JP5278167B2 - 半導体集積回路装置及び電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、パワースイッチを搭載する半導体集積回路装置及び電源システムに関する。
従来、半導体集積回路装置として、電源投入時に、動作させる内部回路のほかに、休止状態を継続させる内部回路が存在する場合であっても、全ての内部回路に電源電圧を供給するものがある。ところが、近年、半導体集積回路装置を構成するトランジスタの微細化が進み、休止状態の内部回路のリーク電流が増加する傾向が顕著になってきた。このため、休止状態の内部回路の消費電力を抑制するために、電源線と休止状態を取ることがある内部回路との間にパワースイッチを設けてなる半導体集積回路装置が提案されている。
このようなパワースイッチを設けてなる半導体集積回路装置においては、休止状態の内部回路については、対応するパワースイッチをオフとすることによってリーク電流を削減することができる。しかしながら、休止状態の内部回路の動作開始時に、対応するパワースイッチをオンにすると、トランジスタの微細化に伴い、従来では想定していなかった量の電流が外部電源から半導体集積回路装置に流れ込むことが明らかになってきた。そして、この電流に起因して、電源線の抵抗成分及びインダクタンス成分により、電源線上に無視できない電源ノイズが発生することが明らかになってきた。
このような半導体集積回路装置においては、パワースイッチを駆動するバッファの駆動能力を制御し、パワースイッチをオンとする際に、内部回路に与える電源電圧をゆっくりと立ち上げるようにする場合には、電源線上に発生する電源ノイズが許容値を超えないように制御することができる。しかしながら、内部回路に与える電源電圧をゆっくり立ち上げると、当然に電源電圧の立ち上がり時間が長くなってしまう。
ここで、例えば、半導体集積回路装置内の所定の内部回路が動作期間と休止期間とを交互に取るという場合、休止期間の間は、対応するパワースイッチをオフとすることによりリーク電流を抑制することができる。しかしながら、休止期間が短い場合においても、誤動作防止の要請から内部回路に与える電源電圧をゆっくり立ち上げると、次の動作期間を確保することができず、この結果、休止期間であっても、パワースイッチをオフとすることができず、リーク電流を削減することができないという事態が発生してしまう。
特開2008−103943号公報 特開2004−201268号公報 特開2008−85571号公報
本発明は、パワースイッチをオンとする際に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにし、かつ、内部回路に与える電源電圧の立ち上がり時間を短縮することができるようにした半導体集積回路装置及び電源システムを提供することを目的とする。
本出願で開示する半導体集積回路装置及び電源システムは、電源線と内部回路との間に設けた複数のパワースイッチをオンとする場合、まず、一部のパワースイッチをオンとし、その後、電源ノイズの状態に基づいて、他のパワースイッチをオンとするものである。
開示した半導体集積回路装置及び電源システムによれば、電源線と内部回路との間に設けた複数のパワースイッチをオンとする場合、まず、一部のパワースイッチがオンとされ、その後、電源ノイズの状態に基づいて、他のパワースイッチがオンとされるので、電源投入時に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにすることができると共に、一部のパワースイッチをオンとすることにより発生する電源ノイズが収まる時間を必要以上に長く見込む必要がないので、内部回路に与える電源電圧の立ち上がり時間を短縮することができる。
本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態を外部電源と共に示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態が備える制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態が備える制御回路の動作を説明するための波形図である。 本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態が備える信号処理回路の構成例を示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態が備える波形エッジ検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態の動作を説明するための波形図である。 本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態が備える波形エッジ検出回路の動作を示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態を外部電源と共に示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態が備える波形エッジ検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第3実施形態を外部電源と共に示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態を外部電源と共に示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態が備える制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態の動作を説明するための波形図である。 本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態の効果を説明するための波形図である。 本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態を外部電源と共に示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第6実施形態を外部電源と共に示す回路図である。 本発明の半導体集積回路装置の第6実施形態が備える制御回路の構成を示す回路図である。
以下、図1〜図17を参照して、本発明の半導体集積回路装置及び電源システムの第1実施形態〜第6実施形態について説明する。本発明の半導体集積回路装置及び電源システムは、第1実施形態〜第6実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の形態を取り得るものである。
(第1実施形態)
図1は本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態を外部電源と共に示す回路図である。図1中、1は本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態、2は本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1に電源電圧VDD(例えば、1.0V)及び接地電圧VSSを供給する外部電源である。本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1は、本発明の電源システムの第1実施形態を搭載するものであり、パッケージ部3と、ダイ部4とを有している。
パッケージ部3において、5は外部電源2から与えられる電源電圧VDDをダイ部4に供給するVDD電源線、6はVDD電源線5の抵抗成分、7はVDD電源線5のインダクタンス成分である。8は外部電源2から与えられる接地電圧VSSをダイ部4に供給するVSS電源線、9はVSS電源線8の抵抗成分、10はVSS電源線8のインダクタンス成分である。
ダイ部4において、11はパッケージ部3のVDD電源線5に接続されたVDD電源線、12はVDD電源線11の抵抗成分である。13はパッケージ部3のVSS電源線8に接続されたVSS電源線、14はVSS電源線13の抵抗成分である。
15は信号処理を行う内部回路である信号処理回路、16は信号処理回路15に電源電圧VDDPDを供給するVDDPD電源線である。図1では、信号処理回路15の一部分を例示的に示している。信号処理回路15は、高電位側の電源端子17をVDDPD電源線16に接続し、低電位側の電源端子18をVSS電源線13に接続している。19−1〜19−3は信号処理回路15の入力端子、20−1、20−2は信号処理回路15の出力端子である。
なお、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1においては、入力端子19−1〜19−3と出力端子20−1、20−2との間の遅延時間は、出力端子20−1側が長いことを前提としている。また、図示は省略するが、ダイ部4には、信号処理回路15のほかに、高電位側の電源端子をVDD電源線11に接続し、低電位側の電源端子をVSS電源線13に接続した複数の内部回路が搭載されている。
21−1〜21−4、22−1〜22−4はパワースイッチをなすNMOSトランジスタである。NMOSトランジスタ21−1〜21−4は、ドレインをVDD電源線11に接続し、ソースをVDDPD電源線16に接続し、ゲートに第1パワースイッチ制御信号PSW1Aが供給されるように構成されている。NMOSトランジスタ22−1〜22−4は、ドレインをVDD電源線11に接続し、ソースをVDDPD電源線16に接続し、ゲートに第2パワースイッチ制御信号PSW2Aが供給されるように構成されている。
信号処理回路15を起動する場合には、まず、NMOSトランジスタ21−1〜21−4がオンとされ、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4を介してVDDPD電源線16に電源電圧が供給される状態となる。その後、後述する条件の下で信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTの電圧状態に基づいてNMOSトランジスタ22−1〜22−4がオンとされ、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4を介してVDDPD電源線16に電源電圧が供給される状態となる。
23は電源制御回路を含む制御回路である。制御回路23は、VDDPD電源オン信号VDDPD_Onと、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Offと、波形エッジ検出信号WEDとを入力し、第1パワースイッチ制御信号PSW1Aと、第2パワースイッチ制御信号PSW2Aと、マスク信号MSKとを出力するものである。VDDPD電源オン信号VDDPD_On及びVDDPD電源オフ信号VDDPD_Offは、図示しない内部回路から与えられる。
24は第1パワースイッチ駆動バッファ、25は第2パワースイッチ駆動バッファである。第1パワースイッチ駆動バッファ24は、制御回路23が出力する第1パワースイッチ制御信号PSW1AをNMOSトランジスタ21−1〜21−4のゲートに与え、NMOSトランジスタ21−1〜21−4を駆動するものである。第2パワースイッチ駆動バッファ25は、制御回路23が出力する第2パワースイッチ制御信号PSW2AをNMOSトランジスタ22−1〜22−4のゲートに与え、NMOSトランジスタ22−1〜22−4を駆動するものである。
26はマスク回路である。マスク回路26は、信号処理回路15に与える入力信号IN1〜IN3と、制御回路23が出力するマスク信号MSKとを入力し、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送を制御するものである。マスク回路26は、マスク信号MSK=Lレベルのときは、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送を遮断し、かつ、仮に信号処理回路15に電源が投入されている場合には信号処理回路15の出力端子20−1がLレベルとなるようなレベルを信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3に与え、マスク信号MSK=Hレベルのときは、入力信号IN1〜IN3を信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3に与える。
27は波形エッジ検出回路である。波形エッジ検出回路27は、第1パワースイッチ制御信号PSW1Aと、基準電圧Vref(例えば、10mV)と、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTとを入力し、波形エッジ検出信号WEDを出力するものである。波形エッジ検出回路27は、後述するように、第1パワースイッチ制御信号PSW1AがLレベルからHレベルに変化し、NMOSトランジスタ21−1〜21−4がオンとされた場合に、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTの電圧が接地電圧VSSから上昇して基準電圧Vrefを超え、その後、下降して基準電圧Vrefと同一電圧になった時に、そのタイミングを検出し、波形エッジ検出信号WEDをLレベルからHレベルに変化させる。
基準電圧Vrefは、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTが接地電圧VSSから上昇して基準電圧Vrefを超え、その後、下降して基準電圧Vrefと同一電圧になった時が、NMOSトランジスタ21−1〜21−4をオンとしたことにより発生する電源ノイズがピーク値に達した時であることを検出できる電圧値とされる。この結果、波形エッジ検出回路27は、第1パワースイッチ制御信号PSW1AがLレベルからHレベルに変化し、NMOSトランジスタ21−1〜21−4がオンとされた場合に発生する電源ノイズがピーク値に達したタイミングを検出することになる。
本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1では、VDD電源線11と、VSS電源線13と、VDDPD電源線16と、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4と、制御回路23と、第1パワースイッチ駆動バッファ24と、第2パワースイッチ駆動バッファ25と、マスク回路26と、波形エッジ検出回路27とで、本発明の電源システムの第1実施形態が構成されている。
図2は制御回路23の構成を示す回路図である。制御回路23は、割込制御部32と、パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部33とを有している。割込制御部32は、VDDPD電源オン信号VDDPD_Onと、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Offと、波形エッジ検出信号WEDとを入力し、パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部33を制御するものである。
パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部33は、第1パワースイッチ制御信号生成部34と、第2パワースイッチ制御信号生成部35と、マスク信号生成部36とを有している。第1パワースイッチ制御信号生成部34は、割込制御部32に制御されて第1パワースイッチ制御信号PSW1Aを生成するものである。第2パワースイッチ制御信号生成部35は、割込制御部32に制御されて第2パワースイッチ制御信号PSW2Aを生成するものである。マスク信号生成部36は、割込制御部32に制御されてマスク信号MSKを生成するものである。
なお、VDDPD電源オン信号VDDPD_On、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Off、波形エッジ検出信号WED、第1パワースイッチ制御信号PSW1A、第2パワースイッチ制御信号PSW2A及びマスク信号MSKの初期レベルは、Lレベルとされる。
割込制御部32は、以下の動作P1〜P3を行うように構成される。VDDPD電源オン信号VDDPD_OnがLレベルからHレベルに変化すると、第1パワースイッチ制御信号生成部34に対して第1パワースイッチ制御信号PSW1AをLレベルからHレベルに変化させることを指示する(P1)。
その後、波形エッジ検出信号WEDがLレベルからHレベルに変化すると、第2パワースイッチ制御信号生成部35に対して第2パワースイッチ制御信号PSW2AをLレベルからHレベルに変化させることを指示し、マスク信号生成部36にマスク信号MSKをLレベルからHレベルに変化させることを指示する(P2)。
その後、VDDPD電源オフ信号VDDPD_OffがLレベルからHレベルに変化すると、第1パワースイッチ制御信号生成部34、第2パワースイッチ制御信号生成部35及びマスク信号生成部36に対してそれぞれ第1パワースイッチ制御信号PSW1A、第2パワースイッチ制御信号PSW2A及びマスク信号MSKをHレベルからLレベルに変化させることを指示する(P3)。
図3は制御回路23の動作を説明するための波形図であり、VDDPD電源オン信号VDDPD_Onと、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Offと、第1パワースイッチ制御信号PSW1Aと、第2パワースイッチ制御信号PSW2Aと、波形エッジ検出信号WEDと、マスク信号MSKとを示している。
割込制御部32は、VDDPD電源オン信号VDDPD_OnがLレベルからHレベルに変化すると、第1パワースイッチ制御信号生成部34に対して第1パワースイッチ制御信号PSW1AをLレベルからHレベルに変化させることを指示する。これに応答して、第1パワースイッチ制御信号生成部34は、第1パワースイッチ制御信号PSW1AをLレベルからHレベルに変化させる。
その後、波形エッジ検出信号WEDがLレベルからHレベルに変化すると、割込制御部32は、第2パワースイッチ制御信号生成部35に対して第2パワースイッチ制御信号PSW2AをLレベルからHレベルに変化させることを指示し、マスク信号生成部36に対してマスク信号MSKをLレベルからHレベルに変化させることを指示する。これに応答して、第2パワースイッチ制御信号生成部35は、第2パワースイッチ制御信号PSW2AをLレベルからHレベルに変化させる。マスク信号生成部36は、第2パワースイッチ制御信号PSW2AがLレベルからHレベルに変化した後、電源ノイズが収まると予め見込んだ一定期間が経過すると、マスク信号MSKをLレベルからHレベルに変化させる。
その後、VDDPD電源オフ信号VDDPD_OffがLレベルからHレベルに変化すると、割込制御部32は、第1パワースイッチ制御信号生成部34、第2パワースイッチ制御信号生成部35及びマスク信号生成部36に対してそれぞれ第1パワースイッチ制御信号PSW1A、第2パワースイッチ制御信号PSW2A及びマスク信号MSKをHレベルからLレベルに変化させることを指示する。これに対応して、第1パワースイッチ制御信号生成部34、第2パワースイッチ制御信号生成部35及びマスク信号生成部36は、それぞれ第1パワースイッチ制御信号PSW1A、第2パワースイッチ制御信号PSW2A及びマスク信号MSKをHレベルからLレベルに変化させる。
図4は信号処理回路15の構成例を示す回路図である。図4に示す信号処理回路15の構成例は、入力端子及び出力端子として、入力端子19−1及び出力端子20−1のみを有する場合の一例である。図4中、39−1、39−2はCMOS型のインバータ、40−1、40−2はPMOSトランジスタ、41−1、41−2はNMOSトランジスタ、42−1、42−2は負荷容量である。
ここで、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4がオフ、マスク信号MSKがLレベル、信号処理回路15の入力端子19−1がLレベルとされている場合において、VDDPD電源オン信号VDDPD_OnがLレベルからHレベルとなり、第1パワースイッチ制御信号PSW1AがLレベルからHレベルになると、NMOSトランジスタ21−1〜21−4がオンになり、VDDPD電源線16の電圧VDDPDが立ち上がり始める。
この場合、VDDPD電源線16の電圧VDDPDが、インバータ39−1、39−2の動作可能電圧に達するまでは、ノード43−1の電圧は、VDDPD電源線16の電圧VDDPDをPMOSトランジスタ40−1のオフ抵抗とNMOSトランジスタ41−1のオフ抵抗とで分圧した電圧となる。また、ノード43−2の電圧は、VDDPD電源線16の電圧VDDPDをPMOSトランジスタ40−2のオフ抵抗とNMOSトランジスタ41−2のオフ抵抗とで分圧した電圧となる。
そして、VDDPD電源線16の電圧VDDPDが、インバータ39−1、39−2の動作可能電圧まで立ち上がると、インバータ39−1においては、PMOSトランジスタ40−1がオン、NMOSトランジスタ41−1がオフとなり、VDDPD電源線16からPMOSトランジスタ40−1を介して負荷容量42−1に電流i1が流れ込み、負荷容量42−1が充電され、ノード43−1はHレベルとなる。
インバータ39−2においては、ノード43−1がLレベルからHレベルに変化する途中で、PMOSトランジスタ40−2及びNMOSトランジスタ41−2が共にオンとなり、PMOSトランジスタ40−2及びNMOSトランジスタ41−2に貫通電流i2が流れ、その後、PMOSトランジスタ40−2がオフとなり、負荷容量42−2からNMOSトランジスタ41−2を介してVSS電源線13側に電流i3が流れ、負荷容量42−2が放電され、ノード43−2はLレベルとなる。
このように、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4がオフ、マスク信号MSKがLレベル、信号処理回路15の入力端子19−1がLレベルとされている場合に、VDDPD電源オン信号VDDPD_OnがLレベルからHレベルとなり、これにより、第1パワースイッチ制御信号PSW1AがLレベルからHレベルになり、NMOSトランジスタ21−1〜21−4がオンになると、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4及びVDDPD電源線16を介して信号処理回路15に電流が流入し、また、信号処理回路15からVSS電源線13に電流が流出する。
このように、信号処理回路15に対する電源投入後、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4及びVDDPD電源線16を介しての信号処理回路15への電流の流入、信号処理回路15からVSS電源線13への電流の流出が、VDD電源線11とVSS電源線13との間に発生する電源ノイズとなる。このような電源ノイズの発生は、信号処理回路15が図4に示す回路以外の論理回路構成とされている場合であっても、同様に発生する。そこで、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1においては、信号処理回路15に対する電源投入時に発生する電源ノイズが許容値を超えないように、NMOSトランジスタ21−1〜21−4のゲートに与える第1パワースイッチ制御信号PSW1Aの電圧値が予め調整される。
また、同様に、NMOSトランジスタ21−1〜21−4がオンになると、信号処理回路15の出力端子20−1に出力される出力信号OUTは、図4に示す構成例の場合には、ノード43−2の電圧がVDDPD電源線16の電圧VDDPDをPMOSトランジスタ40−2のオフ抵抗とNMOSトランジスタ41−2のオフ抵抗とで分圧した電圧となる間は、接地電圧VSSから上昇して基準電圧Vrefを超え、その後、PMOSトランジスタ40−2がオフになると、負荷容量42−2が放電を開始するので、接地電圧VSSに向って下降する。
このような信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTの電圧変化は、信号処理回路15が図4に示す回路以外の論理回路構成とされている場合であっても、マスク信号MSKがLレベルの場合に、マスク回路26が、仮に信号処理回路15に電源が投入されている場合には信号処理回路15の出力端子20−1がLレベルとなるようなレベルを信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3に与えるようにしている場合には、同様に起こる。
図5は波形エッジ検出回路27の構成を示す回路図である。図5中、45は第1パワースイッチ制御信号PSW1Aを入力するための入力端子、46は基準電圧Vrefを入力するための入力端子、47は信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTを入力するための入力端子である。
48は第1パワースイッチ制御信号PSW1Aを反転するインバータ、49、50はインバータ48の出力信号を反転するインバータ、51は比較器である。比較器51は、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTと基準電圧Vrefとを比較し、比較結果を示す出力信号S51を出力するものである。比較器51の出力信号S51は、出力信号OUTの電圧≦基準電圧VrefのときはHレベル、出力信号OUTの電圧>基準電圧VrefのときはLレベルとされる。52は比較器51の出力信号S51を反転するインバータである。
53はインバータ49の出力信号とインバータ52の出力信号とをNAND処理するNAND回路、54はインバータ48の出力信号とNAND回路53の出力信号とをNOR処理するNOR回路、55〜57はNOR回路54の出力信号を反転するインバータ、58、59はインバータ50、57の出力信号を入力信号とするフリップフロップを構成するNAND回路、60はインバータ56の出力信号とNAND回路59の出力信号とをNAND処理するNAND回路、61、62はNAND回路59、60の出力信号を入力信号とするフリップフロップを構成するNAND回路、63は波形エッジ検出信号WEDが出力される出力端子である。
図6は本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1の動作を説明するための波形図であり、VDDPD電源線16の電圧波形VDDPD_Aと、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTと、VDD電源線11とVSS電源線13との間に発生する電源ノイズ波形VNと、従来手法におけるVDDPD電源線16の電圧波形VDDPD_Bと、VDDPD電源オン信号VDDPD_Onと、第1パワースイッチ制御信号PSW1Aと、比較器51の出力信号S51と、波形エッジ検出信号WEDと、第2パワースイッチ制御信号PSW2Aと、マスク信号MSKとを示している。
VNmaxはVDD電源線11とVSS電源線13との間に発生する電源ノイズVNの許容値である。また、従来手法とは、NMOSトランジスタ21−1〜21−4とNMOSトランジスタ22−1〜22−4とを同一のパワースイッチ制御信号で駆動し、NMOSトランジスタ21−1〜21−4及びNMOSトランジスタ22−1〜22−4を同時にオンとする構成とし、パワースイッチ駆動バッファの駆動能力を制御することにより、電源ノイズVNが許容値VNmaxを超えないように、信号処理回路15に与える電源電圧VDDPDをゆっくり立ち上げる手法である。
本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1においては、信号処理回路15への電源投入前は、第1パワースイッチ制御信号PSW1A及び第2パワースイッチ制御信号PSW2AはLレベルとされ、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4はオフとされる。また、マスク信号MSK=Lレベルとされ、マスク回路26は、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送を遮断し、信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3のレベルを、仮に信号処理回路15に電源が投入されている場合には信号処理回路15の出力端子20−1がLレベルとなるレベルとする。また、第1パワースイッチ制御信号PSW1AがLレベルとされていることから、波形エッジ検出信号WEDはLレベルとなる。
ここで、図示しない信号処理回路がVDDPD電源オン信号VDDPD_OnをLレベルからHレベルに変化させると、制御回路23は、第1パワースイッチ制御信号PSW1AをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、NMOSトランジスタ21−1〜21−4はオンとなり、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4を介してVDDPD電源線16に電源電圧が供給される。この結果、VDDPD電源線16から信号処理回路15に電流が流入し、また、信号処理回路15からVSS電源線13に電流が流出する。これにより、VDD電源線11とVSS電源線13との間に電源ノイズVNが発生する。
本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1においては、信号処理回路15に対する電源投入時に発生する電源ノイズVNが許容値VNmaxを超えないようにNMOSトランジスタ21−1〜21−4のゲートに与える第1パワースイッチ制御信号PSW1Aの電圧値が予め調整される。また、信号処理回路15に対する電源投入前は、マスク回路26は、信号処理回路15の出力端子20−1が、仮に電源が投入された場合にLレベルとなるようにしている。そこで、信号処理回路15に電源電圧VDDPDが与えられると、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTは、接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。
そして、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTが基準電圧Vrefと同一電圧になると、即ち、電源ノイズVNがピーク値に達すると、波形エッジ検出回路27は、これを検出し、波形エッジ検出信号WEDをLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路23は、第2パワースイッチ制御信号PSW2AをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、NMOSトランジスタ22−1〜22−4がオンとなり、VDDPD電源線16にNMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4を介して電源電圧が供給され、VDDPD電源線16は、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
その後、電源ノイズが収まると予め見込んだ一定期間ΔT4が経過すると、制御回路23は、マスク信号MSKをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、マスク回路26は、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送遮断を解除し、入力信号IN1〜IN3を信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3に与える。ここに、信号処理回路15は通常動作を行う状態となる。
ここで、期間ΔT1では、第1パワースイッチ制御信号PSW1A=Lレベル、比較器51の出力信号S51=Hレベルとなる。期間ΔT2では、第1パワースイッチ制御信号PSW1A=Hレベル、比較器51の出力信号S51=Hレベルとなる。期間ΔT3では、第1パワースイッチ制御信号PSW1A=Hレベル、比較器51の出力信号S51=Lレベルとなる。期間ΔT4では、第1パワースイッチ制御信号PSW1A=Hレベル、比較器51の出力信号S51=Hレベルとなる。図7は波形エッジ検出回路27の動作を示す回路図であり、期間ΔT1、ΔT2、ΔT3、ΔT4における各部のレベル変化を示している。
以上のように、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1においては、信号処理回路15に対する電源投入時に、パワースイッチをなすNMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4のうち、まず、NMOSトランジスタ21−1〜21−4をオンとしている。この結果、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4及びVDDPD電源線16を介して信号処理回路15に電流が流れ込むことによる電源ノイズVNが発生するが、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4をオンとする場合に比較して、電源ノイズVNを小さいものとすることができる。
その後、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTの電圧変化を検出し、電源ノイズVNがピーク値に達すると、NMOSトランジスタ22−1〜22−4をオンとしている。この結果、電源ノイズVNが収まる時間を必要以上に長く見込んでNMOSトランジスタ22−1〜22−4をオンとする必要がなく、図6に矢印A1で示すように、VDDPD電源線16の電圧VDDPD_Aの立ち上がり時間を従来手法による場合(VDDPD_B)よりも短縮することができる。このように、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1によれば、信号処理回路15に対する電源投入時に発生する電源ノイズVNが許容値VNmaxを超えないようにし、かつ、信号処理回路15に与える電源電圧VDDPDの立ち上がり時間を短縮することができる。
(第2実施形態)
図8は本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態を外部電源と共に示す回路図である。本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態66は、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1が設ける波形エッジ検出回路27の代わりに、基準電圧Vrefを必要としない波形エッジ検出回路67を設け、その他については、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1と同様に構成したものである。
本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態66では、VDD電源線11と、VSS電源線13と、VDDPD電源線16と、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4と、制御回路23と、第1パワースイッチ駆動バッファ24と、第2パワースイッチ駆動バッファ25と、マスク回路26と、波形エッジ検出回路67とで、本発明の電源システムの第2実施形態が構成されている。
図9は波形エッジ検出回路67の構成を示す回路図である。波形エッジ検出回路67は、図1及び図5に示す波形エッジ検出回路27と異なり、基準電圧Vrefを入力するための入力端子46を設けず、また、比較器51の代わりにインバータ70を設け、その他については、図1及び図5に示す波形エッジ検出回路27と同様に構成したものである。
インバータ70において、71はVDD電源線、72〜74はPMOSトランジスタ、75はNMOSトランジスタ、76はインバータ70の入力端子、77はインバータ70の出力端子である。PMOSトランジスタ72は、ソースをVDD電源線71に接続し、ゲートを接地している。PMOSトランジスタ73は、ソースをPMOSトランジスタ72のドレインに接続し、ゲートを接地している。PMOSトランジスタ74は、ソースをPMOSトランジスタ73のドレインに接続し、ゲートをインバータ70の入力端子76に接続し、ドレインをインバータ70の出力端子77に接続している。
NMOSトランジスタ75は、ゲートをインバータ70の入力端子76に接続し、ドレインをインバータ70の出力端子77に接続し、ソースを接地している。インバータ70の入力端子76は、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTを入力するための入力端子47に接続されている。インバータ70の出力端子77は、インバータ52の入力端子に接続されている。
インバータ70は、しきい値Vthを本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1が使用する基準電圧Vrefと同一電圧(例えば、10mV)とするものであり、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTの電圧≦しきい値Vthのときは、インバータ70の出力信号S70=Hレベル、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTの電圧>しきい値Vthのときは、インバータ70の出力信号S70=Lレベルとするものである。
本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態66においては、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1と同様に、信号処理回路15への電源投入前は、第1パワースイッチ制御信号PSW1A及び第2パワースイッチ制御信号PSW2AはLレベルとされ、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4はオフとされる。また、マスク信号MSK=Lレベルとされ、マスク回路26は、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送を遮断し、信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3のレベルを、仮に信号処理回路15に電源が投入されている場合には、信号処理回路15の出力端子20−1がLレベルとなるレベルとする。また、第1パワースイッチ制御信号PSW1AがLレベルとされていることから、波形エッジ検出信号WEDはLレベルとなる。
ここで、図示しない信号処理回路がVDDPD電源オン信号VDDPD_OnをLレベルからHレベルに変化させると、制御回路23は、第1パワースイッチ制御信号PSW1AをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、NMOSトランジスタ21−1〜21−4はオンとなり、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4を介してVDDPD電源線16に電源電圧が供給される。この結果、VDDPD電源線16から信号処理回路15に電流が流入し、また、信号処理回路15からVSS電源線13に電流が流出する。これにより、VDD電源線11とVSS電源線13との間に電源ノイズVNが発生する。
本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態66においては、信号処理回路15に対する電源投入時に発生する電源ノイズVNが許容値VNmaxを超えないようにNMOSトランジスタ21−1〜21−4のゲートに与える第1パワースイッチ制御信号PSW1Aの電圧値が予め調整される。また、信号処理回路15に対する電源投入前は、マスク回路26は、信号処理回路15の出力端子20−1が、仮に電源が投入された場合にLレベルとなるようにしている。そこで、信号処理回路15に電源電圧VDDPDが与えられると、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTは、接地電圧VSSから上昇し、波形エッジ検出回路67のインバータ70のしきい値Vthを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。
そして、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTが波形エッジ検出回路67のインバータ70のしきい値Vthと同一電圧になると、即ち、電源ノイズがピーク値に達すると、波形エッジ検出回路67は、これを検出し、波形エッジ検出信号WEDをLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路23は、第2パワースイッチ制御信号PSW2AをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、NMOSトランジスタ22−1〜22−4がオンとなり、VDDPD電源線16にNMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4を介して電源電圧VDDPDが供給され、VDDPD電源線16は、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
その後、電源ノイズが収まると予め見込んだ一定期間が経過すると、制御回路23は、マスク信号MSKをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、マスク回路26は、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送遮断を解除し、入力信号IN1〜IN3を信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3に与える。ここに、信号処理回路15は通常動作を行う状態となる。
以上のように、本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態66においては、信号処理回路15に対する電源投入時に、パワースイッチをなすNMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4のうち、まず、NMOSトランジスタ21−1〜21−4をオンとしている。この結果、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4及びVDDPD電源線16を介して信号処理回路15に電流が流れ込むことによる電源ノイズが発生するが、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4をオンとする場合に比較して、電源ノイズを小さいものとすることができる。
その後、信号処理回路15が出力端子20−1に出力する出力信号OUTの電圧変化を検出し、電源ノイズがピーク値に達すると、NMOSトランジスタ22−1〜22−4をオンとしている。この結果、電源ノイズVNが収まる時間を必要以上に長く見込んでNMOSトランジスタ22−1〜22−4をオンとする必要がなく、VDDPD電源線16の電圧の立ち上がり時間を従来手法による場合よりも短縮することができる。このように、本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態66によれば、信号処理回路15に対する電源投入時に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにし、かつ、信号処理回路15に与える電源電圧VDDPDの立ち上がり時間を短縮することができる。
(第3実施形態)
図10は本発明の半導体集積回路装置の第3実施形態を外部電源と共に示す回路図である。本発明の半導体集積回路装置の第3実施形態80は、信号処理回路15のダミー回路81を設け、信号処理回路15の出力端子20−1を波形エッジ検出回路27の入力端子47に接続する代わりに、ダミー回路81の出力端子82を波形エッジ検出回路27の入力端子47に接続し、その他については、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1と同様に構成したものである。ダミー回路81は、NMOSトランジスタ21−1〜21−4をオンとした場合に信号処理回路15の出力端子20−1に発生する電圧変化と同様の電圧変化をダミー回路81の出力端子82に得ようとするものである。
ダミー回路81は、複数のインバータ83−1〜83−2kを縦列接続し、インバータ83−1〜83−2kの高電位側の電源端子をVDDPD電源線16に接続し、インバータ83−1〜83−2kの低電位側の電源端子をVSS電源線13に接続し、初段のインバータ83−1の入力端子をVSS電源線13に接続して構成されている。インバータ83−1〜83−2kの段数は、ダミー回路81の遅延時間が、信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3と出力端子20−1、20−2との間の信号経路のうち、遅延時間が最も大きいものの遅延時間と近いものとなるように決定される。
本発明の半導体集積回路装置の第3実施形態80においては、VDD電源線11と、VSS電源線13と、VDDPD電源線16と、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4と、制御回路23と、第1パワースイッチ駆動バッファ24と、第2パワースイッチ駆動バッファ25と、マスク回路26と、波形エッジ検出回路27と、ダミー回路81とで、本発明の電源システムの第3実施形態が構成されている。
なお、本例では、マスク回路26は、マスク信号MSK=Lレベルのときは、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送を遮断し、マスク信号MSK=Hレベルのときは、入力信号IN1〜IN3を信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3に与えるように構成されれば足り、マスク信号MSK=Lレベルの場合に、出力端子20−1をLレベルにするレベルを入力端子19−1〜19−3に与える必要がない。
本発明の半導体集積回路装置の第3実施形態80においては、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1と同様に、信号処理回路15への電源投入前は、第1パワースイッチ制御信号PSW1A及び第2パワースイッチ制御信号PSW2AはLレベルとされ、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4はオフとされる。また、マスク信号MSK=Lレベルとされ、マスク回路26は、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送を遮断する。また、第1パワースイッチ制御信号PSW1AがLレベルとされていることから、波形エッジ検出信号WEDはLレベルとされる。
ここで、図示しない信号処理回路がVDDPD電源オン信号VDDPD_OnをLレベルからHレベルに変化させると、制御回路23は、第1パワースイッチ制御信号PSW1AをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、NMOSトランジスタ21−1〜21−4はオンとなり、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4を介してVDDPD電源線16に電源電圧が供給される。この結果、VDDPD電源線16から信号処理回路15及びダミー回路81に電流が流入し、また、信号処理回路15及びダミー回路81からVSS電源線13に電流が流出する。これにより、VDD電源線11とVSS電源線13との間に電源ノイズが発生する。
また、ダミー回路81は、初段のインバータ83−1の入力端子をVSS電源線13に接続している。そこで、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4を介してVDDPD電源線16に電源電圧VDDPDが与えられると、ダミー回路81の出力信号S82は、接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。このダミー回路81の出力信号S81の変化の原理は、図4に示す信号処理回路15の構成例の場合の出力信号OUTの変化の場合と同様である。
そして、ダミー回路81の出力信号S81が基準電圧Vrefと同一電圧になると、即ち、電源ノイズがピーク値に達すると、波形エッジ検出回路27は、これを検出し、波形エッジ検出信号WEDをLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路23は、第2パワースイッチ制御信号PSW2AをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、VDD電源線11とVSS電源線13との間に発生する電源ノイズがピーク値に達すると、NMOSトランジスタ22−1〜22−4がオンとなり、VDDPD電源線16にNMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4を介して電源電圧が供給され、VDDPD電源線16は、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
その後、電源ノイズが収まると予め見込んだ一定期間が経過すると、制御回路23は、マスク信号MSKをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、マスク回路26は、入力信号IN1〜IN3の信号処理回路15への転送遮断を解除し、入力信号IN1〜IN3を信号処理回路15の入力端子19−1〜19−3に与える。ここに、信号処理回路15は通常動作を行う状態となる。
以上のように、本発明の半導体集積回路装置の第3実施形態80においては、信号処理回路15に対する電源投入時に、パワースイッチをなすNMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4のうち、まず、NMOSトランジスタ21−1〜21−4をオンとしている。この結果、VDD電源線11からNMOSトランジスタ21−1〜21−4及びVDDPD電源線16を介して信号処理回路15に電流が流れ込むことによる電源ノイズが発生するが、NMOSトランジスタ21−1〜21−4、22−1〜22−4をオンとする場合に比較して、電源ノイズを小さいものとすることができる。
その後、ダミー回路81が出力端子82に出力する出力信号S81の電圧変化を検出し、電源ノイズがピーク値に達すると、NMOSトランジスタ22−1〜22−4をオンとしている。この結果、電源ノイズが収まる時間を必要以上に長く見込んでNMOSトランジスタ22−1〜22−4をオンとする必要がなく、VDDPD電源線16の電圧の立ち上がり時間を従来手法による場合よりも短縮することができる。
このように、本発明の半導体集積回路装置の第3実施形態80によれば、信号処理回路15に対する電源投入時に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにし、かつ、信号処理回路15に与える電源電圧VDDPDの立ち上がり時間を短縮することができる。なお、波形エッジ検出回路27の代わりに、本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態66が設ける波形エッジ検出回路67を設けるようにしても良い。
(第4実施形態)
図11は本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態を外部電源と共に示す回路図である。本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86は、本発明の電源システムの第4実施形態を搭載するものであり、パッケージ部88と、ダイ部89とを有している。
パッケージ部88において、90は外部電源2から与えられる電源電圧VDDをダイ部89に供給するVDD電源線、91はVDD電源線90の抵抗成分、92はVDD電源線90のインダクタンス成分である。93は外部電源2から与えられる接地電圧VSSをダイ部89に供給するVSS電源線、94はVSS電源線93の抵抗成分、95はVSS電源線93のインダクタンス成分である。
ダイ部89において、96はパッケージ部88のVDD電源線90に接続されたVDD電源線、97はVDD電源線96の抵抗成分である。98はパッケージ部88のVSS電源線93に接続されたVSS電源線、99はVSS電源線98の抵抗成分である。
100は信号処理を行う第1内部回路である第1信号処理回路、101は第1信号処理回路100に電源電圧VDDPDを供給するVDDPD電源線である。第1信号処理回路100は、高電位側の電源端子102をVDDPD電源線101に接続し、低電位側の電源端子103をVSS電源線98に接続している。104−1〜104−3は第1信号処理回路100の入力端子、105−1、105−2は第1信号処理回路100の出力端子である。
106は信号処理を行う第2内部回路である第2信号処理回路、107は第2信号処理回路106に電源電圧VDDPDを供給するVDDPD電源線である。第2信号処理回路106は、高電位側の電源端子108をVDDPD電源線107に接続し、低電位側の電源端子109をVSS電源線98に接続している。110−1〜110−3は第2信号処理回路106の入力端子、111−1、111−2は第2信号処理回路106の出力端子である。
112は信号処理を行う第3内部回路である第3信号処理回路、113は第3信号処理回路112に電源電圧VDDPDを供給するVDDPD電源線である。第3信号処理回路112は、高電位側の電源端子114をVDDPD電源線113に接続し、低電位側の電源端子115をVSS電源線98に接続している。116−1〜116−3は第3信号処理回路112の入力端子、117−1、117−2は第3信号処理回路112の出力端子である。
118−1〜118−3は第1信号処理回路100用のパワースイッチをなすNMOSトランジスタである。NMOSトランジスタ118−1〜118−3は、ドレインをVDD電源線96に接続し、ソースをVDDPD電源線101に接続し、ゲートに第1パワースイッチ制御信号PSW1Bが供給されるように構成されている。
119−1〜119−3は第2信号処理回路106用のパワースイッチをなすNMOSトランジスタである。NMOSトランジスタ119−1〜119−3は、ドレインをVDD電源線96に接続し、ソースをVDDPD電源線107に接続し、ゲートに第2パワースイッチ制御信号PSW2Bが供給されるように構成されている。
120−1〜120−3は第3信号処理回路112用のパワースイッチをなすNMOSトランジスタである。NMOSトランジスタ120−1〜120−3は、ドレインをVDD電源線96に接続し、ソースをVDDPD電源線113に接続し、ゲートに第3パワースイッチ制御信号PSW3Bが供給されるように構成されている。
第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112を起動する場合には、まず、NMOSトランジスタ118−1〜118−3がオンとされ、VDD電源線96からNMOSトランジスタ118−1〜118−3を介してVDDPD電源線101に電源電圧VDDPDが供給される。その後、後述する条件の下で第1信号処理回路100が出力端子105−1に出力する出力信号OUT1の状態に基づいて、NMOSトランジスタ119−1〜119−3がオンとされ、VDD電源線96からNMOSトランジスタ119−1〜119−3を介してVDDPD電源線107に電源電圧VDDPDが供給される。
その後、後述する条件の下で第2信号処理回路106が出力端子111−1に出力する出力信号OUT2の状態に基づいて、NMOSトランジスタ120−1〜120−3がオンとされ、VDD電源線96からNMOSトランジスタ120−1〜120−3を介してVDDPD電源線113に電源電圧VDDPDが供給される。図示を省略するが、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112のほかに、高電位側の電源端子をVDD電源線96に接続し、低電位側の電源端子をVSS電源線98に接続した複数の内部回路が搭載されている。
121は電源制御回路を含む制御回路である。制御回路121は、VDDPD電源オン信号VDDPD_Onと、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Offと、第1波形エッジ検出信号WED1と、第2波形エッジ検出信号WED2と、第3波形エッジ検出信号WED3とを入力し、第1パワースイッチ制御信号PSW1Bと、第2パワースイッチ制御信号PSW2Bと、第3パワースイッチ制御信号PSW3Bと、第1マスク信号MSK1と、第2マスク信号MSK2と、第3マスク信号MSK3とを出力するものである。VDDPD電源オン信号VDDPD_On及びVDDPD電源オフ信号VDDPD_Offは、図示しない内部回路から出力されるものである。
122は第1パワースイッチ駆動バッファである。第1パワースイッチ駆動バッファ122は、制御回路121が出力する第1パワースイッチ制御信号PSW1BをNMOSトランジスタ118−1〜118−3のゲートに与え、NMOSトランジスタ118−1〜118−3を駆動するものである。
123は第2パワースイッチ駆動バッファである。第2パワースイッチ駆動バッファ123は、制御回路121が出力する第2パワースイッチ制御信号PSW2BをNMOSトランジスタ119−1〜119−3のゲートに与え、NMOSトランジスタ119−1〜119−3を駆動するものである。
124は第3パワースイッチ駆動バッファである。第3パワースイッチ駆動バッファ124は、制御回路121が出力する第3パワースイッチ制御信号PSW3BをNMOSトランジスタ120−1〜120−3のゲートに与え、NMOSトランジスタ120−1〜120−3を駆動するものである。
125は第1マスク回路である。第1マスク回路125は、第1信号処理回路100に与える入力信号IA1〜IA3の第1信号処理回路100への転送を制御するものであり。第1マスク回路125は、入力信号IA1〜IA3と、第1マスク信号MSK1とを入力し、第1マスク信号MSK1=Lレベルのときは、入力信号IA1〜IA3の第1信号処理回路100の入力端子104−1〜104−3への転送を遮断し、仮に第1信号処理回路100に電源が投入されている場合には第1信号処理回路100の出力端子105−1がLレベルとなるような電圧を第1信号処理回路100の入力端子104−1〜104−3に与え、第1マスク信号MSK1=Hレベルのときは、入力信号IA1〜IA3を第1信号処理回路100の入力端子104−1〜104−3に与える。
126は第2マスク回路である。第2マスク回路126は、第2信号処理回路106に与える入力信号IB1〜IB3の第2信号処理回路106への転送を制御するものである。第2マスク回路126は、入力信号IB1〜IB3と、第2マスク信号MSK2とを入力し、第2マスク信号MSK2=Lレベルのときは、入力信号IB1〜IB3の第2信号処理回路106の入力端子110−1〜110−3への転送を遮断し、仮に第2信号処理回路106に電源が投入されている場合には第2信号処理回路106の出力端子111−1がLレベルとなるような電圧を第2信号処理回路106の入力端子110−1〜110−3に与え、第2マスク信号MSK2=Hレベルのときは、入力信号IB1〜IB3を第2信号処理回路106の入力端子110−1〜110−3に与える。
127は第3マスク回路である。第3マスク回路127は、第3信号処理回路112に与える入力信号IC1〜IC3の第3信号処理回路112への転送を制御するものである。第3マスク回路127は、入力信号IC1〜IC3と、第3マスク信号MSK3とを入力し、第3マスク信号MSK3=Lレベルのときは、入力信号IC1〜IC3の第3信号処理回路112の入力端子116−1〜116−3への転送を遮断し、仮に第3信号処理回路112に電源が投入されている場合には第3信号処理回路112の出力端子117−1がLレベルとなるような電圧を第3信号処理回路112の入力端子116−1〜116−3に与え、第3マスク信号MSK3=Hレベルのときは、入力信号IC1〜IC3を第3信号処理回路112の入力端子116−1〜116−3に与える。
128は第1波形エッジ検出回路である。第1波形エッジ検出回路128は、第1パワースイッチ制御信号PSW1Bと、基準電圧Vref(たとえば、10mV)と、第1信号処理回路100が出力端子105−1に出力する出力信号OUT1とを入力し、第1波形エッジ検出信号WED1を出力するものである。この第1波形エッジ検出回路128は、第1マスク信号MSK1がLレベルの状態で、第1パワースイッチ制御信号PSW1BがHレベルとなり、NMOSトランジスタ118−1〜118−3がオンとされた場合に、第1信号処理回路100が出力端子105−1に出力する出力信号OUT1の電圧が接地電圧VSSから上昇して基準電圧Vrefを超え、その後、下降して基準電圧Vrefと同一電圧になった時に、そのタイミングを検出し、第1波形エッジ検出信号WED1をLレベルからHレベルに変化させるものである。
129は第2波形エッジ検出回路である。第2波形エッジ検出回路129は、第2パワースイッチ制御信号PSW2Bと、基準電圧Vrefと、第2信号処理回路106が出力端子111−1に出力する出力信号OUT2とを入力し、第2波形エッジ検出信号WED2を出力するものである。この第2波形エッジ検出回路129は、第2マスク信号MSK2=Lレベルの状態で、第2パワースイッチ制御信号PSW2BがHレベルとなり、NMOSトランジスタ119−1〜119−3がオンとされた場合に、第2信号処理回路106が出力端子111−1に出力する出力信号OUT2の電圧が接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、下降して基準電圧Vrefと同一電圧になった時に、そのタイミングを検出し、第2波形エッジ検出信号WED2をLレベルからHレベルに変化させるものである。
130は第3波形エッジ検出回路である。第3波形エッジ検出回路130は、第3パワースイッチ制御信号PSW3Bと、基準電圧Vrefと、第2信号処理回路112が出力端子117−1に出力する出力信号OUT3とを入力し、第3波形エッジ検出信号WED3を出力するものである。この第3波形エッジ検出回路130は、第3マスク信号MSK3=Lレベルの状態で、第3パワースイッチ制御信号PSW3BがHレベルとなり、NMOSトランジスタ120−1〜120−3がオンとされた場合に、第3信号処理回路112が出力端子117−1に出力する出力信号OUT3の電圧が接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、下降して基準電圧Vrefと同一電圧になった時に、そのタイミングを検出し、第3波形エッジ検出信号WED3をLレベルからHレベルに変化させるものである。
第1波形エッジ検出回路128、第2波形エッジ検出回路129及び第3波形エッジ検出回路130は、本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態1が設ける波形エッジ検出回路27と同一構成とされたものである。第1波形エッジ検出回路128において、入力端子131、132、133及び出力端子134は、それぞれ波形エッジ検出回路27の入力端子45、46、47及び出力端子63に対応している。第2波形エッジ検出回路129において、入力端子135、136、137及び出力端子138は、それぞれ波形エッジ検出回路27の入力端子45、46、47及び出力端子63に対応している。第3波形エッジ検出回路130において、入力端子139、140、141及び出力端子142は、それぞれ波形エッジ検出回路27の入力端子45、46、47及び出力端子63に対応している。
本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86においては、VDD電源線96と、VSS電源線98と、VDDPD電源線101、107、113と、NMOSトランジスタ118−1〜118−3、119−1〜119−3、120−1〜120−3と、制御回路121と、第1パワースイッチ駆動バッファ122と、第2パワースイッチ駆動バッファ123と、第3パワースイッチ駆動バッファ124と、第1マスク回路125と、第2マスク回路126と、第3マスク回路127と、第1波形エッジ検出回路128と、第2波形エッジ検出回路129と、第3波形エッジ検出回路130とで、本発明の電源システムの第4実施形態が構成されている。
図12は制御回路121の構成を示す回路図である。制御回路121は、割込制御部145と、パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部146とを有している。割込制御部145は、VDDPD電源オン信号VDDPD_Onと、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Offと、第1波形エッジ検出信号WED1と、第2波形エッジ検出信号WED2と、第3波形エッジ検出信号WED3とを入力し、パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部146を制御するものである。パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部146は、第1パワースイッチ制御信号生成部147と、第2パワースイッチ制御信号生成部148と、第3パワースイッチ制御信号生成部149と、第1マスク信号生成部150と、第2マスク信号生成部151と、第3マスク信号生成部152とを有している。
第1パワースイッチ制御信号生成部147は、割込制御部145に制御されて第1パワースイッチ制御信号PSW1Bを生成するものである。第2パワースイッチ制御信号生成部148は、割込制御部145に制御されて第2パワースイッチ制御信号PSW2Bを生成するものである。第3パワースイッチ制御信号生成部149は、割込制御部145に制御されて第3パワースイッチ制御信号PSW3Bを生成するものである。第1マスク信号生成部150は、割込制御部145に制御されて第1マスク信号MSK1を生成するものである。第2マスク信号生成部151は、割込制御部145に制御されて第2マスク信号MSK2を生成するものである。第3マスク信号生成部152は、割込制御部145に制御されて第3マスク信号MSK3を生成するものである。
なお、VDDPD電源オン信号VDDPD_On、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Off、第1パワースイッチ制御信号PSW1B、第2パワースイッチ制御信号PSW2B、第3パワースイッチ制御信号PSW3B、第1波形エッジ検出信号WED1、第2波形エッジ検出信号WED2、第3波形エッジ検出信号WED3、第1マスク信号MSK1、第2マスク信号MSK2及び第3マスク信号MSK3の初期レベルは、Lレベルとされる。
割込制御部145は、以下の動作Q1〜Q5を行うように構成される。VDDPD電源オン信号VDDPD_OnがLレベルからHレベルに変化すると、第1パワースイッチ制御信号生成部147に第1パワースイッチ制御信号PSW1BをLレベルからHレベルに変化させることを指示する(Q1)。
その後、第1波形エッジ検出信号WED1がLレベルからHレベルに変化すると、第2パワースイッチ制御信号生成部148に第2パワースイッチ制御信号PSW2BをLレベルからHレベルに変化させることを指示し、その後、第1マスク信号生成部150に第1マスク信号MSK1をLレベルからHレベルに変化させることを指示する(Q2)。
その後、第2波形エッジ検出信号WED2がLレベルからHレベルに変化すると、第3パワースイッチ制御信号生成部149に第3パワースイッチ制御信号PSW3BをLレベルからHレベルに変化させることを指示し、その後、第2マスク信号生成部151に第2マスク信号MSK2をLレベルからHレベルに変化させることを指示する(Q3)。
その後、第3波形エッジ検出信号WED3がLレベルからHレベルに変化すると、第3マスク信号生成部152に第3マスク信号MSK3をLレベルからHレベルに変化させることを指示する(Q4)。
その後、VDDPD電源オフ信号VDDPD_OffがLレベルからHレベルに変化すると、第1パワースイッチ制御信号生成部147、第2パワースイッチ制御信号生成部148、第3パワースイッチ制御信号生成部149、第1マスク信号生成部150、第2マスク信号生成部151及び第3マスク信号生成部152にそれぞれ第1パワースイッチ制御信号PSW1B、第2パワースイッチ制御信号PSW2B、第3パワースイッチ制御信号PSW3B、第1マスク信号MSK1、第2マスク信号MSK2及び第3マスク信号MSK3をHレベルからLレベルに変化させることを指示する(Q5)。
図13は本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86の動作を説明するための波形図である。図13中、VDDPD1はVDDPD電源線101の電圧波形、VDDPD2はVDDPD電源線107の電圧波形、VDDPD3はVDDPD電源線113の電圧波形、VN1はNMOSトランジスタ118−1〜118−3がオンとされることによりVDD電源線96とVSS電源線98との間に発生する電源ノイズ、VN2はNMOSトランジスタ119−1〜119−3がオンとされることによりVDD電源線96とVSS電源線98との間に発生する電源ノイズ、VN3はNMOSトランジスタ120−1〜120−3がオンとされることによりVDD電源線96とVSS電源線98との間に発生する電源ノイズである。
本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86においては、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112への電源投入前は、第1パワースイッチ制御信号PSW1B、第2パワースイッチ制御信号PSW2B及び第3パワースイッチ制御信号PSW3BはLレベルとされ、NMOSトランジスタ118−1〜118−3、119−1〜119−3、120−1〜120−3はオフとされる。
また、第1マスク信号MSK1=Lレベルとされ、第1マスク回路125は、入力信号IA1〜IA3の第1信号処理回路100への転送を遮断し、仮に第1信号処理回路100に電源が投入されている場合には第1信号処理回路100の出力端子105−1がLレベルとなるようなレベルを第1信号処理回路100の入力端子104−1〜104−3に与える。また、第1パワースイッチ制御信号PSW1BがLレベルとされていることから、第1波形エッジ検出信号WED1はLレベルとされる。
また、第2マスク信号MSK2=Lレベルとされ、第2マスク回路126は、入力信号IB1〜IB3の第2信号処理回路106への転送を遮断し、仮に第2信号処理回路106に電源が投入されている場合には第2信号処理回路106の出力端子111−1がLレベルとなるようなレベルを第2信号処理回路106の入力端子110−1〜110−3に与える。また、第2パワースイッチ制御信号PSW2BがLレベルとされていることから、第2波形エッジ検出信号WED2はLレベルとされる。
また、第3マスク信号MSK3=Lレベルとされ、第3マスク回路127は、入力信号IC1〜IC3の第3信号処理回路112への転送を遮断し、仮に第3信号処理回路112に電源が投入されている場合には第3信号処理回路112の出力端子117−1がLレベルとなるようなレベルを第3信号処理回路112の入力端子116−1〜116−3に与える。また、第3パワースイッチ制御信号PSW3BがLレベルとされていることから、第3波形エッジ検出信号WED3はLレベルとされる。
ここで、図示しない信号処理回路がVDDPD電源オン信号VDDPD_OnをLレベルからHレベルに変化させると、制御部121は、第1パワースイッチ制御信号PSW1BをLレベルからHレベルに変化させる。これにより、NMOSトランジスタ118−1〜118−3はオンとなり、VDD電源線96からNMOSトランジスタ118−1〜118−3を介してVDDPD電源線101に電源電圧が供給され、VDDPD電源線101は、NMOSトランジスタ118−1〜118−4の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
この結果、VDDPD電源線101から第1信号処理回路100に電流が流入し、また、第1信号処理回路100からVSS電源線98に電流が流出する。これにより、VDD電源線96とVSS電源線98との間に電源ノイズVN1が発生する。本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86においては、VDDPD電源線101の立ち上がり時に発生する電源ノイズVN1が許容値VNmaxを超えないようにNMOSトランジスタ118−1〜118−3のゲートに与える第1パワースイッチ制御信号PSW1Bの電圧値が予め調整される。
ここで、第1信号処理回路100に対する電源投入前は、第1マスク回路125は、仮に第1信号処理回路100に電源が投入されている場合には第1信号処理回路100の出力端子105−1がLレベルとなるようにしている。そこで、VDD電源線96からNMOSトランジスタ118−1〜118−3及びVDDPD電源線101を介して第1信号処理回路100に電源電圧VDDPDが与えられると、第1信号処理回路100が出力端子105−1に出力する出力信号OUT1は、接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。
そして、第1信号処理回路100が出力端子105−1に出力する出力信号OUT1が基準電圧Vrefと同一電圧になると、第1波形エッジ検出回路128は、これを検出し、第1波形エッジ検出信号WED1をLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路121は、第2パワースイッチ制御信号PSW2BをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、VDD電源線96とVSS電源線98との間に発生する電源ノイズVN1がピーク値に達すると、NMOSトランジスタ119−1〜119−3がオンとなり、VDDPD電源線107にNMOSトランジスタ119−1〜119−3を介して電源電圧が供給され、VDDPD電源線107は、NMOSトランジスタ119−1〜119−3の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
この結果、VDDPD電源線107から第2信号処理回路106に電流が流入し、また、第2信号処理回路106からVSS電源線98に電流が流出する。これにより、VDD電源線96とVSS電源線98との間に電源ノイズVN2が発生する。本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86においては、VDDPD電源線107の立ち上がり時に発生する電源ノイズVN2が許容値VNmaxを超えないようにNMOSトランジスタ119−1〜119−3のゲートに与える第2パワースイッチ制御信号PSW2Bの電圧値が予め調整される。
また、第1波形エッジ検出信号WED1がLレベルからHレベルに変化すると、これに応答して、制御回路121は、第1パワースイッチ制御信号PSW1BがLレベルからHレベルに変化した後、電源ノイズVN1が収まると予め見込んでいる期間が経過すると、第1マスク信号MSK1をLレベルからHレベルに変化させる。この結果、第1マスク回路125は、入力信号IA1〜IA3の第1信号処理回路100への転送遮断を解除し、入力信号IA1〜IA3を第1信号処理回路100の入力端子104−1〜104−3に与える。
ここで、第2信号処理回路106に対する電源投入前は、第2マスク回路126は、第2信号処理回路106の出力端子111−1のレベルを、仮に第2信号処理回路106に電源が投入されている場合にはLレベルとなるようにしている。そこで、VDD電源線96からNMOSトランジスタ119−1〜119−3及びVDDPD電源線107を介して第2信号処理回路106に電源電圧VDDPDが与えられると、第2信号処理回路106が出力端子111−1に出力する出力信号OUT2は、接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。
そして、第2信号処理回路106が出力端子111−1に出力する出力信号OUT2が基準電圧Vrefと同一電圧になると、第2波形エッジ検出回路129は、これを検出し、第2波形エッジ検出信号WED2をLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路121は、第3パワースイッチ制御信号PSW3BをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、VDD電源線96とVSS電源線98との間に発生する電源ノイズVN2がピーク値に達すると、NMOSトランジスタ120−1〜120−3がオンとなり、VDDPD電源線113にNMOSトランジスタ120−1〜120−3を介して電源電圧が供給され、VDDPD電源線113は、NMOSトランジスタ120−1〜120−3の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
この結果、VDDPD電源線113から第3信号処理回路112に電流が流入し、また、第3信号処理回路112からVSS電源線98に電流が流出する。これにより、VDD電源線96とVSS電源線98との間に電源ノイズVN3が発生する。本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86においては、VDDPD電源線113の立ち上がり時に発生する電源ノイズVN3が許容値VNmaxを超えないようにNMOSトランジスタ120−1〜120−3のゲートに与える第3パワースイッチ制御信号PSW3Bの電圧値が予め調整される。
また、第2波形エッジ検出信号WED2がLレベルからHレベルに変化すると、これに応答して、制御回路121は、第2パワースイッチ制御信号PSW2BがLレベルからHレベルに変化した後、電源ノイズVN2が収まると予め見込んでいる期間が経過すると、第2マスク信号MSK2をLレベルからHレベルに変化させる。この結果、第2マスク回路126は、入力信号IB1〜IB3の第2信号処理回路106への転送遮断を解除し、入力信号IB1〜IB3を第2信号処理回路106の入力端子110−1〜110−3に与える。
ここで、第3信号処理回路112に対する電源投入前は、第3マスク回路127は、第3信号処理回路112の出力端子117−1のレベルを、仮に第3信号処理回路112に電源が投入されている場合にはLレベルとなるようにしている。そこで、VDD電源線96からNMOSトランジスタ120−1〜120−3及びVDDPD電源線113を介して第3信号処理回路112に電源電圧VDDPDが与えられると、第3信号処理回路112が出力端子117−1に出力する出力信号OUT3は、接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。
そして、第3信号処理回路112が出力端子117−1に出力する出力信号OUT3が基準電圧Vrefと同一電圧になると、第3波形エッジ検出回路130は、これを検出し、第3波形エッジ検出信号WED3をLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路121は、第3パワースイッチ制御信号PSW3BがLレベルからHレベルに変化した後、電源ノイズVN3が収まると予め見込んでいる期間が経過すると、第3マスク信号MSK3をLレベルからHレベルに変化させる。この結果、第3マスク回路127は、入力信号IC1〜IC3の第3信号処理回路112への転送遮断を解除し、入力信号IC1〜IC3を第3信号処理回路112の入力端子116−1〜116−3に与える。
以上のように、本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86においては、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に対する電源投入時に、まず、NMOSトランジスタ118−1〜118−3をオンとし、第1信号処理回路100に電源電圧VDDPDを供給している。次に、第1信号処理回路100が出力端子105−1に出力する出力信号OUT1の電位変化を監視することにより第1信号処理回路100による電源ノイズVN1がピーク値に達するのを検出すると、NMOSトランジスタ119−1〜119−3をオンとし、第2信号処理回路106に電源電圧VDDPDを供給している。次に、第2信号処理回路106が出力端子111−1に出力する出力信号OUT2の電位変化を監視することにより第2信号処理回路106による電源ノイズVN2がピーク値に達するのを検出し、NMOSトランジスタ120−1〜120−3をオンとし、第3信号処理回路112に電源電圧VDDPDを供給している。
したがって、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に順に電源電圧VDDPDを供給する場合に発生する電源ノイズVN1、電源ノイズVN2及び電源ノイズVN3を、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に同時に電源電圧VDDPDを供給する場合に発生する電源ノイズに比較して小さくすることができる。また、電源ノイズVN1が収まる時間及び電源ノイズN2が収まる時間を必要以上に長く見込む必要がない。したがって、VDDPD電源線101、107、113の全ての電源電圧VDDPDが立ち上がる時間を従来手法による場合よりも短縮することができる。
図14は本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86の効果を示す波形図であり、VDDPD電源線101の電源電圧VDDPD1と、VDDPD電源線107の電源電圧VDDPD2と、VDDPD電源線113の電源電圧VDDPD3と、電源ノイズVN1、VN2、VN3を示しており、(A)は従来手法による場合、(B)は本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86による場合であり、矢印A2で示すように、VDDPD電源線101、107、113の全ての電源電圧VDDPDが立ち上がる時間を従来手法による場合よりも短縮することができる。
以上のように、本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86によれば、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に対する電源投入時に発生する電源ノイズVN1、VN2、VN3が許容値VNmaxを超えないようにし、かつ、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に与える電源電圧VDDPDの立ち上がり時間を短縮することができる。
(第5実施形態)
図15は本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態を外部電源と共に示す回路図である。本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態155では、第1信号処理回路100のダミー回路である第1ダミー回路156と、第2信号処理回路106のダミー回路である第2ダミー回路157と、第3信号処理回路112のダミー回路である第3ダミー回路158とが設けられている。
そして、第1信号処理回路100の出力端子105−1を第1波形エッジ検出回路128の入力端子133に接続する代わりに、第1ダミー回路156の出力端子159が第1波形エッジ検出回路128の入力端子133に接続されている。また、第2信号処理回路106の出力端子111−1を第2波形エッジ検出回路129の入力端子137に接続する代わりに、第2ダミー回路157の出力端子160が第2波形エッジ検出回路129の入力端子137に接続されている。また、第3信号処理回路112の出力端子117−1を第3波形エッジ検出回路130の入力端子141に接続する代わりに、第3ダミー回路158の出力端子161が第3波形エッジ検出回路130の入力端子141に接続されている。その他については、本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86と同様に構成されている。
第1ダミー回路156は、偶数個のインバータを縦列接続し、これらインバータの高電位側の電源端子をVDDPD電源線101に接続し、これらインバータの低電位側の電源端子をVSS電源線98に接続し、初段のインバータの入力端子をVSS電源線98に接続して構成されている。これらインバータの段数は、第1ダミー回路156の遅延時間が、第1信号処理回路100の入力端子104−1〜104−3と出力端子105−1、105−2との間の信号経路のうち、遅延時間が最も大きい信号経路の遅延時間と最も近いものとなるように決定される。
第2ダミー回路157は、偶数個のインバータを縦列接続し、これらインバータの高電位側の電源端子をVDDPD電源線107に接続し、これらインバータの低電位側の電源端子をVSS電源線98に接続し、初段のインバータの入力端子をVSS電源線98に接続して構成されている。これらインバータの段数は、第2ダミー回路157の遅延時間が、第2信号処理回路106の入力端子110−1〜110−3と出力端子111−1、111−2との間の信号経路のうち、遅延時間が最も大きい信号経路の遅延時間と最も近いものとなるように決定される。
第3ダミー回路158は、偶数個のインバータを縦列接続し、これらインバータの高電位側の電源端子をVDDPD電源線113に接続し、これらインバータの低電位側の電源端子をVSS電源線98に接続し、初段のインバータの入力端子をVSS電源線98に接続して構成されている。これらインバータの段数は、第3ダミー回路158の遅延時間が、第3信号処理回路112の入力端子116−1〜116−3と出力端子117−1、117−2との間の信号経路のうち、遅延時間が最も大きい信号経路の遅延時間と最も近いものとなるように決定される。
本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態155では、VDD電源線96と、VSS電源線98と、VDDPD電源線101、107、113と、NMOSトランジスタ118−1〜118−3、119−1〜119−3、120−1〜120−3と、制御回路121と、第1パワースイッチ駆動バッファ122と、第2パワースイッチ駆動バッファ123と、第3パワースイッチ駆動バッファ124と、第1マスク回路125と、第2マスク回路126と、第3マスク回路127と、第1波形エッジ検出回路128と、第2波形エッジ検出回路129と、第3波形エッジ検出回路130と、第1ダミー回路156と、第2ダミー回路157と、第3ダミー回路158とで、本発明の電源システムの第5実施形態が構成されている。
なお、本例では、第1マスク回路125は、第1マスク信号MSK1=Lレベルのときは、入力信号IA1〜IA3の第1信号処理回路100への転送を遮断し、第1マスク信号MSK1=Hレベルのときは、入力信号IA1〜IA3を第1信号処理回路100の入力端子104−1〜104−3に与える。第2マスク回路126は、第2マスク信号MSK2=Lレベルのときは、入力信号IB1〜IB3の第2信号処理回路106への転送を遮断し、第2マスク信号MSK2=Hレベルのときは、入力信号IB1〜IB3を第2信号処理回路106の入力端子110−1〜110−3に与える。第3マスク回路127は、第3マスク信号MSK3=Lレベルのときは、入力信号IC1〜IC3の第3信号処理回路112への転送を遮断し、第3マスク信号MSK3=Hレベルのときは、入力信号IC1〜IC3を第3信号処理回路112の入力端子116−1〜116−3に与える。
本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態155においては、本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86と同様に、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112への電源投入前は、第1パワースイッチ制御信号PSW1B、第2パワースイッチ制御信号PSW2B及び第3パワースイッチ制御信号PSW3BはLレベルとされ、NMOSトランジスタ118−1〜118−3、119−1〜119−3、120−1〜120−3はオフとされる。
また、第1マスク信号MSK1=Lレベルとされ、第1マスク回路125は、入力信号IA1〜IA3の第1信号処理回路100への転送を遮断する。また、第1パワースイッチ制御信号PSW1BがLレベルとされていることから、第1波形エッジ検出信号WED1はLレベルとされる。また、第2マスク信号MSK2=Lレベルとされ、第2マスク回路126は、入力信号IB1〜IB3の第2信号処理回路106への転送を遮断する。また、第2パワースイッチ制御信号PSW2BがLレベルとされていることから、第2波形エッジ検出信号WED2はLレベルとされる。また、第3マスク信号MSK3=Lレベルとされ、第3マスク回路127は、入力信号IC1〜IC3の第3信号処理回路112への転送を遮断する。また、第3パワースイッチ制御信号PSW3BがLレベルとされていることから、第3波形エッジ検出信号WED3はLレベルとされる。
ここで、図示しない信号処理回路がVDDPD電源オン信号VDDPD_OnをLレベルからHレベルに変化させると、制御回路121は、第1パワースイッチ制御信号PSW1BをLレベルからHレベルに変化させる。これにより、NMOSトランジスタ118−1〜118−3はオンとなり、VDD電源線96からNMOSトランジスタ118−1〜118−3を介してVDDPD電源線101に電源電圧が供給され、VDDPD電源線107は、NMOSトランジスタ119−1〜119−3の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
この結果、VDDPD電源線101から第1信号処理回路100及び第1ダミー回路156に電流が流入し、また、第1信号処理回路100及び第1ダミー回路156からVSS電源線98に電流が流出する。これにより、VDD電源線96とVSS電源線98との間に電源ノイズが発生する。本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態155においては、VDDPD電源線101の立ち上がり時に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにNMOSトランジスタ118−1〜118−3のゲートに与える第1パワースイッチ制御信号PSW1Bの電圧値が予め調整される。
ここで、第1ダミー回路156に対する電源投入前は、第1ダミー回路156は、仮に第1ダミー回路156に電源が投入されている場合には出力信号S156がLレベルとなるようにされている。そこで、VDD電源線96からNMOSトランジスタ118−1〜118−3及びVDDPD電源線101を介して第1ダミー回路156に電源電圧VDDPDが与えられると、第1ダミー回路156の出力信号S156は、接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。
そして、第1ダミー回路156の出力信号S156が基準電圧Vrefと同一電圧になると、第1波形エッジ検出回路128は、これを検出し、第1波形エッジ検出信号WED1をLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路121は、第2パワースイッチ制御信号PSW2BをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、VDD電源線96とVSS電源線98との間に発生する電源ノイズがピーク値に達するのが検出されると、NMOSトランジスタ119−1〜119−3がオンとなり、VDDPD電源線107にNMOSトランジスタ119−1〜119−3を介して電源電圧が供給され、VDDPD電源線107は、NMOSトランジスタ119−1〜119−3の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
この結果、VDDPD電源線107から第2信号処理回路106及び第2ダミー回路157に電流が流入し、また、第2信号処理回路106及び第2ダミー回路157からVSS電源線98に電流が流出する。これにより、VDD電源線96とVSS電源線98との間に電源ノイズが発生する。本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態155においては、VDDPD電源線107の立ち上がり時に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにNMOSトランジスタ119−1〜119−3のゲートに与える第2パワースイッチ制御信号PSW2Bの電圧値が予め調整される。
また、第1波形エッジ検出信号WED1がLレベルからHレベルに変化すると、これに応答して、制御回路121は、第1パワースイッチ制御信号PSW1BがLレベルからHレベルに変化した後、電源ノイズが収まると予め見込まれている期間が経過すると、第1マスク信号MSK1をLレベルからHレベルに変化させる。この結果、第1マスク回路125は、入力信号IA1〜IA3の第1信号処理回路100への転送遮断を解除し、入力信号IA1〜IA3を第1信号処理回路100の入力端子104−1〜104−3に与える。
ここで、第2ダミー回路157に対する電源投入前は、第2ダミー回路157は、仮に第2ダミー回路157に電源が投入されている場合には出力信号S157がLレベルとなるようにされている。そこで、VDD電源線96からNMOSトランジスタ119−1〜119−3及びVDDPD電源線107を介して第2ダミー回路157に電源電圧VDDPDが与えられると、第2ダミー回路157の出力信号S157は、接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。
そして、第2ダミー回路157の出力信号S157が基準電圧Vrefと同一電圧になると、第2波形エッジ検出回路129は、これを検出し、第2波形エッジ検出信号WED2をLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路121は、第3パワースイッチ制御信号PSW3BをLレベルからHレベルに変化させる。この結果、VDD電源線96とVSS電源線98との間に発生する電源ノイズがピーク値に達したのが検出されると、NMOSトランジスタ120−1〜120−3がオンとなり、VDDPD電源線113にNMOSトランジスタ120−1〜120−3を介して電源電圧が供給され、VDDPD電源線113は、NMOSトランジスタ120−1〜120−3の駆動能力で決定される定常電圧に向って上昇する。
この結果、VDDPD電源線113から第3信号処理回路112及び第3ダミー回路158に電流が流入し、また、第3信号処理回路112及び第3ダミー回路158からVSS電源線98に電流が流出する。これにより、VDD電源線96とVSS電源線98との間に電源ノイズが発生する。本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態155においては、VDDPD電源線113の立ち上がり時に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにNMOSトランジスタ120−1〜120−3のゲートに与える第3パワースイッチ制御信号PSW3Bの電圧値が予め調整される。
また、第2波形エッジ検出信号WED2がLレベルからHレベルに変化すると、これに応答して、制御回路121は、第2パワースイッチ制御信号PSW2BがLレベルからHレベルに変化した後、電源ノイズが収まると予め見込まれている期間が経過すると、第2マスク信号MSK2をLレベルからHレベルに変化させる。この結果、第2マスク回路126は、入力信号IB1〜IB3の第2信号処理回路106への転送遮断を解除し、入力信号IB1〜IB3を第2信号処理回路106の入力端子110−1〜110−3に与える。
ここで、第3ダミー回路158に対する電源投入前は、第3ダミー回路158は、仮に第3ダミー回路158に電源が投入されている場合には、出力信号S158がLレベルとなるようにされている。そこで、VDD電源線96からNMOSトランジスタ120−1〜120−3及びVDDPD電源線113を介して第3ダミー回路158に電源電圧VDDPDが与えられると、第3ダミー回路158の出力信号S158は、接地電圧VSSから上昇し、基準電圧Vrefを超え、その後、接地電圧VSSに向って下降する。
そして、第3ダミー回路158の出力信号S158が基準電圧Vrefと同一電圧になると、第3波形エッジ検出回路130は、これを検出し、第3波形エッジ検出信号WED3をLレベルからHレベルに変化させる。これに応答して、制御回路121は、第3パワースイッチ制御信号PSW3BがLレベルからHレベルに変化した後、電源ノイズが収まると予め見込まれている期間が経過すると、第3マスク信号MSK3をLレベルからHレベルに変化させる。この結果、第3マスク回路127は、入力信号IC1〜IC3の第3信号処理回路112への転送遮断を解除し、入力信号IC1〜IC3を第3信号処理回路112の入力端子116−1〜116−3に与える。
以上のように、本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態155においては、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に対する電源投入時に、まず、NMOSトランジスタ118−1〜118−3をオンとし、第1信号処理回路100に電源電圧VDDPDを供給している。次に、第1信号処理回路100が出力端子105−1に出力する出力信号OUT1の電位変化を監視することにより第1信号処理回路100による電源ノイズがピーク値に達したのを検出し、NMOSトランジスタ119−1〜119−3をオンとし、第2信号処理回路106に電源電圧VDDPDを供給している。次に、第2信号処理回路106が出力端子111−1に出力する出力信号OUT2の電位変化を監視することにより第2信号処理回路106による電源ノイズがピーク値に達したのを検出し、NMOSトランジスタ120−1〜120−3をオンとし、第3信号処理回路112に電源電圧VDDPDを供給している。
したがって、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に順に電源電圧VDDPDを供給する場合に発生する電源ノイズを第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に同時に電源電圧VDDPDを供給する場合に発生する電源ノイズに比較して小さくすることができる。また、第1信号処理回路100に対する電源投入時に発生する電源ノイズが収まる時間及び第2信号処理回路106に対する電源投入時に発生する電源ノイズが収まる時間を必要以上に長く見込む必要がない。したがって、VDDPD電源線101、107、113の全ての電源電圧VDDPDが立ち上がる時間を従来手法による場合よりも短縮することができる。
以上のように、本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態155によれば、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に対する電源投入時に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにし、かつ、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112に与える電源電圧VDDPDの立ち上がり時間を短縮することができる。
(第6実施形態)
図16は本発明の半導体集積回路装置の第6実施形態を外部電源と共に示す回路図である。本発明の半導体集積回路装置の第6実施形態164は、本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86が備える制御回路121と構成の異なる制御回路165を設け、その他については、本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86と同様に構成したものである。
制御回路165は、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112のうち、起動対象とする信号処理回路及び起動順序を示す起動対象回路・起動順序データDATAと、VDDPD電源オン信号VDDPD_Onと、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Offと、第1波形エッジ検出信号WED1と、第2波形エッジ検出信号WED2と、第3波形エッジ検出信号WED3とを入力し、第1パワースイッチ制御信号PSW1Bと、第2パワースイッチ制御信号PSW2Bと、第3パワースイッチ制御信号PSW3Bと、第1マスク信号MSK1と、第2マスク信号MSK2と、第3マスク信号MSK3とを出力するものである。
本発明の半導体集積回路装置の第6実施形態164では、VDD電源線96と、VSS電源線98と、VDDPD電源線101、107、113と、NMOSトランジスタ118−1〜118−3、119−1〜119−3、120−1〜120−3と、制御回路165と、第1パワースイッチ駆動バッファ122と、第2パワースイッチ駆動バッファ123と、第3パワースイッチ駆動バッファ124と、第1マスク回路125と、第2マスク回路126と、第3マスク回路127と、第1波形エッジ検出回路128と、第2波形エッジ検出回路129と、第3波形エッジ検出回路130とで、本発明の電源システムの第6実施形態が構成されている。
図17は制御回路165の構成を示す回路図である。制御回路165は、図12に示す制御回路121と同様にパワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部146を設けるほかに、レジスタ部168と、割込制御部169とを設けている。レジスタ部168は、外部から与えられる起動対象回路・起動順序データDATAを書き込み可能とされたものである。
割込制御部169は、VDDPD電源オン信号VDDPD_Onと、VDDPD電源オフ信号VDDPD_Offと、第1波形エッジ検出信号WED1と、第2波形エッジ検出信号WED2と、第3波形エッジ検出信号WED3とを入力し、レジスタ部168に書き込まれている起動対象回路・起動順序データDATAに従って、パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部146(第1パワースイッチ制御信号生成部147、第2パワースイッチ制御信号生成部148、第3パワースイッチ制御信号生成部149、第1マスク信号生成部150、第2マスク信号生成部151及び第3マスク信号生成部152)を制御する。
したがって、例えば、起動対象回路として、第1信号処理回路100、第2信号処理回路106及び第3信号処理回路112を示すデータが書き込まれ、起動順序として、一番目に第1信号処理回路100、二番目に第2信号処理回路106、3番目に第3信号処理回路112を起動すべきデータが書き込まれている場合には、VDDPD電源オン信号VDDPD_OnがLレベルからHレベルに立ち上がると、割込制御部169は、本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態86の場合と同様に、一番目に第1信号処理回路100を起動し、二番目に第2信号処理回路106を起動し、三番目に第3信号処理回路112を起動するように、パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部146を制御する。
また、例えば、起動対象回路として、第1信号処理回路100及び第2信号処理回路106を示すデータが書き込まれ、起動順序として、一番目に第2信号処理回路106、二番目に第1信号処理回路100を起動すべきデータが書き込まれている場合には、VDDPD電源オン信号VDDPD_OnがLレベルからHレベルに立ち上がると、一番目に第2信号処理回路106を起動し、二番目に第1信号処理回路100を起動するように、パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部146を制御する。
本発明の半導体集積回路装置の第6実施形態164によれば、起動対象回路とされている信号処理回路に対する電源投入時に発生する電源ノイズが許容値を超えないようにし、かつ、起動対象回路とされている信号処理回路に与える電源電圧VDDPDの立ち上がり時間を短縮することができる。
なお、本発明の半導体集積回路装置及び電源システムの第1実施形態〜第6実施形態においては、VDD電源線と一定の内部回路との間にパワースイッチを設けるようにした場合について説明したが、本発明は、VSS電源線と一定の内部回路との間にパワースイッチを設ける場合にも適用することができる。
ここで、本発明を整理すると、本発明には、少なくとも、以下の半導体集積回路装置及び電源システムが含まれる。
(付記1)
内部回路と、
前記内部回路に電源を供給するための複数のパワースイッチと、
電源投入時に、少なくとも一つのパワースイッチをオンさせる第1制御回路と、
電源投入時に、前記内部回路の出力信号を検出する検出回路と、
前記検出回路の検出結果に基づいて、残りのパワースイッチをオンさせる第2制御回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
(付記2)
前記内部回路に対する入力信号の転送を遮断し、前記出力信号がLレベルとなる入力レベルを前記内部回路の入力端子に与えるマスク回路を有し、
前記検出回路は、電源投入後、前記出力信号のレベルが上昇し、その後、下降して所定値になったことを検出し、
前記マスク回路は、前記検出回路が前記出力信号が前記所定値になったことを検出したときは、一定時間経過後に前記入力信号の転送遮断を解除するように制御されることを特徴とする付記1に記載の半導体集積回路装置。
(付記3)
電源線に接続される複数のパワースイッチをオンすることで内部回路に電源を供給する半導体集積回路装置において、
電源投入時に一部のパワースイッチをオンすることで電源を前記内部回路に供給し、
前記内部回路の出力信号が所定値になったことに基づいて他のパワースイッチをオンすることを特徴とする半導体集積回路装置。
(付記4)
前記内部回路に対する入力信号の転送を遮断し、前記出力信号がLレベルとなる入力レベルを前記内部回路の入力端子に与えるマスク回路と、
電源投入時に、前記出力信号を検出する検出回路とを有し、
前記検出回路は、電源投入後、前記出力信号のレベルが上昇し、その後、下降して前記所定値になったことを検出し、
前記マスク回路は、前記検出回路が前記出力信号が前記所定値になったことを検出したときは、一定時間経過後に前記入力信号の転送遮断を解除するように制御されることを特徴とする付記3に記載の半導体集積回路装置。
(付記5)
第1回路と、
前記第1回路に電源を供給するための第1パワースイッチと、
第2回路と、
前記第2回路に電源を供給するための第2パワースイッチと、
電源投入時に、前記第1パワースイッチをオンさせる第1制御回路と、
前記第1回路の出力信号を検知する検知回路と、
前記検知回路の検知結果に基づいて、前記第2パワースイッチをオンさせる第2制御回路とを備えることを特徴とする電源システム。
(付記6)
前記第1回路に対する入力信号の転送を遮断し、前記第1回路の出力信号がLレベルとなる入力レベルを前記第1回路の入力端子に与えるマスク回路と、
前記検知回路は、電源投入後、前記出力信号のレベルが上昇し、その後、下降して所定値になったことを検出し、
前記マスク回路は、前記検知回路が前記出力信号が前記所定値になったことを検出したときは、一定時間経過後に前記入力信号の転送遮断を解除するように制御されることを特徴とする付記5に記載の半導体集積回路装置。
(付記7)
内部回路と、
前記内部回路のダミー回路と、
前記内部回路及び前記ダミー回路に電源を供給するための複数のパワースイッチと、
電源投入時に、少なくとも一つのパワースイッチをオンさせる第1制御回路と、
電源投入時に、前記ダミー回路の出力信号を検出する検出回路と、
前記検出回路の検出結果に基づいて、残りのパワースイッチをオンさせる第2制御回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
(付記8)
前記ダミー回路は、前記出力信号がLレベルとなる入力レベルが与えられ、
前記検出回路は、電源投入後、前記出力信号のレベルが上昇し、その後、下降して所定値になったことを検出することを特徴とする付記7に記載の半導体集積回路装置。
(付記9)
電源線に接続される複数のパワースイッチをオンすることで内部回路に電源を供給する半導体集積回路装置において、
前記複数のパワースイッチをオンすることで電源が供給される前記内部回路のダミー回路を有し、
電源投入時に一部のパワースイッチをオンすることで電源を前記内部回路及び前記ダミー回路に供給し、
前記ダミー回路の出力信号が所定値になったことに基づいて他のパワースイッチをオンすることを特徴とする半導体集積回路装置。
(付記10)
電源投入時に、前記ダミー回路の出力信号を検出する検出回路を有し、
前記ダミー回路は、前記出力信号がLレベルとなる入力レベルが与えられ、
前記検出回路は、電源投入後、前記出力信号のレベルが上昇し、その後、下降して前記所定値になったことを検出することを特徴とする付記9に記載の半導体集積回路装置。
(付記11)
第1回路と、
前記第1回路のダミー回路と、
前記第1回路及び前記第1回路のダミー回路に電源を供給するための第1パワースイッチと、
第2回路と、
前記第2回路のダミー回路と、
前記第2回路及び前記第2回路のダミー回路に電源を供給するための第2パワースイッチと、
電源投入時に、前記第1パワースイッチをオンさせる第1制御回路と、
前記第1回路のダミー回路の出力信号を検知する検知回路と、
前記検知回路の検知結果に基づいて、前記第2パワースイッチをオンさせる第2制御回路とを備えることを特徴とする電源システム。
(付記12)
前記第1回路のダミー回路は、前記出力信号がLレベルとなる入力レベルが与えられ、
前記検知回路は、電源投入後、前記出力信号のレベルが上昇し、その後、下降して所定値になったことを検出することを特徴とする付記11に記載の半導体集積回路装置。
(付記13)
複数の内部回路と、
各内部回路に対応して設けられ、各内部回路に電源を供給するためのパワースイッチと、
各内部回路に対応して設けられ、各内部回路の出力信号を検知する検知回路と、
起動対象内部回路及び起動順序を記憶する記憶回路と、
電源投入時に、前記記憶回路に記憶された1番目の起動対象内部回路に対応して設けられているパワースイッチをオンとし、以下、k(但し、k=1、2、…、n−1であり、nは起動対象内部回路の個数である。)番目の起動対象内部回路に対応して設けられている検知回路の検知結果に基づいて、k+1番目の起動対象内部回路に対応して設けられているパワースイッチをオンさせる制御回路とを備えることを特徴とする電源システム。
(付記14)
複数の内部回路と、
各内部回路に対応して設けられたダミー回路と、
各内部回路に対応して設けられ、各内部回路及び各内部回路に対応して設けられているダミー回路に電源を供給するためのパワースイッチと、
各ダミー回路に対応して設けられ、各ダミー回路の出力信号を検知する検知回路と、
起動対象内部回路及び起動順序を記憶する記憶回路と、
電源投入時に、前記記憶回路に記憶された1番目の起動対象内部回路に対応して設けられているパワースイッチをオンとし、以下、k(但し、k=1、2、…、n−1であり、nは起動対象内部回路の個数である。)番目の起動対象内部回路に対応して設けられている検知回路の検知結果に基づいて、k+1番目の起動対象内部回路に対応して設けられているパワースイッチをオンさせる制御回路とを備えることを特徴とする電源システム。
1…本発明の半導体集積回路装置の第1実施形態
2…外部電源
3…パッケージ部
4…ダイ部
5…VDD電源線
6…抵抗成分
7…インダクタンス成分
8…VSS電源線
9…抵抗成分
10…インダクタンス成分
11…VDD電源線
12…抵抗成分
13…VSS電源線
14…抵抗成分
15…信号処理回路
16…VDDPD電源線
17、18…電源端子
19−1、19−2〜19−3…入力端子
20−1、20−2…出力端子
21−1〜21−4、22−1〜22−4…NMOSトランジスタ
23…制御回路
24…第1パワースイッチ駆動バッファ
25…第2パワースイッチ駆動バッファ
26…マスク回路
27…波形エッジ検出回路
32…割込制御部
33…パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部
34…第1パワースイッチ制御信号生成部
35…第2パワースイッチ制御信号生成部
36…マスク信号生成部
39−1、39−2…インバータ
40−1、40−2…PMOSトランジスタ
41−1、41−2…NMOSトランジスタ
42−1、42−2…負荷容量
43−1、43−2…ノード
45〜47…入力端子
48〜50…インバータ
51…比較器
52…インバータ
53…NAND回路
54…NOR回路
55〜57…インバータ
58〜62…NAND回路
63…出力端子
66…本発明の半導体集積回路装置の第2実施形態
67…波形エッジ検出回路
70…インバータ
71…VDD電源線
72〜74…PMOSトランジスタ
75…NMOSトランジスタ
76…入力端子
77…出力端子
80…本発明の半導体集積回路装置の第3実施形態
81…ダミー回路
82…出力端子
83−1、83−2、83−(2k−1)、83−2k…インバータ
86…本発明の半導体集積回路装置の第4実施形態
88…パッケージ部
89…ダイ部
90…VDD電源線
91…抵抗成分
92…インダクタンス成分
93…VSS電源線
94…抵抗成分
95…インダクタンス成分
96…VDD電源線
97…抵抗成分
98…VSS電源線
99…抵抗成分
100…第1信号処理回路
101…VDDPD電源線
102、103…電源端子
104−1〜104−3…入力端子
105−1、105−2…出力端子
106…第2信号処理回路
107…VDDPD電源線
108、109…電源端子
110−1〜110−3…入力端子
111−1、111−2…出力端子
112…第3信号処理回路
113…VDDPD電源線
114、115…電源端子
116−1〜116−3…入力端子
117−1、117−2…出力端子
118−1〜118−3…NMOSトランジスタ
119−1〜119−3…NMOSトランジスタ
120−1〜120−3…NMOSトランジスタ
121…制御回路
122…第1パワースイッチ駆動バッファ
123…第2パワースイッチ駆動バッファ
124…第3パワースイッチ駆動バッファ
125…第1マスク回路
126…第2マスク回路
127…第3マスク回路
128…第1波形エッジ検出回路
129…第2波形エッジ検出回路
130…第3波形エッジ検出回路
131〜133…入力端子
134…出力端子
135〜137…入力端子
138…出力端子
139〜141…入力端子
142…出力端子
145…割込制御部
146…パワースイッチ制御信号及びマスク信号生成部
147…第1パワースイッチ制御信号生成部
148…第2パワースイッチ制御信号生成部
149…第3パワースイッチ制御信号生成部
150…第1マスク信号生成部
151…第2マスク信号生成部
152…第3マスク信号生成部
155…本発明の半導体集積回路装置の第5実施形態
156…第1ダミー回路
157…第2ダミー回路
158…第3ダミー回路
159〜161…出力端子
164…本発明の半導体集積回路装置の第6実施形態
165…制御回路
168…レジスタ部
169…割込制御部

Claims (5)

  1. 内部回路と、
    前記内部回路に電源を供給するための複数のパワースイッチと、
    電源投入時に、少なくとも一つのパワースイッチをオンさせる第1制御回路と、
    電源投入時に、前記内部回路の出力信号を検出する検出回路と、
    前記検出回路の検出結果に基づいて、残りのパワースイッチをオンさせる第2制御回路と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 電源線に接続される複数のパワースイッチをオンすることで内部回路に電源を供給する半導体集積回路装置において、
    電源投入時に一部のパワースイッチをオンすることで電源を前記内部回路に供給し、
    前記内部回路の出力信号が所定値になったことに基づいて他のパワースイッチをオンすること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 第1回路と、
    前記第1回路に電源を供給するための第1パワースイッチと、
    第2回路と、
    前記第2回路に電源を供給するための第2パワースイッチと、
    電源投入時に、前記第1パワースイッチをオンさせる第1制御回路と、
    前記第1回路の出力信号を検知する検知回路と、
    前記検知回路の検知結果に基づいて、前記第2パワースイッチをオンさせる第2制御回路と、
    を備えることを特徴とする電源システム。
  4. 内部回路と、
    前記内部回路のダミー回路と、
    前記内部回路及び前記ダミー回路に電源を供給するための複数のパワースイッチと、
    電源投入時に、少なくとも一つのパワースイッチをオンさせる第1制御回路と、
    電源投入時に、前記ダミー回路の出力信号を検出する検出回路と、
    前記検出回路の検出結果に基づいて、残りのパワースイッチをオンさせる第2制御回路と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 電源線に接続される複数のパワースイッチをオンすることで内部回路に電源を供給する半導体集積回路装置において、
    前記複数のパワースイッチをオンすることで電源が供給される、前記内部回路のダミー回路を有し、
    電源投入時に一部のパワースイッチをオンすることで電源を前記内部回路及び前記ダミー回路に供給し、
    前記ダミー回路の出力信号が所定値になったことに基づいて他のパワースイッチをオンすること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
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