JP5280629B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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本発明は、少なくとも一部が液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に配置される吸収体と、を備える吸収性物品に関する。そして、該吸収性物品における表面シートは、光の透過を抑制する微粒子状の光線透過抑制剤を含有する複合繊維を含むことで隠蔽性を有する吸収性物品である。更には、表面シートに含まれる複合繊維は、芯部と、芯部の全部又は一部を覆うと共に芯部よりも融点が低い成分からなる鞘部とを有し、鞘部における光線透過抑制剤の含有率は、芯部における光線透過抑制剤の含有率よりも高くするよう調整される。つまり、複合繊維の強度を主に担当する芯部における光線透過抑制剤の含有率を小さくすることで表面シートにおける嵩高維持性を向上させ、鞘部における光線透過抑制剤の含有率を大きくすることで表面シートにおける隠蔽性を確保している。
本発明における吸収性物品として、例えば、紙オムツ、生理用ナプキン、パフ、ライナー等を例示することができる。特に、図1及び図2に示される、少なくとも一部が液透過性の表面シート10と、液不透過性の裏面シート20と、表面シート10と裏面シート20との間に配置される吸収体30とを備える縦長状の生理用ナプキン1を例示することができる。該生理用ナプキン1は、表面シート10と、吸収体30との間にセカンドシート40を更に備える。そして、表面シート10、セカンドシート40及び吸収体30は、所定の圧着処理により圧着固定される。該圧着処理により、生理用ナプキン1における中央域に排泄された体液等が外側域に流れ出ることを抑制し得る防漏溝50が形成される。ここで、本実施形態において、表面シート10は1枚の不織布からなる場合について説明するが、これに限定されず、複数枚の不織布により構成されてもよい。
紙オムツ、生理用ナプキン等の吸収性物品における表面シートとして良好な性能と清潔感を両立した表面シートを得るためには、例えば、光線透過抑制剤である無機フィラーを、繊維強度を低下させない態様において配合することが必要である。言い換えると、不織布が隠蔽性と嵩高維持性とを両立するように、光線透過抑制剤である無機フィラーを配合することが必要である。
(1)ポリプロピレン(PP)/ポリエチレン系樹脂(ポリエチレン、エチレン共重合体樹脂)
(2)ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、若しくはこれらのブレンド)/ポリエチレン系樹脂
(3)ポリアミド系樹脂(6,66ナイロン等)/ポリエチレン系樹脂
(4)ポリエステル系樹脂/低融点PET系樹脂
(5)ポリエステル系樹脂/ポリエステル系樹脂
以下に、芯部と鞘部とにおける二酸化チタンの含有率が調整された各種複合繊維を含む不織布における隠蔽性及び嵩高維持性についての評価結果を示す。
実施例及び比較例における不織布は、各複合繊維をカード法にてウェブ化し、ウェブ状で目付けが30g/m2となるよう調整した後、吹き出し温度135℃、通過風速約1m/sec、滞在時間30秒のメッシュコンベア式熱処理機で熱接着することで製造された。
(1)不織布の嵩高維持性(嵩回復率)
上記により製造された不織布を100mm×100mmにカットし、合計目付が1000g/m2になるように重ねる。その上に300g(100×100mm)の錘をのせ、厚みを計る(初期厚み(mm)、初期比容積(cc/g))。
実施例及び比較例における不織布の白度を、色彩計(コニカミノルタ社製)を用いて測定した。標準白板の白度を測定した場合に、測定値が100になるように校正した後、日本色研究所製「標準色カード230」のうち、JIS Z8721「三属性による色の表示方法」に示されている色分類に基づく「4R 3.5/11.5 あかね色」の上に、実施例1から3、及び比較例1から4それぞれの不織布を置き、標準白板との白度差ΔEを測定した。なお、不織布を置かずに標準色カード「あかね色」を直接色差計で測定すると、ΔE=71.5であった。ΔEの値が0に近いほど白いことになる。
10 表面シート
20 裏面シート
30 吸収体
40 セカンドシート
50 防漏溝
100 複合繊維
110 芯部
120 鞘部
150 光線透過抑制剤
Claims (4)
- 少なくとも一部が液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シー
トと前記裏面シートとの間に配置される吸収体と、を備える吸収性物品であって、
前記表面シートは、光の透過を抑制する微粒子状の光線透過抑制剤を含有する複合繊維を含み、前記表面シートにおける前記複合繊維の含有率は100質量%であり、
前記複合繊維は、芯部と、前記芯部の全部又は一部を覆うと共に前記芯部よりも融点が
低い成分からなる鞘部とを有し、
前記鞘部における前記光線透過抑制剤の含有率は10質量%であり、前記芯部における
前記光線透過抑制剤の含有率は3質量%であり、
前記表面シートは、標準白板との白度差が30以下であり、嵩回復率が50%以上であ
る吸収性物品。 - 前記光線透過抑制剤は、無機フィラーである請求項1に記載の吸収性物品。
- 吸収性物品における表面シートとして用いられる吸収性物品用シートであって、
該吸収性物品用シートは、光の透過を抑制する微粒子状の光線透過抑制剤を含有する複合繊維を含み、前記吸収性物品用シートにおける前記複合繊維の含有率は100質量%であり、
前記複合繊維は、芯部と、前記芯部の全部又は一部を覆うと共に前記芯部よりも融点が低い成分からなる鞘部とを有し、
前記鞘部における前記光線透過抑制剤の含有率は10質量%であり、前記芯部における前記光線透過抑制剤の含有率は3質量%であり、
前記表面シートは、標準白板との白度差が30以下であり、嵩回復率が50%以上である吸収性物品用シート。 - 吸収性物品における表面シートに用いられる光の透過を抑制する微粒子状の光線透過抑制剤を含有する表面シート用複合繊維であって、前記表面シートにおける前記複合繊維の含有率は100質量%であり、
該表面シート用複合繊維は、芯部と、前記芯部の全部又は一部を覆うと共に前記芯部よりも融点が低い成分からなる鞘部とを有し、
前記鞘部における前記光線透過抑制剤の含有率は10質量%であり、前記芯部における前記光線透過抑制剤の含有率は3質量%であり、
前記表面シートは、標準白板との白度差が30以下であり、嵩回復率が50%以上である表面シート用複合繊維。
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