JP5278224B2 - スイッチング電源装置、およびスイッチング電源制御回路 - Google Patents

スイッチング電源装置、およびスイッチング電源制御回路 Download PDF

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Description

本発明は、電流共振インダクタと電流共振コンデンサを有する直列共振回路を備えたスイッチング電源装置、およびスイッチング電源制御回路に関し、とくに複数の同期整流用のスイッチ素子を共通の回路部品によって制御するようにしたスイッチング電源装置、およびスイッチング電源制御回路に関する。
従来のスイッチング電源装置としては、図9に示すような電流共振型コンバータを備えたものが知られている。この電流共振型コンバータには、共振インダクタLrと共振コンデンサCrを有する直列共振回路に入力直流電圧Viが印加されていて、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等からなる2つの主スイッチ素子Qa,Qbをオンオフして電力変換用のトランスTの第1巻線L1を流れる一次側電流の経路を制御することによって、トランスTの第1巻線L1に正弦波状の電流が流れる。また、トランスTの第2巻線L2、第3巻線L3(L1:L2:L3の巻線比をn:1:1とする。)には、それぞれ誘起した二次電流Is1,Is2を整流する整流ダイオードD1,D2と、負荷LDへの出力電圧VOを平滑する出力コンデンサCOとが接続されている。さらに、負荷LDへの出力電圧VOは、誤差増幅器1とVCO(電圧制御発振回路)2を介して主スイッチ素子Qa,Qbをオンオフするための駆動回路3に帰還され、トランスTの第1巻線L1に流れる電流と電圧を制御して、出力電圧VOを一定電圧に制御している。なお、VCO2は、誤差増幅器1の出力により出力電圧VOが設定電圧より高いか、もしくは軽負荷であると判断するとその出力周波数を高くし、出力電圧VOが設定電圧より低いか、もしくは重負荷であると判断するとその出力周波数を低くするよう機能している。
ところで、こうしたスイッチング電源装置を低電圧・大電流の電源として使用する場合に、トランスTの二次側に設けられた整流ダイオードD1,D2に二次電流Is1,Is2が流れるとき、整流ダイオードD1,D2の順方向下降電圧VFによって大きな電力損失VF×IOが発生する。このIOは、二次電流Is1,Is2の平均電流値のいずれかを示すものである。
そこで、これらの整流ダイオードD1,D2に替えて、それぞれオン抵抗が低いMOSFETQs1,Qs2を、図10に示すように同期整流用のスイッチ素子として接続して同期整流を行い、こうした電力損失を低減する他励駆動方式の電流共振回路が用いられている。図10のMOSFETQs1,Qs2は、駆動回路3によりそれぞれ一次側の主スイッチ素子Qa,Qbをオンオフする動作周波数fopに同期してオンオフ制御され、二次電流Is1,Is2が交互に出力コンデンサCOに蓄積される。
ここで、図9における二次側の整流ダイオードD1,D2をオン抵抗が低いMOSFETQs1,Qs2に置き換えた、図10の電流共振型コンバータにおける他励駆動同期整流について考察する。
同期整流方式には自励駆動方式と他励駆動方式がある。他励駆動方式については、ロジック回路で駆動信号を出すため、ロジック回路を電源ICに内蔵すると、電源メーカにとって容易に同期整流機能を実現できる。したがって、ICメーカ各社は様々な他励駆動方式を考案している(後述する特許文献1〜5参照。)。
さて、こうした従来のスイッチング電源装置は、主スイッチ素子Qa,Qbをスイッチング動作させて、電圧変換用のトランスTを介して任意の直流出力を得るように構成されていることから、二次側に接続される負荷LDの大きさ等によっては出力コンデンサCOに蓄積された電荷が放電されてトランスT側へ逆流する電流(逆電流)が発生して、逆流領域での電力損失が問題になる。
他励駆動同期整流について単純に考えると、MOSFETQs1,Qs2の同期駆動信号が主スイッチ素子Qa,Qbをスイッチング制御するゲート信号に同期していればよいように思われる。しかし実際には、各動作モードでそれぞれ逆流領域を検出してそれぞれに同期した駆動信号に変換しないと、出力コンデンサCOに蓄積された電荷が放電されてトランスT側へ逆流する電流(逆電流)が発生して効率低下が生じ、さらには一次側に電力が逆流することによって回路破壊のおそれも生じてしまう。
図10の電流共振型コンバータでは、図9の電流共振型コンバータのトランスTを励磁インダクタンス成分Lmと理想トランスTiとに分けて図示し、その動作原理を分りやすく示してある。ここで、上述した逆流領域の電力損失の説明に先立って、電流共振型コンバータの動作原理について説明する。
ここに示す電流共振型コンバータは、以下の式(1)、式(2)のように、二種類の基本的な電流共振周波数fr1とfr2が定義される。ここでLr,LmおよびCrを、それぞれ共振インダクタLrのインダクタンス、トランスTの励磁インダクタンス成分および共振コンデンサCrのキャパシタンスとしている。
Figure 0005278224
Figure 0005278224
図10のスイッチング電源装置では、負荷LDに電力の供給がある場合、トランスTの励磁インダクタンス成分Lmの電圧が出力電圧VOに応じてn×(VO+VF)にクランプされ、励磁インダクタンス成分Lmは電流共振に関与せず、共振コンデンサCrと共振インダクタLrで決まる第1の共振周波数fr1(上記(1)式参照)で動作することによって、二次側回路に電力が供給される。この場合、励磁インダクタンス成分Lmに流れる電流Imと共振電流Irとの和が、共振コンデンサCrへの充放電電流として流れる。このとき、主スイッチ素子Qa,Qbの動作周波数fopについては、出力電圧VOを安定させるようにVCO2で制御している。
第2の共振周波数fr2(上記(2)式参照)は、トランスTの二次側に接続された負荷LDに電力供給が行われない場合の共振周波数であって、理想トランスTiがトランスとして機能せずトランスTの励磁インダクタンス成分Lmの電圧がクランプされないので、主に共振コンデンサCrのキャパシタンスCrと共振インダクタLrの共振インダクタンスLrと励磁インダクタンス成分Lmによって共振動作が行われる。
電流共振型コンバータの具体的な共振動作については、その動作周波数fopと第1の共振周波数fr1(以下、単に共振周波数という。)の関係、およびトランスTの二次側に接続される負荷LDの大きさによって、図11に示すように6つの動作モード(Mode1〜Mode6)に分けて考えることができる。
すなわち、図11においてMode1〜Mode3は、動作周波数fopが共振周波数fr1より低い場合であり、Mode4〜Mode6は、動作周波数fopが共振周波数fr1と等しいか、それより高い場合である。また、スイッチング電源装置の定格負荷(最大負荷)に対して接続される負荷LDの大きさが50%以上であれば重負荷状態(HL:Heavy Load)、50〜20%であれば軽負荷状態(LL:Light Load)、20%以下であれば超軽負荷状態(VLL:Very Light Load)であるものとする。
以下、図12ないし図17によって、各動作モード時にトランスTを介して誘導される二次側の電流波形について説明する。
ここで、各動作モードでの逆流領域は、電流共振型コンバータの動作周波数fopと共振周波数fr1の関係、および負荷LDによって決まるものであって、そのうち動作周波数fopは回路パラメータと負荷状態によって変わるが、共振周波数fr1は共振コンデンサCrと共振インダクタLrの大きさにより決まる。したがって、図10に示すような同期駆動信号Vgs1,Vgs2をパワースイッチング信号に完全に同期させる同期整流はシンプルな方法ではあるが、その場合には下記の5つの逆流領域が問題となり、それを解消するための対策が必要になる。
すなわち、2つの主スイッチ素子Qa,Qbをそれぞれゲート信号Vga,Vgbによってオンオフして二次電流Is1,Is2を供給するスイッチング電源装置は、図12に示す第1の動作モード(Mode1)では、スイッチング動作の各半周期(Top/2)後半のタイミングにおいて、それぞれ同期整流用のMOSFETQs1,Qs2を確実にオフしなければ、二次電流Is1,Is2の逆流を阻止できない。第1の動作モードにおける動作周波数fopと共振周波数fr1はfop<fr1の関係にあるので、共振動作の半周期(Tr/2)が終了してもスイッチング動作の半周期(Top/2)がまだ終了していないからである。したがって、同図(A),(B)に示すようなゲート信号Vga,Vgbがそのまま図10に示す同期整流用のMOSFETQs1,Qs2に対する同期駆動信号Vgs1,Vgs2として出力されると、このタイミング領域(RangeA)で逆流電流が流れる。
また、動作周波数fopが共振周波数fr1より低く、かつ負荷LDが軽負荷状態(LL)である第2の動作モード(Mode2)の場合、図12に示す逆流が起こるRangeAとは別に、図13に示すRangeB(主スイッチ素子QaあるいはQbがオンした直後のタイミングの領域)でも逆流が起こるおそれがあった。電流共振型コンバータでは、負荷LDがある程度軽くなると、共振動作の開始タイミングがスイッチング動作の開始より遅れるからである。そして、負荷LDがさらに軽くなると、共振動作の開始タイミングもさらに遅れる、という動作を示す。
同様に、動作周波数fopが共振周波数fr1より低く、かつ負荷LDがさらに小さな超軽負荷状態(VLL)である第3の動作モード(Mode3)の場合も、RangeAとRangeBで逆流が起こる。そして、さらに図14に示す共振周期Trの半周期内であるが、共振が終わってしまっている領域に相当するRangeCでも逆流が起こる。
図15に示す第4の動作モード(Mode4)は、動作周波数fopが共振周波数fr1以上であり、かつ負荷LDが重負荷の状態(HL)であって、この場合には、二次電流Is1,Is2が連続しているために逆流が起こるおそれはない。
図16に示す第5の動作モード(Mode5)では、動作周波数fopが共振周波数fr1以上で、かつ負荷LDが軽負荷状態(LL)であって、RangeD(主スイッチ素子QaあるいはQbがオンした直後のタイミングの領域)で逆流が起こる。
動作周波数fopが共振周波数fr1以上で、かつ超軽負荷状態(VLL)である図17の第6の動作モード(Mode6)の場合にも、図16に示すRangeDで逆流が起こる。そして、さらに2つの主スイッチ素子Qa,Qbがそれぞれオンしている期間のRangeEの領域であって、二次側に電力供給されないタイミングにも逆流が起こる。超軽負荷(VLL)状態では二次側に送るエネルギー量が少ないので、共振動作が短時間で終了するからである。したがって、同期整流用のMOSFETQs1,Qs2に対する同期駆動信号Vgs1,Vgs2として、ゲート信号Vga,Vgbと同期する信号(同じ信号)を適用した場合は、各動作モード1〜3および5,6で逆流が発生するため、それらに対応する領域(RangeA〜E)での同期駆動信号Vgs1,Vgs2の信号波形をそれぞれ成形する必要があった。
そこで、従来のスイッチング電源装置では、ゲート信号Vga,Vgbのオン期間より少しだけ狭いパルス幅で一定パルス幅信号(CWP:Constant Width Pulse)を出力するCWP生成回路を設けて、同期整流用のMOSFETへの同期駆動信号Vgs1,Vgs2を波形成形するようにしている(たとえば、特許文献1参照。)。すなわち、動作周波数fopが共振周波数fr1と同じか、それより高い場合は、同期駆動信号Vgs1,Vgs2がゲート信号Vga,Vgbに同期するようにし、動作周波数fopが共振周波数fr1より小さいときに、同期駆動信号Vgs1,Vgs2を一定パルス幅信号CWPに同期して終了させる。これにより、二次側の整流ダイオードD1,D2をオン抵抗が低いMOSFETQs1,Qs2に置き換えた場合でも、二次側からの逆流電流を防止することができるというものである。
ところが、特許文献1に記載された発明では、同期駆動信号Vgs1,Vgs2の立ち上がりのタイミングは常にゲート信号Vga,Vgbに同期しているため、第2の動作モード(Mode2)における逆流領域(RangeB)のように、二次電流が流れ始める直前での逆流を防ぐことが困難である。第3の動作モード(Mode3)における逆流領域(RangeC)にも対策できない。また、動作周波数fopが共振周波数fr1と同じか、それより高い動作Mode4〜Mode6の場合に、同期駆動信号Vgs1,Vgs2がゲート信号Vga,Vgbと同期していれば、軽負荷状態(LL)や超軽負荷状態(VLL)での逆流を阻止することができない。
別のスイッチング電源装置としては、図18(A)に示すように同期整流用のMOSFETの制御回路を構成する方法が考えられている(たとえば、特許文献2参照。)。また、その各部の動作波形を図18(B)に示す。
これは、同期整流用のスイッチ素子(MOSFET)のドレイン・ソース間電圧(Vds(on))を基準電圧REFとコンパレータ510で比較して同期整流用のMOSFETまたはそのボディダイオードが導通したことを検出し、この導通が検出され、かつゲート信号VgpがH(High)である期間だけ、同期整流用のMOSFETをオンさせる信号を与えるものである。すなわち、アンド(AND:論理積)回路430でコンパレータ510の出力である比較信号Vdscと一次側の主スイッチ素子Qa,Qbのゲート信号Vgpのアンド信号を生成し、これを波形成形された同期駆動信号Vgs(すなわち、Vgs1,Vgs2)として同期整流用のスイッチ素子であるMOSFETQs1,Qs2に出力するようにしたものである。
一般にMOSFETのドレイン・ソース間電圧Vdsは、MOSFETがオフしていてボディダイオードに電流が流れている状態では、ボディダイオードの順方向下降電圧VFと等しくなる。ボディダイオードの順方向下降電圧VFは、ソース電位を基準電位とすると、正確には−VFである。一方、MOSFETがオンしている状態では、そのオン抵抗と流れる電流との積となり、その値(絶対値)は通常VFより小さい。上記の基準電圧REFは、最初ボディダイオードに電流が流れていることを検出してMOSFETのオンを許可し、その後MOSFETがオンしてドレイン・ソース間電圧Vdsが小さくなってもMOSFETをオンさせ続けることができるように、その絶対値をかなり小さいものとしている。実際には、ノイズ等を考慮して、MOSFETまたはそのボディダイオードが導通していることを誤りなく検知できる程度には大きくする必要がある。
しかしながら、図18(B)に示すように、二次電流Isが減少してゼロとなるときは、基準電圧REFの値がいかに小さくとも、いつかはMOSFETのオン抵抗と流れる電流との積の方が小さくなる。すると、比較信号Vdscが反転してMOSFETがオフし、ボディダイオードに電流が流れる状態となり、ドレイン・ソース間電圧Vdsは−VFとなる。これにより、比較信号Vdscが再び反転して再びMOSFETがオンし、その結果として比較信号Vdscがさらに反転する。以後、図18(B)のエラー領域に示すように、二次電流Isが完全にゼロになるまで、MOSFETのオンオフを高周波で繰り返す。この発振現象は負荷LDが軽くなって二次電流Isが低下するほど顕著になる。このように、特許文献2に記載された発明は、二次電流Isが減少してゼロとなる度に必ず高周波の発振を繰り返すので、ノイズおよび電力変換効率の観点から課題のある方式となっている。
ボディダイオード(内蔵ダイオード)の導通電圧を考慮してターンオンしきい値(VTH2)を設定した発明としては、特許文献3に記載のものがある。ここでは、同期駆動信号のターンオンタイミングを内蔵ダイオードの導通電圧だけで決めるようにしているため、一次側のゲート信号Vga,Vgbに設定されたデッドタイムで誤動作を起こしやすいという問題があった。また、ターンオフタイミングを決めるしきい値(VTH1)が−20mV程度の微小電圧値かつマイナスの値であるため、ノイズの影響を受けやすく、オフ動作のタイミングが不安定になるという問題があった。
また別のスイッチング電源装置では、一次側の共振電流をカレントトランスで検出し、励磁電流は二次側補助巻線で検出し、共振電流検出信号を励磁電流検出信号と比較する。その比較結果信号とパワースイッチング信号と共振電流検出信号が0Aを超えたかどうかを検出する信号に基づいて同期整流信号を生成するようにしている(たとえば、特許文献4参照。)。
この特許文献4の技術では、各不連続モードにおける逆流問題を解決できるが、重負荷状態での動作モード(Mode1,4)で同期整流用のMOSFETのオンタイミングが遅くなるために電力効率が低下する。しかも、検出回路にはカレントトランスと補助巻線を利用しているため回路構成が複雑化する等、最適な調整値に設計することが困難であって、コストの観点からしても好ましくなかった。
さらに、逆方向に電流が流れることを阻止し得る同期整流回路、および電力変換損失の低減を図った電力変換器としては、特許文献5に記載された発明がある。これは、同期整流トランジスタのソース・ドレイン間電圧をコンパレータ回路で比較して、逆方向電流を検知したときスイッチング手段によって阻止しようとするものである。ここでは、同期整流トランジスタをターンオフさせるタイミングが決められているが、ターンオンさせるタイミングについての記載はない。したがって、上述した第2の動作モード(Mode2)、第3の動作モード(Mode3)、第5の動作モード(Mode5)および第6の動作モード(Mode6)で電流の逆流(RangeB,D)を防止する対策としては有効でなかった。
米国特許第7184280号明細書 米国特許出願公開2008/0055942号明細書 米国特許出願公開2005/0122753号明細書 特開2005−198438号公報 特開2005−198375号公報
このように従来のスイッチング電源装置では、前述した6つの動作モード(図11参照)のすべてにおいて、確実に二次電流の一次側への逆流を防止するようにした駆動回路を備えたものがなかった。たとえば、負荷が超軽負荷状態(VLL)となる第3の動作モード(Mode3)と第6の動作モード(Mode6)では、負荷状態を常に検出しておき、超軽負荷状態になったときに同期整流用のMOSFETをターンオンさせないで、電流の逆流(RangeC,E)を防止するという方法も可能である。ところが、このような軽負荷状態を検出する方法については、以下のような問題があった。
一つの検出方法は、誤差増幅器(エラーアンプ)1の出力信号をモニターして、スイッチング電源装置に接続された負荷の状態を検出するというものである。ところが、この方法はパルスバイパルスで負荷状態を検出するもの(ここでの「パルス」とはスイッチングパルスを意味する。)、すなわちスイッチングを1回行う度に負荷の状態を検出するものではない。そして、誤差増幅器1自体に応答遅れがあるため、実際に超軽負荷状態になってから超軽負荷である旨の状態検出信号を出すまでには必然的に時間遅れが生じて、直ぐに同期整流用のMOSFETのスイッチング動作を止めることができず、逆流問題の根本的解決とならない。また、通常の電流共振コンバータでは、VCO(電圧制御発振回路)2において負荷変動による周波数変動を少なくするような設計がなされている。そのため、誤差増幅器1からのエラー信号の変動も小さくなって、負荷変動を確実に検出することが難しく、しかもノイズの影響を受けやすくなる。
別の方法として、負荷に流れる電流を抵抗によってモニターして、軽負荷の状態を検出することも可能である。ところが、トランスの二次側に設けた抵抗で電力が消費されるために電力変換効率の低下が避けられないだけでなく、回路パラメータの設定によっては超軽負荷時に同期整流が一律に停止されることで大幅に効率が低下するという問題が生じていた。
さらに、従来のスイッチング電源装置では、トランスの二次側に2つの同期整流用のスイッチ素子が配置されていれば、それぞれに対し制御回路を設けていた。たとえば、特許文献2のスイッチング電源装置では、図18(A)に示す同期整流用の制御回路を2つ設けている。
このように、従来のスイッチング電源装置はそれぞれのスイッチ素子に対する同期制御回路を必要とするために全体の回路規模が大きくなり、しかもそれらの動作特性にばらつきが生じた場合には、互いの同期駆動信号に不均等が生じて電力変換効率を低下させたり、出力電圧にリップルが生じたりするという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、同期制御回路の回路規模を小さくするとともに複数の同期駆動信号を均等に生成することによって、いずれの動作モードでも確実に電流の逆流を防止できるスイッチング電源装置およびスイッチング電源制御回路を提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、入力直流電圧が直列共振回路に印加され、トランスを介して所定の出力電圧を発生し、負荷に電力供給するスイッチング電源装置が提供される。
このスイッチング電源装置では、直列共振回路は電流共振インダクタと電流共振コンデンサを有している。また、複数の主スイッチ素子は、たとえばMOSFETから構成され、交互にオンオフして直列共振回路の電流経路を切り換える。トランスは、主スイッチ素子を一次側でオンオフ制御することにより直列共振回路から二次側に電流を誘起させる。複数の同期整流用スイッチ素子は、内蔵ダイオードが並列に接続され、それぞれ複数の主スイッチ素子のいずれかに対応してオンオフしてトランスの二次電流を整流する。複数の端子間電圧検出回路には、同期整流用スイッチ素子の端子間電圧(Vga,Vgb)がそれぞれ入力されている。同期制御回路は、主スイッチ素子をそれぞれオンオフ制御する全てのゲート信号(Vga,Vgb)および全ての端子間電圧検出回路の出力信号に基づいて同期整流用スイッチ素子を制御するための同期駆動原信号(Vg-s)を生成し、同期整流用スイッチ素子に対し、対応する主スイッチ素子のゲート信号と同期駆動原信号との論理積信号(Vgs1,Vgs2)を出力する。
さらに同期駆動原信号を、主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング、あるいは複数の端子間電圧検出回路により検出される内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングのいずれか遅いタイミングに同期して同期整流用スイッチ素子をターンオンさせるとともに、主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングからの、内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングの遅れ時間(Tdif)を複数の基準時間信号と比較することによって決定した同期整流用スイッチ素子の最大オン幅が終了するときに同期整流用スイッチ素子をターンオフさせる信号とした。
本発明のスイッチング電源装置およびスイッチング電源制御回路では、超軽負荷時にも電力効率を悪化させずに安定した同期整流機能を実現でき、しかも複数の同期整流用スイッチ素子についての主要な同期制御部を共通に構成することにより、同期制御回路の回路規模を低減できる。
この発明のスイッチング電源装置の全体構成を示す回路図である。 実施の形態1に係るスイッチング電源装置の同期制御回路の一例を示す回路図である。 図2の同期制御回路における制御動作を説明するタイミング図である。 図2の同期制御回路における端子間電圧検出回路の構成を示す回路図である。 図2の同期制御回路における同期制御部の一例を示す回路図である。 図5の同期制御部による二次側電流の制御動作を説明するタイミング図である。 実施の形態2に係るスイッチング電源装置における同期制御部の別の構成例を示す回路図である。 図7の同期制御部による二次側電流の制御動作を説明するタイミング図である。 従来の電流共振型コンバータの一例を示す回路図である。 図7の整流ダイオードをMOSFETに置き換えた電流共振型コンバータを示す図である。 6つの動作モードの動作周波数fsと共振周波数frの関係、および負荷状態について示す図である。 第1の動作モード時にトランスを介して誘導される二次側の電流波形を示す図である。 第2の動作モード時にトランスを介して誘導される二次側の電流波形を示す図である。 第3の動作モード時にトランスを介して誘導される二次側の電流波形を示す図である。 第4の動作モード時にトランスを介して誘導される二次側の電流波形を示す図である。 第5の動作モード時にトランスを介して誘導される二次側の電流波形を示す図である。 第6の動作モード時にトランスを介して誘導される二次側の電流波形を示す図である。 従来技術の問題点を説明するための図であって、(A)は同期整流用のMOSFETの制御回路を示す図、(B)は制御回路の各部の動作波形図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明のスイッチング電源装置の全体構成を示す回路図である。
このスイッチング電源装置は、入力直流電圧Viが共振インダクタLrと共振コンデンサCrを有する直列共振回路に印加され、トランスTを介して負荷LDに所定の出力電圧VOを発生するように構成されたものである。MOSFETQa,Qbは、トランスTの一次側で交互にスイッチングすることにより直列共振回路への電流経路を切り換える主スイッチ素子である。共振インダクタLrの一端はトランスTの第1巻線L1の一端に接続され、第1巻線L1の他端は共振コンデンサCrの一端に接続される。なお、トランスT以外にインダクタンスを設けずに、トランスTのリーケージインダクタンスを電流共振インダクタとする構成であってもよい。また、トランスTとは別に外付けのインダクタンスを設け、当該外付けインダクタンスとリーケージインダクタンスの合成で電流共振インダクタを構成してもよい。
トランスTの二次側には、第2巻線L2と第3巻線L3が互いに直列に接続され、その接続点が出力コンデンサCOと負荷LDの一端に接続されている。また、第2巻線L2と第3巻線L3の他端は、それぞれ同期整流用のMOSFETQs1,Qs2を介して出力コンデンサCOと負荷LDの接地側の他端と接続されている。MOSFETQs1,Qs2は、トランスTから誘導される二次電流Is1,Is2を一次側のMOSFETQa,Qbのオンオフ動作に対応してオンオフすることにより、負荷LDに所定の出力電圧VOを供給する同期整流用スイッチ素子であって、そこには後述する図2に示すような内蔵ダイオード(ボディダイオード、もしくはボディダイオードと外付けダイオード)Ds1,Ds2がそれぞれ並列に接続されている。
負荷LDへ供給される出力電圧VOは、誤差増幅器1とVCO(電圧制御発振回路)2を介してMOSFETQa,Qbの駆動回路3に帰還される。VCO2は、誤差増幅器1の出力により出力電圧VOが設定電圧より高いか、もしくは負荷LDが軽負荷であると判断するとその出力周波数を高くし、出力電圧VOが設定電圧より低いか、もしくは負荷LDが重負荷であると判断するとその出力周波数を低くするよう機能している。このとき、駆動回路3は所定のタイミングで交互にオンオフするゲート信号Vga,Vgbを生成して、MOSFETQa,Qbの電流Ia,Ibを所定のタイミングで矢印方向に流すように制御する。駆動回路3で生成されたゲート信号Vga,Vgbは、互いに500ns程度のデッドタイムを有して、同時にはオンしない信号である。なお、電流Ia,Ibは、動作状況によって矢印と逆方向に流れる場合がある。
この発明のスイッチング電源装置では、複数、たとえば2つの同期整流用のMOSFETQs1,Qs2に対して一つの同期制御回路4を設けるだけでよい。この同期制御回路4には、駆動回路3で生成されたゲート信号Vga,Vgbが入力され、さらに同期整流用のMOSFETQs1,Qs2からそれぞれのドレイン・ソース間の端子間電圧信号Vds1,Vds2が入力されていて、それらの信号Vga,Vgb、およびVds1,Vds2に基づいて、同期制御回路4からMOSFETQs1,Qs2のオン期間を制御する同期駆動信号Vgs1,Vgs2が出力できる。
以下の実施の形態1,2において具体的に説明するが、これらの同期駆動信号Vgs1,Vgs2は、同期駆動原信号とMOSFETQa,Qbのそれぞれに対応するゲート信号Vga,Vgbとのアンド(AND:論理積)信号として出力され、同期整流用のMOSFETQs1,Qs2をMOSFETQa,Qbのオンタイミングに同期してそれぞれ交互にターンオンすることによって、同期整流用のMOSFETQs1,Qs2によってトランスTの第2,第3巻線L2,L3に流れる電流を制御して、超軽負荷時に同期整流を一律に停止することなしに、いずれの動作モードでも確実に二次側電流の逆流を防止できる。
(実施の形態1)
図2は、実施の形態1に係るスイッチング電源装置の同期制御回路4の一例を示す回路図である。なお、トランスTの1次側回路は、図示を省略している。
この同期制御回路4は、ゲート信号Vga,Vgbが供給されるゲート信号入力端子4a,4bを備え、同期制御部5、2つの端子間電圧検出回路6,7、アンド回路41,42,45,46、およびオア(OR:論理和)回路43,44から構成される。端子間電圧検出回路6,7は、それぞれ端子間電圧信号Vds1,Vds2が入力され、当該Vds1,Vds2からレベル検出信号Vdsc1,Vdsc2を生成するもので、いずれも後述する図4に示す構成を有している。レベル検出信号Vdsc1,Vdsc2は、それぞれアンド回路41,42の一方入力端子に出力され、それらの他方入力端子はゲート信号入力端子4a,4bと接続されている。また、これらのゲート信号入力端子4a,4bはオア回路43に入力され、オア回路43から同期制御部5にゲート信号Vga,Vgbの論理和信号であるゲート信号Vgpが入力されている。さらに、アンド回路41,42の出力端子は、オア回路44を介して同じく同期制御部5と接続され、この同期制御部5によって一つの同期駆動原信号Vg-sが生成されている。
同期制御部5の出力端子は、アンド回路45,46の一方入力端子と接続され、アンド回路45,46の他方入力端子はそれぞれゲート信号入力端子4a,4bと接続されている。同期制御部5からの同期駆動原信号Vg-sは、それぞれアンド回路45,46を介してMOSFETQs1,Qs2の同期駆動信号Vgs1,Vgs2として分配される。以上のように、同期整流用のMOSFETQs1,Qs2を制御するための主要な同期制御部5が同期制御回路4内で単一の共通回路として構成されているため、同期制御回路4の回路規模を低減できる。
図3は、図2の同期制御回路4における制御動作を説明するタイミング図である。同図(A),(B)に示すように、ゲート信号Vga,Vgbは両者が共にL(Low)となるデッドタイムTd(500ns)を有している。同期制御部5では、同図(C)に示すゲート信号Vgpから同図(D)の同期駆動原信号Vg-sが生成され、アンド回路45,46から同期整流用のMOSFETQs1,Qs2に同図(E),(F)に示す同期駆動信号Vgs1,Vgs2としてそれぞれ分配される。
こうして、MOSFETQa,Qbがオンオフする1周期(Top)内で、MOSFETQs1,Qs2は同期駆動信号Vgs1,Vgs2によって交互にオンオフ制御される。その際、後述の図5または図6の回路により、MOSFETQa,Qbのオンタイミングからの、内蔵ダイオードDs1,Ds2の導通タイミングの遅れ時間(Tdif)を、基準時間信号生成回路から出力される所定時間幅の基準時間信号と比較して負荷LDの大きさが判定され、この判定結果に基づいてMOSFETQs1,Qs2の最大オン幅がそれぞれ最適の長さになるように制御される。したがって、このスイッチング電源装置では、二次側の負荷LDへの出力電圧VOを一定電圧に制御できるだけでなく、同期整流用のMOSFETQs1,Qs2によってトランスTの第2,第3巻線L2,L3に流れる電流を適正に制御して、後述するように超軽負荷時に同期整流を一律に停止することなしに、いずれの動作モードでも確実に二次側電流の逆流を防止できる。
図4は、図2の同期制御回路4における端子間電圧検出回路の構成を示す回路図である。
端子間電圧検出回路6は、端子間電圧信号Vds1が供給される端子間電圧信号入力端子4cを備え、2つの抵抗R1,R2、ツェナーダイオードZD、コンパレータ61、および基準電源REF0から構成されている。端子間電圧信号入力端子4cは、図2に示すように同期整流用のMOSFETQs1のドレイン端子と接続されている。また、コンパレータ61の反転入力端子(−)はツェナーダイオードZDを介して接地されるとともに抵抗R1を介して電源電圧VDDと接続され、さらに抵抗R2を介して端子間電圧信号入力端子4cと接続されている。コンパレータ61には、その非反転入力端子(+)に基準電源REF0からの電圧(REF0とする。)が与えられている。ここでは、図2における端子間電圧検出回路6として示されているが、図2の端子間電圧検出回路6,7はいずれも同等の構成を有するものである。
図5は、図2の同期制御回路4における同期制御部の一例を示す回路図である。
同期制御部5Aは、第1、第2の最大オン幅制御回路501,502、第1、第2の基準時間信号生成回路601,602、およびアンド回路551,552、ナンド(NAND:否定論理積)回路561,562、第1、第2のフリップフロップ回路571,572、オア回路581等の論理回路から構成され、同期整流用のMOSFETQs1,Qs2に共通する同期駆動原信号Vg-sを生成するものである。第1、第2の最大オン幅制御回路501,502および第1、第2の基準時間信号生成回路601,602は、後述するように殆ど同等な構成を有している。これらの回路501,502,601,602には、ゲート信号入力端子4a,4bのゲート信号Vga,Vgbがオア回路43を介してゲート信号Vgpとして供給されている。
このうち、最大オン幅制御回路501,502はそれぞれMOT端子5aと接続される。このMOT端子5aに抵抗あるいはコンデンサ等の外付け部品を接続することによって、共振周波数fr1に合わせて同期駆動原信号Vg-sの最大オン幅の大きさを調整した第1および第2の最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2を生成する。なお、図5では、MOT端子5aを最大オン幅制御回路501,502に対する共通端子としたが、最大オン幅制御回路501,502に個別のMOT端子を設け、最大オン幅をそれぞれ独立に調整するようにしてもよい。
また、基準時間信号生成回路601,602はそれぞれSRS端子5bと接続され、軽負荷の状態と超軽負荷の状態との境界の基準となる第1の基準時間信号Tsrs_1および同期整流用のMOSFETQsをターンオンさせないほどの超軽負荷の状態であるかを判断する基準となる第2の基準時間信号Tsrs_2を生成する。SRS端子5bには、基準時間信号Tsrs_1,Tsrs_2の時間幅を設定するための外付け部品(抵抗、あるいはコンデンサ等)が接続される。なお、図5では、SRS端子5bを基準時間信号生成回路601,602に対する共通端子としたが、基準時間信号生成回路601,602に個別のSRS端子を設け、基準時間幅をそれぞれ独立に調整するようにしてもよい。また、基準時間信号Tsrs_1,Tsrs_2のそれぞれの時間幅(当該信号がHとなっているパルスの幅。)もTsrs_1,Tsrs_2で表す。
第1の最大オン幅制御回路501の出力端子は、一端がオア回路43と接続されたナンド回路561を介して第1のフリップフロップ回路571のリセット端子(R)に接続されている。また、オア回路44と第1の基準時間信号生成回路601の出力端子は、アンド回路551を介して第1のフリップフロップ回路571のセット端子(S)と接続されている。同様に、第2の最大オン幅制御回路502の出力端子は、一端がオア回路43と接続されたナンド回路562を介して第2のフリップフロップ回路572のリセット端子(R)と接続されている。また、オア回路44と第2の基準時間信号生成回路602の出力端子は、アンド回路552を介して第2のフリップフロップ回路572のセット端子(S)と接続されている。さらに、第1、第2のフリップフロップ回路571,572からは、それぞれの出力信号Q1,Q2がオア回路581に入力されてオア回路581から両者の論理和信号である同期駆動原信号Vg-sが出力され、同期駆動原信号Vg-sがそれぞれアンド回路45,46から端子4e,4fを介して同期整流用のMOSFETQs1,Qs2に対する同期駆動信号Vgs1,Vgs2として分配されるように構成されている。
つぎに、実施の形態1に係るスイッチング電源装置の動作について説明する。
図4の端子間電圧検出回路6において、電源電圧VDDをA、コンパレータ61の出力であるレベル検出信号Vdsc1が反転するときのMOSFETQs1のドレイン・ソース間電圧Vds1(以下、これをしきい値電圧Vds_thという。)をXとすると、Vds1=Xであるときはコンパレータ61の2入力が等しくなるから、次式が成り立つ。なお、上記しきい値電圧Vds_thはMOSFETQs1のオンオフに関するしきい値とは別のものである。
(A−X)*(R2/(R1+R2))+X=REF0
∴ (A−X)+X*(1+R1/R2)=REF0*(1+R1/R2)
∴ X*(R1/R2)=(1+R1/R2)*REF0−A
したがって、レベル検出信号Vdsc1が反転するときのMOSFETQs1のドレイン・ソース間電圧Vds1のしきい値電圧Vds_thは、次の式(3)のようになる。
Figure 0005278224
ドレイン・ソース間電圧Vds1がしきい値電圧Vds_thを超える(厳密に言えば、両者は負値であって、Vds1の絶対値がしきい値電圧Vds_thの絶対値より大きくなる。)と、コンパレータ61の出力であるレベル検出信号Vdsc1はL(Low)からHに反転する。ちなみに、MOSFETQs1のドレイン・ソース間および内蔵ダイオードDs1に電流が流れていない状態では、ドレイン・ソース間電圧Vds1の値は正であり、レベル検出信号Vdsc1はLとなっている。また、MOSFETQs1はオフしているが内蔵ダイオードDs1には電流が流れている状態では、MOSFETQs1のドレイン・ソース間電圧Vds1として内蔵ダイオードDs1の順方向下降電圧VFが適用され、上記しきい値電圧Vds_thはこの順方向下降電圧VFより小さく設定されるから、レベル検出信号Vdsc1はHとなっている。
図5の同期制御回路4に示すように、このドレイン・ソース間電圧Vds1についてのレベル検出信号Vdsc1は、アンド回路42によりゲート信号Vgaとの論理積がとられてオア回路44に入力される。もう一つのレベル検出信号Vdsc2は、ゲート信号Vgbとの論理積がとられてオア回路44に入力される。オア回路44の出力信号Vdscは同期制御部5Aに供給され、アンド回路551,552を介してフリップフロップ回路571,572のセット信号として供給されている。また、フリップフロップ回路571,572には、ゲート信号Vgpと最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2が入力されるナンド回路561,562の出力信号がリセット信号として供給される。
ここで、2つのフリップフロップ回路571,572はいずれもリセット優先の回路である。すなわち、ドレイン・ソース間電圧Vdsがしきい値電圧Vds_thを超えても、ゲート信号Vgpが最大オン幅の開始を指示する前のL(Low)の状態であると、これらのフリップフロップ回路571,572をセットすることができない。これにより、一次側の2つのゲート信号Vga,Vgbに設定されたデッドタイムTdで生じる可能性のある誤動作を防止することができる。
基準時間信号生成回路601,602では、MOSFETQa,Qbのオンタイミング毎に、負荷LDの大きさに応じて決まる内蔵ダイオードDs1(あるいはDs2)の導通タイミングの遅れ時間Tdif(後述する図6の(A),(C)の各波形および同図(H)を参照。)に対する判別基準となる、互いに異なる時間幅を有する第1、第2の基準時間信号Tsrs_1,Tsrs_2(ここでは、Tsrs_1<Tsrs_2とする。)が生成される。ここでは、遅れ時間Tdifは負荷LDが軽負荷であればあるほど長くなることを利用して、遅れ時間Tdifが第1の基準時間信号Tsrs_1の時間幅以上である場合、長い時間幅で生成された第2の基準時間信号Tsrs_2を基準時間として、内蔵ダイオードDs1(あるいはDs2)が導通するタイミングに同期して同期整流用のMOSFETQs1(あるいはQs2)をターンオンさせるか、させないかを決定している。また、MOSFETQs1(あるいはQs2)がターンオンした後には、2つの最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2(ここでは、Tmot_1>Tmot_2とする。)のうちの、終了を指示するタイミングの早い第2の最大オン幅信号Tmot_2が実際に適用される最大オン幅信号Tmotとなる。すなわち、MOSFETQsが第2の最大オン幅信号Tmot_2が終了するまでにオフしない場合は、第2の最大オン幅信号Tmot_2の終了タイミングに同期してMOSFETQs1(あるいはQs2)をターンオフさせている。
そこで、内蔵ダイオードDs1(あるいはDs2)の導通タイミングの遅れ時間Tdifが、第1の基準時間信号Tsrs_1で規定される時間幅より長くなったとき、電力供給される負荷LDが超軽負荷状態であると判定される。この状態では、アンド回路551の出力がHになることがないからフリップフロップ回路571はセットされない。しかし、この遅れ時間Tdifが第2の基準時間信号Tsrs_2で規定される時間幅より短ければ、アンド回路552の出力がHになってフリップフロップ回路572はセットされ、その出力信号Q2によってオア回路581を介して同期駆動原信号Vg-sが出力され、それぞれ同期整流用のMOSFETQs1(あるいはQs2)をターンオンすることができる。また、遅れ時間Tdifが第2の基準時間信号Tsrs_2で規定される時間幅より長ければ、アンド回路551,552の出力がHになることがないからフリップフロップ回路571,572はセットされず、同期駆動原信号Vg-sは出力されない。
最大オン幅制御回路501,502では、MOSFETQa,Qbのオンタイミングに同期して同期整流用のMOSFETQs1(あるいはQs2)に対する最大オン幅の開始を指示するとともに、基準時間信号生成回路601,602での基準時間信号Tsrs_1,Tsrs_2の時間幅より長い所定時間後に最大オン幅の終了を指示する最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2をそれぞれ生成している。すなわち、この最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2は、MOSFETQa(あるいはQb)のオンタイミングに同期して、同期整流用のMOSFETQs1(あるいはQs2)に対するオン信号の最大オン幅をそれぞれ負荷に応じて規定し、この期間を外れるとMOSFETQs1(あるいはQs2)を強制的にオフする最大オン幅の期間H(それ以外の期間はL)の終了を指示する信号である。なお、最大オン幅の開始は、MOSFETQa,Qbに対するゲート信号Vga,Vgb(同期制御部5A内ではゲート信号Vgp)がHとなってMOSFETQaまたはQbをターンオンするタイミングと一致する。
ナンド回路551,552では、それぞれゲート信号Vgpと最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2の論理積(の否定)がとられているので、最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2がLとなるタイミングとゲート信号Vgpのオン期間が終了してLとなるタイミングのうち、いずれか早いタイミングでフリップフロップ回路571,572がリセットされる。
したがって、遅れ時間Tdifが第1の基準時間信号Tsrs_1で規定される時間幅より長くなる超軽負荷状態であって、かつ遅れ時間Tdifが第2の基準時間信号Tsrs_2で規定される時間幅以下(Tsrs_1<Tdif<Tsrs_2)であれば、同期制御部5Aでは最大オン幅の開始を指示するタイミング(すなわち、ゲート信号VgpがLからHとなって、最大オン幅信号Tmot_2がLからHになり、フリップフロップ回路572のリセットが外れるタイミング)、あるいはMOSFETQs1(あるいはQs2)のドレイン・ソース間電圧Vds1(あるいはVds2)により検出される内蔵ダイオードDs1(あるいはDs2)の導通タイミングのいずれか遅いタイミングに同期して、MOSFETQs1(あるいはQs2)がターンオンするタイミングを決めることができる。また、MOSFETQs1(あるいはQs2)をターンオフさせるタイミングについても、最大オン幅の終了を指示する最大オン幅信号Tmot_2、あるいはMOSFETQa,Qbのオフタイミングのうち、いずれか早いタイミングに同期して決められる。
また、遅れ時間Tdifが第2の基準時間信号Tsrs_2で規定される時間幅以上(Tdif>Tsrs_2)となる無負荷に近い超軽負荷状態では、上記のようにフリップフロップ回路571,572がセットされないから同期駆動原信号VgpがHになることがなく、MOSFETQs1(あるいはQs2)をターンオンさせない制御が行われる。
なお、最大オン幅制御回路501,502と基準時間信号生成回路601,602については、これらをゲート信号Vgpの立ち上がりでトリガーがかけられ、MOT端子5aあるいはSRS端子5bに接続される外付け部品によって、それぞれ出力される最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2の最大オン幅や基準時間信号Tsrs_1,Tsrs_2の時間幅を調整するワンショットマルチバイブレータで構成することができる。但し、ワンショットマルチバイブレータ自体は周知なので、これに関するこれ以上の説明は省略する。
図6は、図5の同期制御部5Aによる二次側電流の制御動作を説明するタイミング図である。すなわち、最大オン幅制御回路501,502と基準時間信号生成回路601,602をワンショットマルチバイブレータで構成した場合のタイミング図である。
図6(A)には、図1に示す駆動回路3からのゲート信号Vgaだけを、6つの動作モードMode1〜Mode6について同一時間軸に沿って並べて示している。同図(B)には、同期整流用のMOSFETQs1に流れる二次電流Is1を示している。二次電流Is1は、レベル検出信号Vdsc1が反転する際のしきい値電圧の絶対値(|Vds_th|)をMOSFETQsのオン抵抗Ronで除して電流に換算したものと比較している。しきい値電圧Vds_thについては、上述した式(3)によって計算できる。もしくは、電圧Vds_thを先に決め、他のパラメータを式(3)によって調整することができる。
図6(C)には、レベル検出信号Vdsc1の波形を示している。同図(B)に示す|Vds_th|/Ronは、コンパレータ61から出力されるレベル検出信号Vdsc1がHになる二次電流Is1のレベルを示している。また、同図(D)および(E)には最大オン幅信号Tmot_1,Tmot_2、同図(F)および(G)には基準時間信号Tsrs_1,Tsrs_2、同図(H)には同期制御回路4から出力される同期駆動信号Vgs1を示している。また、動作モードMode2,3およびMode5,6においては、MOSFETQa,Qbのオンタイミングに対して生じる内蔵ダイオードDs1の導通タイミングの遅れ時間Tdifを示している。ここで、動作モードMode2およびMode5ではTdif<Tsrs_1、動作モードMode3ではTsrs_1<Tdif<Tsrs_2である。また、第6の動作モードMode6では遅れ時間Tdifが基準時間信号生成回路602で設定される基準時間信号Tsrs_2の時間幅を超えるため、同期制御回路4からの同期駆動信号Vgs1がなくなる。
なお、図6(C)のレベル検出信号Vdsc1については、式(3)の直後の説明から明らかなように、Mode1,2,3,4,5において同図(B)に示す二次電流Is1の振動波形の最初と最後のタイミングで発生しているパルス状の信号、およびMode6での矩形波は、いずれもMOSFETQsがオフしていて、かつ内蔵ダイオードDs1に電流が流れている状態によって生じるものである。
すなわち、この遅れ時間Tdifが基準時間信号生成回路601の基準時間信号Tsrs_1のパルス幅を超える第3と第6の動作モード(Mode3,6)において、負荷LDの超軽負荷状態が検出されるが、Tdif<Tsrs_2となる第3の動作モードMode3だけ同期駆動信号Vgs1を出力し、Tdif>Tsrs_2となる第6の動作モードMode6では同期制御回路4から同期駆動信号Vgs1が出力されない。なお、Mode3ではTsrs_1<Tdif<Tsrs_2となり、Mode6でTdif>Tsrs_2となるのは例であって、いずれの動作モードであっても、Tsrs_1<Tdif<Tsrs_2となれば最大オン幅信号Tmot_2およびゲート信号Vgpに基づき同期駆動原信号Vg-sが出力され、Tdif>Tsrs_2となれば同期駆動原信号Vg-sが出力されない。Tsrs_1<Tdif<Tsrs_2となって同期駆動原信号Vg-sが出力される場合は、最大オン幅信号Tmot_2の時間幅を、Tsrs_1<Tdif<Tsrs_2となる負荷領域で逆流が生じない値にしておけばよい。したがって、超軽負荷状態であってもMOSFETQs1,Qs2を一律にオフすることなく、しかも従来のRangeC(図14)あるいはRangeE(図17)で生じていた逆流も確実に防止することができる。
また、第1の動作モード(Mode1)においては、ゲート信号Vgaのターンオフするタイミングと第1の最大オン幅信号Tmot_1がオフを指示するタイミングのいずれか早いタイミングに同期して、同期駆動信号Vgs1がMOSFETQs1をターンオフさせている。そのため、従来ではスイッチング動作の半周期(Top/2)後半のタイミングで生じていたRangeA(図12)での逆流を確実に防止することができる。
さらに、第2と第5の動作モード(Mode2,5)においては、第1の最大オン幅信号Tmot_1がオンを指示するタイミングとドレイン・ソース間電圧Vds1についてのレベル検出信号Vdsc1により検出される内蔵ダイオードDs1の導通タイミングのいずれか遅いタイミングに同期して、同期駆動信号Vgs1がMOSFETQs1をターンオンさせており、従来ではスイッチング動作の半周期(Top/2)前半のタイミングで生じていたRangeB(図13)あるいはRangeD(図16)での逆流も確実に防止することができる。また、一旦MOSFETQs1がターンオンになった後では、ドレイン・ソース間電圧Vds1の変動が無視される。したがって、特許文献2の構成でみられた、二次電流Isが減少してゼロとなる度に必ず高周波の発振を繰り返すという現象(図18参照)等が生じることはない。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2に係るスイッチング電源装置について、その同期制御回路4の具体的な構成を説明する。
図7は、実施の形態2に係るスイッチング電源装置における同期制御部の別の構成例を示す回路図である。図2に示す同期制御回路4の全体構成としては、実施の形態2においても、主要な同期制御部5Bが同期制御回路4内で単一の共通回路として構成されている点で実施の形態1と同じであって、それぞれの対応する回路部分には同一の符号を付けてある。
同期制御部5Bは、最大オン幅制御回路50、基準時間信号生成回路60、およびナンド回路55、インバータ511,512、フリップフロップ回路57、アンド回路58,59等の論理回路から構成され、実施の形態1の場合と同様の同期駆動原信号Vg-sを生成し、同期駆動原信号Vg-sを分配して同期整流用のMOSFETQs1,Qs2を交互にターンオンさせるように構成されている。
図7に示す最大オン幅制御回路50は、インバータ51、電源電圧VDDと接続された定電流源52,53、一端が定電流源52,53に接続され他端が接地されたコンデンサC1、このコンデンサC1の充電電圧V_C1を充放電制御するスイッチS1、コンデンサC1の充電電圧V_C1を基準電圧REF1と比較して最大オン幅終了信号Tmot_Xを出力するコンパレータ54から構成されている。インバータ51は、ゲート信号Vgpを出力するオア回路43と接続され、ゲート信号VgpがHになるとスイッチS1がオフするように制御する。定電流源52,53は、それぞれゲート信号Vgp、基準時間信号Tsrs_XがHになるときにコンデンサC1への充電電流を流すものであって、その充電電圧V_C1がコンパレータ54の反転入力端子(−)に印加される。
MOT端子5aは、そこに抵抗やコンデンサ等を接続することで、コンパレータ54から出力される最大オン幅終了信号Tmot_Xの出力タイミングを共振周波数fr1に合わせて調整することができる。抵抗を接続した場合、定電流源52,53からの電流I1,I2がその抵抗に分流されて、抵抗の抵抗値に応じて最大オン幅終了信号Tmot_Xの出力タイミングを遅くすることができる。また、コンデンサを接続した場合は、コンデンサC1の容量値が大きくなるのと同等であり、これにより最大オン幅終了信号Tmot_Xの出力タイミングを遅くすることができる。
この最大オン幅制御回路50では、最大オン幅終了信号Tmot_Xをナンド回路55の一方入力端子に出力している。ナンド回路55には、その他方入力端子にゲート信号Vgpが供給されており、出力端子がフリップフロップ回路57へのリセット信号Rに接続されている。
ここでは、ゲート信号Vgpと最大オン幅終了信号Tmot_Xがナンド回路55で論理積(の否定)をとられているので、最大オン幅終了信号Tmot_XがLとなるタイミングとゲート信号Vgpのオン期間が終了してLとなるタイミングの、いずれか早い方でフリップフロップ回路57がリセットされる。
フリップフロップ回路57は、そのセット端子(S)にオア回路44からレベル検出信号Vdscが供給されている。レベル検出信号Vdscは、図4に示すような端子間電圧検出回路6,7の出力Vdsc1,Vdsc2を、それぞれアンド回路41,42でゲート信号Vga,Vgbとの論理積演算を行い、さらにオア回路44で論理和演算したものである。ナンド回路55の出力端子は、インバータ511を介してアンド回路58の一方入力端子にも接続されている。ここで、アンド回路58の他方入力端子には、フリップフロップ回路57から反転出力信号QBが供給されている。後述のように、インバータ511とアンド回路58は、負荷LDの大きさに応じて決まる内蔵ダイオードDs1,Ds2の導通タイミングの遅れ時間Tdifに相当する時間幅のパルス信号を生成する演算回路を構成している。
基準時間信号生成回路60には、アンド回路58からのパルス信号とSRS端子5bが接続されている。この基準時間信号生成回路60は、超軽負荷状態であるかを判断する基準として所定の時間幅を有する基準時間信号Tsrs_0を生成するものであって、基準時間信号Tsrs_0はインバータ512を介してアンド回路59の一方入力端子に供給されている。基準時間信号生成回路60は、アンド回路58からのパルス信号の立ち上がりでトリガーがかけられ、SRS端子5bに接続される外付け部品によって基準時間信号Tsrs_0の時間幅を調整する、ワンショットマルチバイブレータで構成することができる。但し、ワンショットマルチバイブレータ自体は周知なので、これに関するこれ以上の説明は省略する。また、アンド回路58の出力端子がアンド回路59の他方入力端子に接続されている。すなわち、このアンド回路59では、それぞれMOSFETQa,Qbのオンタイミング毎に内蔵ダイオードDs1,Ds2の導通タイミングの遅れ時間Tdifをこの基準時間信号Tsrs_0と比較して、これらの差分信号(Tdif−Tsrs_0)に相当する時間幅を有する新たな基準時間信号Tsrs_Xを出力するように構成されている。なお、基準時間信号Tsrs_0の時間幅については、SRS端子5bに外付けされる外部抵抗の抵抗値等に応じて適宜に設定できる。
つぎに、実施の形態2に係るスイッチング電源装置の動作について説明する。
図8は、図7の同期制御部5Bによる二次側電流の制御動作を説明するタイミング図である。同図(A)には、図1に示す駆動回路3からのゲート信号Vga,Vgbのいずれかをゲート信号Vgpとして示しており、同図(B)にはフリップフロップ回路57のリセット信号Rを示している。このリセット信号Rは、ナンド回路55からフリップフロップ回路57のリセット端子(R)に出力される信号であって、ゲート信号Vgpが立ち上がるタイミングt1に同期してLに反転している。
図8(C)には、基準時間信号生成回路60から出力される基準時間信号Tsrs_0を示している。この基準時間信号Tsrs_0は、ゲート信号Vgpのタイミングt1に同期して立ち上がり、その所定の時間幅(t1〜t2)により負荷LDが超軽負荷であるかどうかを判断する基準時間を決めている。
図8(D)〜(G)には、それぞれレベル検出信号Vdsc、フリップフロップ回路57の反転出力信号QB、内蔵ダイオードDs1,Ds2の導通タイミングの遅れ時間Tdif、および新たな基準時間信号Tsrs_Xの信号波形を示している。レベル検出信号Vdscがフリップフロップ回路57のセット入力となっているため、同図(E)に示すように、レベル検出信号VdscがHに反転するタイミングt3で、フリップフロップ回路57の反転出力信号QBがLに反転する。レベル検出信号Vdscは、実施の形態1において既に説明したものと同じである。
また、図8(F)に示すパルス信号Tdifは、アンド回路58から出力されるものであって、同図(B)のリセット信号Rを反転した信号と同図(E)の反転信号QBとの論理積信号であり、パルス信号TdifがHとなっている期間(t1〜t3)は内蔵ダイオードDs1,Ds2の導通タイミングの遅れ時間Tdifに相当する。同図(G)に示す新たな基準時間信号Tsrs_Xは、同図(C)の基準時間信号Tsrs_0を反転した信号と同図(F)のパルス信号Tdifとの論理積信号であり、アンド回路59から、最大オン幅制御回路50の定電流源53に制御信号として出力されている。
さらに、図8(H)〜(J)は、コンデンサC1の充電電圧V_C1、最大オン幅終了信号Tmot_X、および同期制御部5Bから出力される同期駆動原信号Vg-sの信号波形を示している。ここで、タイミングt1でゲート信号VgpがHに立ち上がると、最大オン幅制御回路50では、インバータ51の出力によってスイッチS1がオフして、定電流源52からの電流I1でコンデンサC1を充電し始める。なお、その前のゲート信号VgpがLの状態ではスイッチS1がオンしていて、コンデンサC1は放電されている。このため、ゲート信号VgpがLの状態では、最大オン幅終了信号Tmot_XはHとなっている。
いま、負荷LDが超軽負荷状態でないとすれば、すなわちパルス信号Tdifの時間幅が基準時間信号Tsrs_0の時間幅以下である(t3<t2)場合は、最大オン幅制御回路50には新たな基準時間信号Tsrs_Xが入力されない。その場合、定電流源52からの電流I1だけがコンデンサC1に加わるため、図8(H)に一点鎖線によって示すように、コンデンサC1の充電電圧V_C1は直線的に上昇して、それがコンパレータ54の反転入力端子(−)の電圧となる。そして、反転入力端子(−)の電圧が非反転入力端子(+)の基準電圧REF1に達し、コンパレータ54の出力である最大オン幅終了信号Tmot_XがHからLに反転するタイミングt5になるとき、最大オン幅の終了がナンド回路55に出力される。すなわち、同図(I)に一点鎖線で示すように、最大オン幅終了信号Tmot_Xがタイミングt5でLになって、ナンド回路55の出力がHになりフリップフロップ回路57をリセットする。
これに対して、負荷LDが超軽負荷状態と判断された場合には、すなわちパルス信号Tdifの時間幅が基準時間信号Tsrs_0の時間幅以上である(t2<t3)場合は、基準時間信号生成回路60からの基準時間信号Tsrs_0で規定されたタイミングt2になると、図8(G)に示すような新たな基準時間信号Tsrs_Xがアンド回路59から所定の時間幅で出力される。そのため、定電流源53からも電流I2が流れ、タイミングt2以前とは異なる大きさの電流(I1+I2)によってコンデンサC1を充電し始める。すなわち、同図(H)に実線で示すように、新たな基準時間信号Tsrs_Xの時間幅(t2〜t3)では、コンデンサC1の充電電圧V_C1はそれまで以上に大きな傾斜で上昇するから、基準電圧REF1までコンデンサC1を充電する時間を短縮できる。こうして、図8(J)に示すように、新たな基準時間信号Tsrs_Xのパルス幅が長いほどより早くなるタイミングt4でフリップフロップ回路57のリセット信号RがHになる(図8(B)参照)ことにより、同期駆動原信号Vg-sはLに立ち下がる。なお、基準時間信号Tsrs_0に対して内蔵ダイオードDsの導通タイミングの遅れ時間Tdifがさらに長く、最大オン幅終了信号Tmot_XがLとなってもまだレベル検出信号VdscがHとならない場合には、レベル検出信号Vdscが後でHとなってもリセット優先のフリップフロップ回路57のリセット信号が先にHとなっているから、同期駆動原信号Vg-sが出力されることはない。
その後、ゲート信号VgpによってスイッチS1がオンすると、コンデンサC1は放電されて最大オン幅終了信号Tmot_XはHとなる。なお、図8(I)に示すように、最大オン幅終了信号Tmot_Xの開始タイミングはゲート信号VgpがHになるタイミングと一致していないが、このゲート信号Vgpがナンド回路55に入力されていることにより、ナンド回路55の出力信号であるフリップフロップ回路57のリセット信号RがLになるタイミングは、ゲート信号VgpがHになるタイミングと一致する。ナンド回路55の出力信号がフリップフロップ回路57のリセット端子(R)に入力され、これにより最大オン幅制御回路50は最大オン幅の開始(フリップフロップ回路57のリセットの終了)を指示できる。したがって、最大オン幅の開始と終了について、ワンショットマルチバイブレータを用いる場合の最大オン幅信号Tmotと同じタイミングを指示でき、これにより最適なオン幅を有する最大オン幅を設定することができる。
以上、実施の形態2における同期制御回路4では、基準時間信号生成回路60で所定時間幅を有する基準時間信号Tsrs_0が生成され、さらに遅れ時間Tdifとの差分信号(Tdif−Tsrs_0)に相当する時間幅を有する新たな基準時間信号Tsrs_Xを最大オン幅制御回路50に出力している。最大オン幅制御回路50では、この新たな基準時間信号Tsrs_Xを用いて超軽負荷状態を判定するとともに、その時間幅が長いほど最大オン幅終了信号Tmot_Xの終了タイミングをより早めるように変更することによって、最大オン幅制御回路50で同期駆動原信号Vg-sの最大オン幅を連続的に変更制御することができる。
なお、上述した実施の形態1,2では、いずれもトランスTの1次側回路と2次側回路とで直接に信号のやりとりを行うものとして説明したが、1次側回路と2次側回路での電気的絶縁を保持するために、フォトカプラやトランスなどを介して両者間での信号のやりとりを行うことも可能である。
1 誤差増幅器(エラーアンプ)
2 VCO(電圧制御発振回路)
3 駆動回路
4 同期制御回路
5,5A,5B 同期制御部
6,7 端子間電圧検出回路
54,61 コンパレータ
43,44,581 オア(OR:論理和)回路
51,511,512 インバータ
52,53 定電流源
501,502,50 最大オン幅制御回路
601,602,60 基準時間信号生成回路
41,42,45,46,430,551,552,58,59 アンド(AND:論理積)回路
561,562,55 ナンド(NAND:否定論理積)回路
571,572,57 フリップフロップ回路
O 出力コンデンサ
Cr 共振コンデンサ
Ds 内蔵ダイオード
LD 負荷
Lr 共振インダクタ
Qa,Qb MOSFET(主スイッチ素子)
Qs,Qs1,Qs2 MOSFET(同期整流用スイッチ素子)
T トランス
Vg-s 同期駆動原信号
Vgs1,Vgs2 同期駆動信号
Vga,Vgb,Vgp 主スイッチ素子のゲート信号

Claims (13)

  1. 入力直流電圧が直列共振回路に印加され、トランスを介して所定の出力電圧を発生し、負荷に電力供給するスイッチング電源装置において、
    電流共振インダクタと電流共振コンデンサを有する直列共振回路と、
    交互にオンオフして前記直列共振回路の電流経路を切り換える複数の主スイッチ素子と、
    前記主スイッチ素子を一次側でオンオフ制御することにより前記直列共振回路から二次側に電流を誘起させるトランスと、
    内蔵ダイオードが並列に接続され、それぞれ前記複数の主スイッチ素子のいずれかに対応してオンオフして前記トランスの二次電流を整流する複数の同期整流用スイッチ素子と、
    前記複数の同期整流用スイッチ素子の端子間電圧がそれぞれ入力される複数の端子間電圧検出回路と、
    前記主スイッチ素子をそれぞれオンオフ制御する全てのゲート信号および前記複数の端子間電圧検出回路の全ての出力信号に基づいて前記同期整流用スイッチ素子を制御するための同期駆動原信号を生成し、前記同期整流用スイッチ素子に対し、対応する前記主スイッチ素子の前記ゲート信号と前記同期駆動原信号との論理積信号を出力する同期制御回路とを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記同期駆動原信号は、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング、あるいは前記複数の端子間電圧検出回路により検出される前記内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングのいずれか遅いタイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子をターンオンさせるとともに、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングからの、前記内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングの遅れ時間(Tdif)を複数の基準時間信号と比較することによって決定した前記同期整流用スイッチ素子の最大オン幅が終了するときに前記同期整流用スイッチ素子をターンオフさせる信号であることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記同期制御回路はさらに、
    前記基準時間信号として、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング毎に互いに異なる時間幅を有する第1、第2の基準時間信号(Tsrs_1,Tsrs_2)を生成する第1、第2の基準時間信号生成回路と、
    前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングに同期して、それぞれ第1、第2の最大オン幅信号(Tmot_1,Tmot_2)の開始タイミングを指示するとともに、前記第1、第2の基準時間信号の時間幅の大小関係とは逆の大小関係を有する第1、第2の最大オン幅を指示する第1、第2の最大オン幅制御回路と、
    を備え、前記遅れ時間(Tdif)が前記第1、第2の基準時間信号(Tsrs_1,Tsrs_2)のうちの短い時間幅以上である場合、前記第1、第2の基準時間信号のうちの長い時間幅で生成されたものを前記遅れ時間と比較することにより、前記内蔵ダイオードが導通するタイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子をターンオンさせるか否かを制御し、前記同期整流用スイッチ素子がターンオンした後には、前記第1、第2の最大オン幅の終了タイミングのいずれか早いタイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子をターンオフさせる前記同期駆動原信号を生成することを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記同期制御回路では、前記遅れ時間(Tdif)が前記第1、第2の基準時間信号(Tsrs_1,Tsrs_2)のうちの短い時間幅以下である場合に、前記第1、第2の最大オン幅信号のいずれか遅くに終了を指示するタイミングに同期して、前記同期整流用スイッチ素子をターンオフさせる前記同期駆動原信号を生成することを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記基準時間信号として、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング毎に、Tsrs_iの時間幅<Tsrs_i+1の時間幅(iは1〜(N−1)の自然数、Nは3以上の整数)、となる関係を有するN個の基準時間信号Tsrs_iをそれぞれ生成するN個の基準時間信号生成回路と、
    前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングに同期して、Tmot_iの時間幅>Tmot_i+1の時間幅、となる関係を有する前記同期整流用スイッチ素子に対するN個の最大オン幅信号Tmot_1〜Tmot_Nの開始および終了をそれぞれ指示するN個の最大オン幅制御回路と、
    を備え、前記遅れ時間(Tdif)が前記N個の基準時間信号の時間幅のうちTsrs_iの時間幅とTsrs_i+1の時間幅の間にある場合、前記最大オン幅信号Tmot_i+1の終了タイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子をターンオフさせる前記同期駆動原信号を生成することを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記同期駆動原信号は、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング、あるいは前記複数の端子間電圧検出回路により検出される前記内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングのいずれか遅いタイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子をターンオンさせるとともに、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングからの、前記内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングの遅れ時間(Tdif)を基準時間信号(Tsrs_0)と比較することによって決定した前記同期整流用スイッチ素子の最大オン幅が終了するときに前記同期整流用スイッチ素子をターンオフさせる信号であり、
    前記同期制御回路はさらに、
    所定の時間幅を有する基準時間信号(Tsrs_0)を生成し、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング毎に前記遅れ時間(Tdif)を前記基準時間信号(Tsrs_0)と比較して前記遅れ時間(Tdif)と前記基準時間信号(Tsrs_0)の差分(Tdif−Tsrs_0)に相当する時間幅を有する新たな基準時間信号(Tsrs_X)を生成する演算回路と、
    前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子に対する前記最大オン幅の開始を指示するとともに、前記遅れ時間(Tdif)が前記基準時間信号(Tsrs_0)の時間幅を超えた場合に、前記新たな基準時間信号(Tsrs_X)の時間幅が長いほど早い最大オン幅の終了タイミングを指示する最大オン幅制御回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記最大オン幅制御回路では、前記新たな基準時間信号(Tsrs_X)に応じて前記最大オン幅の終了タイミングを連続的に変更制御していることを特徴とする請求項6記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記主スイッチ素子は、前記直列共振回路をスイッチング動作させて交流電流を生成するハーフブリッジ型、あるいはフルブリッジ型のコンバータを構成することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記同期整流用スイッチ素子として、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いたことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記内蔵ダイオードは、前記MOSFETの寄生ダイオードであることを特徴とする請求項9記載のスイッチング電源装置。
  11. 電流共振インダクタと電流共振コンデンサを有する直列共振回路と、交互にオンオフして前記直列共振回路の電流経路を切り換える複数の主スイッチ素子と、前記主スイッチ素子を一次側でオンオフ制御することにより前記直列共振回路から二次側に電流を誘起させるトランスと、内蔵ダイオードが並列に接続され、それぞれ前記複数の主スイッチ素子のいずれかに対応してオンオフして前記トランスの二次電流を整流する複数の同期整流用スイッチ素子と、を有するスイッチング電源装置の制御回路であって、
    前記複数の同期整流用スイッチ素子の端子間電圧がそれぞれ入力される複数の端子間電圧検出回路と、
    前記主スイッチ素子をそれぞれオンオフ制御する全てのゲート信号および前記複数の端子間電圧検出回路の全ての出力信号に基づいて前記同期整流用スイッチ素子を制御するための同期駆動原信号を生成し、前記同期整流用スイッチ素子のそれぞれに対して、対応する前記主スイッチ素子の前記ゲート信号と前記同期駆動原信号との論理積信号を出力する同期制御回路と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源制御回路。
  12. 前記同期駆動原信号は、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング、あるいは前記複数の端子間電圧検出回路により検出される前記内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングのいずれか遅いタイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子をターンオンさせるとともに、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングからの、前記内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングの遅れ時間(Tdif)を複数の基準時間信号と比較することによって決定した前記同期整流用スイッチ素子の最大オン幅が終了するときに前記同期整流用スイッチ素子をターンオフさせる信号であることを特徴とする請求項11記載のスイッチング電源制御回路。
  13. 前記同期駆動原信号は、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング、あるいは前記複数の端子間電圧検出回路により検出される前記内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングのいずれか遅いタイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子をターンオンさせるとともに、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングからの、前記内蔵ダイオードのいずれかが導通するタイミングの遅れ時間(Tdif)を基準時間信号(Tsrs_0)と比較することによって決定した前記同期整流用スイッチ素子の最大オン幅が終了するときに前記同期整流用スイッチ素子をターンオフさせる信号であり、
    前記同期制御回路はさらに、
    所定の時間幅を有する基準時間信号(Tsrs_0)を生成し、前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミング毎に前記遅れ時間(Tdif)を前記基準時間信号(Tsrs_0)と比較して前記遅れ時間(Tdif)と前記基準時間信号(Tsrs_0)の差分(Tdif−Tsrs_0)に相当する時間幅を有する新たな基準時間信号(Tsrs_X)を生成する演算回路と、
    前記主スイッチ素子のいずれかがオンするタイミングに同期して前記同期整流用スイッチ素子に対する前記最大オン幅の開始を指示するとともに、前記遅れ時間(Tdif)が前記基準時間信号(Tsrs_0)の時間幅を超えた場合に、前記新たな基準時間信号(Tsrs_X)の時間幅が長いほど早い最大オン幅の終了タイミングを指示する最大オン幅制御回路と、
    を備えることを特徴とする請求項11記載のスイッチング電源制御回路。
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