JP5284141B2 - 同相合成スペースダイバーシティ受信装置、及び相対位相調整方法 - Google Patents
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Description
図2は、第1実施形態の同相合成スペースダイバーシティ受信装置302を説明するブロック図である。同相合成スペースダイバーシティ受信装置302は、スペースダイバーシティにより受信した一方の第1受信信号S1と他方の第2受信信号S2とを合成する主経路(MP1、MP2)と、第1受信信号S1と第2受信信号S2との信号間位相差を検出する位相差検出経路(PP1,PP2)と、位相差検出経路(PP1,PP2)で検出された信号間位相差を小さくするように第1受信信号S1及び第2受信信号S2の少なくとも一方の位相を制御する信号位相制御手段と、主経路MP1と位相差検出経路PP1との間で第1受信信号S1に生ずる経路間位相差と主経路MP2と位相差検出経路PP2との間で第2受信信号S2に生ずる経路間位相差との差である相対位相差を低減する相対位相調整手段101と、を備える。
図3は、第2実施形態の同相合成スペースダイバーシティ受信装置303を説明するブロック図である。同相合成スペースダイバーシティ受信装置303と図2の同相合成スペースダイバーシティ受信装置302との違いは、相対位相調整手段101が遅延パス調整用位相制御回路21、移相回路として電圧位相変換回路20及び書き込み用の端子T3を有していることである。
本方法は、2つの調整用信号が合成回路15で信号間位相差がゼロとなっている場合、合成回路15の出力が最大であることを利用する。図4は、本方法を利用する場合の同相合成スペースダイバーシティ受信装置304のブロック図である。同相合成スペースダイバーシティ受信装置304は、図3の同相合成スペースダイバーシティ受信装置303の合成回路15の出力側に、主経路MP1の信号と主経路MP2の信号との位相差の状態を表す状態値を取得する回路を接続している。具体的には、状態値を取得する回路は、減衰器51、増幅器52、ダイオード54及びローパスフィルタ53からなるオートゲインコントローラ(AGC)のループ、固定値を出力する回路55、減衰器51に入力する値を固定値にするかAGCの値にするかを選択するスイッチSW、並びに状態値を出力する端子T4を有する。
(手順1)
調整用信号発生回路60の移相回路63で一方の調整用信号の位相を、端子T4の電圧値が最大となるよう調整し値を固定する。この手順で合成回路15での調整用信号間の位相が一致する。なお、調整用信号発生回路60の移相回路63で一方の調整用信号の位相を、端子T4の電圧値が最小となるよう調整した後、そこから移相回路63で位相を180°回転させてもよい。
(手順2)
位相差検波回路16の出力の値をモニタしながら相対位相調整手段101で位相差検出経路PP2の第2受信信号S2の位相を変動させて、位相差検波回路16で調整用信号間の位相が一致する値を検出する。この値が調整値である。
本方法は、2つの調整用信号がゲイン、位相、遅延ともに同値である場合、等化器80のタップ係数はセンタータップが最大値を示し、且つその他が最小値となることを利用する。図6は、本方法を利用する場合の同相合成スペースダイバーシティ受信装置305のブロック図である。同相合成スペースダイバーシティ受信装置305は、図3の同相合成スペースダイバーシティ受信装置303の合成回路15の出力側に、主経路MP1の信号と主経路MP2の信号との位相差の状態を表す状態値を取得する回路を接続している。具体的には、状態値を取得する回路は、減衰器51、増幅器52、ダイオード54及びローパスフィルタ53からなるオートゲインコントローラ(AGC)のループ、直交検波器72、アナログデジタル変換器(AD変換器)73、等化器80、並びに状態値を出力する端子T4を有する。図7は、等化器80を説明するブロック図である。等化器80は、遅延素子81、タップ係数乗算器82、加算器83、加算器83の出力の誤差を検出するDET84、加算器83の出力とDET84の出力とで誤差を推定する誤差推定回路85、誤差推定回路85の推定結果からタップ係数を更新するタップ更新回路86、及びタップ係数読み出し回路87を持つ。タップ係数乗算器82は、タップ係数読み出し回路87からタップ係数を読み出す。また、等化器80は、トランシーバ88も持っており、タップ係数読み出し回路87からタップ係数を読み出して状態値として端子T4から出力することができる。
(手順1)
調整用信号発生回路90の位相調整部(93−1、93−2)を用いて調整信号の位相を、等化器80のタップ係数を端子T4でモニタしながら
“センタータップ電力”/“その他タップの電力”
が最大となるよう調整する。この手順で合成回路15での調整用信号間の位相が一致する。なお、調整用信号発生回路90の位相調整部(93−1、93−2)で調整用信号の位相を、“センタータップ電力”/“その他タップの電力”が最小となるよう調整した後、そこから位相調整部(93−1、93−2)で位相を180°回転させてもよい。
(手順2)
位相差検波回路16の出力の値をモニタしながら相対位相調整手段101で位相差検出経路PP2の第2受信信号S2の位相を変動させて、位相差検波回路16で調整用信号間の位相が一致する値を検出する。この値が調整値である。
図3の同相合成スペースダイバーシティ受信装置303の遅延パス調整用位相制御回路21は、相対位相差の温度特性及び相対位相差の周波数特性を相対位相差に関するデータとしてメモリに記憶してもよい。図9は、本実施例の遅延パス調整用位相制御回路21のブロック図である。遅延パス調整用位相制御回路21は、温度センサ111、周波数チャネル情報112、書き込みトランシーバ113、メモリ120、調整値算出部124、及びデジタルアナログ変換部125を有する。ここで、周波数チャネル情報112とは、第1受信信号S1と第2受信信号S2の周波数の情報である。
図10は、第4実施形態の同相合成スペースダイバーシティ受信装置306を説明するブロック図である。同相合成スペースダイバーシティ受信装置306と図2の同相合成スペースダイバーシティ受信装置302との違いは、相対位相調整手段101が主経路MP1における第1受信信号S1のレベルと第2受信信号S2のレベルとの差を小さくするように相対位相差を低減する機能を有することである。具体的には、合成回路15からの情報で相対位相調整手段101が相対位相差を低減する。
12、14−1、14−2、62、97:ハイブリッド
13、63:位相回路
15:合成回路
16:位相差検波回路
17:位相制御回路
18−1、18−2、19、52:増幅器
20:電圧位相変換回路
21:遅延パス調整用位相制御回路
51:減衰器
53、153−1、153−2:ローパスフィルタ
54、152−1、152−2:ダイオード
55:回路
60、90:調整用信号発生回路
72:直交検波器
73:アナログデジタル変換回路
80:等化器
81:遅延回路
82:タップ係数乗算器
83:加算器
84:DET
85:誤差推定回路
86:タップ更新回路
87:タップ係数読み出し回路
88:トランシーバ
91:データ
92−1、92−2:ロールオフフィルタ
93−1、93−2:位相調整部
94−1、94−2:直交変調部
95−1、95−2:デジタルアナログ変換部
98−1、98−2:周波数変換部
101:相対位相調整手段
111:温度センサ
112:周波数チャネル情報
113:書き込みトランシーバ
120:メモリ
121:温度特性ROM
122:周波数特性ROM
124:調整値算出部
125:デジタルアナログ変換部
151:合成部
154:差動増幅器
156:誤差検出部
ANT1、ANT2:アンテナ
LNA1、LNA2:低雑音増幅器
T1〜T4:端子
MX1、MX2:周波数変換ミキサ
MP1、MP2:主経路
PP1、PP2:位相差検出経路
Claims (5)
- スペースダイバーシティにより受信した一方の第1受信信号と他方の第2受信信号とを合成する主経路と、
前記第1受信信号と前記第2受信信号との信号間位相差を検出する位相差検出経路と、
前記位相差検出経路で検出された前記信号間位相差を小さくするように前記第1受信信号及び前記第2受信信号の少なくとも一方の位相を制御する信号位相制御手段と、
前記主経路と前記位相差検出経路との間で、前記第1受信信号に生ずる経路間位相差と前記第2受信信号に生ずる経路間位相差との差である相対位相差を低減する相対位相調整手段と、
を備える同相合成スペースダイバーシティ受信装置であって、
前記相対位相調整手段は、前記主経路における前記第1受信信号のレベルと前記第2受信信号のレベルとの差を小さくするように前記相対位相差を低減する機能を有することを特徴とする同相合成スペースダイバーシティ受信装置。 - スペースダイバーシティにより受信した一方の第1受信信号と他方の第2受信信号とを合成する主経路と、
前記第1受信信号と前記第2受信信号との信号間位相差を検出する位相差検出経路と、
前記位相差検出経路で検出された前記信号間位相差を小さくするように前記第1受信信号及び前記第2受信信号の少なくとも一方の位相を制御する信号位相制御手段と、
前記主経路と前記位相差検出経路との間で、前記第1受信信号に生ずる経路間位相差と前記第2受信信号に生ずる経路間位相差との差である相対位相差を低減する相対位相調整手段と、
を備える同相合成スペースダイバーシティ受信装置であって、
前記相対位相調整手段は、前記相対位相差に関するデータを記憶するメモリを有し、前記メモリが記憶する前記データから前記相対位相差に相当する値を取り出し、前記相対位相差を低減することを特徴とする同相合成スペースダイバーシティ受信装置。 - 前記メモリが記憶する前記データが前記相対位相差の状態特性であり、
前記相対位相調整手段は、外部から与えられる情報及び前記メモリが記憶する前記データに基づいて前記相対位相差に相当する値を計算し、前記相対位相差を低減することを特徴とする請求項2に記載の同相合成スペースダイバーシティ受信装置。 - 請求項2又は3に記載の同相合成スペースダイバーシティ受信装置を製造する際の相対位相調整方法であって、
前記第1受信信号が伝搬する第1経路及び前記第2受信信号が伝搬する第2経路に調整用信号を入力する信号入力工程と、
前記主経路で合成した後の前記調整用信号のレベルをモニタして、前記信号入力工程で前記第1経路に入力した前記調整用信号と前記第2経路に入力した前記調整用信号との間の前記主経路での位相差を最小化し、前記信号入力工程で前記第1経路に入力した前記調整用信号と前記第2経路に入力した前記調整用信号との間の前記位相差検出経路での位相差を検出し、該位相差を最小化する調整値を取得するデータ取得工程と、
前記データ取得工程で取得した前記調整値を前記相対位相差に関するデータとして前記メモリに入力する書き込み工程と、
を行うことを特徴とする相対位相調整方法。 - 請求項2又は3に記載の同相合成スペースダイバーシティ受信装置を製造する際の相対位相調整方法であって、
前記第1受信信号が伝搬する第1経路及び前記第2受信信号が伝搬する第2経路に調整用信号を入力する信号入力工程と、
前記主経路で合成した後の前記調整用信号が入力される等化器のタップ係数をモニタして、前記信号入力工程で前記第1経路に入力した前記調整用信号と前記第2経路に入力した前記調整用信号との間の前記主経路での位相差を最小化し、前記信号入力工程で前記第1経路に入力した前記調整用信号と前記第2経路に入力した前記調整用信号との間の前記位相差検出経路での位相差を検出し、該位相差を最小化する調整値を取得するデータ取得工程と、
前記データ取得工程で取得した前記調整値を前記相対位相差に関するデータとして前記メモリに入力する書き込み工程と、
を行うことを特徴とする相対位相調整方法。
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JP2009042887A JP5284141B2 (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | 同相合成スペースダイバーシティ受信装置、及び相対位相調整方法 |
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JP2009042887A Active JP5284141B2 (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | 同相合成スペースダイバーシティ受信装置、及び相対位相調整方法 |
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