JP2014031201A - 搬送挿入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入物を円滑に挿入できる搬送挿入装置を提供する。
【解決手段】搬送挿入装置1は、第1搬送手段9、吸着部材11、吸着部材11を昇降させる開放手段、ストッパー15、規制部材17を幅方向に進退させる規制手段、規制レール21、及び第2搬送手段23、及びプッシャーを備える。曲折物3の二つの折り重ね部ののうちの上側の折り重ね部を吸着部材11の上昇に従わせ、ストッパー15を支点に上向きに撓ませることにより、曲折物3の二つの折り重ね部の間を開かせる。第1搬送手段9が曲折物3を搬送する過程で、規制レール21により上側の折り重ね部が下向きに撓むのを規制する。プッシャーが挿入物5,7を曲折物3の二つの折り重ね部の間に進入させる。
【選択図】図1
【解決手段】搬送挿入装置1は、第1搬送手段9、吸着部材11、吸着部材11を昇降させる開放手段、ストッパー15、規制部材17を幅方向に進退させる規制手段、規制レール21、及び第2搬送手段23、及びプッシャーを備える。曲折物3の二つの折り重ね部ののうちの上側の折り重ね部を吸着部材11の上昇に従わせ、ストッパー15を支点に上向きに撓ませることにより、曲折物3の二つの折り重ね部の間を開かせる。第1搬送手段9が曲折物3を搬送する過程で、規制レール21により上側の折り重ね部が下向きに撓むのを規制する。プッシャーが挿入物5,7を曲折物3の二つの折り重ね部の間に進入させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、書紙、又は冊子等の複数の物品を搬送し、例えば冊子の内側に書紙を挿入する搬送挿入装置に関する。
特許文献1に記載の袋詰め装置は、何らかの商品と共にその説明書のような矩形の書紙を袋詰めすることができる。図15に示す曲折物201は、一枚の矩形の書紙203を袋に収まる大きさに折り畳んだ例であり、幅方向の一端205で折り返され互いに上下に重なる折り重ね部207,209を成形されている。書紙203の折り曲げられる回数は限定されるものでない。また、折り重ね部とは冊子の各葉も含意し、3つ以上の折り重ね部を一枚の書紙203に形成しても良い。
更に別の曲折物、冊子、又は平らな紙のような挿入物211が曲折物201と共に袋詰めされることがある。この場合、袋詰めの前に、曲折物201の二つの折り重ね部207,209の間に挿入物211を挿入し、両者を重ね合わせる工程を人手に依らず行うことが望まれている。
また、曲折物201の角213は、矩形の書紙203の四隅が互いに重なった部位であり、重ね部207の幅方向の他端206は、書紙203の側縁が互いに重なった部位である。曲折物201の折り重ね部207,209の間に挿入物211を挿入させるとき、挿入物211の角215が曲折物201の他端206に対向していると、両者が互いに引っ掛かり折損する原因となる。
しかしながら、商品の袋詰めの仕方は袋詰め装置のユーザーによって随意に決められる。その一例を図15が示している。このように書紙203の折り畳み方が規定され、更に曲折物201、及び挿入物211を袋詰めする姿勢も規定されている場合、挿入物211の角215が曲折物201の他端206に対向するのを避けられない。
本発明は、上記の実情に鑑みて為されたものであり、曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入物を円滑に挿入できる搬送挿入装置を提供することを目的とする。
本発明は、幅方向の一端で折り返され互いに上下に重なる少なくとも二つの折り重ね部を成形された曲折物と、前記曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入される挿入物とを搬送する搬送挿入装置であって、前記曲折物をその幅方向に直交する長手方向に搬送する第1搬送手段と、前記曲折物の二つの折り重ね部のうちの上側の折り重ね部を着脱自在に吸着する吸着部材と、前記吸着部材を上昇させる開放手段と、前記曲折物の一端の上方に配置され前記上側の折り重ね部に近接するストッパーと、前記曲折物にその幅方向の一端の反対側から対向する規制部材を、前記曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入させる規制手段と、前記曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入される規制部材に隣接し、前記第1搬送手段により曲折物の搬送される行程の前途に延長した規制レールと、前記曲折物にその幅方向の一端の反対側から対向する位置に、前記挿入物を搬送する第2搬送手段と、前記挿入物を前記第2搬送手段から前記曲折物へ向けて押し出すプッシャーとを備え、前記吸着部材が前記曲折物の上側の折り重ね部を吸着し、前記曲折物の上側の折り重ね部を前記吸着部材の上昇に従わせ、前記ストッパーを支点に上向きに撓ませることにより、前記曲折物の二つの折り重ね部の間を開いた状態で、前記規制手段が前記規制部材を前記二つの折り重ね部の間に挿入し、前記吸着部材が前記曲折物の上側の折り重ね部を解放し、前記第1搬送手段が前記曲折物を搬送する過程で、前記規制部材、及び前記規制レールが順次に前記曲折物の上側の折り重ね部に摺接し、前記規制レールにより前記上側の折り重ね部が下向きに撓むのを規制した状態で、前記プッシャーにより前記第2搬送手段から押し出される挿入物が、前記曲折物の二つの折り重ね部の間に進入することを特徴とする。
また、本発明は、前記第1搬送手段が、前記長手方向に走行する第1ベルトに複数の爪を互いに前記長手方向に間隔を空けて設け、前記第2搬送手段は、前記長手方向に走行する第2ベルトに、前記第1搬送手段の複数の爪に対して前記第1搬送手段の第1ベルトの走行する向きの前方にそれぞれ位置する複数の爪を設け、前記曲折物が前記長手方向の後端を有し、前記第1搬送手段の爪を前記曲折物の後端に接触させ、前記挿入物が前記長手方向の後端を有し、前記第2搬送手段の爪を前記挿入物の後端に接触させることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1搬送手段により搬送される曲折物の後端を掛止する推進片を、前記第1搬送手段の第1ベルトの走行する向きに移動させることにより、前記曲折物を前記第1搬送手段の爪から前記第1搬送手段の第1ベルトの走行する向きの前方へ押し出すことを特徴とする。
また、本発明は、前記第2搬送手段により搬送される曲折物の後端を掛止する推進片を、前記第2搬送手段の第2ベルトの走行する向きに移動させることにより、前記曲折物を前記第2搬送手段の爪から前記第2搬送手段の第2ベルトの走行する向きの前方へ押し出すことを特徴とする。
また、本発明は、前記曲折物が前記長手方向の後端を有し、前記第2搬送手段により搬送される曲折物の後端を掛止する推進片を、前記第2搬送手段の第2ベルトの走行する向きに移動させることにより、前記曲折物を前記第2搬送手段の爪から前記第2搬送手段の第2ベルトの走行する向きの前方へ押し出すことを特徴とする。
本発明の搬送挿入装置によれば、吸着部材が曲折物の上側の折り重ね部を吸着し、曲折物の上側の折り重ね部を吸着部材の上昇に従わせ、ストッパーを支点に上向きに撓ませることにより、曲折物の二つの折り重ね部の間を開くことができる。この状態で、規制手段が規制部材を二つの折り重ね部の間に挿入させる。続いて、吸着部材が曲折物の上側の折り重ね部を解放し、第1搬送手段が曲折物を搬送する過程で、規制部材、及び規制レールに、曲折物の上側の折り重ね部が順次に摺接する。このため、本発明の搬送挿入装置は、上側の折り重ね部が下向きに閉じるのを規制レールにより規制した状態で、プッシャーが挿入物を曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入し、両者を袋詰めの前に人手に依らず重ね合わせることができる。
更に、本発明の搬送挿入装置によれば、第1搬送手段の第1ベルトの爪に対して第2搬送手段の第2ベルトの爪を第1搬送手段の第1ベルトの走行する向きの前方に配置しているので、第1搬送手段、及び第2搬送手段がそれぞれ曲折物、及び挿入物を搬送する過程で、第1搬送手段の第1ベルトの爪よりも挿入物の後端を長手方向に先行させることができる。このため、プッシャーにより幅方向に押される挿入物を曲折物の二つの折り重ね部の間に進入させる過程で、挿入物の後端が第1搬送手段の第1ベルトの爪に引っ掛かることはなく、挿入物の折損を予防することができる。
更に、本発明の搬送挿入装置によれば、曲折物の後端に推進片を掛止し、推進片の動作に従わせ曲折物を第1搬送手段の第1ベルトの爪に対してその走行する向きの前方に押し出すことができる。このように曲折物の後端と挿入物の後端との位置を互いに長手方向に逸らせることができるので、曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入物の進入する過程で、曲折物の後端の角に挿入物の後端の角が引っ掛かるのを予防できる。これは曲折物、及び挿入物の折損を予防するのに有効である。
図1は、本発明の実施形態に係る搬送挿入装置1の要部の概略を平面図として示している。曲折物3、及び挿入物5,7は、背景技術として述べたものと同じ形態である。これらの形状、及び寸法は任意に変更されることを考慮し図面の中で統一していない。曲折物3の長辺、及び短辺の延びる方向をそれぞれ「長手方向」、「幅方向」とする。また、以下に記す駆動源とは図に表れない電動機、又はエアシリンダー等を意味する。
図1〜3に示すように、搬送挿入装置1は、第1搬送手段9、吸着部材11、吸着部材11を昇降させる開放手段13、ストッパー15、規制部材17、規制部材17を幅方向に進退させる規制手段19、規制レール21、及び第2搬送手段23、第3搬送手段25、及び後述のプッシャーを備える。
図4は、搬送挿入装置1を図2の矢印Sの向きから見た斜視図であり、その矢印Tの前方が図5に表れている。矢印Tは長手方向に平行な向きを指している。図4,5に示す門型のプッシャー27,29は図1〜3で省略されている。
図1〜3に示すように、第1搬送手段9は、第1ベルト31を矢印Tの向きに走行させるベルトコンベヤである。第1ベルト31は、互いに長手方向に等間隔で並ぶ複数の爪33を設けている。第1ベルト31に載せられる曲折物3の後端35に爪33が接触し、曲折物3が爪33から推進力を受けることにより矢印Tの向きに搬送される。
第2搬送手段23は、第1ベルト31に並列した第2ベルト37に、互いに長手方向に等間隔で並ぶ複数の爪39を設けたベルトコンベヤである。第3搬送手段25は、第1ベルト31に対して第2ベルト37の反対側で並列した第3ベルト41に、互いに長手方向に等間隔で並ぶ複数の爪43を設けたベルトコンベヤである。
図2で省略された搬送挿入装置1の左側、即ち矢印Tの上流側にはフィーダーが配置されている。このフィーダーから供給される曲折物3、及び挿入物5,7が、それぞれ第1搬送手段9の第1ベルト31、第2搬送手段23の第2ベルト37、及び第3搬送手段25の第3ベルト41に載せられる。第2ベルト37、及び第3ベルト41にそれぞれ載せられる挿入物5,7が矢印Tの向きに搬送される原理は第1搬送手段9と同様である。また、第1ベルト31、第2ベルト37、及び第3ベルト41は、互いに同じ高さでコンベヤフレーム等の筐体45の上面に支持されている。符号47,49は、曲折物3、及び挿入物5を矢印Tの向きに案内するガイドレールを指している。
図2,4に示すように、第2搬送手段23と第3搬送手段25との間に案内部材51が設けられ、案内部材51に対して第3ベルト41の反対側に摺接部材53が設けられている。案内部材51、及び摺接部材53は、幅方向に延びる2条の案内溝55を有し、第3搬送手段25により搬送される挿入物7の幅方向の両側をそれぞれ滑動自在に支持する。案内部材51は、第3搬送手段25の第3ベルト41から第2搬送手段23の第2ベルト37へ向かうに従い上昇する傾斜面57を有し、その幅方向の端部を第2ベルト37に近接する起立面59としている。
プッシャー27の一対の脚部61は、案内部材51、及び摺接部材53の2条の案内溝55により幅方向に案内される。図4は、摺接部材53に支持される挿入物7よりも幅方向の外方に先端63を後退させた位置で待機するプッシャー27を表している。この位置から先端63が第2ベルト37に近接するまでの行程を、プッシャー27は駆動源により矢印X1,X2で指した幅方向に往復運動する。
図2,5に示すように、第1搬送手段9と第2搬送手段23との間に案内部材65が設けられ、案内部材65に対して第2ベルト37の反対側に摺接部材67が設けられている。案内部材65、及び摺接部材67は、既述の案内部材51、及び摺接部材53と概ね同じ形状であり、第2搬送手段23により搬送される挿入物5の幅方向の両側をそれぞれ滑動自在に支持する。案内部材65の傾斜面57は、第2搬送手段23の第2ベルト37から第1搬送手段9の第1ベルト31へ向かうに従い上昇し、起立面59は第1ベルト31に近接している。
図5は、第2ベルト37よりも幅方向の外方に先端63を後退させた位置で待機するプッシャー29を表している。この位置から先端63を第1ベルト31に近接させるまでの行程を、プッシャー29は駆動源により矢印X1,X2で指した幅方向に往復運動する。プッシャー29の一対の脚部61は、案内部材65、及び摺接部材67の2条の案内溝55により幅方向に案内される。
図2〜4に示すように、吸着部材11は、曲折物3の二つの折り重ね部69,71のうちの上側の折り重ね部69に近接するよう第1ベルト31の上方に配置された吸着パッドである。図に表れていないエアブロワーの吸気口に発生する負圧が方向制御弁を介して吸着部材11の内側に供給され、折り重ね部69を吸着する上向きの吸引力が吸着部材11に発生する。上記の方向制御弁によりエアブロワーの負圧が遮られたとき、吸着部材11から折り重ね部69が解放される。エアブロワーに代わる真空ポンプを吸着部材11に接続しても良い。
筐体45に固定した一対のブラケット73が水平軸74を軸受けし、水平軸74に連結した一対のステー75の上端に、2つの吸着部材11を支持するU形支持具77が接合されている。開放手段13は、水平軸74を中心に一対のステー75を旋回させる駆動源であり、図3,6(a)に示すようにU形支持具77と共に吸着部材11を曲折物3に対して昇降させることができる。
図3,4に示すように、ストッパー15は、曲折物3の幅方向の一端79の上方に配置され折り重ね部69に近接する板材である。ストッパー15を支持する2つのステー81がスライダー83に接合され、スライダー83が筐体45に支持された2本のスライドレール85に係合している。スライダー83をスライドレール85に沿わせて動作させる駆動源が、ストッパー15を曲折物3に対して幅方向に進退させる。
規制部材17は、曲折物3の幅方向の他端87に対向する板材である。他端87は、曲折物3の幅方向の一端79の反対側である。規制部材17を支持するステー89がスライダー91に接合され、スライダー91がスライドレール85に係合している。規制手段19は、スライダー91をスライドレール85に沿わせて動作させることにより、スライダー91と共に規制部材17を曲折物3に対して幅方向に進退させる駆動源である。
図1に示すように、規制レール21は、その始端95を規制部材17に隣接させ、矢印Tの向きの前途に終端97を延長している。図3に示す筐体45に規制レール21を支持するステー等の図示は省略しているが、筐体45の上面から10〜20mmの高さに規制レール21が保持されていれば良い。この値は限定されるものではなく適宜変更される。図4,5の符号93は、第1搬送手段9の上方に設けられ、第1搬送手段9、及び規制レール21を覆うカバーを指している。
次に搬送挿入装置1の動作について説明する。以下の文頭に付した英文字は搬送挿入装置1の動作の工程を区分する指標である。また、搬送挿入装置1の動作は、既述の駆動源、方向制御弁、及びベルトコンベヤを制御するコンピューターが読み取り可能なプログラムに基づき実現されるものとする。
A:図4に示すように、曲折物3が第1搬送手段9により矢印Tの向きに搬送され、2つの吸着部材11の真下に曲折物3が達したところで、第1搬送手段9が第1ベルト31の走行を停止させる。ストッパー15が矢印X2の向きに前進し、図1に示すように曲折物3の幅方向の一端79に上方から重なる位置で停止する。
B:図1,2に示すように、挿入物5,7がそれぞれ第2搬送手段23、及び第3搬送手段25によって矢印Tの向きに搬送される。第1搬送手段9の爪33に対して第2ベルト37の爪39が矢印Tの向きの前方に位置したところで、第2搬送手段23が第2ベルト37の走行を停止させる。更に、第2搬送手段23の爪39に対して第3ベルト41の爪43が矢印Tの向きの前方に位置したところで、第3搬送手段25が第3ベルト41の走行を停止させる。
上記A,Bの工程を搬送挿入装置1が同時に行うようにしても良い。また、第1ベルト31、第2ベルト37、及び第3ベルト41の走行する速度は互いに同期し、又は同期しなくても良い。いずれの場合も、第1ベルト31、第2ベルト37、及び第3ベルト41が停止したとき、図1,2に示す爪33,39,43の相対的な配置が実現できれば良い。
C:図4に示すプッシャー27が矢印X1の向きに前進する。これにより、プッシャー27の先端63が第3ベルト41に載せられた挿入物7に突き当たり、挿入物7は、図3に仮想線で表したように、案内部材51の傾斜面57に案内され、第2ベルト37へ向けて滑動する。図7は、傾斜面57に案内される挿入物7が挿入物5よりも高く上昇することを示している。プッシャー27が更に前進することにより、挿入物7が案内部材51から押し出され挿入物5に積み重ねられる。この後、プッシャー27は図4の矢印X2の向きに後退し、同図に示す位置に復帰する。
図7に挿入物5,7のそれぞれの後端99が表れている。上記Bの工程で第2搬送手段23の爪39に対して第3搬送手段25の爪43が矢印Tの向きの前方に位置している分、上記Cの工程で案内部材51から押し出される挿入物7の後端99は、爪39の前方に逸れることになる。このため、挿入物7の後端99が第2ベルト37の爪39に引っ掛かることはなく、挿入物7の折損を予防することができる。
D:図3に示す曲折物3の折り重ね部69を吸着部材11に吸着させ、図6(a)に示すように開放手段13が吸着部材11を上昇させる。吸着部材11の上昇に従って曲折物3に折り重ね部69を上昇させる力が作用するが、折り重ね部69の幅方向の一端79はストッパー15に掛止される。このため、折り重ね部69がストッパー15を支点に上向きに撓み、二つの折り重ね部69,71の間が開かれることになる。
E:図6(b)に示すように、規制手段19が規制部材17を矢印X1の向きに前進させ、折り重ね部69,71の間に規制部材17を挿入する。この状態で、吸着部材11の吸引力が断たれ、吸着部材11から折り重ね部69が解放される。規制部材17は、吸着部材11から解放された折り重ね部69を受け止め、折り重ね部69,71の間が閉じるのを規制する。
F:上記A,Bの工程と同じ動作を搬送挿入装置1が更に実行する。これにより、上記Dの工程で折り重ね部69,71の間を開かれた曲折物3は、図1に示す2つの吸着部材11の真下から矢印Tの向きに搬送される。この過程で、規制部材17に受け止められた折り重ね部69が規制部材17から規制レール21に乗り移り、図6(c)に示すように、折り重ね部69が規制レール21に摺接する。規制レール21は、規制部材17と同様に折り重ね部69が下向きに閉じるのを規制する。
上記Eの工程の直後、又は上記Fの工程で曲折物3が矢印Tの向きに搬送される途中で、ストッパー15は、矢印X1の向きに後退し、図3に示す位置に復帰する。上記Fの工程で、曲折物3は、図2に示すように案内部材65の起立面59の正面に達し、挿入物7を積み重ねられた挿入物5は、その幅方向の両側を案内部材65、及び摺接部材67に支持される位置に達する。また、折り重ね部69が規制レール21に乗り移った後、規制手段19が規制部材17を図3の矢印X2の向きに後退させ、同図に示す位置に復帰させる。
G:図5に示すプッシャー29が矢印X1の向きに前進する。これにより、プッシャー29の先端63が第2ベルト37に載せられた挿入物5,7に突き当たり、挿入物5,7は案内部材65の傾斜面57に案内され第1ベルト31へ向けて滑動する。プッシャー29が更に前進することにより、挿入物5,7が案内部材65から押し出され、折り重ね部69,71の間に挿入される。この後、プッシャー29は図5の矢印X2の向きに後退し、同図に示す位置に復帰する。
上記Bの工程で第1搬送手段9の爪33に対して第2搬送手段23の爪39が矢印Tの向きの前方に位置している分、上記Gの工程で案内部材65から押し出される挿入物5,7の後端99は、爪33の前方に逸れることになる。このため、挿入物7の後端99が第1ベルト31の爪33に引っ掛かることはなく、搬送挿入装置1は挿入物5,7の折損を予防することができる。
H:上記A,Bの工程と同じ動作を搬送挿入装置1が更に実行する。これにより、曲折物3、及びその折り重ね部69,71の間に挿入された挿入物5,7は、図2に示す案内部材65の起立面59の正面から矢印Tの向きの前途に搬送される。同図で省略された搬送挿入装置1の右側には、曲折物3、及び挿入物5,7を袋詰めすることのできる袋詰め装置等が設置することができる。
上記F,Hの工程の直後に搬送挿入装置1が以上の動作を繰り返し行えるように、既述のフィーダーから新たに供給される曲折物3が、図4の矢印Tの上流側で第1ベルト31に載せられる。同様に、挿入物5,7がそれぞれ第2ベルト37、及び第3ベルト41に載せられる。
以上に述べた搬送挿入装置1は、図8(a),図9(a)に示すように、曲折物3の後端35を掛止する推進片101と、推進片101を矢印Tの向きに移動させる駆動源とを更に備えることが好ましい。推進片101は、筐体45の上面に形成した開口部103から第1ベルト31の上方へ突出する爪、又はピン等である。
また、背景技術として述べた理由により、曲折物3の折り重ね部69,71の間に挿入物5,7が進入するときに、挿入物5,7の角105が曲折物3の幅方向の他端87に対向するのを避けられないことがある。そこで、図8(b),図9(b)に示すように、上記Gの工程で曲折物3の折り重ね部69,71の間に挿入物5,7が進入するとき、又は、その直前に、推進片101を矢印Tの向きに移動させ、曲折物3を推進片101に従わせ第1搬送手段9の爪33の前方へ押し出すようにする。これにより、挿入物5,7の角105に対して曲折物3の幅方向の他端87の位置を長手方向の前方に逸らし、曲折物3、及び挿入物5,7の折損を予防することができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施することができる。
図8(a),(b)に示す推進片101、及び開口部103を図7に示す第2ベルト37の近傍に配置しても良い。この場合、上記Cの工程で第2ベルト37の近傍に配置した推進片が矢印Tの向きに移動することにより、この推進片が第2搬送手段23により搬送される挿入物5の後端99を掛止し、挿入物5を挿入物7、及び第2ベルト37の爪39に対して、矢印Tの向きの前方へ押し出すことができる。
或いは、図8(a),(b)に示す推進片101の動作を行うことなく、第2ベルト37の近傍に配置した推進片が上記Gの工程で第2搬送手段23により搬送される挿入物5,7の後端99を掛止し、挿入物5,7を第2ベルト37の爪39に対して、矢印Tの向きの前方へ押し出しても良い。この場合、第1搬送手段9の爪33に対して第2搬送手段23の爪39を矢印Tの向きの前方に位置させることは必須でない。爪33,39の矢印Tの向きにおける互いの位置が合致していても、第2ベルト37の近傍に配置した推進片の動作に従って挿入物5,7の後端99が爪33の前方へ逸れるので、上記Gの工程で挿入物5,7の後端99が第1ベルト31の爪33に引っ掛かることがなく、挿入物5,7の折損を予防することができる。
また、曲折物3が比較的硬質の紙材である場合、上記Dの工程で吸着部材11の上昇に従って図10(a)に示すように折り重ね部69,71が一緒に第1ベルト31から浮き上がることが希にある。そこで、同図(b)に示すように、折り重ね部71の浮き上りを規制するための舌片109を規制部材17に取り付けても良い。舌片109は、規制部材17から曲折物3の他端87の上方へ延出し、図11に示すように吸着部材11を避けて配置できるものであれば良い。また、吸着部材11が上昇するときに折り重ね部69,71の両方が舌片109に引っ掛かるが、折り重ね部69は、同図(c)に仮想線で表したように弓形に撓り、舌片109の上方へ逃げることができる。
図12(a),(b)に示すように、2本の規制レール111,113を上下に配置しても良い。この場合、上側の規制レール111は、既述の規制レール21と同様に折り重ね部69が下向きに閉じるのを規制する。下側の規制レール113は、折り重ね部71が第1ベルト31から浮き上がるのを規制する。
また、上記A,F,Hの工程で第1搬送手段9が曲折物3を搬送する行程の距離は一定であるので、これらの工程で、案内部材65の起立面59の正面から矢印Tの向きの前途に搬送される曲折物3の先端63は同じ位置に到達する。図13(a)に示すように、この位置を示す点115の真上に、昇降爪117を昇降自在に設けても良い。
昇降爪117は、駆動源により第1ベルト31に近接する高さに下降し、上記Hの工程で搬送される曲折物3、及びその折り重ね部69,71の間に挿入された挿入物5,7の前途で待機する。続いて、第1搬送手段9が第1ベルト31の走行を停止させた時点で、同図(b)に示すように、曲折物3、及び挿入物5,7のそれぞれの前端36,100が昇降爪117に突き当たる。これにより前端36,100が互いに昇降爪117に沿って揃えられた後、昇降爪117は駆動源により曲折物3の上方へ上昇する。
或いは、図14(a),(b)に示すように、上記Gの工程で推進片101により曲折物3が第1搬送手段9の爪33の前方へ押し出される場合、上記Hの工程で搬送される曲折物3に対して、その折り重ね部69,71の間に挿入される挿入物5,7は相対的に矢印Tの向きの後方に退くことになる。第1搬送手段9が第1ベルト31の走行させる過程で爪33が曲折物3、及び挿入物5,7のそれぞれの後端35,99に突き当たることにより、これらが互いに第1搬送手段9の爪33に沿って揃えられる。続いて、第1搬送手段9が第1ベルト31の走行を停止させた時点で、昇降爪117は駆動源により曲折物3の上方へ上昇する。
本発明は、複数の物品を袋詰めすることに限らず、あらゆる物品を結束、又は積層する等の前工程で、複数の物品を重ね合わせるのに有益な技術である。
1...搬送挿入装置、3,201...曲折物、5,7...挿入物、9...第1搬送手段、11...吸着部材、13...開放手段、15...ストッパー、17...規制部材、19...規制手段、21,111,113...規制レール、23...第2搬送手段、25...第3搬送手段、27,29...プッシャー、31...第1ベルト、33,39,43...爪、35,99...後端、36,100...前端、37...第2ベルト、41...第3ベルト、45...筐体、47,49...ガイドレール、51,65...案内部材、53,67...摺接部材、55...案内溝、57...傾斜面、59...起立面、61...脚部、63...先端、69,71,207,209...折り重ね部、73...ブラケット、75,81,89...ステー、77...U形支持具、79,205...一端、83,91...スライダー、85...スライドレール、87...他端、93...カバー、95...始端、97...終端、101...推進片、103...開口部、105,213,215...角、109...舌片、115...点、117...昇降爪、203...書紙。
Claims (5)
- 幅方向の一端で折り返され互いに上下に重なる少なくとも二つの折り重ね部を成形された曲折物と、前記曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入される挿入物とを搬送する搬送挿入装置であって、
前記曲折物をその幅方向に直交する長手方向に搬送する第1搬送手段と、
前記曲折物の二つの折り重ね部のうちの上側の折り重ね部を着脱自在に吸着する吸着部材と、
前記吸着部材を上昇させる開放手段と、
前記曲折物の一端の上方に配置され前記上側の折り重ね部に近接するストッパーと、
前記曲折物にその幅方向の一端の反対側から対向する規制部材を、前記曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入させる規制手段と、
前記曲折物の二つの折り重ね部の間に挿入される規制部材に隣接し、前記第1搬送手段により曲折物の搬送される行程の前途に延長した規制レールと、
前記曲折物にその幅方向の一端の反対側から対向する位置に、前記挿入物を搬送する第2搬送手段と、
前記挿入物を前記第2搬送手段から前記曲折物へ向けて押し出すプッシャーとを備え、
前記吸着部材が前記曲折物の上側の折り重ね部を吸着し、前記曲折物の上側の折り重ね部を前記吸着部材の上昇に従わせ、前記ストッパーを支点に上向きに撓ませることにより、前記曲折物の二つの折り重ね部の間を開いた状態で、前記規制手段が前記規制部材を前記二つの折り重ね部の間に挿入し、
前記吸着部材が前記曲折物の上側の折り重ね部を解放し、前記第1搬送手段が前記曲折物を搬送する過程で、前記規制部材、及び前記規制レールが順次に前記曲折物の上側の折り重ね部に摺接し、前記規制レールにより前記上側の折り重ね部が下向きに撓むのを規制した状態で、前記プッシャーにより前記第2搬送手段から押し出される挿入物が、前記曲折物の二つの折り重ね部の間に進入することを特徴とする搬送挿入装置。 - 前記第1搬送手段は、前記長手方向に走行する第1ベルトに複数の爪を互いに前記長手方向に間隔を空けて設け、
前記第2搬送手段は、前記長手方向に走行する第2ベルトに、前記第1搬送手段の複数の爪に対して前記第1搬送手段の第1ベルトの走行する向きの前方にそれぞれ位置する複数の爪を設け、
前記曲折物が前記長手方向の後端を有し、前記第1搬送手段の爪を前記曲折物の後端に接触させ、前記挿入物が前記長手方向の後端を有し、前記第2搬送手段の爪を前記挿入物の後端に接触させることを特徴とする請求項1に記載の搬送挿入装置。 - 前記第1搬送手段により搬送される曲折物の後端を掛止する推進片を、前記第1搬送手段の第1ベルトの走行する向きに移動させることにより、前記曲折物を前記第1搬送手段の爪から前記第1搬送手段の第1ベルトの走行する向きの前方へ押し出すことを特徴とする請求項2に記載の搬送挿入装置。
- 前記第2搬送手段により搬送される曲折物の後端を掛止する推進片を、前記第2搬送手段の第2ベルトの走行する向きに移動させることにより、前記曲折物を前記第2搬送手段の爪から前記第2搬送手段の第2ベルトの走行する向きの前方へ押し出すことを特徴とする請求項2又は3に記載の搬送挿入装置。
- 前記曲折物が前記長手方向の後端を有し、前記第2搬送手段により搬送される曲折物の後端を掛止する推進片を、前記第2搬送手段の第2ベルトの走行する向きに移動させることにより、前記曲折物を前記第2搬送手段の爪から前記第2搬送手段の第2ベルトの走行する向きの前方へ押し出すことを特徴とする請求項1に記載の搬送挿入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012173181A JP2014031201A (ja) | 2012-08-03 | 2012-08-03 | 搬送挿入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012173181A JP2014031201A (ja) | 2012-08-03 | 2012-08-03 | 搬送挿入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014031201A true JP2014031201A (ja) | 2014-02-20 |
Family
ID=50281367
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012173181A Pending JP2014031201A (ja) | 2012-08-03 | 2012-08-03 | 搬送挿入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014031201A (ja) |
-
2012
- 2012-08-03 JP JP2012173181A patent/JP2014031201A/ja active Pending
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