JP5278758B2 - カム駆動装置及び加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カム駆動装置及び加工方法に係り、特に、非真円形穴の内周面を加工する加工装置に用いて好適なカム駆動装置及び加工方法に関する。
従来より、自動車の製造工程では、エンジンのシリンダブロックのボアを切削加工し、その後、シリンダヘッドやクランクケース等をシリンダブロックに組み付けることが行われ、また、ピストンもボアに収容される。実際のエンジンの運転時、エンジン内で燃料が燃焼されてこのピストンが、燃焼ガスにより暖められて膨張し、その際のその形状が断面真円形状に近づき、その際のピストンは断面略真円になる。このためシリンダブロックのボアに組み付ける際にはピストンは、短径よりわずかに長い長径を有する長円形状をしている。前記組み付ける際のボアの断面形状が、ピストンの断面の輪郭に外側へ一定のクリアランスを有した所望の楕円形状をしていることが望まれる場合がある。このため前記ボアの断面形状が、ピストンに対して一定の範囲内のクリアランスがあるような状態に近くなるように切削加工していることが望まれるとともに、最終的には、エンジンが組み立てられた後、エンジンの運転時にボアが、断面略真円形状になることが望まれる。
ところが、所望の楕円形状を含む非真円形状を高速に加工することは、従来では、難しいので、略真円形状に加工していた。
なお、シリンダブロックのボアを断面所望の楕円形状に加工したとしても、シリンダヘッドやクランクケース等が組み付けられると、ボアの形状が変形してしまう。このようにボアが変形すると、エンジンの使用時におけるボアとピストンとの摺動抵抗が増加する要因になり、エンジンが所望の性能を発揮できないおそれがある。
そこで、シリンダブロックのボアを加工する際、シリンダヘッドを模したダミーヘッドを取り付けてボアの加工を行い、ボアの加工が終了すると、ダミーヘッドを取り外していた。しかしながら、シリンダブロックのボア加工の都度、ダミーヘッド等の取り付け、取り外しを行うと、生産性が大幅に低下する、という問題がある。
この問題を解決するため、以下のような手法が提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、まず、ダミーヘッドをシリンダブロックに装着して、工作機械によりボアを断面所望の楕円形状を含む非真円形状や、略真円形状を含む断面所望の理想円形状に加工する。次に、シリンダブロックからダミーヘッドを取り外す。すると、ダミーヘッドの組付けによる応力が解消されるので、ボアの形状が変形して断面非真円形となる。この断面非真円形状のボアの全体形状を測定して、NCデータを生成しておく。このNCデータは、具体的には、ダミーヘッドを取り外して断面非真円形状となったボアに対して、ボアの軸線に沿って所定間隔おきに測定点を設定し、各測定点でのボアの断面形状を測定したものである。
その後、生成したNCデータに基づいて、ダミーヘッドを装着せずに、未加工のシリンダブロックのボーリング加工を行って、非真円形状のボアを形成する。このようにすれば、シリンダブロックにダミーヘッドを取り付けずにボアを加工しても、シリンダヘッドを装着すると、ボアが断面所望の理想楕円形状の立体形状となる。
特特開2007−313619号公報
しかしながら、シリンダブロックからダミーヘッドを取り外した際のボア変形量は、必ずしも均一ではないため、各測定点でのボアの断面形状は互いに異なる。よって、シリンダブロックに非真円形状のボアを形成するには、軸線に沿った各測定点で、その断面形状に応じた切削加工が必要となる。かかる切削加工は、ボアの内周面に向けて切削工具を突出させて行われるが、各測定点で異なる断面形状に加工するには、各測定点で切削工具の突出量を正確にする必要がある。突出量の制御が正確でないと、シリンダブロックにシリンダヘッドを組み付けたときにボアが断面所望の理想楕円形状とならず、エンジンの使用時におけるボアとピストンとの摺動抵抗が増加する要因になる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、非真円形穴の内周面を高精度に加工できるカム駆動装置及び加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、筒部材と、該筒部材内に設けた回転軸とを備え、これら筒部材および回転軸を非円形穴に進退させ、前記筒部材の外周の収納孔に突没自在に設けた工具を、前記回転軸の軸上に設けたカムのカムプロファイルに従い、前記収納孔から突出させて、非円形穴の内周面を加工する加工装置に設けられ、前記カムの回転角と、前記回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶したデータに従い、前記筒部材に対して前記回転軸を進角化または退角化させる制御手段とを備えたことを特徴とするカム駆動装置を提供する。
このカム駆動装置によれば、工具の突出機構にカムを用いたため構成が簡易なものとなる。これに加え、該カムの回転角と、該回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータを記憶し、該データに従い、筒部材に対して回転軸を進角化または退角化させる構成としたため、任意のカムプロファイルを有するカムを用いつつ、収納孔に設けた工具の突出量を適切に調整できる。これにより、非真円形穴の内周面を高精度に加工することができる。
上記目的を達成するために、本発明は、第1回転軸と、該第1回転軸内に設けた第2回転軸とを備え、これら回転軸を非円形穴に進退させ、第1回転軸の外周の収納孔に突没自在に設けた工具を、第2回転軸の軸上に設けたカムのカムプロファイルに従い、前記収納孔から突出させて、非円形穴の内周面を加工する加工装置に設けられ、前記カムの回転角と、前記回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶したデータに従い、前記第1回転軸の位相に対して前記第2回転軸の位相を進角化または遅角化させる制御手段とを備えたことを特徴とするカム駆動装置を提供する。
このカム駆動装置によれば、工具の突出機構にカムを用いたため構成が簡易なものとなる。これに加え、該カムの回転角と、該回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータを記憶し、該データに従い、第1回転軸の位相に対して第2回転軸の位相を進角化または遅角化させる構成としたため、任意のカムプロファイルを有するカムを用いつつ、収納孔に設けた工具の突出量を適切に調整できる。これにより、非真円形穴の内周面を高精度に加工することができる。
上記発明において、前記第1回転軸の回転速度を検出する第1回転検出手段と、前記第2回転軸の回転速度を検出する第2回転検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1及び第2回転軸の回転速度を同期させる場合、前記第1回転軸の回転速度に前記第2回転検出手段の分解能を乗算するとともに、前記第2回転軸の回転速度に前記第1回転検出手段の分解能を乗算し、両者の差分から速度誤差を算出し、該速度誤差を前記第1又は第2回転軸の回転速度の指令値に加えて回転制御してもよい。
この構成によれば、かかる乗算を行うことで、第1回転検出手段の分解能と、第2回転検出手段の分解能とが異なる場合でも、これら分解能比を考慮して、分解能を合わせることができる。そして、分解能を合わせた第1及び第2回転軸の回転速度のそれぞれの差分により速度誤差を算出することで、第1及び第2回転軸の間の速度誤差を正確に求めることができ、両者を正確に同期させることができる。
上記発明において、前記カムを真円形状としてもよい。この構成によれば、カムの製造コストを抑えることができる。
また上記目的を達成するために、本発明は、第1回転軸と、該第1回転軸内に設けた第2回転軸とを備え、これら回転軸を非円形穴に進退させ、第1回転軸の外周の収納孔に突没自在に設けた工具を、第2回転軸の軸上に設けたカムのカムプロファイルに従い、前記収納孔から突出させて、非円形穴の内周面を加工するとともに、前記カムの回転角と、前記回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータに従い、前記第1回転軸の位相に対して前記第2回転軸の位相を進角化または遅角化させることを特徴とする加工方法を提供する。
この加工方法においても本発明のカム駆動装置と同様な効果が得られる。すなわち、工具の突出機構にカムを用いたため構成が簡易なものとなる。これに加え、該カムの回転角と、該回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータに従い、第1回転軸の位相に対して第2回転軸の位相を進角化または遅角化させるため、任意のカムプロファイルを有するカムを用いつつ、収納孔に設けた工具の突出量を適切に調整でき、非真円形穴の内周面を高精度に加工することができる。
上記加工方法において、前記収納孔から前記工具を突出させて非円形穴の内周面を加工する際の、加工装置を制御するための加工用情報は、CAEシステムにおいて、コンピュータ上の仮想空間上にて、理想的な形状をしたボアがあけられた被組付け部材を対象に、前記被組付け部材に組付け部材が組み付けられたときに、当該ボアにおける断面所望の理想形状が変形して、組付けた後のボアがどのような形状になるのかがシミュレートされ、そのシミュレートされた形状により生成されたデータに基づいて生成された情報であっても良い。
この加工方法によれば、組付け部材が組付けられた被組付け部材に実際に断面所望の理想形状のボアをあけ、組付け部材を取り外した後のボアの形状を測定せずとも、組付け部材に被組付け部材を組付けたときに断面所望の理想形状となるボアの形状のデータを得ることができる。
本発明のカム駆動装置及び加工方法によれば、カムの回転角と、該回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータに従い、筒部材に対して回転軸を進角化または退角化させ、或いは、第1回転軸の位相に対して第2回転軸の位相を進角化または遅角化させるため、任意のカムプロファイルを有するカムを用いつつ、収納孔に設けた工具の突出量を適切に調整できる。これにより、非真円形穴の内周面を高精度に加工することができる。
また上記発明において、第1及び第2回転軸の回転速度を同期させる場合、第1回転軸の回転速度に第2回転検出手段の分解能を乗算するとともに、第2回転軸の回転速度に第1回転検出手段の分解能を乗算し、両者の差分から速度誤差を算出し、該速度誤差を第1又は第2回転軸の回転速度の指令値に加えて回転制御することで、第1回転検出手段の分解能と、第2回転検出手段の分解能とが異なる場合でも、これら分解能比を考慮して、分解能を合わせることができる。これにより、第1及び第2回転軸の間の速度誤差を正確に求めることができ、両者を正確に同期させることができる。
また上記発明において、カムを真円形状とすることで、カムの製造コストを抑えることができる。
また上記加工方法においては、加工装置を制御するための加工用情報を、CAEシステムにおいて、コンピュータ上の仮想空間上にて、理想的な形状をしたボアがあけられた被組付け部材を対象に、前記被組付け部材に組付け部材が組み付けられたときに、当該ボアにおける断面所望の理想形状が変形して、組付けた後のボアがどのような形状になるのかがシミュレートされ、そのシミュレートされた形状により生成されたデータに基づいて生成された情報とすることで、組付け部材が組付けられた被組付け部材に実際に断面所望の理想形状のボアをあけ、組付け部材を取り外した後のボアの形状を測定せずとも、組付け部材に被組付け部材を組付けたときに断面所望の理想形状となるボアの形状のデータを得ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る非真円形穴加工装置1の概略構成図である。
非真円形穴加工装置1は、例えば、ワークとしての自動車エンジンのシリンダブロックのボアに加工ヘッド10を挿入し、ボーリング加工を行う。この非真円形穴加工装置1は、加工ヘッド10を回転させる回転駆動機構20と、この回転駆動機構20を進退させる進退機構30と、これらを制御する制御装置(カム駆動装置)40と、ワークのボアの内径形状を測定する真円度測定器51と、この真円度測定器51の測定結果を解析して制御装置40に出力する上位コンピュータ52と、を備える。
回転駆動機構20は、円筒形状のアーバ21と、アーバ21の内部に収納されたシャフト22と、アーバ21を回転駆動するアーバモータ23と、シャフト22を回転駆動するシャフトモータ24と、アーバモータ23を収容するハウジング25と、を備える。ここで、アーバ21の回転軸(第1回転軸)とシャフト22の回転軸(第2回転軸)とは、同軸である。
ハウジング25には、アーバモータ23のほか、アーバ21を回転可能に保持するベアリング251と、アーバ21の回転速度および回転角を検出する第1ロータリエンコーダ252と、進退機構30が螺合されるナット部253と、が設けられている。
シャフトモータ24には、シャフト22の回転速度および回転角を検出する第2ロータリエンコーダ241が設けられている。
進退機構30は、送りねじ機構であり、ねじが刻設された軸部31と、この軸部31を回転駆動する進退モータ32と、軸部31の回転速度および回転角を検出する第3ロータリエンコーダ33と、を備える。軸部31は、ハウジング25のナット部253に螺合されている。
この進退機構30によれば、進退モータ32を駆動することにより軸部31が回転し、回転駆動機構20を進退させることができる。
加工ヘッド10は、アーバ21に一体に連結される円筒形状のアーバ11と、アーバ11の内部に収納されてシャフト22に一体に連結されるシャフト12と、アーバ11の外周面に突没可能に設けられた切削バイト13と、を備える。
アーバ11の先端側には、アーバ11の回転軸に交差する方向に延びる貫通孔111が形成されている。切削バイト13は、棒状であり、該切削バイト13を収納する収納孔として機能する貫通孔111に挿入されて、図示しない付勢手段により、シャフト12に向かって付勢されている。
図2に示すように、シャフト12には、切削バイト13を突出する方向に押圧するカム121が設けられている。カム121は、例えば、真円形状であり、シャフト12は、この真円形の中心からずれた位置に設けられている。これにより、シャフト12の回転中心からカム121の周縁までの距離は、連続的に変化する。なお、カム121の形状は、真円形状に限らないが、コストを低減するため、真円形状が好ましい。
このカム121の周縁には、切削バイト13の基端縁が当接する。したがって、アーバ11に対するシャフト12の角度を変化させることで、カム121の周縁のうち切削バイト13に当接する部分が変化し、切削バイト13のアーバ11の外周面からの突出量が変化する。
図2(a)は、カム121の突出量がtである状態を示す模式図であり、図2(b)は、切削バイト13の突出量がゼロである状態を示す模式図である。
図2中、カム121の回転中心からカム121の周縁のうちシャフト12から最も遠い部分に至る直線を、カム121の基準線Qとし、切削バイト13の中心軸を通る直線を、切削バイト13の基準線Rとする。そして、カム121の基準線Qと切削バイト13の基準線Rとの成す角度を、カム角度とする。
切削バイト13の突出量がtとなる状態では、カム角度はαである。このαを初期角度とする。一方、切削バイト13の突出量がゼロとなる状態では、カム角度は(α+β)である。
カム121の半径をCrとし、カム121の中心から回転中心までのオフセット寸法をCoとすると、カム121の回転中心から切削バイト13の基端縁までの最大寸法L1および最小寸法L2は、以下の式(1)、(2)で表される。
L1=Co×cos(α)+Cr…(1)
L2=Co×cos(α+β)+Cr…(2)
以上より、カム角度のストロークはβ(揺動角)となり、切削バイト13の突出量のストロークはtとなり、以下の式(3)が成立する。
t=L1−L2=Co×{cos(α)−cos(α+β)}…(3)
この式(3)に基づいて、カム角度と切削バイト突出量との関係を図3に示す。
図3中実線で示すように、切削バイト13の突出量は、カム角度の変化に対して、非線形つまり円弧状に変化する。一方、図3に破線で示すように、理想的なカムでは、切削バイトの突出量は直線状(リニア)に変化する。よって、切削バイトの突出量を直線状(リニア)に変化させた場合に比べて、切削バイト13の突出量の誤差は、カム角度α(初期角度)とカム角度(α+β)との中間付近で最も大きくなる。
したがって、切削バイト13を△tだけ突出させたい場合には、この突出量(Δt)に対応するカム角度(α+△β)を、カム角度の指令値とする。これにより、容易に突出量を直線状(リニア)に変化させることができる。
具体的には、突出量(△t)と、カム角度の指令値(α+△β)とが対応付けられた突出量カム角度対応テーブル90(図1参照)を生成して、予め主制御装置41のメモリ91に記憶させておき、後述の同期コントローラ42により、この指令値(α+△β)を呼び出せるようにする。なお、突出量カム角度対応テーブル90は、主制御装置41のメモリ91に限らず、例えば同期コントローラ42に記憶させてもよく、また、上位コンピュータ52から入力されてもよい。
図1に戻って、制御装置40は、アーバ21およびシャフト22を同期して回転させつつ、アーバ21の回転角の位相に対してシャフト22の回転角の位相を進角化または遅角化することにより、切削バイト13のアーバ11の外周面からの切削バイト13の突出量を調整することができる。
この制御装置40は、主制御装置41、同期コントローラ42、第1サーボアンプ43、第2サーボアンプ44、および第3サーボアンプ45を備える。
主制御装置41は、上位コンピュータからの出力に従って、第1サーボアンプ43および第3サーボアンプ45を介して、アーバモータ23および進退モータ32を駆動し、ワークに対する切削バイト13の切削速度および軸線上の位置を制御する。すなわち、主制御装置41は、いわゆるNC(数値)制御装置と同様の動作をする装置である。
前記同期コントローラ42は、ワークのボアに対する切削バイト13の向き(すなわちアーバ21の回転角)と、ワークのボアに対する切削バイト13の軸線上の位置(すなわち進退機構30の軸部31の回転角)とに応じて指令信号を出力する。これにより、第2サーボアンプ44を介してシャフトモータ24を駆動し、切削バイト13の突出寸法(すなわちアーバ11の外周面からの切削バイト13の突出量)を調整する。
具体的には、アーバ21の回転角および加工ヘッド10の進退方向の位置(すなわち切削バイト13のワークのボアに対する軸線上の位置)と、切削バイト13の突出量との関係を示すマップが、上位コンピュータからの出力に基づいて生成され、このマップは、同期コントローラ42により、当該同期コントローラ42内のメモリに記憶される。
マップとは、パラメータを配列したものである。すなわち、上述のマップは、図15に示すように、加工ヘッド10の進退方向の位置(すなわち切削バイト13のワークのボアに対する軸線上の位置)毎に、アーバ21の回転角および切削バイト13の突出量との関係を示すボアの断面2次元データを求め、軸線方向に配列したものである。
そして、同期コントローラ42は、第1ロータリエンコーダ252で検出したアーバ21の回転速度および回転角(具体的には、単位時間当たりのロータリエンコーダが発生するパルス数、すなわち、サンプリング時間のパルス数)、ならびに、第3ロータリエンコーダで検出した軸部31の回転角(具体的には、単位時間当たりのロータリエンコーダが発生するパルス数、すなわち、サンプリング時間のパルス数)に基づいて、前記同期コントローラ42内のメモリに記憶された、切削バイト13の突出量の関係を示すマップを参照して、第2サーボアンプ44を介して、シャフトモータ24を駆動する。
このとき、第2サーボアンプ44により、第2ロータリエンコーダ241で検出したシャフト22の回転速度および回転角(具体的には、単位時間当たりのロータリエンコーダが発生するパルス数、すなわち、サンプリング時間のパルス数)に応じて、シャフトモータ24をフィードバック制御する。
以上の同期コントローラ42によるシャフト22の制御について、図4を参照しながら説明する。
図4は、同期コントローラ42の動作を示すブロック線図である。
アーバ21とシャフト22とを完全に同期させる場合、まず、アーバ21の回転速度に、シャフト22の回転速度を検出する第2ロータリエンコーダ241の分解能(PG2)を乗算するとともに、シャフト22の回転速度に、アーバ21の回転速度を検出する第1ロータリエンコーダ252の分解能(PG1)を乗算し、両者の差分を算出する。
このような乗算を行ったのは、第1ロータリエンコーダ252の分解能(PG1)と、第2ロータリエンコーダ241の分解能(PG2)とが異なるので、これら分解能比を考慮して、分解能を合わせるためである。
次に、算出した差分を速度誤差として算出するとともに、この速度誤差を積分して位置誤差とする。
次に、アーバ21の回転速度からフィード・フォワード量を求めて、速度誤差および位置誤差を加算して、シャフトモータ24への速度指令とする。
すると、アーバとカムとの位相差が保持されて、切削バイト13の突出量は一定となる。
一方、アーバ21とシャフト22との位相をずらす場合、まず、加工ヘッド10を進退させる軸部31の回転角を取得すると、制御装置40により、加工ヘッド10の進退方向の位置(すなわち切削バイト13のボアに対する軸線上の位置)が算出されて、マップ切替え器にて、この算出された加工ヘッド10の進退方向の位置に応じて、上述のアーバ21の回転角および切削バイト13の突出量との関係を示すマップ(ボアの2次元断面データ)を切り替える。
また、マップアドレス変換器は、アーバ21の回転速度と回転角を取得すると、アーバ21の回転位置を求める。
次に、マップアドレス変換器は、上述のマップを参照して、アーバ21の回転角に応じた切削バイト13の突出量データを呼び出して、前回のデータとの差分を抽出し、この差分を変化量(すなわち速度)として、シャフトモータ24の回転速度指令に加算する。
次に、以上のように構成される非真円形穴加工装置1を用いて、自動車エンジンのシリンダブロックのボアをボーリング加工する手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1において、図6(a)に示すように、シリンダブロック素材であるシリンダブロック60に、ダミーヘッド70をボルト71により装着する。ダミーヘッド70は、製品シリンダヘッドを模した形状および材質からなり、中央部には、非真円形穴加工装置1の加工ヘッド10が挿入可能な孔が形成されている。
次に、ステップS2において、シリンダブロック60を所定の位置に配置し、非真円形穴加工装置1により、ボア61を所望の真円度に加工する。
次に、ステップS3において、シリンダブロック60から、ボルト71の締付けを解除して、ダミーヘッド70を取り外す。すると、図6(b)に示すように、シリンダブロック60のボア61の内径が、図6(a)の状態から多少変形することになる。これは、ダミーヘッド70の組付けによる応力が解除されるからである。
具体的には、図7(a)に示すように、シリンダブロック60には、4つのボア61が一直線上に並んで形成されている。各ボア61の周囲には、ボルト71が螺合されるボルト穴72が形成されている。
シリンダブロック60からダミーヘッド70を取り外すと、ダミーヘッド70による押圧力が除去されるため、ボア61のダミーヘッド側の内径形状は、図7(b)に示すように、楕円形に変形する。また、ボルト穴72のねじ山とボルト71のねじ山との間に作用する応力が除去されるため、ボア61のクランクシャフト側の内径形状は、図7(c)に示すように、四角形に変形する。
よって、以下、ボアの内径形状を周波数解析するステップ(分析内径形状パラメータ算出工程)においては、4次までの周波数解析をする例を記載した。これは、4次までの周波数解析であればシリンダブロックのボアの変形をほぼ再現できるからである。すなわち、4次成分は四角形状の成分を表し、3次成分は三角形状の成分を表し、2次成分は楕円形状の成分を表すので、0次〜4次までの周波数解析を行って余弦波で表し、これら余弦波を合成することで、シリンダブロックのボアの変形を再現でき、高次のノイズを除去できる。
また、断面2次元形状(X,Y)を、通常のNCデータ形式で点群(X,Y)として記憶すればデータ量が膨大になるが、本発明のように余弦波を用いて曲線データ形式で記憶することで、データ量をかなり低減できデータ処理を高速化できる。
換言すれば、シリンダヘッドをシリンダブロックに組み付ける際のシリンダブロックのボアの変形を解消するように断面非真円形状の穴を形成するには、0次〜4次までの周波数分析を行えばよく、データ量も少なくて済む。
なお、本実施形態では4次の周波数解析までの例を示したが、穴の形状に応じて50次でも、100次でも、更に高次でもよい。例えば、断面非真円形状の穴の形状の1周分を1°毎に通常のNCデータ形式で表現する場合、720個のパラメータが必要になるが、50次の曲線データ形式で表現する揚合、101個のパラメータでよい。すなわち、半径誤差(0次)、50個のn次振幅および、50個のn次位相である。このように、50次までの周波数解析を実行しても、曲線データ形式で記憶することで、データ量を低減でき、データ処理を高速化できる。
シリンダブロック素材にダミーヘッドを装着してボーリング加工を行い、その後、ダミーヘッドを取り外してボアの内径形状を測定する例を示したが、また例えば図1に示すように、CADシステム53において、コンピュータ上の仮想空間に、シリンダブロックのボアが断面所望の楕円形状に形成された3次元モデルを作製する。その後、CAEシステム54において、コンピュータ上の仮想空間上にて、前記CADシステム53で作製した、ボアが断面所望の楕円形状に形成された3次元モデルのシリンダブロックに3次元モデルのシリンダヘッドを組み付ける。3次元モデルの、シリンダブロックにシリンダヘッドを組み付けることにより、当該ボアにおける断面所望の楕円形状が変形して、組み付けた後のボアがどのような形状になるのかを、CAEシステム54でシミュレートする。そうすることにより、実際にシリンダブロック素材にダミーヘッドを装着してボーリング加工を行ってダミーヘッドを取り外して実際にボアの内径形状を測定することに代わることができる。
そこで、ステップS4において、ダミーヘッド70を取り外した後のシリンダブロック60のボア61の軸線上の所定間隔おきに内径形状を測定し、上位コンピュータ52に内径形状データとして記憶する。なお、前記CAEシステム54でシミュレートする場合は、CAEシステム54でシミュレートされた組み付け後のボア形状をそのまま、内径形状データとして上位コンピュータ52に記憶する。
ステップS5において、内径形状データに基づいて周波数解析を行い、分析内径形状パラメータを算出する。
次に、ステップS6において、算出した分析内径形状パラメータを非真円形穴加工装置1の同期コントローラ42に入力して、合成内径形状マップを生成する。
そして、ステップS7において、先ず、既にボーリング加工を行ったシリンダブロック60とは別の、新たなシリンダブロック素材であるシリンダブロック60Aを所定の位置に配置する。次いで、同期コントローラ42の制御下に、生成された合成内径形状マップに基づいたボーリング加工をシリンダブロック60Aに施す。
ステップS8において、ダミーヘッド70と異なり、実際の製品として用いられる製品シリンダヘッド80を用意し、図6(c)に示すように、ボーリング加工が施された新たなシリンダブロック60Aに、製品シリンダヘッド80をボルト81により装着する。すると、シリンダブロック60Aのボア61Aの内径形状は、シリンダブロック60のボア61と同様の断面所望の楕円形状となる。
次に、上述のステップS4のボア内径形状の測定からステップS7のボーリング加工までの詳細な手順について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS11(S4)では、例えば、全気筒について、真円度測定器51により、ボアの軸線上に所定間隔おきに4つの測定点M1〜M4を設定し、各測定点M1〜M4でのボアの内径形状を測定する。
具体的には、全気筒について、空気マイクロセンサ、近接センサ、レーザセンサなどのセンサをボアに挿入し、回転させながら軸線に沿って移動して、各測定点でのボアの内径形状を測定して、内径形状データとする。
なお、所定間隔おきに測定した例を示したが、非等間隔、例えば、シリンダブロックのシリンダヘッド側の数箇所や、逆に、シリンダブロックのクランクシャフト側の数箇所を測定してもよい。
図9は、各測定点M1〜M4で測定したボアの内径形状R1〜R4を示す模式図である。
図9に示すように、各測定点M1〜M4でのボアの内径形状R1〜R4は、互いに異なり、楕円形、三角形〜四角形状や、偏心した真円など、非真円形状となっている。
図10は、測定点M1〜M4のうちの1つ、ここでは、測定点M2で測定したボアの内径形状R2を示す断面図である。図11は、図10のボアの内径形状R2を、回転角を横軸として表した図である。
図10および図11では、ボアの変形量をゼロとした場合のボアの内周面の位置を基準線L0とし、この基準線L0よりも△Lだけ内側をL1とし、基準線L0よりも△Lだけ外側をL2とする。
図10及び図11に示すように、測定したボアの内径形状には、△L程度の凹凸があり、さらに、高次のノイズが含まれていることが判る。
ステップS12では、上位コンピュータ52により、各測定点M1〜M4のボアの内径形状を周波数解析することで、真円に対する誤差のn次成分を抽出し、それぞれの振幅および位相を求めて、振幅・位相についての分析内径形状パラメータ(A、P)を生成する。
具体的には、以下の式(4)〜(7)に従って、基準線L0からの突出量を角度θの関数x(θ)で表し、以下の式に従ってフーリエ変換を行い、n次成分の振幅Aおよび位相Pを求める。
ここで、振幅Aは、基準線である真円に対する半径の誤差を表し、振幅Aは、基準線である真円からの偏心を表し、振幅Aは、楕円形状の成分を表し、振幅Aは、三角形状の成分を表し、振幅Aは、四角形状の成分を表す。また、Pは不要である。
これらn次成分の分析内径形状パラメータ(A,P)を、フーリエ逆変換して、基準線L0からの突出量を角度θの関数T(θ)で表すと、式(8)のようになる。
次に、式(8)中のk値を、図12に示す非真円形穴加工装置1のボード線図に従って、以下の手順で求める。
このボード線図は、シャフトモータ24から切削バイト13の先端までのねじり剛性による特性を示すものであり、以下の手順で作成される。
すなわち、シャフトモータ24に対して一定の周波数および振幅の正弦波信号を与える。そして、第2ロータリエンコーダ241により、シャフト22の基端側の回転角を検出し、図示しないセンサにより、切削バイト13の先端の変位を検出する。これら2つの出力をフーリエ変換し、各周波数成分について、シャフトモータ24に対する切削バイト13の先端側の振幅比および位相差を求めて、プロットする。
図12のボード線図によれば、500Hz付近では、共振周波数が存在し、位相が大きくずれて、挙動が不安定になることが判る。よって、使用可能な周波数領域は、200〜300Hz付近までになる、と判断できる。
よって、駆動機構の応答性の限界を考慮すると、切削加工するのに必要かつ最小の値として、k=4が実用的であることが判る。
よって、式(8)中において、k=4として、A×cos(θ+P)、A×cos(2θ+P)、A×cos(3θ+P)、A×cos(4θ+P)の4つの周波数の波形をプロットすると、図13のようになる。
次に、これら4つの周波数の波形を合成して、形状補正するために極性を反転させて、プロットすると、図14のようになる。
ステップS13では、上位コンピュータ52により、図12のボード線図に基づいて、ゲイン・位相についてのゲイン・位相マップを生成し、このゲイン・位相マップを同期コントローラ42に出力する。
ステップS14では、上位コンピュータ52により、1つの気筒についての分析内径形状パラメータ(A,P)を同期コントローラ42に出力する。
ステップS15では、同期コントローラ42により、ゲイン・位相マップを参照して、使用回転数に応じた誤差パラメータ(Δa,Δp)を求める。
つまり、図12のボード線図に示すように、使用可能領域内でシャフトモータ24を駆動しても、ゲインおよび位相がずれて、加工誤差が生じてしまう。そこで、使用回転域でのn次周波数を求め、そこからゲインと位相遅れを求めて、誤差パラメータ(Δa、Δp)を求める。
例えば、図12において、シャフトモータ24の回転数を3000rpmとすると、4次成分の周波数は、3000/60×4=200Hzとなり、ゲインは+6dB程度、位相は−27°程度と読み取れる。
よって、この場合、切削バイトの突出量は約27°遅れて、約2倍(106/20≒2、20Log10(2)≒6dB)の振幅で動作することになるため、振幅補正Δa=0.5、位相補正Δp=+27として、4次の分析内径形状パラメータを補正する。同様に、3次〜1次の分析内径形状パラメータの補正を行う。
ステップS16では、同期コントローラ42により、分析内径形状パラメータ(A、P)を誤差パラメータ(Δa、Δp)で補正し、フーリエ逆変換する。
ステップS17では、同期コントローラ42により、フーリエ逆変換したデータを、図3のカム誤差マップにより修正し、切削バイト13の突出量に変換して、回転角と切削バイト13の突出量との関係を表す突出量マップ(合成内径形状マップ)を生成する。
ステップS18では、同期コントローラ42により、切削バイト13の突出量マップに基づいて、比例補間処理により、ボーリング加工するための詳細な突出量マップを生成する。
これは、図15(a)に示すように、突出量マップの切削バイト13の先端の軌跡をR1A〜R4Aとすると、実際の切削バイト13の軌跡Sは、螺旋状であり、この軌跡S同士の間隔は、軌跡R1A〜R4Aの間隔よりも狭くなるため、詳細な突出量マップが必要になるのである。
具体的には、例えば、図15(b)に示すように、互いに上下に隣り合う軌跡R1A、R2Aの間に位置する軌跡S上の点S1の位置を求める。
点S1を通る直線Vを引き、この直線Vと各軌跡R1A、R2Aとの交点を点V1、V2とする。
さらに、点V1と点V2との高さ方向の間隔をΔZ、点V1と点V2との水平方向の間隔をΔRとし、点V2から点S1まで高さ方向の間隔をδzとし、点V2から点S1までの水平方向の間隔をδrとして、以下の式(9)に従って、点S1の位置を求める。
ΔR:δr=ΔZ:δz ・・・(9)
ステップS19では、同期コントローラ42により、アーバ21の回転角度および加工ヘッド10の進退方向の位置に基づいて、記憶したマップに従い、切削バイト13の突出量を求める。
ステップS20では、同期コントローラ42により、切削バイト13の突出量に従って、突出量(△t)と、カム角度の指令値(α+△β)とが対応付けられた上述の突出量カム角度対応テーブル90に基づいて、アーバ21に対してシャフト12、22の位相を進角化または遅角化させながら非真円形加工する。
ステップS21は、全気筒について加工が完了したか否かを判定し、この判定がYESの場合は終了し、NOの場合はステップS14に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、カム121の回転角と、該回転角により得られる切削バイト13の突出量とを対応付けた突出量カム角度対応テーブル90に従い、アーバ11の回転角の位相に対してシャフト22の回転角の位相を進角化または遅角化させたため、任意のカムプロファイルのカム121を用いつつ、切削バイト13の突出量を適切に調整することができる。これにより、非真円形穴の内周面を高精度に加工することができる。
また、カム121の回転により切削バイト13の突出量を調整する機構を採用したため、加工ヘッド10の構成を簡単なものとできる。
また本実施形態によれば、アーバ11とシャフト22の回転速度を同期させる場合、アーバ21の回転速度に、シャフト22の回転速度を検出する第2ロータリエンコーダ241の分解能を乗算するとともに、シャフト22の回転速度に、アーバ21の回転速度を検出する第1ロータリエンコーダ252の分解能を乗算し、両者の差分から速度誤差を算出し、該速度誤差を、アーバ11の回転速度から求められたフィード・フォワード量に加えてシャフト22の回転速度の速度指令として回転制御する構成とした。
この構成により、第1ロータリエンコーダ252の分解能と第2ロータリエンコーダ241の分解能とが異なる場合でも、これら分解能比を考慮して分解能を合わせることができる。これにより、アーバ11及びシャフト22の間の速度誤差が正確に求められるため、両者の回転を正確に同期させることができる。
なお、該速度誤差に基づいてシャフト22の回転速度を制御するのではなく、シャフト22の回転速度から求められたフィード・フォワード量に速度誤差を加えてアーバ11の回転速度の速度指令として該アーバ11の回転を制御する構成としてもよい。
また本実施形態によれば、カム121を真円形状とすることで、カム121の製造コストを抑えることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、非真円形穴加工装置1が工具として切削バイト13を備え、非真円形穴の内周面を切削加工する構成を例示したが、工具の種類は、これに限らない。すなわち、工具を穴の径方向に没突させて行われる加工の工具であれば、例えば研磨加工具などの任意の工具及び加工に本発明を適用することができる。
また、シリンダブロックのようにワークが回転しないものの穴の加工を示したが、例えば、ワークが回転しないもので、非真円形穴加工装置1における、外周の収納孔を形成した固定された筒部材の場合であっても、工具を孔の径方向に没突させて行われる加工の工具であれば、本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態に係る非真円形穴加工装置の概略構成図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装置のカムの突出量を示す模式図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加エ装置のカム角度と切削バイトの突出量との関係を示す図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装置の同期コントローラの動作を示すブロック線図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装置を用いてシリンダブロックのボアをボーリング加工する手順を示すフローチャートである。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装置を用いてボーリング加工されるシリンダブロックを示す断面図である。 前記実施形態に係るシリンダブロックの変形した状態を説明するための図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装置のボア内径形状の測定からボーリング加工までの詳細な手順を示すフローチャートである。 前記実施形態に係るシリンダブロックの測定点で測定したボアの内径形状を示す模式図である。 前記実施形態に係るシリンダブロックの1つの測定点で測定したボアの内径形状を示す断面図である。 前記実施形態に係るシリンダブロックの1つの測定点で測定したボアの内径形状を、回転軸を横軸として表した図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装置のボード線図である。 前記実施形態に係るシリンダブロックのボアの内径形状を構成する周波数成分を示す図である。 前記実施形態に係るシリンダブロックのボアの内径形状を構成する周波数成分を合成して反転させた状態を示す図である。 前記実施形態に係る非真円形穴加工装置により生成した突出量マップを用いた比例補間処理を説明するための図である。
1 非真円形穴加工装置(加工装置)
2 断面
10 加工ヘッド
11 アーバ(第1回転軸)
12 シャフト(第2回転軸)
13 切削バイト(工具)
30 進退機構
40 制御装置(カム駆動装置)
41 主制御装置(制御手段)
42 同期コントローラ
60 シリンダブロック
61 ボア
70 ダミーヘッド
80 製品シリンダヘッド
90 突出量カム角度対応テーブル
91 メモリ
111 貫通孔(収納孔)
121 カム
241 第2ロータリエンコーダ(第2回転検出手段)
252 第1ロータリエンコーダ(第1回転検出手段)

Claims (6)

  1. 筒部材と、該筒部材内に設けた回転軸とを備え、これら筒部材および回転軸を非円形穴に進退させ、前記筒部材の外周の収納孔に突没自在に設けた工具を、前記回転軸の軸上に設けたカムのカムプロファイルに従い、前記収納孔から突出させて、非円形穴の内周面を加工する加工装置に設けられ、
    前記カムの回転角と、前記回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶したデータに従い、前記筒部材に対して前記回転軸を進角化または退角化させる制御手段とを備えたことを特徴とするカム駆動装置。
  2. 第1回転軸と、該第1回転軸内に設けた第2回転軸とを備え、これら回転軸を非円形穴に進退させ、第1回転軸の外周の収納孔に突没自在に設けた工具を、第2回転軸の軸上に設けたカムのカムプロファイルに従い、前記収納孔から突出させて、非円形穴の内周面を加工する加工装置に設けられ、
    前記カムの回転角と、前記回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶したデータに従い、前記第1回転軸の位相に対して前記第2回転軸の位相を進角化または遅角化させる制御手段とを備えたことを特徴とするカム駆動装置。
  3. 前記第1回転軸の回転速度を検出する第1回転検出手段と、
    前記第2回転軸の回転速度を検出する第2回転検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1及び第2回転軸の回転速度を同期させる場合、前記第1回転軸の回転速度に前記第2回転検出手段の分解能を乗算するとともに、前記第2回転軸の回転速度に前記第1回転検出手段の分解能を乗算し、両者の差分から速度誤差を算出し、該速度誤差を前記第1又は第2回転軸の回転速度の指令値に加えて回転制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカム駆動装置。
  4. 前記カムを真円形状としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のカム駆動装置。
  5. 第1回転軸と、該第1回転軸内に設けた第2回転軸とを備え、これら回転軸を非円形穴に進退させ、第1回転軸の外周の収納孔に突没自在に設けた工具を、第2回転軸の軸上に設けたカムのカムプロファイルに従い、前記収納孔から突出させて、非円形穴の内周面を加工するとともに、
    前記カムの回転角と、前記回転角により得られる工具の突出量とを対応付けたデータに従い、前記第1回転軸の位相に対して前記第2回転軸の位相を進角化または遅角化させることを特徴とする加工方法。
  6. 前記収納孔から前記工具を突出させて非円形穴の内周面を加工する際の、加工装置を制御するための加工用情報は、
    CAEシステムにおいて、コンピュータ上の仮想空間上にて、理想的な形状をしたボアがあけられた被組付け部材を対象に、前記被組付け部材に組付け部材が組み付けられたときに、当該ボアにおける断面所望の理想形状が変形して、組付けた後のボアがどのような形状になるのかがシミュレートされ、そのシミュレートされた形状により生成されたデータに基づいて生成された情報であることを特徴とする請求項5に記載の加工方法。
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