JP5277910B2 - 冷延鋼帯用ピンチロール - Google Patents

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Description

本発明は、電解清浄ライン、調質圧延ライン、リコイルラインなどの冷延鋼帯をバッチ処理するラインで用いられる冷延鋼帯用ピンチロールに関する。
電解清浄ライン、調質圧延ライン、リコイルラインなどの冷延鋼帯をバッチ処理するラインでは、コイル状に巻かれた冷延鋼帯は、ペイオフリールから巻き解かれ、目的とする処理を施された後、テンションリールで巻き取られる。このとき、鋼帯は、テンションリールおよびテンションパッドによりテンション(張力)が付与された状態で搬送されるが、鋼帯の尾端がペイオフリールから開放されると、尾端およびその近傍部は、テンションフリーの状態になり、蛇行したり、波を打つ走行するため、目的とする処理が施せなくなる。そこで、目的とする処理を施す装置に近接したところに、鋼帯を挟持するための上下1対のロールからなるピンチロールを配置し、鋼帯の尾端がペイオフリールから開放される直前に、このピンチロールにより鋼帯を挟持し、鋼帯にテンションを付与して、目的とする処理の施せない鋼帯部分を極力少なくする、すなわち歩留まりを向上させる対策が採られている。
一例として、図2に、こうした従来のピンチロールを設置したリコイルラインを模式的に示す。
鋼帯1の尾端がペイオフリール2から開放される直前には、ピンチロール50のうち、それまでパスラインの上方に退避していた上ロール51が下降し、パスラインに固定された下ロール52とで鋼帯1を挟持するので、鋼帯1の尾端がペイオフリール2から開放された後でも、テンションリール4により鋼帯1にはテンションが付与され、シャー3による鋼帯1の切り捨て部分を極力少なくすることができることになる。
こうしたピンチロールは、通常、パスラインに固定された下ロール、パスラインに対し垂直方向に上下移動が可能な上ロールとも、鋼帯表面に疵をつけないように、防錆油の塗布された鋼板との摩擦係数が0.1程度のウレタンゴムからなるゴムロールが用いられる。そして、上下ロールとも、容量11kw程度のモータで駆動させ、下ロールの減速比を、鋼帯の搬送速度に同期できるように、1/6程度に(モータの回転数1に対して、ロールの回転数が1/6のこと)、また、上ロールの減速比を、鋼帯の尾端がペイオフリールから開放される直前に鋼帯の搬送速度を減速できるように、1/30程度に調整する条件で、あるいは、上下ロールの減速比をともに1/6程度に調整し、上ロールを容量55kw程度のモータで、下ロールを容量11kw程度のモータで駆動させる条件で、ピンチロールは動作される。
しかしながら、容量11kw程度のモータで駆動させ、上ロールの減速比を1/30程度にすると、十分なテンションを確保できなくなる。また、容量55kw程度のモータで駆動させ、上ロールの減速比を1/6程度にすると、搬送速度を減速せずに十分なテンションを付与できるが、著しいコスト増を招く、といった問題がある。
本発明は、コスト増を招くことなく、十分なテンションを付与できる冷延鋼帯用ピンチロールを提供することを目的とする。
この目的は、パスラインに固定され、防錆油の塗布された鋼板との摩擦係数が0.09〜0.15のゴムロールからなる下ロールと、パスラインに対し垂直方向に上下移動が可能で、前記防錆油の塗布された鋼板との摩擦係数が0.2〜0.4のゴムロールからなる上ロールとからなる冷延鋼帯用ピンチロールによって達成される。
本発明の冷延鋼帯用ピンチロールを冷延鋼帯のバッチ処理ラインに適用することにより、安価に、十分なテンションを鋼帯に付与できるようになった。このため、バッチ処理の大幅な歩留まり向上が図れた。
図1に、本発明のピンチロールを設置したリコイルラインを模式的に示す。
このリコイルラインでは、図2に示した従来のピンチロールの上ロール51の代わりに、防錆油、例えばパーカー興産(株)のNOX-RUST(ノックスラスト、登録商標)550HNの塗布された鋼板との摩擦係数が0.2〜0.4のゴムロールからなる上ロール53が用いられている。このとき、ピンチロールの下ロール52には、従来のゴムロール、例えば、上記ノックスラスト550HNの塗布された鋼板との摩擦係数が0.09〜0.15のウレタンゴムからなるゴムロールが用いられる。
防錆油の塗布された鋼板との摩擦係数が0.2〜0.4のゴムロールとしては、例えば、尾高ゴム工業(株)製Uタイプのハイクラッチロールが好適である。
こうした高摩擦係数の上ロールを用いることにより、従来の11kw程度の容量のモータを用いても、上ロールの減速比を1/70〜1/30、下ロールの減速比を1/10〜1/5として、鋼帯に十分にテンションを付与できる。したがって、本発明のピンチロールを用いると、コスト増を招くことなく、鋼帯の切り捨て部分を少なくすることが、すなわちリコイル作業の歩留まりを向上させることができる。
実際、リコイルラインに、上ロールとして防錆油の塗布された鋼板との摩擦係数が0.4の尾高ゴム工業(株)製Uタイプのハイクラッチロールを用い、下ロールとして防錆油の塗布された鋼板との摩擦係数が0.1のゴムロールを用いたピンチロールを設置して、11kwの容量のモータにより、上ロールを減速比1/59、下ロールを減速比1/6で駆動させてテンションを付与して1ヶ月操業を行ったところ、従来のテンションパッドとテンションリールによりテンションを付与する場合に比べ、鋼帯コイル尾端部の切り捨て量が減り、0.2%の歩留まり向上を達成できた。
また、図2に示すように、下ロールがパスラインに固定され、上下とも摩擦係数が0.1程度のウレタンゴムからなるゴムロールを用いたピンチロールを設置して、上下とも55kwの容量のモータにより、上ロールを減速比1/59、下ロールを減速比1/6で駆動させた結果と比べた場合は、コスト増を招くことなく、鋼帯コイル尾端部の切り捨て量が減るとともに、キズも防止され、0.06%の歩留まり向上を達成できた。
なお、防錆油の塗布された鋼板とゴムロールとの摩擦係数は、図3に示すように、引張試験機70を改造した装置を用い、10kgの錘Wを付けた鋼板1を、ゴムロール60上に摺動させながら、50mm/minの引張速度で引張り、そのときの張力Tを引張試験機70のロードセル71で測定し、以下の式より求めることができる。
摩擦係数=[Loge(T/W)]/θ
ここで、θは鋼板1のゴムロール60への巻付き角(ラジアン)を表す。
本発明のピンチロールを設置したリコイルラインを模式的に示す図である。 従来のピンチロールを設置したリコイルラインを模式的に示す図である。 防錆油の塗布された鋼板とゴムロールとの摩擦係数を測定する装置の一例を示す図である。
符号の説明
1 鋼帯
2 ペイオフリール
3 シャー
4 テンションリール
50 ピンチロール
51 従来のピンチロールの上ロール
52 ピンチロールの下ロール
53 本発明のピンチロールの上ロール
60 ゴムロール
70 引張試験機
71 ロードセル

Claims (1)

  1. パスラインに固定され、防錆油の塗布された鋼板との摩擦係数が0.09〜0.15のゴムロールからなる下ロールと、パスラインに対し垂直方向に上下移動が可能で、前記防錆油の塗布された鋼板との摩擦係数が0.2〜0.4のゴムロールからなる上ロールとからなる冷延鋼帯用ピンチロール。
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