JP5280444B2 - 無線通信装置、端末、システム、プログラム、集積回路、及び方法 - Google Patents

無線通信装置、端末、システム、プログラム、集積回路、及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、省電力メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)を実現する無線通信システムに関し、より特定的には、通信端末の消費電力を削減するための技術に関する。
近年、WPAN(Wireless Personal Area Network)やセンサーネットワークといった小型低消費電力の無線通信システムが注目されている。またこれに類似するシステムとして、自ら無線信号を発信するアクティブRFタグを用いるシステムがある。
上記システムにおいて用いられる通信端末は、例えばガス、電気、水道等のメータ検針、大気汚染の濃度、花粉量、温度等の野外モニタリング、火災報知器、進入検知センサ等のホームセキュリティ、児童や高齢者の位置管理などの用途が考えられるので、小型である必要があり、また伝送速度や通信距離に関する性能はあまり高くなくてよいかわりに、小型電池により数年間駆動が可能な程の超低消費電力性能が求められる。
例えば上記システムにおいては、伝送速度は数kbpsから数百kbps程度と比較的低速であり、かつ無線信号の到達距離は数mから数十m程度と比較的短いのが一般的なので、出力が小さくてよいため消費電力を低く抑えることができる。しかしながら、このように伝送速度を低速にし到達距離を短く設計しただけでは、上記通信端末を小型電池だけで長期間駆動させるのには限界があり、またさらなる小型化及び長寿命化のために、様々な消費電力を削減するための技術が提案されている。
従来の上記通信端末の消費電力を削減するための技術としては、例えば、センサーネットワークなどの低トラフィックネットワークにおいて、予めデータの送受信を行う時間帯を定めておき、この時間帯以外は無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止めるというものがある(特許文献1、及び「IEEE802.15.4」規格を参照)。またこのような従来の技術においては、装置間でデータの送受信を行う時間帯を合わせるために、ビーコンモードと呼ばれる同期モードを用いている。
図14は、特許文献1に記載された従来の無線通信システムにおける、ビーコンモードの概略を示す図である。
図14において、時間が左から右の方向へ進んでおり、アクティブ期間とインアクティブ期間とが交互に繰り返すように設定されている。基地局は、自ら設定したアクティブ期間の先頭に、ビーコンと呼ばれる無線パケットを送信した後、アクティブ期間においてのみデータの送受信を行い、自ら設定したインアクティブ期間においてはデータの送受信を行わない。ここでビーコンとは、データ部分に、各装置が同期するために必要な同期情報が記載された無線パケットであり、例えば同期情報は、次以降のビーコンが送信されるまでのビーコン周期T_bを示す情報である。通信端末は、基地局から発信されたビーコンを受信すると、当該ビーコンを先頭にアクティブ期間が存在することを知り、アクティブ期間において必要な送受信を行った後、受信したビーコンに含まれるビーコン周期T_bを示す情報から次のビーコンの送信タイミングとインアクティブ期間とを知り、インアクティブ期間において無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止める。
国際公開第2008/023638号パンフレット
しかしながら、前記従来の削減方法では、最初に通信端末がシステムに参加するときや、受信状態の異常等によりビーコンの受信に失敗した直後など、通信端末が、次のビーコンの送信タイミングを認知していないときには、次のビーコンがいつ送信されるかがわからないので、インアクティブ期間において無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止めることができず、ビーコンを受信するために無線受信機能を維持し続けなくてはならない。例えば、一回10分のアクティブ期間を一日に3回、8時間おきに実施するようなシステムの場合には、最大で一回のアクティブ期間の48倍(60分/10分×8時間)もの間、無線受信機能を維持するために電力を無駄に消費することになり、これは単純に計算すると、正常な通常の動作時の実に16日分に相当する。また例えば、公共料金の検針を行うためのシステムにおいては、アクティブ期間は1ヶ月か2ヶ月に一度でよいので、一回のアクティブ期間を同じく10分とすると、アクティブ期間が1ヶ月の場合には、最大で一回のアクティブ期間の4464倍(60分/10分×24時間×31日、2ヶ月の場合には、ほぼこの倍)もの間、無線受信機能を維持するために電力を無駄に消費することになり、これは正常な通常の動作時の実に32年分(2ヶ月の場合には、ほぼこの4倍の128年分)に相当する。したがって、何らかの対策を施さなければ、電力を大幅に無駄に消費してしまい、電池寿命を大きく縮めることとなり、また小型化の妨げとなる。
それ故に、本発明の目的は、小型低消費電力の無線通信システムにおいて、通信端末の消費電力を削減することであり、特にビーコンモードを用いている場合に、通信端末が、次のビーコンの送信タイミングを認知していないときであっても、電力を大幅に無駄に消費せず、電池寿命を大きく縮めてしまうことのない無線通信装置、通信端末、無線通信システム、無線通信装置プログラム、通信端末プログラム、無線通信装置に用いられる集積回路、通信端末に用いられる集積回路、及び無線通信方法を提供することである。
本発明は、無線通信装置に向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の無線通信装置は、通信端末との間で、アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信装置であって、前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定部と、前記期間設定部により設定されたアクティブ期間中において前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定部により設定された次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを前記通信端末へ送信する基地局通信部と、前記インアクティブ期間において前記基地局通信部により送信される次のビーコンの送信タイミングを通知する情報を含むサブビーコンを前記通信端末へ送信するサブビーコン送信部とを備える。
好ましくは、前記サブビーコン送信部は、前記インアクティブ期間において、複数回、前記サブビーコンを送信し、当該サブビーコンの各々は、自身が送信される送信タイミングから次のビーコンの送信タイミングまでの時間を示す情報を含む。
好ましくは、前記サブビーコンは、前記次のビーコンの送信タイミングまでの時間を示す情報として複数の桁を持つ時間情報を含み、前記サブビーコン送信部は、前記時間情報を送信するにあたり、桁の大きい方を小さい方よりも後に送信する。
好ましくは、前記サブビーコン送信部は、前記インアクティブ期間だけでなく前記アクティブ期間においても、前記サブビーコンを、前記通信端末へ送信する。
本発明は、通信端末に向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の通信端末は、アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定する基地局との間で、当該アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、当該インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない通信端末であって、前記アクティブ期間中において前記基地局との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを受信して次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信部と、前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に前記基地局から次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信部と、前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に前記所定のデータ通信の終了後において当該開始タイミングまで前記端末通信部、及び前記サブビーコン受信部を含む無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信部により次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に当該送信タイミングまで当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御部とを備える
好ましくは、前記サブビーコンは、前記基地局から前記インアクティブ期間において複数回送信され、当該サブビーコンの各々は自身が送信される送信タイミングから次のビーコンの送信タイミングまでの時間を示す情報を含み、前記サブビーコン受信部は、前記サブビーコンを受信すると当該サブビーコンより次のビーコンの送信タイミングまでの時間を得、前記電力供給制御部は、前記サブビーコン受信部により得られた次のビーコンの送信タイミングまでの時間前記無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める。
好ましくは、前記サブビーコンは、前記次のビーコンの送信タイミングを通知する情報として、複数の桁を持つ時間情報を含み、当該時間情報の桁の大きい方が小さい方よりも後に送信され、前記サブビーコン受信部は、前記サブビーコンを受信し当該サブビーコンより前記時間情報を得る際に当該時間情報の桁の小さい方に桁落ちが生じたが桁の大きい方が正常に受信されている場合には、桁落ちが生じた箇所を所定の値に置き換え前記次のビーコンが送信される送信タイミングとして可能性がある期間のうちの最も早いタイミングを当該次のビーコンが送信される送信タイミングとする。
好ましくは、前記端末通信部は、さらに、前記前記アクティブ期間中において所定のデータ通信を行う際に前記サブビーコンを送信し、前記サブビーコン受信部は、さらに、前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に他の通信端末から次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して、次のビーコンが送信される送信タイミングを得る。
本発明は、無線通信システムに向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の無線通信システムは、基地局及び通信端末から構成され、当該基地局と当該通信端末との間でアクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信システムであって、前記基地局は、前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定部と、前記期間設定部により設定されたアクティブ期間中において前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定部により設定された次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを前記通信端末へ送信する基地局通信部と、前記インアクティブ期間において前記基地局通信部により送信される次のビーコンの送信タイミングを通知する情報を含むサブビーコンを前記通信端末へ送信するサブビーコン送信部とを備え、前記通信端末は、前記アクティブ期間中において前記基地局との間で前記所定のデータ通信を行うとともに前記基地局から前記ビーコンを受信して次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信部と、前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に前記基地局から前記サブビーコンを受信して次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信部と、前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に前記所定のデータ通信の終了後において当該開始タイミングまで、前記端末通信部及び前記サブビーコン受信部を含む無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信部により次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に当該送信タイミングまで当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御部とを備える。
本発明は、無線通信装置におけるプログラムに向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の無線通信装置におけるプログラムは、通信端末との間でアクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信装置により実行される無線通信プログラムであって、前記無線通信装置に、前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定ステップと、前記期間設定ステップにより設定されたアクティブ期間中において前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定ステップにより設定された次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを前記通信端末へ送信する基地局通信ステップと、前記インアクティブ期間において前記基地局通信ステップにより送信される次のビーコンの送信タイミングを通知する情報を含むサブビーコンを前記通信端末へ送信するサブビーコン送信ステップとを実行させる。
本発明は、通信端末におけるプログラムに向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の通信端末におけるプログラムは、アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定する基地局との間で当該アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、当該インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない通信端末により実行される通信端末プログラムであって、前記通信端末に、前記アクティブ期間中において前記基地局との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを受信して次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信ステップと、前記端末通信ステップにおいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に前記基地局から次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信ステップと、前記端末通信ステップにおいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に前記所定のデータ通信の終了後において、当該開始タイミングまで無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信ステップにより次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に当該送信タイミングまで当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御ステップとを実行させる。
本発明は、無線通信装置に用いられる集積回路に向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の無線通信装置に用いられる集積回路は、通信端末との間でアクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信装置に用いられる集積回路であって、前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定部、前記期間設定部により設定されたアクティブ期間中において前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに前記期間設定部により設定された次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを、前記通信端末へ送信する基地局通信部、及び、前記インアクティブ期間において前記基地局通信部により送信される次のビーコンの送信タイミングを通知する情報を含むサブビーコンを前記通信端末へ送信するサブビーコン送信部として機能する回路を集積する。
本発明は、通信端末に用いられる集積回路に向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の通信端末に用いられる集積回路は、アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定する基地局との間で当該アクティブ期間において所定のデータ通信を行い当該インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない通信端末に用いられる集積回路であって、前記アクティブ期間中において前記基地局との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを受信して次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信部、前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記基地局から次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信部、前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記所定のデータ通信の終了後において当該開始タイミングまで前記端末通信部及び前記サブビーコン受信部を含む無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信部により次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御部として機能する回路を集積する。
本発明は、無線通信方法に向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の無線通信方法は、通信端末との間でアクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信装置における無線通信方法であって、前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定ステップと、前記期間設定ステップにより設定されたアクティブ期間中において前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに前記期間設定ステップにより設定された次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを前記通信端末へ送信する基地局通信ステップと、前記インアクティブ期間において前記基地局通信ステップにより送信される次のビーコンの送信タイミングを通知する情報を含むサブビーコンを前記通信端末へ送信するサブビーコン送信ステップとを含む。
本発明は、無線通信方法に向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の無線通信方法は、アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定する基地局との間で当該アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、当該インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない通信端末における無線通信方法であって、前記アクティブ期間中において前記基地局との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを受信して次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信ステップと、前記端末通信ステップにおいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記基地局から次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信ステップと、前記端末通信ステップにおいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記所定のデータ通信の終了後において当該開始タイミングまで無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信ステップにより次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御ステップとを含む。
本発明は、無線通信方法に向けられている。そして上記課題を解決するために、本発明の無線通信方法は、基地局、及び通信端末から構成され、当該基地局と当該通信端末との間でアクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記基地局により前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定ステップと、前記期間設定ステップにより設定されたアクティブ期間中において、前記基地局により前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定ステップにより設定された次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを前記通信端末へ送信する基地局通信ステップと、前記基地局により、前記インアクティブ期間において前記基地局通信ステップにより送信される次のビーコンの送信タイミングを通知する情報を含むサブビーコンを前記通信端末へ送信するサブビーコン送信ステップと、前記通信端末により前記アクティブ期間中において前記基地局との間で前記所定のデータ通信を行うとともに前記基地局から前記ビーコンを受信して次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信ステップと、前記端末通信ステップにより次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記通信端末により前記基地局から前記サブビーコンを受信して次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信ステップと、前記端末通信ステップにより次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記通信端末により前記所定のデータ通信の終了後において当該開始タイミングまで無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信ステップにより次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御ステップを含む。
以上のように、本発明においては、基地局がインアクティブ期間において、次のビーコンの送信タイミングを示すサブビーコンを送信することによって、ビーコン周期に同期していない通信端末を迅速にスリープ状態にすることができる。よって、通信端末における無駄な電力の消費が抑えられ、消費電力を低減することができる。
第1の実施形態に係る無線通信システム100の概略を示す図 基地局110の概略を示す図 本実施形態の無線通信システムにおける、ビーコンモードの概略を示す図 通信端末120の概略を示す サブビーコンのフォーマットの一例を示す図 電波干渉や信号劣化等の影響で、データの欠損が起こった場合の受信状態を示す図 サブビーコンのフォーマットの他の一例を示す図 本実施形態の基地局110における送受信処理の動作手順を示す図 本実施形態の通信端末120における送受信処理の動作手順を示す図 第1の実施形態に係る無線通信システム100における同期シーケンスの一例を示す図 本実施形態の無線通信システムにおける、ビーコンモードの概略を示す図 図11に示した無線パケットのフォーマットの一例を示す図 第2の実施形態に係る無線通信システム200における同期シーケンスの一例を示す図 特許文献1に記載された従来の無線通信システムにおける、ビーコンモードの概略を示す図
[第1の実施形態]
<概要>
本実施形態は、小型低消費電力の無線通信システムにおいて、ビーコンモードを用いている場合に、基地局がインアクティブ期間において、次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを送信し、通信端末が、次回のアクティブ期間の開始タイミングを認知していないときに、インアクティブ期間においてサブビーコンを受信すると、次のビーコンの送信タイミングまで、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止めるものである。
<構成>
図1は、第1の実施形態に係る無線通信システム100の概略を示す図である。
図1に示すように、無線通信システム100は、基地局110、及び通信端末120、140、150、及び160から構成される。
ここで、無線通信システム100では、通常の所定のデータ通信を行うアクティブ期間と、基本的にデータ通信を行わず、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止めるインアクティブ期間とを交互に発生させるように設計されている。
基地局110は、通信端末に比べ多機能を有する無線通信装置であり、通信端末120、140、150、及び160との間でデータ通信を行う。
なお、本明細書では、各実施形態に係る無線通信システムの構成要素を、基地局、及び通信端末と表現しているが、例えば、基地局として、無線通信機能を持つパーソナルコンピュータを用い、通信端末として、センサが取り付けられるか、あるいはセンサを内蔵するアクティブRFタグを用いて構成することができる。しかしながら、このような構成に限定されるものではなく、親機と子機との関係や、マスターとスレーブとの関係を構成できる機器であれば、どのような機器を用いても構わない。
また、基地局は、通信端末に対して通信制御を行うので、例えば、商用電源、充電可能なバッテリー、あるいは太陽電池等を用いることで、通信端末に比べて余裕を持った電源供給がなされることが望ましい。
通信端末120、140、150、及び160は、各種計測器やセンサ等と組み合わせて計測データを送信するなどの用途に用いられる携帯性に優れた無線通信端末であり、原則小型であり、小型電池で駆動し、基地局110との間、もしくは同期した通信端末間でデータ通信を行う。本実施形態では、通信端末120、140が基地局110と同期しており、通信端末150、160が基地局110と同期していない状態であるものとする。
各構成間の同期をとるために、次回のアクティブ期間の開始タイミングをはじめ、データ通信の条件やとりきめ等の次回のアクティブ期間における通信に関する詳細な情報を含むビーコンを、基地局110が通信端末120、140、150、及び160へ向けて送信している。
図2は、基地局110の概略を示す図である。
図2に示すように、基地局110は、アンテナ111、高周波部112、同期復調部113、同期変調部114、サブビーコン変調部115、及び通信制御部116を備え、通信制御部116は、期間設定部117、同期通信制御部118、及びサブビーコン送信制御部119を含む。
アンテナ111は、通常のデータ、ビーコン、及びサブビーコンが、各通信端末との間で送受信される際に用いられる。
高周波部112は、アンテナ111を用いて無線信号を受信すると、所定の周波数変換処理無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換を行ってベースバンド信号を生成し、同期復調部113へ出力する。
同期復調部113は、高周波部112により出力されたベースバンド信号を復調し、復調信号を通信制御部116へ出力する。
通信制御部116は、同期復調部113から復調信号を入手し、復調信号のデータ部分を上位層へ出力する。
通信制御部116中の期間設定部117は、ユーザによる選択や、予め定めたルールに基づいて、アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定して、次回のアクティブ期間の開始タイミングを決定するとともに、次回のアクティブ期間までの間に送信すべきサブビーコンの送信タイミングを決定するとともに、主にインアクティブ期間において、次回のアクティブ期間までの間に送信すべきサブビーコンの送信タイミングを設定する。
通信制御部116中の同期通信制御部118は、上位層から送信制御情報、及び送信データ(ビーコンを含む)を入手し、期間設定部117により設定されたアクティブ期間において、送信データ、データ変調要求、及び変調パラメータを同期変調部114に出力して、通信端末120、140、150、及び160との間で通常のデータ通信、及びビーコンの送信を行わせる。
通信制御部116中のサブビーコン送信制御部119は、主に期間設定部117により設定されたインアクティブ期間において、サブビーコン変調要求、及びビーコン時間情報をサブビーコン変調部115へ出力して、期間設定部117により設定されたサブビーコンの送信タイミングにサブビーコンの送信が行われるように制御する。
同期変調部114は、通信制御部116中の同期通信制御部118から送信データ、データ変調要求、及び変調パラメータを入手して、入手した送信データに対して、入手したデータ変調要求に応じて、入手した変調パラメータに合わせた変調を行い、送信データ信号を高周波部112へ出力する。
サブビーコン変調部115は、通信制御部116中のサブビーコン送信制御部119からサブビーコン変調要求、及びビーコン時間情報を入手して、入手したサブビーコン変調要求に応じて、入手したビーコン時間情報に対して変調を行ってサブビーコン信号を生成し、高周波部112へ出力する。ここでサブビーコン変調部115は、同期変調部114の変調方式よりも簡易な変調方式を用いているので、通信端末120、140、150、及び160におけるサブビーコンの復調の際に必要となる電力を低減することができる。
高周波部112は、同期変調部114から送信データ信号を入手するか、又はサブビーコン変調部115からサブビーコン信号を入手すると、送信データ信号(ビーコン信号を含む)、又はサブビーコン信号に所定の周波数変換処理を施すことによって、ベースバンド周波数から無線周波数に周波数変換を行って無線周波数信号を生成し、アンテナ111を用いて送信する。
図3は、本実施形態の無線通信システムにおける、ビーコンモードの概略を示す図である。
図3において、時間が左から右の方向へ進んでおり、アクティブ期間とインアクティブ期間とが交互に繰り返すように設定されている。
図3を、図14に示した従来のビーコンモードの概略と比較すると、インアクティブ期間に、間隔を空けて定期的または不定期に複数回、サブビーコンが送信されている点が異なっている。
図3において、サブビーコン1〜5は、次に送信予定のビーコン11の送信タイミングを示す情報を含んでいる。同様にサブビーコン6〜10は、次に送信予定のビーコン12の送信タイミングを示す情報を含んでいる。例えばサブビーコン1〜5の各々は、自身が送信される送信タイミングから、次のビーコン11の送信タイミングまでの時間を示す情報である。具体的に列挙すると、サブビーコン1は、図3中に示した自身の送信開始からビーコン11の送信開始までの時間を示すビーコン時間情報Tb_1を含む。以下同様に、サブビーコン2は、図3中に示した自身の送信開始からビーコン11の送信開始までの時間を示すビーコン時間情報Tb_2を含む。サブビーコン3は、図3中に示した自身の送信開始からビーコン11の送信開始までの時間を示すビーコン時間情報Tb_3を含む。サブビーコン4は、図3中に示した自身の送信開始からビーコン11の送信開始までの時間を示すビーコン時間情報Tb_4を含む。サブビーコン5は、図3中に示した自身の送信開始からビーコン11の送信開始までの時間を示すビーコン時間情報Tb_5を含む。
なお無線通信システムにおいて各構成要素が絶対時刻を共有しているような場合には、例えばビーコン11の送信タイミングは、ビーコン11の送信開始時刻を示す時刻情報であってもよい。
また、サブビーコンの送信間隔は、等時間間隔でも良いし、ばらばらでもよい。例えばインアクティブ期間の開始直後は、サブビーコンの送信間隔を短くし、インアクティブ期間の終了が近づくにつれて送信間隔を長くしてもよい。
またビーコンの送信タイミングは、アクティブ期間中であればよいので、必ずしもアクティブ期間の先頭でなくてもよい。
また、次回のアクティブ期間までの時間を特定するビーコン周期T_bは、頻繁に変更される必要はないが、毎回同じであってもよいし、異なっていても良い。例えば毎日同時刻にアクティブ期間を設定するような場合にはビーコン周期T_bは毎回同じであるが、毎月同日の同時刻にアクティブ期間を設定するような場合には、ひと月の日数が月によって異なるので、ビーコン周期T_bは頻繁に変更される。ここで、各通信端末において、ビーコン周期T_bが毎回同じということがわかっていれば、ビーコンの受信に失敗した直後であっても、次回のアクティブ期間までの時間や次のビーコンの送信タイミングを知ることが出来る。しかしながら、ビーコンにはビーコン周期T_bを示す情報が記載されているだけでなく、実際には変更事項が含まれたり、今回のアクティブ期間における通信のための諸条件や規則等が記載されているため、ビーコン周期T_bが毎回同じであるか異なっているかに関わらず、最新のビーコンを取得してその情報に従うことが基本である。
図4は、通信端末120の概略を示す図である。
図4に示すように、通信端末120は、アンテナ121、高周波部122、同期復調部123、同期変調部124、サブビーコン復調部125、通信制御部126、電源制御部127、及び電源部128を備え、通信制御部126は、同期通信制御部129、及びサブビーコン受信制御部130を含む。
なお、通信端末140、150、及び160は、通信端末120と同様の構成を備えるため、詳細な説明を省略する。
アンテナ121は、通常のデータ、ビーコン、及びサブビーコンが、各通信端末との間で送受信される際に用いられる。
高周波部122は、アンテナ121を用いて無線信号を受信すると、所定の周波数変換処理無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換を行ってベースバンド信号を生成し、同期復調部123、及びサブビーコン復調部125へ出力する。
同期復調部123は、高周波部122により出力されたベースバンド信号を復調し、送信データ信号(ビーコン信号を含む)の復調信号が得られた場合には、それを通信制御部126中の同期通信制御部129へ出力する。
サブビーコン復調部125は、高周波部122により出力されたベースバンド信号を復調し、サブビーコン信号の復調信号が得られた場合には、それを通信制御部126中のサブビーコン受信制御部130へ出力する。
通信制御部126中の同期通信制御部129は、同期復調部123から送信データ信号の復調信号を入手し、当該復調信号のデータ部分を上位層へ出力する。また同期通信制御部129は、復調信号がビーコン信号であるときには、そのデータ部分に含まれる基地局110と同期するために必要な同期情報を抽出し、当該同期情報に基づいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得て、電源制御部127へ出力する。ここで同期情報は、図中のビーコン周期T_bを示す情報であり、次回のアクティブ期間までの時間を示すとともに、次のビーコンの送信タイミングを示している。
通信制御部126中のサブビーコン受信制御部130は、サブビーコン復調部125からサブビーコン信号の復調信号を入手し、当該復調信号のデータ部分に含まれるサブビーコン情報を抽出し、当該サブビーコン情報に基づいて次のビーコンが送信される送信タイミングを得て、電源制御部127へ出力する。ここでサブビーコン情報は、図中のビーコン時間情報Tb_1〜Tb_5等であり、各々が次のビーコンの送信タイミングを示している。
電源制御部127は、同期通信制御部129から次回のアクティブ期間の開始タイミングを入手すると、通常のデータ通信の終了後において、当該開始タイミングまでがインアクティブ期間であると認識して、無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止めるように電源部128へ指示し、当該開始タイミングからアクティブ期間であると認識して、電力供給を再開するように電源部128へ指示する。また電源制御部127は、サブビーコン受信制御部130から次のビーコンが送信される送信タイミングを入手すると、当該送信タイミングまで、高周波部122、同期復調部123、同期変調部124、サブビーコン復調部125、及び通信制御部126等の無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止めるように電源部128へ指示する。
ここで無線通信機能に関わるユニットとは、図4に示した高周波部122、同期復調部123、同期変調部124、サブビーコン復調部125、及び通信制御部126である。
電源部128は、各構成要素に電力を供給し、電源制御部127による指示に従って、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止めたり、再開したりする。
同期変調部124は、通信制御部126中の同期通信制御部129から送信データ、データ変調要求、及び変調パラメータを入手して、入手した送信データに対して、入手したデータ変調要求に応じて、入手した変調パラメータに合わせた変調を行い、送信データ信号を高周波部122へ出力する。
高周波部122は、同期変調部124から送信データ信号を入手し、送信データ信号に所定の周波数変換処理を施すことによって、ベースバンド周波数から無線周波数に周波数変換を行って無線周波数信号を生成し、アンテナ121を用いて送信する。
なお、本実施形態では、インアクティブ期間において、通信端末120が無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止めることにより、消費電力の削減を行っているが、基地局110においても、インアクティブ期間中のサブビーコン送信時以外には、高周波部112、同期復調部113、同期変調部114、サブビーコン変調部115を含む無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止め、インアクティブ期間中のサブビーコン送信時には、当該無線通信機能に関わるユニットからサブビーコンの送信機能に関わるユニットを除いた同期復調部113、同期変調部114への電力供給を止めることにより、消費電力の削減を行ってもよい。
図5は、サブビーコンのフォーマットの一例を示す図である。図5では、時間が左から右の方向へ進んでいる。
図5に示すように、本実施形態のサブビーコンは、特定のシンボルパターン「A」と、その逆位相のシンボルパターン「−A」との組み合わせによって表される。
サブビーコンの先頭には同期用シンボルが置かれ、その後ろに、次のビーコンが到来するまでの時間を示すビーコン時間情報がLSB(Least Significant Bit:最下位ビット)から順に、MSB(Most Significant Bit:最上位ビット)まで並べられている。
図5の例では、サブビーコンには4個の同期用シンボルが置かれ、以下「A」が0、「−A」が1を示しているので、ビーコン時間情報は"11001010"である。ここでビーコン時間情報によって示すことのできる最小の時間の単位(分解能)を0.1msecとすると、二進法の"11001010"は、十進法の"202"なので、次のビーコンが到来するまでの時間は、202×0.1msec.=20.2msec.である。なお、ビーコン時間情報の桁数を増やしたり、分解能を変更することにより、ビーコン時間情報によりあらゆる時間を自由に表現できる。また、ビーコン時間情報の桁数や分解能は予め送信側と受信側で同じものを登録しておいてもよいし、サブビーコンの送信の度に毎回MSBの後に付け加えて送信してもよいし、別のタイニングで別途送信してもよい。
このように、簡易な構成で変復調が可能なサブビーコンを送信することによって、ビーコン周期に同期していない通信端末を迅速にスリープ状態にすることができる。
ここで、ビーコン時間情報を、MSBからではなくLSBから順に並べた理由を以下に説明する。
図6は、電波干渉や信号劣化等の影響で、データの欠損が起こった場合の受信状態を示す図である。図6では、時間が左から右の方向へ進んでいる。
本発明では、シンボル判定を行うための同期に必要なパターンを、通常のデータ通信のプリアンブルに比べて簡易なものにしている。これは、通信端末におけるサブビーコンの受信は、できるだけ受信のための電力を使用しないように構成することが望ましいからである。
ところが、通常、電波干渉や信号劣化等の影響でデータの欠損が起こる場合には、先頭から起こることが多い。
図6に示すように、"110010XX"のビーコン時間情報を受信した場合(ここでXはデータの欠損により不明)、を例に挙げる。先頭から6個のシンボルに相当する部分のデータが受信できなかったために、8ビットのビーコン時間情報のうち、上6桁が受信でき、下2桁が不明であるとする。この場合、次のビーコンが到来するまでの時間は、20msec.以上、20.3msec.以下であると推定できる。従って、少なくとも20msec.の間はインアクティブ期間であるとみなすことができるので、不明な下2桁の部分を0とし、ビーコン時間情報を20msec.として処理を進めればよい。
上記したように、データの欠損は、送信されるデータの先頭から起こることが多いので、複数の桁を持つビーコン時間情報を桁の小さいほうから送信すれば、データの欠損が生じても、欠損は桁の小さい部分で止まる。そこで、欠損した桁を0とすれば、少ない誤差で(例示のケースでは、誤差は最大で0.3msec.)、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止めることができる。また、このような方法は、サブビーコンが送信されている途中から通信端末が受信を開始した場合においても有効である。
図7は、サブビーコンのフォーマットの他の一例を示す図である。図7では、時間が左から右の方向へ進んでいる。
図7に示すサブビーコンは、図5の例と同様に、特定のシンボルパターン「A」と、その逆位相のシンボルパターン「−A」との組み合わせによって表される。
また、図5の例と同様に、サブビーコンの先頭には同期用シンボルが置かれ、その後ろに、次のビーコンが到来するまでの時間を示すビーコン時間情報がLSBから順に、MSBまで並べられている。
図7の例では、サブビーコンには4個の同期用シンボルが置かれ、以下は差動符号化されており、同じシンボルパターンが連続すると0、シンボルパターンが変わると1を示すので、ビーコン時間情報は"11001010"となる。
なお、サブビーコン信号の変調方式を送信データの変調方式と等しくすることもできる。このような場合には、基地局110において、サブビーコン変調部115が不要となり、ビーコン時間情報に対する変調を同期変調部114が行ってサブビーコン信号を生成して高周波部112へ出力することになり、また、通信端末120において、サブビーコン復調部125が不要となり、同期復調部123がサブビーコン信号を復調し、それを通信制御部126中のサブビーコン受信制御部130へ出力することになる。
<動作>
図8は、本実施形態の基地局110における送受信処理の動作手順を示す図である。
なお、ここではインアクティブ期間において、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める場合の動作手順を示す。
(1)期間設定部117が、ユーザによる選択や、予め定めたルールに基づいて、次回のアクティブ期間の開始タイミングを決定するとともに、サブビーコンの送信タイミングを決定する(ステップS1)。このとき無線通信機能に関わるユニットへの電力の供給は行われていない。
(2)アクティブ期間の開始タイミングになるまで待つ(ステップS2)。
(3)サブビーコンの送信タイミングになるまで待つ(ステップS3)。
(4)アクティブ期間の開始タイミングになると、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を開始し、同期通信制御部118、同期変調部114、及び高周波部112が、アンテナ111を用いてビーコンを送信する(ステップS4)。
(5)ビーコンの送信に引き続き、高周波部112、同期復調部113、同期変調部114、通信制御部116、及び同期通信制御部118が、アクティブ期間が終了するまで、通常のデータ通信を行う(ステップS5)。
(6)アクティブ期間が終了するまで待つ(ステップS6)。
(7)アクティブ期間が終了すると、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止め、期間設定部117による設定処理に戻る(ステップS7)。
(8)サブビーコンの送信タイミングになると、サブビーコンの送信機能に関わるユニットへの電力供給を開始し、高周波部112、サブビーコン変調部115、サブビーコン送信制御部119が、アンテナ111を用いてサブビーコンを生成して送信する(ステップS8)。
(9)サブビーコンの送信が終了すると、サブビーコンの送信機能に関わるユニットへの電力供給を止め、アクティブ期間の開始タイミング、及びサブビーコンの送信タイミング待ちに戻る(ステップS9)。
図9は、本実施形態の通信端末120における送受信処理の動作手順を示す図である。
(1)高周波部122が、アンテナ121を用いて無線信号を受信するまで待つ(ステップS11)。このとき無線通信機能に関わるユニットへの電力の供給は行われている。
(2)高周波部122により無線信号が受信されると、同期復調部123、及び同期通信制御部129により、ビーコン信号が得られたか否かが判定される(ステップS12)。
(3)ビーコン信号が得られた場合には、ビーコン信号から、次回のアクティブ期間の開始タイミングを得て、電源制御部127へ出力する(ステップS13)。
(4)ビーコンの受信が終わると、アンテナ121、高周波部122、同期復調部123、同期変調部124、通信制御部126、及び同期通信制御部129が、アクティブ期間が終了するまで、通常のデータ通信を行う(ステップS14)。
(5)アクティブ期間が終了するまで待つ(ステップS15)。
(6)アクティブ期間が終了すると、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める(ステップS16)。
(7)インアクティブ期間が終了するまで待つ(ステップS17)。
(8)インアクティブ期間が終了すると、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を再開し、無線信号の受信待ちに戻る(ステップS18)。
(9)ビーコン信号が得られていない場合には、サブビーコン復調部125、及びサブビーコン受信制御部130により、サブビーコン信号が得られたか否かが判定される(ステップS19)。サブビーコン信号が得られない場合は、無線信号の受信待ちに戻る。
(10)サブビーコン信号が得られた場合には、サブビーコン信号から、次のビーコンの送信タイミングを得て、電源制御部127へ出力する(ステップS20)。
(11)サブビーコンの受信が終わると、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める(ステップS21)。
(12)次のビーコンの送信タイミングまで待つ(ステップS22)。
(13)次のビーコンの送信タイミングになると、無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を再開し、無線信号の受信待ちに戻る(ステップS23)。
図10は、第1の実施形態に係る無線通信システム100における同期シーケンスの一例を示す図である。図10では、時間が上から下の方向へ進んでいる。また、縦方向の実線は無線通信機能に関わるユニットへ電力供給が行われている状態を表し、縦方向の破線は、通信機能に関わるユニットの全部、又は一部へ電力供給が行われていない状態を表す。また横方向の実線は有効な通信を表し、横方向の破線は有効でない通信を表す。
ここで基地局110を「AP」と記す。APはAccess Pointの略語である。
また、ビーコンをまだ受信しておらず基地局110と同期していない通信端末150、160を「STA3」、「STA4」と記す。STAはStationの略語である。
また、ビーコンを既に受信して基地局110と同期している通信端末120、140を「ASTA1」、「ASTA2」と記す。ASTAはAssociated Stationの略語である。
(1)アクティブ期間の開始とともに、ASTA1及びASTA2は無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を再開する(T1)。
(2)アクティブ期間の開始直後に、APが周辺のASTA、及びSTAに対してビーコンを送信する。この時、ASTA1及びASTA2は無線通信機能に関わるユニットへ電力の供給が行われているので、ビーコンを受信することができ、ビーコンに含まれる制御データが取得される。STA3及びSTA4はこの時点ではまだ装置自体の電源が入っていない等、システムに参加していないのでビーコンを受信しない(T2)。
(3)ASTA1は、ビーコンに含まれる制御データによって、アクティブ期間において無線信号が送信可能な時間帯を把握する。そして、ASTA1は通信可能時間帯においてAPへデータパケット送信する(T3)。
(4)ASTA1によるデータパケット送信後、APはASTA1へデータパケットの正常受信を通知するACKパケットを送信する(T4)。
(5)ASTA1と同様に、ASTA2は通信可能時間帯においてAPへデータパケット送信する(T5)。
(6)ASTA2によるデータパケット送信後、APがASTA2へデータパケットの正常受信を通知するACKパケットを送信する(T6)。
以上のように、アクティブ期間においてはビーコンに含まれる制御データによって、APと各ASTAの送信タイミングが制御される。
(7)インアクティブ期間の開始とともに、ASTA1とASTA2は次のアクティブ期間の開始まで無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を止める(T7)。
(8)インアクティブ期間において、APはサブビーコンを送信する(T8〜)。
(9)ここで、1つ目のサブビーコンが送信されてから(T8)2つ目のサブビーコンが送信されるまで(T10)の間に、STA3がシステムに参加するために、ビーコン、及びサブビーコンの受信を開始するものとする(T9)。
(10)STA3はAPが送信する2つめのサブビーコンを受信する(T10)。
(11)STA3は受信したサブビーコンから、ビーコン時間情報を抽出して、次のビーコンの送信タイミングまで、無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を止める(T11)。
(12)ここで、2つ目のサブビーコンが送信されてから(T10)3つ目のサブビーコンが送信されるまで(T13)の間に、STA4がシステムに参加するために、ビーコン、及びサブビーコンの受信を開始するものとする(T12)。
(13)STA4はAPが送信する3つめのサブビーコンを受信する(T13)。
(14)STA4は受信したサブビーコンから、ビーコン時間情報を抽出して、次のビーコンの送信タイミングまで、無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を止める(T14)。
(15)APが送信する4つめのサブビーコンの送信時には、周辺のASTA、及びSTAの全ての無線通信機能が休止しているため、このサブビーコンは受信されない(T15)。
(16)2つめのアクティブ期間の開始とともに、ASTA1、ASTA2、STA3、及びSTA4は無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を再開する(T16)。
(17)2つめのアクティブ期間の開始直後に、APが周辺のASTA、及びSTAに対してビーコンを送信する。この時、ASTA1及びASTA2は無線通信機能に関わるユニットへ電力の供給が行われているので、ビーコンを受信することができ、ビーコンに含まれる制御データが取得される。また、STA3及びSTA4においても無線通信機能に関わるユニットへ電力の供給が行われているので、ビーコンを受信することができ、ビーコンに含まれる制御データが取得される(T17)。
(18)STA3及びSTA4は、ビーコンに含まれる制御データを取得することにより、基地局110と同期しASTA3・ASTA4となる(T18)。
(19)前述のアクティブ期間と同様に、各ASTAはビーコンに含まれる制御データによって、アクティブ期間において無線通信が送信可能な時間帯を把握し、通信可能時間帯においてAPへデータパケット送信し、APはACKパケットを返信する(T19〜)。
<まとめ>
以上説明したように、APがインアクティブ期間において、次のビーコンの送信タイミングを示すサブビーコンを送信することによって、ビーコン周期に同期していないSTAを迅速にスリープ状態にすることができる。また、簡易な構成で変復調が可能なサブビーコンを送信することによって、ビーコン周期に同期していない通信端末を迅速にスリープ状態にすることができる。よって、STAにおける無駄な電力の消費が抑えられ、消費電力を低減することができる。
[第2の実施形態]
<概要>
本実施形態は、第1の実施形態と同様に、小型低消費電力の無線通信システムにおいて、ビーコンモードを用いている場合に、基地局がインアクティブ期間において、次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを送信するのに加えて、アクティブ期間においてもサブビーコンを送信し、通信端末が、アクティブ期間中においてもサブビーコンを受信できるようにするものである。
<構成>
第2の実施形態に係る無線通信システムの構成は、第1の実施形態に係る無線通信システム100と同様である。
図11は、本実施形態の無線通信システムにおける、ビーコンモードの概略を示す図である。
図11において、時間が左から右の方向へ進んでおり、アクティブ期間とインアクティブ期間とが交互に繰り返すように設定されている。
図11を、図3に示した第1の実施形態のビーコンモードの概略と比較すると、アクティブ期間において送信される各無線パケットの先頭に、サブビーコンが付加されている点が異なっている。
図12は、図11に示した無線パケットのフォーマットの一例を示す図である。
図12に示すように、無線パケットはサブビーコン21、プリアンブル22、PHY(PHYsical Layer)ヘッダ23、MAC(Media Access Control)ヘッダ24、及びデータ25で構成される。
サブビーコン21は、第1の実施形態の図5に示したものと同様の構成であるので、その説明を省略する。
プリアンブル22は既知の信号であり、主に無線パケットのシンボル同期を行うために用いられる。
PHYヘッダ23は、主に無線パケットのMACヘッダ24とデータ25とを復調する際に用いる変調方式に関する情報、及びデータの開始位置とデータ長とを示す情報を含む。
MACヘッダ24は、主に無線パケットの送信元ID情報、送信先ID情報、及び制御コマンドなどのアクセスに必要なパラメータを含み、またデータ25がどういう種類のデータであるかを示す情報を含む。
データ25は、主に送信データ、及び制御データを含む。
なお、全ての無線パケットにサブビーコンを付加せずに、適度な間隔を空けて定期的または不定期にサブビーコンを付加してもよい。
また、ビーコンの無線パケットには、サブビーコンは必要ないので、図12に示す無線パケットからサブビーコン21を除いた残りの、プリアンブル22、PHYヘッダ23、MACヘッダ24、及びデータ25で構成された無線パケットを用いてもよい。
また、サブビーコン21により無線パケットのシンボル同期を実施するようにしてもよい。またこのようにした場合には、プリアンブル22は必要ないので、図12に示す無線パケットからプリアンブル22を除いた残りの、サブビーコン21、PHYヘッダ23、MACヘッダ24、及びデータ25で構成された無線パケットを用いればよい。
<動作>
送受信処理の動作手順は、第1の実施形態に係る無線通信システム100と同様である。
図13は、第2の実施形態に係る無線通信システムにおける同期シーケンスの一例を示す図である。図13では、時間が上から下の方向へ進んでいる。また、縦方向の実線は無線通信機能に関わるユニットへ電力供給が行われている状態を表し、縦方向の破線は、通信機能に関わるユニットの全部、又は一部へ電力供給が行われていない状態を表す。また横方向の実線は有効な通信を表し、横方向の破線は有効でない通信を表す。
ここで基地局110を「AP」と記す。
また、ビーコンをまだ受信しておらず基地局110と同期していない通信端末150、160を「STA3」、「STA4」と記す。
また、ビーコンを既に受信して基地局110と同期している通信端末120、140を「ASTA1」、「ASTA2」と記す。
(1)アクティブ期間の開始とともに、ASTA1及びASTA2は無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を再開する(T1)。
(2)アクティブ期間の開始直後に、APが周辺のASTA、及びSTAに対してビーコンを送信する。この時、ASTA1及びASTA2は無線通信機能に関わるユニットへ電力の供給が行われているので、ビーコンを受信することができ、ビーコンに含まれる制御データが取得される。STA3及びSTA4はこの時点ではまだ装置自体の電源が入っていない等、システムに参加していないのでビーコンを受信しない(T2)。
(3)ここで、ビーコンが送信されてから(T2)他のデータ通信がなされるまで(T4)の間に、STA3がシステムに参加するために、ビーコン、及びサブビーコンの受信を開始するものとする(T3)。
(4)ASTA1は、ビーコンに含まれる制御データによって、アクティブ期間において無線信号が送信可能な時間帯を把握する。そして、ASTA1は通信可能時間帯においてAPへデータパケット送信する(T4)。この時、ASTA1が送信するデータパケットの先頭には、次のビーコンの送信タイミングであるビーコン時間情報が含まれたサブビーコンが付加される。
(5)STA3はASTA1が送信するデータパケットの先頭に付加されたサブビーコンを受信すると、受信したサブビーコンから、ビーコン時間情報を抽出し、次のビーコンの送信タイミングまで無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を止める(T5)。
(6)ASTA1によるデータパケット送信後、APはASTA1へデータパケットの正常受信を通知するACKパケットを送信する(T6)。この時、APが送信するACKパケットの先頭にはサブビーコンが付加される。
(7)ASTA1と同様に、ASTA2は通信可能時間帯においてAPへデータパケットを送信する(T7)。この時、APへ送信するデータパケットの先頭にはサブビーコンが付加される。
(8)ここで、データパケットが送信されてから(T7)ACKパケットが送信されるまで(T9)の間に、STA4がシステムに参加するために、ビーコン、及びサブビーコンの受信を開始するものとする(T8)。
(9)ASTA2によるデータパケット送信後、APがASTA2へデータパケットの正常受信を通知するACKパケットを送信する(T9)。この時、APが送信するACKパケットの先頭にはサブビーコンが付加される。
(10)STA4はAPが送信するACKパケットの先頭に付加されたサブビーコンを受信すると、受信したサブビーコンから、ビーコン時間情報を抽出し、次のビーコンの送信タイミングまで、無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を止める(T10)。
以上のように、アクティブ期間においてはビーコンに含まれる制御データによって、APと各ASTAの送信タイミングが制御される。
(11)インアクティブ期間の開始とともに、ASTA1とASTA2は次のアクティブ期間の開始まで無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を止める(T11)。
(12)インアクティブ期間において、APはサブビーコンを送信する(T12〜)。
APが送信する4つのサブビーコンの送信時には、周辺のASTA、及びSTAの全ての無線通信機能が休止しているため、これらのサブビーコンは受信されない。
(13)2つめのアクティブ期間の開始とともに、ASTA1、ASTA2、STA3、及びSTA4は無線通信機能に関わるユニットへ電力供給を再開する(T13)。
(14)2つめのアクティブ期間の開始直後に、APが周辺のASTA、及びSTAに対してビーコンを送信する。この時、ASTA1及びASTA2は無線通信機能に関わるユニットへ電力の供給が行われているので、ビーコンを受信することができ、ビーコンに含まれる制御データが取得される。また、STA3及びSTA4においても無線通信機能に関わるユニットへ電力の供給が行われているので、ビーコンを受信することができ、ビーコンに含まれる制御データが取得される(T14)。
(15)STA3及びSTA4は、ビーコンに含まれる制御データを取得することにより、基地局110と同期しASTA3・ASTA4となる(T15)。
(16)前述のアクティブ期間と同様に、各ASTAはビーコンに含まれる制御データによって、アクティブ期間において無線通信が送信可能な時間帯を把握し、通信可能時間帯においてAPへデータパケット送信し、APはACKパケットを返信する(T16〜)。
<まとめ>
以上説明したように、APがインアクティブ期間において、次のビーコンの送信タイミングを示すサブビーコンを送信することによって、ビーコン周期に同期していないSTAを迅速にスリープ状態にすることができる。また、簡易な構成で変復調が可能なサブビーコンを送信することによって、ビーコン周期に同期していない通信端末を迅速にスリープ状態にすることができる。さらに、アクティブ期間において、APおよびASTAから送信される無線パケットの先頭にサブビーコンを付加することによって、無線パケットに対する通常の復調処理を行うことなく、無線パケットの先頭に位置するサブビーコンのみを復調することにより、アクティブ期間においてもSTAをすばやくスリープ状態にすることができる。よって、STAにおける無駄な電力の消費が抑えられ、消費電力を低減することができる。
なお、上述の実施形態は、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク等)に格納された上述の処理手順をCPUに実行させることができるプログラムを、CPUに実行させることによっても実現できる。この場合、当該プログラムは、記録媒体を介して記憶装置内に格納された上で実行されてもよいし、記録媒体上から直接実行されてもよい。ここでの記録媒体は、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクメモリ、CD−ROMやDVD、BD等の光ディスク、メモリカード等の記録媒体をいう。また、記録媒体は、電話回線や搬送路等の通信媒体も含む概念である。
以上、本発明の実施の形態を示したが、無線通信機能に関わるユニット、基地局、及び通信端末等は、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。または、自システム内での通信に関与する部分と共存信号の送受信に関与する部分を、それぞれ個別のLSIとしてチップ化されても良い。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array )や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本願の発明を含む通信システムは、Ethernet(登録商標)インタフェース、IEEE1394インタフェース、USBインタフェース等の信号インタフェースを電力線通信のインタフェースに変換するアダプタの形態を取ることによって、各種のインタフェースを有するパーソナルコンピュータ、DVDレコーダ、デジタルテレビ、及びホームサーバシステム等のマルチメディア機器に接続することができる。これによって、電力線を媒体としたマルチメディアデータ等のデジタルデータを高速伝送するネットワークシステムを構築することが可能となる。この結果、従来の有線LANのようにネットワークケーブルを新たに敷設することなく、家庭、オフィス等に既に設置されている電力線をそのままネットワーク回線として利用できるので、コスト面、設置の容易性からその利便性は大きい。
また、将来的にはパーソナルコンピュータ、DVDレコーダ、デジタルテレビ、及びホームサーバシステム等のマルチメディア機器が本発明を含む機能を内蔵することにより、マルチメディア機器の電源コードを介して機器間のデータ伝送が可能になる。この場合、アダプタやEthernet(登録商標)ケーブル、IEEE1394ケーブル、USBケーブルなどが不要になり、配線が簡略化される。また、ルータを介してインターネットへの接続や、無線LANや従来の有線ケーブルのLANにハブ等を用いて接続することができるので、本発明の拡張に何らの問題も生じない。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。従って、本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができる。
本発明の無線通信システムは、センサーネットワーク、例えばガス、電気、水道等のメータ検針、大気汚染の濃度、花粉量、温度等の野外モニタリング、火災報知器、進入検知センサ等のホームセキュリティ、児童や高齢者の位置管理などに用いる小型低消費電力の無線通信システムとして利用可能である。また、基地局がインアクティブ期間において、次のビーコンの送信タイミングを示すサブビーコンを送信し、通信端末がサブビーコンを受信して、次のビーコンの送信タイミングまで通信機能への電力供給を止めることにより、通信端末が、次のビーコンの送信タイミングを認知していないときの消費電力を大幅に削減できるので、その産業的利用価値は極めて高い。
100 無線通信システム
110 基地局
111 アンテナ
112 高周波部
113 同期復調部
114 同期変調部
115 サブビーコン変調部
116 通信制御部
117 期間設定部
118 同期通信制御部
119 サブビーコン送信制御部
120 通信端末
121 アンテナ
122 高周波部
123 同期復調部
124 同期変調部
125 サブビーコン復調部
126 通信制御部
127 電源制御部
128 電源部
129 同期通信制御部
130 サブビーコン受信制御部
140、150、160 通信端末
200 無線通信システム

Claims (15)

  1. 通信端末との間で、アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信装置であって、
    前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定部と、
    前記期間設定部により設定されたアクティブ期間中において、前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定部により設定された次回のアクティブ期間の、開始タイミングを示す情報を含むビーコンに対して第1変調を行って、前記通信端末へ送信する基地局通信部と、
    前記インアクティブ期間において、前記基地局通信部により送信される次のビーコンの、送信タイミングを通知する時間情報と、同期用シンボルとから構成されるサブビーコンに対して、前記第1変調の変調方式よりも簡易な変調方式を用いている第2変調を行って、前記通信端末へ送信するサブビーコン送信部とを備えることを特徴とする、無線通信装置。
  2. 前記サブビーコン送信部は、
    前記インアクティブ期間において、複数回、前記サブビーコンを送信し、当該サブビーコンの各々は、自身が送信される送信タイミングから、次のビーコンの送信タイミングまでの時間を示す情報を、前記時間情報として含むことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記サブビーコンを構成する前記時間情報は、複数の桁を持つ情報であり、
    前記サブビーコン送信部は、
    前記時間情報を送信するにあたり、桁の大きい方を小さい方よりも後に送信することを特徴とする、請求項1記載の無線通信装置。
  4. 前記サブビーコン送信部は、
    前記インアクティブ期間だけでなく、前記アクティブ期間においても、前記サブビーコンを、前記通信端末へ送信することを特徴とする、請求項1記載の無線通信装置。
  5. アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定する基地局との間で、当該アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、当該インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない通信端末であって、
    前記アクティブ期間中において、前記基地局との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から、次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを受信して、次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信部と、
    前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記基地局から、次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して、次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信部と、
    前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記所定のデータ通信の終了後において、当該開始タイミングまで、前記端末通信部、及び前記サブビーコン受信部を含む無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信部により、次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで、当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御部とを備え、
    前記サブビーコンは、前記次のビーコンの送信タイミングを通知する情報として、複数の桁を持つ時間情報を含み、当該時間情報の桁の大きい方が小さい方よりも後に送信され、
    前記サブビーコン受信部は、
    前記サブビーコンを受信し、当該サブビーコンより前記時間情報を得る際に、当該時間情報の桁の小さい方に桁落ちが生じたが、桁の大きい方が正常に受信されている場合には、桁落ちが生じた箇所を所定の値に置き換え、前記次のビーコンが送信される送信タイミングとして可能性がある期間のうちの最も早いタイミングを、当該次のビーコンが送信される送信タイミングとすることを特徴とする、通信端末。
  6. 前記サブビーコンは、前記基地局から、前記インアクティブ期間において、複数回送信され、当該サブビーコンの各々は、自身が送信される送信タイミングから、次のビーコンの送信タイミングまでの時間を示す情報を含み、
    前記サブビーコン受信部は、
    前記サブビーコンを受信すると、当該サブビーコンより、次のビーコンの送信タイミングまでの時間を得、
    前記電力供給制御部は、
    前記サブビーコン受信部により得られた次のビーコンの送信タイミングまでの時間、前記無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止めることを特徴とする、請求項5に記載の通信端末。
  7. 前記端末通信部は、さらに、
    前記前記アクティブ期間中において、所定のデータ通信を行う際に、前記サブビーコンを送信し、
    前記サブビーコン受信部は、さらに、
    前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、他の通信端末から、次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して、次のビーコンが送信される送信タイミングを得ることを特徴とする、請求項5記載の通信端末。
  8. 基地局、及び通信端末から構成され、当該基地局と当該通信端末との間で、アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定部と、
    前記期間設定部により設定されたアクティブ期間中において、前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定部により設定された次回のアクティブ期間の、開始タイミングを示す情報を含むビーコンに対して第1変調を行って、前記通信端末へ送信する基地局通信部と、
    前記インアクティブ期間において、前記基地局通信部により送信される次のビーコンの、送信タイミングを通知する時間情報と、同期用シンボルとから構成されるサブビーコンに対して、前記第1変調の変調方式よりも簡易な変調方式を用いている第2変調を行って、前記通信端末へ送信するサブビーコン送信部とを備え、
    前記通信端末は、
    前記アクティブ期間中において、前記基地局との間で前記所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から前記ビーコンを受信して、第1復調を行って、次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信部と、
    前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記基地局から前記サブビーコンを受信して、第2復調を行って、次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信部と、
    前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記所定のデータ通信の終了後において、当該開始タイミングまで、前記端末通信部、及び前記サブビーコン受信部を含む無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信部により次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで、当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御部とを備え、
    前記サブビーコンは、前記次のビーコンの送信タイミングを通知する情報として、複数の桁を持つ時間情報を含み、当該時間情報の桁の大きい方が小さい方よりも後に送信され、
    前記サブビーコン受信部は、
    前記サブビーコンを受信し、当該サブビーコンより前記時間情報を得る際に、当該時間情報の桁の小さい方に桁落ちが生じたが、桁の大きい方が正常に受信されている場合には、桁落ちが生じた箇所を所定の値に置き換え、前記次のビーコンが送信される送信タイミングとして可能性がある期間のうちの最も早いタイミングを、当該次のビーコンが送信される送信タイミングとすることを特徴とする、無線通信システム。
  9. 通信端末との間で、アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信装置により実行される無線通信プログラムであって、
    前記無線通信装置に、
    前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定ステップと、
    前記期間設定ステップにより設定されたアクティブ期間中において、前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定ステップにより設定された次回のアクティブ期間の、開始タイミングを示す情報を含むビーコンに対して第1変調を行って、前記通信端末へ送信する基地局通信ステップと、
    前記インアクティブ期間において、前記基地局通信ステップにより送信される次のビーコンの、送信タイミングを通知する時間情報と、同期用シンボルとから構成されるサブビーコンに対して、前記第1変調の変調方式よりも簡易な変調方式を用いている第2変調を行って、前記通信端末へ送信するサブビーコン送信ステップとを実行させることを特徴とする、無線通信プログラム。
  10. アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定する基地局との間で、当該アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、当該インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない通信端末により実行される通信端末プログラムであって、
    前記通信端末に、
    前記アクティブ期間中において、前記基地局との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から、次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを受信して、次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信ステップと、
    前記端末通信ステップにおいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記基地局から、次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して、次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信ステップと、
    前記端末通信ステップにおいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記所定のデータ通信の終了後において、当該開始タイミングまで、無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信ステップにより、次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで、当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御ステップとを実行させ、
    前記サブビーコンは、前記次のビーコンの送信タイミングを通知する情報として、複数の桁を持つ時間情報を含み、当該時間情報の桁の大きい方が小さい方よりも後に送信され、
    前記サブビーコン受信ステップは、
    前記サブビーコンを受信し、当該サブビーコンより前記時間情報を得る際に、当該時間情報の桁の小さい方に桁落ちが生じたが、桁の大きい方が正常に受信されている場合には、桁落ちが生じた箇所を所定の値に置き換え、前記次のビーコンが送信される送信タイミングとして可能性がある期間のうちの最も早いタイミングを、当該次のビーコンが送信される送信タイミングとすることを特徴とする、端末通信プログラム。
  11. 通信端末との間で、アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信装置に用いられる集積回路であって、
    前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定部、
    前記期間設定部により設定されたアクティブ期間中において、前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定部により設定された次回のアクティブ期間の、開始タイミングを示す情報を含むビーコンに対して第1変調を行って、前記通信端末へ送信する基地局通信部、及び、
    前記インアクティブ期間において、前記基地局通信部により送信される次のビーコンの、送信タイミングを通知する時間情報と、同期用シンボルとから構成されるサブビーコンに対して、前記第1変調の変調方式よりも簡易な変調方式を用いている第2変調を行って、前記通信端末へ送信するサブビーコン送信部として機能する回路を集積する。
  12. アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定する基地局との間で、当該アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、当該インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない通信端末に用いられる集積回路であって、
    前記アクティブ期間中において、前記基地局との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から、次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを受信して、次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信部、
    前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記基地局から、次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して、次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信部、
    前記端末通信部において次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記所定のデータ通信の終了後において、当該開始タイミングまで、前記端末通信部、及び前記サブビーコン受信部を含む無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信部により、次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで、当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御部として機能する回路を集積し、
    前記サブビーコンは、前記次のビーコンの送信タイミングを通知する情報として、複数の桁を持つ時間情報を含み、当該時間情報の桁の大きい方が小さい方よりも後に送信され、
    前記サブビーコン受信部は、
    前記サブビーコンを受信し、当該サブビーコンより前記時間情報を得る際に、当該時間情報の桁の小さい方に桁落ちが生じたが、桁の大きい方が正常に受信されている場合には、桁落ちが生じた箇所を所定の値に置き換え、前記次のビーコンが送信される送信タイミングとして可能性がある期間のうちの最も早いタイミングを、当該次のビーコンが送信される送信タイミングとする。
  13. 通信端末との間で、アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信装置における無線通信方法であって、
    前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定ステップと、
    前記期間設定ステップにより設定されたアクティブ期間中において、前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定ステップにより設定された次回のアクティブ期間の、開始タイミングを示す情報を含むビーコンに対して第1変調を行って、前記通信端末へ送信する基地局通信ステップと、
    前記インアクティブ期間において、前記基地局通信ステップにより送信される次のビーコンの、送信タイミングを通知する時間情報と、同期用シンボルとから構成されるサブビーコンに対して、前記第1変調の変調方式よりも簡易な変調方式を用いている第2変調を行って、前記通信端末へ送信するサブビーコン送信ステップとを含むことを特徴とする、無線通信方法。
  14. アクティブ期間とインアクティブ期間とを交互に設定する基地局との間で、当該アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、当該インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない通信端末における無線通信方法であって、
    前記アクティブ期間中において、前記基地局との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から、次回のアクティブ期間の開始タイミングを示す情報を含むビーコンを受信して、次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信ステップと、
    前記端末通信ステップにおいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記基地局から、次のビーコンの送信タイミングを通知するサブビーコンを受信して、次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信ステップと、
    前記端末通信ステップにおいて次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記所定のデータ通信の終了後において、当該開始タイミングまで、無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信ステップにより、次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで、当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御ステップとを含み、
    前記サブビーコンは、前記次のビーコンの送信タイミングを通知する情報として、複数の桁を持つ時間情報を含み、当該時間情報の桁の大きい方が小さい方よりも後に送信され、
    前記サブビーコン受信ステップは、
    前記サブビーコンを受信し、当該サブビーコンより前記時間情報を得る際に、当該時間情報の桁の小さい方に桁落ちが生じたが、桁の大きい方が正常に受信されている場合には、桁落ちが生じた箇所を所定の値に置き換え、前記次のビーコンが送信される送信タイミングとして可能性がある期間のうちの最も早いタイミングを、当該次のビーコンが送信される送信タイミングとすることを特徴とする、無線通信方法。
  15. 基地局、及び通信端末から構成され、当該基地局と当該通信端末との間で、アクティブ期間において所定のデータ通信を行い、インアクティブ期間において所定のデータ通信を行わない無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記基地局により、前記アクティブ期間と前記インアクティブ期間とを交互に設定する期間設定ステップと、
    前記期間設定ステップにより設定されたアクティブ期間中において、前記基地局により、前記通信端末との間で所定のデータ通信を行うとともに、前記期間設定ステップにより設定された次回のアクティブ期間の、開始タイミングを示す情報を含むビーコンに対して第1変調を行って、前記通信端末へ送信する基地局通信ステップと、
    前記基地局により、前記インアクティブ期間において、前記基地局通信ステップにより送信される次のビーコンの、送信タイミングを通知する時間情報と、同期用シンボルとから構成されるサブビーコンに対して、前記第1変調の変調方式よりも簡易な変調方式を用いている第2変調を行って、前記通信端末へ送信するサブビーコン送信ステップと、
    前記通信端末により、前記アクティブ期間中において、前記基地局との間で前記所定のデータ通信を行うとともに、前記基地局から前記ビーコンを受信して、第1復調を行って、次回のアクティブ期間の開始タイミングを得る端末通信ステップと、
    前記端末通信ステップにより次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ていない場合に、前記通信端末により、前記基地局から前記サブビーコンを受信して、第2復調を行って、次のビーコンが送信される送信タイミングを得るサブビーコン受信ステップと、
    前記端末通信ステップにより次回のアクティブ期間の開始タイミングを得ている場合に、前記通信端末により、前記所定のデータ通信の終了後において、当該開始タイミングまで、無線通信機能に関わるユニットへの電源供給を止め、前記サブビーコン受信ステップにより次のビーコンが送信される送信タイミングを得た場合に、当該送信タイミングまで、当該無線通信機能に関わるユニットへの電力供給を止める電力供給制御ステップとを含含み、
    前記サブビーコンは、前記次のビーコンの送信タイミングを通知する情報として、複数の桁を持つ時間情報を含み、当該時間情報の桁の大きい方が小さい方よりも後に送信され、
    前記サブビーコン受信ステップは、
    前記サブビーコンを受信し、当該サブビーコンより前記時間情報を得る際に、当該時間情報の桁の小さい方に桁落ちが生じたが、桁の大きい方が正常に受信されている場合には、桁落ちが生じた箇所を所定の値に置き換え、前記次のビーコンが送信される送信タイミングとして可能性がある期間のうちの最も早いタイミングを、当該次のビーコンが送信される送信タイミングとすることを特徴とする、無線通信方法。
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