JP5280892B2 - インバーター発電機 - Google Patents

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Description

この発明は、インバーター発電機に関し、より詳細には三相および単相を使用し得る三相4線式のインバーター発電機に関するものである。
図10は、従来の三相交流発電機10の概略を示す結線図である。 三相交流発電機10は、三相4線式であって、U相巻線12、V相巻線14及びW相巻線16をY結線して発電体11が構成されている。ここで、U相巻線12の巻終端はU端子18に、V相巻線14の巻終端はV端子20に、W相巻線16の巻終端はW端子22に接続されている。また、発電体11におけるY結線の中性点は、O端子24に接続されている。
三相交流は、一般に負荷の大きい産業用電気機器、例えば工作機械やコンプレッサの三相誘導モータ等の電源に使用される。この場合、定格が三相200Vの電気機器ならば、3本の動力線は前記U相、V相、W相の各端子18,20,22に結線される。また、定格が単相100Vの電気機器ならば、2本の動力線は前記中性点であるO端子24と、前記U相、V相、W相の何れかの端子18,20,22に結線される。しかし、このように三相交流電源より単相負荷を取ろうとすると、U相、V相、W相にかかってくる負荷が均衡せず、場合によっては回路を焼損するおそれがある。そこで三相交流の出力を単相負荷に接続するには、スコットトランスや逆Vトランスと称する変圧器を介在させる必要がある(例えば、特許文献1参照)。この種の変圧器は、発電体11と別に設ける必要があるため、大型化すると共にコスト高となる難点がある。
特開2008−237009号公報
最近では、安定した電圧や周波数等で供給できることから、発電体から得られた三相交流をコンバーター回路で直流に変換し、また直流をインバーター回路で交流に変換して出力するインバーターユニットを備えたインバーター発電機が広く普及している。インバーター発電機では、インバーター回路を構成するパワー素子をマイコン等の制御手段によって制御することで、出力電圧や周波数等を適宜に調節している。しかしながら前述の如く、三相交流から単相負荷だけを取り出すと、三相の平衡が崩れ易く、制御手段によるインバーター回路やその他回路の制御が難しくなり、出力電圧や周波数等の制御を適切に行なうことができず、インバーター回路のメリットを没却してしまうおそれがある。またインバーター発電機では、中性点をとること自体が難しく、現実問題として簡単な構成で三相4線式とすることができなかった。
本発明は、このような従来技術に内在している難点に鑑み、これを克服するべく提案されたものであって、簡単な構成および制御で、三相交流および単相交流を出力し得る三相4線式のインバーター発電機を提供することにある。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係るインバーター発電機は、
発電体からの三相交流を直流に変換し、該直流を単相交流に変換するようにした第1インバーターユニット、第2インバーターユニット及び第3インバーターユニットを備え、
各インバーターユニットから出力される単相交流の位相を120度ずつずらすよう設定し、
各インバーターユニットからの単相交流の一方の出力端を相互に共通に接続して中性点とすると共に、他方の出力端を三相交流における何れかの相端とし、
前記第1,第2および第3インバータユニットは、単相交流の位相を互いに120度ずつずらす制御と、単相交流の位相を互いに同調させる制御とを切り替え可能に構成されて、3基のインバータユニットから出力される単相交流の位相を同調するよう切り替えることで、単相交流が出力されることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、インバーター発電機を簡単な構成で三相4線式とすることができ、U相、V相およびW相の相端に接続すれば三相交流を得ることができ、U相、V相およびW相の何れかの相端と中性点とに接続すれば単相交流を得ることができる。また、独立したインバーターユニットで三相交流の各相を夫々生成することで、単一のインバーターユニットで三相交流を生成する場合と比べて、単一の相を制御するだけなので各インバーターユニットの制御が簡単になる。すなわち、三相交流と単相交流を切り替えてまたは同時に使用しても、各相を適切に制御し得るので、三相の平衡状態が崩れ難く、出力電圧や周波数等の出力を安定させることができ、インバーターユニットを用いるメリットを最大限に享受し得る。しかも、各インバーターユニットは、単一の相を分担しているだけなので、発電体やインバーターユニットを構成する回路の素子に要求される耐電圧性能が低くなるから、回路設計の自由度が高まると共に、各インバーターユニットにかかるコストを低減することが可能となる。
第1,第2および第3インバータユニットから出力される単相交流の位相を互いに120度ずつずらす制御において、U相、V相およびW相の何れかの相端と中性点とに接続して得られる単相交流の出力と比べて、第1,第2および第3インバータユニットから出力される単相交流の位相を互いに同調させることで、大きな出力の単相交流が得られる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項2に係るインバーター発電機は、
発電体からの三相交流を直流に変換し、各直流を単相交流に変換するようにした主インバーターユニット及び従インバーターユニットから構成される第1インバーターユニット、第2インバーターユニット及び第3インバーターユニットを備え、
前記主インバーターユニット及び従インバーターユニットから出力される単相交流の位相を同相に設定すると共に、前記第1インバーターユニット、第2インバーターユニット及び第3インバーターユニットから出力される単相交流の位相を120度ずつずらすよう設定し、
前記第1インバーターユニット、第2インバーターユニット及び第3インバーターユニットからの単相交流の一方の出力端を相互に共通に接続して中性点とすると共に、他方の出力端を三相交流における何れかの相端とし、
前記第1,第2および第3インバータユニットは、単相交流の位相を互いに120度ずつずらす制御と、単相交流の位相を互いに同調させる制御とを切り替え可能に構成されて、3基のインバータユニットから出力される単相交流の位相を同調するよう切り替えることで、単相交流が出力されることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、インバーター発電機を簡単な構成で三相4線式とすることができ、U相、V相およびW相の相端に接続すれば三相交流を得ることができ、U相、V相およびW相の何れかの相端と中性点とに接続すれば単相交流を得ることができる。また、独立したインバーターユニットで三相交流の各相を夫々生成することで、単一のインバーターユニットで三相交流を生成する場合と比べて、単一の相を制御するだけなので各インバーターユニットの制御が簡単になる。すなわち、三相交流と単相交流を切り替えてまたは同時に使用しても、各相を適切に制御し得るので、三相の平衡状態が崩れ難く、出力電圧や周波数等の出力を安定させることができ、インバーターユニットを用いるメリットを最大限に享受し得る。しかも、各インバーターユニットは、主インバーターユニットおよび従インバーターユニットの2つのユニットで単一の相を分担しているので、発電体やインバーターユニットを構成する回路の素子に要求される耐電圧性能が更に低くなるから、回路設計の自由度が高まると共に、各インバーターユニットにかかるコストを低減することが可能となる。
第1,第2および第3インバータユニットから出力される単相交流の位相を互いに120度ずつずらす制御において、U相、V相およびW相の何れかの相端と中性点とに接続して得られる単相交流の出力と比べて、第1,第2および第3インバータユニットから出力される単相交流の位相を互いに同調させることで、大きな出力の単相交流が得られる。
請求項3に係る発明では、前記主インバーターユニットと従インバーターユニットとは、直列接続または並列接続に切り替え可能に構成されて、線間電圧及び相電圧を変更可能になっていることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、主インバーターユニットと従インバーターユニットとの接続態様を切り替えるだけの簡単な構成で、線間電圧及び相電圧を変更でき、所謂デュアルボルテージに対応し得る。
請求項に係る発明では、前記発電体は、前記インバーターユニット毎に独立して設けられることを要旨とする。
請求項に係る発明によれば、各インバーターユニットに対応して発電体を設けることで、各相の平衡状態を維持し易くなる。
請求項に係る発明では、各発電体は、回転軸が片持ち支持されたアウターロータおよび該アウターロータに対応して設けられたステータとからなり、駆動源に連結した回転シャフトと各アウターロータの回転軸とを連繋手段で連繋して、1基の駆動源により前記複数の発電体のアウターロータが同時に回転されることを要旨とする。
請求項に係る発明によれば、駆動源に連結した回転シャフトと各発電体のアウターロータとの間に連繋手段を設け、この連繋手段によって1基の駆動源からの回転出力を各アウターロータに分配するよう構成したので、駆動源を発電体毎に設ける必要がなく、発電機の大型化を回避しつつ、三相4線式とし得る。しかも、各発電体は、片持ち支持されたアウターロータおよびステータから構成したので、アウターロータの軸方向にコンパクトにできる。
請求項に係る発明では、前記発電体は、前記インバーターユニットに共通して設けた1基のステータと、該ステータに設けられ、前記インバーターユニット毎に対応して接続する電機子と、前記ステータに対応して設けられたロータとから構成され、該ロータを回転駆動することで、各電機子から対応のインバーターユニットに三相交流が夫々供給されることを要旨とする。
請求項に係る発明によれば、発電体が、1基のステータに各インバーターユニットに対応した電機子を設ける構成であるので、1基のステータに対応する1基のロータを1基の駆動源で回転すればよく、発電機の大型化を回避しつつ、三相4線式とし得る。
本発明に係るインバーター発電機によれば、簡単な制御で、三相交流および単相交流を出力し得る。
本発明の好適な実施例1に係るインバーター発電機を示す概略結線図である。 実施例1に係るインバーター発電機の要部を概略的に示す拡大縦断面図であって、図4のI−I線断面図である。 実施例1に係る発電機構を概略的に示す拡大縦断面図である。 連繋手段の連繋構造を回転シャフト側から見た状態で示す説明図である。 実施例2に係るインバーター発電機を示す概略結線図であって、主インバーターユニットと従インバーターユニットとを並列に接続した場合である。 実施例2に係るインバーター発電機を示す概略結線図であって、主インバーターユニットと従インバーターユニットとを直列に接続した場合である。 実施例3に係るインバーター発電機を示す概略結線図である。 実施例2に係るインバーター発電機を単相電源に切り替えた変更例を示す概略結線図であって、主インバーターユニットと従インバーターユニットとを並列に接続した場合である。 実施例2に係るインバーター発電機を単相電源に切り替えた変更例を示す概略結線図であって、主インバーターユニットと従インバーターユニットとを直列に接続した場合である。 従来の三相4線式の交流発電機の概略結線図である。
次に、本発明に係るインバーター発電機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の好適な実施例1に係るインバーター発電機30を示す概略結線図である。実施例1のインバーター発電機30では、エンジン等の駆動源の駆動により三相交流を生成する発電体32と、この発電体32に接続されたインバーターユニット40とから1つ相を生成するためのユニットを構成し、出力する三相交流のU相、V相及びW相に対応させて発電体32およびインバーターユニット40を3つ備えている。すなわち、実施例1のインバーター発電機30は、U相を生成する第1インバーターユニット40と、V相を生成する第2インバーターユニット40と、W相を生成する第3インバーターユニット40とを備え、この3基のインバーターユニット40,40,40をもって、最小の構成単位となっている。またインバーター発電機30は、各インバーターユニット40に対応して三相交流を発電し得る電機子34を少なくとも1つ備えており、3基のインバーターユニット40,40,40には、互いに独立した電機子34から三相交流が夫々入力されるようになっている。
実施例1のインバーター発電機30では、各インバーターユニット40に対応して1基の発電体32が設けられ、各発電体32に設けられた1基の電機子34が対応のインバーターユニット40と組をなしている。また各発電体32は、他のインバーターユニット40と組をなす発電体32と互いに電気的に独立させて設けられている。ここで、各発電体32は、U相巻線12、V相巻線14及びW相巻線16をY結線して構成された電機子34を備え、各相の巻線12,14,16の巻終端が、対応のインバーターユニット40に接続されている。なお、発電体32としては、後述するアウターロータ式やインナーロータ式の磁石発電機を採用し得る。
前記インバーターユニット40は、発電体32の出力側に接続されて、発電体32から入力された三相交流を直流に変換するコンバーター42と、このコンバーター42の出力側に接続されて、コンバーター42から入力された直流を単相交流に変換するインバーター44とを備えている。コンバーター42は、サイリスタやトライアック等の整流素子を組み合わせて構成された回路が採用される。なお、各インバーターユニット40は、コンバーター42の出力側とインバーター44の入力側との間に介挿された平滑用コンデンサー46を備えている。
前記インバーター44は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)やパワーMOSFET等からなる単相インバーター回路であって、制御手段としてのマイコン等のインバーター制御回路(図示せず)の制御下にコンバーター42から入力された直流を単相交流に変換している。また、各インバーターユニット40には、インバーター44の出力側にノイズフィルター48が設けられている。そして、各インバーターユニット40では、インバーター44の出力端の一つ(他方の出力端)が、ノイズフィルター48を介して単相交流の一つの相端36となっている。またインバーター44の別の出力端(一方の出力端)は、ノイズフィルター48を介した後、後述する他のインバーターユニット40を構成するインバーター44における別の出力端に共通に接続される中性端52となっている。
前記インバーター発電機30は、第1インバーターユニット40からの単相交流の一方の出力端である中性端52が、他の第2インバーターユニット40及び第3インバーターユニット40からの単相交流の一方の出力端である中性端52,52と中性線54で共通に接続されて、該中性線54の端部が中性点56となっている。また、第1インバーターユニット40、第2インバーターユニット40及び第3インバーターユニット40の夫々から出力される単相交流の位相は、各インバーター44を制御手段で制御することで、相互に120度ずつずらすよう設定されている。これにより、第1インバーターユニット40、第2インバーターユニット40及び第3インバーターユニット40における他方の出力端は、三相(U、V、W)における何れかの相端50になっている。なお、各発電体32の電機子34の中性点からは、中性線の引き出しはなされていない。
実施例1のインバーター発電機30に好適に採用し得る発電体32およびこれを駆動する機構について説明する。図2は、実施例1に係るインバーター発電機30の要部を概略的に示す拡大縦断面図であって、図4のI−I線断面図を示す。但し、説明の便宜上、図2では、後述する発電体32,32,32および連繋手段94を破断していない。
前記インバーター発電機30は、駆動源としてのガソリンエンジン(図示せず)が収容される収容室62と、該収容室62に仕切壁64を介して隣接して設けられた機構室66とが形成された本体部68を備えている。本体部68の一方の面(図1の左側)には、円盤状の壁部材70が設けられ、該壁部材70にカバー部材72が設けられている。このカバー部材72は、前記本体部68側が開放した筒状体であって、内部に発電体32,32,32を収容する収容部72aが形成されている。
実施例1に係るインバーター発電機30は、前述した如く各相を生成するインバーターユニット40に対応して夫々発電体32が設けられ、全体として3つの発電体32,32,32を備えている。図3に示すように、各発電体32は、アウターロータ36と、このアウターロータ36に対応して設けられたステータ38とから基本的に構成される。アウターロータ36は、カバー状のロータヨーク80と回転軸82とから構成され、該回転軸82の一方の端部(図2では右側)が固定手段84,84を介してロータヨーク80に連結されている。また、回転軸82は、本体部68の壁部材70に設けたベアリング76および仕切壁64に設けたベアリング64aによって回転自在に軸支され、機構室66を貫通した状態で配設される。すなわち、アウターロータ36は、回転軸82の図2における左側(一方)の端部のみが支持されて、該回転軸82の図2における右側(他方)の端部が自由回転可能な片持ち構造をなしている。
前記ロータヨーク80は、内部にステータ38を収容可能な空間が形成されると共に、その内周面に複数の永久磁石86が配設されている(図3には、上下2つの永久磁石86,86が図示されている)。この永久磁石86としては、例えば、フェライトやネオジム等の強磁性体が用いられる。ステータ38は、ロータヨーク80の内部に収容された状態で固定され、図3に示すように、その外周縁に設けた電機子34が永久磁石86と対向している。電機子34には、U相,V相及びW相の巻線12,14,16が巻装され、該電機子34に対して永久磁石86が高速回転することで、電磁誘導により交流電流を生成するようになっている。
前記ガソリンエンジンの回転シャフト90は、収容室62から仕切壁64に設けたベアリング64aを介して機構室66に延出している。機構室66には、回転シャフト90と各アウターロータ36の回転軸82との間に介在して、該回転シャフト90の回転を各回転軸82に伝達する連繋手段94が配設される。この連繋手段94は、大径の駆動ギヤ96とアウターロータ36の回転軸82に介挿された3つの従動ギヤ98,98,98とから構成され、各従動ギヤ98は駆動ギヤ96に噛合している。駆動ギヤ96は、回転シャフト90の機構室66に臨む端部に設けられ、図4に示すように、駆動ギヤ96は3つの従動ギヤ98,98,98の中央に位置している。3つの従動ギヤ98,98,98(回転軸82,82,82)は、回転シャフト90を中心とする円周上に、互いに120°の中心角なす位置関係で配設されている(図4の想像線参照)。
また、駆動ギヤ96の歯数は、従動ギヤ98の約2倍に設定され、駆動ギヤ96および従動ギヤ98は増速機構をなしている。すなわち、駆動ギヤ96は、回転シャフト90の2倍の回転数で従動ギヤ98を回転させるようになっている。このように、インバーター発電機30では、単一の入力軸である回転シャフト90の回転を連繋手段94を介して3つの出力軸(回転軸82,82,82)に分配し、3つのアウターロータ36,36,36を回転するよう構成される。
次に、実施例1に係るインバーター発電機30の作用について説明する。ガソリンエンジンを作動させると、回転シャフト90が所定の回転数(例えば、1500rpm)で回転される。すると、駆動ギヤ96に噛合する3つの従動ギヤ98,98,98が、回転数が約2倍(例えば、3000rpm)に増速されて回転し、アウターロータ36が高速で回転する。このとき、各発電体32(回転軸82)は、回転シャフト90を中心とする円周上に、互いに120°の中心角をなして配設されているので、重心バランスが均衡して安定的に作動する。
各発電体32では、アウターロータ36の永久磁石86が電機子34に対し高速回転することで電磁誘導が生じ、三相交流が生成される。各発電体32で生成された三相交流は、対応のインバーターユニット40のコンバーター42により直流に変換される。そして、コンバーター42で変換された直流は、インバーター44により所定の周波数の単相交流に変換される。
前記インバーター発電機30では、例えば第1インバーターユニット40の中性端52と相端50との間に、U相220Vの相電圧が出力される。また、第2インバーターユニット40の中性端52と相端50との間に、V相220Vの相電圧が、更に第3インバーターユニット40の中性端52と相端50とに、W相220Vの相電圧が出力される。更に、第1インバーターユニット40におけるU相の相端50と、第2インバーターユニット40におけるV相の相端50との線間電圧(U−V)は、前記220Vの相電圧の√3倍で380Vになる。他の第2及び第3インバーターユニット40,40における線間電圧(V−W)、(W−U)も同様に380Vである。従って、大容量の三相誘導モータ等の負荷を、U相相端50、V相相端50及びW相相端50に夫々接続すれば、前述の設定によれば380Vの三相交流が供給される。そして、小容量の単相電気機器は、その2本の動力線を例えば第1インバーターユニット40におけるU相の相端50と中性点56に接続すれば、220Vの単相交流が供給される。
このように、インバーター発電機30は、発電体32とインバーターユニット40とからなる独立したユニットによって三相交流の各相を生成するようだけの簡単な構成で、三相4線式とすることができる。また、インバーター発電機30は、U相、V相およびW相の相端に接続すれば三相交流を得ることができ、U相、V相およびW相の何れかの相端50と中性点56とに接続すれば単相交流を得ることができる。更に、インバーター発電機30は、独立した3基のインバーターユニット40で三相交流の各相を夫々生成することで、単一のインバーターユニットで三相交流を生成する場合と比べて、各インバーターユニット40において単一の相を制御手段で制御するだけなので、各インバーターユニット40の制御が簡単になる。すなわち、インバーター発電機30は、三相交流と単相交流を切り替えてまたは同時に使用しても、各相を適切に制御し得るので、三相の平衡状態が崩れ難く、出力電圧や周波数等の出力を安定させることができ、インバーター回路を用いるメリットを最大限に享受し得る。
実施例1のインバーター発電機30では、各インバーターユニット40が単一の相を分担する構成であり、各インバーターユニット40の相電圧が低くなるので、交流/直流変換素子(コンバーター)及び直流/交流変換素子(インバーター)に要求される耐電圧性能を低く抑えることができる。このように、各インバーターユニット40は、発電体32やインバーターユニット40を構成する回路の素子に要求される耐電圧性能が低くなるから、回路設計の自由度が高まると共に、各インバーターユニット40にかかるコストを低減することが可能となる。
実施例1に係るインバーター発電機30によれば、単一の入力軸である回転シャフト90を駆動ギヤ96および従動ギヤ98を介して3つの回転軸82,82,82に伝達し、3つの発電体32,32,32で発電することができる。また、発電体32として片持ち構造のアウターロータ36を採用することで、インバーター発電機30がアウターロータ36の軸方向に嵩張ることがなく、コンパクトになり、持ち運び等が容易となる。しかも、各発電体32を大型化する必要がないので、既存のステータ38等をそのまま利用することができ、コストを低廉にし得る。更に、駆動ギヤ96および従動ギヤ98により、回転シャフト90の回転数を増速させて回転軸82に伝達するので、アウターロータ36を高速で回転させることができ、更なる出力向上を図り得る。
図5および図6は、実施例2に係るインバーター発電機100を示す概略結線図である。なお、実施例2のインバーター発電機100において、実施例1の構成と同様の部材や回路は、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
実施例2のインバーター発電機100は、3組のインバーターユニット(第1〜第3インバーターユニット)102,102,102を備え、各インバーターユニット102は、主インバーターユニット104及び従インバーターユニット106から構成されている。また、インバーター発電機100は、主インバーターユニット104及び従インバーターユニット106に対応して発電体32が夫々設けられている。ここで主インバーターユニット104及び従インバーターユニット106は、何れも発電体32からの各相の交流を直流に変換するコンバーター42と、各コンバーター42からの直流を単相交流に変換するインバーター44とを備えている。また主インバーターユニット104及び従インバーターユニット106は、平準用コンデンサー46及びノイズフィルター48を備え、実施例1で説明したインバーターユニット40と同様の構成である。また、主インバーターユニット104からの単相交流の位相は、従インバーターユニット106からの単相交流の位相と同相になるよう設定されている。そして、実施例2のインバーター発電機100において、第1インバーターユニット102、第2インバーターユニット102及び第3インバーターユニット102から出力される単相交流の位相を120度ずつずらすよう設定してあることは、実施例1と同じである。なお、発電体32および発電体32の駆動機構は、実施例1と同様の構成を採用し得る。
実施例2のインバーター発電機100は、第1インバーターユニット102、第2インバーターユニット102及び第3インバーターユニット102からの単相交流の一方の出力端を中性線54で共通に接続して中性点56とすると共に、他方の出力端を三相(U、V、W)における何れかの相端50としてある。この場合、夫々のインバーターユニット102における主インバーターユニット104と従インバーターユニット106との接続を、図5のような並列接続、または図6のような直列接続を図示しない切替手段で切り替えて選択することで、三相の線間電圧および単相の相間電圧をシングル仕様またはデュアル仕様(倍電圧)の何れかに簡単に変更することができる。
例えば、図5は、主インバーターユニット104と従インバーターユニット106を並列に接続したシングル仕様の結線状態を示している。主インバーターユニット104の相端と従インバーターユニット106の相端とを接続すると共に、主インバーターユニット104の中性端と従インバーターユニット106の中性端とを接続することで、これら主インバーターユニット104と従インバーターユニット106とは並列接続される。そして、主インバーターユニット104の相端と従インバーターユニット106の相端とを接続した端部が、各相を生成するインバーターユニット102の相端50となり、各インバーターユニット102における主インバーターユニット104の中性端及び従インバーターユニット106の中性端が中性線54で接続されて中性点56となる。この際、第1インバーターユニット102のU相相端50と、第2インバーターユニット102のV相相端50との間には、例えば線間電圧230Vが得られる。また第1インバーターユニット102におけるU相相端50と、中性点56との間には、例えば相電圧133Vが得られる。
また図6は、主インバーターユニット104と従インバーターユニット106を直列に接続したデュアル仕様に結線した状態を示す。主インバーターユニット104の中性端と従インバーターユニット106の相端とを接続することで、これら主インバーターユニット104と従インバーターユニット106とは直列接続される。そして、主インバーターユニット104の相端が、各相を生成するインバーターユニット102の相端50となり、各インバーターユニット102における従インバーターユニット106の中性端が中性線54で接続されて中性点56となる。この際、第1インバーターユニット102のU相相端50と、第2インバーターユニット102のV相相端50との間には、例えば線間電圧460Vが得られる。また第1インバーターユニット102におけるU相相端50と、中性点56との間には、例えば相電圧266Vが得られる。
実施例2のインバーター発電機100によれば、簡単な構成で三相4線式とすることができ、U相、V相およびW相の相端50に接続すれば三相交流を得ることができ、U相、V相およびW相の何れかの相端50と中性点56とに接続すれば単相交流を得ることができる。更に、主インバーターユニット104と従インバーターユニット106との接続態様を切り替えるだけの簡単な構成で、線間電圧及び相電圧を変更でき、所謂デュアルボルテージに対応し得る。また、独立したインバーターユニット102で三相交流の各相を夫々生成することで、単一のインバーターユニットで三相交流を生成する場合と比べて、単一の相を制御するだけなので各インバーターユニット102の制御が簡単になる。すなわち、三相交流と単相交流を切り替えてまたは同時に使用しても、各相を適切に制御し得るので、三相の平衡状態が崩れ難く、出力電圧や周波数等の出力を安定させることができ、インバーターユニット102を用いるメリットを最大限に享受し得る。しかも、各インバーターユニット102は、主インバーターユニット104および従インバーターユニット106の2つのユニットで単一の相を分担しているので、発電体32やインバーターユニットを構成する回路の素子に要求される耐電圧性能が更に低くなるから、回路設計の自由度が高まると共に、各インバーターユニット102にかかるコストを低減することが可能となる。
図7は、実施例3に係るインバーター発電機200を示す概略結線図である。実施例1で説明したインバーター発電機30は、何れかのインバーターユニット40の相端50と中性点56との間で単相交流を出力可能な構成であるのに対し、実施例3のインバーター発電機200は、実施例1の構成に切替機構(後述するインバーター制御回路39および切替スイッチ58)を付加することで、各インバーターユニット40で得られた単相交流をまとめて出力し得るよう構成される。すなわち、実施例3のインバーター発電機200は、基本的な構成が実施例1と同じであるから、実施例1の構成と同様の部材や回路は、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
実施例3のインバーター発電機200には、エンジン等の駆動源の駆動により三相交流を生成する発電体32と、この発電体32に接続されたインバーターユニット40とから単相交流を生成して、三相交流出力時に1つ相を出力する組が構成される。実施例3のインバーター発電機200は、出力する三相交流のU相、V相及びW相に対応させて発電体32およびインバーターユニット40の組を最小単位である3組備えている。なお、インバーター発電機200において、三相交流出力時にU相を生成するインバーターユニットを第1インバーターユニット40とし、V相を生成するものを第2インバーターユニット40とし、W相を生成するものを第3インバーターユニット40という。
実施例3のインバーター発電機200では、各インバーターユニット40に対応して1基の発電体32が設けられ、各発電体32に設けられた1基の電機子34が対応のインバーターユニット40と組をなしている。また、各発電体32は、他のインバーターユニット40と組をなす発電体32と互いに電気的に独立させて設けられている。すなわち、インバーター発電機200は、各インバーターユニット40に対応して三相交流を発電し得る電機子34を少なくとも1つ備えており、3基のインバーターユニット40,40,40には、互いに独立した電機子34から三相交流が夫々入力されるようになっている。
実施例3のインバーターユニット40は、発電体32の出力側に接続されて、発電体32から入力された三相交流を直流に変換するコンバーター42と、このコンバーター42の出力側に接続されて、コンバーター42から入力された直流を単相交流に変換するインバーター44とを備えている。なお、各インバーターユニット40は、コンバーター42の出力側とインバーター44の入力側との間に介挿された平滑用コンデンサー46を備えている。各インバーターユニット40は、インバーター44のスイッチング素子に接続されるインバーター駆動回路45を夫々備えている。なお、インバーター駆動回路45としては、例えばチャージポンプ型駆動回路やブートストラップ型駆動回路等が採用される。また、各インバーターユニット40には、インバーター44の出力側にノイズフィルター48が設けられている。
実施例3のインバーター発電機200では、各インバーターユニット40のインバーター44がインバーター駆動回路45を介して制御手段であるインバーター制御回路39に夫々接続されている。そして、インバーター発電機200では、インバーター駆動回路45を介してインバーター制御回路39で各ユニット40のインバーター44を制御して、第1インバーターユニット40、第2インバーターユニット40及び第3インバーターユニット40の夫々から出力される単相交流の位相を変調可能に構成される。ここで、インバーター駆動回路45は、3基のインバーターユニット40から出力される単相交流の位相を相互に120度ずつずらす三相制御と、3基のインバーターユニット40から出力される単相交流の位相を相互に同調させる単相制御とに切り替え可能になっている。
実施例3のインバーター発電機200には、3基のインバーターユニット40の出力線路を同期して切り替え可能な切替スイッチ58が設けられている。切替スイッチ58は、各インバーターユニット40のノイズフィルター48の出力側に対応のスイッチ部分を夫々設けて、これらのスイッチ部分の接点が同期して切り替わるよう構成されている。インバーター発電機200では、インバーター制御回路39と切替スイッチ58とが電気的に接続されており、切替スイッチ58の切り替え操作に合わせてインバーター制御回路39が三相制御または単相制御を行うように切り替わる。なお、切替スイッチ58としては、ロータリースイッチ等の公知の手段が採用される。
実施例3のインバーター発電機200には、第1インバーターユニット40からの単相交流の一方の出力端である中性端52が、他の第2インバーターユニット40及び第3インバーターユニット40からの単相交流の一方の出力端である中性端52,52と中性線54で共通に接続されて該中性線54の端部を中性点56とすると共に、第1インバーターユニット40、第2インバーターユニット40及び第3インバーターユニット40における他方の出力端を、三相(U,V,W)における何れかの相端50とする三相四線用の出力線路が設けられている。ここで、インバーター発電機200では、切替スイッチ58が3基のインバーターユニット40における一方の出力端を共通的に接続した中性線54の途中および他方の出力端から相端50の間に介挿される。インバータ発電機200には、切替スイッチ58の出力側に三相四線用の出力線路と並べて単相用の出力線路が設けられ、切替スイッチ58の切り替えよって、中性線54に接続する線路が一方の単相出力端60になり、インバーターユニット40における他方の出力端に接続する線路が互いに接続されて他方の単相出力端60となっている。
実施例3のインバーター発電機200は、各インバーターユニット40の出力端間に例えば220Vの相電圧が出力される設定において、切替スイッチ58を三相四線用の出力線路に切り替えると共にインバーター制御回路39で三相制御したもとで、負荷をU,V,Wの各相端に接続すれば380V、6600VA(U,V,W相の相電流が夫々10Aで、力率=1の場合)の三相交流を供給できる。また、インバーター発電機200は、切替スイッチ58を三相四線用の出力線路に切り替えると共にインバーター制御回路39で三相制御したもとで、負荷を相端50と中性点56とに接続すれば220V、2200VA(U,V,W相の相電流が夫々10Aで、力率=1の場合)の単相交流を供給できる。そして、インバータ発電機200では、切替スイッチ58を三相から単相に切り替えることで、三相四線用の出力線路から単相用の出力線路に切り替わる。切替スイッチ58の切り替えに連動して、3基のインバーターユニット40から出力される単相交流の位相を互いに120度ずつずらすように制御していたインバーター制御回路39が、3基のインバーターユニット40から出力される単相交流の位相が互いに合うように、各インバーター44を制御する。これにより、インバーター発電機200は、各インバーターユニット40の出力端間に例えば220Vの相電圧が出力される設定において、単相用の出力線路に切り替えると共にインバーター制御回路39で単相制御したもとで、負荷を単相出力端60,60に接続すれば220V、6600VA(U,V,W相の相電流が夫々10Aで、力率=1の場合)の単相交流を供給できる。このように、三相四線の電源の設定では、各インバーターユニット40の位相が異なるために、一つの負荷としては2200VAが単相の最大出力となるが、単相電源の設定によれば、各インバーターユニット40の位相が同じであるので、各相を足し合わせた6600VAを1つの負荷に対する単相の最大出力とすることができる。なお、インバーター発電機200において、単相から三相四線への切り替えは、前述した三相四線から単相への切り替え手順と逆であり、単相電源および三相四線式の電源の両方向に簡単に切り替えることができる。
このように、実施例3のインバーター発電機200は、第1,第2および第3インバータユニット40から出力される単相交流の位相を互いに120度ずつずらす制御において、U相、V相およびW相の何れかの相端と中性点とに接続して得られる単相交流の出力と比べて、第1,第2および第3インバータユニット40から出力される単相交流の位相を互いに同調させることで、大きな出力の単相交流が得られる。また、実施例のインバーター発電機200によれば、単相電源または三相四線式の電源への切り替えに際して、各インバーターユニット40および駆動源を停止することは制御的には必要がなく、切替スイッチ58の切り替えにより瞬時に切り替え可能である。従って、従来の三相発電機や単相発電機と全く違う構造を持つ実施例3のインバーター発電機200によれば、切替機構を設けることで三相四線式の電源から単相電源へ、逆に単相電源から三相四線式へ瞬時に切り替えが必要な用途への対応を可能になり、使い勝手がよく、接続する負荷に対しても様々なメリットがある。なお、実施例3のインバーター発電機200であっても、実施例1で説明したメリットを享受し得る。
(変更例)
実施例の構成に限定されず、以下の如く変更も可能である。
(1)実施例では、三相交流発電機が3基並列に設けられているが、3基の倍数になるような構成であればよいので、6基であっても9基であっても、またそれ以上であってもよい。
(2)発電体は、エンジンやモータ等の駆動源に接続して個別に駆動されるのであってもよい。
(3)発電体は、物理的に独立して設けることは必ずしも要件でなく、駆動源に接続して回転駆動される1基の回転体に三相交流発電用の電機子を取り付けるようにしてもよい。発電体は、インバーターユニットに共通して設けた1基のステータと、該ステータに設けられ、インバーターユニット毎に対応して接続する電機子と、ステータに対応して設けられたアウターロータ等のロータとから構成し、該ロータを回転駆動することで、各電機子から対応のインバーターユニットに三相交流が夫々供給するようにしてもよい。
(4)実施例では、駆動ギヤおよび従動ギヤのギヤ比を約2倍としたが、ギヤ比を同じ(1:1)にしたり、2倍より大きくしてもよい。更に、実施例では、連繋手段として駆動ギヤおよび従動ギヤを採用したが、例えば、プーリ・ベルトからなる連繋手段を採用してもよい。また、駆動源としては、実施例で採用したガソリンエンジンに限定される訳ではなく、ディーゼルエンジン等も採用し得る。
(5)実施例3で説明した切替機構により単相電源および三相四線式の電源に切り替える構成は、実施例2のインバーター発電機100にも適用可能である。図8は、実施例2に係るインバーター発電機100を単相電源として切り替えた例を示す概略結線図であって、主インバーターユニット102と従インバーターユニット104とを並列に接続した場合である。図9は、実施例2に係るインバーター発電機100を単相電源として切り替えた例を示す概略結線図であって、主インバーターユニット102と従インバーターユニット104とを直列に接続した場合である。なお、図8および図9において切替機構は省略してある。
(6)実施例3では、切替スイッチの切り替えに連動してインバーター制御回路の制御態様が切り替わる例を挙げたが、インバーター制御回路の制御態様の切り替えに連動して切替スイッチが駆動する構成であっても、インバーター制御回路と切替スイッチとを独立させて別々切り替えてもよい。
(7)三相四線式と単相との切り替えによるインバーターユニットの位相の変調に際して、駆動源を一時停止してもよい。駆動源を停止することで、インバーターユニットへの入力が停止されるので、該インバーターユニットの制御が簡単になる。
32 発電体
34 電機子
36 アウターロータ(ロータ)
38 ステータ
40,102 第1インバーターユニット
40,102 第2インバーターユニット
40,102 第3インバーターユニット
50 相端
56 中性点
82 回転軸
90 回転シャフト
94 連繋手段
104 主インバーターユニット
106 従インバーターユニット

Claims (6)

  1. 発電体(32)からの三相交流を直流に変換し、該直流を単相交流に変換するようにした第1インバーターユニット(40)、第2インバーターユニット(40)及び第3インバーターユニット(40)を備え、
    各インバーターユニット(40,40,40)から出力される単相交流の位相を120度ずつずらすよう設定し、
    各インバーターユニット(40,40,40)からの単相交流の一方の出力端を相互に共通に接続して中性点(56)とすると共に、他方の出力端を三相交流における何れかの相端(50)とし、
    前記第1,第2および第3インバータユニット(40)は、単相交流の位相を互いに120度ずつずらす制御と、単相交流の位相を互いに同調させる制御とを切り替え可能に構成されて、3基のインバータユニット(40)から出力される単相交流の位相を同調するよう切り替えることで、単相交流が出力される
    ことを特徴とするインバーター発電機。
  2. 発電体(32)からの三相交流を直流に変換し、各直流を単相交流に変換するようにした主インバーターユニット(104)及び従インバーターユニット(106)から構成される第1インバーターユニット(102)、第2インバーターユニット(102)及び第3インバーターユニット(102)を備え、
    前記主インバーターユニット(104)及び従インバーターユニット(106)から出力される単相交流の位相を同相に設定すると共に、前記第1インバーターユニット(102)、第2インバーターユニット(102)及び第3インバーターユニット(102)から出力される単相交流の位相を120度ずつずらすよう設定し、
    前記第1インバーターユニット(102)、第2インバーターユニット(102)及び第3インバーターユニット(102)からの単相交流の一方の出力端を相互に共通に接続して中性点(56)とすると共に、他方の出力端を三相交流における何れかの相端(50)とし、
    前記第1,第2および第3インバータユニット(102)は、単相交流の位相を互いに120度ずつずらす制御と、単相交流の位相を互いに同調させる制御とを切り替え可能に構成されて、3基のインバータユニット(102)から出力される単相交流の位相を同調するよう切り替えることで、単相交流が出力される
    ことを特徴とするインバーター発電機。
  3. 前記主インバーターユニット(104)と従インバーターユニット(106)とは、直列接続または並列接続に切り替え可能に構成されて、線間電圧及び相電圧を変更可能になっている請求項2記載のインバーター発電機。
  4. 前記発電体(32)は、前記インバーターユニット(40,104,106)毎に独立して設けられる請求項1〜の何れか一項に記載のインバーター発電機。
  5. 前記発電体(32)は、回転軸(82)が片持ち支持されたアウターロータ(36)および該アウターロータ(36)に対応して設けられたステータ(38)とからなり、駆動源に連結した回転シャフト(90)と各アウターロータ(36)の回転軸(82)とを連繋手段(94)で連繋して、1基の駆動源により前記複数の発電体(32)のアウターロータ(36)が同時に回転される請求項1〜の何れか一項に記載のインバーター発電機。
  6. 前記発電体(32)は、前記インバーターユニット(40)に共通して設けた1基のステータ(38)と、該ステータ(38)に設けられ、前記インバーターユニット(40)毎に対応して接続する電機子(34)と、前記ステータ(38)に対応して設けられたロータ(36)とから構成され、該ロータ(36)を回転駆動することで、各電機子(34)から対応のインバーターユニット(40)に三相交流が夫々供給される請求項1〜の何れか一項に記載のインバーター発電機。
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