JP5283710B2 - 発泡成形品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分を含む発泡成形品の製造方法に関する。
従来、溶融された樹脂材料に超臨界状態の流体を含浸させてなる溶融樹脂を用い、超臨界射出成形により発泡成形品を製造する方法が知られている。前記製造方法は、まず、溶融された樹脂材料に超臨界状態の流体を含浸させてなる溶融樹脂を、未発泡状態でキャビティ内に充満されるようにキャビティに射出する。そして、前記射出された溶融樹脂が前記キャビティ内で冷却・固化されるに従って体積が減少し、圧力が低下することにより、前記超臨界状態の流体をガス化させ、前記ガス化した流体により、前記溶融樹脂中の全体に亘って気泡を生じさせるものである。この結果、前記製造方法によれば、全体に亘って発泡している成形品を得ることができる。
また、前記超臨界射出成形による発泡成形品の製造方法の1つとして、表面は気泡が存在しない非発泡層となっており、内部に発泡層を備える発泡成形品の製造方法が知られている(例えば特許文献1参照)。前記製造方法は、通常の超臨界射出成形の場合と全く同一にして、溶融樹脂をキャビティに射出する。次いで、キャビティ内の溶融樹脂を全体的に加圧することにより溶融樹脂中の発泡を抑制し、その後、溶融樹脂が冷却・固化されるに従って体積が減少し、圧力が低下することにより、該溶融樹脂中に気泡を生じさせる方法である。
前記製造方法では、キャビティ内の溶融樹脂の冷却・固化はキャビティを構成する金型の表面近傍の部分から始まる。従って、前記溶融樹脂の圧力低下により該溶融樹脂中で気泡が生じる際に、金型の表面近傍の部分では固化した溶融樹脂により気泡の生成が抑制される。この結果、前記製造方法によれば、表面は気泡が存在しない非発泡層となっており、内部に発泡層を備える発泡成形品を得ることができるとされている。
特許第4136904号公報
ところで、発泡成形品として、内部及び表面ともに非発泡となっている部分を含むものが望まれることがある。例えば、マグカップは、飲料物が収容される有底筒状の本体に取っ手が取り付けられた構造となっている。前記マグカップの場合には、収容される飲料物の保温のために前記本体は発泡体として形成することが好ましいが、前記取っ手は強度確保のために内部及び表面ともに気泡が存在しないか、又は気泡存在量が極めて少ない実質的に非発泡となっている部分として形成することが望まれる。
しかしながら、前記従来の製造方法では、発泡成形品の全体に亘って、その表面には非発泡層を形成できるが、内部が発泡層となることが避けられない。このため、前記マグカップの場合、前記取っ手部分においても内部に気泡が生じることを抑制することができず、所要の強度を得ることができないことがあるという不都合がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分を含む発泡成形品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、溶融された樹脂材料に超臨界状態の流体を含浸させてなる溶融樹脂をキャビティ内に射出し、該溶融樹脂中で全体に亘って気泡を生じさせた後の該溶融樹脂の挙動について検討した。この結果、前記気泡を生じさせた後、前記流体の臨界圧力を上回る圧力で溶融樹脂を部分的に加圧すると、加圧された部分の気泡が消滅することを見出した。また、前記溶融樹脂の温度が樹脂材料のガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下になるとともに該溶融樹脂の圧力が前記臨界圧力を下回るまで前記加圧を保持すると、前記加圧された部分において気泡の発生を抑制できることを見出した。
本発明は、前記知見に基づいて完成されたものであり、前記目的を達成するために、溶融された熱可塑性樹脂材料に、窒素又は二酸化炭素のいずれか一方の超臨界状態の流体を含浸させてなる溶融樹脂を射出し、内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分を含む発泡成形品を製造する方法であって、
該溶融樹脂を射出してキャビティ内に充填し、該キャビティ内の溶融樹脂中の全体に亘って気泡を生じさせる工程と、
該気泡を生じさせた後に、該流体の臨界圧力を上回る圧力で該溶融樹脂を部分的に加圧して、該溶融樹脂の温度が該樹脂材料のガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下に低下するとともに該溶融樹脂の圧力が該臨界圧力を下回るまで該加圧を保持し、該溶融樹脂の加圧された領域において該気泡を消滅させる工程とを備え
該キャビティ内の部分的に加圧される領域に臨む面に設けられた圧力センサと温度センサとにより該領域の該溶融樹脂の圧力及び温度を検知し、検知された圧力及び温度に基づいて該加圧の開始及び終了を決定することを特徴とする。
本発明では、まず、溶融された熱可塑性樹脂材料に、窒素又は二酸化炭素のいずれか一方の超臨界状態の流体を含浸させてなる溶融樹脂を射出して、該溶融樹脂をキャビティ内に充填する。キャビティ内の溶融樹脂は、冷却して体積が減少することにより圧力が低下する。そして、前記溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力を下回ると、該流体が臨界状態からガス状態となり、該溶融樹脂中の全体に亘って気泡が生じることとなる。
そこで、前記気泡を生じさせた後に、前記流体の臨界圧力を上回る圧力で前記溶融樹脂を部分的に加圧する。このようにすると、前記加圧された領域では、前記溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力を上回ることになり、前記流体が再び臨界状態となる。この結果、前記流体が前記溶融樹脂中に溶解し、先に生成された気泡が消滅する。
本発明では、前記溶融樹脂の温度が前記樹脂材料のガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下に低下するとともに該溶融樹脂の圧力が該臨界圧力を下回るまで、部分的に前記加圧を保持する。前記溶融樹脂は、その温度が前記樹脂材料のガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下に低下すると、固化が始まり粘度が増加する。この状態では、前記溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力を下回って、前記流体がガス状態になったとしても、該溶融樹脂の粘度が増加しているために、気泡の発生が抑制される。
従って、前記加圧された領域では、先に生成された気泡が消滅した状態が固定化され、この領域に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分が形成される。一方、前記加圧された領域以外の領域では、先に生成された気泡がそのまま存在している。
また、本発明では、前記キャビティ内の部分的に加圧される領域に臨む面に設けられた圧力センサと温度センサとにより該領域の該溶融樹脂の圧力及び温度を検知し、検知された圧力及び温度に基づいて前記加圧の開始及び終了を決定することにより、前記加圧を確実に行うことができる。
この結果、本発明の製造方法によれば、内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分を含む発泡成形品を得ることができる。
また、本発明では、前記加圧を行うために、固定型と可動型とにより前記キャビティを形成するとともに、該可動型の一部を他の部分と独立に固定型に対して進退自在に設ける。そして、前記可動型の固定型に対して進退自在とした部分を他の部分よりも後退した位置に配置し、該可動型の固定型に対して進退自在とした部分が配置された部分の該キャビティに凹部を形成する。このようにするときには、前記加圧は、前記可動型の固定型に対して進退自在とした部分を固定型に向かって前進せしめ、前記凹部に充填された溶融樹脂を押圧することにより行うことができる。
このとき、前記可動型の固定型に対して進退自在とした部分は、固定型に向かって1〜2mm/秒、好ましくは1〜1.5mm/秒の速度で前進せしめ、前記凹部に充填された溶融樹脂を3〜9MPaの加圧力で押圧することが好ましい。
前記可動型の固定型に対して進退自在とした部分の前進速度が1mm/秒未満、加圧力が3MPa未満であるときには、前記凹部に充填された溶融樹脂を前記流体の臨界圧力を上回るように加圧できないことがある。また、前記可動型の固定型に対して進退自在とした部分の前進速度が2mm/秒を超えるとともに、加圧力が9MPaを超えるときには、前記内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分が不必要に拡大することがある。
また、本発明では、前記熱可塑性樹脂材料として、変性ポリフェニレンオキサイド(変性PPO)、ポリ乳酸、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される1種の樹脂を用いることができる。
本実施形態の製造方法を示す説明的断面図。 本実施形態の製造方法における溶融樹脂の圧力及び温度の経時変化を示すグラフ。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
本実施形態の製造方法は、例えば図1に示す射出成形用金型1により実施することができる。射出成形用金型1は、図1(a)に示すように、例えば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを製造するためのものである。
射出成形用金型1は、固定型2と、固定型2に相対する複数の可動型3a,3bとからなり、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型閉めすることにより、キャビティCが形成される。可動型3aは、発泡成形品Wの発泡部分を形成するための発泡部分用可動型であり、可動型3bは、発泡成形品Wの内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分(以下、「非発泡部分」と略記する)を形成するための非発泡部分用可動型である。可動型3aはキャビティCに連通する空洞部4を備えており、可動型3bは空洞部4内に配設されて、固定型2に対して進退自在とされている。この結果、各可動型3a,3bは互いに独立して固定型2に対して進退自在に構成されている。非発泡部分用可動型3bのキャビティCに臨む面には、キャビティC内の溶融樹脂の圧力を検知する圧力センサ5と、該溶融樹脂の温度を検知する温度センサ6が設けられている。
次に、図1,2を参照して、本実施形態の製造方法について説明する。図2において、圧力線Lは圧力センサ4により検知された溶融樹脂の圧力の経時変化を示し、温度線Lは温度センサ5により検知された溶融樹脂の温度の経時変化を示す。
射出成形用金型1において、まず、図1(b)に示すように、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型閉めする。このとき、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して発泡分用可動型3aよりも後退する位置に配置することにより、キャビティCの底面中央部に凹部7を形成する。
次に、熱可塑性樹脂材料を溶融し、超臨界状態の流体を含浸させて混合することにより、超臨界状態の流体が混合された単相溶液としての溶融樹脂を得る。前記超臨界状態の流体として、窒素又は二酸化炭素のいずれか一方を用いることができる。窒素は、臨界圧力Pが3.35MPa、臨界温度が−147.1℃であり、二酸化炭素は、臨界圧力Pが7.3MPa、臨界温度が31.1℃である。また、前記熱可塑性樹脂材料として、例えば、変性ポリフェニレンオキサイド(変性PPO)、ポリ乳酸、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂を用いることができる。
次に、前記溶融樹脂を、射出成形用金型1のキャビティCに射出し(時刻t)、キャビティC内に充填する。前記溶融樹脂の射出は、例えば、溶融樹脂の温度190〜350℃、射出圧力15〜150MPa、射出速度10〜300mm/秒、キャビティCに対する充填時間0.1〜3秒の条件で行うことができる。
図2に示すように、キャビティC内の溶融樹脂は、前記充填により圧力及び温度が上昇した後、冷却による体積の減少に伴って圧力が低下する。キャビティC内の溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力Pを下回る(時刻t)と、該流体が臨界状態からガス状態となり、該溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じることとなる。
次に、図1(a)に示すように、非発泡部分用可動型3bのみを固定型2に向かって前進させ、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して発泡部分用可動型3aと同距離の位置に配置することにより、キャビティCを有底筒状に形成する。また、このようにすることにより、非発泡部分用可動型3bに対応する前記凹部7に充填された溶融樹脂を加圧する(時刻t)。前記加圧は、前記流体の臨界圧力Pを上回る圧力が得られるように、例えば、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1〜2mm/秒、好ましくは1〜1.5mm/秒の速度で前進させるとともに、3〜9MPaの加圧力で行う。
前記加圧により、前記凹部7に充填された溶融樹脂が部分的に加圧されて、加圧された領域の溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力Pを上回る(時刻t)。これにより、加圧された領域では、前記流体が再び臨界状態となって前記溶融樹脂中に溶解し、先に生成された気泡が消滅する。
前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度が前記樹脂材料のガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下に低下する(時刻t)とともに、該溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力Pを下回る(時刻t)まで保持する。
加圧された領域の溶融樹脂が冷却されて該溶融樹脂の温度が前記ガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下に低下すると(時刻t)、該溶融樹脂の固化が開始され、粘度が増加する。そこで、その後、前記溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力Pを下回り(時刻t)、前記流体が臨界状態からガス状態になったとしても、前記溶融樹脂の粘度が増加しているために、気泡Bの発生が抑制される。
さらにその後、キャビティC内の溶融樹脂の温度が前記ガラス転移温度Tg以下に低下する(時刻t)と、前記加圧された領域では、先に生成された気泡が消滅した状態が固定化され、この領域に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分が形成される。そこで、その後、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形体Wを取り出すことにより、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができる。尚、前記「実質的に非発泡」とは、気泡Bが全く存在しないか、又は気泡Bの存在量が極めて少ないことを意味する。
本実施形態の製造方法では、加圧された領域の溶融樹脂の温度が前記樹脂材料のガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下に低下する(時刻t)とともに、該領域の溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力Pを下回る(時刻t)まで、前記加圧を保持している。しかし、加圧された領域の溶融樹脂の温度が前記ガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下に低下する(時刻t)前に前記加圧を解除すると、該溶融樹脂の固化が開始される前に該溶融樹脂の圧力が前記臨界圧力Pを下回って再び気泡が生じることとなる。この場合には、内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分を形成することができないので、注意が必要である。
また、本実施形態の製造方法では、圧力センサ5及び温度センサ6により、キャビティC内の部分的に加圧される領域の溶融樹脂の圧力及び温度を検知し、検知された圧力及び温度に基づいて前記加圧の開始及び終了を決定している。従って、前記加圧を確実に行うことができる。
なお、本実施形態の製造方法では、有底筒状の発泡成形品Wを得る方法について説明したが、発泡成形品Wは有底筒状に限定されず、任意の形状とすることができる。例えば、発泡成形品Wが取っ手を有するマグカップの場合には、飲料物が収容される有底筒状の本体を発泡体として形成するとともに、本体に連設された取っ手を内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分として形成することができる。
また、本実施形態の製造方法において、発泡成形品Wは透明樹脂からなる反射板、光拡散板、レンズ等の光学部品であってもよい。本実施形態の製造方法において、前記樹脂材料に透明樹脂を用いた場合、気泡Bのサイズ、密度を圧縮部位により特定することにより、可視光線の透過量と反射光量を任意に変化させることができ、前記光学部品の光学特性を意図的に調整することができる。
また、本実施形態の製造方法において、発泡成形品Wは、成形品のセルフタッピング用ボスの根元部、リブの根元部、コーナー肩部等、幾何学的に厚肉形状を備える部材であってもよい。本実施形態の製造方法によれば、前記厚肉形状となる領域を部分的に圧縮して気泡Bの径を小さくしたり、気泡Bが存在しないようにすることにより、前記領域の衝撃強度、曲げ強度、圧縮強度、引張強度、疲労強度等を改善することができる。従って、本実施形態の製造方法は、例えば、自動車部品や家電部品の筐体のセルフタップによるねじ締結用ボスやリブの強度改善に適用することができる。
次に、本実施形態の製造方法について、実施例を示す。
射出成形用金型1において、図1(b)に示すように、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型閉めするとともに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して発泡分用可動型3aよりも後退する位置に配置し、キャビティCの底面中央部に凹部7を形成した。
次に、樹脂材料として変性PPO(ガラス転移温度Tg=104℃)を溶融し、超臨界状態の流体としての窒素を含浸させて混合することにより、窒素が混合された単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度264.6℃、射出ピーク圧力18.8MPa、射出速度80mm/秒、充填時間0.8秒の条件で行った。
次に、キャビティC内の溶融樹脂の圧力が前記流体の臨界圧力Pを下回り、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、図1(a)に示すように、非発泡部分用可動型3bのみを固定型2に向かって前進させてキャビティCを有底筒状に形成するとともに、凹部7に充填されている溶融樹脂を部分的に加圧した。
前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.8MPa、温度が178℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4.8MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(174℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料として変性PPO(ガラス転移温度Tg=104℃)を用い、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度260℃、射出ピーク圧力16.5MPa、射出速度75mm/秒、充填時間0.9秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.75MPa、温度が172℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4.3MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(174℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリ乳酸(ガラス転移温度Tg=57℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度200.5℃、射出ピーク圧力31MPa、射出速度110mm/秒、充填時間0.8秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.8MPa、温度が135℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る5MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(127℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリプロピレン(ガラス転移温度Tg=−10℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度230℃、射出ピーク圧力25MPa、射出速度75mm/秒、充填時間0.7秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.8MPa、温度が75℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1.5mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る3.8MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(60℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が40℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリスチレン(ガラス転移温度Tg=95℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度235℃、射出ピーク圧力24MPa、射出速度80mm/秒、充填時間0.85秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.7MPa、温度が171℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4.2MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(165℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてABS樹脂(ガラス転移温度Tg=95℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度240℃、射出ピーク圧力25MPa、射出速度82mm/秒、充填時間0.8秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.7MPa、温度が175℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4.3MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(165℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリカーボネート(ガラス転移温度Tg=120℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度295℃、射出ピーク圧力60MPa、射出速度180mm/秒、充填時間1.8秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.8MPa、温度が198℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1.2mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4.7MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(190℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が80℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリブチレンテレフタレート(ガラス転移温度Tg=80℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度250℃、射出ピーク圧力21MPa、射出速度85mm/秒、充填時間0.75秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.7MPa、温度が157℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4.5MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(150℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が75℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリアセタール(ガラス転移温度Tg=124℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度200℃、射出ピーク圧力19MPa、射出速度80mm/秒、充填時間0.8秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.7MPa、温度が199℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1.2mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る3.8MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(194℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が70℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリアミド6(ガラス転移温度Tg=70℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度265℃、射出ピーク圧力26.5MPa、射出速度85mm/秒、充填時間1.2秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.8MPa、温度が150℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(140℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が70℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリアミド66(ガラス転移温度Tg=80℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度275℃、射出ピーク圧力27MPa、射出速度85mm/秒、充填時間1.2秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.8MPa、温度が157℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4.1MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(150℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が70℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリエチレンテレフタレート(ガラス転移温度Tg=105℃)を用いたことを除いて、実施例1と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度280℃、射出ピーク圧力25MPa、射出速度90mm/秒、充填時間1秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.7MPa、温度が178℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、窒素の臨界圧力Pである3.35MPaを上回る4.1MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(175℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が70℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料として変性PPO(ガラス転移温度Tg=104℃)を溶融し、超臨界状態の流体としての二酸化炭素を含浸させて混合することにより、二酸化炭素が混合された単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度246.6℃、射出ピーク圧力16.2MPa、射出速度78mm/秒、充填時間0.65秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が1.1MPa、温度が172℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る8.1MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(174℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリ乳酸(ガラス転移温度Tg=57℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度200.5℃、射出ピーク圧力29MPa、射出速度105mm/秒、充填時間0.7秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が1.1MPa、温度が137℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る8.2MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(127℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリプロピレン(ガラス転移温度Tg=−10℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度230℃、射出ピーク圧力23MPa、射出速度72mm/秒、充填時間0.65秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が1.0MPa、温度が77℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1.5mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.6MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(60℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が40℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリスチレン(ガラス転移温度Tg=95℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度235℃、射出ピーク圧力21.5MPa、射出速度75mm/秒、充填時間0.7秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.9MPa、温度が172℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.8MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(165℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてABS樹脂(ガラス転移温度Tg=95℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度240℃、射出ピーク圧力24MPa、射出速度77mm/秒、充填時間0.65秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が1.1MPa、温度が173℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.9MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(165℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が60℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリカーボネート(ガラス転移温度Tg=120℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度295℃、射出ピーク圧力55MPa、射出速度165mm/秒、充填時間1.5秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が1.1MPa、温度が200℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1.2mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.7MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(190℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が80℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリブチレンテレフタレート(ガラス転移温度Tg=80℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度250℃、射出ピーク圧力19MPa、射出速度80mm/秒、充填時間0.6秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が1.0MPa、温度が156℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.9MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(150℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が75℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリアセタール(ガラス転移温度Tg=124℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度200℃、射出ピーク圧力18MPa、射出速度75mm/秒、充填時間0.6秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が1.1MPa、温度が197℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1.2mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.9MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(194℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が70℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリアミド6(ガラス転移温度Tg=70℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度265℃、射出ピーク圧力25MPa、射出速度80mm/秒、充填時間1.1秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.9MPa、温度が148℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.6MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(140℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が70℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリアミド66(ガラス転移温度Tg=80℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度275℃、射出ピーク圧力24MPa、射出速度81mm/秒、充填時間1秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が0.9MPa、温度が155℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.6MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(150℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が70℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
本実施例では、樹脂材料としてポリエチレンテレフタレート(ガラス転移温度Tg=105℃)を用いたことを除いて、実施例13と全く同一にして、単相溶液としての溶融樹脂を得た。
次に、前記溶融樹脂を、実施例1と全く同一にして形成された射出成形用金型1のキャビティCに射出し、キャビティC内に充填した。前記溶融樹脂の射出は、溶融樹脂の温度280℃、射出ピーク圧力23MPa、射出速度85mm/秒、充填時間0.9秒の条件で行った。
次に、溶融樹脂中で全体に亘って気泡Bが生じた後に、非発泡部分用可動型3bに対応する部分の溶融樹脂を部分的に加圧した。前記加圧は、溶融樹脂の圧力が1.0MPa、温度が179℃であるときに、非発泡部分用可動型3bを固定型2に対して1mmの速度で前進させ、二酸化炭素の臨界圧力Pである7.3MPaを上回る7.5MPaの加圧力で行った。前記加圧は、加圧された領域の溶融樹脂の温度がガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度(175℃)以下に低下するとともに、該溶融樹脂の圧力が前記窒素の臨界圧力Pを下回るまで、保持した。
そして、加圧された領域の溶融樹脂の温度が70℃に低下した後に、固定型2と複数の可動型3a,3bとを型開きし、発泡成形品Wを取り出した。
本実施例の製造方法によれば、底面の中央部のみが部分的に内部及び表面とも実質的に非発泡となっている有底筒状の発泡成形品Wを得ることができた。
4…圧力センサ、 2…温度センサ、 B…気泡、 C…キャビティ、 P…流体の臨界圧力、 W…発泡成形品。

Claims (5)

  1. 溶融された熱可塑性樹脂材料に、窒素又は二酸化炭素のいずれか一方の超臨界状態の流体を含浸させてなる溶融樹脂を射出し、内部及び表面とも実質的に非発泡となっている部分を含む発泡成形品を製造する方法であって、
    該溶融樹脂を射出してキャビティ内に充填し、該キャビティ内の溶融樹脂中の全体に亘って気泡を生じさせる工程と、
    該気泡を生じさせた後に、該流体の臨界圧力を上回る圧力で該溶融樹脂を部分的に加圧して、該溶融樹脂の温度が該樹脂材料のガラス転移温度Tgに70℃を加えた温度以下に低下するとともに該溶融樹脂の圧力が該臨界圧力を下回るまで該加圧を保持し、該溶融樹脂の加圧された領域において該気泡を消滅させる工程とを備え
    該キャビティ内の部分的に加圧される領域に臨む面に設けられた圧力センサと温度センサとにより該領域の該溶融樹脂の圧力及び温度を検知し、検知された圧力及び温度に基づいて該加圧の開始及び終了を決定することを特徴とする発泡成形品の製造方法。
  2. 請求項1記載の発泡成形品の製造方法において、
    固定型と可動型とにより前記キャビティを形成するとともに、該可動型の一部を他の部分と独立に固定型に対して進退自在に設け、該可動型の固定型に対して進退自在とした部分を他の部分よりも後退した位置に配置し、該可動型の固定型に対して進退自在とした部分が配置された部分の該キャビティに凹部を形成して、
    前記加圧は、該可動型の該固定型に対して進退自在とした部分を該固定型に向かって前進せしめ、前記凹部に充填された溶融樹脂を押圧することにより行うことを特徴とする発泡成形品の製造方法。
  3. 請求項2記載の発泡成形品の製造方法において、前記加圧は、前記可動型の固定型に対して進退自在とした部分を固定型に向かって1〜2mm/秒の速度で前進せしめ、前記凹部に充填された溶融樹脂を3〜9MPaの加圧力で圧縮することにより行うことを特徴とする発泡成形品の製造方法。
  4. 請求項3記載の発泡成形品の製造方法において、前記加圧は、前記可動型の固定型に対して進退自在とした部分を固定型に向かって1〜1.5mm/秒の速度で前進せしめることにより行うことを特徴とする発泡成形品の製造方法。
  5. 請求項1記載の発泡成形品の製造方法において、前記熱可塑性樹脂材料は、変性ポリフェニレンオキサイド(変性PPO)、ポリ乳酸、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される1種の樹脂であることを特徴とする発泡成形品の製造方法。
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