連結片539を介して固定されている。更に、ピン533の端部には、従動ローラ534を先端に設けた従節535が固定されている。
従動ローラ534は、カムレール536に転がり接触する。カムレール536は、2本の直立軸56,57の周りを周回する軌道であり、上記の外側カムレール518及び内側カムレール524よりも低い位置でフレーム10に固定されている。掛止手段55が牽体59と共に走行する行程で、従動ローラ534がカムレール536に従い昇降することにより、スイングアーム527がピン533を支点にして矢印a,b方向に回動する。図5の符号537は、爪54が矢印bで指した方向に後退できる限界を規定するためにスイングアーム527に突き当るストッパを指している。符号538は、引張りばねから成るリターンスプリングを指している。符号540は、2本の直立軸56,57の間で牽体59が滑り接触する案内部材を指している。
更に、袋拡開装置5は、図1に示す袋体8に内容物9を挿入する挿入装置6を備える。図7は、挿入装置6の構造を示している。挿入装置6を矢印iで指した方向から見た形態が図8に表れている。挿入装置6は、互いに搬送方向に隔たるガイドレール61,62と、プッシュロッド63,64と、プッシュロッド63,64に接合されたプッシュ従節70,71と、プッシュ従節70,71が転がり接触するプッシュカムレール72と、レール追動手段610と、レール進退手段611とを備える。内容物9は、図に表れていないフィーダからガイドレール61,62の間に供給される。
レール追動手段610は、8個のスプロケット66,67に、4本の牽体68,69を巻掛し、エンドレスチェーンである4本の牽体68,69に、ガイドレール61,62及びプッシュロッド63,64を接続したものである。回転軸60は回転機に接続されている。この回転機が回転軸60と共にスプロケット66,67を回転することにより、牽体68,69と共にガイドレール61,62及びプッシュロッド63,64が、搬送方向の前途へ向って走行する行程と、搬送方向の後方へ向って走行する行程とを繰り返す。以下で、袋拡開装置5及び挿入装置6の要素が、搬送方向の前途へ向って走行又は移動することを「往動」と記す。
レール進退手段611は、ガイドレール61,62に接続したガイド従節73,74を、ガイドカムレール75,76に滑動自在に係合したものである。ガイドカムレール75,76は、それぞれの上部(ガイド従節73,74が往動する軌道)だけが図7に表れているが、図8に示したプッシュカムレール72と同様に無端状の軌道である。また、ガイドレール61,62及びプッシュロッド63,64は、それぞれ2本ずつ図示されているが、実際には、数十本のガイドレールとプッシュロッドとが交互に配置されている。
図9に示す一対のガイドレール61,62は、それぞれの横片65を対向させた姿勢で、図7に示す牽体68,69に次のように接続されている。ガイドレール61は、牽体68に案内手段sを介して接続されているが牽体69には接続されていない。ガイドレール62は、案内手段s'を介して牽体69に接続されているが、牽体68には接続されていない。案内手段s,s'は、ガイドレール61,62を、それぞれの長手方向に滑動自在に、牽体68,69に接続するものである。プッシュロッド63,64は、ガイドレール61と同様に、牽体68に滑動自在に接続されている。
ガイドレール61,62の間隔は、次のように調節することができる。牽体68が巻掛されたスプロケット66は、回転軸60にキー等で固定されているが、牽体69が巻掛されたスプロケット67は、回転軸60には直に固定されず、スプロケット66にボルト等で締付けられている。このボルト等を緩めれば、スプロケット66に対してスプロケット67を回転させられるので、牽体68と牽体69とを相対的に搬送方向へ変位させられる。これにより、牽体68に接続されたガイドレール61と、牽体69に接続されたガイドレール62とは、図9の寸法線xで示した範囲で相対的に前進又は後退する。
更に、一対のガイドレール61,62は、図10に示す後述のガイド片77,78を設けられている。また、図11に示すように、搬送手段4のベルト41の下側には吸引プレート42が密接している。ベルト41には複数の通気孔43が形成され、吸引プレート42は、通気孔43の真下に通気溝44を形成している。通気溝44に接続したエアブロワ等が、通気孔43から空気を吸引することにより、ベルト41に載せられる袋体8を吸引するための吸引力を発生する。また、搬送手段4が袋体8を搬送する速度は、ベルト41が搬送方向へ走行する速度である。ベルト41の速度と、レール追動手段610の牽体68,69が走行する速度とが一致するように、ベルト41を駆動する回転機、及びレール追動手段610の回転機として、相互に電気的に同期するパルスモータをそれぞれ適用することが好ましい。
袋体8は、製袋装置3にフィルム7が溶融された箇所を側縁81とし、フィルム7が2つ折りにされたときの折り目82が奥端となる。製袋装置3は、フィルム7を溶融する間隔を増減するだけで、袋体8の幅(搬送方向の寸法)を増減することができる。
次に、袋拡開装置5の動作について説明する。以下の文頭に付した英字は動作工程を区分する指標である。
図7に表れた内容物9はA4サイズである。これをB5又はB4サイズに変更する場合、内容物9の幅が増減する分、オペレータは挿入装置6のガイドレール61,62のうち搬送方向へ先行するガイドレール62に対して、ガイドレール61を図9の寸法線xで示した範囲で前進又は後退させる。
また、袋体8のサイズを変更する場合、オペレータは、搬送手段4及びレール追動手段610のそれぞれの回転機を停止させた状態で、走行手段51の回転機510の起動と停止を手早く繰り返し、牽体59を小刻みに走行させる。これにより、搬送手段4にて搬送される新たなサイズの袋体8の幅を2等分する位置に、掛止手段55の搬送方向の位置が合致したところで、回転機510を停止させる。そして、オペレータが、回転機510、搬送手段4の回転機、及びレール追動手段610の回転機を同時に起動させると、走行手段51の牽体59は、搬送手段4のベルト41、及びレール追動手段610の牽体68,69に一致する速度で走行する。
A:図2に示す搬送手段4に搬送される袋体8に、図3に示す吸着手段52,53が往動する行程で対面する。この状態で、吸着手段52,53のそれぞれの吸着パッド50が下降することにより、袋体8の開口83の上縁部84を、2つの吸着パッド50が同時に吸着する。走行手段51が牽体59と共に吸着手段52,53を走行させる速度は、搬送手段4が袋体8を搬送する速度に同期するので、吸着パッド50による上縁部84の吸着は維持される。また、吸着パッド50が袋体8を吸着した時点で、掛止手段55のスイングアーム527は、図3に仮想線で表したように矢印b方向に回動しているので、爪54は袋体8の開口83から後退している。
B:吸着手段52,53のそれぞれの吸着パッド50が上昇する。これにより、2つの吸着パッド50に吸着された開口83の上縁部84が引上げられる一方、袋体8の下面が搬送手段4のベルト41に吸引されるので、袋体8の開口83は上下方向に広げられることになる。袋体8については図12を参照する。
C:掛止手段55のスイングアーム527が、図5に実線で表した位置から矢印a方向に回動し、同図に仮想線で表した位置に達する。これにより、爪54が袋体8の開口83に進入し、開口83の上縁部84を爪54で掛止めできるので、上縁部84が下方へ弛むのを予防することができる。
D:挿入装置6の牽体68,69が往動する行程で、図7に示すプッシュロッド63のプッシュ従節70は、プッシュカムレール72に付したa点からb点を経て、同図の左側に表したプッシュロッド64の位置に向って移動する。この行程で、一対のガイドレール61,62の間に供給される内容物9は、プッシュロッド63によって袋体8へ向けて押出される。
E:上記Dの工程で、内容物9がプッシュロッド63に押出されるのと略同時に、ガイド従節73,74が、ガイドカムレール75,76に付したd,d'点を通過した直後、一対のガイドレール61,62は、図7に実線で表した位置から、図5,10に仮想線で表した位置まで前進する。これにより、一対のガイドレール61,62が袋体8に接近し、プッシュロッド63,64に押される内容物9を、袋体8の開口83付近まで案内することができる。
図10,12に示すように、一対のガイド片77,78は、それぞれ先端79を一対のガイドレール61,62から延出している。一対のガイド片77,78の基端710は、一対のガイドレール61,62に回動自在に支持されている。上記のように一対のガイドレール61,62が袋体8に前進したところで、一対のガイド片77,78は、それぞれの先端79を互いに離れる方向に回動し、図10に仮想線で表した姿勢となる。これにより、一対のガイド片77,78が開口83に進入し、袋体8の開口83の幅が内容物9の幅よりも広くなるように、開口83の形状を規制することができる。
また、一対のガイド片77,78の断面は略コ字形であるので、一対のガイドレール61,62の先方へ押出される内容物9の両方の側縁を、一対のガイド片77,78によって支持し、内容物9が袋体8の開口83から逸れるのを予防することができる。レール追動手段610がガイドレール61,62を移動させる速度は、搬送手段4が袋体8を搬送する速度に同期するので、一対のガイド片77,78が袋体8の開口83に進入した状態が維持される。
一対のガイド片77,78を動作する手段は何ら限定されないが、図7に示すカムレール26に従って一対のガイド片77,78を上記のように回動させるカム機構を適用しても良い。更に、一対のガイドレール61,62の間で内容物9を支持するための底受け板27を追加し、一対のガイドレール61,62が袋体8に接近するときに、底受け板27が袋体8に接近するようにしても良い。
F:吸着パッド50に供給される負圧が断たれ、開口83の上縁部84が吸着パッド50から解放される。この後、吸着手段52,53及び掛止手段55が、それぞれ2本の直立軸56,57の周りを周回し、上記A〜Cの工程が繰り返される。
G:プッシュ従節70は、プッシュカムレール72に付したb点からc点まで往動し、プッシュロッド63は袋体8に対して静止する。そして、プッシュ従節70がc点を通過することにより、プッシュロッド63はプッシュカムレール72に従って袋体8から後退する。
H:上記のd,d'点を通過したガイド従節73,74が、更にe,e'点まで往動する行程で、一対のガイドレール61,62は袋体8に対して静止を保つが、ガイド従節73,74がe,e'点を通過した直後、一対のガイドレール61,62は、図10に仮想線で表した位置から同図に実線で表した位置まで後退する。この行程で、一対のガイド片77,78は、それぞれの先端79を互いに接近する方向に回動する。本工程は上記Gの工程と略同時に進行する。上記G,Hの工程の後、一対のガイドレール61,62、及びプッシュロッド63は、図7の右側に表した位置まで回帰し、上記D以降の工程が繰り返される。
上記A〜Cの工程で、図3に示す吸着手段52,53に注目したが、これら以外の図に表れていない吸着手段もそれぞれの吸着パッドを順次に昇降させ、複数の袋体8のそれぞれの開口83を順次に上記の通り広げることができる。また、プッシュロッド63,64以外の図に表れていないプッシュロッド、及びガイドレール61,62以外の図に表れていないガイドレールも、以上に述べた動作を繰り返すことにより、複数の袋体8に内容物9を順次に挿入することができる。
このように、袋拡開装置5が吸着手段52,53をそれぞれ複数個ずつ備えるので、個々の吸着パッド50が昇降する周期が比較的長くなり、個々の吸着パッド50の昇降により生じる小刻みな振動を軽減するのに有利である。また、吸着手段52,53は、鉛直方向に直線状に延びるスライドレール513に沿わせて滑子515と共に吸着パッド50を昇降させるので、吸着パッド50に吸着された開口83の上縁部84を、その真上に引上げることができる。従って、吸着パッド50が上昇するときに、吸着パッド50に対して袋体8を横滑りさせる慣性力が生じないので、吸着パッド50が昇降する動作を高速化するのに有利である。
更に、袋拡開装置5によれば、上記Cの工程でスイングアーム527が矢印a方向に回動した状態で、一対のガイドレール61,62に案内される内容物9の上面に、ローラ529が転がり接触するので、内容物9は袋体8の開口83に進入する直前にローラ529にて押し下げられる。これにより、内容物9が反る等していても、開口83の上縁部84に内容物9が引っ掛かるのを予防し、袋体8に内容物9を円滑に挿入することができる。ここに述べた効果は、内容物9が凸面状に膨れ、内容物9が弓形に湾曲し、又は内容物9が開口83に引っ掛かり易い凹凸形であるとき特に有効である。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。以上の説明では、袋拡開装置5及び挿入装置6の要素をカムレールに従わせて動作させる構造を例示したが、カムレールは必須ではない。例えば、記憶媒体に書き込まれたプログラムに基づきコンピューターが制御できるサーボモータ又はエアシリンダ等により、既述の動作を実現しても良い。
また、図12に仮想線で表した小形の内容物9'を重ねられた内容物9が、図7に示す一対のガイドレール61,62の間にフィーダから供給されても良い。この場合、スイングアーム527にL形鋼板528を搬送方向に移動自在に取付け、更にスイングアーム527にL形鋼板528をボルト等で締付ける。このボルト等を緩めると、ローラ529が内容物9'の上面に転がり接触できるように、L形鋼板528の位置を調節することができる。
本発明は、人手に依らず内容物を高速でしかも連続して封筒に挿入できるので、例えばダイレクトメールで商品カタログを郵送する場合のように、一度に大量の封筒に大量の内容物を詰め込むのに有益な技術である。
本発明の実施形態に係る袋拡開装置の設置例を示す平面図。 図1のX1−X1線断面図。 本発明の実施形態に係る袋拡開装置の吸着手段の要部を示す分解斜視図。 本発明の実施形態に係る袋拡開装置の走行手段の要部を示す平面図。 図1のX2−X2線断面図。 本発明の実施形態に係る袋拡開装置の掛止手段の要部を示す分解斜視図。 本発明の実施形態に適用した挿入装置及び搬送手段の平面図。 本発明の実施形態に適用した挿入装置の要部を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る袋拡開装置の一対のガイドレールの取付構造を示す側面図。 本発明の実施形態に係る袋拡開装置の一対のガイドレールの使用例を示す平面図。 本発明の実施形態に適用した搬送手段の一部を破断した斜視図。 本発明の実施形態に係る袋拡開装置により袋体の開口を広げた状態を示す斜視図。
5:袋拡開装置
8:袋体
9:内容物
50:吸着パッド
51:走行手段
52,53:吸着手段
54:爪
55:掛止手段
59:牽体
61,62:ガイドレール
77,78:ガイド片
79:先端
83:開口
84:上縁部
160:レール追動手段
513:スライドレール
515:滑子
527:スイングアーム
529:ローラ
610:レール追動手段
611:レール進退手段
710:基端

Claims (3)

  1. 開口の上縁部を有する袋体が搬送される行程で、前記袋体が搬送される速度に同期させて牽体を走行させる走行手段と、
    前記牽体に取付けられた吸着パッドを前記袋体に対して昇降させる吸着手段と、
    前記牽体に取付けられた爪を前記袋体の開口に進退させる掛止手段とを備え、
    前記掛止手段が前記爪を前記袋体の開口から後退させた状態で、前記吸着手段が前記吸着パッドを下降することにより、前記開口の上縁部を前記吸着パッドに吸着させ、
    前記吸着手段が前記吸着パッドを上昇することにより、前記吸着パッドに吸着された前記上縁部を引上げ前記袋体の開口を広げ、前記掛止手段が前記爪を前記開口に進入させた状態で、前記袋体に挿入される内容物を前記袋体の開口部に案内する袋拡開装置であって、
    互いに前記内容物が通過できる間隔を開けて配置され、前記袋体に向けて前記内容物を案内する一対のガイドレールを備え、
    前記吸着手段が、前記牽体に取付けられた鉛直方向に延びるスライドレールと、前記スライドレールに滑動自在に係合し前記吸着パッドを支持する滑子と、前記滑子と共に前記吸着パッドを昇降させる昇降駆動手段とを備え、
    前記掛止手段が、前記爪を下端から突出させ、前記爪が前記袋体の開口に進入する方向、又は前記爪が前記袋体から離脱する方向へ回動自在に、前記牽体に支持されたスイングアームと、
    前記スイングアームの下端に設けられ、前記一対のガイドレールに案内される内容物に転がり接触するローラと、
    を備えることを特徴とする袋拡開装置。
  2. 記一対のガイドレールを前記袋体が搬送される速度に同期させて移動させるレール追動手段と、前記一対のガイドレールを前記袋体の開口に進退させるレール進退手段とを備えることを特徴とする請求項に記載の袋拡開装置。
  3. 前記一対のガイドレールから前記袋体に向けて先端を延出する一対のガイド片を、前記一対のガイドレールに回動自在に設け、
    前記レール進退手段が前記一対のガイドレールを前記袋体の開口に向けて前進させたとき、前記一対のガイド片を、それぞれの先端が互いに離れる方向に回動させ、
    前記レール進退手段が前記一対のガイドレールを前記袋体の開口から後退させたとき、前記一対のガイド片を、それぞれの先端が互いに接近する方向に回動させることを特徴とする請求項に記載の袋拡開装置。
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