JP5277074B2 - キャップ及びキャップ付容器 - Google Patents
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Description
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、外観をさらに良好にすることが可能なキャップ及びキャップ付容器を提供することを目的とする。
すなわち、容器の口部にキャップを打栓して装着するときに被覆筒部がネックリング部を露出させているので、キャップの打栓時に治具を用いてネックリング部を支持しても、被覆筒部によってキャップの打栓が阻害されることを回避できる。そして、キャップの打栓後に容易破断部を破断して被覆筒部を装着筒部の外周面に沿って移動させることで、ネックリング部は、被覆筒部によって覆われて外部に露出しなくなる。このとき、容易破断部を破断するために加える力がキャップを打栓するときにキャップに加える力よりも小さいため、治具でネックリング部を支持する必要がなくなり、容易破断部の破断時に加えられる力によって容器が変形することを回避できる。
以上より、キャップが装着された容器の外観がさらに向上する。
また、本発明では、キャップを容器に装着した後に蓋体部を本体筒部から取り外すときに、被覆筒部が蓋体部と共に回転することを防止する。これにより、例えば一方の手で蓋体部を把持し、他方の手で容器を把持する必要なく被覆筒部を把持した状態で、蓋体部の取り外しを行うことができる。
この発明では、被覆筒部が装着筒部に外嵌されることによって装着筒部をネックリング部に向けて押圧するため、キャップを口部により強固に装着できる。
この発明では、上述したキャップを備えることによってネックリング部が露出しないため、キャップ付容器の外観をさらに向上させることができる。
本実施形態におけるキャップ1は、図1に示すように、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)などの樹脂材料で形成されており、本体筒部11と、蓋体部12と、被覆筒部13と、を備えている。そして、キャップ1は、図2及び図3に示すように、後述する容器51の口部52に装着される。
図示の例では、本体筒部11、蓋体部12及び被覆筒部13は、共通軸上に配置されている。以下、この共通軸をキャップ軸Oと称し、キャップ軸Oに沿って蓋体部12側を上側、本体筒部11側を下側とし、キャップ軸Oに直交する方向を径方向とし、さらにキャップ軸Oを中心に周回する方向を周方向とする。
装着筒部21は、口部52に被着される筒状部材である。そして、装着筒部21は、口部52の外側に嵌合される外筒部25と、口部52の内側に嵌合される内筒部26と、を有する。
外筒部25は、円筒状をなしており、その上端部が環状部27を介して内筒部26の上下方向の中央部における外周面に接続されている。また、外筒部25の外周面には、上下方向に延在する凸条部(第1係合部)28が周方向に沿って複数形成されている。
内筒部26は、円筒状をなしており、外筒部25よりも上側に突出する部分の外周面には、雄ネジ部26Aが形成されている。
連結筒部31は、円筒状をなしており、下端が内筒部26の下端よりも上側にあり、上端が内筒部26の上端よりも上側にある。そして、連結筒部31の上側部分の外周面には、内筒部26の上端部が接続されている。また、連結筒部31の上端部は、径方向外側に向けて反っている。
この注出口32Aは、封止板34によって密閉されており、図示の例において封止板34の外周縁と注出口32Aの開口周縁部とは、全周にわたって薄肉部35を介して連結されている。
プルリング33は、封止板34の外周縁部に接続されており、指などを掛けることが可能となっている。
天板部41は、平面視でほぼ円形をなしており、径方向の外周縁が周壁部42の上端に接続されている。また、天板部41の下面には、下側に向けて突出する筒状凸部が設けられている。筒状凸部の下端は、蓋体部12を本体筒部11に螺着させたときに連結筒部31の上端部の内周面に当接する。
周壁部42は、筒状をなしており、下側部分の内周面には、雄ネジ部26Aと螺合する雌ネジ部42Aが形成されている。また、周壁部42の下端は、蓋体部12を本体筒部11に螺着したときに環状部27の上面に当接する。さらに、周壁部42の上側部分の外周面には、上下方向に延在して蓋体部12の螺合及び螺合解除する際の滑り止めとして機能する凸部が全周にわたって複数形成されている。
被覆筒部13の下端は、装着筒部21の下端よりも下側に突出しているが、キャップ1を容器51の口部52に装着した際に後述するネックリング部53を露出させる程度となっている。
容易破断部43は、薄肉部35と同様に、天板部41などよりもその厚さを小さくすることによって形成されており、被覆筒部13の上端において全周にわたって形成されている。
また、被覆筒部13が装着筒部21の下端から下側に向けて過度に突出せずにネックリング部53を露出させるため、キャップ1の打栓時に被覆筒部13が打栓用受治具Tに接触してキャップ1の打栓を阻害することが回避される。
また、被覆筒部13が装着筒部21をネックリング部53に向けて径方向内側に押圧するように装着筒部21に外嵌されることで、口部52に対するキャップ1の嵌合がより強固になる。
さらに、キャップ1を装着した後に蓋体部12を本体筒部11から取り外すときに、被覆筒部13が蓋体部12と共に回転することを防止できる。
例えば、容易破断部は、薄肉とすることによって形成されているが、打栓時にキャップに加わる力よりも小さい力で破断することができる構成であればよく、ブリッジ(複数の連結片)など他の構成であってもよい。
また、被覆筒部は、ネックリング部を被覆しているときに装着筒部を径方向内側に向けて押圧するように外嵌されているが、装着筒部に外嵌されない構成としてもよい。
さらに、被覆筒部は、容易破断部を破断させたときに下端部を容器の肩部上に当接させることによってネックリングと肩部との間を被覆してもよい。これにより、キャップ付容器の外観をさらに向上させることができる。
また、蓋体部は、本体筒部に対して着脱自在に螺合する構成となっているが、蓋体部を本体筒部に対してスナップ係合させる構成など、他の構成であってもよい。この場合、蓋体部を取り外す際に蓋体部が被覆筒部と共に蓋体部の回転方向で回転することを防止するための凸条部及び溝条部を形成しなくてもよい。
Claims (3)
- 容器の口部に押し込まれて装着されるキャップであって、
前記口部に装着される装着筒部を有し、前記容器の内部と連通する注出口が形成された本体筒部と、
前記本体筒部に装着され、前記注出口を開閉する蓋体部と、
前記蓋体部の外周面に容易破断部を介して接続された被覆筒部と、を備え、
前記装着筒部が前記口部に装着された状態で、前記口部に突設されたネックリング部が外部に露出されると共に、前記被覆筒部を押し込みつつ前記容易破断部を破断させたときに、前記ネックリング部が前記被覆筒部によって径方向の外側から被覆され、
前記蓋体部が、前記本体筒部に螺着されており、
前記装着筒部の外周面には、第1係合部が設けられ、
前記被覆筒部の内周面には、前記第1係合部と係合する第2係合部が設けられており、
前記第1及び第2係合部の係合が、前記装着筒部と前記被覆筒部との相対的な回転を防止することを特徴とするキャップ。 - 前記被覆筒部が、前記ネックリング部を被覆した状態で、前記装着筒部に外嵌されることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
- 請求項1または2に記載のキャップと、
前記口部を有する容器と、を備えることを特徴とするキャップ付容器。
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JP2009128999A JP5277074B2 (ja) | 2009-05-28 | 2009-05-28 | キャップ及びキャップ付容器 |
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2009
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