JP5277717B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5277717B2
JP5277717B2 JP2008127922A JP2008127922A JP5277717B2 JP 5277717 B2 JP5277717 B2 JP 5277717B2 JP 2008127922 A JP2008127922 A JP 2008127922A JP 2008127922 A JP2008127922 A JP 2008127922A JP 5277717 B2 JP5277717 B2 JP 5277717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
capacitor
insulating film
angle
ferroelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008127922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009277896A (ja
Inventor
直也 佐次田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2008127922A priority Critical patent/JP5277717B2/ja
Publication of JP2009277896A publication Critical patent/JP2009277896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5277717B2 publication Critical patent/JP5277717B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、キャパシタとメモリセルトランジスタとを備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
デジタル技術の進展に伴い、大容量のデータを高速に処理又は保存する傾向が高まっている。このため、電子機器に使用される半導体装置の高集積化及び高性能化が要求されている。
そこで、半導体記憶装置、例えばDRAMの高集積化を実現するため、DRAMを構成するキャパシタ用の誘電体膜として、シリコン酸化物又はシリコン窒化物に代えて、強誘電体材料又は高誘電率材料を用いる技術が広く研究開発されている。
また、半導体記憶装置として、電源を断っても記憶情報が消失しない不揮発性メモリがあり、フラッシュメモリや強誘電体メモリ(FeRAM)が知られている。
フラッシュメモリは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(IGFET)のゲート絶縁膜中に埋め込まれるフローティングゲートを有しており、記憶情報を表わす電荷をフローティングゲートに蓄積することによって情報を記憶する。情報の書き込み、消去には絶縁膜を通過するトンネル電流を流す必要があり、比較的高い電圧を必要とする。
強誘電体メモリは、容量絶縁膜として、自発分極特性を有する強誘電体膜を用いる半導体記憶装置であり、より低電圧で且つ高速での書き込み動作及び読み出し動作が可能な不揮発性RAMである。
強誘電体メモリは、強誘電体膜を1対の電極間に挟んだ構造を有し、強誘電体のヒステリシス特性を利用して情報を記憶する。強誘電体膜は、電極間の印加電圧に応じて分極を生じ、印加電圧を取り去っても自発分極を有する。印加電圧の極性を反転すれば、自発分極の極性も反転する。従って、この自発分極の極性を検出すれば情報を読み出すことができる。
強誘電体キャパシタを構成する強誘電体膜として、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)が使用される。
強誘電体メモリは、フラッシュメモリに比べて低電圧で動作し、省電力で高速の書き込みが可能である。そこで、ロジック技術に強誘電体メモリを取り入れたロジック混載システム・オン・チップ(SOC)が、ICカードなどの用途として検討されている。
電気特性が良く、製品歩留まりの高い強誘電体メモリを作製するためには、複数の強誘電体メモリセルの特性が均一になっていることが重要である。しかし、いろいろな評価により、特に、メモリセル領域の端のキャパシタに劣化が入りやすいことがわかってきた。
また、強誘電体キャパシタの劣化を防止するために、キャパシタを例えばアルミナの保護絶縁膜で覆う構造が知られている。
特開2002−94021号公報 特開2005−150262号公報
本発明は、内部に形成されるキャパシタの特性を向上する半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明の1つの観点によれば、半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成されるキャパシタ下部電極と、前記キャパシタ下部電極の上に形成される誘電体膜と、前記誘電体膜の上に形成され、前記半導体基板の上面に対する下部側面の第1の角度が上部側面の第2の角度よりも小さい第1側面と、前記第1側面に隣接して、前記半導体基板の前記上面に対する下部側面の第3の角度が上部側面の第4の角度よりも大きい第2側面とを有するキャパシタ上部電極とを有することを特徴とする半導体装置が提供される。
別の観点によれば、半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に第1導電膜、誘電体膜及び第2導電膜を順に形成する工程と、前記第2導電膜の上にマスクを形成する工程と、前記マスクから露出した前記第2導電膜を第1条件でエッチングする工程と、前記マスクから露出した前記第2導電膜の残りを第2条件でエッチングすることにより、前記半導体基板の上面に対する下部側面の第1の角度が上部側面の第2の角度よりも小さい側面を有するキャパシタ上部電極を形成する工程と、前記マスクを除去する工程と、前記誘電体膜をパターニングしてキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、前記第1導電膜をパターニングしてキャパシタ下部電極を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、キャパシタ上部電極の側面において、半導体基板の上面に対する下部側面のテーパー角度を上部側面のテーパー角度よりも小さくしている。これにより、キャパシタ上部電極とその下の誘電体膜を覆う保護絶縁膜をカバレッジ良く形成することができる。
カバレッジ良く形成された保護絶縁膜は、キャパシタ保護機能が高くなるので、キャパシタの還元元素による劣化を防止して、キャパシタ特性を向上することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1A〜図1Qは、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
図1Aに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、半導体基板であるn型又はp型のシリコン基板1の表面に、トランジスタの活性領域を画定する素子分離絶縁膜2を形成する。
素子分離絶縁層2として、シャロートレンチアイソレーション(STI)を形成する。STIは、シリコン基板1の素子分離領域に溝を形成し、その中に酸化シリコン等の絶縁膜を埋め込むことにより形成される。なお、素子分離絶縁層2は、STIに限られず、LOCOS法で形成した絶縁膜であってもよい。
次いで、シリコン基板1のメモリセル領域における活性領域に不純物を導入することにより、例えばPウェル3を形成する。その後に、その活性領域の表面を熱酸化してゲート絶縁膜4となる熱酸化膜を形成する。
続いて、シリコン基板1の上側全面に非晶質又は多結晶のシリコン膜を形成し、これらの膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることによりPウェル3上に2つのゲート電極5、6を形成する。
2つのゲート電極5、6は間隔をおいて平行に配置され、それらのゲート電極5、6はワード線の一部を構成する。
次いで、ゲート電極5、6をマスクに使用して、ゲート電極5、6のそれぞれの両側のPウェル3にn型不純物をイオン注入することによりn型のエクステンション領域7a、7b、7cを形成する。
その後に、シリコン基板1及びゲート電極5、6の上に絶縁膜を形成し、その絶縁膜をエッチバックすることによりゲート電極5、6の側面に絶縁性サイドウォール9として残す。その絶縁膜として、例えばCVD法により酸化シリコン膜を形成する。
続いて、絶縁性サイドウォール9とゲート電極5、6をマスクにして、Pウェル3内にn型不純物をイオン注入する。これにより、2つのゲート電極5、6の両側において、エクステンション領域7a、7b、7cに重なるn型不純物高濃度領域の第1、第2及び第3ソース/ドレイン領域8a、8b、8cを形成する。
第1、第2ソース/ドレイン領域8a、8b、ゲート電極5、Pウェル3等により第1のNMOSトランジスタTが構成される。また、第2、第3ソース/ドレイン領域8b、8c、ゲート電極6、Pウェル3等により第2のNMOSトランジスタTが構成される。
次に、シリコン基板1及びゲート電極5、6、素子分離絶縁層2の上に、スパッタ法により金属膜、例えばコバルト膜を形成した後、この金属膜を加熱してシリコンと反応させ、ゲート電極5、6の表面と第1、第2及び第3ソース/ドレイン領域8a、8b、8c表面にそれぞれシリサイド層10a〜10eを形成する。その後、残存している金属膜をウエットエッチングにより除去する。
続いて、第1、第2のNMOSトランジスタT、Tを覆うカバー膜11として、例えばSiON膜をプラズマCVD法により約200nmの厚さに形成する。さらに、カバー絶縁膜11の上に第1層間絶縁膜12を形成する。第1層間絶縁膜12として、例えばテトラエトキシシラン(TEOS)含有ガスを使用するプラズマCVD法により、酸化シリコン膜を厚さ約1μmに形成する。
その後、第1層間絶縁膜12の上面を化学機械研磨(CMP)法により研磨してその上面を平坦化する。これにより、第1層間絶縁膜12の厚さは、シリコン基板1の平坦面上で約700nmとなる。
次に、フォトリソグラフィによりカバー絶縁膜11及び第1層間絶縁膜12をパターニングすることにより、第1、第2、第3ソース/ドレイン領域8a、8b、8cの上に第1、第2、第3のコンタクトホール12a、12b、12cを形成する。第1、第2及び第3のコンタクトホール12a、12b、12cの径を例えば0.25μmとする。
これにより、第1、第2及び第3のコンタクトホール12a、12b、12cのそれぞれの中でソース/ドレイン領域8a、8b、8c表面のシリサイド層10c、10d、10eが露出する。
次に、第1、第2及び第3のコンタクトホール12a、12b、12cのそれぞれの中に、密着膜(グルー膜)13aとして厚さ30nmのTi膜と厚さ20nmのTiN膜を順に形成する。続いて、密着膜13aの上にタングステン膜13bをCVD法により形成して第1、第2及び第3のコンタクトホール12a、12b、12c内に埋め込む。
続いて、第1層間絶縁膜12上面からタングステン膜13b及び密着膜13aをCMP法により除去する。これにより、第1、第2及び第3のコンタクトホール12a、12b、12cのそれぞれの中に残されたタングステン膜13b及び密着膜13aを第1、第2及び第3の導電プラグ14、15、16とする。
次に、図1Bに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、第1、第2及び第3の導電プラグ14,15、16及び第1層間絶縁膜12の上に第1の酸化防止膜17を形成する。第1の酸化防止膜17として、例えば、酸化窒化シリコン(SiON)膜をプラズマCVD法により例えば100nmの膜厚に形成する。
続いて、第1の酸化防止膜17の上に第2層間絶縁膜18を形成する。第2層間絶縁膜18として、例えばTEOS含有ガスを使用するプラズマCVD法によりシリコン酸化膜を約130nmの膜厚に形成する。
さらに、第2層間絶縁膜18上に第2の酸化防止膜19を形成する。第2の酸化防止膜19として、アルミナ膜をアルゴン(Ar)雰囲気中、1Paの圧力下、25℃〜35℃の基板温度で成膜する。
次にキャパシタ形成用の多層膜を形成するが、その前に、多層膜の一層目の配向性を向上するために、アルミナからなる第2の酸化防止膜19に対して酸素雰囲気で1分、642℃の条件でアニール処理を行なう。
多層膜の一層目として、まず、第2の酸化防止膜19の上に下側導電膜20を形成する。下側導電膜20として、プラチナ膜をスパッタ法により100nmの厚さに形成する。プラチナ膜は、例えば、アルゴン雰囲気中で圧力1Pa、基板温度350℃、スパッタパワー0.4kWの条件で形成される。
なお、下側導電膜20として、イリジウム膜、ルテニウム膜、酸化ルテニウム膜、ストロンチウム・ルテニウム酸素等の単層膜、或いはそれらから選択した積層膜を採用してもよい。
続いて、下側導電膜20の結晶性を向上するために、不活性ガス、例えばアルゴンガスの雰囲気中で650℃〜750℃、60秒間の条件で高速熱アニール(RTA)処理を行う。この熱処理によりプラチナ膜の結晶性を向上し、第2の酸化防止膜19との密着性を高めることができる。
次に、下側導電膜20上に強誘電体膜21を形成する。強誘電体膜21は、例えば以下のような2ステップで成膜されてもよい。
まず、下側導電膜20上に、第1強誘電体膜21aとして非晶質のPZT膜をRFスパッタ法により例えば約90nmの厚さに形成する。続いて、第1強誘電体膜21aを、酸素含有雰囲気中で、例えば基板温度600℃、処理時間90秒の条件でRTAにより結晶化する。
なお、第1強誘電体膜21aは、ゾル・ゲル法、MOCVD法等により形成してもよい。但し、MOCVD法により形成する場合には結晶化用のRTAは不要である。
さらに、第1強誘電体膜21a上に、第2強誘電体膜として例えばPZT膜をRFスパッタ法により10nm〜30nmの厚さに形成する。
なお、第1強誘電体膜21a、第2強誘電体膜21bの材料は、PZT膜に限定されるものではなく、PZTにカルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、イリジウム(Ir)、タングステン(W)のいずれかを添加した材料、或いは、SrBiTa、SrBiTi15、(Bi,La)Ti12、BiFeO等のビスマス(Bi)層状構造化合物等であってもよい。
次に、強誘電体膜21上に上側導電膜22を形成する。上側導電膜22として、例えば以下のような構造を採用してもよい。
まず、強誘電体膜21上に、第1酸化物導電膜22aとして成膜の時点で結晶化するIrO膜をスパッタ法により例えば25nmの厚さに形成する。IrO膜の形成条件として、例えば、圧力を2Pa、基板温度を300℃に設定し、イリジウムターゲットを使用し、反応ガスとしてAr及びOを用い、スパッタパワーを例えば1kW〜2kW程度とする。この場合、ArとOの流量を例えば100対56の割合とする。
続いて、IrO膜を酸素含有雰囲気中でRTA処理する。RTAの条件として、例えば、ArとOの流量を例えば100対1の割合とし、基板温度を725℃、熱処理時間を60秒間に設定する。この熱処理によれば、強誘電体膜21を構成するPZT膜がほぼ完全に結晶化され、PZT膜中の酸素欠損が補償され、同時に、第1酸化物導電膜22aをプラズマダメージから回復させる。
次に、第1酸化物導電膜22a上に第2酸化物導電膜22bを形成する。第2酸化物導電膜22bとして、例えば、膜厚50nm〜150nmのIrO膜を形成する。IrO膜の形成条件として、例えばアルゴン及び酸素含有雰囲気中において、イリジウムターゲットを使用し、圧力を0.8Pa、スパッタパワーを1.0kWに設定して、45秒間堆積すると、その厚さは約125nmになる。ArとOの流量を例えば100対90の割合とする。
IrO膜の形成の際に、異常成長を抑制するために、成膜温度を100℃以下に設定することが望ましい。また、その後の工程による劣化を抑えるために、IrO膜として化学量論組成に近い組成を有するIrO膜を形成することにより、水素に対する触媒作用を防止することができる。これにより、強誘電体膜21が水素ラジカルにより還元されてしまうという問題が抑制され、水素耐性が向上する。
その後に、シリコン基板1を背面洗浄する。
次に、図1Cに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、上側導電膜22上にマスク材料膜23、例えば窒化チタン膜をスパッタ法により20nm〜50nm程度の厚さに形成する。
続いて、マスク材料膜23上にフォトレジストを塗布し、これを露光、現像することにより、上部電極用のレジストパターン24を形成する。レジストパターン24は、上側導電膜22上で縦横に間隔をおいて複数形成される。
次に、図1Dに示すように、レジストパターン24に覆われない領域のマスク材料膜23をエッチングすることにより、マスク材料層23から構成されるハードマスク23aを形成する。
エッチング条件としては、エッチングガスとして塩素(Cl)とArの混合ガスをそれぞれ流量、80sccm、80sccmでエッチング雰囲気に導入する。圧力0.7Pa、周波数13.56MHzのソースパワーを800Wとし、周波数450kHzのバイアスパワーを100Wとする。
次に、図1E、図1Fに示すように、ハードマスク23aに覆われない領域の上側導電層22をプラズマエッチング法によりエッチングすることによってキャパシタ上部電極22qを形成する。この場合のエッチングは、途中で条件を変えて2ステップで行う。
第1ステップのエッチングでは、エッチングガスとしてCl、Arの混合ガスをそれぞれ流量8sccm、48sccmでエッチング雰囲気に導入する。この場合、エッチング雰囲気の圧力は、例えば0.7Paとし、基板温度は、ヒータによりシリコン基板1を加熱しない温度、例えば常温とする。また、プラズマ発生用の電源パワーをソースパワー2kW、周波数を13.56MHz、バイアスパワー1.5kW、周波数450kHzとする。
第2ステップのエッチングでは、エッチングガスとしてCl、Arの混合ガスをそれぞれ流量12sccm、48sccmでエッチング雰囲気に導入する。この場合、エッチング雰囲気の圧力は、例えば0.7Paとし、基板温度は、ヒータによりシリコン基板1を加熱しない温度、例えば常温とする。また、プラズマ発生用の電源パワーについては、ソースパワー2kW、周波数を13.56MHz、バイアスパワーを1.5kW、周波数450kHzとする。
2ステップのエッチングにより形成されたキャパシタ上部電極22qの側面の角度は図2Aに示すように途中で変化する。即ち、シリコン基板1の上面に対し、キャパシタ上部電極22qの下部側面のテーパーの第1角度θは、上部側面のテーパーの第2の角度θよりも小さくなる。第1の角度θは例えば10度〜50度であり、また、第2角度θは例えば60度〜75度である。
第1ステップのエッチング条件によれば、図1Eに示すように、エッチングの最中にレジストパターン24が縮小化してその側面が後退するとともに、垂直方向のエッチング速度が第2ステップに比べて小さいので、上側導電膜22の側面の初期の角度は緩やかになる。
第2ステップのエッチングによれば、図1Fに示すように、レジストパターン24の縮小化が進み、その側面がさらに後退するとともに、第1ステップに比べて垂直方向のエッチング速度が大きいので、上側導電膜22の側面の角度は急峻になる。
一方、初期の角度は、エッチングが進むにつれて下側に転写されるので、上側導電膜22の下部側面の第1の角度θが緩やかになる。従って、上部側面の第2の角度θは、第2ステップのエッチング条件が反映されて第1角度θよりも大きくなる。
第1、第2ステップともに、レジストパターン24の縮小により露出するハードマスク23aもエッチングされて側面が後退する。しかし、ハードマスク23aは20nm〜50nmと薄いので、ハードマスク23aのエッチングにより発生する生成物の発生量は少ない。従って、上側導電膜22のエッチング側面に付着するエッチング生成物も少なくなるので、エッチング生成物付着による側面のエッチング阻止機能が低下し、エッチング側面の角度の制御は比較的容易である。
次に、レジストパターン24を除去し、さらに、ハードマスク23aをドライエッチング或いはウェットエッチにより除去する。ハードマスク23aを除去した後のメモリセル領域の一部の平面図を図3Aに示す。図3Aにおいて、キャパシタ上部電極22qの4つの側面のテーパー角度は、いずれの方向でも実質的に同一となっている。
なお、図1Fは、図3AのI−I線断面図である。
次に、キャパシタ上部電極22q及び強誘電体膜21の上にフォトレジストを塗布し、これを露光、現像することにより、図1Gに示すように、複数箇所にレジストパターン25を形成する。レジストパターン25は、図3Aにおいて一点鎖線に示すように、複数のキャパシタ上部電極22qが上に存在するストライプ状のプレートライン領域PLにほぼ沿った平面形状を有している。
続いて、図1Hに示すように、レジストパターン25をマスクにして強誘電体膜21をエッチングすることにより、キャパシタ誘電体膜21qを形成する。ストライプ状のキャパシタ誘電体膜21qは、複数のキャパシタ上部電極22qに接合する形状となっている。
強誘電体膜21のエッチング時にレジストパターン25は縮小し、その側面が後退する。この場合、プレートライン領域PLの長辺側では、図1Hに示すようにキャパシタ上部電極22qの側面が顔を出してエッチングされることもある。なお、長辺側のその側面が露出せずに図2Aの状態のままであってもよい。
次に、図1Iに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、キャパシタ誘電体膜21q、キャパシタ上部電極22q及び第1導電膜21の上に、第1保護絶縁膜26として、例えばアルミナ膜をスパッタ法により約50nmの厚さに形成する。
この場合、図4Aに示すように、キャパシタ上部電極22qのうち少なくともキャパシタ誘電体膜21qの短辺に平行な側面は初期の状態を保持しているので、その側面の下部ではテーパー角度が緩やかとなっている。
従って、キャパシタ上部電極22qの側面のうち少なくともキャパシタ誘電体膜21qの短辺に平行な部分及びその周囲における第1保護絶縁膜26のカバレッジは良好である。
なお、図4Aは、キャパシタ誘電体膜21qを形成する前の図3AのII−II線から見た断面図を示している。
続いて、第1保護絶縁膜26上にフォトレジストを塗布し、これを露光、現像することにより、レジストパターン27を形成する。レジストパターン27は、キャパシタ上部電極22q、キャパシタ誘電体膜21q及びその周囲を覆う形状を有するとともに、キャパシタ誘電体膜21qの一端からはみ出すコンタクト領域を覆うストライプ形状となっている。
次に、図1J、図3B、図4Bに示すように、レジストパターン27から露出した領域の第1保護絶縁膜26、第1導電膜21及び第2の酸化防止膜19をスパッタエッチングする。これによりパターニングされた第1導電膜21は、キャパシタ誘電体膜21q下面に接合するとともに、図5に示すようにキャパシタ誘電体膜21qの一端からはみ出したコンタクト領域20cを有するプレートラインとなる。プレートラインは、キャパシタ下部電極20qとして機能する。
また、プレートライン20qの長辺に平行な強誘電体キャパシタQの側面は、短辺に平行な側面のように階段状ではなく、ほぼ連続した形状を有している。
図1J、図3B、図4B、図5において、1つのキャパシタ上部電極22qとその下のキャパシタ誘電体膜21q及びキャパシタ下部電極20qにより1つの強誘電体キャパシタQが構成される。
なお、図3B、図5では、第1保護絶縁膜26及びレジストパターン27を省略した状態で強誘電体キャパシタQを示している。
第1保護絶縁膜26及び第1導電膜21及び第2の酸化防止膜19のエッチング時に、レジストパターン27は縮小し、その側面は後退する。これにより、強誘電体キャパシタQのうちプレートライン領域の長辺側の側面では、図1Jに示したように、キャパシタ下部電極20qのエッチング面だけでなくキャパシタ強誘電体21q、上部電極22qのエッチング面が出てしまう。その露出面は、エッチング時にたたかれるため、キャパシタ上部電極22qの上部側面のテーパー角度が緩やかになるなど、形状に変化が現れる。
キャパシタ上部電極22qのうちキャパシタ下部電極20qの短辺に平行な側面は、レジストパターン25、27により覆われているので、強誘電体膜21、第1導電膜20をそれぞれパターニングする際にエッチングされることはない。
その後、図1Kに示すようにレジストパターン27を除去する。
次に、図1L、図4Cに示すように、キャパシタQ、第2層間絶縁膜18の上に、第2保護絶縁膜28としてスパッタ法によりアルミナ膜を形成する。
ここで、図2A、図2Bを参照して、キャパシタ上部電極22qの4つの側面のテーパー角度について比較する。
まず、プレートライン20qの短辺に平行なキャパシタ上部電極22qでは、図2Aに示すように、第1酸化導電膜22aの側面は第2酸化導電膜22bの側面よりもテーパー角度が小さく、緩やかになっている。これは、上述したように、キャパシタ上部電極22qを構成する上側導電膜22のエッチング条件を2ステップに設定したからである。
これにより、図4Cに示したように、キャパシタ上部電極22qのうち少なくともプレートライン20qの短辺に平行な側面とキャパシタ誘電体膜21qの上面とを覆う第2保護絶縁膜28のカバレッジは良好になる。
一方、プレートライン20qの長辺に平行なキャパシタ上部電極22qの側面では、図2Bに示すように、シリコン基板1の上面に対する下部側面の第3の角度θは、上部側面の第4の角度θより大きい。第3の角度θは例えば60度〜80度であり、また、第4の角度θは例えば30度〜60度である。なお、図2Bの左右では、キャパシタ上部電極22q、キャパシタ誘電体膜21q及び下部電極20qの側面が連続している。
これは、強誘電体膜21のエッチング時や第1導電膜20のエッチング時にレジストパターン25、27側面が後退する間に、キャパシタ上部電極22qの側面が外側から徐々に露出してエッチングされるからである。これにより、キャパシタ上部電極22qの角が取れて強誘電体キャパシタQの側面の高さが低くなり、第2保護絶縁膜28のカバレッジが良くなる。
なお、キャパシタ上部電極22qのうち図2A、図2Bに示した2つの側面は互いに隣接している。
第2保護絶縁膜28を形成した後に、エッチングによるダメージを受けたキャパシタ誘電体膜21qを元の状態に回復させる目的で、酸素含有雰囲気中で強誘電体キャパシタQに対して回復アニールを施す。この回復アニールの条件は特に限定されない。
例えば、本実施形態では、シリコン基板1を炉内に置いて、基板温度550℃〜700℃を条件にして行われる。また、キャパシタ誘電体膜21qがPZTから構成されている場合には、例えば、酸素雰囲気中で650℃、60分の条件でアニールを行うことが望ましい。
次に、図1Mに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、第2保護絶縁膜28の上に第3層間絶縁膜29を形成する。第3層間絶縁膜29としてシリコン酸化膜を形成する場合には、原料ガスとして、例えば、TEOSと酸素とヘリウムの混合ガスを用いてプラズマCVD法により約1400nmの厚さに形成する。なお、第3層間絶縁膜29として、例えば、絶縁性を有する無機膜等を形成してもよい。
続いて、第3層間絶縁膜29の表面を例えばCMP法により平坦化する。
さらに、NOガス又はNガス等を用いて発生させたプラズマ雰囲気にシリコン基板1を置き、熱処理を行う。熱処理の結果、第3層間絶縁膜29等の中の水分が除去されるとともに、第3層間絶縁膜29等の膜質が変化し、第3層間絶縁膜29等中に水分が入りにくくなる。
さらに、第3層間絶縁膜29の上に、例えばスパッタ法又はCVD法により、バリア膜30を形成する。バリア膜と30して、例えば、膜厚が20nm〜100nmの酸化アルミニウム膜を形成する。この場合、平坦化された第3層間絶縁膜29上にバリア膜30が形成されるので、バリア膜30表面は平坦となる。この平坦なバリア膜30は、それ以降の工程において還元元素による強誘電体キャパシタQの劣化を最小限に食い止める。
その後に、バリア膜30上に第4層間絶縁膜31を形成する、第4層間絶縁膜31として、例えば、TEOS含有ガスを使用するプラズマCVD法により、例えば膜厚が300nm〜500nmのシリコン酸化膜を形成する。
次に、図1Nに示すように、第1、第2保護絶縁膜26、28、第3、第4層間絶縁膜29、31及びバリア膜30をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、キャパシタ上部電極22qへ到達する深さのコンタクトホール31aを形成する。
ところで、バリア膜30は、強誘電体キャパシタQの劣化を抑制する一方で、第3層間絶縁膜29とそれより下方の各膜中の水分を押さえ込んでしまうので、熱が加わると、強誘電体膜21を所謂蒸し焼き状態にしてしまう。この結果、強誘電体キャパシタQを劣化させてしまうため、第3層間絶縁膜29とその上に成膜するバリア膜30は、十分に脱水されることが要求される。
これに対して、上記のように、NOガス等を用いたプラズマ処理により第3層間絶縁膜29及びそれより下の膜を脱水しているが、それでも完全を期すことが難しい。そこで、コンタクトホール31aの形成後に、比較的低温の450℃程度の酸素アニール処理を行なうと劣化が軽減される。
しかし、その実現には、第3、第4層間絶縁膜29、31のダメージを防ぐ工夫が必要である。この場合、第3、第4層間絶縁膜29、31の中の水分と成膜による強誘電体キャパシタQのダメージの回復と、第1、第2保護絶縁膜26、28及びバリア膜30等のキャパシタ保護能力を高めることと、コンタクトホール31a形成後のアニールによる水素の除去のバランスが重要である。
次に、シリコン基板1を酸素雰囲気中に置いて基板温度450℃、60分間の条件で熱処理を行なう。その場合、図6、図7に示すように、第3、第4層間絶縁膜29、31等の水分がこのコンタクトホール31aを通って脱ガスされる。これを煙突効果と呼んでいる。
キャパシタ上部電極22q上にコンタクトホール31aを形成する際には、同時に、図5の平面図に示すキャパシタ下部電極20qのコンタクト領域20c上にコンタクトホール31bを形成する。従って、キャパシタ下部電極20qのコンタクトホール31bでも煙突効果が生じる。
また、脱ガス用の熱処理を酸素含有雰囲気中で行なうことにより、コンタクトホール31aの底で露出するキャパシタ上部電極22qを構成する第2酸化物導電膜22bの酸素脱離を防いでいる。また、加熱温度が比較的低温のため、コンタクトホール31aから第2酸化物導電膜22bには酸素は入りづらい。
従って、その酸素アニール処理によって強誘電体膜21を元の状態に回復するという現象よりも、450℃の温度により、キャパシタ上部電極22qとキャパシタ誘電体膜21qの界面にトラップされた水素などが熱エネルギーにより外部に逃げる現象の方が大きいものと推測される。これにより、強誘電体キャパシタQのスイッチング特性が向上する。
また、コンタクトホール31aを開口せずにアニールを行なうと、強誘電体キャパシタQが回復するどころか逆に劣化してしまう。特に、触媒として機能するキャパシタ下部電極20qのコンタクト領域20cの近傍における劣化が大きい。従って、第3、第4層間絶縁膜29、31を成膜した後であってコンタクトホール31a、31bの開口後に酸素アニールすることが好ましい。
続いて、図1Oに示すように、第4層間絶縁膜31から第1の酸化防止膜17までの多層構造をフォトリソグラフィ法によりパターニングする。これにより、第1〜第3のn型ソース/ドレイン領域14〜16上の第1〜第3の導電プラグ14〜16の上にコンタクトホール30a〜30cを形成する。
次に、図1Pに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、コンタクトホール30a〜30c、31a、31bの内面に導電性の密着膜32aとしてTiN膜を単層で形成する。密着膜32aとしてTi膜が一般に用いられるが、Tiは上側導電膜22を構成する酸化イリジウムの酸素と結合して酸化チタンを形成し、コンタクト抵抗を増大させるおそれがある。従って、この工程では、酸化イリジウム膜と接触する密着膜32aとしてTiN膜を用いるのが最適である。
続いて、密着膜32aの上にタングステン膜32bをCVD法により形成することにより、タングステン膜32bをコンタクトホール30a〜30c、31a、31b内に埋め込む。
続いて、第4層間絶縁膜31の上面からタングステン膜32b、TiN膜32aをCMP法により除去する。これにより、コンタクトホール30a〜30c、31a、31b内に残されたタングステン膜32b及び密着膜32aを導電プラグ33、34a、34b、34cとして使用する。
次に、図1Qに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、第4層間絶縁膜31及び導電プラグ33、34a、34b、34cの上に、積層構造導電膜を形成する。積層構造導電膜として、例えば、厚さ60nmのTi膜、厚さ30nmのTiN膜、厚さ360nmのAlCu合金膜、厚さ5nmのTi膜、及び厚さ70nmのTiN膜を順にスパッタ法により形成する。
さらに、フォトリソグラフィ技術を用いて積層構造導電膜をパターニングすることにより、積層構造導電膜からなる一層目の金属配線35a、導電パッド35b等を形成する。
その後、図示しないが、層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成及び2層目〜5層目の配線の形成等を行って半導体装置のメモリセル領域を完成させる。
以上のように、少なくともプレートライン領域PLの短辺に平行な1対のキャパシタ上部電極22qの側面において、キャパシタ上部電極22qを構成する第1酸化物導電膜22aのテーパー角を第2酸化物導電膜22bのテーパー角よりも小さくしている。
これにより、図4A、図4Cに示すように、キャパシタ上部電極22q及びキャパシタ誘電体膜21qを覆う第1、第2保護絶縁膜26、28のカバレッジを向上させることができる。
これに対し、図8のリファレンス構造に示すように、キャパシタ上部電極22rの側面の角度を略垂直に近くなるように形成すると、キャパシタ上部電極22rを覆う保護絶縁膜28aのカバレッジが悪くなる。これにより、キャパシタ上部電極22rの底面の縁部において、保護絶縁膜28aが極めて薄くなってしまう。
この結果、キャパシタ上部電極22rを覆う保護絶縁膜28aの上に第3層間絶縁膜29を形成すると、反応ガスに含まれる還元性元素が、保護絶縁膜28aの薄い部分からキャパシタ誘電体膜21q内に拡散しやすくなる。
従って、第3層間絶縁膜29のうちキャパシタ上部電極22rの上にコンタクトホール31aを形成した後に行う酸素雰囲気中での回復アニールでは、コンタクトホール31aを通して高温、例えば500℃で酸素をキャパシタ誘電体膜21qに供給する必要が生じている。
ところで、回復アニールの基板温度を400℃、450℃、475℃、500℃に設定し、各々のスイッチング電荷量を測定したところ、図9に示すような結果が得られた。
図9によれば、基板温度を500℃に設定して酸素含有雰囲気で60分間回復アニールをしたところ、強誘電体キャパシタのスイッチング電荷量が小さく、しかも、ウェハ中央位置とウェハ端部のスイッチング電荷量の差が大きくなった。
一方、基板温度を450℃に設定し、酸素雰囲気で60分間の回復アニールをしたところ、強誘電体キャパシタのスイッチング電荷量が大きく、しかも、ウェハ中央位置とウェハ端部のスイッチング電荷量の差が小さくなった。
以上のことから、本実施形態のようにキャパシタ誘電体膜21qを覆う保護絶縁膜28のカバレッジを向上させると、回復アニールの温度を例えば450℃に低くしても強誘電体キャパシタQのスイッチング電荷量を向上することが可能になる。
なお、酸素含有雰囲気中での回復アニールは、基板温度を500℃より低い温度、例えば450℃以下に設定することが好ましく、また、酸素含有雰囲気の条件としてOとその他のガス、例えば希ガスの混合ガスを用い、その他のガスの割合を90流量%以上に設定することが好ましい。
ところで、プレートライン領域PLの長辺に平行なキャパシタ上部電極22qの側面においては、図2Bに示したように、キャパシタ上部電極22qの上部側面のテーパー角度θを小さくしたので、強誘電体キャパシタQの側面に第2保護幕28の構成材料が付着しやすくなり、第2保護絶縁膜28のカバレッジを向上させることができる。
これによっても、還元性元素によるキャパシタ誘電体膜21qのダメージを防止することができ、回復アニールの基板温度を低くしてスイッチング電荷量を大きくすることができる。
特に、メモリセルセル領域において、端に近い強誘電体キャパシタQでは、その外側の第3層間絶縁膜28の体積が大きいので、図6に示すように外部から水等が侵入し易い。これに対して、本実施形態に示すようなキャパシタ上部電極22qを採用することにより、第2保護絶縁膜28をカバレッジ良く形成することができる。これにより、強誘電体キャパシタQの劣化を防止することができ、高い歩留まりで、量産性が高く、信頼性の高いキャパシタ構造を実現することができる。
次に、本発明の実施形態について特徴を付記する。
(付記1)
半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成されるキャパシタ下部電極と、前記キャパシタ下部電極の上に形成される誘電体膜と、前記誘電体膜の上に形成され、前記半導体基板の上面に対する下部側面の第1の角度が上部側面の第2の角度よりも小さい第1側面を有するキャパシタ上部電極と、を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記第1の角度は10度〜50度であり、また、第2の角度は60度〜75度であることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記キャパシタ上部電極において、前記半導体基板の前記上面に対する下部側面の第3の角度が上部側面の第4の角度よりも大きい第2側面が前記第1側面に隣接していることを特徴とする付記1又は付記2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記第3の角度は60度〜80度であり、また、第4の角度は30度〜60度であることを特徴とする付記3に記載の半導体装置。
(付記5)
前記誘電体膜の上には、前記キャパシタ上部電極が間隔をおいて複数形成されていることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれかに記載の半導体装置。
(付記6)
前記キャパシタ上部電極、前記誘電体膜及び前記キャパシタ下部電極を覆う保護絶縁膜を有することを特徴とする付記1乃至付記5のいずれかに記載の半導体装置。
(付記7)
半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に導電膜、誘電体膜及び第2導電膜を順に形成する工程と、前記第2導電膜の上にマスクを形成する工程と、前記マスクから露出した前記第2導電膜を第1条件でエッチングする工程と、
前記マスクから露出した前記第2導電膜の残りを前記第1条件とは異なる第2条件でエッチングすることによりキャパシタ上部電極を形成する工程と、前記マスクを除去する工程と、前記誘電体膜をパターニングしてキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、前記第1導電膜をパターニングしてキャパシタ下部電極を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記キャパシタ上部電極は、前記半導体基板の上面に対する下部側面の第1の角度が上部側面の第2の角度よりも小さい側面を有することを特徴とする付記7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記キャパシタ上部電極、前記キャパシタ誘電体膜及び前記キャパシタ下部電極の表面に保護絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする付記7又は付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
前記保護絶縁膜の上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜及び前記保護絶縁膜をパターニングすることにより、前記キャパシタ上部電極の上にホールを形成する工程と、前記キャパシタ上部電極、前記キャパシタ誘電体膜及び前記キャパシタ下部電極を酸素含有雰囲気において500℃よりも低い温度で加熱する工程と、前記ホール内に導電材を充填する工程と、を有することを特徴とする付記9に記載の半導体装置の製造方法。
図1A、図1Bは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その1)である。 図1C、図1Dは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その2)である。 図1E、図1Fは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その3)である。 図1G、図1Hは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その4)である。 図1I、図1Jは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その5)である。 図1K、図1Lは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その6)である。 図1M、図1Nは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その7)である。 図1O、図1Pは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その8)である。 図1Qは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その9)である。 図2Aは、本発明の実施形態に係る半導体装置における強誘電体キャパシタをプレートラインの長辺側から見た側面図であり、図2Bは、その強誘電体キャパシタをプレートラインの短辺側から見た側面図である。 図3A、3Bは、本発明の実施形態に係る半導体装置におけるキャパシタの形成工程を示す平面図である。 図4A、図4B、図4Cは、本発明の実施形態に係る半導体装置において、プレートラインの長辺側からのキャパシタの形成工程を示す断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る半導体装置におけるメモリセル領域のキャパシタを示す平面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る半導体装置におけるメモリセル領域への水の侵入及び排出経路を示す平面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る半導体装置におけるメモリセル領域への水の侵入及び排出経路と、酸素アニールにおける酸素の導入経路を示す断面図である。 図8は、リファレンスに係る強誘電体キャパシタを示す側面図である。 図9は、半導体装置における強誘電体キャパシタの回復アニール温度と化スイッチング電荷量の関係を示す図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 素子分離絶縁膜
3 Pウェル
4 ゲート絶縁膜
5、6 ゲート電極
11 カバー膜
12、18、29、31 層間絶縁膜
17、19 酸化防止膜
20 下側導電膜
20q キャパシタ下部電極
21 強誘電体膜
21q キャパシタ誘電体膜
22a、22b 酸化物導電膜
22 上側導電膜
22q キャパシタ上部電極
26、28 保護絶縁膜
30 バリア膜
31a コンタクトホール
33 導電プラグ

Claims (4)

  1. 半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上に形成されるキャパシタ下部電極と、
    前記キャパシタ下部電極の上に形成される誘電体膜と、
    前記誘電体膜の上に形成され、前記半導体基板の上面に対する下部側面の第1の角度が上部側面の第2の角度よりも小さい第1側面と、前記第1側面に隣接して、前記半導体基板の前記上面に対する下部側面の第3の角度が上部側面の第4の角度よりも大きい第2側面とを有するキャパシタ上部電極と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の角度は10度〜50度であり、また、前記第2の角度は60度〜75度であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第3の角度は60度〜80度であり、また、前記第4の角度は30度〜60度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の上に第1導電膜、誘電体膜及び第2導電膜を順に形成する工程と、
    前記第2導電膜の上にマスクを形成する工程と、
    前記マスクから露出した前記第2導電膜を第1条件でエッチングする工程と、
    前記マスクから露出した前記第2導電膜の残りを前記第1条件とは異なる第2条件でエッチングすることにより、前記半導体基板の上面に対する下部側面の第1の角度が上部側面の第2の角度よりも小さい側面を有するキャパシタ上部電極を形成する工程と、
    前記マスクを除去する工程と、
    前記誘電体膜をパターニングしてキャパシタ誘電体膜を形成する工程と、
    前記第1導電膜をパターニングしてキャパシタ下部電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2008127922A 2008-05-15 2008-05-15 半導体装置及びその製造方法 Active JP5277717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008127922A JP5277717B2 (ja) 2008-05-15 2008-05-15 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008127922A JP5277717B2 (ja) 2008-05-15 2008-05-15 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009277896A JP2009277896A (ja) 2009-11-26
JP5277717B2 true JP5277717B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=41443049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008127922A Active JP5277717B2 (ja) 2008-05-15 2008-05-15 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5277717B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012057127A1 (ja) * 2010-10-26 2014-05-12 株式会社アルバック 誘電体デバイスの製造方法
JP6177601B2 (ja) * 2013-06-25 2017-08-09 東京エレクトロン株式会社 クリーニング方法及び基板処理装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5646798B2 (ja) * 1999-11-11 2014-12-24 ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエルPS4 Luxco S.a.r.l. 半導体集積回路装置の製造方法
JP2008078417A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Toshiba Corp 半導体記憶装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009277896A (ja) 2009-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7781284B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP5205741B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100878868B1 (ko) 반도체 장치
JP4952148B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007036126A (ja) 半導体装置とその製造方法
US8093071B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2005183842A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5024046B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP4252537B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5168273B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP2005183841A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5277717B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4809354B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP5239294B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4801078B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4809367B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
JP5007723B2 (ja) キャパシタを含む半導体装置及びその製造方法
JP2018046261A (ja) 強誘電体メモリ装置の製造方法
JP4777127B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2006319355A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5998844B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5304810B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006287261A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2010087350A (ja) 半導体装置とその製造方法
JP2006279083A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5277717

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350