JP4534296B2 - フラップ折り曲げ装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、箱体の一方の壁面上に設けられたメインフラップ(蓋体)を折り曲げるフラップ折り曲げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
両側壁の上部にそれぞれ設けられたサイドフラップと、前後の壁面の一方に設けられて上方の開口部を閉鎖するメインフラップ(蓋体)と、このメインフラップの先端に連続して設けられた差し込みフラップとを備え、上方の開口部から内部に物品を収容した後、前記メインフラップを折り込むことにより開口部を閉塞するようにした箱体が従来から広く用いられている。
【0003】
このような箱体では、上方の開口部から内部に物品を挿入した後、先ず、両側のサイドフラップを内側に折り曲げ、次に、メインフラップをそのサイドフラップ上に重ねて折り曲げるとともに、このメインフラップの先端に連続して設けられている差し込みフラップを、メインフラップに対してさらに折り曲げて、メインフラップが設けられている壁面の向かい側の壁面の内部に挿入することにより前記開口部を閉塞するようになっている。
【0004】
前記のような箱体のフラップを折り込む装置は従来から知られており、特に、箱体の封緘後に蓋体となるメインフラップを折り曲げる機構として、従来は、固定位置の支点を中心として回転運動をするフラップ折りプレートを備えたものが広く知られている(特開平8−310503号公報の図2参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に記載された従来のフラップ折り込み装置では、サイズの異なる箱体のフラップ折り込みを行う場合には、その箱体のサイズに応じて、フラップ折りプレートの回転中心となる支点の位置を変更しなければならないという問題があった。
【0006】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、各種サイズの箱体に対して、位置の変更や調整等をすることなく兼用することができるフラップ折り曲げ装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るフラップ折り曲げ装置は、箱体上部の開口部を閉鎖するメインフラップを、回転する押圧部材により押圧して折り曲げるものであって、特に、前記押圧部材の回転中心となる支点位置を、下降させつつ前記メインフラップの背後からこのフラップの折り曲げられる方向に向けて移動させる移動手段を設け、前記回転する押圧部材は、回転移動の移動端でほぼ水平な状態になることを特徴とするものである。
【0008】
また、第2の発明に係るフラップ折り曲げ装置は、前記押圧部材を回転させる回転手段と、支点位置を移動させる移動手段とを連動させ、同一の駆動源により作動させるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るフラップ折り曲げ装置の側面図、図2は、押圧部材(フラップ折りプレート)を回転移動させる駆動部の構成を示す展開図である。このフラップ折り曲げ装置は、図3(a)に示す形状の箱体1に設けられたフラップの折り込みを行う。この箱体1は、底面1a上に直立する前方壁面1b、後方壁面1cおよび両側の側壁1d,1eと、両側壁1d,1eの上部にそれぞれ連続して設けられたサイドフラップ1f,1gと、後方壁面1cの上端に一体的に設けられてこの箱体1の上方開口部1hを閉鎖するメインフラップ(蓋体)1i、およびこのメインフラップ1iの先端に折り目線1kを介して設けられ、この箱体1の封緘時に前方壁面1bの内側に挿入される差し込みフラップ1jを備えている。
【0010】
前記形状の箱体1(図3(a)参照)は、箱搬送コンベヤ2によって間欠的に搬送され、このフラップ折り曲げ装置の上流側で内部に物品が挿入され、その後、差し込みフラップの仮折り装置(図示せず)で差し込みフラップ1jとメインフラップ1iとの間の折り目線1kに折り癖が付けられ(図3(b)参照)、続いて、サイドフラップ折り装置(図示せず)で両側のサイドフラップ1f,1gが開口部1h上に折り畳まれた状態にされた後(図3(c)参照)、このフラップ折り曲げ装置に供給される。そして、このフラップ折り曲げ装置において、メインフラップ(蓋体)1iが開口部1h上に折り曲げられる(図3(d)参照)とともに、その先端に連続して設けられている差し込みフラップ1jが前方壁面1bの内部に挿入されることにより、物品が収容された箱体1が封緘される(図3(e)参照)。
【0011】
次に、前記メインフラップ1iを押圧して折り曲げる機構の構成について、図1および図2により説明する。搬送コンベヤ2の側部に設置された支持台4上に、このフラップ折り曲げ装置の本体6が、二本のガイドロッド8,9(後に説明する図5参照)によって昇降可能に支持されている。この本体6の両側フレーム10,11間に、水平な第1のロッド12が回転可能に支持されている。この第1ロッド12は、前記搬送コンベヤ2の搬送面のほぼ中央の上方に位置している。
【0012】
前記第1ロッド12の両端部に、それぞれL字状のプレート14,16の上部が固定されている。これら一対のL字状プレート14,16の一方16(図2の右側)は、前記第1ロッド12の上方に延長されている部分が、前記本体6の上部に水平に、かつ第1ロッド12と直交する方向を向けて固定されたシリンダ(フラップ折りプレート回転用シリンダ)18のピストンロッド18aに連結されており、このシリンダ18の作動により、両L字状プレート14,16が図1に実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間で揺動する。
【0013】
前記第1ロッド12の、両端部に固定されているL字状プレート14,16の内側にそれぞれ隣接して、大径の第1ギア20,22が回転自在に嵌合している。また、前記第1ロッド12に隣接して、この第1ロッド12と平行な第2ロッド24が、両L字状プレート14,16間に回転自在に支持されている。この第2ロッド24の、前記第1ロッド12に設けられた大径の第1ギア20,22と対応する位置に、小径の第2ギア26,28が固定されて前記大径の第1ギア20,22と噛み合っている。
【0014】
両L字状プレート14,16のほぼ中間の角部14a,16a付近に、第3のロッド30が取り付けられている。さらに、L字状プレート14,16の一方16(図2の右側)の、前記第1ロッド12および第2ロッド24が支持されている横方向部16bとほぼ直交している縦方向部16cの先端寄り(図1の下方寄り)に、短い第4のロッド32が貫通して回転自在に支持されている。
【0015】
前記第2ロッド24および短い第4ロッド32の、一方のL字状プレート(図2の右側のL字状プレート16)の外側にそれぞれプーリー34,36が嵌合して、ロック手段によって固定され、各ロッド24,32と一体的に回転するようになっている。また、第3のロッド30の前記各プーリー34,36の位置と対応する位置に、プーリー38が回転自在に支持されている。これら第2ロッド24のプーリー34、第3ロッド30のプーリー38および第4ロッド32のプーリー36に、エンドレスベルト40が掛け回されており、第2ロッド24が回転すると、プーリー34の回転に伴ってこのベルト40が走行することにより、第4ロッド32が第2ロッド24と同方向に回転するようになっている。
【0016】
前記一方のL字状プレート16の、第3ロッド30と短い第4ロッド32との間には、取付け軸42を介してアイドルプーリー44が取り付けられている。このアイドルプーリー44の取付け軸42は、前記L字状プレート16に形成された長孔16d内に嵌合して取付け位置を移動できるようになっており、このプーリー44を移動させることにより前記エンドレスベルト40の張力を調整することができる。
【0017】
前記短い第4ロッド32には、L字状プレート16の内面側に第3のギア46が固定されている。さらに、両L字状プレート14,16の縦方向部14c,16cの先端(図1および図2の下端)には、第5のロッド48が回転自在に支持されている。この第5ロッド48の、前記短い第4ロッド32のギア46と対応する位置に、第4のギア50が固定されて前記第4ロッド32のギア46と噛み合っている。従って、前記エンドレスベルト40を介して短い第4ロッド32が回転すると、互いに噛み合っている第4ロッド32のギア46と第5ロッド48のギア50を介して回転が伝達されて、第5ロッド48が前記第2,第3および第4ロッド24,30,32の回転と逆方向に回転する。
【0018】
第5ロッド48には、一対の取付け部材52,54を介してフラップ折りプレート(押圧部材)56が固定されている。このフラップ折りプレート56は、一方の端部(図2の下方側端部)56aが円弧状に湾曲しており、この湾曲部56a付近が前記取付け部材52,54に固定されている。また、フラップ折りプレート56の他方側の端部(図2の上方側端部)56bがほぼ直角に折り曲げられている。
【0019】
前述のようにフラップ折りプレート回転用シリンダ18が作動すると、L字状プレート14,16が第1ロッド12を中心に図1の矢印A方向に回動する。L字状プレート14,16が回動すると、その回転中心となる第1ロッド12に回転自在に嵌合している大径の第1ギア20,22と噛み合っている第2ロッド24の小径の第2ギア26,28が、大径ギア20,22の周囲を回転する。この小径ギア26,28の回転により、第2ロッド24が回転する。さらに、第2ロッド24にはプーリー34が固定されており、第2ロッド24の回転によってこのプーリー34が回転することにより、エンドレスベルト40が図1の矢印B方向に走行する。
【0020】
ベルト40の走行により第3ロッド30のプーリー38および第4ロッド32のプーリー36が、前記第2ロッド24と同方向(図1の反時計回り方向)に回転する。第4ロッド32のプーリー36が回転することにより、第4ロッド32の他端(L字状プレート16の内面側)に固定されている第3ギア46が回転する。この第3ギア46は第5ロッド48の第4ギア50に噛み合っており、第5ロッド48が前記各ロッド24,30,32と逆方向、つまり、図1の時計回り方向(矢印C方向)に回転する。この第5ロッド48の回転により、前記フラップ折りプレート56が第5ロッド48を中心として図1の時計回り方向に回転する。
【0021】
従って、フラップ折りプレート56は、回転用シリンダ18のピストンロッド18aが伸張したときには、第5ロッド48を支点として図1の時計回り方向に回転するとともに、この支点である第5ロッド48の、前記第1ロッド12を中心とする矢印A方向の回転運動により、図4に示す軌跡で移動し、最終的には、ほぼ水平状態になって停止する(図1の二点鎖線参照)。また、戻り時に、シリンダ18のピストンロッド18aが収縮したときには、前記軌跡を逆にたどって回転移動する。なお、前述のフラップを折り曲げる機構は、搬送コンベヤ2上を搬送される箱体1に干渉しないように、内部に適宜の空間が形成されている。
【0022】
前記フラップ折りプレート56を備えたメインフラップ1iを押圧する機構の、搬送コンベヤ2を挟んだ向かい側に、メインフラップ1iがフラップ折りプレート56によって折り曲げられる際に、その先端に連続して設けられている差し込みフラップ1jを案内して箱体1の内部に挿入する一対のガイド部材(ガイドプレート)58,60が設けられている(図1、図5および図6参照)。
【0023】
前記フラップ折り曲げ装置本体6の両側フレーム10,11間を横断して、上部に第一支点軸62、下部に第二支点軸64が支持されている。これら両支点軸62,64の両端にそれぞれ回動可能に取り付けたリンク66,68および前記各支点軸62,64と平行な連結軸70,72を介して前記ガイドプレート58,60が取り付けられている。上方のリンク66は支点軸62が図1の左側、連結軸70が右側に位置し、下方のリンク68は逆に支点軸64が図1の右側、連結軸72が左側に位置している。
【0024】
下方のリンク68の一方(図6の左側)は、前記ガイドプレート60に連結された連結軸72側と逆方向に延長されており、その先端部に、前記本体6に垂直に取り付けたガイドプレート昇降用のシリンダ74のピストンロッド74aが連結されている。このシリンダ74の非作動時、つまりピストンロッド74aが収縮した状態のときには、下方のリンク68の連結軸72側が支点軸64よりも下方に位置し、上方のリンク66も同様に連結軸70側が支点軸62よりも下方に位置している(図1に示す状態)。
【0025】
そして、前記シリンダ74が作動してピストンロッド74aが伸張すると、上下のリンク66,68の連結軸70,72側が、支点軸62,64に対して、前記非作動時に下方を向いていた角度とほぼ同角度だけ上方に移動するようになっている。従って、図1に示す状態から昇降用シリンダ74が作動すると、その途中で下方のリンク68がほぼ水平状態になったときに、ガイドプレート58,60の下部が上昇しつつ図1の左方へ振られ、同時に上方のリンク66もほぼ水平状態になるので、ガイドプレート58,60の上部が上昇しつつ図1の右方に振られる。その後、さらにシリンダ74のピストンロッド74aが伸張して、各リンク66,68の連結軸70,72側が支点軸62,64よりも上方へ移動すると、ガイドプレート58,60の下部が上昇しつつ、再び図1の右側に戻るとともに、上部も図1の左側に戻り、図1と同一の姿勢のまま上方へ移動した状態になる。
【0026】
ガイドプレート58,60が上昇した位置から下降する場合には、シリンダ74の作動によりピストンロッド74aを収縮させると、ガイドプレート58,60の下端部は、下降しながら、一度図1の左側(コンベヤ2上にある箱体1の内部側)に振られた後右側に移動して図1に示す位置に戻り、また、ガイドプレート58,60の上部は、逆に、一度図1の右側に振られた後図1に示す位置に戻る。
【0027】
前記両側のガイドプレート58,60には、搬送コンベヤ2側を向いた面に円弧状のガイド面58a,60aが形成されている。このガイド面の円弧は、この装置でメインフラップ1iが折り曲げられる最も大きい箱体(図1および図4に実線で示す箱体)1(1A)のメインフラップ1iの先端が回転する軌跡の円弧(図1中に符号Dで示す)よりも大きい半径を有している。前記搬送コンベヤ2は、箱体1の前方壁面1bを基準(図1および図4に符号Xで示す面)として箱体1を搬送するようになっており、ガイドプレート58,60は、下降した状態(図1に示す位置)のときに、前記円弧状ガイド面58a,60aの下端がこの基準面X上に位置するように配置されている。さらに、前記円弧状ガイド面58a,60aの下端に、導入片(薄い小プレート)58b,60bが取り付けられている。
【0028】
前記一対のガイドプレート58,60の中間の、ガイドプレート58,60の下端部よりもやや下方には、箱体1の前方壁面1bを吸引する吸盤76が設けられている(図1および図5参照)。この吸盤76は、前記本体6の下部に、搬送コンベヤ2方向を向けて水平に固定された吸盤進退用シリンダ78のピストンロッド78aに取付けられ、このシリンダ78の作動により搬送コンベヤ2方向に向かって進退動する。この吸盤76は、後退時には前記基準面Xからコンベヤ2の外方側に離れ、前進時には前記基準面Xに位置している箱体1の前方壁面1bに当接して吸着できるようになっている。
【0029】
なお、前記両ガイドプレート58,60の一方58(図5の上方)は、前記上下の連結軸70,72に水平方向に移動可能に支持されている。そして、このガイドプレート58と前記吸盤76は、従来周知のラック&ピニオン機構80により前記支点軸62,64に沿って移動できるようになっており、その説明は省略するが、ガイドプレート58が移動すると、その移動量の二分の一だけ吸盤76が移動する。
【0030】
前記フラップ折り曲げ装置本体6は、前述のように、その後方部分(図1および図5の右側)で二本の直立したガイドロッド8,9に昇降可能に支持されている。さらに、本体6上部のこれら両ガイドロッド8,9の中間に、手回しハンドル82によって回転される水平軸84に固定されたベベルギア86と、このベベルギア86に噛み合うベベルギア88を有する縦軸90とが設けられており、この縦軸90を回転させることにより、本体6を昇降させることができる。
【0031】
従って、このフラップ折り曲げ装置によってメインフラップ1iおよび差し込みフラップ1jが折り込まれる箱体1のサイズが変更されたときには、前記ハンドル82の操作によって、フラップ折りプレート56を動作させる各機構、ガイドプレート58,60および吸盤76等を一体的に昇降させることができる。この昇降操作により、箱体1の高さに応じて、ガイドプレート58,60の下端が、箱体1の開口部1hの高さと一致するように調整する。なお、前記ハンドル82により手動で操作する構成に変えて、モータを取り付けるようにしても良い。
【0032】
以上の構成に係るフラップ折り曲げ装置の作動について説明する。前述のように、上流側で内部に物品が収容された箱体1は、メインフラップ(蓋体)1iの先端に連続して設けられた差し込みフラップ1jが、仮折り装置において折り目線1kに折り癖が付けられ、その後、両サイドフラップ1f,1gが内部側に向けて折り込まれた後、搬送コンベヤ2によってこのフラップ折り曲げ装置に搬送される。搬送コンベヤ2は間欠的に運転されており、フラップ折り曲げ装置の位置で停止される。
【0033】
この時点では、フラップ折りプレート回転用のシリンダ18は、ピストンロッド18aが収縮してL字状プレート14,16を図1に実線で示す位置に保持することにより、フラップ折りプレート56を上昇させておく。また、ガイドプレート58,60が昇降用シリンダ74によって上昇されるとともに、吸盤76は進退動用シリンダ78によって後退した位置にあり、搬入されてくる箱体1に干渉しないようになっている。
【0034】
箱体1を搬送してきたコンベヤ2が停止すると、先ず、吸盤進退用シリンダ78によって吸盤76を前進させるとともに、吸盤76にバキュームを作用させて、箱体の前方の壁面1bを吸着した後、この吸盤76を後退させることにより箱体1の前方壁面1bを前方(図1の右方)に引く。次に、ガイドプレート昇降用シリンダ74の伸張していたピストンロッド74aを収縮させる。すると、このピストンロッド74aに連結されているリンク68が支点軸64を中心にして揺動し、ガイドプレート58,60を下降させる。ガイドプレート58,60が下降する際には、その下端部が上方から下降するとともに、一度箱体1の内方側へ振られた後、箱体1の前方壁面1bの内面に向かって斜め下方へ移動する。下降した時点では、図1に示すように、ガイドプレート58,60の下端に取り付けられている薄い小プレート58b,60bが箱体1の前方壁面1bの内側に当接してこの壁面1bを押さえる。
【0035】
ガイドプレート58,60の下端に取り付けられた小プレート58b,60bを箱体1の内面に挿入するために、ガイドプレート58,60を上方から垂直に下降させると、その小プレート58b,60bの下端が箱体1の前方壁面1bの上端部に干渉してしまうおそれがあるが、このようにガイドプレート58,60を箱体1の内部側から外側へ向けて移動しつつ下降させるようにしたので、箱体1に干渉することなく内面に挿入することができる。
【0036】
前述のように両ガイドプレート58,60の下端に取り付けた小プレート58b,60bを箱体1内に挿入し、前方壁面1bの内面に当接させた後、フラップ折りプレート回転用シリンダ18を作動させる。このシリンダ18のピストンロッド18aが伸張すると、両L字状プレート14,16は、第1ロッド12を中心にして図1の矢印A方向に回転を始める。L字状プレート14,16が回転すると、第2ロッド24に固定されている小ギア26,28が第1ロッド12に支持されている大ギア20,22の周囲を回転するので、第2ロッド24は、前記矢印A方向に移動しつつ回転(自転)する。
【0037】
第2ロッド24の回転により、このロッド24に固定されているプーリー34が回転し、エンドレスベルト40を図1の矢印B方向に走行させる。ベルト40が走行すると、第2ロッド24の回転がベルト40を介して伝達されて、第3ロッド30のプーリー38および第4ロッド32のプーリー36が同方向(図1の反時計回り方向)に回転する。ベルト40を介して回転が伝達されて第4ロッド32が回転すると、第4ロッド32に固定されている第3ギア46と噛み合っている第5ロッド48の第4ギア50が、第4ロッド32と逆方向(図1の時計回り方向)に回転し、第5ロッド48を図1の矢印C方向に回転させる。この第5ロッド48には、一対の取付け部材52,54を介してフラップ折りプレート56が取り付けられており、第5ロッド48と同方向に回転する。
【0038】
このように、フラップ折りプレート56は、第5ロッド48を中心にして矢印C方向に回転するとともに、この回転中心である第5ロッド48が前記第1ロッド12を中心にして矢印A方向に回転移動するので、図4に示す軌跡を描いて移動する。
【0039】
ここでは、大きい箱体1A(図1および図4に実線で示す)のメインフラップ1iを折り曲げる場合について説明する。フラップ折りプレート56は、非作動時には図4に符号56Aで示す位置、すなわち、メインフラップ1iの背後にあり、この位置から移動を開始すると、先ず、下方を向いている湾曲部56aが箱体1のメインフラップ1iの下部側に当接してこのフラップ1iを押圧する。このようにメインフラップ1iの折り目線(後方壁面1cとの境界)1pの近くを押圧するので、この折り目線1pに沿って正確に折り曲げることができる。しかも、フラップ折りプレート56は、回転するだけでなく支点(第5ロッド48)が移動しているので、定位置に設けられた支点を中心に回転する場合よりもフラップ1iに作用する力の方向が水平に近くなるので、折り始めの直立した状態から、折り目線1pに沿って確実に、かつ容易に折り曲げることができる。
【0040】
さらに、フラップ折りプレート56が箱体1の内部側に向かって次第に移動しつつ回転し(図4の符号56B〜56H参照)、メインフラップ1iを徐々に折り込んでいく。この時、メインフラップ1iの先端に設けられて予め折り目線1kに沿って折り癖が付けられている差し込みフラップ1jは、途中から、前記ガイドプレート58,60のガイド面58a,60a内に入り、回転移動に伴って徐々にメインフラップ1iに対してほぼ直角の状態まで折り曲げられる。
【0041】
そして、フラップ折りプレート56は、その移動端ではほぼ水平な状態(図1に二点差線で示す状態および図4の56I参照)になるので、閉鎖プレート1iによって箱体の開口部1hを完全に閉塞する。
【0042】
また、メインフラップ1iが水平な状態まで折り曲げられる過程で、前述のように、このメインフラップ1iに対して徐々に直角の状態に折り曲げられている差し込みフラップ1jが、ガイドプレート58,60のガイド面58a,60aに沿って移動した後、さらに、その下端の薄い小プレート58b,60bに案内されて箱体1内に挿入される。この時、箱体1の前方壁面1bは、中央部が吸盤76により外側へ引かれており、また、両端部寄りが小プレート58b,60bにより外側へ向けて押さえられているので、差し込みフラップ1jは、スムーズに箱体1内に挿入される。特に、吸盤76で前方壁面1bの中央部を吸着して引き出している状態では、前方壁面1bの両端部が逆に箱体1の内部側に凹んだ状態になりやすいので、小プレート58b,60bによって押さえることにより確実に差し込みフラップ1jを挿入することができる。
【0043】
その後、昇降用シリンダ74によりガイドプレート58,60を上昇させ、吸盤76のバキュームを解放して箱体1の前方壁面1bを離し、さらに、シリンダ18の作動によりL字状プレート14,16を引き戻すことにより、前記フラップ折りプレート56を図1に実線で示す状態に戻して、このフラップ折り曲げ装置による箱体1のフラップ折り込み工程を終了する。
【0044】
また、このフラップ折り曲げ装置によってメインフラップ1iが折り込まれる箱体1のサイズが小さい場合には(図1および図4に二点差線で示す箱体1(1B)参照)、フラップ折りプレート56が支点(第5ロッド48)を中心に回転するとともに、この支点48の移動により搬送コンベヤ2の外側から箱体1方向に移動してくる初期には、箱体1に当接しないが、その後、メインフラップ1iの上部に当たって折り曲げ始める。この例では、メインフラップ1iの折り曲げを開始した時点では、フラップ折りプレート56がすでに傾斜しているが、支点48がメインフラップ1iの背面側から箱体1の内部側に向けて移動しているので、横方向の力が作用し、確実に折り曲げることができる。
【0045】
なお、この実施の形態では、小さい箱体1(1B)が大きい箱体1(1A)と同一の高さを有する場合について説明したが、箱体1の高さが違う場合には、前記ハンドル82の操作により本体6を昇降させることにより、ガイドプレート58,60の下端部を箱体1の開口部1hの高さに一致させる。また、箱体1の幅については説明をしていないが、一対のガイドプレート58,60が箱体1の内面両端部寄りに位置するように、前記ラック&ピニオン機構80によって調整する。このように調整することにより、吸盤76は自動的に両ガイドプレート58,60の中間に位置する。
【0046】
なお、前記フラップ折りプレート56の形状および移動軌跡は、図示のものに限定されるものではなく、フラップ折りプレート56が支点(第5ロッド)48を中心に回転するとともに、この支点48をメインフラップ1iの背面側から箱体1の内部側に向けて移動するものであればよい。また、前記実施の形態では、差し込みフラップ1jを内部に挿入して封緘する構成の箱体1を用いたが、このような箱体1に限るものではなく、例えば、図7に示すように、メインフラップ1iの先端に設けたフラップ1jを箱体1の前方壁面1bに接着して封緘する構成の箱体1にも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のフラップ折り曲げ装置は、支点を中心にして回転する押圧部材の、支点位置を、下降させつつメインフラップの背後からこのフラップの折り曲げられる方向に向けて移動させる移動手段を設け、前記回転する押圧部材は、回転移動の移動端でほぼ水平な状態になるようにしたことにより、各種サイズの箱体に兼用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフラップ折り曲げ装置の全体の構成を示す側面図である。
【図2】前記フラップ折り曲げ装置に設けられた押圧部材の駆動部を説明する展開図である。
【図3】前記フラップ折り曲げ装置によりメインフラップが折り曲げられる箱体の形状、および各フラップの折り曲げ工程を順次示す斜視図である。
【図4】押圧部材(フラップ折りプレート)の移動軌跡を示す図である。
【図5】ガイドプレートおよび吸盤を示す平面図である。
【図6】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図7】この折り曲げ装置によってフラップが折り曲げられる箱体の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 箱体
1h 箱体の開口部
1i フラップ(メインフラップ)
48 支点(第5ロッド)
56 押圧部材(フラップ折りプレート)
Claims (2)
- 箱体上部の開口部を閉鎖するメインフラップを、回転する押圧部材により押圧して折り曲げるフラップ折り曲げ装置において、
前記押圧部材の回転中心となる支点位置を、下降させつつ前記メインフラップの背後からこのフラップの折り曲げられる方向に向けて移動させる移動手段を設け、前記回転する押圧部材は、回転移動の移動端でほぼ水平な状態になることを特徴とするフラップ折り曲げ装置。 - 前記押圧部材を回転させる回転手段と、支点位置を移動させる移動手段とを連動させ、同一の駆動源により作動させることを特徴とする請求項1に記載のフラップ折り曲げ装置。
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