JP2009177392A - 受信装置及び受信装置の校正方法 - Google Patents

受信装置及び受信装置の校正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】イメージリジェクション特性の校正機能を備えた受信装置のチップ面積を抑制すること。
【解決手段】第1のミキサ回路1Aで高周波受信信号に対して第1の局部発振信号LoIを反転させた反転信号を乗じて希望波信号及びイメージ信号を中間周波信号に周波数変換し、第2のミキサ回路1Bで高周波受信信号に対してLoIと90°位相差の第2の局部発振信号LoQを乗じて希望波信号及びイメージ信号を中間周波信号に周波数変換する。ポリフェーズフィルタ3において、中間周波信号に含まれたイメージ信号については同相へ移相し、希望波信号については逆相へ移相し、移相後のイメージ信号及び希望波信号を加算してイメージ信号を取り出す。制御回路4はポリフェーズフィルタ3で取り出されたイメージ信号の信号レベルが最小になるように位相及びゲインを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、イメージリジェクション特性の校正機能を備えた受信装置及び受信装置の校正方法に関する。
従来、イメージリジェクション特性のチェック及び調整を行う自己診断機能を備えた受信装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図6は特許文献1に開示されたローIF方式の受信装置の回路構成図である。AM放送の受信時に、アンテナ同調回路11Aから希望周波数fRXの受信信号SRXが取り出され、FM放送の受信時にアンテナ同調回路11Fから希望周波数fRXの受信信号SRXが取り出される。受信信号SRXが高周波アンプ12A、バンド切り換え用のスイッチ回路31を介してミキサ回路13A、13Bに供給される。一方、局部発振回路32が、受信信号SRXの周波数fRXに近い周波数で、位相が互いに90°異なる2つの信号SLOA、SLOBを生成してミキサ回路13A、13Bに局部発振信号として供給する。ミキサ回路13A、13Bにおいて、受信信号SRXは、局部発振信号SLOA、SLOBにより1対の中間周波信号SIFA、SIFBに周波数変換される。このとき、中間周波信号SIFA、SIFBには、希望周波数の信号成分(希望波信号)と、イメージ周波数の信号成分(イメージ信号)とが含まれる。局部発振信号SLOA、SLOBは互いに90°の位相差を有しているので、中間周波信号SIFA、SIFB内の希望波信号は90°位相差となって直交し、イメージ信号は希望波信号とは逆の関係で90°位相差となって直交する。ミキサ回路13A、13Bから出力される中間周波信号SIFA、SIFB(希望波信号およびイメージ信号)が、振幅位相補正回路14に供給されて中間周波信号SIFA、SIFBの相対的な振幅誤差および位相誤差が補正され、この誤差補正された中間周波信号SIFA、SIFBが中間周波フィルタを構成するバンドパスフィルタ15A、15Bを介して移相回路16A、16Bに供給される。例えば、中間周波信号SIFA、SIFB内の希望波信号が同相となり、かつ、イメージ信号が逆相となるように移相される。
移相後の中間周波信号SIFA、SIFBが演算回路17において加算され、逆相であるイメージ信号が相殺された中間周波信号SIF(希望波信号)が取り出される。この中間周波信号SIFが、中間周波用アンプ18およびバンドパスフィルタ19を介してデジタル処理回路20に供給される。
また、バンドパスフィルタ19から中間周波信号SIFの一部がAGC電圧形成回路33に供給される。AGC電圧形成回路33で生成したAGC電圧VAGCがアンプ18に利得制御信号として供給され、中間周波段についてAGCが行われる。さらに、AGC電圧VAGCが加算回路35を介して高周波アンプ12A、12Fに利得制御信号として供給され、高周波段についてAGCが行われる。
さらに、バンドパスフィルタ19から出力される中間周波信号SIFの一部がピーク値検出回路38に供給されて中間周波信号SIFのピーク値を示す電圧V38が取り出され、この電圧V38がA/Dコンバータ回路39に供給されてA/D変換されてからマイクロコンピュータ36に供給される。
上記受信回路は、局部発振信号SLOA、SLOBの位相差が正確に90°位相差になっていないと、移相後の中間周波信号SIFA、SIFBを演算回路17で加算した時にイメージ信号を完全に除去することができない。すなわち、イメージリジェクション特性が低下する。
そこで、電源の投入時に、PLLで構成される信号発生器40において不要成分が除去され純度の高いテスト信号S63を生成してアンテナ同調回路11A、11Fへ入力し、そのときの中間周波信号SIFの一部をマイクロコンピュータ36に取り込んで自己診断を行い、上述のように演算回路17において中間周波信号SIFA、SIFBに含まれるイメージ信号成分が逆相同振幅となって相殺されるように、振幅位相補正回路14を制御する。
特開2005−303650号公報
しかしながら、上記した従来の受信装置の場合、自己診断機能を実現するためにPLLで構成される信号発生器40を別に備える必要があり、回路規模が大きくなりチップ面積が増大する問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、イメージリジェクション特性の校正機能を実現するために追加される部品点数を抑制してチップ面積の小型化を図ることができると共に、イメージリジェクション量を最大化するイメージリジェクション特性の校正機能を備えた受信装置及び受信装置の校正方法を提供することを目的とする。
本発明の受信装置は、高周波受信信号に対して第1の局部発振信号を乗じて当該高周波受信信号に含まれる第1及び第2の信号を中間周波信号に周波数変換する第1のミキサ回路と、高周波受信信号に対して前記第1の局部発振信号と90°位相差の第2の局部発振信号を乗じて前記第1及び第2の信号を中間周波信号に周波数変換する第2のミキサ回路と、前記第1及び第2のミキサ回路から中間周波信号を入力し、当該中間周波信号に含まれた第1の信号については前記第1及び第2のミキサ回路からの中間周波信号を同相へ移相し、第2の信号については前記第1及び第2のミキサ回路からの中間周波信号を逆相へ移相し、移相後の第1及び第2の信号を加算して第2の信号をキャンセルして第1の信号を取り出す中間周波フィルタと、前記第1及び第2の局部発振信号のうち一方の局部発振信号を反転させる反転回路と、通常受信動作時は反転させていない局部発振信号を第1又は第2のミキサ回路へ入力し、イメージリジェクション特性の校正時は前記反転回路で反転させた局部発振信号を対応する第1又は第2のミキサ回路へ入力するように切り替え制御されるスイッチ回路と、イメージリジェクション特性の校正時に、前記中間周波フィルタから出力される中間周波信号の信号レベルに応じて前記局部発振信号又は中間周波信号の位相及びゲインを調整する制御回路とを具備したことを特徴とする。
この構成によれば、イメージリジェクション特性の校正時に、一方の局部発振信号を通常受信時の位相から反転させてミキサ回路に入力し、その時に中間周波フィルタから取り出される中間周波信号(イメージ信号)の信号レベルに基づいて局部発振信号または中間周波信号の位相及びゲインを調整するようにしたので、反転回路とスイッチ回路を設けるだけで良く、イメージリジェクション特性の校正用に別に回路規模の大きいPLLを設ける必要がなくなった。これにより、イメージリジェクション特性の校正機能を実現するための部品からPLLを排除でき、チップ面積の小型化を図ることができた。
上記受信装置において、前記制御回路は、起動時にイメージリジェクション特性の校正を行うことが望ましい。
本発明の受信装置の校正方法は、高周波受信信号に対して通常受信時に用いる第1の局部発振信号を反転させた反転信号を乗じて当該高周波受信信号に含まれる希望波信号及びイメージ信号を中間周波信号に周波数変換すると共に、高周波受信信号に対して前記第1の局部発振信号と90°位相差の第2の局部発振信号を乗じて希望波信号及びイメージ信号を中間周波信号に周波数変換し、前記中間周波信号に含まれたイメージ信号についてはそれぞれの周波数変換で得られた中間周波信号を同相へ移相し、希望波信号についてはそれぞれの周波数変換で得られた中間周波信号を逆相へ移相し、移相後のイメージ信号及び希望波信号を加算して希望波信号をキャンセルしてイメージ信号を取り出し、取り出されたイメージ信号の信号レベルが最小になるように前記局部発振信号又は中間周波信号の位相及びゲインを調整することを特徴とする。
本発明によれば、イメージリジェクション特性の校正機能を実現するための部品からPLLを排除できると共に部品点数を抑制でき、チップ面積の小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るローIF方式の受信装置を示す図であり、主にイメージリジェクション特性の校正機能に関連する部分の回路構成を示している。
本実施の形態の受信装置は、前段の高周波増幅器から供給される受信信号(高周波受信信号)に対して局部発振回路2から供給される局部発振信号LoIを乗算して中間周波信号IFAに周波数変換する第1のミキサ回路12Aと、上記受信信号に対して局部発振回路2から供給され上記局部発振信号LoIとは90°位相の異なる局部発振信号LoQを乗算して中間周波信号IFBに周波数変換する第2のミキサ回路1Bとを備える。
第1及び第2のミキサ回路1A,1Bの出力端子にはポリフェーズフィルタ3が接続されている。ポリフェーズフィルタ3は、図6に示す中間周波フィルタ(バンドパスフィルタ15A、15B、移相回路16A、16B及び演算回路17)と同じ機能を奏するように回路構成されている。本例では、ポリフェーズフィルタ3において、中間周波信号IFA、IFB内の希望波信号が同相となり、かつ、イメージ信号が逆相となるように移相した後に加算して、逆相のイメージ信号を相殺した中間周波信号IF(希望波信号)を取り出すようにしている。ポリフェーズフィルタ3に代えて、上記同様に作用するコンプレックスフィルタ又は図6に示す中間周波フィルタを用いることもできる。
ポリフェーズフィルタ3の後段には、中間周波信号IFを増幅する中間周波用アンプ18、中間周波信号IFを通過帯域とするバンドパスフィルタ19、バンドパスフィルタ19を通過した中間周波信号IFを取り込んで復調するデジタル処理回路20が直列に接続されている。
制御回路4は、イメージリジェクション特性の校正時に、ポリフェーズフィルタ3の後段回路となるバンドパスフィルタ19から出力される中間周波信号IFを取り込んで信号レベル(RSSI値)を検出する機能と、局部発振信号又はミキサ回路出力となる中間周波信号のゲイン及び位相を調整する機能とを備える。本例では、第1及び第2のミキサ回路1A,1Bにおいて局部発振信号の位相とミキサ回路出力となる中間周波信号の振幅を調整する。
局部発振回路2は、第1のミキサ回路1Aへ入力する局部発振信号LoIを発生させる第1の発振部2Aと、第2のミキサ回路1Bへ入力する局部発振信号LoQを発生させる第2の発振部2Bとを有する。なお、局部発振回路2は、互いに90°位相の異なる局部発振信号LoI、LoQを生成するために2つの発振器を備えているが、本発明はこのような構成に限定されるものでは無く、例えば一つの発振器と90°位相器とを組み合わせた構成としても良い。
本実施の形態は、互いに90°位相の異なる局部発振信号LoI、LoQのうち一方(図1ではI成分)を、反転回路5及びスイッチ回路6を介して第1のミキサ回路1Aに接続する第1経路と、反転回路5を介さずにスイッチ回路6を介して第1のミキサ回路1Aに接続する第2経路とを形成している。スイッチ回路6は、反転回路5の出力端子と第1のミキサ回路1Aとの間をオン/オフする第1のスイッチ6aと、第1の発振部2Aと第1のミキサ回路1Aとの間をオン/オフする第2のスイッチ6bとを有する。反転回路5及びスイッチ回路6の動作は制御回路4によって制御される。また、第2の発振部2Bと第2のミキサ回路1Bとの間は信号反転要素を介在することなく接続されている。本実施の形態では、校正時に反転させる信号として局部発振信号LoIを選択しているが、他方の局部発振信号LoQを校正時に反転できるようにしても良い。
図2(a)(b)は反転回路5の回路構成図であり、同図(a)は非反転動作時の切り替え状態を示し、同図(b)は反転動作時の切り替え状態を示している。局部発振回路2と第1のミキサ回路1Aとの間の信号伝送系が差動信号の場合、図2(a)(b)に示すように容易に反転信号を生成することができる。差動回路5aの出力端にスイッチ回路群5bを設け、スイッチ回路群5bを同図(a)から同図(b)の状態に切り替えるだけで局部発振信号LoIの位相を180°変化(反転)させることができる。
次に、以上のように構成された本実施の形態の動作について説明する。
図3(a)に示す回路がイメージ減衰量評価時の設定であり、図3(b)に示す回路が通常受信時の設定である。今、高周波受信信号の周波数をRF、局部発振信号の周波数をLoとする。局部発振信号LoIとLoQの位相差が+90°の場合、ポリフェーズフィルタ3で取り出される同相成分の(RF+L)を希望波信号とし、ポリフェーズフィルタ3でキャンセルされる逆相成分の(RF−L)をイメージ信号であるとする。
図3(b)に示す通常受信設定の場合、互いの位相差が+90°の局部発振信号LoIとLoQが第1及び第2のミキサ回路1A,1Bに入力し、ポリフェーズフィルタ3で取り出された希望波信号(RF+L)のRSSI値が制御回路4で検出される。
一方、図3(a)に示すイメージ減衰量評価設定の場合、局部発振信号LoIの位相だけが180°変化することで、互いの位相差が−90°の局部発振信号LoIとLoQが第1及び第2のミキサ回路1A,1Bに入力する。この結果、イメージ信号がポリフェーズフィルタ3で取り出される同相成分(RF+L)となり、希望波信号がポリフェーズフィルタ3でキャンセルされる逆相成分(RF−L)となる。すなわち、希望波信号とイメージ信号の位相関係が反転する。本実施の形態では、ポリフェーズフィルタ3で取り出されることとなるイメージ信号(RF+L)の信号レベルを評価して、イメージ信号の振幅レベルが最小レベル(最大減衰量)となるように、第1及び第2のミキサ回路1A、1Bにおける位相及び振幅を調整する。第1及び第2のミキサ回路1A、1Bには、制御回路4からの制御信号により局部発振信号LoI、LoQの位相を調整可能な位相調整回路(不図示)、及び制御信号により中間周波信号IFA、IFBのゲインを調整可能な振幅調整回路(不図示)が設けられている。なお、第1及び第2のミキサ回路1A、1Bに位相調整回路を設けるのではなく、第1及び第2の発振部2A、2Bにおいて位相調整するように構成することも可能である。
図4は制御回路4における校正動作を示すフロー図である。
校正動作は、全バンドを検索して最も入力レベルの高い受信チャンネルを決定するステップS1と、決定した受信チャンネルにおいて振幅及び位相を調整するステップS2とからなる。ステップS1においては、反転回路5を図2(a)に示す状態に設定すると共にスイッチ回路6を図3(a)に示す状態に設定して、通常の受信動作を行う。最低域側チャンネル受信用の発振周波数Lo(1)の局部発振信号を発生させて、Lo(1)での中間周波信号IFの信号レベルAを検出する(ステップS11)。局部発振信号の発振周波数を114MHz幅で順次上げていき、信号レベルAが+50dBより大きくなったところで調整を開始する(ステップS12)。調整ステップS2においては、ステップS1で決定した受信チャンネルに合わせて局部発振信号の発振周波数Lo1を設定し、IQ位相差を逆転させるように反転回路5及びスイッチ回路6の接続を切り替える(ステップS21)。すなわち、反転回路5を図2(b)に示す状態に設定すると共にスイッチ回路6を図3(b)に示す状態に設定する。これにより、局部発振信号LoIの位相が通常受信動作に比べて180°位相変化したことになる。この結果、イメージ信号が同相成分(RF+L)となりポリフェーズフィルタ3で取り出され、制御回路4において信号レベルが検出される。制御回路4では、振幅調整用の調整ビットを変化させて最少振幅レベルとなる調整ビットを選択する(ステップS22)。また、位相調整用の調整ビットを変化させて最少振幅レベルとなる調整ビットを選択する(ステップS23)。ステップS22,23で選択した調整ビットにて第1及び第2のミキサ回路1A、1Bにおける位相調整、ゲイン調整を行った後、反転回路5を図2(a)に示す状態に戻すと共にスイッチ回路6を図3(a)に示す状態に戻す(ステップS24)。以上の処理で、第1及び第2のミキサ回路1A、1Bにおける位相調整、ゲイン調整を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、イメージリジェクション特性の校正時に、一方の局部発振信号を通常受信時の位相から反転させてミキサ回路に入力し、その時にポリフェーズフィルタ3から取り出されるイメージ信号の信号レベルが最小になるようにミキサ回路での位相及びゲインを調整するようにしたので、反転回路5とスイッチ回路6を設けるだけで良く、イメージリジェクション特性の校正用に回路規模の大きいPLLを設ける必要がない。したがって、イメージリジェクション特性の校正機能を実現するための部品からPLLを排除してチップ面積の小型化を図ることができる。
なお、以上の説明では第1のミキサ回路1Aにおいて位相及びゲイン調整を行っているが、図5に示すように第1及び第2のミキサ回路1A、1Bの後段に振幅位相補正回路7を設け、振幅位相補正回路7おいて制御回路4からの制御下で位相及びゲイン調整を行うようにしても良い。また、反転回路5として差動信号を容易に反転可能な差動回路を用いたが、差動回路以外を用いて反転回路を構成しても良い。
本発明は、イメージリジェクション特性の校正機能を備えた受信装置に適用可能である。
本発明の一実施の形態に係るローIF方式の受信装置におけるイメージリジェクションに関連する部分の構成図 (a)上記一実施の形態の受信装置に備えた反転回路の非反転動作時の切り替え状態を示す図、(b)上記反転回路の反転動作時の切り替え状態を示す図 (a)上記一実施の形態におけるイメージ減衰量評価時の状態図、(b)上記一実施の形態における通常受信時の状態図 上記一実施の形態の受信装置に備えた制御回路における校正動作を示すフロー図 上記一実施の形態の変形例に係る受信装置の構成図 特許文献1に開示されたローIF方式の受信装置の回路構成図
符号の説明
1A…第1のミキサ回路
1B…第2のミキサ回路
2…局部発振回路
2A…第1の発振部
2B…第2の発振部
3…ポリフェーズフィルタ
4…制御回路
5…反転回路
6…スイッチ回路
6a…第1のスイッチ
6b…第2のスイッチ
7…振幅位相補正回路
18…中間周波用アンプ
19…バンドパスフィルタ
20…デジタル処理回路
33…AGC回路

Claims (3)

  1. 高周波受信信号に対して第1の局部発振信号を乗じて当該高周波受信信号に含まれる第1及び第2の信号を中間周波信号に周波数変換する第1のミキサ回路と、
    高周波受信信号に対して前記第1の局部発振信号と90°位相差の第2の局部発振信号を乗じて前記第1及び第2の信号を中間周波信号に周波数変換する第2のミキサ回路と、
    前記第1及び第2のミキサ回路から中間周波信号を入力し、当該中間周波信号に含まれた第1の信号については前記第1及び第2のミキサ回路からの中間周波信号を同相へ移相し、第2の信号については前記第1及び第2のミキサ回路からの中間周波信号を逆相へ移相し、移相後の第1及び第2の信号を加算して第2の信号をキャンセルして第1の信号を取り出す中間周波フィルタと、
    前記第1及び第2の局部発振信号のうち一方の局部発振信号を反転させる反転回路と、
    通常受信動作時は反転させていない局部発振信号を第1又は第2のミキサ回路へ入力し、イメージリジェクション特性の校正時は前記反転回路で反転させた局部発振信号を対応する第1又は第2のミキサ回路へ入力するように切り替え制御されるスイッチ回路と、
    イメージリジェクション特性の校正時に、前記中間周波フィルタから出力される中間周波信号の信号レベルに応じて前記局部発振信号又は中間周波信号の位相及びゲインを調整する制御回路と、
    を具備したことを特徴とする受信装置。
  2. 前記制御回路は、起動時にイメージリジェクション特性の校正を行うことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 高周波受信信号に対して通常受信時に用いる第1の局部発振信号を反転させた反転信号を乗じて当該高周波受信信号に含まれる希望波信号及びイメージ信号を中間周波信号に周波数変換すると共に、高周波受信信号に対して前記第1の局部発振信号と90°位相差の第2の局部発振信号を乗じて希望波信号及びイメージ信号を中間周波信号に周波数変換し、
    前記中間周波信号に含まれたイメージ信号についてはそれぞれの周波数変換で得られた中間周波信号を同相へ移相し、希望波信号についてはそれぞれの周波数変換で得られた中間周波信号を逆相へ移相し、移相後のイメージ信号及び希望波信号を加算して希望波信号をキャンセルしてイメージ信号を取り出し、
    取り出されたイメージ信号の信号レベルが最小になるように前記局部発振信号又は中間周波信号の位相及びゲインを調整することを特徴とする受信装置の校正方法。
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