JP5278047B2 - 情報処理装置とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
1.ウインドウズのプロセスが管理するメモリ領域に、DEVMODE構造体と呼ばれるフォーマットで、プリンタ(複写機,複合機の画像形成装置も含む)に対する印刷ジョブ毎の設定データを保存する。
2.プリンタプロパティで設定した内容の設定データ(プリンタの環境に関する情報)を保存し、文書作成等のアプリケーションプログラム(以下「アプリ」と略称する)がプリンタドライバを使う際にデフォルト値として使用する。
3.アプリで設定した印刷ジョブの設定データは、印刷ジョブの終了とともに消去する。
4.プリンタに固有の情報は、ウインドウズが利用するレジストリ領域にプリンタドライバデータ(PrinterDriverData)として保存する。
さらに、プリンタドライバには、プリンタドライバの複数種類の設定項目についてそれらの設定値をひとまとめにして1設定項目として保存し、ユーザが1つの設定項目の選択によって複数種類の設定項目を一度に選択できるようにした設定(これを「ワンクリック設定」と呼ぶ)の機能を備えたものがある。
そして、上述のようなウインドウズにおけるプリンタドライバの設定データの保存の規定では、ワンクリック設定で利用者毎に複数種類の設定項目を保存するには、次のような問題が生じる。
2.プリンタプロパティで設定した設定データをユーザ毎に保存して管理することができない。
3.アプリでワンクリック設定の設定データの内容を変更した場合、その変更後の設定データは印刷ジョブの実行後に消えてしまうので、内容変更後のワンクリック設定の設定データが保存されない。
4.プリンタドライバデータはユーザ権限のユーザには書き込み権限がない。
これらの問題を解決するため、上述したようなウインドウズによって提供されている保存方法ではなく、プリンタドライバが自前で設定データのファイルを生成して保存することにより、ワンクリック設定のようなデータを保存する技術が既に知られている。
また、論理プリンタの名前が変更された場合も、その論理プリンタに関する設定データのファイルが消去されずに残ってしまうという問題があった。
特に、メタフレーム(MetaFrame)環境下で使用した場合、論理プリンタ名にはセッション毎に異なる名前がつけられ、また、セッション毎に論理プリンタの追加が行われるため、セッションの度に論理プリンタに付随する設定データのファイルが作られ、セッション終了後には残ってしまう。
このように、デバイスの設定データが使用されなくなってもそのままシステム内に残ってしまうので、情報処理装置内の記憶領域を無駄に消費してしまうという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、デバイスドライバが使用する設定データを不要になったときに残さず削除できるようにすることを目的とする。
さらに、上記論理プリンタのディレクトリ下に、上記ログインユーザ毎のディレクトリを予め設定されたグループ毎にまとめるグループディレクトリを作成する手段を設けるとよい。
さらに、上記固有の文字列の作成時、上記OSから取得した上記論理プリンタのディレクトリ名から上記OSのファイルシステムで利用できない文字は利用できる文字に置換する手段を設けるとよい。
また、コンピュータに、上述のような情報処理装置の各手段にそれぞれ相当する手順を実行させるためのプログラムと、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も提供する。
また、この発明によるプログラムは、コンピュータに、デバイスドライバが使用する設定データを不要になったときに残さず削除できるようにするための機能を実現させることができる。
さらに、この発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータに上記プログラムを容易に導入することができる。
〔実施例〕
図2は、この発明の情報処理装置を含むプリントシステムの機能構成を示すブロック図である。
このプリントシステムは、コンピュータを含むサーバ1と、パーソナルコンピュータを含むクライアントPC2と、ファクシミリ装置,プリンタ,複写機,複合機を含む画像形成装置3がネットワーク4上に接続されている。
同図では、クライアントPC2と画像形成装置3は一台ずつ図示しているが、ネットワーク4上にはクライアントPCと画像形成装置がそれぞれ複数台あり、その図示を省略している。
このプリントシステムは、クライアントPC2が、サーバ1を介して外部デバイスである画像形成装置3のプリント機能を利用することができる。
入力部13は、キーボードを含む操作情報を入力する入力装置であり、入力制御部14が入力部13から入力された各種の操作情報をCPU10へ送信する。
表示部15は、LCDを含む表示装置であり、表示制御部16がCPU10から送信される表示データに基づいて各種の作業画面や処理情報を表示部15に表示する。
記憶部17は、ハードディスク装置を含む大容量の記憶装置であり、記憶制御部18がCPU10から受信した各種のデータを記憶部17に書き込んで記憶し、CPU10からの求めに応じて記憶部17に記憶されたデータを読み出してCPU10へ送信する。
通信制御部19は、ネットワーク4を介してクライアントPC2と画像形成装置3との通信制御を司り、CPU10から受信したデータをクライアントPC2と画像形成装置3へ送信し、クライアントPC2と画像形成装置3から受信したデータをCPU10へ送信する。
この実施例では、OSにウインドウズを使用した場合を説明する。
OS部20は、上記CPU10がウインドウズのプログラムを実行することによって実現される機能部であり、ここでは、画像形成装置3の制御とこの発明に係る機能部のみを示している。
プリンタドライバ部21は、OS部20がプリンタドライバプログラムを実行することによって実現される機能部であり、画像形成装置3を制御し、サーバ1及びクライアントPC2から依頼されたプリントを画像形成装置3に行わせる。
ファイルシステムデータ保存部28は、OS部20のファイルシステムで使用する各種のデータを記憶して管理する記憶部17内の記憶領域である。
プリンタドライバ部21は、ドライバイベント受信部22,プリンタイベント受信部23,インタフェース入力表示制御部24,個人設定管理部25,データ保存部26の各機能部からなる。
プリンタイベント受信部23は、論理プリンタの追加時や削除時にOS部20から送信されるイベントを受信し、そのイベントをデータ保存部26へ通知する。
インタフェース入力表示制御部24は、表示部15にプリンタドライバの設定状態を提示するプロパティ画面を表示する制御と、プロパティ画面に対してユーザが各種の設定を入力又は変更した操作情報を入力する制御を司る。
個人設定管理部25は、プリンタドライバの設定項目一覧とその各設定項目の設定値をひとまとめにして、それを設定項目としてユーザが利用できるようにするワンクリック設定を、ユーザ毎に作成・保存する制御を司る。
サーバ1へのプリンタドライバのインストールでは、例えば、サーバ管理者によるプリンタドライバのインストール指示により、OS部20は、記憶部17のシステムのプリンタドライバディレクトリに、プリンタドライバパッケージに含まれるファイルをコピーしたあと、「DrvDriverEvent関数」のコマンドの引数に「DRIVER_EVENT_INITIALIZE」を設定する形で、プリンタドライバ部21に対してインストールイベントを送信する(図中a)。このドライバインストールイベントを受信するのがドライバイベント受信部22である。
ドライバイベント受信部22は、ドライバインストールイベントを受信すると、データ保存部26に対してドライバデータディレクトリを作成するように依頼する(図中b)。
このドライバデータディレクトリとは、そのプリンタドライバに関する設定データのファイルを保存するためのディレクトリである。
まず、データ保存部26は、「WindowsAPI」の「SHGetSpecialFolderPath」のコマンドの引数に「CSIDL_COMMON_APPDATA」を設定するなどの方法で、OS部20からコモンアプリケーションデータディレクトリパス(Common Application Dataディレクトリパス)を取得する(図中c)。
このコモンアプリケーションデータディレクトリパスは、システムのインストールされているドライブがCの場合、ウインドウズXP(WindowsXP:登録商標)では、「C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥」であり、ウインドウズビスタ(Windows Vista:登録商標)では、「C:¥ProgramData¥」である。
次に、データ保存部26は、上記取得したコモンアプリケーションデータディレクトリパスにプリンタドライバ名の情報を組み合わせて、ドライバデータディレクトリパスを作成する(図中e)。すなわち、コモンアプリケーションデータディレクトリパスの下にプリンタドライバ名を連結させる。
ただし、プリンタドライバ名には、ウインドウズのファイルシステムのパスとして利用できない文字(例えば「/」などの文字)も利用可能なため、このような文字が含まれていた場合は、適切な文字(例えば「−」などの文字)で置換する処理を行う。
論理プリンタとは、ウインドウズのプリンタフォルダ上で、プリンタのアイコンとして表示されている論理的なプリンタのことである。
1つのプリンタドライバパッケージに対して、複数の論理プリンタを作成することができる(例えば、オフィス内で、同じ機種のプリンタが複数あるような場合)。
プリンタドライバのインストール時、上述したドライバインストール処理の後で、論理プリンタの追加が行われる。また、ドライバインストール後でも、クライアントPC2からのログインにより、プリンタフォルダから新しい論理プリンタをいつでも追加することができる。
プリンタイベント受信部23は、プリンタインストールイベントを受信すると、データ保存部26に対してプリンタデータディレクトリを作成するように依頼する(図中b)。
このプリンタデータディレクトリとは、その論理プリンタに関する設定ファイルを保存するためのディレクトリである。このプリンタデータディレクトリを、上述したドライバデータディレクトリの下に作成する。
データ保存部26は、ファイルシステム上のどの場所にプリンタデータディレクトリを作成するかを決める。この実施例では以下のような処理で決定する。
次に、そのドライバデータディレクトリパス下に置くプリンタデータディレクトリパスを作成する。
その作成処理としては、例えば、「WindowsAPI」の「GetPrinter」のコマンドを利用することで取得できるプリンタインフォの論理プリンタ名から、ファイルシステムのパスとして利用できない文字(例えば「/」等の文字)を取り除いたものをディレクトリ名として用いることができる。
したがって、プリンタインフォの論理プリンタ名の文字列をディレクトリ名として用いてしまうと、パス文字列が長くなりすぎて、ファイルを保存できなくなる恐れが生じる。
そこで、データ保存部26は、ウインドウズ上で利用可能な確実に短いディレクトリ名のプリンタデータディレクトリパスを新たに作成する(図中f)。
データ保存部26は、ステップ(図中「S」で示す)1で、ランダムな文字列を生成する。この文字列は、ウインドウズ上でファイルパスとして利用可能な最長文字数260文字以内の予め設定した文字数内の文字列である。
上記ランダムな文字列を生成する処理として、例えば、OS部20でカウントしている現在時刻で発生系列を初期化した乱数を取得し、その乱数値を文字列に変換して作成する処理などが考えられる。
また、その乱数値を16進数や36進数に変換した場合、より短い文字数のランダム文字列を得ることができる。
既に存在したら最初の処理に戻って、新たにランダム文字列を生成して、上述の判断をする。もし、生成したランダム文字列のディレクトリパス名がドライバデータディレクトリの下に存在しなければ、ステップ3で、生成したランダム文字列をプリンタデータディレクトリパス名として採用し、この処理を終了する。
プリンタドライバデータ保存部27は、論理プリンタのデータであるプリンタドライバデータを保存するためのレジストリ領域であり、OS部20によって管理される。
プリンタドライバデータ保存部27には、プリンタドライバデータが論理プリンタ名にひもづいて管理されており、このデータを参照することにより、例え論理プリンタ名が変更されても、論理プリンタインスタンスは同一の論理プリンタを参照することができる。
次に、データ保存部26は、ファイルシステムデータ保存部28に対して、上述のようにして生成されたプリンタデータディレクトリパス名のディレクトリをドライバデータディレクトリの下に作成する(図中h)。
ファイルシステムデータ保存部28には、例えば、ディレクトリ名「Hello Driver」のドライバデータディレクトリ30下に、ディレクトリ名「d3k2」のプリンタデータディレクトリ31が作成される。これらの各ディレクトリは、OS部20が参照及び削除可能に管理されている。
また、プリンタデータディレクトリ名「d3k2」は、上述した作成処理によって作成されたランダム文字列の一例である。
このプリンタドライバデータには、文字列「d3k2」が、「プリンタデータディレクトリ名(PrinterDirectoryName)」キーに関連付けられて保存されている。種類「REG_SZ」は、保存されている「d3k2」が文字列であることを示すものである。
論理プリンタ追加後に、プリンタデータディレクトリ以下を参照したい場合は、この値を参照することでプリンタデータディレクトリ名を知ることができる。
上記インタフェース入力表示制御部24は、表示部15にプリンタドライバの設定状態を提示するプロパティ画面を表示し、そのプロパティ画面に対してユーザが各種の設定の入力又は変更した操作情報の入力を受付けるユーザインタフェースを制御する。
図8は、図2に示す表示部15に表示されたプリンタドライバのプロパティ画面(「ユーザインタフェース画面」ともいう)の一例を示す図である。
このワンクリック設定欄40において、例えば、「会議用印刷」には、両面印刷「する、左横閉じ」、集約印刷「しない」、用紙サイズ「A4」という一連の設定項目がまとめて保存されており、ユーザが入力部13からプロパティ画面の「会議用印刷」を選択すると、それらの設定項目を一度に行うことができる。
また、新しいワンクリック設定項目を追加する場合、画面右側の各コンボボックスで追加したい設定を行い、次に画面左下のワンクリック名のエディットボックス44に、そのワンクリック設定項目につける名前を入力し、追加ボタン45を押すと、ワンクリック設定欄40に新しいワンクリック設定項目を追加することができる。
図8では、両面印刷「しない」、集約印刷「2in1」、用紙サイズ「A4」の組み合わせに、「参考資料用印刷」という名前をつけて、追加しようとしている画面を示している。
ここでは、ワンクリック設定のデータをXML形式で保存する場合を示す。
図8に示した参考資料用印刷のワンクリック設定のデータは、ルートタグの「settings name」の属性に、ワンクリック設定項目名「参考資料用印刷」を保持し、その子タグの「item name」タグで、「両面印刷」「集約印刷」「用紙サイズ」の各設定項目名とそれらの設定値「しない」「2in1」「A4」を保持している。
図10は、ワンクリック設定欄のワンクリック設定項目のファイル一覧を保持するためのXMLファイルの一例を示す図である。
図8に示したワンクリック設定欄40の「デフォルト」のタグ「デフォルト.xml」と、「会議用印刷」のタグ「会議用印刷.xml」が既に保持されており、それぞれのタグによって設定項目内容を参照する。そして、図8に示したような「参考資料用印刷」のワンクリック設定項目を追加した場合、新たに、「<file name=“参考資料用印刷.xml”/>」というタグが追加される。
図11は、サーバ1におけるワンクリック設定項目の保存時の処理を示すシーケンス図である。
ユーザが表示部15に表示されたプロパティ画面おいて、入力部13によってワンクリック設定の各種設定入力を行ったあと、追加ボタン45が押下されると、図10に示すように、インタフェース入力表示制御部24は、個人設定管理部25に対して設定情報の追加を指示する(図中a)。
個人設定管理部25は、インタフェース入力表示制御部24からのワンクリック設定項目の各設定内容から、図9と図10にそれぞれ示したXMLファイルのデータを作成し、ワンクリック設定項目名とともに、データ保存部26に対して設定情報の保存を依頼する(図中b)。
このコモンアプリケーションデータディレクトリパスは、システムのインストールされているドライブがCの場合、ウインドウズXP(WindowsXP:登録商標)では、「C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥」であり、ウインドウズビスタ(WindowsVista:登録商標)では、「C:¥ProgramData¥」である。
次に、データ保存部26は、OS部20からプリンタインフォを取得する(図中d)。このプリンタインフォは、「WindowsAPI」の「GetPrinter」のコマンドを利用することで取得できる。
例えば、OSがウインドウズビスタの場合、プリンタドライバ名が「Hello Driver」だとすれば、ドライバデータディレクトリのパスは、「C:¥ProgramData¥Hello Driver」となる。
次に、データ保存部26は、上記作成したドライバデータディレクトリパスに基づいて、プリンタドライバデータ保存部27から上記作成したドライバデータディレクトリパス下のプリンタデータディレクトリパスを取得する(図中f)。
このカレントユーザ名は、「WindowsAPI」の「GetUserName」などを利用して取得することができる。
データ保存部26は、ファイルシステムデータ保存部28に保存されている上記作成したプリンタデータディレクトリパスのプリンタデータディレクトリ下に、上記取得したカレントユーザ名のディレクトリ(「ユーザデータディレクトリ」と呼ぶ)を作成する(図中h)。
さらに、データ保存部26は、上記作成したユーザデータディレクトリ内に、ワンクリック設定項目に係る設定情報として、上記各XMLファイルのデータを保存し(図中i)、この処理を終了する。
この際、すでに同名のファイルがある場合には上書きする。
上述の処理ではワンクリック設定項目を保存する場合の処理を説明したが、もちろん、データ保存部26は、ワンクリック設定項目以外にも、さまざまな設定のファイルの保存を上述と同様にして行うことができる。
図12は、サーバ1におけるワンクリック設定項目の読み込み時の処理を示すシーケンス図である。
まず、インタフェース入力表示制御部24の初期化時にワンクリックの初期化を行う。
ユーザが表示部15に表示されたプロパティ画面おいて、入力部13によってワンクリック設定項目の中からいずれかのワンクリック設定項目の選択入力を行うと、図11に示すように、インタフェース入力表示制御部24は、個人設定管理部25に対して設定情報の読み込みを指示する(図中a)。
個人設定管理部25は、インタフェース入力表示制御部24からのワンクリック設定項目名とともに、データ保存部26に対して設定情報の読み込みを依頼する(図中b)。
このコモンアプリケーションデータディレクトリパスは、システムのインストールされているドライブがCの場合、ウインドウズXP(WindowsXP:登録商標)では、「C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥」であり、ウインドウズビスタ(WindowsVista:登録商標)では、「C:¥ProgramData¥」である。
次に、データ保存部26は、OS部20からプリンタインフォを取得する(図中d)。このプリンタインフォは、「WindowsAPI」の「GetPrinter」のコマンドを利用することで取得できる。
例えば、OSがウインドウズビスタの場合、プリンタドライバ名が「Hello Driver」だとすれば、ドライバデータディレクトリのパスは、「C:¥ProgramData¥Hello Driver」となる。
次に、データ保存部26は、上記作成したドライバデータディレクトリパスに基づいて、プリンタドライバデータ保存部27から上記作成したドライバデータディレクトリパス下のプリンタデータディレクトリパスを取得する(図中f)。
このカレントユーザ名は、「WindowsAPI」の「GetUserName」などを利用して取得することができる。
次に、データ保存部26は、ファイルシステムデータ保存部28に対して、上記作成したドライバデータディレクトリパス下のプリンタデータディレクトリ下を参照し、さらにユーザデータディレクトリ内に記憶されているワンクリック設定項目の設定情報を読み込み(図中h)、その設定情報を個人設定管理部25へ送信する(図中i)。
上述の処理において、データ保存部26は、初めて設定情報のデータの読み込みを行った際に、ユーザデータディレクトリパスを内部に保持しておけば、何度も取得する手間を省くことができる。
上述の処理ではワンクリック設定項目を読み込む場合の処理を説明したが、もちろん、データ保存部26は、ワンクリック設定項目以外にも、さまざまな設定のファイルの読み込みを上述と同様にして行うことができる。
上述の処理により、ファイルシステムデータ保存部28には、ディレクトリ名「Hello Driver」の最上位のドライバデータディレクトリ30が作成され、その内部(ドライバデータディレクトリ30下)にディレクトリ名「d3k2」のプリンタデータディレクトリ31と、ディレクトリ名「kto9」のプリンタデータディレクトリ32がそれぞれ作成されている。
プリンタデータディレクトリ31の内部には、ディレクトリ名「ユーザA」のユーザデータディレクトリ33と、ディレクトリ名「ユーザB」のユーザデータディレクトリ34とが作成されており、プリンタデータディレクトリ32の内部には、ディレクトリ名「ユーザA」のユーザデータディレクトリ35と、ディレクトリ名「ユーザB」のユーザデータディレクトリ36とが作成されている。
例えば、ユーザデータディレクトリ33内には、ワンクリック設定項目の「デフォルト印刷.xml」50,「会議用印刷.xml」51,「参考資料用印刷.xml」52,「集約印刷.xml」53の各設定情報が格納されている。
このようにして、OS部20は、プリンタドライバの設定情報をドライバデータディレクトリ,プリンタデータディレクトリ,ユーザデータディレクトリの各階層構造で管理することができるので、ドライバデータ,プリンタデータ,又はユーザデータ毎の各設定情報をまとめて削除することが容易になる。
例えば、クライアントPC2からのログアウト時、サーバ1ではログアウトしたクライアントPC2の論理プリンタを削除する。
サーバ1のOS部20は、プリンタドライバ部21に対して論理プリンタアンインストールイベントを送信する(図中a)。この論理プリンタアンインストールイベントを受信するのがプリンタイベント受信部23である。
プリンタイベント受信部23は、論理プリンタアンインストールイベントを受信すると、データ保存部26に対して、その論理プリンタに係るプリンタデータディレクトリを削除するように依頼する(図中b)。
これによって、論理プリンタの削除に伴って、その論理プリンタに関連する設定情報、ここではプリンタデータディレクトリの各ユーザ毎のワンクリック設定項目のファイルのすべてを残らず削除することができる。
サーバ1では画像形成装置3のプリンタドライバを削除する際、そのドライバデータディレクトリも削除する。
サーバ1のOS部20は、プリンタドライバ部21に対してドライバアンインストールイベントを送信する(図中a)。このドライバアンインストールイベントを受信するのがドライバイベント受信部22である。
ドライバイベント受信部22は、ドライバアンインストールイベントを受信すると、データ保存部26に対して、そのプリンタドライバに係るドライバデータディレクトリを削除するように依頼する(図中b)。
これによって、プリンタドライバの削除に伴って、そのプリンタドライバに関連する設定情報、ここでは各論理プリンタのワンクリック設定項目のファイルのすべてを残らず削除することができる。
この場合、上述したプリンタデータディレクトリ下にグループディレクトリを設ける。
図16は、ユーザをグループ分類するためのグループ定義ファイルデータの一例を示す図である。
このグループ定義ファイルデータのルートタグは「groups」であり、複数の「groupタグ」を持つ。
「groups」は、グループの分類を設定するためのタグである。
「user nameタグ」は、各グループに所属するユーザ名を記述する。
ここでは、例えば、ユーザのログインユーザ名を記述する場合を示しており、第1グループには、「ユーザA」と「ユーザB」が所属する。
このように、プリンタドライバに関する様々な設定情報(上記ワンクリック設定項目を含む)をユーザ名を含むグループ単位で管理することにより、グループ内の誰かが行った設定をグループ内で共有できるようになる効果が得られる。
ドライバデータディレクトリには、予め「groups.xml」のグループ定義ファイルデータ70を保存する。
このグループ定義ファイルデータ70は、図16に示したユーザのグループ分類を定義したファイルであり、ドライバのインストールパッケージに含まれており、プリンタドライバのインストール時に、ドライバデータディレクトリにコピーするとよい。
ファイルシステムデータ保存部28には、図17に示すように、ディレクトリ名「Hello Driver」の最上位のドライバデータディレクトリ30が作成され、その内部(ドライバデータディレクトリ30下)にディレクトリ名「d3k2」のプリンタデータディレクトリ31と、ディレクトリ名「kto9」のプリンタデータディレクトリ32がそれぞれ作成される。
さらに、グループデータディレクトリ60には、ディレクトリ名「ユーザA」のユーザデータディレクトリ62と、ディレクトリ名「ユーザB」のユーザデータディレクトリ63とが作成され、グループデータディレクトリ61には、ディレクトリ名「ユーザC」のユーザデータディレクトリ64と、ディレクトリ名「ユーザD」のユーザデータディレクトリ65とが作成され、各ユーザデータディレクトリ62〜65内には、それぞれ個人毎の設定情報(ワンクリック設定項目を含む)のファイルが格納される。
これによって、たとえば、経理のグループや、企画のグループ毎にプリンタに関する設定情報を共有するといった使い方が実現できる。
論理プリンタに関連づいた設定ファイルを、論理プリンタの削除時に消去できる。
また、プリンタドライバに関連づいた設定ファイルを、プリンタドライバのアンインストール時に消去できる。
さらに、プリンタドライバのインストール時に、プリンタドライバ名に対して一意な文字列の名前を持つディレクトリを生成し、その内部にプリンタドライバの設定ファイルを保存するので、プリンタドライバのアンインストール時に、このディレクトリ以下のすべてのファイルを消去できる。
さらに、生成したディレクトリの名前を、OSの管理するレジストリのプリンタドライバデータ保存部に保存するので、論理プリンタ名が変更されても上記レジストリを参照することで、論理プリンタのディレクトリ名を得ることができる。
Claims (7)
- OSが参照する記憶領域にプリンタドライバと該プリンタドライバが利用する論理プリンタとで階層化したディレクトリ構造を作成する手段と、
該手段によって作成されたディレクトリ構造における前記論理プリンタのディレクトリ内に前記プリンタドライバが制御するプリンタの設定情報を記憶する手段と、
前記OSが前記論理プリンタに提供する記憶領域に前記論理プリンタのディレクトリ名を記憶する手段と、
前記論理プリンタのディレクトリ下に前記OSのログインユーザ名毎のディレクトリを作成し、そのログインユーザ名毎のディレクトリ内にログインユーザ毎の前記プリンタドライバが制御するプリンタの設定情報を記憶する手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記論理プリンタのディレクトリ下に、前記ログインユーザ毎のディレクトリを予め設定されたグループ毎にまとめるグループディレクトリを作成する手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記論理プリンタのディレクトリ名として、前記プリンタドライバのディレクトリ内で固有の文字列を作成する手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記固有の文字列の作成時、前記OSから取得した前記論理プリンタのディレクトリ名から前記OSのファイルシステムで利用できない文字は利用できる文字に置換する手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- コンピュータに、OSが参照する記憶領域にプリンタドライバと該プリンタドライバが利用する論理プリンタとで階層化したディレクトリ構造を作成する手順と、該手順によって作成されたディレクトリ構造における前記論理プリンタのディレクトリ内に前記プリンタドライバが制御するプリンタの設定情報を記憶する手順と、前記OSが前記論理プリンタに提供する記憶領域に前記論理プリンタのディレクトリ名を記憶する手順と、前記論理プリンタのディレクトリ下に前記OSのログインユーザ名毎のディレクトリを作成し、そのログインユーザ名毎のディレクトリ内にログインユーザ毎の前記プリンタドライバが制御するプリンタの設定情報を記憶する手順とを実行させるためのプログラム。
- 請求項5に記載のプログラムであって、
コンピュータに、前記論理プリンタのディレクトリ下に、前記ログインユーザ毎のディレクトリを予め設定されたグループ毎にまとめるグループディレクトリを作成する手順も実行させるためのプログラム。 - 請求項5又は6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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