JP5282896B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データ担体と非接触で通信を行う、RFID(Radio Frequency IDentification)読取/書込装置に使用するアンテナ装置に関する。
近年、送受信アンテナとICチップ等からなる非接触ICカードやICタグ等のデータ担体と、RFID読取/書込装置とで構成し、電磁誘導あるいは電波等により非接触で通信を行うRFIDシステムが、個人認証、あるいは物品管理や工程管理等に利用され普及が進んでいる。一般に、RFIDシステムで使用される電磁誘導あるいは電波等の通信周波数帯は、13.56MHz帯、800MHz乃至1000MHz帯、および2400MHz乃至2500MHz帯の主に三種類であり、それぞれの通信周波数帯の特徴に基づき、使用する通信周波数帯を選択してシステムが構築される。
通信周波数13.56MHz帯は、一般に電磁誘導による通信方式(以下、電磁誘導方式という)で使用される。この通信方式では、通信距離は短くなるが、比較的大きな電力を、データ担体に対して安定して供給できる。そのため、データ担体に内蔵されるICチップ内での演算処理が必要とされるセキュリティ用途等に使用されている。
また、通信周波数800MHz乃至1000MHz帯、および2400MHz乃至2500MHz帯は、電波による通信方式(以下、電波方式という)で使用される。この通信方式は、通信距離が長いことが特徴である。電波方式で用いられる、データ担体に使用される送受信アンテナは、使用する電波の波長の2分の1の長さを有したダイポールアンテナからなる場合が多い。そのため、データ担体の送受信アンテナの大きさは、通信周波数2400MHz乃至2500MHz帯を用いる場合の方が、通信周波数800MHz乃至1000MHz帯を用いる場合よりも小さくすることが可能であり、データ担体自体を小型化することができる。一方、データ担体の送受信アンテナによる電波の空間減衰量は、通信周波数800MHz乃至1000MHz帯を用いる場合の方が、通信周波数2400MHz乃至2500MHz帯を用いる場合よりも小さいので、通信距離を比較的長くすることができる。
ところで、RFID読取/書込装置に使用されるアンテナ装置は、使用する通信周波数帯および通信方式によってアンテナ形状が異なる。一般に、通信周波数13.56MHz帯の電磁誘導方式で用いられるRFID読取/書込装置のアンテナ装置としては、一平面内に置かれたループ導体からなる、送受信兼用のループアンテナが用いられる。例えば特許文献1には、非接触式データキャリアシステムのリーダ・ライタ、すなわちRFID読取/書込装置のアンテナ装置として、送受信兼用のループアンテナを使用した技術が開示されている。
また、通信周波数800MHz乃至1000MHz帯、および通信周波数2400MHz乃至2500MHz帯の電波方式で用いられるRFID読取/書込装置のアンテナ装置としては、各々の通信周波数帯に対応したデータ担体の送受信アンテナと同様の、送受信兼用のダイポールアンテナ、反射板を前記ダイポールアンテナに組み合わせて構成した送受信兼用のアンテナ、あるいは送受信兼用のパッチアンテナ等が用いられる。
しかし、データ担体の送受信アンテナとRFID読取/書込装置のアンテナ装置とが、共に送受信兼用のダイポールアンテナを用いたものである場合には、データ担体とRFID読取/書込装置とが、良好に通信を行うことができないことがある。すなわち、ダイポールアンテナから放射される電波は直線偏波であるので、受信側のダイポールアンテナの偏波面が、到来する電波の偏波面に一致しないとき、つまりRFID読取/書込装置の検出面に相対するデータ担体の姿勢が、あらかじめ設定した条件の向きと異なるときは、安定した通信状態を確保できず、極端な場合、通信不能となることがある。
これに対し、RFID読取/書込装置のアンテナ装置として、水平方向、垂直方向および斜め方向のあらゆる方向の偏波、すなわち円偏波を受波することができる円偏波アンテナからなるパッチアンテナを用いた場合には、比較的安定した通信状態を確保でき、RFIDシステムを使用するユーザーは、データ担体の向きを意識せずにこれを扱うことができる。例えば特許文献2には、非接触ICタグシステムの質問器、すなわちRFID読取/書込装置のアンテナ装置として、円偏波を受波するパッチアンテナを使用した技術が開示されている。
特開平10−224277号公報(第8図) 特開平11―308147号公報(5頁[0026])
RFIDシステムにおいて、どのような通信周波数帯、通信方式、あるいはアンテナ装置等を使用しているかは、RFIDシステムを使用するユーザーにとっては、特段重要ではなく、使用している通信周波数帯、通信方式、あるいはアンテナ装置等を、ユーザーが意識することなくスムーズに運用できるものであるのが好ましい。
通信周波数帯あるいは通信方式が異なるデータ担体と通信を行う場合には、それぞれの通信周波数帯あるいは通信方式に対応したRFID読取/書込装置がそれぞれ個別に必要となり、RFIDシステム導入コストの増大、あるいは運用時の効率の悪さ等が問題となる。これに対処するため、RFID読取/書込装置に、複数の通信周波数帯あるいは複数の通信方式に対応したアンテナ装置を複数併設して、一台のRFID読取/書込装置で運用可能なRFIDシステムが実現されている。
しかしこの場合、使用する通信周波数帯あるいは通信方式に対応した、最適な形状あるいは寸法を有した、複数の異なるアンテナ装置を準備する必要がある。例えば、通信周波数13.56MHz帯、通信周波数800MHz乃至1000MHz帯、および通信周波数2400MHz乃至2500MHz帯の三つの通信周波数帯で通信を行うRFID読取/書込装置を用いてRFIDシステムを構築する場合、RFID読取/書込装置は、例えば電磁誘導方式のループアンテナからなるアンテナ装置、電波方式のダイポールアンテナからなるアンテナ装置、そして電波方式のパッチアンテナからなるアンテナ装置といったように、形状も寸法も様々である三種のアンテナ装置が混在した複雑な構成となってしまう。
また、上述したような、複数のアンテナ装置が混在したRFID読取/書込装置においては、アンテナ装置の各々が放射または受波する電磁界の向きあるいは電波の偏波面は一様ではなく、それぞれ異なったものとなる。そのため、例えば、データ担体を携えたユーザーがRFID読取/書込装置にアクセスする際、ユーザーは、アクセスしている通信周波数帯のアンテナ装置が放射または受波する電磁界の向きあるいは電波の偏波面に合わせて、データ担体を検出可能な向きに調整する必要が生じる。すなわち、RFID読取/書込装置の検出面に対して、データ担体の向きをさまざま変えながら、意識的にアクセスしなければならないという不便さを、ユーザーに与えてしまうという問題がある。
また今後、ICタグ等のデータ担体の情報に対し、いつでもどこでもアクセス可能なユビキタス社会に向けて、例えば携帯電話や腕時計等の機器に、RFID読取/書込装置が実装可能となるよう、RFID読取/書込装置の小型化が必須であり、それに伴いRFID読取/書込装置の内部に組み込まれるアンテナ装置の小型化が必要となる。
通信周波数800MHz乃至1000MHz帯で通信するアンテナ装置のうち、例えば通信周波数950MHzで通信するダイポールアンテナを用いたアンテナ装置の場合、その電波の波長λは、λ=(30Mm/s)/(950MHz)≒32cmであり、例え、その1/2波長で送受信可能なダイポールアンテナを設計したとしても、その全長は少なくも約16cmと非常に大きなものとなり小型化には不向きである。また、アンテナ装置として、比較的小型で低損失である、高誘電体を用いた誘電体アンテナを用いることも可能ではあるが、高誘電体を用いた誘電体アンテナは、高価であり、かつ重量があるため小型の機器には採用しにくいという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、少なくとも通信周波数13.56MHz帯、通信周波数800MHz乃至1000MHz帯、および通信周波数2400MHz乃至2500MHz帯の三つの通信周波数帯で、電磁誘導方式にて通信可能となるよう、前記通信周波数帯の各々に対応した、少なくとも三つのループ状のアンテナ素子を備えるとともに、アンテナ装置内部での、あるいはアンテナ装置外部からの電磁気的な影響を遮断するシールド部材あるいはシールド層を付設することにより、RFID読取/書込装置が情報をデータ担体から読み取る、あるいは情報を前記データ担体に書き込む際に、相対するデータ担体の向きに依存せずに通信が可能で、かつアンテナ特性変動が小さく、なおかつ廉価で小型である、RFID読取/書込装置に使用するアンテナ装置を提供することにある。
すなわち本発明によれば、データ担体と非接触で通信を行うRFID読取/書込装置に使用するアンテナ装置であって、前記アンテナ装置は、少なくとも13.56MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子と、800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子と、2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子を有し、前記13.56MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子の全長を、前記周波数に相当する波長の4分の1の長さより短く、かつ前記800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子の全長を、前記周波数に相当する波長の4分の1の長さより短く、かつ前記2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子の全長を、前記周波数に相当する波長の4分の1の長さより短くするとともに、前記13.56MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子、前記2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子、および前記2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子の各々を、同一平面内にあって、同心円状、同心方形状、同心略方形状、同心多角形状、または同心略多角形状のいずれかになるように配置して構成するアンテナ装置が得られる。
本発明のアンテナ装置は、RFID読取/書込装置に使用され、少なくとも三つの通信周波数帯、すなわち、少なくとも通信周波数13.56MHz帯、通信周波数800MHz乃至1000MHz帯、および通信周波数2400MHz乃至2500MHz帯で、データ担体と通信を行うことが可能となるよう、少なくとも三つのループ状のアンテナ素子を備えるのがよい。
前記少なくとも三つのループ状のアンテナ素子は、送信用のアンテナ素子、受信用のアンテナ素子、または送受信兼用のアンテナ素子のいずれであってもよく、例えば絶縁基板上に固定された、絶縁被覆銅線等を少なくとも1ターン巻回してなるループ状のアンテナ素子、あるいは絶縁基板上に銅箔等で形成した導体パターンからなり、少なくとも1ターン巻回してなるループ状のアンテナ素子等であるのがよい。
使用する通信周波数帯が先の三種類である場合は、13.56MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子(以下、第一のループアンテナ素子という)、800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子(以下、第二のループアンテナ素子という)、および2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子(以下、第三のループアンテナ素子という)の全長の各々を、前記周波数の各々に相当する波長の4分の1の長さよりも短いものとするのがよい。
さらに、第一のループアンテナ素子、第二のループアンテナ素子、および第三のループアンテナ素子の各々は、同一平面内、例えば平板状の絶縁基板の一方の面上に配置されたものであって、前記絶縁基板の中心に、例えば円形状の第三のループアンテナ素子を配置し、その外側に、前記円形状の第三のループアンテナ素子と離間して、円形状の第二のループアンテナ素子を配置し、さらにその外側に、前記円形状の第二のループアンテナ素子と離間して、円形状の第一のアンテナ素子を配置して、同心円状となるように構成するのが好適である。
また、前記第一のループアンテナ素子、前記第二のループアンテナ素子、および前記第三のループアンテナ素子の各々の形状は、円形状以外に、方形状、略方形状、同心多角形状、または同心略多角形状のいずれであってもよく、それぞれの形状に応じて、前記第一のループアンテナ素子、前記第二のループアンテナ素子、および前記第三のループアンテナ素子の各々は、同心方形状、同心略方形状、同心多角形状、または同心略多角形状のいずれかになるように同一平面内に配置して構成するのがよい。
これにより、本発明のアンテナ装置は、少なくとも三つの通信周波数帯で通信可能であり、かつ少なくとも三つの通信周波数帯の各々に対応した、少なくとも三つのループ状のアンテナ素子を同一平面内に効率よく配置して、アンテナ素子の占有面積を小さくすることができるので、小型化および低コスト化が容易である。同時に、前記少なくとも三つのループ状のアンテナ素子の全長の各々を、対応する周波数に相当する波長の4分の1の長さより短くすることで、前記少なくとも三つのループ状のアンテナ素子を構成する導体の各々に流れる電流の向きが一様となり、より大きく、かつより指向性の高い磁界を発生させることができる。
また特に、前記アンテナ装置を使用したRFID読取/書込装置とデータ担体とが互いに近傍にあって、比較的短い距離で通信する場合には、発生した前記磁界に基づく電磁誘導による通信を、前記少なくとも三つの通信周波数帯の各々で行うことによって、各々の通信周波数帯の電磁界の向きあるいは電波の偏波面に合わせて、前記データ担体の向きを変える必要はなくなる。すなわち、ある特定の向き、例えば前記データ担体が平板状の非接触ICカードであって、これに内設される送受信アンテナがカード面内に配されたループアンテナである場合には、前記非接触ICカードのループアンテナと、前記アンテナ装置の三つのアンテナ素子とが、比較的短い一定の距離、例えば数cmないし数十cmの距離をおいて平行となる唯一の向きで、前記少なくとも三つの通信周波数帯に対応した電磁誘導による通信が可能となる。
本発明によれば、前記同心円状、同心方形状、同心略方形状、同心多角形状、または同心略多角形状のいずれかになるように配置して構成した、前記13.56MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子、前記800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子、および前記2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子と同一平面内にあって、前記13.56MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子と前記800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子との間、および/または前記800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子と前記2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子との間に、グランド電位となる、ループ状のシールド部材を配置する前記アンテナ装置が得られる。
本発明のアンテナ装置は、中心から外側に向かって順に、例えば、円形状の第三のループアンテナ素子、円形状の第二のループアンテナ素子、および円形状の第一のループアンテナ素子の各々を同心円状となるように、同一平面内に配置して構成したものであって、同心円の最内側にある前記円形状の第三のループアンテナ素子とその外側にある前記円形状の第二のループアンテナ素子の間、あるいは前記円形状の第二のループアンテナ素子と最外側にある前記円形状の第一のループアンテナ素子の間、あるいはその両方に、グランド電位となる、ループ状のシールド部材、例えばエッチング等により金属膜をループ状に形成したもの、金属箔をループ状に加工したもの、あるいは金属プレートをループ状に加工したもの等を、各々のループ状のアンテナ素子と同一平面内にあって、互いに接触しないように配置して構成するのがよい。
これにより、隣接するループ状のアンテナ素子同士の電磁結合を遮断し、各々のループ状のアンテナ素子のアンテナ特性の劣化を防止することができる。
本発明によれば、前記同心円状、同心方形状、同心略方形状、同心多角形状、または同心略多角形状に配置した、前記13.56MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子、前記800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子、および前記2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子を含む平面と鉛直方向に離間して、グランド電位となる、シールド層を配置するとともに、前記13.56MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子の入出力端子、前記800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子の入出力端子、および前記2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信するループ状のアンテナ素子の入出力端子を、前記シールド層がある側に設ける前記アンテナ装置が得られる。
本発明のアンテナ装置は、同一平面内にあって同心円状に配置された、例えば円形状の第一のループアンテナ素子、円形状の第二のループアンテナ素子、および円形状の第三のループアンテナ素子の三つループ状のアンテナ素子と離間して配置した、グランド電位となるシールド層を付設したものであって、前記シールド層は、前記アンテナ装置の検出面となる側と反対の側に配置されるのがよく、例えば、前記三つのループ状のアンテナ素子を配置して固定した基板、すなわちアンテナ用基板と同等もしくはそれ以上の大きさおよび形状を有した別の基板、すなわちシールド用基板のおもて面の全面に、エッチング等による金属膜を形成、または金属箔を粘着してなるもの、あるいは前記アンテナ用基板と同等もしくはそれ以上の大きさおよび形状を有した金属プレート等の金属部材等であるのがよい。
そして、前記三つのループ状のアンテナ素子の入出力端子の各々は、前記シールド層がある側に設けるのがよい。すなわち前記入出力端子の各々は、前記アンテナ用基板のおもて面に配置された前記三つのループ状のアンテナ素子と繋がる、前記アンテナ用基板に設けたスルーホール等を経由して、前記アンテナ用基板の裏面に導出し、さらに前記シールド層を通過して、前記シールド層の裏面側に導出するよう構成するのがよい。
これにより、アンテナ装置の周辺に存在する金属等による磁気的な影響を遮断するとともに、表面積の大きな金属部材等からなるシールド層をグランド電位として、アンテナ整合回路等のグランド側と電気的に接続したので、前記グランド電位が安定に保たれ、その結果、前記アンテナ装置のアンテナ特性変動を抑えることができる。さらに、入出力端子を前記シールド層がある側に設けたので、例えば、アンテナ整合回路や信号処理回路等をアンテナ用基板の裏面側に配置した場合には、前記アンテナ整合回路や信号処理回路等と三つループ状のアンテナ素子とは、前記入出力端子を介して容易に接続することができる。
上述した構成とすることによって、本発明は以下のような効果を奏す。すなわち本発明のアンテナ装置は、少なくとも三つの通信周波数帯、すなわち13.56MHz帯、800MHz乃至1000MHz帯、および2400MHz乃至2500MHz帯の通信周波数帯で通信可能であり、例えば、同一平面内に各々の通信周波数帯に対応した円形状を有したループ状のアンテナ素子を同心円状に配置することにより、特に、RFID読取/書込装置とデータ担体とが互いに近傍にあって、両者間の距離が短い場合、前記少なくとも三つの通信周波数帯での通信を電磁誘導方式とすることができる。これにより、前記RFID読取/書込装置が情報を前記データ担体から読み取る、あるいは情報を前記データ担体に書き込む際に、相対する前記データ担体の向きに依存せずに通信することが可能となり、かつシールド部材あるいはシールド層を前記アンテナ装置に付設することにより、隣接するループ状のアンテナ素子同士の電磁結合、および前記アンテナ装置の周辺に存在する金属等による磁気的な影響を遮断してアンテナ特性の劣化およびアンテナ特性変動を抑えるとともに、小型化および低コスト化が可能である。
本発明の実施例1に係るアンテナ装置の構成を示す平面図。 本発明の実施例2に係るアンテナ装置の構成を示す平面図。 本発明の実施例3に係るアンテナ装置の構成を示す平面図。 本発明の実施例4に係るアンテナ装置の構成を示す平面図。 本発明の実施例5に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明のアンテナ装置は、データ担体、すなわち少なくともICチップとループ状の送受信アンテナを有した非接触ICカードと無線で通信することが可能な、RFID読取/書込装置に使用されるものである。前記アンテナ装置は、異なる三つの通信周波数帯、すなわち13.56MHz帯、800MHz乃至1000MHz帯、および2400MHz乃至2500MHz帯で前記非接触ICカードと通信が可能なものである。
前記アンテナ装置は、前記三つの通信周波数帯の各々に対応した三つのループ状のアンテナ素子を備えており、その全長の各々は、各々の周波数に相当する波長の4分の1よりも短い長さを有している。
前記三つのループ状のアンテナ素子、すなわち13.56MHz帯の周波数で通信する第一のループアンテナ素子、800MHz乃至1000MHz帯の周波数で通信する第二のループアンテナ素子、および2400MHz乃至2500MHz帯の周波数で通信する第三のループアンテナ素子は、例えば前記三つのループ状のアンテナ素子の各々が円形状からなる場合には、先の順序で内側から外側に向かって、同心円状に、ガラスエポキシ等の絶縁基板上に、各々離間して配置、固定される。
なお、前記第一のループアンテナ素子、前記第二のループアンテナ素子、および前記第三のループアンテナ素子は、前記ガラスエポキシ等の絶縁基板上にエッチング等により銅膜を円形のループ状に形成したもの、裏面に粘着性を有した銅箔を円形のループ状に加工し、前記ガラスエポキシ等の絶縁基板上に貼り付けたもの、あるいは絶縁被覆された銅線を円形のループ状に加工し、前記ガラスエポキシ等の絶縁基板上に接着剤等を介して接着、固定したもの等のいずれであってよい。
また、隣接する円形のループ状のアンテナ素子同士の電磁結合を遮断するためのループ状のシールド部材が、前記ループ状のアンテナ素子の間に同心円状に配置されるのがよい。前記シールド部材は、前記ループ状のアンテナ素子と同様の円形状であり、例えば前記ガラスエポキシ等の絶縁基板上にエッチング等により金属膜を円形のループ状に形成したもの、裏面に粘着性を有した金属箔を円形のループ状に加工し、前記ガラスエポキシ等の絶縁基板上に貼り付けたもの等、前記ループ状のアンテナ素子と同様の方法で形成するのが好ましいが、金属プレートを円形のループ状に加工し、前記ガラスエポキシ等の絶縁基板上に接着剤等を介して接着、固定したもの等であってもよい。そして、前記シールド部材がグランド電位となるようにするのがよい。
さらに、アンテナ用基板、すなわち前記三つのループ状のアンテナ素子を配置した、前記ガラスエポキシ等の絶縁基板の裏面側、すなわち前記アンテナ装置の検出面となる側と反対の側に、前記アンテナ装置の周辺に存在する金属等による磁気的な影響を遮断するためのシールド層、例えばガラスエポキシ等のシールド用基板の一方の面あるいは両面の全面に金属膜を形成したもの、前記シールド用基板の一方の面あるいは両面の全面に金属箔を貼着したもの、あるいは金属プレート等を設けるのがよい。前記シールド層は、前記アンテナ用基板と同等もしくはそれ以上の大きさおよび形状を有したものであるのが好ましい。
前記シールド層は、前記三つのループ状のアンテナ素子を配置したガラスエポキシ等の絶縁基板、すなわちアンテナ用基板と離間して設けるのがよく、前記アンテナ用基板と前記シールド層の間に、例えば、一定の厚さを有し、前記アンテナ用基板と投影面積が同等である絶縁性の樹脂製スペーサーを介在することで間隔を維持してもよいし、あるいは前記アンテナ用基板と前記シールド層の間に、金属やプラスチック等からなる一定の長さを有する棒状の柱を複数本配置することで間隔を維持してもよい。そして、前記シールド層がグランド電位となるようにするのがよい。
また、前記三つのループ状のアンテナ素子の入出力端子の各々は、前記アンテナ用基板の一側端面に並ぶように設けてもよいし、前記シールド層を付設した場合は、前記シールド層がある側、例えば、前記アンテナ用基板の裏面、あるいは前記アンテナ用基板の裏面を経由して、前記シールド用基板の裏面側に導出して設けるようにしてもよい。また、前記入出力端子は、アンテナ素子毎に個別に設けてもよいし、あるいは全て共通のものであってもよい。また、必要に応じて、前記入出力端子にアンテナ整合回路等を接続した構成としてもよい。
以下、本発明のアンテナ装置の実施例について、上述の実施の形態で示した構成のアンテナ装置を基にして、図1ないし図5を参照しながら説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。
本発明のアンテナ装置100は、データ担体、すなわち非接触ICカードと、三つの通信周波数帯、すなわち電磁誘導方式による通信周波数13.56MHz帯、電波方式および電磁誘導方式による通信周波数800MHz乃至1000MHz帯、および電波方式および電磁誘導方式による通信周波数2400MHz乃至2500MHz帯で通信可能なものであり、本実施例においては、通信に使用する実際の周波数の各々を、13.56MHz、953MHz、および2450MHzに設定した。
ただし、ここで、通信周波数953MHz、および通信周波数2450MHzで通信する通信方式を電波方式および電磁誘導方式としたが、本発明のアンテナ装置を用いた、前記通信周波数953MHz、および前記通信周波数2450MHzでの通信においては、いわゆる電波方式の通信に制限したものではなく、前記非接触ICカードを担持したユーザーがRFID読取/書込装置へアクセスする時の実際の通信距離によって、通信方式が異なってくるものである。具体的には、前記RFID読取/書込装置から前記非接触ICカードが比較的遠方にあって、両者間の距離が長い場合、例えば数mの場合は電波方式で通信を行い、前記RFID読取/書込装置と前記非接触ICカードとが互いに近傍にあって、両者間の距離が短い場合、例えば数cmないし数十cmの場合は電磁誘導方式で通信を行うようにしたものである。
一般に、電磁波は、近傍界と遠方界で異なる性質を示す。すなわち互いが直交した電界と磁界とが振動しながら伝播する電磁波は、近傍界においては磁界成分が支配的であり、逆に遠方界においては電界成分が支配的、あるいは電界成分と磁界成分が等量で存在している。つまり、電磁波は、本実施例で例示するようなループ状のアンテナ素子を用いれば、近傍界においては電磁誘導方式で通信、遠方界においては電波方式で通信することを可能にしている。
ところで、ユーザーによっては、自身が担持している、例えば非接触ICカード等のデータ担体が、比較的長い距離で通信可能なものなのか、あるいはRFID読取/書込装置に相当近づけなければ通信できないものなのか等についての自覚がないまま、データ担体を使用している場合がある。しかし一般には、データ担体とRFID読取/書込装置が近ければ、まちがいなく通信できるという先入観を持っているユーザーが多い。この場合、あえて比較的長い通信距離を確保できる電波方式で通信せず、電磁誘導現象を利用して通信すれば、電波方式における電波の偏波面の不一致に起因するフェージング等による通信の弊害、また、これにともなう、最適な受信状態を探るためにRFID読取/書込装置の検出面に相対するデータ担体の向きを様々変えなければならないというユーザーの不便さをなくすことができる。
図1に示すように、本発明のアンテナ装置100は、少なくとも、絶縁基板からなるアンテナ用基板107と、前記アンテナ用基板107の面上に配置した、三つのループ状のアンテナ素子からなるものである。前記アンテナ用基板107は、縦50mm×横50mm×厚さ1mmのポリエチレンテレフタート基板である。前記三つのループ状のアンテナ素子、すなわち周波数13.56MHzで通信する第一のループアンテナ素子101、周波数953MHzで通信する第二のループアンテナ素子102、および周波数2450MHzで通信する第三のループアンテナ素子103の各々は、絶縁被覆された銅線を略方形のループ状に加工したものであり、前記アンテナ用基板107の面上に、接着剤を介して固着される。
RFID読取/書込装置とデータ担体、すなわち非接触ICカードとが互いに近傍にあって、両者の通信距離が短い場合、前記アンテナ装置100を構成する各アンテナ素子を、上述したようなループ状とすることで、電磁誘導により磁界を発生し、相対して存在する前記非接触ICカードの送受信アンテナを構成する導体に誘導電流を誘起させて給電することができ、これによって、両者の通信が可能となる。
前記第一のループアンテナ素子101を構成する絶縁被覆銅線の全長は170mm、前記第二のループアンテナ素子102を構成する絶縁被覆銅線の全長は68mm、および前記第三のループアンテナ素子103を構成する絶縁被覆銅線の全長は24mmである。前記第一のループアンテナ素子101が通信する周波数13.56MHzに相当する波長の4分の1の長さは約5530mm、前記第二のループアンテナ素子102が通信する周波数953MHzに相当する波長の4分の1の長さは約78.7mm、および前記第三のループアンテナ素子103が通信する周波数2450MHzに相当する波長の4分の1の長さは30.6mmであるので、前記三つのループ状のアンテナ素子の全長の各々は、通信周波数の各々に相当する波長の4分の1の長さより短い構成となっている。
前記三つのループ状のアンテナ素子の全長の各々を、波長の4分の1の長さより短い構成としたのは、前記三つのループ状のアンテナ素子のいずれかの全長を、波長の4分の1の長さより長くすると、長くしたアンテナ素子に流れる電流の向きだけ反転してしまい、前記三つのループ状のアンテナ素子に流れる電流の向きが一様とならないために、発生する磁界が打ち消しあうようになり、結果として、通信に必要十分な大きさの磁界を発生させることができないからである。
なお、電磁誘導方式での通信の送受信に係る部位を、第一のループアンテナ素子101、第二のループアンテナ素子102、および第三のループアンテナ素子103と表記しているが、厳密には「アンテナ」ではなく、電磁誘導に関与する「ループ導体」あるいは1ターンの「コイル」と表記すべきものである。しかし、ここでは便宜上、先のように第一のループアンテナ素子101、第二のループアンテナ素子102、および第三のループアンテナ素子103と表記することとする。
そして、前記三つのループ状のアンテナ素子は、前記アンテナ用基板107の面上に同心略方形状に配置される。すなわち前記アンテナ用基板107の面上の中心に、略方形状の第三のループアンテナ素子103を配置し、その外側に、前記略方形状の第三のループアンテナ素子103と離間して、略方形状の第二のループアンテナ素子102を配置し、さらにその外側に、前記略方形状の第二のループアンテナ素子102と離間して、略方形状の第一のアンテナ素子101を配置して、同心略方形状となるように構成する。
また、この場合の前記三つのループ状のアンテナ素子の入出力端子104a,104b,105a,105b,106a,106bの各々は、前記アンテナ用基板107の一側端面に並ぶように設けられる。
この構成により、三つの通信周波数、すなわち13.56MHz、953MHz、および2450MHzで通信可能な、前記三つのループ状のアンテナ素子の各々が、一つの前記アンテナ用基板107の面内で、デッドスペースが生じないように効率的に配置することができるので前記アンテナ装置100の小型化が可能となる。
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。
本発明のアンテナ装置200は、周波数13.56MHzで通信する略方形状の第一のループアンテナ素子201以外は、上述した実施例1と同様の構成のものである。
図2に示すように、本発明のアンテナ装置200は、アンテナ用基板207、すなわち縦50mm×横50mm×厚さ1mmのポリエチレンテレフタート基板の面上に、絶縁被覆銅線からなる略方形状の三つのループ状のアンテナ素子を同心略方形状に配置して構成したものであるが、略方形状の第二のループアンテナ素子202と略方形状の第三のループアンテナ素子203の各々は1ターンの巻回数を有したものとし、略方形状の第一のループアンテナ素子201のみ、2ターンの巻回数を有したものとしている。実際の設計において、特に周波数13.56MHzの電磁誘導方式で通信する場合、巻回数が少ないと受信感度の低下を招く可能性があるため、前記第一のループアンテナ素子201を構成する絶縁被覆銅線の全長を長くすることで巻回数を増やしている。本実施例では、前記第一のループアンテナ素子201を構成する絶縁被覆銅線の全長を、周波数13.56MHzに相当する波長の4分の1の長さより短い、340mmとした。
なお、前記第一のループアンテナ素子201を構成する絶縁被覆銅線の全長が、周波数13.56MHzに相当する波長の4分の1の長さ、すなわち約5530mmの範囲内であれば、前記第一のループアンテナ素子201の巻回数は3ターン以上であってもかまわない。
また、この場合の前記三つのループ状のアンテナ素子の入出力端子204a,204b,205a,205b,206a,206bの各々は、上述した実施例1と同様に、前記アンテナ用基板207の一側端面に並ぶように設けられる。
この構成により、上述した実施例1の場合と同様に、小型化が可能であるとともに、前記アンテナ装置200が周波数13.56MHzで通信するときの磁界の大きさを、実施例1に示した構成の場合と比べて1.8倍まで引き上げることができ、良好な通信が可能となる。
(実施例3)
図3は、本発明の実施例3に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。
本発明のアンテナ装置300は、データ担体、すなわち非接触ICカードと、三つの通信周波数帯、すなわち電磁誘導方式による通信周波数13.56MHz帯、電波方式および電磁誘導方式による通信周波数800MHz乃至1000MHz帯、および電波方式および電磁誘導方式による通信周波数2400MHz乃至2500MHz帯で通信可能なものであり、本実施例においては、実施例1と同様に、通信に使用する実際の周波数の各々を、13.56MHz、953MHz、および2450MHzに設定した。
ただし、ここで、通信周波数953MHz、および通信周波数2450MHzで通信する通信方式を電波方式および電磁誘導方式としたが、本発明のアンテナ装置300を用いた、前記通信周波数953MHz、および前記通信周波数2450MHzでの通信においては、いわゆる電波方式の通信に制限したものではなく、前記非接触ICカードを担持したユーザーがRFID読取/書込装置へアクセスする時の実際の通信距離によって、通信方式が異なってくるものである。すなわち、実施例1または実施例2と同様に、RFID読取/書込装置からデータ担体が比較的遠方にあって、両者間の距離が長い場合、例えば数mの場合は電波方式で通信を行い、RFID読取/書込装置とデータ担体とが互いに近傍にあって、両者間の距離が短い場合、例えば数cmないし数十cmの場合は電磁誘導方式で通信を行うようにしたものである。
図3に示すように、本発明のアンテナ装置300は、少なくとも、絶縁基板からなるアンテナ用基板307と、前記アンテナ用基板307の面上に配置した、三つのループ状のアンテナ素子からなるものである。前記アンテナ用基板307は、縦50mm×横50mm×厚さ0.8mmのガラスエポキシ基板である。前記三つのループ状のアンテナ素子、すなわち周波数13.56MHzで通信する第一のループアンテナ素子301、周波数953MHzで通信する第二のループアンテナ素子302、および周波数2450MHzで通信する第三のループアンテナ素子303の各々は、前記アンテナ用基板307の面上に、エッチングによって、一定の幅を有する帯状の銅膜が方形状となるように形成される。
前記第一のループアンテナ素子301は、上述した実施例2と同様に、巻回数が2ターンとなるようにしている。ただし、巻回で重なる部分については、前記アンテナ用基板307に形成したスルーホール308a,308bを介して、前記アンテナ用基板307の裏面にエッチングで形成した帯状のブリッジ銅膜312と繋がるようにして絶縁を確保している。
前記第一のループアンテナ素子301を構成する帯状の銅膜の全長、前記第二のループアンテナ素子302を構成する帯状の銅膜の全長、および前記第三のループアンテナ素子303を構成する帯状の銅膜の全長の各々は、上述した実施例2と同様である。
また、前記第一のループアンテナ素子301、前記第二のループアンテナ素子302、および前記第三のループアンテナ素子303の各々は、実施例1あるいは実施例2と同様の順番で同心方形状に配置される。
なお、前記三つのループ状のアンテナ素子の入出力端子304a,304b,305a,305b,306a,306bの各々は、実施例1あるいは実施例2と同様に、前記アンテナ用基板307の一側端面に並ぶように設けられるが、前記第二のループアンテナ素子302の入出力端子305a,305b、および前記第三のループアンテナ素子303の入出力端子306a,306bの各々は、前記第二のループアンテナ素子302を構成する帯状の銅膜の一端および他端、および前記第三のループアンテナ素子303を構成する帯状の銅膜の一端および他端の各々と、前記帯状の銅膜の一端および他端の各々が位置する、前記アンテナ用基板307に形成したスルーホール309a,309b,310a,310bの各々を介して繋げた、前記アンテナ用基板307の裏面にエッチングで形成した帯状の引出し銅膜313a,313b,314a,314bの各々の端部としている。
この構成により、上述した実施例1あるいは実施例2の場合と同様に、小型化が可能であるとともに、実施例2で示した構成のアンテナ装置200と同等のアンテナ特性を有し、かつ低コストで作製することができる。
(実施例4)
図4は、本発明の実施例4に係るアンテナ装置の構成を示す平面図である。
本発明のアンテナ装置400は、第一のループアンテナ素子401と第二のループアンテナ素子402の間に、ループ状のシールド部材415を配置した以外は、上述した実施例3と同様の構成のものである。
図4に示すように、本発明のアンテナ装置400は、アンテナ用基板407、すなわち縦50mm×横50mm×厚さ0.8mmのガラスエポキシ基板の面上に、エッチングによって、一定の幅を有する帯状の銅膜が方形状となるように形成した、三つのループ状のアンテナ素子を同心方形状に配置して構成し、巻回で重なる部分をスルーホール408a,408bを介して、前記アンテナ用基板407の裏面のブリッジ銅膜412と繋がるようにし、前記第二のループアンテナ素子402の一端および他端、および前記第三のループアンテナ素子403の一端および他端の各々を、スルーホール409a,409b,410a,410bの各々を介して、前記アンテナ用基板407の裏面の引出し銅膜413a,413b,414a,414bの各々と繋げた端部の各々を、前記アンテナ用基板407の一側端面に並ぶように設けて、前記第一のループアンテナ素子401の一端および他端とともに入出力端子404a,404b,405a,405b,406a,406bとしたものであるが、これに加え、第一のループアンテナ素子401と第二のループアンテナ素子402の間に、エッチングによって、一定の幅を有する帯状の金属膜が方形状となるように形成したループ状のシールド部材415を、前記第一のループアンテナ素子401および前記第二のループアンテナ素子402と接触しないように離間して設けたものである。そして、前記ループ状のシールド部材415を、グランド電位となるようにして、アンテナ整合回路等のグランド側と電気的に接続したものである。
ところで、RFID読取/書込装置とデータ担体、すなわち非接触ICカードとが通信する際、例えば実施例3に示した構成のアンテナ装置300である場合、隣接するループ状のアンテナ素子同士で電磁結合することが考えられる。その結果、アンテナ特性が劣化し、良好な通信を維持できない場合がある。そこで、本実施例で示す構成のアンテナ装置400の電磁結合遮断効果を確認するために、実施例3に示した、前記ループ状のシールド部材415を用いない構成のアンテナ装置300(以下、シールドなしアンテナ装置という)と、本実施例で示す、前記ループ状のシールド部材415を用いた構成のアンテナ装置400(以下、シールドありアンテナ装置という)とについて、各々の隣接するループ状のアンテナ素子間、すなわち、第一のループアンテナ素子301,401と第二のループアンテナ素子302,402との間の電磁結合量を測定して、アンテナ特性の比較を行なった。
アンテナ特性の比較は、実施例3に示した構成と同様のシールドなしアンテナ装置と、本実施例に示す構成と同様のシールドありアンテナ装置の各々を試作し、各々のアンテナ装置300,400の第一のループアンテナ素子301,401をネットワークアナライザ(図示せず)のポート「1」へ接続、および第二のループアンテナ素子302,402をネットワークアナライザのポート「2」へ接続して、各々の透過量(S21)を測定することによって行なった。
前記シールドなしアンテナ装置の、周波数953MHzにおける透過量(S21)は、−3dBであった。一方、前記シールドありアンテナ装置の、周波数953MHzにおける透過量(S21)は、−13dBであった。この結果から、前記シールドなしアンテナ装置の第二のループアンテナ素子302に入力した電力の半分が放射されずに、前記シールドなしアンテナ装置の第一のループアンテナ素子301と電磁結合していると考えられ、前記シールドありアンテナ装置における、前記ループ状のシールド部材415による電磁結合遮断効果が確認された。
この構成により、上述した実施例1ないし実施例3の場合と同様に、小型化が可能であるとともに、隣接するループ状のアンテナ素子同士の電磁結合を遮断し、良好な通信が可能となる。
(実施例5)
図5は、本発明の実施例5に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
本発明のアンテナ装置500は、第一のループアンテナ素子501、第二のループアンテナ素子502、および第三のループアンテナ素子503を配置した絶縁基板、すなわちアンテナ用基板507の裏面側に、前記アンテナ用基板507と離間して、シールド用基板516と金属膜517からなるシールド層518を配置し、入出力端子(図示せず)を前記シールド層518がある側に配置した以外は、上述した実施例3と同様の構成のものである。
図5に示すように、本発明のアンテナ装置500は、アンテナ用基板507、すなわち縦50mm×横50mm×厚さ0.8mmのガラスエポキシ基板の面上に、エッチングによって、一定の幅を有する帯状の銅膜が方形状となるように形成した、三つのループ状のアンテナ素子を同心方形状に配置して構成したものであるが、これに加え、前記アンテナ用基板507の裏面側、すなわち前記アンテナ装置500の検出面となる側と反対の側に、前記アンテナ装置500の周辺に存在する金属等による磁気的な影響を遮断するためのシールド層518として、前記アンテナ用基板507と同形板状のガラスエポキシからなるシールド用基板516の表裏面のうちのおもて面の全面、すなわち前記アンテナ用基板507がある側の面の全面に金属膜517を形成したものを、前記アンテナ用基板507と10mmの間隔をおいて配置して付設した構成のものである。そして、前記シールド層518を、グランド電位となるようにして、アンテナ整合回路等のグランド側と電気的に接続したものである。
前記入出力端子の各々は、前記アンテナ用基板507のおもて面に配置された前記三つのループ状のアンテナ素子の一端および他端の各々と繋がる、前記アンテナ用基板507に設けたスルーホール509a,509b,510a,510b,511a,511bの各々を経由して、前記アンテナ用基板507の裏面に導出し、さらに前記シールド層518を通過して、前記シールド用基板516の裏面側に導出することによって、前記シールド用基板516の裏面に設けている。なお、前記第一のループアンテナ素子501において、実施例3または実施例4と同様に、前記アンテナ用基板507に形成したスルーホール508a,508b、および前記アンテナ用基板507の裏面に形成したブリッジ銅膜512によりその重なりを回避している。
このとき、前記スルーホール509a,509b,510a,510b,511a,511bを経由して、前記アンテナ用基板507の裏面に表出した、前記三つのループ状のアンテナ素子の一端および他端の各々と、前記シールド用基板516の裏面に設けた、前記三つのループ状のアンテナ素子の入出力端子の各々は、前記アンテナ用基板507およびシールド用基板516を支持するのに必要十分な剛性および強度を有する、直径0.8mm×長さ10mmの金属線導体513a,513b,514a,514b,515a,515bを介して接続されている。
なお、前記シールド用基板516の任意の箇所には、前記金属線導体513a,513b,514a,514b,515a,515bを通すための複数の孔が設けられ、また、前記三つのループ状のアンテナ素子とシールド層518の離間、すなわち前記アンテナ用基板507と前記シールド用基板516との10mmの間隔は、前記金属線導体513a,513b,514a,514b,515a,515bによって維持されている。ただし、前記金属線導体513a,513b,514a,514b,515a,515bと、前記シールド層518を構成する、前記シールド用基板516のおもて面に設けた前記金属膜517との間は、絶縁性を確保している。
これにより、前記アンテナ装置500の周辺に存在する金属等による、外部からの磁気的な影響を遮断するとともに、表面積の大きな前記シールド層518をグランド電位として、アンテナ整合回路等のグランド側と電気的に接続したので、グランド電位が安定し、前記アンテナ装置500のアンテナ特性変動を抑えることができる。
なお、上述した実施例は、固定されたRFID読取/書込装置のアンテナ装置に対して、データ担体、すなわち非接触ICカードを担持したユーザーがアクセスする場合を想定して説明したものであるが、これとは別に、固定されたデータ担体、例えば商品棚に並べられた商品等の物品に貼付して固定されたICタグに対して、本発明のアンテナ装置を有したRFID読取/書込装置を内蔵した電子通信機器、例えば携帯電話等を担持したユーザーがアクセスする場合等であっても、本発明のアンテナ装置を使用することができる。
また、上述した実施例では、本発明のアンテナ装置に係る、三つのループ状のアンテナ素子を、略方形状、あるいは方形状のものとして、同心略方形状、あるいは同心方形状となるよう、同一平面内に配置して構成したものを例示したが、これらに限らず、円形状を有したループ状のアンテナ素子を同心円状に、任意の多形状を有したループ状のアンテナ素子を同心多角形状に、または任意の略多形状を有したループ状のアンテナ素子を同心略多角形状に、同一平面内に配置して構成したものでもよいし、形状の異なるループ状のアンテナ素子が混在した状態で同一平面内に配置して構成したものであってもよい。
さらに、本発明のアンテナ装置は、隣接するループ状のアンテナ素子同士の電磁結合を遮断するシールド部材と、外部からの磁気的な影響を遮断するシールド層の双方を付設した構成のものであってもよい。
このように、本発明のアンテナ装置は、少なくとも三つの通信周波数帯、すなわち13.56MHz帯、800MHz乃至1000MHz帯、および2400MHz乃至2500MHz帯の通信周波数帯で通信可能であり、例えば、同一平面内に各々の通信周波数帯に対応した円形状を有したループ状のアンテナ素子を同心円状に配置することにより、特に、RFID読取/書込装置とデータ担体とが互いに近傍にあって、両者間の距離が短い場合、前記少なくとも三つの通信周波数帯での通信を電磁誘導方式とすることができる。これにより、前記RFID読取/書込装置が情報を前記データ担体から読み取る、あるいは情報を前記データ担体に書き込む際に、相対する前記データ担体の向きに依存せずに通信することが可能となる。さらに、シールド部材あるいはシールド層を前記アンテナ装置に付設することにより、隣接するループ状のアンテナ素子同士の電磁結合、および前記アンテナ装置の周辺に存在する金属等による磁気的な影響を遮断してアンテナ特性の劣化およびアンテナ特性変動を抑えるとともに、小型化および低コスト化が可能となる。
以上、実施例を用いて、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれることは勿論である。
本発明のアンテナ装置は、データ担体と、電磁誘導あるいは電波等により非接触で通信を行うRFID読取/書込装置を用いたRFIDシステムに係る通信技術分野おいて利用可能であり、特に、複数の異なる通信周波数帯、あるいは複数の異なる通信方式で通信するRFIDシステムに係る通信技術分野おいて利用可能である。
100,200,300,400,500 アンテナ装置
101,201,301,401,501 第一のループアンテナ素子
102,202,302,402,502 第二のループアンテナ素子
103,203,303,403,503 第三のループアンテナ素子
104a,104b,105a,105b,106a,106b 入出力端子
204a,204b,205a,205b,206a,206b 入出力端子
304a,304b,305a,305b,306a,306b 入出力端子
404a,404b,405a,405b,406a,406b 入出力端子
107,207,307,407,507 アンテナ用基板
308a,308b,309a,309b,310a,310b スルーホール
408a,408b,409a,409b,410a,410b スルーホール
508a,508b,509a,509b,510a,510b,511a,511b スルーホール
312,412,512 ブリッジ銅膜
313a,313b,314a,314b 引出し銅膜
413a,413b,414a,414b 引出し銅膜
513a,513b,514a,514b,515a,515b 金属線導体
415 シールド部材
516 シールド用基板
517 金属膜
518 シールド層

Claims (3)

  1. データ担体と非接触で通信を行うRFID読取/書込装置に使用するアンテナ装置であって、
    前記アンテナ装置は、
    少なくとも13.56MHz帯の第1の周波数で通信する、ループ導体を含み各入出力端子と接続される第1のアンテナ素子と、
    800MHz乃至1000MHz帯の第2の周波数で通信する、ループ導体を含み各入出力端子と接続される第2のアンテナ素子と、
    2400MHz乃至2500MHz帯の第3の周波数で通信する、ループ導体を含み各入出力端子と接続される第3のアンテナ素子を有し、
    前記第1のアンテナ素子のループ導体の長さを、前記第1の周波数に相当する波長の4分の1の長さより短く、かつ前記第2のアンテナ素子のループ導体の長さを、前記第2の周波数に相当する波長の4分の1の長さより短く、かつ前記第3のアンテナ素子のループ導体の長さを、前記第3の周波数に相当する波長の4分の1の長さより短くするとともに、
    前記第1のアンテナ素子のループ導体、前記第2のアンテナ素子のループ導体、および前記第3のアンテナ素子のループ導体の各々を、同一平面内にあって、同心円状、同心方形状、同心略方形状、同心多角形状、または同心略多角形状のいずれかになるように配置して構成することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記同一平面内、かつ、前記第1のアンテナ素子のループ導体と前記第2のアンテナ素子のループ導体との間、および/または前記第2のアンテナ素子のループ導体と前記第3のアンテナ素子のループ導体との間にグランド電位となる、ループ状のシールド部材を配置することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記同一平面に対して鉛直方向に離間して、グランド電位となる、シールド層を配置するとともに、
    前記第1のアンテナ素子の各入出力端子、前記第2のアンテナ素子の各入出力端子並びに前記第3のアンテナ素子の各入出力端子を、前記シールド層が配置される側に設けることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
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