JP2007200304A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】プリンタやスキャナなどの周辺装置に対して設定される複数の動作条件から選択された2以上の動作条件の相違点を明示して、効率の良い動作条件の選定を可能とする。
【解決手段】印刷画面31の比較ボタン38が押され、ドライバ比較ツールが起動されると、ドライバ選択画面41が表示される。ドライバ選択画面41で選択された第1および第2プリンタの印刷条件設定データがレジストリから読み出されると、夫々の設定項目が比較される。その比較の結果、相違する設定値の表示色は赤色に、同一であってもデフォルト値と異なる設定値の表示色は青色に、デフォルト値と同じ設定値の表示色は黒色に設定される。このように設定された表示色で設定値が一覧配列された設定リスト63,64及び65が比較表示画面43に表示される。
【選択図】図30
【解決手段】印刷画面31の比較ボタン38が押され、ドライバ比較ツールが起動されると、ドライバ選択画面41が表示される。ドライバ選択画面41で選択された第1および第2プリンタの印刷条件設定データがレジストリから読み出されると、夫々の設定項目が比較される。その比較の結果、相違する設定値の表示色は赤色に、同一であってもデフォルト値と異なる設定値の表示色は青色に、デフォルト値と同じ設定値の表示色は黒色に設定される。このように設定された表示色で設定値が一覧配列された設定リスト63,64及び65が比較表示画面43に表示される。
【選択図】図30
Description
本発明は、周辺装置の動作条件を設定する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関し、例えば、プリンタやスキャナ、複合機などの周辺装置を制御するためのドライバソフトウェアがインストールされた情報処理装置において周辺装置の動作条件を管理する処理技術に関する。
パーソナルコンピュータ(以下「PC」と略称する)等に接続されたプリンタを用いてテキストデータや画像データを記録用紙に印刷する場合,予め上記プリンタを制御するためのプリンタドライバをPCにインストールする必要がある。一般にプリンタドライバはCD−ROMなどの記憶メディアに格納された状態、或いは、予めPCのオペレーションシステム(OS)に組み込まれた状態でユーザに配布される。
プリンタドライバが格納されたCD−ROMから該プリンタドライバをPCにインストールする場合、まず、PCに付属するメディア読取装置にCD−ROMが装填される。そうすると自動的にインストーラが起動される。該インストーラが起動されると、ディスプレイにウィザード形式の案内画面が表示される。ユーザはこのウィザード形式の案内画面に従ってインストール先のディレクトリ(フォルダ)の指定やその他の設定を行い、その後、インストール指示を入力する。インストール指示が入力されると、上記CD−ROMに格納されたプリンタドライバが指定されたディレクトリにインストールされる。なお、プリンタドライバがPCにインストールされると、PC上に仮想的なプリンタ(以下「仮想プリンタ」と称する)が作成される。
ところで、近年、プリンタの多機能化に伴い印刷条件(動作条件に相当)の設定項目(動作条件値に相当)数が増大する傾向にある。印刷条件の設定項目数が多くなると、印刷条件を設定するのに多大な手間と時間を要する。特に、複数の画面に分けられて設定項目が設けられている場合は、所望する印刷条件の設定項目を有する画面を容易に見つけることができず、プリンタを使用するユーザに不便を与えていた。しかし、かかる不都合は特許文献1および2に提案されている技術で解決され得る。即ち、印刷条件のデフォルト値の異なる複数のプリンタドライバをPCにインストールし、それ以降は所望する印刷条件に適合する仮想プリンタを選択するだけで、所望の印刷条件に応じた印刷処理を実行することができる。従って、当該技術によれば、複数の印刷条件を一つ一つ所望する値に設定することなく、容易に所望する印刷物を得ることができる。
一方、特許文献3および4には、ユーザが手動で設定した印刷条件と予めデフォルト値に設定されたデフォルト印刷条件とを比較して、双方の印刷条件において相違する設定項目が存在する場合は、当該相違する設定項目を色分けなどして他の設定項目とは異なる形態で表示する技術が提案されている。
特開2004−38296号公報
特開2002−287924号公報
特開2003−167714号公報
特開2003−216362号公報
しかしながら、印刷条件の異なる複数のプリンタドライバがPCにインストールされた場合、ユーザは全てのプリンタドライバの印刷条件の内容を把握しきれず、いずれのプリンタドライバを用いればよいか困惑する場合がある。仮に、複数のプリンタドライバそれぞれに設定内容の概要が反映された名称が付けられていたとしても、プリンタドライバの詳細な設定内容をプリンタドライバの名称から把握することはできない。そうすると、複数のプリンタドライバそれぞれの印刷条件の設定内容をユーザが知るには、プリンタドライバの仮想プリンタからプロパティ画面(印刷条件を設定するための画面)を開き、その画面上で印刷条件の設定内容を確認するという作業を各プリンタドライバごとに行わなければならない。このような作業は著しく煩雑である。また、上記特許文献3及び4に記載の技術では、デフォルト印刷条件と相違する設定項目が表示されるとしても、インストールされた複数のプリンタドライバ間における設定項目を比較してその相違点を明示することはできず、プリンタドライバの選択に困惑するという問題は解決されない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プリンタやスキャナなどの周辺装置に対して設定される複数の動作条件の中から選択された2以上の動作条件の相違点を明示して、効率の良い動作条件の選定を可能とする情報処理装置、情報表示方法、情報処理方法およびプログラムを提供することにある。
この目的を達成するために、請求項1に記載の情報処理装置は、表示手段を備え、周辺装置の動作条件を前記表示手段に表示させて設定するものを対象として、特に、複数の動作条件から2以上の動作条件を選択する動作条件選択手段と、その動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件について、前記動作条件を構成する複数の動作条件値を動作条件値ごとに比較する第1の比較手段と、その第1の比較手段による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第1の表示態様と、前記第1の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第2の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第1の表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の情報処理装置は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作条件値に対応してその動作条件値の内容を示す設定項目を備え、前記第1の表示制御手段により前記表示手段に表示された前記動作条件値の表示態様に基づいて前記設定項目の表示態様を決定し、その決定された前記設定項目を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の情報処理装置は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記周辺機器の動作条件に関連する設定項目を上位設定項目とその上位設定項目に関連する下位設定項目とに分けて階層的に表示する第3の表示態様と、前記上位設定項目のみを表示する第4の表示態様とを択一的に前記表示手段に表示する第3の表示制御手段を備え、前記第3の表示制御手段が前記第3の表示態様を前記表示手段に表示し、前記第1の表示制御手段が前記下位設定項目のうち少なくとも一つを前記第1の表示態様で前記表示手段に表示する場合には、前記第1の表示制御手段は、前記第3の表示制御手段が前記第4の表示態様を前記表示手段に表示する場合に、前記上位設定項目を前記第1の表示態様で前記表示手段に表示することを特徴とする。
また、請求項4に記載の情報処理装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記第1の表示態様は、前記第2の表示態様と色彩が異なることを特徴とする。
また、請求項5に記載の情報処理装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、所定の動作条件値が予め定められたデフォルト動作条件値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記デフォルト動作条件値と、前記動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件のうちの1の動作条件を構成する動作条件値とを、前記動作条件値ごとに比較する第2の比較手段と、その第2の比較手段による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第5の表示態様と、前記第2の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第6の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第4の表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の情報処理装置は、請求項5に記載の情報処理装置において、前記第5の表示態様は、前記第6の表示態様と色彩が異なることを特徴とする。
また、請求項7に記載の情報処理装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記動作条件値を設定変更する動作条件値設定変更手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の情報処理方法は、周辺装置の動作条件を表示手段に表示させて設定するものを対象として、特に、複数の動作条件から2以上の動作条件を選択する動作条件選択工程と、その動作条件選択工程により選択された2以上の動作条件について、前記動作条件を構成する複数の動作条件値を動作条件値ごとに比較する第1の比較工程と、その第1の比較工程による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第1の表示態様と、前記第1の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第2の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第1の表示工程とを備えたことを特徴とする。
また、請求項9に記載の情報処理方法は、請求項8に記載の情報処理方法において、前記第1の表示工程により前記表示手段に表示された前記動作条件値の表示態様に基づいて前記動作条件の内容を示す設定項目の表示態様を決定し、その決定された前記設定項目を前記表示手段に表示させる第2の表示工程を備えたことを特徴とする。
また、請求項10に記載の情報処理方法は、請求項8に記載の情報処理方法において、前記周辺機器の動作条件に関連する設定項目を上位設定項目とその上位設定項目に関連する下位設定項目とに分けて階層的に表示する第3の表示態様と、前記上位設定項目のみを表示する第4の表示態様とを択一的に前記表示手段に表示する第3の表示工程を備え、前記第3の表示工程により前記第3の表示態様が前記表示手段に表示され、前記第1の表示工程により前記下位設定項目のうち少なくとも一つが前記第1の表示態様で前記表示手段に表示される場合には、前記第1の表示工程は、前記第3の表示工程により前記第4の表示態様が前記表示手段に表示される場合に、前記上位設定項目を前記第1の表示態様で前記表示手段に表示することを特徴とする。
また、請求項11に記載の情報処理方法は、請求項8〜請求項10のいずれか1項に記載の情報処理方法において、前記第1の表示態様は、前記第2の表示態様と色彩が異なることを特徴とする。
また、請求項12に記載の情報処理方法は、請求項8〜請求項11のいずれか1項に記載の情報処理方法において、所定の動作条件値が予め定められたデフォルト動作条件値と、前記動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件のうちの1の動作条件を構成する動作条件値とを、前記動作条件値ごとに比較する第2の比較工程と、その第2の比較工程による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第5の表示態様と、前記第2の比較工程による比較により前記動作条件値が同一と判断された第6の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第4の表示工程とを備えたことを特徴とする。
また、請求項13に記載の情報処理方法は、請求項12に記載の情報処理方法において、前記第5の表示態様は、前記第6の表示態様と色彩が異なることを特徴とする。
また、請求項14に記載のプログラムは、コンピュータに、周辺装置における複数の動作条件から2以上の動作条件を選択する動作条件選択手段と、その動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件について、前記動作条件を構成する複数の動作条件値を動作条件値ごとに比較する第1の比較手段と、その第1の比較手段による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第1の表示態様と、前記第1の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第2の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第1の表示制御手段とを実行させるものである。
また、請求項15に記載のプログラムは、請求項14に記載のプログラムにおいて、コンピュータに、前記第1の表示制御手段により前記表示手段に表示された前記動作条件値の表示態様に基づいて前記動作条件値の内容を示す設定項目の表示態様を決定させ、その決定された前記設定項目を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段を実行させるものである。
また、請求項16に記載のプログラムは、コンピュータに、前記周辺機器の動作条件に関連する設定項目を上位設定項目とその上位設定項目に関連する下位設定項目とに分けて階層的に表示する第3の表示態様と、前記上位設定項目のみを表示する第4の表示態様とを択一的に前記表示手段に表示する第3の表示制御手段を実行させ、前記第3の表示制御手段が前記第3の表示態様を前記表示手段に表示し、前記第1の表示制御手段が前記下位設定項目のうち少なくとも一つを前記第1の表示態様で前記表示手段に表示する場合には、前記第1の表示制御手段は、前記第3の表示制御手段が前記第4の表示態様を前記表示手段に表示する場合に、前記上位設定項目を前記第1の表示態様で前記表示手段に表示させるものである。
さらに、請求項17に記載のプログラムは、コンピュータに、所定の動作条件値が予め定められたデフォルト動作条件値と、前記動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件のうちの1の動作条件を構成する動作条件値とを、前記動作条件値ごとに比較する第2の比較手段と、その第2の比較手段による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第5の表示態様と、前記第2の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第6の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第4の表示制御手段とを実行させるものである。
請求項1に記載の情報処理装置によれば、動作条件選択手段が複数の動作条件から2以上の動作条件を選択すると、第1の比較手段が動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件について、動作条件を構成する複数の動作条件値を動作条件値ごとに比較する。そして、第1の表示制御手段が第1の比較手段による比較により動作条件値が相違すると判断された第1の表示態様と、第1の比較手段による比較により動作条件値が同一と判断された第2の表示態様とを異ならせて表示手段に表示させるので、動作条件の見比べが視覚的に容易となり、動作条件値の相違の有無や相違箇所を容易に把握することができる。
また、請求項2に記載の情報処理装置によれば、第2の表示制御手段が第1の表示制御手段により表示手段に表示された動作条件値の表示態様に基づいて、動作条件値の内容を示す設定項目の表示態様を決定し、その決定された設定項目を表示手段に表示するので、動作条件及び動作条件値のみならず設定項目の見比べが視覚的に容易となり、設定項目の相違の有無や相違箇所を容易に把握することができる。
また、請求項3に記載の情報処理装置によれば、第3の表示制御手段が周辺機器の動作条件に関連する設定項目を上位設定項目とその上位設定項目に関連する下位設定項目とに分けて階層的に表示する第3の表示態様と、上位設定項目のみを表示する第4の表示態様とを択一的に表示手段に表示し、第3の表示制御手段が第3の表示態様を表示手段に表示し、第1の表示制御手段が下位設定項目のうち少なくとも一つを第1の表示態様で表示手段に表示する場合には、第1の表示制御手段は、第3の表示制御手段が第4の表示態様を表示手段に表示する場合に、上位設定項目を第1の表示態様で表示手段に表示するので、設定項目が比較的多い場合であって、表示手段の画面内に上位設定項目のみで設定項目全体を表示した場合においても、相違する部分がどこに存在するかを容易に視覚的に把握することができる。
また、請求項4に記載の情報処理装置によれば、第1の表示態様は、第2の表示態様と色彩が異なるので、色彩を変えるという簡易な処理で動作条件値の相違を把握することができる。
また、請求項5に記載の情報処理装置によれば、第2の比較手段が記憶手段に記憶されたデフォルト動作条件値と、動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件のうちの1の動作条件を構成する動作条件値とを、動作条件値ごとに比較し、第4の表示制御手段が第2の比較手段による比較により動作条件値が相違すると判断された第5の表示態様と、第2の比較手段による比較により動作条件値が同一と判断された第6の表示態様とを異ならせて表示手段に表示させるので、デフォルト動作条件値との相違も容易に視覚的に把握することができる。
また、請求項6に記載の情報処理装置によれば、第5の表示態様は、第6の表示態様と色彩が異なるので、色彩を変えるという簡易な処理でデフォルト値と動作条件値との相違を把握することができる。
また、請求項7に記載の情報処理装置によれば、動作条件値設定変更手段により動作条件値を設定変更可能となる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本発明は、図1に示すように、本発明の実施形態に係る情報処理装置の一例であるPC(Personal Computer)1にLANなどのネットワーク5を介してスキャナ2やプリンタ3、複合機4(いずれも周辺装置の一例)が通信接続されたシステム6において、PC1にインストールされたプリンタドライバやスキャナドライバなどのドライバソフトウェアを管理する処理技術に関するものである。ここに、図1はPC1にスキャナ2、プリンタ3、複合機4が接続されたネットワーク形態の概要を示すネットワーク図である。以下に、上記システム6を構成する各デバイスについて説明する。なお、ネットワーク5を介さずにシリアルケーブルやUSBケーブルなどで上記スキャナ2、プリンタ3、複合機4それぞれと個々にダイレクトに接続されたPC1にも本発明は適用可能である。
まず、システム6を構成するPC1の概略構成について図2を用いて説明する。ここに、図2はPC1の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、PC1は、制御部10と、種々のプログラムやデータが格納されたHDD(Hard Disk Drivve)14と、液晶表示装置などの表示部15(表示手段の一例)と、キーボードやタブレット、マウス、タッチパネルなどの入力部16と、CD−ROMに記憶されたデータを読み出すCD−ROMドライブ18と、ネットワーク5に接続するためのLANアダプタ等のNIC(Network Interface Card)17とを備え、これらの各構成要素がバス19を介して相互に通信可能に接続されて構成されている。なお、PC1は一般的な演算処理、記憶処理を行い得る通常のコンピュータであって、特殊なハードウェアを用いるものではない。従って、PC1は上述した構成に限定されることはない。また、この実施形態では、PC1を例示して説明するが、例えば、PDA端末や携帯電話機などのように内部にコンピュータを有する端末装置も本発明の情報処理装置の一例となり得る。
HDD14(記憶手段)は、高容量ディスクと読取装置とが一体化して構成されたものである。このHDD14には、PC1のOS(Operation System)をはじめ、上記OSが稼働している環境下で動作するアプリケーションソフト、PC1に接続された周辺装置を制御するためのドライバソフトウェア、OSやドライバソフトウェアなどの設定データなど種々のデータが格納されている。また、HDD14には、本実施形態において「ドライバ比較ツール」と称するソフトウェアプログラムが格納されている。このソフトウェアプログラムが読み出されて実行されることにより、後述するフローチャート(図12〜図21)に示す手順に従った処理が行われる。なお、本実施形態では、PC1にWindows系のOS(Windowsは登録商標。以下同様。)がインストールされているものとして説明する。Windows系のOSでは、上記設定データを一元管理するHDD14の記憶領域はレジストリと称される。
制御部10は、PC1の各構成要素を統括的に制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13などの電子デバイスからなる。PC1において、上記制御部10は一般にマザーボードと称されている。制御部10によってPC1上でOSが稼働され、該OSが稼働する環境下においてPC1にインストールされたドライバソフトウェアや各種アプリケーションソフトウェアの動作が可能となる。
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである。この表示部15は図示しないビデオボード或いはグラフィックボードを介して制御部10に接続されている。ドライバソフトウェアがPC1にインストールされることによりPC1上に仮想スキャナや仮想プリンタ(本発明の仮想デバイスに相当)が作成されるが、これらを示すアイコンは上記表示部15に表示される。また、上記スキャナ2や複合機4のスキャナ部21(図3参照)の読取条件(動作条件に相当)、或いは上記プリンタ3や複合機4のプリンタ部20(図3参照)の印刷条件(動作条件に相当)などを設定するための設定画面(一般にプロパティ画面と呼ばれている)も上記表示部15に表示される。なお、上記設定画面などのユーザーインターフェース画面の上記表示部15への表示処理は、上記グラフィックボードとPC1のCPU11とによって具現化されるGUI(Graphical User Interface)機能により達成される。
入力部16は、キーボードやタブレット、マウスなどの入力デバイスである。この入力部16は図示しないUSB(Universal Serial Bus)端子を介して制御部10に接続されている。PC1において所定のドキュメントを印刷するための印刷指示や、印刷を実行するプリンタを指定するために行う仮想プリンタの選択操作、上記読取条件および印刷条件の設定項目の変更などは、上記入力部16におけるユーザ操作により実現される。なお、本発明の動作条件選択手段は、ユーザによりマウスが操作され、マウスポインタの操作位置およびクリック操作の有無がCPU11により監視されることにより実現され得る。
次に、システム6を構成する複合機4について図3を用いて説明する。同図に示すように、複合機4は、下部に配設されたプリンタ部20と、その上部に配設されたスキャナ部21と、ADF(Auto Document Feeder)22を備えた原稿カバー23と、装置上面の前方側に配置された操作パネル24などを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能などを有する。
プリンタ部20ではPC1から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて画像や文書を記録用紙に記録する印刷処理が行われる。また、スキャナ部21ではADF22などにより搬送された原稿や原稿台25に載置された原稿が図示しないCIS(Contact Image Sensor)などのイメージセンサにより読み取られ、この読み取られた画像データがPC1のHDD14や複合機4内の記録装置に転送される。もちろん、本複合機4において、PC1との間でデータの送受信をすることなく、スキャナ部21により読み取られた原稿の画像をプリンタ部20において記録用紙に記録するいわゆるコピー処理を行うことも可能である。なお、プリンタ部20において実行される印刷処理は、PC1にインストールされたプリンタドライバにより制御され、上記スキャナ部21において実行される読取処理は、PC1にインストールされたスキャナドライバにより制御されることにより実現される。
上記システム6を構成するプリンタ3は上記複合機4が備えるプリンタ機能のみを有し、PC1から転送された印刷データに基づいて画像を記録用紙に印刷する専用デバイスである。また、上記システム6を構成するスキャナ2はスキャナ機能のみを有し、原稿の画像データを読み取る専用デバイスである。これら各デバイスもPC1にインストールされたプリンタドライバやスキャナドライバによって制御される。
ここで、上述の如く構成されたPC1にインストールされているドライバソフトウェアの代表例であるプリンタドライバについて説明する。一般に、プリンタドライバは該プリンタドライバの制作元のサーバからインターネットなどを介して配布され、或いはCD−ROMなどに代表される記憶メディアに格納された状態で配布されるものである。このように配布された複合機1のプリンタ部20に適用されるプリンタドライバやプリンタ3に適用されるプリンタドライバはユーザによってPC1にインストールされる。インストールされたプリンタドライバは、HDD14に確保されたドライバ格納領域に格納される。
プリンタドライバがPC1にインストールされると、予め所定のデフォルト値に設定された印刷条件を内容とする印刷条件設定データがHDD14のレジストリに記憶される。また、ドキュメントを印刷する際に印刷を実行するプリンタを容易に選択できるように、PC1上に仮想プリンタが生成される。この仮想プリンタは上記レジストリに格納された印刷条件設定データに関連づけられて所定のディレクトリ(いわゆるプリンタフォルダ)で管理される。従って、例えば印刷画面から上記仮想プリンタが選択されると、選択された仮想プリンタに関連付けられた印刷条件設定データが上記レジストリから読み出される。そして、読み出された印刷条件設定データに記述された印刷条件がプリンタドライバに反映される。
ここに、印刷条件とは、複合機4のプリンタ部20やプリンタ3による印刷処理を制御するために設定される情報であって、例えば、用紙種別、印刷品質、ふちなし印刷の有無、用紙サイズ、レイアウト、印刷の向き、部数のほか、印刷モードやイメージタイプ、両面印刷の有無、綴じ代の有無などの複数の設定項目から構成されている。これらの設定項目が本発明の動作条件値に相当する。
一般にPC1では、インストールされたプリンタドライバに対して、複数の印刷条件設定データおよび各印刷条件設定データに関連づけられた複数の仮想プリンタを登録することができる。本実施形態では、表1に示すように、異なる名称が付された10個の仮想プリンタが登録されているものとする。もちろん、登録される仮想プリンタの数やその名称、種類は表1に記載のものに限られない。また、表1に示す各仮想プリンタそれぞれに関連づけられた状態で各仮想プリンタ固有の印刷条件設定データが上記レジストリに記憶されている。即ち、10個の仮想プリンタはそれぞれ異なる印刷条件を内容とする印刷条件設定データと関連づけられてディレクトリで管理されている。このように複数の仮想プリンタがPC1に登録されており、各仮想プリンタ固有の複数の印刷条件設定データがPC1内に格納されているため、ユーザはいずれかの仮想プリンタを選択することにより、当該仮想プリンタ固有の印刷条件が設定されたプリンタドライバを稼働させることができる。なお、本発明は、複数の仮想プリンタがPC1に登録されていることを前提とするものであり、プリンタドライバをPC1にインストールすることを要旨とするものではないため、ここでは、プリンタドライバのインストール手法の詳細な説明は省略する。
図4及び図5は、“XXXXMFC−Printer通常印刷”の仮想プリンタプロパティ画面26を示す画面図である。また、以下の説明で参照される図6及び図7は“XXXXMFC−Printerきれいに印刷”の仮想プリンタのプロパティ画面27、図8及び図9は“XXXXMFC−Printer写真印刷”のプリンタドライバのプロパティ画面28を示す画面図である。
また、表1に示す“XXXXMFC−Printerきれいに印刷”の仮想プリンタは、図6のプロパティ画面27に示すように、その基本設定画面27aにおいて、用紙種類が「インクジェット紙」に、印刷品質が「きれい(1200dpi)」に設定されており、図7のプロパティ画面27に示すように、その拡張機能設定画面27bにおいて、イメージタイプが「写真」に設定されている。従って、プロパティ画面を開くことなく印刷品質の設定内容を把握可能なように、当該仮想プリンタは“XXXXMFC−Printerきれいに印刷”という名称が付されている。なお、他の設定項目は上記した“XXXXMFC−Printerデフォルト”と同内容に設定されている。
また、表1に示す“XXXXMFC−Printer写真印刷”の仮想プリンタは、図8のプロパティ画面28に示すように、その基本設定画面28aにおいて、用紙種類が「光沢紙」に、印刷品質が「写真(2400dpi)」に、用紙サイズが「L判」に設定されており、更にふちなし印刷が設定されている。また、図9に示すプロパティ画面28に示すように、その拡張機能設定画面28bにおいて、イメージタイプが「写真」に設定されている。従って、印刷品質の設定内容を把握可能なように、当該仮想プリンタは“XXXXMFC−Printer写真印刷”という名称が付されている。なお、この仮想プリンタの他の設定項目も、上記した“XXXXMFC−Printerデフォルト”と同内容に設定されている。
また、表1に記載の他のプリンタドライバについても同様に、その仮想プリンタの名称から想定され得る印刷条件が予め設定されている。なお、表1に記載の各仮想プリンタの名称や印刷条件設定データに記述された印刷条件は適宜変更可能である。例えば、仮想プリンタの名称は該仮想プリンタを管理するディレクトリ(プリンタフォルダ)で変更可能であり、印刷条件設定データは仮想プリンタのプロパティ画面において変更可能である。なお、表1に示すごとく、印刷条件の概要を識別可能とする上記仮想プリンタの名称情報が動作条件識別情報に相当する。
図4、図6、図8に示すように、基本設定画面の印刷品質の設定欄には詳細設定ボタン29が設けられている。この詳細設定ボタン29は印刷品質の詳細な設定項目を表示させるためのものである。詳細設定ボタン29がマウスなどで選択されると、印刷品質に関する詳細な設定項目が設けられた子ダイアログ画面(不図示)が別画面としてポップアップ表示される。具体的には、子ダイアログ画面には、双方向印刷、標準(きれい)印刷、画質強調の3つの設定項目が設けられている。これら双方向印刷、標準(きれい)印刷、画質強調の各設定項目はそれぞれ印刷品質に関係するものであり、印刷品質という共通の属性を有するものである。
更に、子ダイアログ画面中の画像強調の設定項目の設定欄には図示しない詳細設定ボタンが設けられている。当該詳細設定ボタンが選択されると、画質強調の詳細な設定項目として、カラー濃度、ホワイトバランス、シャープネス、自動イメージ処理、明るさ、コントラストなどが配置された子ダイアログ画面(所謂、孫ダイアログ画面)が表示される。これら複数の設定項目は画質強調という共通の属性を有する。
また、図5、図7、図9に示すように、拡張機能設定画面のイメージタイプの設定欄には詳細設定ボタン30が設けられている。詳細設定ボタン30が選択された場合も、イメージタイプに関する詳細な設定項目、例えば、モニターに合致させるかどうかの設定、色補正、ハーフトーンが配置された子ダイアログ画面(不図示)が表示される。
上記した複数の仮想プリンタ(表1参照)が登録されているPC1においては、印刷が実行される際に、PC1のGUI機能によって図10および図11に示す印刷画面31が画面表示される。この印刷画面31には、仮想プリンタ表示部32、プロパティボタン35、OKボタン36、キャンセルボタン37および比較ボタン38などの各種ボタンと、印刷範囲を設定するためのチェックボックス39や印刷部数を設定するためのプルダウンキー40などが適宜配置されている。なお、印刷条件の比較と記された比較ボタン38は後述するドライバ比較ツールを起動させるためのものである。
仮想プリンタ表示部32に配置されたプルダウンキー33にマウスポインタを移動させてクリック操作をすると、上記表1に示した複数の仮想プリンタが選択可能に配列されたスクロール画面34(図11参照)が表示される。ユーザはこのスクロール画面34に表示された仮想プリンタの名称から概ねの印刷条件の設定内容を把握することができる。上記スクロール画面34から所望する仮想プリンタを選択すると、選択された仮想プリンタに対応する印刷条件設定データがレジストリから読み出され、読み出された印刷条件設定データが上記HDD14に格納されたプリンタドライバに反映される。そして、OKボタン36が押下されると、プリンタドライバによって印刷対象のドキュメントがプリンタ部20で印刷可能な印刷データに変換されて、該印刷データが複合機4に転送される。なお、上記キャンセルボタン37は印刷を中断させるものであり、上記プロパティボタン35は上記仮想プリンタ表示部32に表示された仮想プリンタのプロパティ画面(図4から図9参照)を表示させるためのものである。
ところで、上記スクロール画面34に表1に示す複数の仮想プリンタが表示された場合でも、各仮想プリンタの名称から仮想プリンタの印刷条件の内容を完全に把握することは困難である。例えば、“XXXXMFC−Printerきれいに印刷”と“XXXXMFC−Printer写真印刷”とを比較した場合に、それぞれの名称から印刷条件の相違点として解像度が異なるということは把握することができる。しかしながら、印刷部数や用紙サイズ、画質強調の設定やふちなし印刷の有無、レイアウトなどの設定項目の設定値の相違を把握することは不可能に近い。そのため、本実施形態にかかるPC1には、ユーザによって任意に選択された2つ仮想プリンタの印刷条件を各設定項目ごとに比較して、相違する設定項目の表示態様を他の設定項目の表示態様とは異ならせる機能が設けられている。かかる機能は、上記印刷画面31に設けられた比較ボタン38が押下されたことを条件に、後述するフローチャート(図12〜図24参照)の手順に従ってCPU11により所定の処理が実行されることにより具現化される。
以下、図12〜図24のフローチャートを用いて、図25〜図31の画面図を適宜参照しながら、上記CPU11により実行される情報処理の手順の一例について説明する。図中のS1、S2…は処理手順(ステップ)の番号を示す。処理はステップS1から開始される。
まず、ステップS1では、比較ボタン38(図11参照)が押下されたかどうかがCPU11によって判断される。この判断は、具体的には、マウスポインタが比較ボタン38に移動され、該比較ボタン38上でマウスからクリック信号が発せられたかどうかによってなされる。
上記ステップS1で上記比較ボタン38が押下されたと判断されると(S1:Yes)、HDD14に格納された所定のソフトウェアプログラム(以下、「ドライバ比較ツール」と称する)が上記CPU11によって読み出されて起動される(S2)。当該ドライバ比較ツールが本発明のプログラムに相当する。上記ドライバ比較ツールが起動されると、処理はステップS3に進む。なお、ステップS3以降の処理は上記ドライバ比較ツールに従って実行される。
ステップS3では、現在PC1にインストールされているプリンタドライバが上記ドライバ比較ツールで管理可能なものかどうかの調査処理が図13のフローチャートに示す手順に従って実行される。かかる調査処理はステップS101から開始される。
まず、ステップS101において、PC1にインストール済みのプリンタドライバが存在するかどうかがCPU11によって判断される。かかる判断は、例えば、レジストリに印刷条件設定データが格納されているかどうかにより行われる。或いは、仮想プリンタが所定のディレクトリに格納されているかどうかにより判断してもよい。当該ステップS101の処理は、インストールされているプリンタドライバの適用機種に関係なく実行される。従って、ドライバ比較ツールで管理できないプリンタドライバも判断対象となる。ここで、プリンタドライバがインストールされていないと判断されると(S101:No)、処理は図12に示すステップS12に進み、当該ステップS12においてドライバ比較ツールを終了する処理が行われる。プリンタドライバがインストールされていない場合はそもそもドライバ比較ツールを実行する必要がないからである。なお、当該ステップS101でプリンタドライバがインストールされていないと判断された場合に、ドライバ比較ツールを終了する前に、エラーメッセージを表示してもよい。そうすることで、適当なプリンタドライバをインストールする必要があることをユーザは認識することができる。
上記ステップS101において、プリンタドライバがインストールされていると判断されると(S101:Yes)、続いて、インストール済みのプリンタドライバが抽出され(S102)、抽出されたプリンタドライバのIDが取得される(S103)。詳細には、プリンタドライバに含まれるDEVMODE情報が読み出され、該DEVMODE情報からID情報が取得される。このID情報は予めプリンタドライバごとに付与されるものであり、該プリンタドライバを識別するためのものである。ここに、DEVMODE情報とは、プリンタドライバの各種設定を示す情報である。なお、かかるDEVMODE情報が上記印刷条件設定データと共にレジストリに格納されている場合は、レジストリから上記DEVMODE情報が読み出されて上記ID情報が取得される。
ステップS104では、取得されたID情報を照合する照合処理がCPU11によって実行される。かかる処理は、例えば、上記ドライバ比較ツールで管理可能なプリンタドライバのIDリストを予めHDD14やCPUのレジスタに格納しておき、ステップS103で取得されたID情報が上記IDリストに含まれているかどうかを検索することにより行われる。この照合処理によって、インストール済みのプリンタドライバが上記ドライバ比較ツールによって管理可能なものであるかどうかの判定が可能となる。
上記照合処理によって上記IDリスト内にステップS103で取得されたID情報と一致するものがあると判断された場合(S105:YeS)、即ち、取得されたID情報のプリンタドライバが上記ドライバ比較ツールによって管理可能なものであると判断された場合は、処理はステップS106に進み、取得されたID情報をRAM13に記憶する処理が行われる。一方、ID情報が上記IDリストに含まれていないと判断された場合(S105:No)、即ち、取得されたID情報のプリンタドライバが上記ドライバ比較ツールによって管理不可能なものであると判断された場合は、取得されたID情報に「NULL」を関連づけてRAM13に記憶する処理が行われる(S107)。なお、「NULL」は変数の中に値が存在しないことを示すプログラミング用語として用いられ、ここでは、一致するIDが無いことを示す。
ステップS106或いはステップS107の記憶処理が終了すると、ステップS108では、全てのプリンタドライバに対する調査が完了したかどうかが判断される。ここで完了していないと判断されると(S108:No)、ステップS102に戻って、ステップS102以降の処理が繰り返し実行される。一方、完了したと判断されると(S108:Yes)、当該調査処理は終了し、図12のフローチャートのステップS4以降の手順で処理が進行する。
図12に示すステップS4では、図25に示すユーザーインターフェース画面であるプリンタ選択画面41が表示部15に表示される。詳細には、GUI機能により生成されたプリンタ選択画面41のデータがCPU11によって表示部15に出力されることにより該プリンタ選択画面41が表示部15に画面表示される。なお、図26〜図31に示す画面もPC1のGUI機能によって表示されるユーザーインターフェース画面である。
上記プリンタ選択画面41には、印刷画面31(図10参照)に配置された仮想プリンタ表示部32と同様の仮想プリンタ表示部51,52が上下に分けられて配置されている。上記仮想プリンタ表示部51,52には、表1に示す複数の仮想プリンタが選択可能なようにプルダウンメニューで表示される。従って、ユーザは上記仮想プリンタ表示部51,52それぞれにおいてプルダウンメニューから任意の仮想プリンタを選択することができる。以下、説明の便宜上、上段の仮想プリンタ表示部51で選択されて表示された仮想プリンタを第1プリンタと称し、下段の仮想プリンタ表示部52で選択されて表示された仮想プリンタを第2プリンタと称する。本実施形態では、ここで選択された2つの仮想プリンタの印刷条件が比較される。もちろん、3つ以上の仮想プリンタ表示部を上記プリンタ選択画面41に設けて、3つ以上の仮想プリンタ間の印刷条件の各設定項目を比較するようにしてもよい。なお、仮想プリンタ表示部52には「追加プリンタ」(不図示)と記された設定項目も選択可能となっている。この「追加プリンタ」が選択された場合については後段で説明する。
また、上記プリンタ選択画面41には、編集ボタン53と、閉じるボタン55とが適宜配置されている。上記編集ボタン53が押下されると図26〜図28に示す比較表示画面43に画面が切り換えられ、閉じるボタン55が押下されるとプリンタ選択画面41が閉じられて、印刷画面31に画面が切り換えられる。
ユーザによって、双方の仮想プリンタ表示部51,52それぞれにおいて仮想プリンタ(追加プリンタを含む)が選択されると(S5:Yes)、選択された第1プリンタ及び第2プリンタそれぞれに対応する印刷条件設定データがCPU11によってレジストリから読み出されてRAM13に記憶される(S6)。即ち、レジストリ内の複数の印刷条件設定データから上述のごとく選択された第1プリンタ及び第2プリンタそれぞれに対応する印刷条件設定データが抽出される。これによって、第1及び第2プリンタの選択が完了する。このように第1及び第2プリンタの選択及び印刷条件設定データの読出、記憶を行うCPU11が本発明の動作条件選択手段に相当する。なお、図25には、仮想プリンタ表示部51に第1プリンタとして“XXXXMFC−Printerきれいに印刷”の仮想プリンタが選択され、仮想プリンタ表示部52に第2プリンタとして“XXXXMFC−Printer写真印刷”の仮想プリンタが選択された場合のプリンタ選択画面41を例示している。本実施形態では、第1プリンタの“XXXXMFC−Printerきれいに印刷”と第2プリンタの“XXXXMFC−Printer写真印刷”との印刷条件を設定項目ごとに比較する処理例について説明する。
一方、ユーザによって、仮想プリンタが選択されない場合には(S5:No)、編集ボタン53が押下されたか否かが判断される(S9)。ここで、編集ボタン53が押下されたと判断された場合には(S9:Yes)、後述する印刷条件設定処理が実行され(S10)、編集ボタン53が押下されなかったと判断された場合には(S9:No)、閉じるボタン55が押下されたか否かが判断される(S11)。閉じるボタン53が押下されたと判断された場合には(S11:Yes)、後述する印刷条件設定処理が実行され(S10)、編集ボタン53が押下されなかったと判断された場合には(S9:No)、閉じるボタン55が押下されたか否かが判断される(S11)。閉じるボタン55が押下されたと判断された場合には(S11:Yes)、ドライバ比較ツールを終了する処理が実行され(S12)、閉じるボタン55が押下されなかったと判断された場合には、処理がS5に戻る。なお、図12では、ステップS5〜S11にかけてループを構成しているが、ステップS5〜S6、ステップS9〜S10の各処理手順はプリンタ選択画面41上で所定の操作がなされた場合に実行されるそれぞれ独立した処理である。
続いて、図14のフローチャートを用いて、上記ステップS10の印刷条件設定処理の手順の一例について説明する。当該処理はステップS201から開始される。
まず、ステップS201では、プリンタ選択画面41の仮想プリンタ表示部52において「追加プリンタ」が選択されたかどうかが判断される。ここで、「追加プリンタ」が選択されていると判断されると(S201:Yes)、処理はステップS202に進む。また、「追加プリンタ」が選択されずに、表1に記載のいずれかの仮想プリンタが第2プリンタとして選択されたと判断されると(S201:No)、処理はステップS205に進む。
ステップS202では、デフォルト設定の印刷条件設定データがレジストリにインストールされる。なお、実際には、デフォルト設定の印刷条件設定データのコピーが識別可能なように名称などが変えられてレジストリに記憶される。この際、インストールされた印刷条件設定データに関連づけられた仮想プリンタが新たにディレクトリに登録される。その後、ステップS203において、新たに登録された仮想プリンタの名称が変更される。ここで、仮想プリンタの名称は、CPU11によって自動的に変更されてもよく、またユーザにより入力部16から入力された名称に変更されてもよい。次に、ステップS204では、新たな名称が付与された仮想プリンタの印刷条件設定データに記述された印刷条件が、仮想プリンタ表示部51で選択された第1プリンタの印刷条件と同じ設定に変更される。その後、処理はステップS205に進む。このように、ステップS202〜S204の処理がなされることにより、第1プリンタと印刷条件が同じであり、名称のみが異なる仮想プリンタが第2プリンタとして設定される。なお、第1プリンタの印刷条件設定データをコピーして、その名称を変更してレジストリに記憶することにより第2プリンタをインストールしてもかまわない。
処理がステップS205に進むと、ここでは、第1プリンタおよび第2プリンタ双方の印刷条件の各設定項目がそれぞれ比較され、相違する設定項目の表示態様を他の設定項目と異ならせて表示部15に表示する処理(設定リスト表示処理)がCPU11により実行される。具体的には、図26〜図31に示すように、設定リスト63,64及び65を含む比較表示画面43を表示部15に表示する処理が行われる。上記設定リスト63は、プリンタ選択画面41上で選択された第1および第2プリンタそれぞれの印刷条件の設定値が一覧表示されたものである。この設定リスト63は、各設定項目がツリー形式で階層ごとに分けて表示される。この設定リスト63が表示部15に表示されるため、ユーザは第1および第2プリンタの設定項目の相違点を一見して容易に確認することができる。なお、図26〜図31では、“XXXXMFC−Printerきれいに印刷”と“XXXXMFC−Printer写真印刷”の2つの仮想プリンタが選択された場合の設定リストを例示している。当該ステップ205の設定リスト表示処理については後述する。
また、比較表示画面43には、キャンセルボタン65、OKボタン66、適用ボタン67が配置されている。本実施形態では、当該比較表示画面43から印刷条件を設定変更することができるようになっている。そのため、設定リスト63の各設定項目の設定欄には設定項目毎にプルダウンキー68が設けられている。この比較表示画面43上でマウスポインタが上記プルダウンキー68に移動され、そしてマウス操作によりプルダウンキー68が選択されると、図29に示すようにプルダウンメニュー69が表示される。図29では、第1プリンタのレイアウトのプルダウンメニュー69が表示された例を示しているが、当然ながら、他の設定項目だけでなく、第2プリンタの設定項目であっても同様のプルダウンメニューが表示される。
上記プルダウンメニュー69が表示され、当該プルダウンメニュー69から所望の設定値が選択されたことがCPU11によって判断されると(S206:Yes)、プルダウンメニュー69が閉じられて、選択された設定値が設定リスト63に表示される。そして、選択された設定値を含む印刷条件がRAM13に一時的に記憶され(S207)、処理はステップS208に進む。一方、設定値が選択されなかったことがCPU11によって判断されると(S206:No)、プルダウンメニュー69が閉じられて、それまでの印刷条件が設定リスト63に表示される。
選択された設定値が設定リスト63に表示されると、ステップS208では、適用ボタン67が押下されたかどうかが判断される。当該ステップS208において適用ボタン67が押下されたと判断されると(S208:Yes)、第1プリンタの印刷条件および第2プリンタの印刷条件が上記設定リスト63に表示された内容に変更される(S209)。詳細には、第1プリンタおよび第2プリンタそれぞれに対応する仮想プリンタの印刷条件設定データが上記設定リスト63に表示された設定内容に書き換えられる。その後、処理はステップS206に戻る。
一方、適用ボタン67が押下されずにキャンセルボタン65が押下された場合は(S210:Yes)、変更された設定リスト63の表示内容を変更前に戻すキャンセル処理がなされる(S211)。なお、適用ボタン67およびキャンセルボタン65が押下されずにOKボタン66が押下された場合は(S212:Yes)、ステップS209と同様に、第1プリンタの印刷条件および第2プリンタの印刷条件が上記設定リスト63に表示された内容に変更され(S213)、その後、画面をドライバ選択画面41に切り換えた後に(S214)、印刷条件設定処理が終了する。なお、ステップS206からステップS212はループを形成し、ステップS210またはステップS212においてYesと判断されるまで当該ループ処理が繰り返される。このように、本実施形態では、選択された2つの仮想プリンタの印刷条件が比較表示されるだけでなく、プロパティ画面を個別に表示させることなく、比較表示された比較表示画面43上で印刷条件の変更が可能となるため、ユーザの操作性が向上する。
なお、S205〜S213の処理が本発明の動作条件値設定変更手段として機能する。
続いて、図15のフローチャートを用いて上記ステップS205の設定リスト表示処理の手順の一例について説明する。なお、図26〜図31の比較表示画面では、基本設定等の設定項目が設定リスト63の図面上左側において階層的に表示されているが、本実施形態においては、以下のように設定項目を階層別に分けて説明するものとする。
すなわち、設定項目のうち、基本設定及び拡張機能設定(拡張機能)を第1階層とし、基本設定における用紙種類、印刷品質、印刷品質詳細設定(詳細印刷品質)、ふちなし印刷、用紙サイズ、レイアウト、仕切り線、印刷の向き、部数、部単位で印刷、及び逆順で印刷、並びに拡張機能設定におけるカラー、倍率設定、ウォーターマーク、及びその他特殊機能を第2階層とする。
また、基本設定の印刷品質詳細設定(詳細印刷品質)における双方向印刷、標準(きれい)印刷、画質強調、及び画質強調詳細設定(詳細印刷品質)、並びに拡張機能設のカラーにおけるカラー/モノクロ、イメージタイプ、及びイメージタイプ詳細設定(詳細イメージタイプ)、拡張機能設定の倍率設定における拡大縮小機能、印刷用紙サイズ、倍率、及び左右反転、拡張機能設定のウォーターマークにおけるウォーターマークを使う(ウォーターマーク使用)、バックグラウンド印刷、袋文字で印刷、ウォーターマーク選択、及びウォーターマーク印刷設定、拡張機能設定のその他の特殊機能における日付時間印刷、クイックプリントセットアップ及びステータスモニタを第3階層とし、基本設定の画質強調詳細設定におけるカラー濃度、ホワイトバランス、シャープネス、自動イメージ処理、明るさ、コントラスト、赤、緑、及び青、並びに拡張機能設定のイメージタイプ詳細設定におけるモニタに合わせる、色補正、及びハーフトーン、拡張機能設定の日付時間印刷における印刷設定、及び詳細設定、拡張機能設定のクイックプリントセットアップにおけるセットアップ設定、レイアウト、及びカラー/モノクロを第4階層とする。
さらに、拡張機能設定の詳細設定における日付(書式)、時間(書式)、フォント、位置、及びモードを第5階層とし、拡張機能設定のフォントにおけるフォントの種類、スタイル、サイズ、取り消し線、下線、色、及び文字セットを第6階層として説明する(表2及び表3参照)。
なお、本実施形態では、表示部15に表示される表示色を異ならせることを以て異なる表示態様の一例とする。
本実施形態では、設定項目当該設定リスト表示処理はステップS302から開始される。
まず最初に、ステップS302において、第1ドライバの印刷条件設定データを取得する処理が行われる。詳細には、CPU11によって、第1ドライバに関連する印刷条件設定データが上記レジストリから読み出される。また、同様にして、ステップS304では第2ドライバの印刷条件設定データが取得される。なお、本実施形態では、図25のプリンタ選択画面41に示すように、第1プリンタとして“XXXXMFC−Printerきれいに印刷”が選択され、第2プリンタとして“XXXXMFC−Printer写真印刷”が選択されているため、それぞれの印刷条件設定データが取得される。また、ステップS306では“XXXXMFC−Printerデフォルト”の印刷条件設定データが取得される。
そして、設定項目のうち、第6階層に属する設定項目の表示色を決定する第6階層の表示色決定処理が実行され(S308)、その後、第5階層に属する設定項目の表示色を決定する第5階層の表示色決定処理が実行される(S310)。第5階層に属する設定項目の表示色が決定されると、続いて、第4階層に属する設定項目の表示色を決定する第4階層の表示色決定処理が実行され(S312)、第3階層に属する設定項目の表示色を決定する第3階層の表示色決定処理が実行される(S314)。さらに、第2階層に属する設定項目の表示色を決定する第2階層の表示色決定処理が実行され(S316)、最後に第1階層に属する設定項目の表示色を決定する第1階層の表示色決定処理が実行される(S318)。
なお、第6階層の表示色決定処理、第5階層の表示色決定処理、第4階層の表示色決定処理、第3階層の表示色決定処理、第2階層の表示色決定処理及び第1階層の表示色決定処理についての詳細は後述する。
全階層の設定項目の表示色が決定されると、その決定されたデータがRAM13に格納され、RAM13に格納された設定リストが読み出されて、この読み出された設定リストを含む比較表示画面43(図26〜図29参照)が表示部15に表示される(S320)。
次に、各階層の表示色が決定される処理について図16〜図23を参照して階層別に説明する。
まず、第6階層の表示色決定処理について説明する。図16は、第6階層の表示色を決定する表示色決定処理の流れを示すフローチャートである。第6階層の表示色決定処理が実行されると、第6階層のうち、最初の設定項目が選択される(S462)。具体的には、拡張機能設定のフォントを例にすれば、「フォントの種類」が選択される。そして、最初の設定項目及び設定値について表示色を決定する、後述する表示モード決定処理6が実行される(S464)。表示モード決定処理6が実行されると、第6階層のすべての設定項目の表示色が決定されたか否かが判断される(S466)。ここで、第6階層のすべての設定項目の表示色が決定されたと判断された場合には(S466:Yes)、第6階層の表示色決定処理を終了し、第6階層のすべての設定項目の表示色が決定されていないと判断された場合には(S466:No)、次の設定項目(具体的には、「スタイル」)が選択され(S468)、表示モード決定処理6の実行を繰り返す(S464)。
ここで、表示モード決定処理6について図22を参照して説明する。表示モード決定処理6は、階層的に最下位の設定項目である第6階層の設定項目の表示色を決定する処理である。表示モード決定処理6は、第1に、第1のプリンタドライバの設定値の表示色を個別に決定し、第2に、第2のプリンタドライバの設定値の表示色を個別に決定し、第3に、設定項目の表示色を個別に決定する。すなわち、表示モード決定処理6は、第6階層に属する設定値及び設定項目のすべてについて表示色を個別に決定する処理である。
表示モード決定処理6が実行されると、まず、第1のプリンタドライバがデフォルト値(表2及び表3参照)と同じ設定値か否かが判断される(S502)。第1のプリンタドライバがデフォルト値と同じ設定値であると判断されると(S502:Yes)、第1のプリンタドライバの設定値の表示色が黒色に設定され(S504)、第1のプリンタドライバがデフォルト値と異なる設定値であると判断されると(S502:No)、第1のプリンタドライバの設定値と第2のプリンタドライバの設定値とが同じ設定値であるか否かが判断される(S506)。
ここで、第1のプリンタドライバの設定値が第2のプリンタドライバの設定値と同じ設定値であると判断されると(S506:Yes)、第1のプリンタドライバの設定値の表示色が青色に設定され(S508)、第1のプリンタドライバの設定値が第2のプリンタドライバの設定値と異なる設定値であると判断されると(S506:No)、第1のプリンタドライバの設定値の表示色が赤色に設定される(S510)。
第1のプリンタドライバの設定値の表示色が設定されると、次に、第2のプリンタドライバがデフォルト値と同じ設定値か否かが判断される(S512)。第2のプリンタドライバがデフォルト値と同じ設定値であると判断されると(S512:Yes)、第2のプリンタドライバの設定値の表示色が黒色に設定され(S516)、第2のプリンタドライバがデフォルト値と異なる設定値であると判断されると(S512:No)、第1のプリンタドライバの設定値と第2のプリンタドライバの設定値とが同じ設定値であるか否かが判断される(S514)。
ここで、第2のプリンタドライバの設定値が第1のプリンタドライバの設定値と同じ設定値であると判断されると(S514:Yes)、第2のプリンタドライバの設定値の表示色が青色に設定され(S518)、第2のプリンタドライバの設定値が第1のプリンタドライバの設定値と異なる設定値であると判断されると(S514:No)、第2のプリンタドライバの設定値の表示色が赤色に設定される(S520)。
第1のプリンタドライバ及び第2のプリンタドライバの設定値の表示色が設定されると、次に、2つのプリンタドライバの設定値に赤色表示モードが含まれているか否かが判断される(S522)。ここで、2つのプリンタドライバの設定値に赤色表示モードが含まれていると判断されると(S522:Yes)、設定項目の表示色が赤色に設定され(S526)、2つのプリンタドライバの設定値に赤色表示モードが含まれていないと判断されると(S522:No)、2つのプリンタドライバの設定値に青色表示モードが含まれているか否かが判断される(S524)。
そして、2つのプリンタドライバの設定値に青色表示モードが含まれていると判断されると(S524:Yes)、設定項目の表示色が青色に設定され(S528)、2つのプリンタドライバの設定値に青色表示モードが含まれていないと判断されると(S524:No)、設定項目の表示色が黒色に設定され(S530)、表示モード決定処理6は終了する。
以上のように、表示モード決定処理6では、第6階層に属する設定値及び設定項目のすべてについて表示色が個別に決定される。
なお、S506及びS514の処理が本発明の第1の比較手段として機能する。
また、S506、S508、S510及びS320の処理が本発明の第1の表示制御手段として機能し、S508及びS518の処理により設定された青色が本発明の第1の表示態様に相当し、S510及びS518の処理により設定された赤色が本発明の第2の表示態様に相当する。
また、S522、S524、S526、S528、S530及びS320の処理が本発明の第2の表示制御手段として機能する。
また、S502及びS512の処理が本発明の第2の比較手段として機能する。
また、S502、S504、S508、S510及びS320の処理、並びにS512、S516、S518、S520及びS320の処理が本発明の第4の表示制御手段として機能し、S504及びS516の処理により設定された黒色が本発明の第6の表示態様に相当し、S508、S510、S518及びS520の処理により設定された青色及び赤色が本発明の第5の表示態様に相当する。
次に、第5階層の表示色決定処理について説明する。図17は、第5階層の表示色を決定する表示色決定処理の流れを示すフローチャートである。第5階層の表示色決定処理が実行されると、第5階層のうち、最初の設定項目が選択される(S452)。具体的には、拡張機能設定の「詳細設定」を例にすれば、「日付(書式)」が選択される。そして、最初の設定項目及び設定値について表示色を決定する、後述する表示モード決定処理が実行される(S454)。表示モード決定処理が実行されると、第5階層のすべての設定項目の表示色が決定されたか否かが判断される(S456)。ここで、第5階層のすべての設定項目の表示色が決定されたと判断された場合には(S456:Yes)、第5階層の表示色決定処理を終了し、第5階層のすべての設定項目の表示色が決定されていないと判断された場合には(S456:No)、次の設定項目(具体的には、「時間(書式)」)が選択され(S458)、表示モード決定処理の実行を繰り返す(S454)。
ここで、表示モード決定処理について図23を参照して説明する。表示モード決定処理は、下位の設定項目の表示色を基にして設定項目の表示色を決定する処理である。
表示モード決定処理が実行されると、まず、選択された設定項目の下位の階層に設定項目が存在するか否かが判断される(S602)。選択された設定項目の下位の階層に設定項目が存在すると判断されると(S602:Yes)、下位の階層の設定項目に赤色表示モードが含まれているか否かが判断される(S604)。ここで、下位の階層の設定項目に赤色表示モードが含まれていると判断されると(S604:Yes)、選択された設定項目の表示色が赤色に設定され(S608)、下位の階層の設定項目に赤色表示モードが含まれていないと判断されると(S604:No)、下位の階層の設定項目に青色表示モードが含まれているか否かが判断される(S606)。
そして、下位の階層の設定項目に青色表示モードが含まれていると判断されると(S606:Yes)、選択された設定項目の表示色が青色に設定され(S610)、下位の階層の設定項目に青色表示モードが含まれていないと判断されると(S606:No)、選択された設定項目の表示色が黒色に設定され(S612)、表示モード決定処理は終了する。
一方、選択された設定項目の下位の階層に設定項目が存在しないと判断されると(S602:No)、前述の表示モード決定処理6が実行され、第5階層に属する設定値及び設定項目について表示色が個別に決定される(S614)。
次に、第4階層の表示色決定処理について説明する。なお、第4階層の表示色決定処理、後述する第3階層の表示色決定処理、第2階層の表示色決定処理及び第1階層の表示色決定処理は、前述の第5階層の表示色決定処理と同様の処理により表示色が決定されるものである。図18は、第4階層の表示色を決定する表示色決定処理の流れを示すフローチャートである。第4階層の表示色決定処理が実行されると、第4階層のうち、最初の設定項目が選択される(S442)。例えば、基本設定の画質強調詳細設定を例にすれば、「カラー濃度」が選択される。そして、第5階層の表示色決定処理と同様、表示モード決定処理が実行される(S444)。表示モード決定処理が実行されると、第4階層のすべての設定項目の表示色が決定されたか否かが判断される(S446)。ここで、第4階層のすべての設定項目の表示色が決定されたと判断された場合には(S446:Yes)、第4階層の表示色決定処理を終了し、第4階層のすべての設定項目の表示色が決定されていないと判断された場合には(S446:No)、次の設定項目(具体的には、「ホワイトバランス」)が選択され(S448)、表示モード決定処理の実行を繰り返す(S444)。
次に、第3階層の表示色決定処理について説明する。図19は、第3階層の表示色を決定する表示色決定処理の流れを示すフローチャートである。第3階層の表示色決定処理が実行されると、第3階層のうち、最初の設定項目が選択される(S432)。例えば、基本設定の印刷品質詳細設定を例にすれば、「双方向印刷」が選択される。そして、第5階層及び第4階層と同様、表示モード決定処理が実行される(S434)。表示モード決定処理が実行されると、第3階層のすべての設定項目の表示色が決定されたか否かが判断される(S436)。ここで、第3階層のすべての設定項目の表示色が決定されたと判断された場合には(S436:Yes)、第3階層の表示色決定処理を終了し、第3階層のすべての設定項目の表示色が決定されていないと判断された場合には(S436:No)、次の設定項目(具体的には、「標準(きれい)印刷」)が選択され(S438)、表示モード決定処理の実行を繰り返す(S434)。
次に、第2階層の表示色決定処理について説明する。図20は、第2階層の表示色を決定する表示色決定処理の流れを示すフローチャートである。第2階層の表示色決定処理が実行されると、第2階層のうち、最初の設定項目が選択される(S422)。例えば、基本設定を例にすれば、「用紙種類」が選択される。そして、第5階層〜第3階層と同様、表示モード決定処理が実行される(S424)。表示モード決定処理が実行されると、第2階層のすべての設定項目の表示色が決定されたか否かが判断される(S426)。ここで、第2階層のすべての設定項目の表示色が決定されたと判断された場合には(S426:Yes)、第2階層の表示色決定処理を終了し、第2階層のすべての設定項目の表示色が決定されていないと判断された場合には(S426:No)、次の設定項目(具体的には、「印刷品質」)が選択され(S428)、表示モード決定処理の実行を繰り返す(S424)。
さらに、第1階層の表示色決定処理について説明する。図21は、第1階層の表示色を決定する表示色決定処理の流れを示すフローチャートである。第1階層の表示色決定処理が実行されると、第1階層のうち、最初の設定項目が選択される(S412)。例えば、「基本設定」が選択される。そして、第5階層〜第2階層と同様、表示モード決定処理が実行される(S414)。表示モード決定処理が実行されると、第1階層のすべての設定項目の表示色が決定されたか否かが判断される(S416)。ここで、第1階層のすべての設定項目の表示色が決定されたと判断された場合には(S416:Yes)、第1階層の表示色決定処理を終了し、第1階層のすべての設定項目の表示色が決定されていないと判断された場合には(S416:No)、次の設定項目(具体的には、「拡張機能設定」)が選択され(S418)、表示モード決定処理の実行を繰り返す(S414)。
以上のように、第6階層の表示色決定処理〜第1階層の表示色決定処理によれば、プリンタのすべての設定値及び設定項目の表示色が決定される。そして、決定されたデータがRAM13に格納され、RAM13に格納された設定リストが読み出されて、この読み出された設定リストを含む比較表示画面43(図26〜図29参照)が表示部15に表示される(S320)。
なお、第6階層の表示色決定処理〜第1階層の表示色決定処理により、表示部15に表示された表示態様を図26〜図28に示す。
次に、表示部15に階層的に表示された設定項目を任意に閉じたり、閉じられた設定項目を開いて表示したりする表示方法変更処理について図24を参照して説明する。
表示方法変更処理は、装置の使用者がマウス等を操作して、表示ボタン(設定項目の先頭に表示された四角の部分)をクリックすることにより割り込み処理として実行されるものである。
表示方法変更処理が実行されると、まず、表示ボタン(設定項目の先頭に表示された四角の部分)がクリックされたか否かが判断される(S702)。ここで、表示ボタンがクリックされたと判断されると(S702:Yes)、表示ボタンが「−(マイナス)」か否かが判断される(S704)。表示ボタンが「−(マイナス)」であると判断されると(S704:Yes)、クリックされた表示ボタンの表示が「+(プラス)」に変更され(S706)、一つ下位の設定項目が閉じられた状態で表示部15に表示される(S710)。
一方、表示ボタンが「−(マイナス)」でないと判断されると(S704:No)、クリックされた表示ボタンの表示が「−(マイナス)」に変更され(S708)、1つ下位の設定項目が開いて表示部15に表示される(S712)。
なお、図30は、表示方法変更処理を実行した結果、第2階層より下位の階層の設定項目を閉じた表示態様64を示した図であり、図31は、表示方法変更処理を実行した結果、第1階層のみを表示した表示態様65を示した図である。
なお、S702、S704、S706、S708、S710及びS712の処理が本発明の第3の表示制御手段として機能し、S710の処理により表示された態様が本発明の第4の表示態様に相当し、S712の処理により表示された態様が本発明の第3の表示態様に相当する。
上述した実施形態では、設定項目および設定値の表示色を異ならせる処理例について説明したが、表示色を異ならせる処理に本発明は限定されない。例えば、図32に示すように、比較により同一と判定された設定値を白色の背景に黒文字で表示させ、相違すると判定された設定値を黒色の背景に白文字で表示させることも考えられる。もちろん、相違する設定値の設定項目も設定値と同様に黒色の背景に白文字で表示される。なお、背景色や文字色は白色や黒色に限られず、あらゆる色彩を採用することができることは言うまでもない。もちろん、同系統の色彩の明度を異ならせることにより相違する設定値を強調表示させるようにしてもかまわない。
また、図33に示すように、比較により同一と判定された設定値を標準フォントで表示させ、相違すると判定された設定値を上記標準フォントよりも大きいフォントで表示させることも考えられる。また、図33に示すように、相違する設定値を斜体文字で表示させてもよい。もちろん、相違する設定値の設定項目も拡大された斜体文字で表示される。なお、図示しないが、相違する設定値のみを破線フォントで表示させたり、点滅表示させたりすることも考えられる。このように表示させることによっても、相違する設定値が強調され、ユーザに見つけられやすくなり好適である。
なお、上述した実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更することができることはもちろんである。例えば、上述の実施形態では、デフォルトプリンタの設定値を使用してデフォルト設定値と比較しているが、プリンタドライバ固有のデフォルト情報として予め所定の記憶領域に格納されたデフォルト条件値と、選択された仮想プリンタの印刷条件とを比較してもよい。上述の実施形態では、前記したドライバ比較ツールは印刷画面31から起動可能な構成となっているが、ドライバ比較ツールが、プリンタドライバとは独立した構成のアプリケーションであってもよい。これにより、プリンタドライバとは独立してドライバ比較ツールの起動が可能となる。
1・・・PC(情報処理装置の一例)
2・・・プリンタ
3・・・スキャナ
4・・・複合機
5・・・ネットワーク
6・・・システム
10・・・制御部
11・・・CPU
14・・・HDD
18・・・CD−ROMドライブ
19・・・バス
2・・・プリンタ
3・・・スキャナ
4・・・複合機
5・・・ネットワーク
6・・・システム
10・・・制御部
11・・・CPU
14・・・HDD
18・・・CD−ROMドライブ
19・・・バス
Claims (17)
- 表示手段を備え、
周辺装置の動作条件を前記表示手段に表示させて設定する情報処理装置であって、
複数の動作条件から2以上の動作条件を選択する動作条件選択手段と、
その動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件について、前記動作条件を構成する複数の動作条件値を動作条件値ごとに比較する第1の比較手段と、
その第1の比較手段による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第1の表示態様と、前記第1の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第2の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第1の表示制御手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記動作条件値に対応してその動作条件値の内容を示す設定項目を備え、
前記第1の表示制御手段により前記表示手段に表示された前記動作条件値の表示態様に基づいて前記設定項目の表示態様を決定し、その決定された前記設定項目を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記周辺機器の動作条件に関連する設定項目を上位設定項目とその上位設定項目に関連する下位設定項目とに分けて階層的に表示する第3の表示態様と、前記上位設定項目のみを表示する第4の表示態様とを択一的に前記表示手段に表示する第3の表示制御手段を備え、
前記第3の表示制御手段が前記第3の表示態様を前記表示手段に表示し、前記第1の表示制御手段が前記下位設定項目のうち少なくとも一つを前記第1の表示態様で前記表示手段に表示する場合には、前記第1の表示制御手段は、前記第3の表示制御手段が前記第4の表示態様を前記表示手段に表示する場合に、前記上位設定項目を前記第1の表示態様で前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第1の表示態様は、前記第2の表示態様と色彩が異なることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 所定の動作条件値が予め定められたデフォルト動作条件値を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記デフォルト動作条件値と、前記動作条件選択手段によ
り選択された2以上の動作条件のうちの1の動作条件を構成する動作条件値とを、前記動作条件値ごとに比較する第2の比較手段と、
その第2の比較手段による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第5の表示態様と、前記第2の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第6の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第4の表示制御手段と
を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第5の表示態様は、前記第6の表示態様と色彩が異なることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記動作条件値を設定変更する動作条件値設定変更手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 周辺装置の動作条件を表示手段に表示させて設定する情報処理方法であって、
複数の動作条件から2以上の動作条件を選択する動作条件選択工程と、
その動作条件選択工程により選択された2以上の動作条件について、前記動作条件を構成する複数の動作条件値を動作条件値ごとに比較する第1の比較工程と、
その第1の比較工程による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第1の表示態様と、前記第1の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第2の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第1の表示工程と
を備えたことを特徴とする情報処理方法。 - 前記第1の表示工程により前記表示手段に表示された前記動作条件値の表示態様に基づいて前記動作条件値の内容を示す設定項目の表示態様を決定し、その決定された前記設定項目を前記表示手段に表示させる第2の表示工程を備えたことを特徴とする請求項8に記載の情報処理方法。
- 前記周辺機器の動作条件に関連する設定項目を上位設定項目とその上位設定項目に関連する下位設定項目とに分けて階層的に表示する第3の表示態様と、前記上位設定項目のみを表示する第4の表示態様とを択一的に前記表示手段に表示する第3の表示工程を備え、
前記第3の表示工程により前記第3の表示態様が前記表示手段に表示され、前記第1の表示工程により前記下位設定項目のうち少なくとも一つが前記第1の表示態様で前記表示手段に表示される場合には、前記第1の表示工程は、前記第3の表示工程により前記第4の表示態様が前記表示手段に表示される場合に、前記上位設定項目を前記第1の表示態様で前記表示手段に表示することを特徴とする請求項8に記載の情報処理方法。 - 前記第1の表示態様は、前記第2の表示態様と色彩が異なることを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれか1項に記載の情報処理方法。
- 所定の動作条件値が予め定められたデフォルト動作条件値と、前記動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件のうちの1の動作条件を構成する動作条件値とを、前記動作条件値ごとに比較する第2の比較工程と、
その第2の比較工程による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第5の表示態様と、前記第2の比較工程による比較により前記動作条件値が同一と判断された第6の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第4の表示工程と
を備えたことを特徴とする請求項8〜請求項11のいずれか1項に記載の情報処理方法。 - 前記第5の表示態様は、前記第6の表示態様と色彩が異なることを特徴とする請求項12に記載の情報処理方法。
- コンピュータに、
周辺装置における複数の動作条件から2以上の動作条件を選択する動作条件選択手段と、
その動作条件選択手段により選択された2以上の動作条件について、前記動作条件を構成する複数の動作条件値を動作条件値ごとに比較する第1の比較手段と、
その第1の比較手段による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第1の表示態様と、前記第1の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第2の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第1の表示制御手段と
を実行させるためのプログラム。 - コンピュータに、
前記第1の表示制御手段により前記表示手段に表示された前記動作条件値の表示態様に基づいて前記動作条件値の内容を示す設定項目の表示態様を決定させ、その決定された前記設定項目を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段
を実行させる請求項14に記載のプログラム。 - コンピュータに、
前記周辺機器の動作条件に関連する設定項目を上位設定項目とその上位設定項目に関連する下位設定項目とに分けて階層的に表示する第3の表示態様と、前記上位設定項目のみを表示する第4の表示態様とを択一的に前記表示手段に表示する第3の表示制御手段を実行させ、
前記第3の表示制御手段が前記第3の表示態様を前記表示手段に表示し、前記第1の表示制御手段が前記下位設定項目のうち少なくとも一つを前記第1の表示態様で前記表示手段に表示する場合には、前記第1の表示制御手段は、前記第3の表示制御手段が前記第4の表示態様を前記表示手段に表示する場合に、前記上位設定項目を前記第1の表示態様で前記表示手段に表示させる請求項14に記載のプログラム。 - コンピュータに、
所定の動作条件値が予め定められたデフォルト動作条件値と、前記動作条件選択手
段により選択された2以上の動作条件のうちの1の動作条件を構成する動作条件値とを、前記動作条件値ごとに比較する第2の比較手段と、
その第2の比較手段による比較により前記動作条件値が相違すると判断された第5の表示態様と、前記第2の比較手段による比較により前記動作条件値が同一と判断された第6の表示態様とを異ならせて前記表示手段に表示させる第4の表示制御手段と
を実行させるための請求項14〜請求項16のいずれか1項に記載のプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2006351818A JP2007200304A (ja) | 2005-12-28 | 2006-12-27 | 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005377042 | 2005-12-28 | ||
JP2006351818A JP2007200304A (ja) | 2005-12-28 | 2006-12-27 | 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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- 2006-12-27 JP JP2006351818A patent/JP2007200304A/ja active Pending
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