JP5278548B2 - 医療用液体連通装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば医療用のチューブを接続するためのコネクタ装置のような、連通対象の要素に各々装着された結合部材を互いに結合させることにより連通流路を形成するための医療用液体連通装置に関する。特に、互いに分離された状態の結合部材の少なくとも一方に装着可能で殺菌機能を備えた保護キャップを含む構成の液体連通装置に関する。
医療用液体連通装置の一例である医療用のコネクタとして、例えば、腹膜透析用の透析液交換に際して患者側トランスファーチューブ(エキステンションチューブ)と透析液の入ったバッグとを接続するためのコネクタが知られている。腹膜透析(PD)療法は、あらかじめ患者の腹腔に外科的に埋植した腹膜カテーテルを介して透析液を腹腔内に貯留し、腹膜の毛細血管を利用して体内に溜まった不純物をろ過する療法である。患者は、腹膜灌流カテーテルの体外側に、連続使用するトランスファーチューブ(エキステンションチューブ)を接続した状態で、日常の生活を送る。そして、患者自身が一日数回、透析液バッグをトランスファーチューブの先端に接続して、腹腔内の透析液を交換する。
この腹膜透析を行う上で最も問題となるのは、この1日数回行う透析液交換時に、誤って空気中や皮膚に付着した細菌が透析液と共に腹腔内に入ってしまうことである。仮に細菌が腹腔内に入ると、腹膜が炎症を起こし腹膜炎を発症するおそれがある。
そこで、腹膜透析を行う場合、透析液バッグとの接続のためにトランスファーチューブの先端に取り付けられたコネクタについて、細菌による汚染を低減することが重要である。器具あるいは組織等を殺菌する場合には、通常、ポビドンヨード溶液が用いられる。その場合、対象物に溶液を塗布して作用させる方法が一般的である。従って、上述のような医療用コネクタの場合にも、トランスファーチューブの先端に設けられたコネクタに、ポビドンヨード等の殺菌剤を含浸したスポンジなどの多孔質物質(以下、含浸部材とする)を備えたキャップを被せることで、コネクタ先端部の殺菌が行なわれてきた(特許文献1〜3参照)。
特許文献2に開示された医療用コネクタ装置について、図13、図14に示した断面図を参照して説明する。図13の(a)は、透析液バッグに設けられる雌型コネクタであるバッグ側コネクタ110を示す。図14の(b)は、雄型コネクタとして構成された患者側コネクタ130を示す。図13の(b)はバッグ側コネクタ用キャップ120、図14(a)は患者側コネクタ用キャップ140を示す。
バッグ側コネクタ110は、第1環状ルア−部111と第1先端円筒部112の二重壁からなり、第1環状ルア−部111の基端部115には第1チュ−ブ接続部116が設けられている。第1チュ−ブ接続部116は、透析液バッグに接続されたチュ−ブ119と接続される。基端部115の外周には凹部117が設けられ、第1先端円筒部112の基端には凸部118が設けられている。第1先端円筒部112は基端部115に嵌装され、凹部117と凸部118を介して、第1チュ−ブ接続部116や第1環状ルア−部111に対し独立して回転可能に結合されている。第1先端円筒部112の内周には雌ねじ113が形成されている。また第1環状ルア−部111の先端付近の内周面には、弾性材料からなる封止部材114が埋め込まれている。
一方、患者側コネクタ130は、先端円筒部132と、その内側に形成された第2環状ルア−部131と、第2チュ−ブ接続部135を有する基端部134とからなる。第2チュ−ブ接続部135は、チュ−ブ136と接続される。先端円筒部132の基端は基端部134に結合されており、先端円筒部132は第2環状ルア−部131の先端を覆うように長く延出されている。先端円筒部132の外周には、バッグ側コネクタの先端円筒部112内周に設けられた雌ねじ113と螺合する雄ねじ133が形成されている。また第2環状ルア−部131の外周が、バッグ側コネクタの第1環状ルア−部111の先端部内周に形成された封止部材と液密に周接することができる。
バッグ側コネクタと患者側コネクタを近接させて、先端円筒部112だけを独立に回転させることによって、チュ−ブ119、136を捩れさせることなく、雌ねじ113と雄ねじ133を螺合させて、両コネクタを連結することが可能である。
患者側コネクタキャップ140は、第3内筒141と、第3内筒141の回りに同心円状に形成された第3外筒142と、第3内筒先端に嵌接した栓146からなる。第3外筒142の内周には、患者側コネクタの先端円筒部132の外周に形成された雄ねじ133に螺合する雌ねじ143が形成され、雌ねじ143が終了する第3外筒先端の内縁部には弾性材料からなる封止部材145が配置されている。第3内筒141の基端には、殺菌剤を含有させた殺菌パッド144が装着されている。
栓146は弾性材料から形成され、第2環状ルア−部131に押し付けられて液密に封止する。また殺菌パッド144は、患者側コネクタ130を患者側コネクタキャップ140に螺合した際に、先端円筒部132を殺菌する。封止部材145は、患者側コネクタと螺合した患者側コネクタキャップの中を外部からの汚染から保護するように封止する。
バッグ側コネクタキャップ120は、第4先端円筒部121と、第4キャップ基端部123を有する。第4先端円筒部121には、第1先端円筒部112の内周に形成された雌ねじ113に螺合させるための雄ねじ122が形成されている。
上記構成のコネクタ装置により、透析液の注入が終了し、患者側コネクタ130とバッグ側コネクタ110の結合を解除したときには、患者側コネクタ130には新しい患者側コネクタキャップ140を装着して捩じ込む。この状態において、患者側コネクタ先端円筒部132は、患者側コネクタキャップ140内の殺菌パッド144に押圧されて、殺菌状態が保持される。
特開昭59−500801号公報 特開平8−155025号公報 特開平8−215311号公報
従来医療現場においては、殺菌剤と殺菌対象物とを直接接触させることで殺菌対象物の殺菌を行なうということが一般的であった。そのため、特許文献1、2に記載の構造では、キャップ中の含浸部材がコネクタの先端部と必ず接触する構造となっている。この構造により、コネクタの先端部によって含浸部材が押圧され、含浸部材中の殺菌剤が滲出する。
しかし、この構造により、滲出した殺菌剤が、コネクタの先端部からコネクタ・導管の内部流路に浸入したり、出した殺菌剤が、コネクタとキャップの接合部から外部に漏出し、周囲を汚染する、というような問題が発生するおそれがあった。その結果、トランスファーチューブの内部流路を経て患者体内に殺菌剤が浸入し、PD患者の健康に悪影響を及ぼすおそれがある。
また、特許文献3に記載の方法でも、保護キャップおよび閉鎖部材を導管から取り外す際に含浸部材(吸収材料10)を押圧する必要があり、その際に滲出した防腐剤が保護キャップと閉鎖部材の間から漏出し、周囲を汚染するおそれがあった。
このような問題は、腹膜透析用のチューブを接続するコネクタに限らず、輸液チューブ等の、液体流路を接続することを要する箇所に用いられるコネクタについて共通する。更に一般的に言えば、連通対象に各々装着された結合部材により連通流路を形成するための医療用液体連通装置に共通する問題である。より詳しく言えば、互いに分離された状態の結合部材に装着可能で殺菌機能を備えた保護キャップを含む構成に共通する問題である。
そこで本発明は、殺菌剤含浸部材を奥部に保持する保護キャップを装着することにより、結合部材の先端部を十分に殺菌可能であって、しかも、結合部材の先端部が殺菌剤含浸部材に接触することに起因する殺菌剤の漏出を回避可能な医療用液体連通装置を提供することを目的とする。
本発明の医療用液体連通装置は、連通対象に各々装着され互いに結合されることにより前記連通対象間の連通流路を形成する結合部材と、一端が閉塞された筒形状を有して殺菌剤含浸部材を最奥部に保持し、互いに分離された状態の前記結合部材の少なくとも一方に装着可能な保護キャップとを備える。
上記課題を解決するために、本発明の医療用液体連通装置は、前記保護キャップが前記結合部材に装着された状態において、前記保護キャップの内周面は前記結合部材の先端部を包囲する空間を形成し、前記殺菌剤含浸部材が前記筒形状の軸方向における間隔を保持して前記結合部材の先端部と対向するように、前記結合部材と前記保護キャップの相互の寸法関係が設定され、前記保護キャップの開口端部の内周面または前記結合部材における前記保護キャップの開口端部に対応する部位の外周面に装着された封止部材を備え、前記保護キャップの装着状態で、前記結合部材の外周面と前記保護キャップの内周面間に前記封止部材が押圧されて前記空間の気密構造が形成されることを特徴とする。
上記構成によれば、殺菌剤含浸部材を奥部に保持する保護キャップを装着することにより、殺菌剤含浸部材と結合部材の先端部が接触しなくとも十分な殺菌効果を得ることが可能である。しかも、結合部材の先端部が殺菌剤含浸部材に接触することに起因する殺菌剤の漏出を回避することができる。
図1Aは、本発明の実施の形態1における医療用コネクタ装置を構成する雄型コネクタ及び保護キャップを分離状態で示す斜視図である。 図1Bは、同医療用コネクタ装置における雄型コネクタに保護キャップが装着された状態を示す斜視図である。 図2Aは、同医療用コネクタ装置を構成する雌型コネクタを示す斜視図である。 図2Bは、図1Aの雄型コネクタと図2Aの雌型コネクタが接続された状態を示す斜視図である。 図3Aは、図1Aの雄型コネクタの正面図である。 図3Bは、図3Aの雄型コネクタの右側面図である。 図3Cは、図3Aの雄型コネクタの断面図である。 図4Aは、図1Aの保護キャップの正面図である。 図4Bは、図4Aの保護キャップの右側面図である。 図4Cは、図4AにおけるA−A線に沿った断面図である。 図4Dは、図4BにおけるB−B線に沿った断面図である。 図5Aは、図1Aにおける雄型コネクタ及び保護キャップを示す断面図である。 図5Bは、図1Bにおける雄型コネクタ及び保護キャップを示す正面図である。 図5Cは、図5Bの雄型コネクタ及び保護キャップの内部構造を示す断面図である。 図6Aは、図2Aの雌型コネクタの正面図である。 図6Bは、図6Aの雌型コネクタの左側面図である。 図6Cは、図6Aの雌型コネクタの右側面図である。 図6Dは、図6Aの雌型コネクタの断面図である。 図7Aは、分解状態での雄型コネクタ及び雌型コネクタを示す断面図である。 図7Bは、接続状態での雄型コネクタ及び雌型コネクタを示す正面図である。 図7Cは、図7Bの雄型コネクタ及び雌型コネクタの断面図である。 図8は、本発明の実施の形態1における医療用コネクタ装置によるポビドンヨード溶液の滲出を抑止する効果を実証するための実験結果を示すグラフである。 図9Aは、同医療用コネクタ装置による殺菌能保持性能を実証するための加速保管の実験結果を示すグラフである。 図9Bは、同医療用コネクタ装置による殺菌能保持性能を実証するための室温保管の実験結果を示すグラフである。 図10Aは、本発明の実施の形態2における経腸栄養用コネクタ装置を構成するコネクタ及び保護キャップを示す正面図である。 図10Bは、同保護キャップの内部構造を示す断面図である。 図10Cは、コネクタに保護キャップが装着された状態を、保護キャップのみ断面で示す正面図である。 図11Aは、本発明の実施の形態3における混注ポート装置を構成する混注ポート及び保護キャップを示す斜視図である。 図11Bは、同保護キャップの内部構造を示す断面図である。 図12は、混注ポートの他の態様を示す斜視図である。 図13は、従来例の医療用コネクタ装置の構成を示す断面図である。 図14は、従来例の医療用コネクタ装置の構成を示す断面図である。
本発明の医療用液体連通装置は、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
すなわち、前記結合部材の一方は雄型コネクタであり、その後端部に前記連通対象の一方と連結される装着部を有し、前記結合部材の他方は雌型コネクタであり、その後端部に第2の前記連通対象と連結される装着部を有する構成とすることができる。
前記雄型コネクタは、内腔が液体流通用流路を形成する内筒と、内径が前記内筒の外径よりも大きく前記内筒の外側に同軸に結合された外筒とを有し、前記内筒の先端が前記外筒の先端よりも内部側に位置しており、前記保護キャップ及び前記雌型コネクタは、前記外筒の外側に装着される構成とすることができる。
好ましくは、前記雄型コネクタは、先端部に内腔を遮蔽する密閉弁を有し、前記雌型コネクタは、内腔が液体流通用流路を形成する内筒と、内径が前記内筒の外径よりも大きく前記内筒の外側に同軸に結合された外筒とを有して、前記外筒の内側に前記雄型コネクタが挿入されて接続され、前記雄型コネクタと前記雌型コネクタとが接続されたとき、前記雌型コネクタの前記内筒の先端が前記密閉弁を貫通して流路が開通する。
この場合、好ましくは、前記密閉弁よりも先端側に、前記雄型コネクタの内面に形成され前記密閉弁の外径よりも小さい開口を形成するフランジが設けられる。
また、好ましくは、前記フランジに、前記雄型コネクタの先端側に延びるリブが設けられる。
また、前記保護キャップの内部に、前記雄型コネクタの前記保護キャップ内の奥部に向かう移動位置を規制して前記空間を確保する位置規制部が設けられた構成とすることができる。
また、前記位置規制部は環状フランジにより形成され、前記雄型コネクタの先端部外面には前記環状フランジの内径よりも大きい外径を有する当接部が形成され、前記雄型コネクタと前記保護キャップとが接続されたとき、前記環状フランジと前記当接部の接触により前記雄型コネクタの前記保護キャップ内の奥部に向かう移動位置が規制される構成とすることができる。
また、前記雄型コネクタと前記保護キャップとは螺合により結合するように構成され、前記雄型コネクタと前記保護キャップの前記螺合の最深位置が前記位置規制部として機能し、前記雄型コネクタの前記保護キャップ内の奥部に向かう移動位置が規制される構成とすることができる。
また、前記保護キャップの内部にインナー部材が嵌入され、前記インナー部材により前記殺菌剤含浸部材が前記保護キャップの最奥部に保持されている構成とすることができる。
また、前記インナー部材は、前記雄型コネクタの前記保護キャップ内の奥部に向かう移動位置を規制して前記空間を確保する位置規制部を有する構成とすることができる。
また、前記保護キャップの最奥部に、開口部側よりも小径になった縮径部が設けられ、前記縮径部に前記殺菌剤含浸部材が配置されている構成とすることができる。
また、前記連通対象の一方は、経腸栄養法に用いられる栄養剤等を注入するための医療用容器のポート、他方は、前記医療用容器と患者の間を接続するためのチューブを含む経腸栄養セットである構成とすることができる。この場合、前記医療用容器のポートに設けられた経腸栄養用コネクタが前記結合部材の一方を構成し、前記栄養セットの一端に設けられ前記経腸栄養用コネクタと接続されるコネクタが、前記結合部材の他方を構成する。
また、前記結合部材の一方は混注ポートであり、前記混注ポートは、連通対象に設けられる台座と、前記台座に下面側から支持され中央部に挿入孔が形成されたディスク状の弁と、前記弁の中央部の上面を露出させる嵌合孔を有し前記弁の周縁を上面側から覆うカバーとを含み、前記結合部材の他方は、前記混注ポートに挿入可能でその内腔が液体流路を形成している挿入体である構成とすることができる。この場合、前記保護キャップは、前記混注ポートに対して装着されるように構成される。
以下に、本発明の実施の形態における医療用液体連通装置について、図面を参照して具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における医療用液体連通装置は、腹膜透析におけるチューブ接続用の医療用コネクタ装置を適用例としたものである。まず、図1A〜図2Bを参照して、本実施の形態の医療用コネクタ装置の概要について説明する。図1Aは、この医療用コネクタ装置を構成する雄型コネクタ1と保護キャップ2を、分解した状態で示す斜視図である。図1Bは、図1Aの雄型コネクタ1と保護キャップ2が接続された状態を示す斜視図である。図2Aは、この医療用コネクタ装置を構成する雌型コネクタ3を示す斜視図である。図2Bは、図1Aに示した雄型コネクタ1と、図2Aに示した雌型コネクタ3が接続された状態を示す斜視図である。
本実施の形態では、雄型コネクタ1は患者側コネクタとして使用され、雌型コネクタ3は、透析液バッグに設けられるバッグ側コネクタとして使用される。雄型コネクタ1、保護キャップ2、及び雌型コネクタ3は全て樹脂により形成されている。
図1Aに示すように、雄型コネクタ1は後端部に、例えば、患者の腹腔に埋植された腹膜カテーテルに接続されるチューブ4が装着される。チューブ4の前部には、雄型コネクタ1を操作するための把持部5が設けられ、その先端側が保護キャップ2及び雌型コネクタ3との結合部を形成している。この結合部は、円筒部6と、円筒部6よりもやや小径に形成された先端小径部7から構成されている。円筒部6の外周面には、ねじ溝6aが形成されている。円筒部6の基端には大径部6bにより段差が形成され、この大径部6bに当接させて、封止部材として機能する弾性リング8が装着されている。
保護キャップ2は、一端が閉塞された略円筒形状を有し、図1Bに示すように、雄型コネクタ1の先端部外側に装着可能である。断面図を参照して後述するように、保護キャップ2は最奥部に、殺菌剤(例えば、ポビドンヨード溶液)を含浸した殺菌剤含浸部材が保持されている。保護キャップ2の内周面には、雄型コネクタ1に装着される際に、ねじ溝6aと係合して雄型コネクタ1と保護キャップ2の結合を固定するための係合突起(後述)が設けられている。
雌型コネクタ3は、例えばツインバッグ、Yセット、APD等の腹膜透析装置の回路先端等に接続される。図2Aに示すように、後端部に、チューブ9が装着される。チューブ9の前部には、雌型コネクタ3を操作するための把持部10が設けられ、その先端側が雄型コネクタ1との結合部を形成している。この結合部は、外筒11の内部に形成されている。外筒11の内周面には、雄型コネクタ1と接続される際に、ねじ溝6aと係合して雄型コネクタ1と雌型コネクタ3の結合を固定するための係合突起12が設けられている。保護キャップ2の内周面に設けられた係合突起も、この係合突起12と同様である。
外筒11の内部に雄型コネクタ1が挿入され、ねじ溝6aと係合突起12が螺合することにより、図2Bに示すように、雄型コネクタ1と雌型コネクタ3が接続され固定される。雌型コネクタ3と雄型コネクタ1が接続されると、チューブ4、9間が、両コネクタ1、3の内腔を貫通する流路によって連通する。但し、図2Bでは、図2Aに対して雌型コネクタ3が左右反転して描かれている。
本実施の形態の特徴は、以下に説明するとおり、雄型コネクタ1と保護キャップ2の組み合わせに関連した構成にある。従って、図3A〜5Cを参照して、雄型コネクタ1と保護キャップ2の構造についてより詳細に説明する。まず、保護キャップ2の構造について説明する。
図3Aは、図1Aの雄型コネクタ1の正面図、図3Bは、図3Aの雄型コネクタ1の右側面図、図3Cは、図3Aの雄型コネクタ1の断面図である。図3Cに示されるように、雄型コネクタ1は、円筒部6と、円筒部6の内腔に装着されたインナー部材13と、円筒部6の後部に連結された把持部5に分けて形成されている。インナー部材13の後部は把持部5の内部に延在して、チューブ接続部13aを形成しており、チューブ4が接続されている。また、インナー部材13の内腔は、流路13bを形成している。
円筒部6の内腔の先端部には、内腔を遮蔽する密閉弁14(例えばゴム製のスリット入りセプタム)が配置されている。円筒部6の先端部内周面には、密閉弁14の外形よりも小さい開口を形成するフランジ15が設けられ、インナー部材13の先端とフランジ15の間で、密閉弁14が保持されている。フランジ15には、先端側に延びるリブ15aが設けられている。
密閉弁14は、雄型コネクタ1と雌型コネクタ3が接続されていないときに、インナー部材13内腔の流路を密閉する機能を有する。それにより、菌が雄型コネクタ1の外部から流路内に侵入することが防止される。また、可撓性のチューブ4側から液が漏出することも防止される。このように、密閉弁14は、インナー部材13内腔の流路の密閉状態を確保するためには有効であるが、必須ではない。また、他の方法で密閉状態を確保してもよい。
また、円筒部6の内周面に設けられたフランジ15により、密閉弁14を流路内に保持し易くなるとともに、雄型コネクタ1先端側から密閉弁14に指で接触されることを抑制する効果が得られる。フランジ15にリブ15aが設けられることにより、その効果をより向上させることができる。
図4Aは、保護キャップ2の正面図、図4Bは、図4Aの保護キャップ2の右側面図、図4Cは、図4AにおけるA−A線に沿った断面図、図4Dは、図4BにおけるB−B線に沿った断面図である。
保護キャップ2は、図4C,図4Dに示されるように、一端が閉塞された略円筒形状の外筒16と、外筒16の内部に嵌入されたインナー部材17とから形成されている。保護キャップ2の最奥部には、開口部側よりも小径になった縮径部16aが設けられ、縮径部16a内に殺菌剤含浸部材18が配置されている。殺菌剤含浸部材18は、インナー部材17の内端部17aの規制により最奥部に保持されている。縮径部16aを設け、その中に殺菌剤含浸部材18を挿入することにより、保護キャップ2内に殺菌剤含浸部材18を保持し易くなる。さらに、殺菌剤含浸部材18が雄型コネクタ1の先端部に触れ難くなる効果も得られる。
インナー部材17の開口側端部の内周面には、係合突起17bが形成されている。雄型コネクタ1と保護キャップ2の結合は、雄型コネクタ1の外周面のねじ溝6aと、係合突起17bとの螺合により形成される。また、この螺合構造により、雄型コネクタ1と保護キャップ2の結合の最深位置が規制される。従って、雄型コネクタと保護キャップとが接続されるとき、螺合構造が、雄型コネクタ1の保護キャップ2内の奥部に向かう移動位置を規制する位置規制要素として機能する。
また、インナー部材17の中間部内周面には環状フランジ17cが形成され、同様の位置規制部として機能する。すなわち、雄型コネクタ1の先端部外面には、環状フランジ17cの内径よりも大きい外径を有する当接部6bが形成されている。そのため、雄型コネクタ1に保護キャップ2が装着されたとき、環状フランジ17cと当接部6bの接触により、雄型コネクタ1の移動位置が規制される。
殺菌剤含浸部材18は、多孔質体、繊維体などの材質、例えばスポンジで形成することができる。含浸させる殺菌剤の例としては、ポビドンヨード溶液以外の殺菌剤を用いても良いが、人体への影響を考慮するとポビドンヨード溶液が望ましい。
次に、図5A〜図5Cを参照して、雄型コネクタ1に保護キャップ2を装着した時の状態及び作用について説明する。図5Aは、図1Aの分解状態での雄型コネクタ1及び保護キャップ2を示す断面図、図5Bは、図1Bの結合状態での雄型コネクタ1及び保護キャップ2を示す正面図、図5Cは,図5Bの雄型コネクタ1及び保護キャップ2の断面図である。
保護キャップ2は、雄型コネクタ1と雌型コネクタ3が接続されていないときに雄型コネクタ1に装着され、コネクタ先端を保護する。装着する時には、図5Aに示すように、雄型コネクタ1の先端に保護キャップ2の開口部を対向させて、雄型コネクタ1を押し込みながら回転させる。それにより、保護キャップ2の内面に設けられた係合突起17bと、雄型コネクタ1の外周面のねじ溝6aとの係合を介して、雄型コネクタ1の先端に保護キャップ2が装着され固定される。
その際、上述のように、保護キャップのインナー部材17の内周面に形成された環状フランジ17cが位置規制部として機能し、また、雄型コネクタ1と保護キャップ2の螺合の最深位置による規制構造が位置規制部として機能する。それにより、雄型コネクタ1の先端部の周辺と保護キャップ2の内面との間に空間19が形成される(図5C参照)。この空間の形成により、保護キャップ2に保持された殺菌剤含浸部材18が、所定の間隔を保持して雄型コネクタ1の先端と接触することなく対向する状態が維持される。
また、雄型コネクタ1の外周面と保護キャップ3の内周面の間に弾性リング8が押圧され、それにより空間19の気密が保持される。そのため、ポビドンヨード溶液が含浸された殺菌剤含浸部材18からヨウ素が昇華して空間19内に充満し、空間19内に密閉された雄型コネクタ1の先端部に対する殺菌作用が十分に得られる。なお、上述の例では、弾性リング8は雄型コネクタ1に外嵌されているが、空間19を密閉するためには、弾性リング8は保護キャップ3の内部に嵌入されていてもよい。要するに、保護キャップ3を雄型コネクタ1に装着した際、弾性リング8が保護キャップ3と雄型コネクタ1の双方から押圧される構成であればよい。
但し、弾性リング8は、腹膜透析用チューブのコネクタの場合、患者側のコネクタに外嵌されているほうが望ましい。保護キャップや透析液側のコネクタは1回限り使用であるのに対して、患者側のコネクタは半年に1回交換であるため、弾性リング8を設けるコストを削減できるからである。その他の使用目的のチューブであれば、この限りではない。
このように、殺菌剤含浸部材18が雄型コネクタ1の先端と直接接触するのではなく、殺菌剤含浸部材18と雄型コネクタ1の先端との間に所定の間隔を設けられていても、十分な殺菌効果が得られることが、後述する実験の結果により確認された。
従って、本実施の形態の医療用コネクタ装置によれば、雄型コネクタ1の先端側に保護キャップ2を装着することにより、雄型コネクタの先端部の殺菌状態を容易に保持することができる。しかも、本実施の形態によれば、殺菌剤含浸部材18と雄型コネクタ1の先端との間に所定の間隔が設けられるので、殺菌剤含浸部材18が押圧力を受けることによる殺菌剤の滲出が回避される。従って、滲出した殺菌剤が、コネクタの先端部からコネクタ・導管の内部流路に浸入することや、滲出した殺菌剤が、コネクタとキャップの接合部から外部に漏出して、周囲を汚染するような不都合を回避することができる。
次に、雌型コネクタ3の構造、及び作用について、図6A〜図7Cを参照して説明する。図6Aは、図2Aの雌型コネクタ3の正面図、図6Bは、図6Aの雌型コネクタ3の左側面図、図6Cは同右側面図、図6Dは、図6Aの雌型コネクタ3の断面図である。
雌型コネクタ3は、内腔が液体流通用流路を形成する内筒20と、内径が内筒20の外径よりも大きく内筒の外側に同軸に結合された外筒11とを有する。外筒11の後端部に把持部10が形成され、また、内筒20の中央部と結合している。外筒11は、先端側が開口しており、内部にインナー部材21が篏込まれている。インナー部材21の内周面には、係合突起12が形成されている。内筒20は、外筒11の内部で開口に向かって延在する内筒先端部20aと、外筒11の後方に延びて把持部10の内側に位置するチューブ接続部20bとを有する。
次に、図7A〜図7Cを参照して、雄型コネクタ1と雌型コネクタ3を接続した時の状態及び作用について説明する。図7Aは、分解状態での雄型コネクタ1及び雌型コネクタ3を示す断面図、図7Bは、接続状態での雄型コネクタ1及び雌型コネクタ3を示す正面図、図7Cは、図7Bの雄型コネクタ1及び雌型コネクタ3の断面図である。
接続する時には、図7Aに示すように、雄型コネクタ1の先端に雌型コネクタ3の先端開口部を対向させて、雄型コネクタ1を押し込みながら回転させる。それにより、雌型コネクタ3の内面に設けられた係合突起12と、雄型コネクタ1の外周面のねじ溝6aとの係合を介して、雄型コネクタ1の先端に雌型コネクタ3が装着され固定される。
その際、雌型コネクタ3への雄型コネクタ1の進入に伴い、内筒先端部20aは、雄型コネクタ1の先端に装着された密閉弁14のスリットを押し広げながら貫通して雄型コネクタ1の内部に達し、流路を開通させる。
なお、以上のような保護キャップ2の装着、あるいは雌型コネクタ3との接続のためには、雄型コネクタ1は、他の形態とすることもできる。すなわち、雄型コネクタを、内腔が液体流通用流路を形成する内筒と、内径が内筒の外径よりも大きく内筒の外側に同軸に結合された外筒とから構成する。内筒の先端は外筒の先端よりも内部側に位置しており、保護キャップ及び雌型コネクタは、外筒の外側に装着される。この構成によれば、誤って雄型コネクタ先端部に触れた場合でも、液体が流通する内筒に触れることは回避でき、内筒を保護することができる。外筒に付着した菌は、保護キャップを被せれば上述のように殺菌することができるので、菌が流路内に侵入することがない。
以下に、本実施の形態における医療用コネクタ装置において、雄型コネクタ1に保護キャップ2を装着した際に得られる効果について確認するための実験の結果について説明する。実験により、雄型コネクタ1の先端部の周辺と保護キャップ2の内面との間に密閉された空間19が形成され、この密閉空間内で、殺菌剤含浸部材18が所定の間隔を保持して雄型コネクタ1の先端と対向する状態が維持されることにより、十分な殺菌効果が得られることが実証された。また、その際、殺菌剤含浸部材18と雄型コネクタ1の先端との接触に起因する殺菌剤の滲出が回避され、殺菌剤がコネクタの先端部からコネクタ・導管の内部流路に浸入する不都合を回避できることが実証された。
[実験1:殺菌能の検証]
ポビドンヨード溶液が、雄型コネクタ1の先端部に非接触の状態で対向する構成により、雄型コネクタ1の先端部に存在する菌を殺菌する作用が得られることについて検証した。
実験方法は以下のとおりである。まず、評価菌種として、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Escherichia coli、Pseudomonas aeruginosa、Candida albicansの5菌種を用いた。ブドウ球菌属の場合は、Tween 80(Polyoxyethylene Sorbitan Monooleate)を0.01%添加した生理的食塩水、その他の菌種の場合は生理的食塩水に溶解させたものを用意した。
次に、雄型コネクタ1の先端部に10CFU/20μLの菌液を分注し、保護キャップ2を装着後、30−35℃の体温条件あるいは10℃の低温条件で3hr静置した。その後、保護キャップ2を外し、雄型コネクタ1をリンス液(FLUID D−ST液/BioMerieux)10mL中に入れ30sec攪拌後、φ0.45μmのフィルターで濾過を行った。これを3回繰り返した後、このフィルターをSCD寒天培地に載せて30−35℃で培養後、生菌数を確認した。
本実施の形態に基づく実施例1としては、保護キャップ2の殺菌剤含浸部材18に10%ポビドンヨード溶液を含浸させたもの、比較例1としては、保護キャップ2の殺菌剤含浸部材18にポビドンヨード溶液に代えて生理的食塩水を含浸させたものを使用した。
実験の結果について、(表1)を参照して説明する。比較例1については、どちらの温度条件下でも分注した菌数からの変化が認められなかったが、実施例1については、どちらの条件下でも全ての菌種を殺滅することが出来た。従って、ポビドンヨード溶液が雄型コネクタ1の先端部に非接触の状態でも、コネクタ先端部に存在する菌を殺菌可能であることを確認できた。
Figure 0005278548
[実験2:ポビドンヨード溶液混入試験]
保護キャップ2を装着し外した後に、コネクタ導管部分に通液を行った場合に、保護キャップ2の殺菌剤含浸部材18中のポビドンヨード溶液が通液内に混入するかどうか確認した。
実験方法は以下のとおりである。すなわち、雄型コネクタ1の先端部に保護キャップ2を装着し4hr静置後、保護キャップ2を外し、この雄型コネクタ1に雌型コネクタ3を接続後、チューブ内に超純水を20mL通液して、実施例2とした。この超純水について0.02Nチオ硫酸ナトリウム溶液を滴定液として用いた酸化還元滴定法にて有効ヨウ素の定量を行った。従来品のコネクタについて同様の試験を行ったものを、比較例2とした(従来品は全て、ポビドンヨード溶液にコネクタ先端が接触している)。
実験の結果を示す図8から、実施例2では、比較例2A〜2Dと比較して、含浸部材内の有効ヨウ素量が多いにも関わらず、通液内への混入が認められなかったことが判る。
この結果により、殺菌剤含浸部材18をコネクタと非接触とすることで、殺菌剤含浸部材18中のポビドンヨード溶液の滲出が回避可能であることを確認できた。
[実験3:殺菌能保持性能の検証]
雄型コネクタ1の先端部に存在する菌を殺菌可能な保存期間について確認した。実験方法は以下のとおりである。すなわち、雄型コネクタ1に保護キャップ2を装着し、アルミ包材に包装後40℃/75%RHの条件下で加速保管を行い、殺菌能に重要なポビドンヨード溶液中の水分量及び有効ヨウ素量の経時変化の評価を行った。水分量については、保管前重量と保管後重量との差を測定することで算出した。
有効ヨウ素量については、保護キャップ2を99.5%エタノールに一晩浸漬後、さらに十分な共洗いによりポビドンヨードを抽出した後、0.01Mチオ硫酸ナトリウム溶液を滴定液として用いた酸化還元滴定法にて有効ヨウ素の定量を行った。この時、試験毎にポビドンヨード溶液の検量線を作成し、これにより検体の有効ヨウ素量を算出した。これと同時に室温条件下でも同様に保管し、水分量・有効ヨウ素量データから加速保管と室温保管との関係を確認した。
また、これについて、実験1と同様の試験により殺菌能試験を行い、殺菌能保持可能期間を検討した。なお、温度条件は30−35℃の1条件とし、評価菌種はStaphylococcus epidermidisの1菌種とした。比較例3としては、保護キャップ2の含浸部材に含浸させているポビドンヨード溶液の代わりに生理的食塩水を含浸させたものを使用した。
加速保管の実験結果を図9Aに、室温保管の実験の結果を図9Bに示す。この実験結果によれば、各保管期間の水分量及び有効ヨウ素量の対比から、室温保管12M(月)は加速保管6W(週間)に、室温保管24Mは加速保管12Wにそれぞれ相当することが判る。従って、加速保管は室温保管の8倍相当の保管期間に相当することを確認できた。
また、殺菌能試験の結果を(表2)に示す。この試験の結果、加速保管18Wで生菌が認められたことから、実施例3の場合は、加速保管15Wまで十分な殺菌能が保持可能であることが確認された。
Figure 0005278548
以上の結果により、加速保管15Wは室温保管2年半相当に匹敵するため、殺菌能は約2年半保持することが可能であるということを確認できた。
[実験4:密閉空間内の殺菌剤濃度と非接触殺菌能の関係の検証]
密閉空間内での殺菌剤濃度による非接触殺菌能の変化について調べる実験を行った。
(1)ステップ1
先ず、ステップ1として以下の実験を行なった。すなわち、殺菌剤として10%のポビドンヨード溶液を用い(実施例4)、評価菌種として10CFUのS. epidermidisを用い、評価菌種との比較用に生理食塩水をそれぞれ用いた(比較例4)。
スポンジに、10μl、50μl、150μl、300μlのポビドンヨード溶液をそれぞれ含浸させた。ポビドンヨード溶液が含浸したスポンジを5mlシリンジのプランジャーのガスケットに装着し、空間が630mlとなるようにプランジャーを調節した。
フォームと反対側(シリンジ先端細径部)に10CFUの菌液(Tween80を0.01%添加した生理食塩水で希釈)を20μl分注し、密閉した。これを、室温で静置して、1時間後に生菌数を計測した。この実験の結果を(表3)に示す。
Figure 0005278548
この実験結果から、菌を殺滅するために必要なポビドンヨード溶液の密閉空間体積に対する割合を算出した。空間体積が630mmの場合、10%のポビドンヨード溶液が50μl以上あれば10CFUのS. epidermidisを殺滅可能であることが判る。
(2)ステップ2
次に、ステップ2として以下の実験を行なった。すなわち、スポンジに、10μl、50μl、150μl、300μlのポビドンヨード溶液をそれぞれ含浸させた。ポビドンヨード溶液が含浸したフォームを5mlシリンジのプランジャーのガスケットに装着し、空間が各評価体積となるようにプランジャーを調節した。各評価体積は、630mm、378mm、189mm、126mmとした。
フォームと反対側(シリンジ先端細径部)に10CFUの菌液(Tween80を0.01%添加した生理食塩水で希釈)を20μl分注した。室温で静置後、各評価時間毎に生菌数を計測して殺滅完了時間を調べた。その結果を(表4)に示す。評価時間は0.5hr、及び1hrとした。
Figure 0005278548
この実験結果によれば、10%ポビドンヨード溶液が空間体積に対して約8%以上存在すれば、10CFUのS. epidermidisを殺滅可能であることが判る。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における医療用液体連通装置は、経腸栄養法に用いられるコネクタ装置を適用例とするものである。図10A〜図10Bを参照して、本実施の形態における経腸栄養用コネクタ装置の構成について説明する。
経腸栄養法では、患者の鼻腔から胃又は十二指腸にまで通されたチューブを介して栄養剤、流動食、又は薬剤などの液状物が投与される。栄養剤等を投与する際には、まず、栄養剤等を医療用容器に注入する。次に、医療用容器のポート(通液部)に、チューブを含む注入路セットの一端に装着されたコネクタを接続する。さらに、医療用容器を、注入路セットが接続されたポートを下側にしてハンガーに吊り下げる。医療用容器をハンガーに吊り下げた状態で、注入路セットの他端に装着されたコネクタを、患者に装着されたチューブの端部のコネクタに接続し、医療用容器内の栄養剤等の液状物を患者に投与する。
図10Aは、注入路セットが接続される医療用容器22のポート23を示す。ポート23は、液状物が通過するための通液孔が形成された管状部24と、管状部24の先端を形成する経腸栄養用コネクタ25を有する。コネクタ25は、ルアー接続方式により注入路セットの一端のコネクタ(図示せず)と接続される。すなわち、コネクタ25と注入路セットの一端に装着されたコネクタとが、本実施の形態における医療用液体連通装置を構成する。
この経腸栄養用コネクタ装置は更に、保護キャップ26を含み、医療用容器22が使用されていない状態では、コネクタ25には、保護キャップ26が装着される。保護キャップ26の内部構造を、図10Bに示す。保護キャップ26は、一端が閉塞された筒形状を有しており、最奥部に殺菌剤含浸部材27が保持されている。保護キャップ26の開口端部の内周面には、封止部材28が装着されている。
図10Cに示すように、保護キャップ26はコネクタ25に装着された状態において、コネクタ25の先端の周囲を包囲する空間29を形成し、殺菌剤含浸部材27が所定の間隔を保持してコネクタ25の先端と対向する。また、保護キャップ26がコネクタ25に装着された状態で、コネクタ25の外周面と保護キャップ26の内周面間に封止部材28が押圧されて、空間29の気密構造が形成される。
以上のような、本実施の形態の経腸栄養用コネクタ装置によれば、コネクタ25の先端部に保護キャップ26を装着することにより、当該部分の殺菌状態を容易に保持することができる。しかも、殺菌剤含浸部材27と経腸栄養用コネクタ25の先端との間に所定の空間29が設けられるので、殺菌剤含浸部材27が押圧力を受けることによる殺菌剤の滲出が回避される。従って、滲出した殺菌剤が、コネクタ25の先端部からポート23の内部流路に浸入することや、滲出した殺菌剤が外部に漏出して、周囲を汚染するような不都合を回避することができる。
なお、上述の構成では、医療用容器22のポート23に設けられた経腸栄養用コネクタ25に保護キャップ26が装着されるが、患者に装着されたチューブの端部のコネクタに保護キャップを装着するように構成して、同様の効果を得ることもできる。
(実施の形態3)
実施の形態3における医療用液体連通装置は、医療用混注ポート装置を適用例としたものである。図11A〜図11Bを参照して、本実施の形態における混注ポート装置の構成について説明する。
医療用混注ポートは、患者に薬液等を投与する場合に、主たる薬液とは異なる薬液を、薬液供給用送液路に混注し、または、送液路を流れる液体をサンプル採取する場合等に用いられる。そのため、混注ポートは、先端が鋭利ではない挿入体を弁に形成された挿入孔に挿入して上記操作を行なうことができるように構成されている。
図11Aに示す混注ポート30は、連通対象であるチューブ31の途中に装着されている。なお、連通対象はチューブに限られず、他のどのような形態のものであってもよい。チューブ31には台座32が設けられ、台座32にカバー34が装着されている。台座32とカバー33により、中央部に挿入孔が形成されたディスク状の弁34が保持されている。すなわち、台座32により弁34が支持され、カバー33が弁34に当接して、台座32とカバー33の間に弁34が挟持されている。カバー34は、中央部に弁34の中央部上面を露出させる嵌合孔を有する。台座32は、チューブ31の内腔に通じる貫通孔を有する。
この混注ポート30の弁34を貫通してシリンジ先端部を構成するルアーのような挿入体(図示せず)が挿入されると、挿入体の内腔がチューブ31の内腔と連通する。それにより、液体を注入および/または採取でき、弁34からルアーを抜くと弁34がその弾性により閉じる。すなわち、混注ポート30と挿入体とから構成される混注ポート装置が、本実施の形態における医療用液体連通装置を構成する。
混注ポート装置は更に、保護キャップ35を含み、混注ポート30が使用されていない状態では、混注ポート30には、保護キャップ35が装着される。
図11Bに、保護キャップ35の内部構造を示す。保護キャップ35は、一端が閉塞された筒形状を有しており、最奥部に殺菌剤含浸部材36が保持されている。保護キャップ35の開口端部の内周面には、封止部材37が装着されている。
保護キャップ35は混注ポート30に装着された状態において、混注ポート30の上端の周囲を包囲する空間を形成し、殺菌剤含浸部材36が所定の間隔を保持して混注ポート30の上端と対向する。また、保護キャップ35が混注ポート30に装着された状態で、混注ポート30の外周面と保護キャップ35の内周面間に封止部材37が押圧されて、空間の気密構造が形成される。
以上のような、本実施の形態の医療用混注ポート装置によれば、混注ポート30の上端部に保護キャップ35を装着することにより、当該部分の殺菌状態を容易に保持することができる。しかも、殺菌剤含浸部材36と混注ポート30の先端との間に所定の空間が設けられるので、殺菌剤含浸部材36が押圧力を受けることによる殺菌剤の滲出が回避される。従って、滲出した殺菌剤が、混注ポート30の先端部からチューブ31の内部流路に浸入することや、滲出した殺菌剤が外部に漏出して、周囲を汚染するような不都合を回避することができる。
図12は、本実施の形態における他の態様の混注ポート装置を示す斜視図である。図11Aに示した混注ポート装置と同様の要素については、同一の参照符号を付して説明の繰り返しを省略する。この態様においては、チューブ31の一端に混注ポート30が装着されている。このような態様でも、上述と同様の保護キャップを用いることにより、上述と同様の効果を得ることができる。
本発明の医療用液体連通装置によれば、殺菌剤含浸部材を奥部に保持する保護キャップを装着することにより、結合部材の先端部を十分に殺菌可能であって、しかも、結合部材の先端部が殺菌剤含浸部材に接触することに起因する殺菌剤の漏出が回避されるので、腹膜透析や輸液用等における流路接続のためのコネクタ装置等に有用である。
1 雄型コネクタ
2、26、35 保護キャップ
3 雌型コネクタ
4、9、31 チューブ
5、10 把持部
6 円筒部
6a ねじ溝
6b 当接部
7 先端小径部
8 弾性リング
11、16 外筒
12、17b 係合突起
13、17、21 インナー部材
13a チューブ接続部
13b 流路
14 密閉弁
15 フランジ
15a リブ
16a 縮径部
17a 内端部
17c 環状フランジ
18、27、36 殺菌剤含浸部材
19、29 空間
20 内筒
20a 内筒先端部
20b チューブ接続部
21 インナー部材
22 医療用容器
23 ポート
24 管状部
25 経腸栄養用コネクタ
28、37 封止部材
30 混注ポート
32 台座
33 カバー
34 弁

Claims (14)

  1. 連通対象に各々装着され互いに結合されることにより前記連通対象間の連通流路を形成する結合部材と、
    一端が閉塞された筒形状を有して殺菌剤含浸部材を最奥部に保持し、互いに分離された状態の前記結合部材の少なくとも一方に装着可能な保護キャップとを備え、
    前記保護キャップが前記結合部材に装着された状態において、前記保護キャップの内周面は前記結合部材の先端部を包囲する空間を形成し、前記殺菌剤含浸部材が前記筒形状の軸方向における間隔を保持して前記結合部材の先端部と対向するように、前記結合部材と前記保護キャップの相互の寸法関係が設定され、
    前記保護キャップの開口端部の内周面または前記結合部材における前記保護キャップの開口端部に対応する部位の外周面に装着された封止部材を備え、前記保護キャップの装着状態で、前記結合部材の外周面と前記保護キャップの内周面間に前記封止部材が押圧されて前記空間の気密構造が形成されることを特徴とする医療用液体連通装置。
  2. 前記結合部材の一方は雄型コネクタであり、その後端部に前記連通対象の一方と連結される装着部を有し、
    前記結合部材の他方は雌型コネクタであり、その後端部に第2の前記連通対象と連結される装着部を有する請求項1に記載の医療用液体連通装置。
  3. 前記雄型コネクタは、内腔が液体流通用流路を形成する内筒と、内径が前記内筒の外径よりも大きく前記内筒の外側に同軸に結合された外筒とを有し、
    前記内筒の先端が前記外筒の先端よりも内部側に位置しており、
    前記保護キャップ及び前記雌型コネクタは、前記外筒の外側に装着される請求項2に記載の医療用液体連通装置。
  4. 前記雄型コネクタは、先端部に内腔を遮蔽する密閉弁を有し、
    前記雌型コネクタは、内腔が液体流通用流路を形成する内筒と、内径が前記内筒の外径よりも大きく前記内筒の外側に同軸に結合された外筒とを有して、前記外筒の内側に前記雄型コネクタが挿入されて接続され、
    前記雄型コネクタと前記雌型コネクタとが接続されたとき、前記雌型コネクタの前記内筒の先端が前記密閉弁を貫通して流路が開通する請求項2に記載の医療用液体連通装置。
  5. 前記密閉弁よりも先端側に、前記雄型コネクタの内面に形成され前記密閉弁の外径よりも小さい開口を形成するフランジが設けられた請求項4に記載の医療用液体連通装置。
  6. 前記フランジに、前記雄型コネクタの先端側に延びるリブが設けられた請求項5に記載の医療用液体連通装置。
  7. 前記保護キャップの内部に、前記雄型コネクタの前記保護キャップ内の奥部に向かう移動位置を規制して前記空間を確保する位置規制部が設けられた請求項2〜6のいずれか1項に記載の医療用液体連通装置。
  8. 前記位置規制部は環状フランジにより形成され、前記雄型コネクタの先端部外面には前記環状フランジの内径よりも大きい外径を有する当接部が形成され、
    前記雄型コネクタと前記保護キャップとが接続されたとき、前記環状フランジと前記当接部の接触により前記雄型コネクタの前記保護キャップ内の奥部に向かう移動位置が規制される請求項7に記載の医療用液体連通装置。
  9. 前記雄型コネクタと前記保護キャップとは螺合により結合するように構成され、
    前記雄型コネクタと前記保護キャップの前記螺合の最深位置が前記位置規制部として機能し、前記雄型コネクタの前記保護キャップ内の奥部に向かう移動位置が規制される請求項7に記載の医療用液体連通装置。
  10. 前記保護キャップの内部にインナー部材が嵌入され、前記インナー部材により前記殺菌剤含浸部材が前記保護キャップの最奥部に保持されている請求項2記載の医療用液体連通装置。
  11. 前記インナー部材は、前記雄型コネクタの前記保護キャップ内の奥部に向かう移動位置を規制して前記空間を確保する位置規制部を有する請求項10に記載の医療用液体連通装置。
  12. 前記保護キャップの最奥部に、開口部側よりも小径になった縮径部が設けられ、前記縮径部に前記殺菌剤含浸部材が配置されている請求項2に記載の医療用液体連通装置。
  13. 前記連通対象の一方は、経腸栄養法に用いられる栄養剤等を注入するための医療用容器のポート、他方は、前記医療用容器と患者の間を接続するためのチューブを含む経腸栄養セットであり、
    前記医療用容器のポートに設けられた経腸栄養用コネクタが前記結合部材の一方を構成し、
    前記栄養セットの一端に設けられ前記経腸栄養用コネクタと接続されるコネクタが、前記結合部材の他方を構成する請求項1に記載の医療用液体連通装置。
  14. 前記結合部材の一方は混注ポートであり、前記混注ポートは、連通対象に設けられる台座と、前記台座に下面側から支持され中央部に挿入孔が形成されたディスク状の弁と、前記弁の中央部の上面を露出させる嵌合孔を有し前記弁の周縁を上面側から覆うカバーとを含み、
    前記結合部材の他方は、前記混注ポートに挿入可能でその内腔が液体流路を形成している挿入体であり、
    前記保護キャップは、前記混注ポートに対して装着されるように構成された請求項1に記載の医療用液体連通装置。
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