以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電話アダプタを含むIP電話システムの概略図である。
図示するように、本実施の形態に係る電話アダプタ1は、配下の電話機(例えばアナログ電話機)2を、IP網6を介して複数のサーバ3〜5に接続する。
ここで、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3は、公衆IP電話サービスを提供するプライベート用のSIPサーバである。内線IP電話サービス用SIPサーバ4は、企業の内線IP電話サービスを提供するビジネス用のSIPサーバである。
そして、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、内線IP電話サービス用SIPサーバ4が収容可能な各SIP端末(例えば電話アダプタ1、不図示のIP電話機等:以下、内線端末と呼ぶ)のプレゼンス状態(出社(オンライン)、外出中、食事中、接客中、在席、退社(オフライン)等)を管理するプレゼンスサーバである。内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、何れかの内線端末のプレゼンス状態が更新される毎に、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に帰属中の各内線端末に、各内線端末の最新のプレゼンス状態を通知するものとする。
図1において、電話アダプタ1は、電話機2から発信指示を受け付けた場合に、この発信指示で指定されている番号列に基づいて、複数のSIPサーバ3、4のなかから接続先のSIPサーバを判定し、この接続先のSIPサーバに、この発信指示で指定されている番号列により特定される接続先番号を含む接続要求メッセージを送信する。また、電話アダプタ1は、何れかのSIPサーバ3、4から接続要求メッセージを受信した場合に、電話機2に、この接続要求メッセージに含まれている接続元番号により特定される番号列の指定を含む着信通知を送信する。さらに、電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5にプレゼンス状態を送信するとともに、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5から各内線端末のプレゼンス状態を受信し出力する。
図2は、電話アダプタ1の概略構成図である。
図示するように、電話アダプタ1は、ネットワークIF部11と、電話IF部12と、SIP処理部13と、RTP処理部14と、キー入力部15と、表示部16と、音源部17と、プレゼンス状態記憶部18と、主制御部19と、を有する。
ネットワークIF部11は、IP網6に接続するためのインターフェースであり、トランスポート層以下の各層のプロトコル(TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、IP、イーサネット(登録商標)等)を処理する。
電話IF部12は、電話機2に接続するためのインターフェースであり、例えばRJ−11のモジュラジャックを備える。
SIP処理部13は、IP電話の呼制御プロトコルであるSIPを処理する。また、SIP処理部13は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3のSIP UA(User Agent)である公衆IP電話サービス用SIP処理部131と、内線IP電話サービス用SIPサーバ4のSIP UAである内線IP電話サービス用SIP処理部132と、を有する。
RTP処理部14は、IP電話の通信プロトコルであるRTP(Real−time Transport Protocol)を処理する。
キー入力部15は、ユーザから指示を受け付けるためのものであり、複数のボタン等で構成される。
表示部16は、各種情報をユーザに表示するためのものであり、液晶パネル等で構成される。
音源部17には、RBT(Ringing Back Tone)、BT(Busy Tone)等の呼制御に使用する音源データ、および各内線端末のプレゼンス状態を音声で再生するための音声データが記憶されている。
プレゼンス状態記憶部18には、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5より取得した各内線端末のプレゼンス状態が記憶される。
主制御部19は、電話アダプタ1の各部11〜18を統括的に制御する。また、主制御部19は、接続先判定部191と、発信制御部192と、着信制御部193と、中継制御部194と、プレゼンス状態管理部195と、を有する。
接続先判定部191は、電話IF部12を介して電話機2から発信指示を受け付けた場合に、この発信指示で指定されている番号列に基づいて、公衆IP電話サービス用SIP処理部131および内線IP電話サービス用SIP処理部132のなかから、SIPの発信シーケンスを実施させる処理部(以下、接続先SIP処理部と呼ぶ)を判定する。ここで、接続先SIP処理部は、発信シーケンスの相手となるSIPサーバに対応する。
発信制御部192は、電話IF部12を介して電話機2から発信指示を受け付けた場合に、接続先判定部191により判定された接続先SIP処理部に、この発信指示で指定されている番号列により特定される電話番号を通知して、接続先SIP処理部によるSIPの発信シーケンスを制御する。
着信制御部193は、公衆IP電話サービス用SIP処理部131あるいは内線IP電話サービス用SIP処理部132から接続要求メッセージを受信した場合に、電話IF部12を介して電話機2に、この接続要求メッセージに含まれている接続元番号により特定される番号列を含む着信通知を送信するとともに、この接続要求メッセージを送信した公衆IP電話サービス用SIP処理部131あるいは内線IP電話サービス用SIP処理部132によるSIPの着信シーケンスを制御する。
中継制御部194は、RTP処理部14から出力された音声データを音声信号に復号し、この音声信号を、電話IF部12を介して電話機2に送信する。また、この電話機2から受け取った音声信号を音声データに符号化し、この音声データをRTP処理部14に渡す。
プレゼンス状態管理部195は、ネットワークIF部11および内線IP電話サービス用SIP処理部132を介して内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5より取得した、各内線端末のプレゼンス状態をプレゼンス状態記憶部18に記憶する。また、プレゼンス状態管理部195は、プレゼンス状態記憶部18に記憶されている各内線端末のプレゼンス状態を表示部16に表示するとともに、これらのプレゼンス状態に対応する音声データを、音源部17から読み出して電話IF部12から出力する。さらに、プレゼンス状態管理部195は、キー入力部15を介してユーザより、あるいは電話IF部12を介して電話機2より受け付けたプレゼンス状態を、内線IP電話サービス用SIP処理部132およびネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に通知する。
次に、電話アダプタ1の動作を説明する。
電話アダプタ1の動作は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に対する帰属および離脱に関する処理(以下、帰属管理処理と呼ぶ)、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に対するプレゼンス状態の通知および取得に関する処理(以下、プレゼンス管理処理と呼ぶ)、および、電話アダプタ1の発着信に関する処理(以下、発着信管理処理と呼ぶ)に分類される。
図3は、電話アダプタ1の帰属管理処理およびプレゼンス管理処理を説明するためのフロー図である。このフローは、電話アダプタ1の電源がONになることで開始される。
先ず、公衆IP電話サービス用SIP処理部131は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3への帰属(ログイン)処理を実施する(S10)。具体的には、公衆IP電話サービス用SIP処理部131は、ネットワークIF部11を介して公衆IP電話サービス用SIPサーバ3に、帰属のためのREGISTERリクエストを送信する。そして、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3から200OKレスポンスを受信することにより、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3への電話アダプタ1の帰属が完了し、その旨を主制御部19に通知する。これを受けて、主制御部19は、表示部16に、公衆IP電話サービスが利用可能になったことを表示させる。
次に、主制御部19は、キー入力部15を介してユーザから、あるいは電話IF部12を介して電話機2から、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属指示を受け取るのを待つ(S11)。そして、帰属指示を受け取ったならば(S11でYES)、主制御部19は、内線IP電話サービス用SIP処理部132に、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属を指示する。
これを受けて、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属処理を実施する(S12)。具体的には、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用SIPサーバ4に、帰属のためのREGISTERリクエストを送信する。そして、内線IP電話サービス用SIPサーバ4から200OKレスポンスを受信することにより、電話アダプタ1の内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属が完了し、その旨を主制御部19に通知する。これを受けて、主制御部19は、表示部16に、内線IP電話サービスが利用可能になったことを表示させる。
次に、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に、プレゼンス状態「出社(オンライン)」を登録するためのSUBSCRIBEリクエストを送信する。そして、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5から202 ACCEPTEDを受信することにより、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5へのプレゼンス状態の登録が完了する(S13)。
さて、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属中において、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5から、各内線端末のプレゼンス状態を受信したならば(S14でYES)、これら各内線端末のプレゼンス状態をプレゼンス状態管理部195に通知する。具体的には、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5からNOTIFYリクエストを受信すると、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に200OKレスポンスを返信するとともに、このNOTIFYリクエストから各内線端末のプレゼンス状態を取り出し、これらのプレゼンス状態をプレゼンス状態管理部195に通知する。
これを受けて、プレゼンス状態管理部195は、プレゼンス状態記憶部18に記憶されている各内線端末のプレゼンス状態を、内線IP電話サービス用SIP処理部132から受け取った各内線端末の最新のプレゼンス状態に更新する(S15)。また、各内線端末の最新のプレゼンス状態を表示部16に表示する(S16)。
また、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属中において、プレゼンス状態管理部195は、キー入力部15を介してユーザから、あるいは電話IF部12を介して電話機2から、変更後のプレゼンス状態の指定を伴うプレゼンス状態変更指示を受け取ると(S17でYES)、内線IP電話サービス用SIP処理部132に、変更後のプレゼンス状態の登録を指示する。これを受けて、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に、変更後のプレゼンス状態(「外出中」、「食事中」、「接客中」、「在席」等)を登録するためのPUBLISHリクエストを送信する。そして、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5から200OKレスポンスを受信することにより、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5への変更後のプレゼンス状態の登録が完了する(S18)。
また、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属中において、プレゼンス状態管理部195は、電話IF部12を介して電話機2から、内線番号の指定を伴うプレゼンス状態取得指示を受け取ると(S19でYES)、プレゼンス状態記憶部18から、この内線番号が割り当てられた内線端末のプレゼンス状態を検索する(S20)。次に、プレゼンス状態管理部195は、検索したプレゼンス状態に対応する音声データを音源部17から読み出し、この音声データを、電話IF部12を介して電話機2に送信する(S21)。
また、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属中において、主制御部19は、キー入力部15を介してユーザから、あるいは電話IF部12を介して電話機2から、内線IP電話サービス用SIPサーバ4からの離脱指示を受け取ると(S22でYES)、内線IP電話サービス用SIPサーバ4からの離脱を内線IP電話サービス用SIP処理部132に指示する。
これを受けて、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、内線IP電話サービス用SIPサーバ4からの離脱(ログアウト)処理を実施する(S23)。具体的には、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用SIPサーバ4に、離脱のためのREGISTERリクエストを送信する。そして、内線IP電話サービス用SIPサーバ4から200OKレスポンスを受信することにより、内線IP電話サービス用SIPサーバ4からの電話アダプタ1の離脱が完了し、その旨を主制御部19に通知する。これを受けて、主制御部19は、表示部16に、内線IP電話サービスが利用停止になったことを表示させる。
次に、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に、プレゼンス状態「退社(オフライン)」を登録するためのSUBSCRIBEリクエストを送信する。そして、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5から202 ACCEPTEDを受信することにより、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5へのプレゼンス状態「退社」の登録が完了する(S24)。
図4は、電話アダプタ1の発着信管理処理を説明するためのフロー図である。
発信制御部192は、電話IF部12を介して電話機2から、接続先番号を含む番号列の指定を伴う発信指示を受け付けると(S30でYES)、接続先判定部191に、この番号列において接続先番号に付加されているプレフィックス番号を通知して、接続先SIP処理部の判定を依頼する。これを受けて、接続先判定部191は、プレフィックス番号を解析して、接続先SIP処理部が公衆IP電話サービス用SIP処理部131であるか、それとも内線IP電話サービス用SIP処理部132であるかを判定する。そして、その判定結果を発信制御部192に通知する(S31)。
次に、発信制御部192は、接続先判定部191から通知された接続先SIP処理部13が公衆IP電話サービス用SIP処理部131である場合(S31で「公衆IP電話サービス」)、この発信指示で指定されている番号列からプレフィックス番号を削除する(S32)。そして、発信制御部192は、公衆IP電話サービス用SIP処理部131に、プレフィックス番号の削除により得られた接続先番号を通知して発信を指示する。
これを受けて、公衆IP電話サービス用SIP処理部131は、ネットワークIF部11を介して公衆IP電話サービス用SIPサーバ3に、この接続先番号を含むINVITEリクエストを送信する。そして、発信制御部192と連携して、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3に対してSIPの発信シーケンスを実施する(S33)。
そして、この発信シーケンスにより、接続先番号により特定される通話相手との間にセッションが確立されたならば、この通話相手との通話処理を開始する(S45)。具体的には、RTP処理部14は、このセッションを介して通話相手から受信したRTPパケットから通話データを取り出し、この通話データを中継制御部194に渡す。中継制御部194は、RTP処理部14から受け取った通話データを音声信号に復号し、電話IF部12を介して、この音声信号を電話機2に送信する。また、中継制御部194は、電話IF部12を介して電話機2から受信した音声信号を通話データに符号化し、この通話データをRTP処理部14に渡す。RTP処理部14は、中継制御部194から受け取った通話データをRTPパケットに格納し、このRTPパケットを、セッションを介して通話相手に送信する。
また、発信制御部192は、接続先判定部191から通知された接続先SIP処理部が内線IP電話サービス用SIP処理部132である場合(S31で「内線IP電話サービス」)、自電話アダプタ1が内線IP電話サービス用SIPサーバ4に帰属中でないならば(S34でNO)、電話IF部12を介して電話機2にエラーメッセージを送信するなどの所定のエラー処理を行う(S46)。一方、自電話アダプタ1が内線IP電話サービス用SIPサーバ4に帰属中であるならば(S34でYES)、この発信指示で指定されている番号列からプレフィックス番号を削除する(S35)。そして、発信制御部192は、プレフィックス番号の削除により得られた接続先番号を内線IP電話サービス用SIP処理部132に通知して発信を指示する。
これを受けて、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介して内線IP電話サービス用SIPサーバ4に、この接続先番号を含むINVITEリクエストを送信する。そして、発信制御部192と連携して、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に対してSIPの発信シーケンスを実施する(S36)。
そして、この発信シーケンスにより、接続先番号により特定される通話相手との間にセッションが確立されたならば、この通話相手との通話処理を開始する(S45)。具体的には、RTP処理部14は、このセッションを介して通話相手から受信したRTPパケットから通話データを取り出し、この通話データを中継制御部194に渡す。中継制御部194は、RTP処理部14から受け取った通話データを音声信号に復号し、この音声信号を、電話IF部12を介して電話機2に送信する。また、中継制御部194は、電話IF部12を介して電話機2から受信した音声信号を通話データに符号化し、この通話データをRTP処理部14に渡す。RTP処理部14は、中継制御部194から受け取った通話データをRTPパケットに格納し、このRTPパケットを、セッションを介して通話相手に送信する。
また、公衆IP電話サービス用SIP処理部131あるいは内線IP電話サービス用SIP処理部132は、ネットワークIF部11を介してINVITEリクエストを受信すると(S37でYES)、着信制御部193に、このINVITEリクエストに含まれている接続元番号を通知する。
これを受けて、着信制御部193は、この接続元番号が公衆IP電話サービス用SIP処理部131より通知されたならば(S38で「公衆IP電話サービス」)、この接続元番号に、予め定められた公衆IP電話サービス用のプレフィックス番号を付加する(S39)。また、着信制御部193は、電話IF部12を介して電話機2に、このプレフィックス番号を接続元番号に付加することにより得られた番号列の指定を含む着信通知を送信するとともに、公衆IP電話サービスに対応する着信音の鳴動パターンを音源部17から読み出して送信する(S40)。また、公衆IP電話サービス用SIP処理部131は、着信制御部193と連携し、電話機2の着信応答操作(オフフック)があったならば、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3に対してSIPの着信シーケンスを続行する(S41)。
そして、この着信シーケンスにより、接続元番号により特定される通話相手との間にセッションが確立されたならば、この通話相手との通話処理を開始する(S45)。具体的には、RTP処理部14は、このセッションを介して通話相手から受信したRTPパケットから通話データを取り出し、この通話データを中継制御部194に渡す。中継制御部194は、RTP処理部14から受け取った通話データを音声信号に復号し、この音声信号を、電話IF部12を介して電話機2に送信する。また、中継制御部194は、電話IF部12を介して電話機2から受信した音声信号を通話データに符号化し、この通話データをRTP処理部14に渡す。RTP処理部14は、中継制御部194から受け取った通話データをRTPパケットに格納し、このRTPパケットを、セッションを介して通話相手に送信する。
また、着信制御部193は、接続元番号が内線IP電話サービス用SIP処理部132より通知されたならば(S38で「内線IP電話サービス」)、この接続元番号に、予め定められた内線IP電話サービス用のプレフィックス番号を付加する(S42)。また、着信制御部193は、電話IF部12を介して電話機2に、このプレフィックス番号を接続元番号に付加することにより得られた番号列を含む着信通知を送信するとともに、内線IP電話サービスに対応する着信音の鳴動パターンを音源部17から読み出して送信する(S43)。また、内線IP電話サービス用SIP処理部132は、着信制御部193と連携し、電話機2の着信応答操作(オフフック)があったならば、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に対してSIPの着信シーケンスを続行する(S44)。
そして、この着信シーケンスにより、接続元番号により特定される通話相手との間にセッションが確立されたならば、この通話相手との通話処理を開始する(S45)。具体的には、RTP処理部14は、このセッションを介して通話相手から受信したRTPパケットから通話データを取り出し、この通話データを中継制御部194に渡す。中継制御部194は、RTP処理部14から受け取った通話データを音声信号に復号し、この音声信号を、電話IF部12を介して電話機2に送信する。また、中継制御部194は、電話IF部12を介して電話機2から受信した音声信号を通話データに符号化し、この通話データをRTP処理部14に渡す。RTP処理部14は、中継制御部194から受け取った通話データをRTPパケットに格納し、このRTPパケットを、セッションを介して通話相手に送信する。
次に、図1に示すIP電話システムの動作例を説明する。
図5は、電話アダプタ1が、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に帰属する場合、変更後のプレゼンス状態を内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に登録する場合、および内線IP電話サービス用SIPサーバ4から離脱する場合におけるIP電話システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
先ず、電話アダプタ1は、電源がONになると(S50)、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3に対して、帰属のためのREGISTERリクエストを送信する(S51)。これを受けて、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3は、自身に電話アダプタ1を帰属させ、電話アダプタ1に200OKレスポンスを返す(S52)。これにより、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3への電話アダプタ1の帰属が完了し、電話アダプタ1は、公衆IP電話サービスが利用可能になったことを表示する。
次に、電話アダプタ1は、電話機2から、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への帰属指示を例えば所定のDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号列により受信すると(S53)、あるいは、電話アダプタ1に備えられたキー入力部15で受け付けると、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に対して、帰属のためのREGISTERリクエストを送信する(S54)。これを受けて、内線IP電話サービス用SIPサーバ4は、自身に電話アダプタ1を帰属させ、電話アダプタ1に200OKレスポンスを返す(S55)。これにより、内線IP電話サービス用SIPサーバ4への電話アダプタ1の帰属が完了し、電話アダプタ1は、内線IP電話サービスが利用可能になったことを表示する。
それから、電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に対して、プレゼンス状態「出社(オンライン)」を登録するためのSUBSCRIBEリクエストを送信する(S56)。これを受けて、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、自身が管理している電話アダプタ1のプレゼンス状態を「出社(オンライン)」に更新し、電話アダプタ1に202 ACCEPTEDを返す(S57)。また、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、各内線端末の最新のプレゼンス状態を通知するためのNOTIFYリクエストを各内線端末に送信する(S58)。電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5からNOTIFYリクエストを受信すると、200OKレスポンスを返信するとともに(S59)、このNOTIFYリクエストに含まれている各内線端末のプレゼンス状態を登録し表示する(S60)。
次に、電話アダプタ1は、電話機2から、変更後のプレゼンス状態の指定を伴うプレゼンス状態変更指示を例えば所定のDTMF信号列により受信すると(S61)、あるいは、電話アダプタ1に備えられたキー入力部15で受け付けると、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に対して、指定された変更後のプレゼンス状態を登録するためのPUBLISHリクエストを送信する(S62)。これを受けて、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、自身が管理している電話アダプタ1のプレゼンス状態を、このPUBLISHリクエストに含まれている変更後のプレゼンス状態に更新し、電話アダプタ1に200OKレスポンスを返す(S63)。また、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、各内線端末の最新のプレゼンス状態を通知するためのNOTIFYリクエストを各内線端末に送信する(S64)。電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5からNOTIFYリクエストを受信すると、200OKレスポンスを返信するとともに(S65)、このNOTIFYリクエストに含まれている各内線端末のプレゼンス状態を登録し表示する(S66)。
さて、電話アダプタ1は、電話機2から、内線IP電話サービス用SIPサーバ4からの離脱指示を例えば所定のDTMF信号列により受信すると(S67)、あるいは、電話アダプタ1に備えられたキー入力部15で受け付けると、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に対して、離脱のためのREGISTERリクエストを送信する(S68)。これを受けて、内線IP電話サービス用SIPサーバ4は、電話アダプタ1を自身から離脱させ、電話アダプタ1に200OKレスポンスを返す(S69)。これにより、内線IP電話サービス用SIPサーバ4からの電話アダプタ1の離脱が完了し、電話アダプタ1は、内線IP電話サービスが利用不能になったことを表示する。
それから、電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に対して、プレゼンス状態「退社(オフライン)」を登録するためのSUBSCRIBEリクエストを送信する(S70)。これを受けて、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、自身が管理している電話アダプタ1のプレゼンス状態を「退社(オフライン)」に更新し、電話アダプタ1に202 ACCEPTEDを返す(S71)。また、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、各内線端末の最新のプレゼンス状態を通知するためのNOTIFYリクエストを各内線端末に送信する。
図6(A)は、電話アダプタ1が電話機2に内線端末のプレゼンス状態を通知する場合におけるIP電話システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
電話アダプタ1は、電話機2から、内線端末の指定を伴うプレゼンス状態取得指示を例えば所定のDTMF信号列により受信すると(S80)、指定された内線端末のプレゼンス状態をプレゼンス状態記憶部18から検索し、このプレゼンス状態を表す音声データを音源部17から選択する(S81)。そして、この音声データを電話機2に送信する(S82)。電話機2は、電話アダプタ1から受信した、プレゼンス状態を表す音声データを出力する(S83)。
図7(A)は、電話アダプタ1が公衆IP電話サービス用SIPサーバ3に発信する場合におけるIP電話システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。この例では、公衆IP電話サービスを利用するためのプレフィックス番号を「0」としている。
電話アダプタ1は、電話機2から、番号列(プレフィックス番号「0」が付加された接続先番号)の指定を伴う発信指示を受け付けると(S100)、このプレフィックス番号「0」に基づいて、公衆IP電話サービス用SIP処理部131を接続先SIP処理部と判定する(S101)。次に、電話アダプタ1は、番号列からプレフィックス番号「0」を削除することにより接続先番号を得る(S102)。そして、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3に、この接続先番号を含むINVITEリクエストを送信して(S103)、SIPの発信シーケンスを実施する。
図7(B)は、電話アダプタ1が内線IP電話サービス用SIPサーバ4に発信する場合におけるIP電話システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。この例では、内線IP電話サービスを利用するためのプレフィックス番号を「9」としている。
電話アダプタ1は、電話機2から、番号列(プレフィックス番号「9」が付加された接続先番号)の指定を伴う発信指示を受け付けると(S105)、このプレフィックス番号「9」に基づいて、内線IP電話サービス用SIP処理部132を接続先SIP処理部と判定する(S106)。次に、電話アダプタ1は、番号列からプレフィックス番号「9」を削除することにより接続先番号を得る(S107)。そして、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に、この接続先番号を含むINVITEリクエストを送信して(S108)、SIPの発信シーケンスを実施する。
図8(A)は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3から電話アダプタ1に着信する場合におけるIP電話システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。この例では、公衆IP電話サービスを利用するためのプレフィックス番号を「0」としている。
電話アダプタ1は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3からINVITEリクエストを受信すると(S110)、このINVITEリクエストの着信先のSIP処理部が公衆IP電話サービス用SIP処理部131であると判定する(S111)。次に、電話アダプタ1は、このINVITEリクエストに含まれている接続元番号にプレフィックス番号「0」を付加する(S112)。そして、これにより得られた番号列を電話機2に通知するとともに(S113)、公衆IP電話サービス用の着信音の鳴動パターンAを電話機2に送信する(S114)。
図8(B)は、内線IP電話サービス用SIPサーバ4から電話アダプタ1に着信する場合におけるIP電話システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。この例では、内線IP電話サービスを利用するためのプレフィックス番号を「9」としている。
電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用SIPサーバ4からINVITEリクエストを受信すると(S115)、このINVITEリクエストの着信先のSIP処理部が内線IP電話サービス用SIP処理部132であると判定する(S116)。次に、電話アダプタ1は、このINVITEリクエストに含まれている接続元番号にプレフィックス番号「9」を付加する(S117)。そして、これにより得られた番号列を電話機2に通知するとともに(S118)、内線IP電話サービス用の着信音の鳴動パターンBを電話機2に送信する(S119)。
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
本実施の形態において、電話アダプタ1は、電話機2から発信指示を受け付けた場合に、この発信指示で指定されている番号列に基づいて、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3および内線IP電話サービス用SIPサーバ4のなかから接続先のSIPサーバを判定している。そして、この接続先のSIPサーバに、この発信指示で指定されている番号列により特定される接続先番号を含むINVITEリクエストを送信して、SIPの発信シーケンスを実施する。したがって、本実施の形態によれば、例えばプライベート用には公衆IP電話サービス用SIPサーバ3、ビジネス用には内線IP電話サービス用SIPサーバ4といったように、一つの電話機2で複数のSIPサーバを使い分けることが可能となる。
また、本実施の形態において、電話アダプタ1は、電話機2から発信指示を受け付けた場合に、この発信指示で指定されている番号列に含まれているプレフィックス番号に基づいて、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3および内線IP電話サービス用SIPサーバ4のなかから接続先のSIPサーバを判定している。ここで、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3を利用する場合にのみ接続先番号にプレフィックス番号を付加し、内線IP電話サービス用SIPサーバ4を利用する場合にはプレフィックス番号を付加しないようしても、番号列におけるプレフィックス番号の有無で、接続先のSIPサーバを判定することが可能である。しかし、このようにすると、番号列の先頭番号がプレフィックス番号と一致する場合に、内線IP電話サービス用SIPサーバ4を利用することができない。この点、本実施の形態では、接続先番号に必ずプレフィックス番号を付加し、このプレフックス番号の値に基づいて中継先のSIPサーバを判定しているので、接続先番号の先頭番号の値にかかわらず、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3および内線IP電話サービス用SIPサーバ4の両方を使い分けることが可能となる。
また、本実施の形態において、電話アダプタ1は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3あるいは内線IP電話サービス用SIPサーバ4からINVITEリクエストを受信した場合に、このINVITEリクエストに含まれている接続元番号を電話機2に通知する。したがって、電話機2のユーザは、発信者の情報を知ることができる。
また、本実施の形態において、電話アダプタ1は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3あるいは内線IP電話サービス用SIPサーバ4から受信したINVITEリクエストに含まれている接続元番号に、送信元のSIPサーバに対応するプレフィックス番号を付加した番号列を、電話機2に通知する。したがって、電話機2のユーザは、プレフィックス番号を確認することで、送信元が公衆IP電話サービス用SIPサーバ3なのか、それとも内線IP電話サービス用SIPサーバ4なのかを知ることができる。また、このプレフィックス番号を接続元番号に付加することにより得られた番号列をそのまま接続先番号として発信することで、送信元のSIPサーバに対して発信することができる。
また、本実施の形態において、電話アダプタ1は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3あるいは内線IP電話サービス用SIPサーバ4からINVITEリクエストを受信した場合に、送信元のSIPサーバに対応する着信音の鳴動パターンを電話機2に送信する。したがって、電話機2のユーザは、着信音の鳴動パターンを確認することで、送信元が公衆IP電話サービス用SIPサーバ3なのか、それとも内線IP電話サービス用SIPサーバ4なのかを知ることができる。
また、本実施の形態において、電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5にプレゼンス状態を通知する。具体的には、電話機2よりプレゼンス状態変更指示を受け付けた場合に、このプレゼンス状態変更指示で指定されている変更後のプレゼンス状態を内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に通知する。また、内線IP電話サービス用SIPサーバ4に帰属した場合に、「出社(オンライン)」を表すプレゼンス状態を内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に通知し、内線IP電話サービス用SIPサーバ4から離脱した場合に、「退社(オフライン)」を表すプレゼンス状態を内線IP電話サービス用SIPサーバ4に通知する。また、電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5から、内線IP電話サービス用SIPサーバ4の各内線端末のプレゼンス状態を受信して出力する。したがって、本実施の形態によれば、各内線端末のプレゼンス状態をユーザに知らせることができる。
また、本実施の形態において、電話アダプタ1は、電話機2から受信したプレゼンス状態取得指示で指定されている内線端末のプレゼンス状態を表す音声データを電話機2に送信する。したがって、電話機2のユーザは、所望の内線端末のプレゼンス状態を知ることが可能となる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態において、電話アダプタ1は、電話機2からプレゼンス状態取得指示を受信した場合に、このプレゼンス状態取得指示で指定されている内線端末のプレゼンス状態をプレゼンス状態記憶部18から検索し、検索したプレゼンス状態に対応する音声データを音源部17から読み出して電話機2に送信している。しかし、本発明はこれに限定されない。内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5が、内線端末のプレゼンス状態に対応する音声データを、電話アダプタ1経由で電話機2に送信するようにしてもよい。
図6(B)は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5が電話機2に内線端末のプレゼンス状態を通知する場合におけるIP電話システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
電話アダプタ1は、内線端末の指定を伴うプレゼンス状態取得指示を電話機2から例えば所定のDTMF信号列により受信すると(S85)、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に対して発信シーケンスを行って(S86〜S88)、この内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5との間にセッションを確立する。次に、電話アダプタ1は、このセッションを介して内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5に、プレゼンス状態取得指示を例えばDTMF信号列により送信する。これを受けて、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5は、このセッションを介して電話機2に、このプレゼンス状態要求で指定されている内線端末のプレゼンス状態に対応する音声データを送信する(S89)。電話アダプタ1は、内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ5から受け取った音声データを音声信号に復号して、この音声信号を電話機2に送信する(S90)。
また、上記の実施の形態において、内線IP電話サービス用SIPサーバ4が内線端末に送信するINVITEリクエストに、接続元の端末が内線端末であるか、それとも公衆IP電話サービスを利用する外線端末(この場合、この外線端末から発せられたINVITEリクエストは、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3および内線IP電話サービス用SIPサーバ4を経由して電話アダプタ1に着信したことになる)であるかを示す情報を含むAlert−Infoヘッドを付加する場合、電話アダプタ1は、このAlert−Infoヘッドに含まれている情報に基づいて、内線IP電話サービス用SIPサーバ4経由で受信したINVITEリクエストに対応する着信音の鳴動パターンを、接続元が内線端末であるか、それとも外線端末であるかで異ならせるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3および内線IP電話サービス用SIPサーバ4が各々一つの場合を例にとり説明した。しかし、本発明は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3および内線IP電話サービス用SIPサーバ4の何れか一方または両方が複数あってもかまわない。この場合、SIPサーバの数分のプレフィックス番号を用意する。また、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3毎に公衆IP電話サービス用SIP処理部131を設けるとともに、内線IP電話サービス用SIPサーバ4毎に内線IP電話サービス用SIP処理部132を設ける。また、プレゼンス状態管理部195に、内線IP電話サービス用SIPサーバ4毎に、内線端末のプレゼンス状態を管理させる。
また、上記の実施の形態において、電話アダプタ1は、電話機2から受け取った発信指示で指定されている番号列に含まれるプレフィックス番号に基づいて、接続先SIP処理部(つまり接続先のSIPサーバ)を判定しているが、本発明はこれに限定されない。例えば接続先番号の番号体系(桁数、先頭番号「0」で始まるか等)に基づいて、接続先SIP処理部を判定するようにしてもよい。この場合、電話アダプタ1は、公衆IP電話サービス用SIPサーバ3あるいは内線IP電話サービス用SIPサーバ4より受信したINVITEリクエストに含まれている接続元番号を、この接続元番号にプレフックス番号を付加することなく電話機2に通知するようにする。
また、上記の実施の形態において、電話アダプタ1は電話機2と分離されているが、本発明はこれに限定されない。電話アダプタ1は電話機2と一体化されていてもよい。
また、上記の実施の形態では、電話機2が通常のアナログ電話機である場合を例にとり、番号列を「数字」として説明したが、本発明はこれに限定されない。電話機2はIP電話機であってもよいし、番号列は「文字」であってもよいし、「数字」と「文字」から構成されていてもよい。
また、上記の実施の形態において、図2に示す電話アダプタ1の構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実行されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実行されるものでもよい。あるいは、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)、モデム等の通信インターフェースを備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
また、上記の実施の形態では、IP電話サービスを例にとり説明したが、本発明はIP電話サービス以外の電話サービスにも同様に適用できる。
1:電話アダプタ、2:電話機、3:公衆IP電話サービス用SIPサーバ、4:内線IP電話サービス用SIPサーバ、5:内線IP電話サービス用プレゼンスサーバ、6:IP網、11:ネットワークIF部、12:電話IF部、13:SIP処理部、14:RTP処理部、15:キー入力部、16:表示部、17:音源部、18:プレゼンス状態記憶部、131:公衆IP電話サービス用SIP処理部、132:内線IP電話サービス用SIP処理部、191:接続先判定部、192:発信制御部、193:着信制御部、194:中継制御部、195:プレゼンス状態管理部