JP2010028921A - 回転電機駆動装置、発電機用コンバータ、及び回転電機 - Google Patents

回転電機駆動装置、発電機用コンバータ、及び回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機駆動装置及び回転電機において、回転電機の高出力化を図り、さらに、回転電機を高速駆動できる構成をより有効に実現することである。
【解決手段】回転電機駆動装置であるインバータ10aは、複数のスイッチング素子12u,12v,12wを備え、供給された直流電流を交流電流に変換し、回転電機16を構成するステータ20側の複数相のステータ巻線18u,18v,18wに交流電流を供給することにより、回転電機16を駆動するために使用する。インバータ10aは、各相に対応して設けられたスイッチング素子12u,12v,12wの回転電機16側に接続され、使用時にステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続されるコンデンサ22を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のスイッチング素子を備え、供給された直流電流を交流電流に変換し、回転電機を構成するステータ側の複数相の1次巻線に交流電流を供給することにより、回転電機を駆動するための回転電機駆動装置と、複数のスイッチング素子を備え、発電機として使用される回転電機を構成するステータ側の複数相の1次巻線から交流電流を供給され、交流電流を直流電流に変換して蓄電部に直流電流を供給するための発電機用コンバータと、周方向複数個所に1次巻線を有するステータとステータに対向するロータとを備える回転電機に関する。
従来から、例えば、電気自動車またはハイブリッド車等の回転電機を搭載する車両において、回転電機と二次電池等の電源装置との間にインバータ等の回転電機駆動装置を設けて、回転電機駆動装置により、回転電機に駆動用信号を送り、回転電機を駆動することが考えられている。
図20は、従来から考えられている回転電機駆動装置であるインバータと、回転電機との1例を示す構成図である。インバータ10は、IGBT等の複数のスイッチング素子12u,12v,12wを備え、複数のスイッチング素子12u,12v,12wは、電源装置であり蓄電部である二次電池14の正極側と負極側とにそれぞれ3個ずつ接続されている。また、回転電機16は、複数相であるU相、V相、W相の3相のステータ巻線18u,18v,18wを有するステータ20と、ステータ20に対し回転する図示しないロータとを備える。ロータは、周方向複数個所に複数相のロータ巻線または永久磁石または磁性突極部を有する。すなわち、回転電機16を誘導電動機として使用する場合には、ロータは、周方向複数個所に複数相のロータ巻線を備える。また、回転電機16を永久磁石型同期電動機として使用する場合には、ロータは、周方向複数個所に永久磁石を備える。また、回転電機16をリラクタンスモータとして使用する場合には、ロータは、周方向複数個所に磁性突極部を備える。なお、回転電機16をリラクタンスモータである、スイッチトリラクタンスモータとして使用する場合には、ステータ20側にも周方向複数個所に磁性突極部を配置し、各磁性突極部にステータ巻線18u,18v,18wを巻装する。
3相のステータ巻線18u,18v,18wは、各相に対応する2個ずつのスイッチング素子12u,12v,12wの間の中点に接続している。なお、インバータ10では、複数のスイッチング素子12u,12v,12wに隣接するように、保護用のダイオードを接続することもできる。
このようなインバータ10を使用して回転電機16を駆動する場合には、複数のスイッチング素子12u,12v,12wのスイッチングのオン、オフを図示しない制御部で制御することにより、回転電機16を駆動する。制御部には、各スイッチング素子12u,12v,12wに電圧信号を送るためのゲート回路を設けている。
また、特許文献1には、ステータ巻線の中性点と、ロータ巻線とを接続し、さらに、コンデンサをロータ巻線に対して直列に接続した共振モータシステムが記載されている。
また、特許文献2には、ロータとロータ回転軸との間にロータを移動させるための、伝達トルクに応じたスラストを与えるカム機構を設けるとともに、ロータ回転軸上にナットを結合し、ナットとロータとの間の軸方向位置に皿バネを縮設した回転電機が記載されている。そして、ロータトルクが所定の閾値未満である場合では、皿バネに付勢されたロータを、ロータ回転軸に結合されたカムディスクに接近させ、ロータとステータとのラップ面積が減少して磁気抵抗を大きくするとされている。これにより、誘起電圧の低減を実現して、高回転領域における運転を可能にするとされている。
米国特許第6,847,186号明細書 特開2007−244027号公報
上記のような従来から考えられている回転電機駆動装置の場合、高速駆動が可能な回転電機をより有効に実現できるようにする面から改良の余地がある。図21は、従来から考えられている回転電機駆動装置により回転電機を駆動させる場合の、回転電機の回転数とトルクとの関係の1例を示す図である。なお、以下では、図20に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付して説明する。図21に実線aで示すように、回転電機16のトルクは、低回転数領域でほぼ最大となり、中回転領域から高回転領域にわたる範囲でトルクが徐々に減少する。これに対して、本発明者は、図21に一点鎖線bで示すように、回転電機16が最大トルクを得られる回転数領域を高速側にずらして、同じ回転数でも大きなトルクが得られるようにすることにより、より高速での駆動を可能とし、高出力化を図れると考えた。
これに対して、上記の特許文献1に記載された共振モータシステムの場合には、回転電機でスリップリングが必要になるため、コストが過度に上昇したり、メンテナンス性が低下する可能性がある。
また、上記の特許文献2に記載された回転電機を使用する場合において、高回転域での誘起電圧を抑制できると仮定すると、図21に破線cで示すように、回転電機の回転数限界を高くできる可能性がないとは言えない。ただし、このような回転電機でも、高回転領域での高トルク化を図れない可能性があり、回転電機の高出力化を図るとともに、高速駆動が可能な回転電機をより有効に実現できるようにする面から改良の余地がある。また、カム機構及び皿バネを必要とするため、構造が複雑になり、コストが過度に上昇する可能性がある。
本発明者は、このような事情から、低い電圧でも回転電機16への高電流通電を可能とし、図21に一点鎖線bで示すように、回転電機16の最大トルクでの駆動可能範囲を高回転側にずらして、高出力化を図り、さらに、スリップリングを必要とせず、構造が過度に複雑になることを防止することにより、回転電機の高出力化を図れ、さらに高速駆動ができる構成をより有効に実現できると考えた。また、このような構成は、回転電機駆動装置と回転電機16との一方の構成を工夫することで実現できると考えた。
また、従来から、複数のスイッチング素子を備え、発電機として使用される回転電機を構成するステータ側の複数相の1次巻線から交流電流を供給され、交流電流を直流電流に変換して蓄電部に直流電流を供給するための発電機用コンバータが考えられている。このような発電機用コンバータにおいて、優れた効果を得られる構造の実現が望まれている。
本発明の目的は、回転電機駆動装置及び回転電機において、回転電機の高出力化を図り、さらに、回転電機を高速駆動できる構成をより有効に実現し、発電機用コンバータにおいて、優れた性能を得られる構成を実現することである。
本発明に係る回転電機駆動装置は、複数のスイッチング素子を備え、供給された直流電流を交流電流に変換し、回転電機を構成するステータ側の複数相の1次巻線に交流電流を供給することにより、回転電機を駆動するための回転電機駆動装置であって、各相に対応して設けられたスイッチング素子の回転電機側に接続され、使用時に1次巻線に対し直列に接続されるコンデンサを備えることを特徴とする回転電機駆動装置である。
上記の回転電機駆動装置によれば、ステータに流す電流の周波数である電源周波数に対応する周波数が、1次巻線、または1次巻線及び2次導体により決定されるインダクタンスと、コンデンサの静電容量とにより決定される共振周波数付近である場合に、インダクタンスによるインピーダンスがコンデンサの静電容量によるインピーダンスにより相殺される。このため、1次側、すなわちステータ側のインピーダンスを十分に小さくでき、同じ電流をステータに流すために必要とされる電圧を十分に低くでき、共振周波数を回転電機の駆動回転数の中間回転数以上に対応する領域に設定することにより、より高速駆動させることが可能になる。また、回転電機及び回転電機駆動装置のコストが過度に上昇することを防止できる。
また、本発明に係る回転電機駆動装置において、好ましくは、回転電機を構成するロータは、周方向複数個所に設けられた2次導体を有し、誘導電動機駆動用として使用される。
また、本発明に係る回転電機駆動装置において、好ましくは、回転電機を構成するロータは、周方向複数個所に設けられた永久磁石または磁性突極部を有し、同期電動機駆動用として使用される。
また、本発明に係る発電機用コンバータは、複数のスイッチング素子を備え、発電機として使用される回転電機を構成するステータ側の複数相の1次巻線から交流電流を供給され、交流電流を直流電流に変換して蓄電部に直流電流を供給するための発電機用コンバータであって、各相に対応して設けられたスイッチング素子の回転電機側に接続され、使用時に1次巻線に対し直列に接続されるコンデンサを備えることを特徴とする発電機用コンバータである。
また、本発明に係る回転電機は、周方向複数個所に1次巻線を有するステータと、ステータに対向するロータと、を備える回転電機であって、ステータは、1次巻線に対し直列に接続されたコンデンサを備えることを特徴とする回転電機である。
上記の回転電機によれば、ステータに流す電流の周波数である電源周波数が、1次巻線、または1次巻線及び2次導体により決定されるインダクタンスと、コンデンサの静電容量とにより決定される共振周波数付近である場合に、インダクタンスによるインピーダンスがコンデンサの静電容量によるインピーダンスにより相殺される。このため、1次側、すなわちステータ側のインピーダンスを十分に小さくでき、同じ電流をステータに流すために必要とされる電圧を十分に低くでき、共振周波数を回転電機の駆動回転数の中間回転数以上の領域に設定することにより、より高速駆動させることが可能になる。また、回転電機及び回転電機駆動装置のコストが過度に上昇することを防止できる。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、ロータは、周方向複数個所に設けられた2次導体を有し、誘導電動機として使用される。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、ロータは、周方向複数個所に設けられた永久磁石または磁性突極部を有し、同期電動機として使用される。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、発電機として使用される。
本発明に係る回転電機駆動装置及び回転電機によれば、回転電機の高出力化を図り、さらに、回転電機を高速駆動できる構成をより有効に実現できる。また、本発明に係る発電機用コンバータによれば、コンデンサを接続したステータ側のインピーダンスを十分に低くでき、優れた性能を得られる構成を実現できる。
[第1の発明の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態の回転電機駆動装置であるインバータと、回転電機とを含む略回路図である。図2は、本実施の形態のインバータにより駆動する回転電機を示す略断面図である。
なお、本実施の形態では、ロータが2次巻線であるロータ巻線を有する巻線形誘導電動機を駆動するインバータに、本発明を適用した場合について説明する。図1に示すように、インバータ10aは、それぞれ半導体スイッチングデバイスである、IGBT等の複数のすなわち、6個のスイッチング素子12u,12v,12wを備える。また、6個のスイッチング素子12u,12v,12wは、電源装置であり蓄電部である二次電池14の正極側と負極側とにそれぞれ3個ずつ接続されている。また、インバータ10aは、各相に対応する2個ずつのスイッチング素子12u,12v,12wの間の中点に、それぞれコンデンサ22を接続している。
また、図2に示すように、誘導電動機である回転電機16は、図示しないケーシングの内側に固定されたステータ20と、ステータ20の内側に径方向に対向するように配置され、ステータ20に対し回転可能なロータ24とを備える。ロータ24は、ケーシングに対し回転可能に支持された回転軸26の外径側に設けられている。すなわち、回転電機16は、ステータ20とロータ24とが径方向に対向するように配置された、ラジアル型の誘導電動機である。なお、回転電機16は、発電機としても使用可能なモータジェネレータとすることもできる。モータジェネレータは、電力が供給されるときは電動機として機能し、制動時には発電機として機能する。
ステータ20は、複数の電磁鋼板を積層する等により構成する鉄心等により構成する、ステータコア28と、複数相である、U相、V相、W相の3相の1次巻線である、ステータ巻線18u,18v,18wとを備える。ステータコア28は、径方向内側に突出した複数のティース30を周方向に互いに間隔を置いて設けており、各ティース30の間に図示しないスロットを形成している。各相のステータ巻線18u,18v,18wは、スロットを通って、ティース30に集中巻きまたは分布巻きで巻装している。すなわち、ステータ巻線18u,18v,18wは、ステータ20の周方向複数個所に設けられている。各相のステータ巻線18u,18v,18wに3相の交流電流を流すことにより、ティース30が磁化し、ステータ20の周方向に回転する回転磁界が生成されるようにしている。
一方、ロータ24は、鉄心等により構成するロータコア32と、2次導体であり、2次巻線であるロータ巻線34a,34b,34cとを有する。すなわち、ロータコア32は、径方向外側に突出する複数のティース36を備え、複数のティース36に分布巻きまたは集中巻きで例えばA相、B相、C相の3相のロータ巻線34a,34b,34cを巻装している。
このように、回転電機16は、複数相であるU相、V相、W相の3相のステータ巻線18u,18v,18wを有するステータ20と、ステータ20に対し回転するロータ24とを備える。また、ロータ24は、周方向複数個所に複数相のロータ巻線34a,34b,34cを有する。ステータ20とロータ24とは、径方向に対向させている。また、図1に示すように、各相のステータ巻線18u,18v,18wの一端同士を接続している。
このような回転電機16は、ステータ巻線18u,18v,18wに発生する回転磁界と、誘導電流によりロータ巻線34a,34b,34c(図2)に発生する回転磁界との相互作用により、回転電機16にトルクを発生させ、回転電機16を駆動することができる。
また、図1に示すように、3相のステータ巻線18u,18v,18wは、インバータ10aを構成するコンデンサ22を介して、インバータ10aの各相に対応する2個ずつのスイッチング素子12u,12v,12wの間の中点に接続している。なお、インバータ10aでは、複数のスイッチング素子12u,12v,12wに隣接するように、保護用のダイオードを接続することもできる。このように本実施の形態のインバータ10aは、誘導電動機駆動用として使用される。
図3は、本実施の形態のインバータを構成するコンデンサに接続した、回転電機の1相分の等価回路を示す図である。上記の図1に示すように、回転電機16を構成するステータ20に、インバータ10aを構成するコンデンサ22を接続した構成では、1相分の等価回路図が図3に示すように表される。この等価回路図では、1次抵抗をR1とし、1次漏れインダクタンスをL1とし、相互インダクタンスをMとし、2次漏れインダクタンスをL2とし、ステータ20側の回転磁束の回転速度とロータ24の回転との間の差速に対するステータ20側の回転磁束の回転速度の比である「すべり」をSとし、2次抵抗をR2/Sとし、コンデンサ22の静電容量をC1とする。このように、等価回路図は、図3の左側である1次側に、1次巻線であるステータ巻線18u,18v,18w(図1)に対して直列にコンデンサ22を接続した構成と同様になる。
このようなコンデンサ22を含む等価回路図の1次側の直交2軸である、dq軸の電圧方程式は、次式で表される。なお、以下では、図1から図3に示した同一の要素には同一の符号を付して説明する。
Figure 2010028921
ここで、(1)式において、Vd1、Vq1は、それぞれステータ20側のd軸、q軸に対応する電源電圧である。また、id1、iq1は、それぞれステータ巻線18u,18v,18wに流れるd軸、q軸の1次電流であり、id2、iq2は、ロータ巻線34a,34b,34cに流れるd軸、q軸の2次電流である、誘導電流である。また、ωeは、ステータ20に流す電流の駆動周波数である電源周波数である。このため、(1)式の右辺第1項は、インダクタンスMを有する巻線の1次側の両端である、図3に矢印Pで示す両端間の電位差を表し、同じく第2項の行列は、誘導電流によって、2次側に発生している電位差を表す。また、(1)式の右辺第1項の行列は、ステータ巻線18u,18v,18wに電流を流すために使われるインピーダンスである、インピーダンス行列を表す。また、L1aは、相互インダクタンスMと1次漏れインダクタンスL1との和である(L1a=M+L1)。このような(1)式及び図3から明らかなように、コンデンサ22が接続されたステータ巻線18u,18v,18wの1相分の回路はLCR直列共振回路になり、コンデンサ22が接続されたステータ20の合成インピーダンスZsは、次式で表わされる。
Figure 2010028921
すなわち、コンデンサ22が接続されたステータ巻線18u,18v,18wの1相分の回路は、次式で表わされる共振周波数fsで共振し、その場合に同じ電圧がステータ20側に加えられる場合に、ステータ20に流れる電流は最大になる。言い換えれば、同じ電流をステータ20に流すのに必要な電源電圧を十分に小さくできる。
Figure 2010028921
すなわち、(1)式の右辺第1項のインピーダンス行列から、ステータ20側に電圧と同位相で流れる電流に対して位相が90度異なる直交成分の電流が、インダクタンスL1aによるインピーダンスと、コンデンサ22の静電容量C1によるインピーダンスとにより、共振周波数fsで互いに相殺される関係となることが分かる。このため、L1aによるインピーダンスと、C2によるインピーダンスとが等しくなる周波数である共振周波数fsが存在し、電源周波数に対応する周波数が共振周波数fsであるときに、1次側であるステータ20側のインピーダンスは最小となり、ステータ巻線18u,18v,18wに流れる1次電流は最大となる。また、(3)式から、コンデンサ22の静電容量C1は、共振周波数fsを用いれば、次式で求められる。
Figure 2010028921
さらに、回転電機16の極対数をpとした場合に、回転電機16のトルクτは、次式により求められる。
Figure 2010028921
このため、(1)式から(5)式により明らかなように、同じ電圧がステータ20に付加される場合に、電源周波数ωeに対応する周波数f(=ωe/2π)が共振周波数fsであるときに、回転電機16のトルクτは最大となり、回転電機16の駆動力が増幅される。
このようなインバータ10aによれば、ステータ20に流す電流の周波数である電源周波数ωeに対応する周波数f(=ωe/2π)が、ステータ巻線18u,18v,18w及びロータ巻線34a,34b,34cにより決定されるインダクタンスL1aと、コンデンサの静電容量C1とにより決定される共振周波数fs付近である場合に、インダクタンスL1aによるインピーダンスがコンデンサの静電容量C1によるインピーダンスにより相殺される。このため、1次側、すなわちステータ20側のインピーダンスを十分に小さくでき、同じ電流をステータ20に流すために必要とされる電源電圧を十分に低くでき、共振周波数fsを回転電機16の駆動回転数の中間回転数以上に対応する領域に設定することにより、より高速駆動させることが可能になる。また、回転電機16及びインバータ10aのコストが過度に上昇することを防止できる。すなわち、回転電機16にスリップリングを設ける必要がなくなり、回転電機16の構造が単純になるため、回転電機16のコストが過度に上昇することを防止できる。また、回転電機16のメンテナンス性の向上を図れ、修理や点検に要するコストの低減を図れる。この結果、回転電機16の高出力化を図り、さらに、回転電機16を高速駆動できる構成をより有効に実現できる。
図4は、本実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第1例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数とトルクとの関係を用いて示す図である。また、図5は、本実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第2例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数と出力との関係を用いて示す図である。また、図6は、本実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第3例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数と同じ電圧でステータに流れる電流との関係を用いて示す図である。
図4から図6において、実線aは、本実施の形態の場合を、一点鎖線bは、比較例、すなわち、上記の図20に示したインバータ10により回転電機16を駆動する場合を、それぞれ表している。図4から図6でインバータ10a、10により駆動する回転電機16は、いずれも上記の図2を用いて説明した、同じ構成を有する誘導電動機である。
図4から図6に示す結果から明らかなように、本実施の形態によれば、共振周波数fsを回転電機16の駆動回転数の中間回転数以上に対応する領域に設定することにより、回転電機16において、回転数に対して最大電流を通電できる駆動範囲が拡大して、その領域でのトルクが増大するため、回転電機16の高出力化が可能になる。
また、図7は、本実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第4例を、インバータにより回転電機を駆動するための電源周波数と、ステータ側のインピーダンスとの関係を用いて示す図である。また、図8は、本実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第5例を、インバータにより回転電機を駆動するための電源周波数と、電源電圧との関係を用いて示す図である。なお、図8の縦軸が表す電源電圧Vsは、(1)式のステータ側のd軸、q軸に対応する電源電圧Vd1、Vq1の大きさである。図7、図8において、実線aは、本実施の形態の場合を、一点鎖線bは、比較例、すなわち、上記の図18に示したインバータ10により回転電機16を駆動する場合を、それぞれ表している。図7、図8でインバータ10,10aにより駆動する回転電機16は、いずれも上記の図2を用いて説明した、同じ構成を有する誘導電動機である。図7、図8に示す結果から、本実施の形態では、電源周波数のある領域で、インピーダンス及び電源電圧を十分に低くできることを確認できた。なお、本実施の形態では、図1に示したように、ステータ巻線18u,18v,18wをスター結線で接続する場合を説明したが、本発明はこのような構成に限定するものではなく、ステータ巻線18u,18v,18wをΔ結線で接続する場合も同様に実施でき、この場合も本実施の形態と同様の効果を得られる。
[第2の発明の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図9は、本実施の形態の回転電機駆動装置であるインバータにより駆動される回転電機を示す略断面図である。本実施の形態のインバータ10a(図1、図3参照)は、上記の第1の実施の形態の場合と異なり、永久磁石型同期電動機駆動用として使用される。すなわち、インバータ10aにより駆動される回転電機16aを構成するロータ24aは、回転軸26の外径側に設けられる略円柱状の鉄心等により構成するロータコア32と、ロータコア32の周方向複数個所に設けられた永久磁石38とを有する。各永久磁石38は、径方向に着磁し、着磁方向を周方向に関して交互に異ならせている。すなわち、ロータ24aの周方向複数個所の外径寄り部分にN極とS極とが設けられ、ロータ24aの周方向に関してN極とS極とが交互に配置されている。このようなロータ24aの外径側には、3相のステータ巻線18u,18v,18wを有するステータ20を、径方向に対向するように配置している。
このような回転電機16aは、ステータ巻線18u,18v,18wに発生する回転磁界と、複数の永久磁石による磁界との相互作用により、回転電機16aにトルクを発生させ、回転電機16aを駆動することができる。また、本実施の形態の場合も、上記の第1の実施の形態と同様に、3相のステータ巻線18u,18v,18wは、図1に示すような、インバータ10aを構成する各相に対応する2個ずつのスイッチング素子12u,12v,12wの間の中点に、インバータ10aを構成するコンデンサ22を介して接続している。
このようなインバータ10aにより回転電機16aを駆動する構成の等価回路図は、上記の図3に示した等価回路図において、相互インダクタンスMを電機子反作用インダクタンスM1とし、2次側の回路を省略した構成と同様となる。このため、本実施の形態によれば、ステータ20に流す電流の周波数である電源周波数が、ステータ巻線18u,18v,18wにより決定されるインダクタンスL1b(=L1+M1)と、コンデンサ22の静電容量C1とにより決定される共振周波数fs付近である場合に、インダクタンスL1bによるインピーダンスがコンデンサ22の静電容量C1によるインピーダンスにより相殺される。このため、1次側、すなわちステータ20側のインピーダンスを十分に小さくでき、同じ電流をステータ20に流すために必要とされる電源電圧を十分に低くでき、共振周波数fsを回転電機16aの駆動回転数の中間回転数以上に対応する領域に設定することにより、より高速駆動させることが可能になる。また、回転電機16a及びインバータ10aのコストが過度に上昇することを防止できる。この結果、回転電機16aの高出力化を図り、さらに、回転電機16aを高速駆動できる構成をより有効に実現できる。
図10は、本実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第1例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数とトルクとの関係を用いて示す図である。また、図11は、本実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第2例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数と出力との関係を用いて示す図である。また、図12は、本実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第3例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数と同じ電圧でステータに流れる電流との関係を用いて示す図である。
図10から図12において、実線aは、本実施の形態の場合を、一点鎖線bは、比較例、すなわち、上記の図20に示したインバータ10により回転電機16aを駆動する場合を、それぞれ表している。図10から図12でインバータ10(図20),10a(図1)により駆動する回転電機16aは、いずれも上記の図9を用いて説明した、同じ構成を有する同期電動機である。
図10から図12に示す結果から明らかなように、本実施の形態によれば、ステータ巻線18u,18v,18wにより決定されるインダクタンスL1bと、コンデンサ22(図1参照)の静電容量C1とにより決定される共振周波数fsを、回転電機16aの駆動回転数の中間回転数以上に対応する領域に設定することにより、回転電機16aにおいて、回転数に対して最大電流を通電できる駆動範囲が拡大して、その領域でのトルクを増大させることができる。このため、回転電機16aの高出力化が可能になる。その他の構成及び作用については、上記の第1の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[第3の発明の実施の形態]
図13は、本発明の第3の実施の形態の回転電機駆動装置であるインバータにより駆動される回転電機を示す略断面図である。本実施の形態のインバータ10a(図1、図3参照)は、上記の図9に示した第2の実施の形態の場合と異なり、同期電動機であるリラクタンスモータ駆動用として使用される。すなわち、インバータ10aにより駆動される回転電機16bを構成するロータ24bは、回転軸26の外径側に設けられ、略円柱状の鉄心等により構成するロータコア32を備える。また、ロータコア32は、外周面の周方向複数個所に径方向に突出するように設けられる磁性突極部である突部40を有する。したがって、ロータ24bの外周面の磁気特性は、周方向に関して交互に変化している。また、ロータ24bには、永久磁石を設けていない。このようなロータ24bの外径側には、3相のステータ巻線18u,18v,18wを有するステータ20を、径方向に対向するように配置している。
このような回転電機16bは、ステータ巻線18u,18v,18wに発生する回転磁界と、ロータ24bの外周面の磁気特性との相互作用により、回転電機16bにトルクを発生させ、回転電機16bを駆動することができる。また、本実施の形態の場合も、上記の各実施の形態と同様に、図1に示すように、3相のステータ巻線18u,18v,18wは、インバータ10aを構成する、各相に対応する2個ずつのスイッチング素子12u,12v,12wの間の中点に、インバータ10aを構成するコンデンサ22を介して接続している。
このような本実施の形態の場合も、ステータ20に流す電流の周波数である電源周波数が、ステータ巻線18u,18v,18wにより決定されるインダクタンスL1b(=L1+M1)と、コンデンサ22(図1参照)の静電容量C1とにより決定される共振周波数fs付近である場合に、インダクタンスL1bによるインピーダンスがコンデンサ22の静電容量C1によるインピーダンスにより相殺される。このため、1次側、すなわちステータ20側のインピーダンスを十分に小さくでき、共振周波数fsを回転電機16aの駆動回転数の中間回転数以上に対応する領域に設定することにより、より高速駆動させることが可能になる。その他の構成及び作用については、上記の図9から図12に示した第2の実施の形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
なお、本実施の形態のインバータ10aは、ステータ20の内周面側にも複数のステータ側磁性突極部を設け、複数のステータ側磁性突極部に複数相のステータ巻線18u,18v,18wを巻装する、回転電機16aを駆動する構成とすることもできる。すなわち、この場合、回転電機16aは、スイッチトリラクタンスモータとして使用される。
なお、上記の各実施の形態では、回転電機16aを駆動するインバータ10aに本発明を適用する場合について説明したが、発電機用コンバータに本発明を適用することもできる。すなわち、上記の各実施の形態のいずれか1において、回転電機16,16a,16bを発電機として使用し、インバータ10aを発電機用コンバータとして使用する構成で、本発明に係る発電機用コンバータを実施することもできる。この場合、発電機用コンバータは、複数のスイッチング素子12u,12v,12wを備え、発電機として使用される回転電機16,16a,16bを構成するステータ20側の複数相である、3相のステータ巻線18u,18v,18wから交流電流を供給され、交流電流を直流電流に変換して蓄電部である二次電池14に直流電流を供給するために使用される。また、発電機用コンバータは、各相に対応して設けられたスイッチング素子12u,12v,12wの回転電機16a側に接続され、使用時にステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続されるコンデンサ22を備える。このような発電機用コンバータによれば、コンデンサ22を接続したステータ20側のインピーダンスを十分に低くでき、優れた性能を得られる構成を実現できる。
[第4の発明の実施の形態]
図14は、本発明の第4の実施の形態の回転電機を示す略断面図である。また、図15は、本実施の形態の回転電機と、回転電機を駆動するインバータとを含む略回路図である。本実施の形態の場合、上記の図1から図8に示した第1の実施の形態において、インバータ10側に設けていたコンデンサ22を、回転電機16cの側に設けている。すなわち、図14に示すように、回転電機16cは、誘導電動機として使用するものであり、回転電機16cを構成するステータ20aは、周方向複数個所に1次巻線である複数相、すなわち3相のステータ巻線18u,18v,18wを有する。ステータ巻線18u,18v,18wは、ステータコア28に設けた複数のティース30に、集中巻きまたは分布巻きで巻装している。また、回転電機16cを構成するロータ24は、周方向複数個所に2次導体であり、複数相の2次巻線であるロータ巻線34a,34b,34cを有する。そして、ロータ24の径方向外側にステータ20aを対向させている。
また、ステータ20aは、ステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続された複数のコンデンサ22を備える。すなわち、ステータ20aの周方向に関して位相が異なり、互いに相が異なる2個ずつの相のステータ巻線18u,18v,18wを短絡部42(図15)により短絡している。また、ステータ巻線18u,18v,18wの、インバータ10(図15)を構成する各相に対応する2個ずつのスイッチング素子12u,12v,12w(図15)の間の中点側に、ステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続するようにコンデンサ22を設けている。また、コンデンサ22は、ステータ20aの軸方向に関して、ステータ巻線18u,18v,18wよりも外側に外れた位置に配置している。
このような回転電機16cは、図15に示すように、インバータ10により駆動する。このインバータ10は、上記の図1に示した第1の実施の形態のインバータ10aにおいて、コンデンサ22を省略した構成と同様である。すなわち、インバータ10は、それぞれ半導体スイッチングデバイスである、IGBT等の複数のすなわち、6個のスイッチング素子12u,12v,12wを備え、6個のスイッチング素子12u,12v,12wは、電源装置であり蓄電部である二次電池14の正極側と負極側とにそれぞれ3個ずつ接続されている。そして、回転電機16cを構成する3相のステータ巻線18u,18v,18wは、インバータ10の各相に対応する2個ずつのスイッチング素子12u,12v,12wの間の中点に、回転電機16cを構成するコンデンサ22を介して接続している。なお、インバータ10では、複数のスイッチング素子12u,12v,12wに隣接するように、保護用のダイオードを接続することもできる。
このような回転電機16cの1相分の等価回路図は、上記の図3に示した第1の実施の形態のインバータ10aと回転電機16とのうち、回転電機16側にコンデンサ22を接続した構成と同様である。このため、本実施の形態によれば、ステータ20aに流す電流の周波数である電源周波数が、ステータ巻線18u,18v,18w及びロータ巻線34a,34b,34cにより決定されるインダクタンスL1aと、コンデンサ22の静電容量C1とにより決定される共振周波数fs付近である場合に、インダクタンスL1aによるインピーダンスがコンデンサ22の静電容量C1によるインピーダンスにより相殺される。このため、1次側、すなわちステータ20a側のインピーダンスを十分に小さくでき、同じ電流をステータ20aに流すために必要とされる電源電圧を十分に低くでき、共振周波数fsを回転電機16cの駆動回転数の中間回転数以上に対応する領域に設定することにより、より高速駆動させることが可能になる。
また、回転電機16c及びインバータ10のコストが過度に上昇することを防止できる。すなわち、回転電機16cにスリップリングを設ける必要がなくなり、回転電機16cの構造が単純になるため、回転電機16cのコストが過度に上昇することを防止できる。また、回転電機16cのメンテナンス性の向上を図れ、修理や点検に要するコストの低減を図れる。この結果、回転電機16cの高出力化を図り、さらに、回転電機16cを高速駆動できる構成をより有効に実現できる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図8に示した第1の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[第5の発明の実施の形態]
図16は、本発明の第5の実施の形態の回転電機を示す略断面図である。本実施の形態では、回転電機16dを構成するロータ24aは、周方向複数個所に設けられた永久磁石38を有し、回転電機16dを永久磁石型同期電動機として使用する。ロータ24aの構成については、上記の図9に示した第2の実施の形態でインバータにより駆動される回転電機16aを構成するロータ24aと同様である。また、ステータ20aの構成については、上記の図14に示した第4の実施の形態の回転電機16cを構成するステータ20aと同様である。このような本実施の形態の場合も、回転電機16dの高出力化を図り、さらに、回転電機16dを高速駆動できる構成をより有効に実現できる。その他の構成及び作用については、上記の図9から図12に示した第2の実施の形態、または、上記の図14から図15に示した第4の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[第6の発明の実施の形態]
図17は、本発明の第6の実施の形態の回転電機を示す略断面図である。本実施の形態では、回転電機16eを構成するロータ24bは、周方向複数個所に設けられた磁性突極部である突部40を有し、回転電機16eを同期電動機であるリラクタンスモータとして使用する。ロータ24bの構成については、上記の図13に示した第3の実施の形態のインバータにより駆動される回転電機16bを構成するロータ24bと同様である。また、ステータ20aの構成については、上記の図14に示した第4の実施の形態の回転電機16cを構成するステータ20aと同様である。このような本実施の形態の場合も、回転電機16eの高出力化を図り、さらに、回転電機16eを高速駆動できる構成をより有効に実現できる。その他の構成及び作用については、上記の図13に示した第3の実施の形態、または、上記の図14から図15に示した第4の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
なお、本実施の形態で、ステータ20aの内周面側にも複数のステータ側磁性突極部を設け、複数のステータ側磁性突極部に複数相のステータ巻線18u,18v,18wを巻装する、回転電機とすることもできる。すなわち、この場合、回転電機は、スイッチトリラクタンスモータとして使用される。
[第7の発明の実施の形態]
図18は、本発明の第7の実施の形態の回転電機と、回転電機を駆動するインバータとを含む略回路図である。本実施の形態の場合、上記の図14から図15に示した第4の実施の形態において、回転電機16fを構成するステータ20bは、ステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続された複数のコンデンサ22を備える。特に、上記の第4の実施の形態では、ステータ巻線18u,18v,18wに対しインバータ10側にコンデンサ22を接続していたのに対して、本実施の形態では、ステータ巻線18u,18v,18wに対しインバータ10と反対側にコンデンサ22を接続している。すなわち、異なる2個ずつの相のステータ巻線18u,18v,18wの中性点側端部である一端同士を接続する複数の短絡部42にコンデンサ22を、それぞれステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続するように設けている。
このような回転電機16fにおいても、1相分の等価回路図は、上記の図3に示した第1の実施の形態のインバータ10aと回転電機16とのうち、回転電機16側にコンデンサ22を接続した構成とほぼ同様となる。このような本実施の形態の回転電機によれば、ステータ20bに流す電流の周波数である電源周波数が、ステータ巻線18u,18v,18w及びロータ巻線34a,34b,34c(図14参照)により決定されるインダクタンスと、コンデンサ22の静電容量とにより決定される共振周波数付近である場合に、インダクタンスによるインピーダンスがコンデンサ22の静電容量によるインピーダンスにより相殺される。このため、ステータ20b側のインピーダンスを十分に小さくでき、同じ電流をステータ20bに流すために必要とされる電源電圧を十分に低くでき、より高速駆動させることが可能になる。その他の構成及び作用については、上記の図14から図15に示した第4の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、本実施の形態の回転電機を構成するステータ20bを、上記の図16に示した第5の実施の形態または図17に示した第6の実施の形態を構成するロータ24a,24bと組み合わせて、永久磁石型同期電動機またはリラクタンスモータとして使用する回転電機を構成することもできる。
[第8の発明の実施の形態]
図19は、本発明の第8の実施の形態の回転電機と、回転電機を駆動するインバータとを含む略回路図である。本実施の形態の場合、上記の図14から図15に示した第4の実施の形態において、回転電機16gを構成するステータ20cは、ステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続された複数のコンデンサ22を備える。特に、上記の第4の実施の形態では、ステータ巻線18u,18v,18wをスター結線により接続していたのに対し、本実施の形態では、ステータ巻線18u,18v,18wをΔ結線により接続している。また、異なる2個ずつの相のステータ巻線18u,18v,18wのインバータ10側端部である一端同士を接続する接続部44と、この接続部44に接続する2個のステータ巻線18u,18v,18wのうち、片側のステータ巻線18u,18v,18wとの間にそれぞれコンデンサ22を、ステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続するように設けている。
このような回転電機16fにおいても、1相分の等価回路図は、上記の図3に示した第1の実施の形態のインバータ10aと回転電機16とのうち、回転電機16側にコンデンサ22を接続した構成とほぼ同様となる。このような本実施の形態の回転電機によれば、ステータ20bに流す電流の周波数である電源周波数が、ステータ巻線18u,18v,18w及びロータ巻線34a,34b,34c(図14参照)により決定されるインダクタンスと、コンデンサ22の静電容量とにより決定される共振周波数付近である場合に、インダクタンスによるインピーダンスがコンデンサ22の静電容量によるインピーダンスにより相殺される。このため、ステータ20c側のインピーダンスを十分に小さくでき、同じ電流をステータ20cに流すために必要とされる電源電圧を十分に低くでき、より高速駆動させることが可能になる。その他の構成及び作用については、上記の図14から図15に示した第4の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、コンデンサ22の配置位置は、図19で示した位置に設けるものに限定するものではなく、図19のT1,T2,T3位置、すなわち、図19に示したコンデンサ22の配置位置と各ステータ巻線18u,18v,18wに対し反対側にコンデンサ22を設けることもできる。さらには、図19に示したコンデンサ22の配置位置と図19のT1,T2,T3位置とのすべてにコンデンサ22を設けることもできる。また、本実施の形態の回転電機16gを構成するステータ20cを、上記の図16に示した第5の実施の形態または図17に示した第6の実施の形態を構成するロータ24a,24bと組み合わせて、永久磁石型同期電動機またはリラクタンスモータとして使用する回転電機を構成することもできる。
なお、上記の図14から図19に示した第4の実施の形態から第8の実施の形態では、回転電機16c,16d,16e,16f,16gを電動機として使用する構成において、本発明を適用する場合について説明した。ただし、回転電機16c,16d,16e,16f,16gを発電機として使用する構成において、本発明を適用することもできる。すなわち、上記の第4の実施の形態から第8の実施の形態のいずれか1において、回転電機16c,16d,16e,16f,16gを発電機として使用し、インバータを発電機用コンバータとして使用する構成で、本発明に係る回転電機を実施することもできる。この場合、発電機用コンバータは、複数のスイッチング素子12u,12v,12wを備え、発電機として使用される回転電機16c,16d,16e,16f,16gを構成するステータ20a,20b,20c側の複数相である、3相のステータ巻線18u,18v,18wから交流電流を供給され、交流電流を直流電流に変換して蓄電部である二次電池14に直流電流を供給するために使用される。また、回転電機16c,16d,16e,16f,16gは、複数相のステータ巻線18u,18v,18wに対し直列に接続されるコンデンサ22を備える。このような発電機として使用される回転電機16c,16d,16e,16f,16gによれば、ステータ20a,20b,20c側のインピーダンスを十分に低くでき、優れた性能を得られる構成を実現できる。
本発明の第1の実施の形態の回転電機駆動装置であるインバータと、回転電機とを含む略回路図である。 第1の実施の形態のインバータにより駆動する回転電機を示す略断面図である。 第1の実施の形態のインバータを構成するコンデンサに接続した、回転電機の1相分の等価回路を示す図である。 第1の実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第1例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数とトルクとの関係を用いて示す図である。 第1の実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第2例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数と出力との関係を用いて示す図である。 第1の実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第3例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数と同じ電圧でステータに流れる電流との関係を用いて示す図である。 第1の実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第4例を、インバータにより回転電機を駆動するための電源周波数と、ステータ側のインピーダンスとの関係を用いて示す図である。 第1の実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第5例を、インバータにより回転電機を駆動するための電源周波数と、電源電圧との関係を用いて示す図である。 本発明の第2の実施の形態の回転電機駆動装置であるインバータにより駆動される回転電機を示す略断面図である。 第2の実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第1例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数とトルクとの関係を用いて示す図である。 第2の実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第2例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数と出力との関係を用いて示す図である。 第2の実施の形態のインバータによる効果を確認するために行ったシミュレーション結果の第3例を、インバータにより駆動される回転電機の回転数と同じ電圧でステータに流れる電流との関係を用いて示す図である。 本発明の第3の実施の形態の回転電機駆動装置であるインバータにより駆動される回転電機を示す略断面図である。 本発明の第4の実施の形態の回転電機を示す略断面図である。 第4の実施の形態の回転電機と、回転電機を駆動するインバータとを含む略回路図である。 本発明の第5の実施の形態の回転電機を示す略断面図である。 本発明の第6の実施の形態の回転電機を示す略断面図である。 本発明の第7の実施の形態の回転電機と、回転電機を駆動するインバータとを含む略回路図である。 本発明の第8の実施の形態の回転電機と、回転電機を駆動するインバータとを含む略回路図である。 従来から考えられている回転電機駆動装置であるインバータと、回転電機との1例を示す構成図である。 従来から考えられている回転電機駆動装置により回転電機を駆動させる場合の、回転電機の回転数とトルクとの関係の1例を示す図である。
符号の説明
10,10a インバータ、12u,12v,12w スイッチング素子、14 二次電池、16,16a,16b,16c,16d,16e,16f,16g 回転電機、18u,18v,18w ステータ巻線、20,20a,20b,20c ステータ、22 コンデンサ、24,24a,24b ロータ、26 回転軸、28 ステータコア、30 ティース、32 ロータコア、34a,34b,34c ロータ巻線、36 ティース、38 永久磁石、40 突部、42 短絡部、44 接続部。

Claims (6)

  1. 複数のスイッチング素子を備え、
    供給された直流電流を交流電流に変換し、回転電機を構成するステータ側の複数相の1次巻線に交流電流を供給することにより、回転電機を駆動するための回転電機駆動装置であって、
    各相に対応して設けられたスイッチング素子の回転電機側に接続され、使用時に1次巻線に対し直列に接続されるコンデンサを備えることを特徴とする回転電機駆動装置。
  2. 複数のスイッチング素子を備え、
    発電機として使用される回転電機を構成するステータ側の複数相の1次巻線から交流電流を供給され、交流電流を直流電流に変換して蓄電部に直流電流を供給するための発電機用コンバータであって、
    各相に対応して設けられたスイッチング素子の回転電機側に接続され、使用時に1次巻線に対し直列に接続されるコンデンサを備えることを特徴とする発電機用コンバータ。
  3. 周方向複数個所に1次巻線を有するステータと、
    ステータに対向するロータと、を備える回転電機であって、
    ステータは、
    1次巻線に対し直列に接続されたコンデンサを備えることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機において、
    ロータは、周方向複数個所に設けられた2次導体を有し、
    誘導電動機として使用されることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項3に記載の回転電機において、
    ロータは、周方向複数個所に設けられた永久磁石または磁性突極部を有し、
    同期電動機として使用されることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項3に記載の回転電機において、
    発電機として使用されることを特徴とする回転電機。
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