JP5277003B2 - 車載用情報機器 - Google Patents

車載用情報機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5277003B2
JP5277003B2 JP2009013899A JP2009013899A JP5277003B2 JP 5277003 B2 JP5277003 B2 JP 5277003B2 JP 2009013899 A JP2009013899 A JP 2009013899A JP 2009013899 A JP2009013899 A JP 2009013899A JP 5277003 B2 JP5277003 B2 JP 5277003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll paper
cover
opening
platen roller
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009013899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010167731A (ja
Inventor
徹示 高森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Energy System Corp
Original Assignee
Yazaki Energy System Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Energy System Corp filed Critical Yazaki Energy System Corp
Priority to JP2009013899A priority Critical patent/JP5277003B2/ja
Publication of JP2010167731A publication Critical patent/JP2010167731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5277003B2 publication Critical patent/JP5277003B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Description

本発明は、例えば、タクシーメータやデジタルタコメータなど、車両の走行情報を収集する車載用情報機器に関し、特に、ロール状に巻かれた記録紙であるロール紙に画像記録を形成する機能を備えた車載用情報機器に関するものである。
例えば、タクシーに搭載される車載用情報機器としてのタクシーメータには、運行情報の出力や領収書の発行など(即ち、画像記録の形成)を行うための機能が備えられている。このようなタクシーメータは、ダッシュボードなどの車両内の限られた空間に設置されることから小型化の要請があり、そして、小型化のために、簡易な構造で給紙でき且つコンパクトなロール紙が記録紙として用いられている。また、このようなタクシーメータなどの車載用情報機器は、一般的に、ロール紙の交換などの操作が乗員と相対する前面からしか行えないという制約がある。
図9に、特許文献1に提案されている従来の車載用情報機器であるタコグラフ(図中、符号201で示す)を示す。同図に示すタコグラフ201は、乗員と相対する前面203に開口部224が設けられた箱状のケース本体202と、開口部224を通されてこのケース本体202に出し入れ自在に形成された引き出し型ケース228と、引き出し型ケース228内に設けられたロール紙取り付け部231と、プラテンローラ235と、このプラテンローラ235を回転させる回転機構236と、ケース本体202に取り付けられ、引き出し型ケース228がケース本体202に収容された状態でプラテンローラ235と相対する印字ヘッド230と、を有している。また、図9中の符号233はロール紙232を巻き付けるコア(芯)であり、符号237は、回転機構236を構成するモータであり、符号239はプラテンローラ235を構成する軸心であり、符号229は印字ヘッド230を構成する発熱体である。
上記タコグラフ201にロール紙232をセットするには、ケース本体202から引き出し型ケース228を引き出し、引き出し型ケース228の上部からロール紙取り付け部231にロール紙232を装填する。そして、ロール紙232の始端部分238を手前側(乗員室側)に引き出したのち、引き出し型ケース228をケース本体202の奥側に収容する。この状態で、ロール紙232の始端部分238は、開口部224の上縁部と引き出し型ケース228との間に形成される隙間からケース本体202外に位置づけられている。こうしてタコグラフ201にロール紙232をセットする。
しかしながら、上述したタコグラフ201は、引き出し型ケース228やこの引き出し型ケース228を支持するレール(不図示)などを設ける分、部品点数が増加して複雑な構成となりコストが高くなるという問題があった。また、引き出し型ケース228がケース本体202から引き出された状態で上下からの衝撃が加わると破損しやすいという問題があった。そして、これらの問題を解決する他の車載用情報機器が特許文献2に提案されている。
図10に、特許文献2に提案されている車載用情報機器であるタクシーメータ(図中、符号302で示す)を示す。同図に示すタクシーメータ302は、箱状に形成されたケース306と、印字ヘッド322を備えたプリンタユニットとしてのプリンタ本体320と、プラテンローラ370と、移動機構315と、を備えている。
ケース306には、その前面に開口部304が設けられているとともに、開口部304近傍にはロール紙収容空間305が設けられている。上記プリンタ本体320は、ロール紙収容空間305の奥に配置されている。移動機構315は、支持部材330と、維持部材340と、を備えている。支持部材330は、一対のアーム状に構成されて、そのアームの一端がケース306の上側に位置する壁部の内面に回動可能に支持され、他端にはプラテンローラ370が回転可能に取り付けられている。つまり、支持部材330は、アームの一端を軸として、アームの他端をスイング移動可能に設けられており、そのため、プラテンローラ370をプリンタ本体320に近づけたり離したり(即ち接離)することができる。維持部材340は、プラテンローラ370がプリンタ本体320に近接した状態を維持するように支持部材330を保持する。
上記タクシーメータ302にロール紙をセットするには、まず、図示しないカバーを開き、移動機構315の維持部材340による支持部材330の保持を解除して、プラテンローラ370をプリンタ本体320から離れた位置に移動させて、プラテンローラ370とプリンタ本体320との間隔を広げる。次に、ロール紙の始端部分をプラテンローラ370とプリンタ本体320との間に通したのち、支持部材330をケース306の奥に向かって手で押し込んで、プラテンローラ370をプリンタ本体320に近接した位置に移動させて、維持部材340によって支持部材330を保持させる。これにより、プラテンローラ370がプリンタ本体320に近接した状態となり、プラテンローラ370とプリンタ本体320との間にロール紙の始端部分が狭持される。それから、ロール紙を、開口部304に挿入しロール紙収容空間305に装填して、カバーを閉じる。
このように、上述したタクシーメータ302によれば、その構成部品を外部に引き出すことなくロール紙をセットできるので、簡素な構成となって、コストを低く抑えることができるとともに破損しにくくすることができた。また、プラテンローラ370とプリンタ本体320との間隔を広げることにより容易にロール紙をセットできた。
特開2001−229422号公報 特開2008−246727号公報
しかしながら、上述したタクシーメータ302は、ケース306内に設けられたロール紙収容空間305の奥にプリンタ本体320が配置されているので、プリンタ本体320とプラテンローラ370とを目視しにくく、また、それらに手が届きにくく、移動機構315によってプリンタ本体320とプラテンローラ370との間隔を広げたとしても、例えば、不慣れな作業者などにおいては、それら間にロール紙の始端部分を通すことが容易ではなかった。また、プラテンローラ370とプリンタ本体320との間を広げて、それら間にロール紙の始端部分を通したのち、手動でプラテンローラ370をプリンタ本体に近接した位置に移動させるという作業工程が必要であり作業が繁雑だった。また、一般的に、タクシーメータ302は乗員の視点より低い位置に取り付けられているので、ロール紙収容空間305にロール紙を装填するときは、開口部304をのぞき込むようにして身をかがめて作業を行う必要があった。このように、タクシーメータ302においては、ロール紙をセットする作業が難しく且つ繁雑であり、即ち、作業性が悪いという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、ロール紙のセットに係る作業性を向上できる簡素な構成の車載用情報機器を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、(a)前面に開口部が設けられた箱状のケースと、(b)前記ケースの内部に前記開口部と相対して配されたプリンタユニットと、(c)前記ケースの内部に前記プリンタユニットと相対して配されたプラテンローラと、(d)前記プラテンローラを、前記プリンタユニットに近接した近接位置及び前記近接位置より前記プリンタユニットから離れた離間位置に亘って移動させる移動機構と、(e)前記開口部を開閉するカバーと、を有し、前記プリンタユニットと前記プラテンローラとの間にロール紙を挟み、前記プラテンローラを回転させて前記ロール紙を移動させつつ前記プリンタユニットによって前記ロール紙に画像記録を形成する車載用情報機器において、前記カバーには、前記ケースの前面より外側に張り出すとともに前記開口部と相対する内面側からロール紙が挿入されるロール紙収容空間と、前記ロール紙収容空間内に前記ロール紙の芯を回転可能に支持するロール紙支持部と、前記カバーの下部に配されるとともに前記開口部の下縁近傍に軸支されて前記カバーを回動可能に前記ケースに取り付けるカバー軸部と、が設けられ、そして、前記カバーの前記開口部を閉じる回動動作に連動して、前記移動機構が前記プラテンローラを前記近接位置に移動させるように、前記カバーと前記移動機構とを連結する連結機構が設けられていることを特徴とする車載用情報機器である。
請求項1に記載された発明によれば、ケースの前面に設けられた開口部を開閉するカバーに、前記ケースの前面より外側に張り出すとともに前記開口部と相対する内面側からロール紙が挿入されるロール紙収容空間と、前記ロール紙収容空間内に前記ロール紙の芯を回転可能に支持するロール紙支持部と、前記カバーの下部に配されるとともに前記開口部の下縁近傍に軸支されて前記カバーを回動可能に前記ケースに取り付けるカバー軸部と、が設けられているので、ロール紙を収容するための収容空間をケースの内部に設ける必要がなく、その分プリンタユニット及びプラテンローラを開口部近傍に配置することができ、そのため、プリンタユニットとプラテンローラとの間により容易にロール紙を通すことができ、作業性を向上できる。また、カバー軸部を中心に開口部を開くようにカバーを回動させたときにカバーの内面が上方を向き、そのため、ロール紙収容空間が上方を向いて、そこに落とし込むようにしてロール紙を挿入することができ、身をかがめて開口部をのぞき込むことなくロール紙収容空間に容易にロール紙を装填でき、作業性を向上できる。
また、前記カバーの前記開口部を閉じる回動動作に連動して、前記移動機構が前記プラテンローラを前記近接位置に移動させるように、前記カバーと前記移動機構とを連結する連結機構が設けられているので、この連結機構によって、カバーを回動させて開口部を閉じるのと同時に、プラテンローラを近接位置に移動させてプラテンローラとプリンタユニットとの間隔を狭めてロール紙を狭持させることができ、そのため、ロール紙のセット作業において、手作業などによりプラテンローラをプリンタユニットに近接させる作業工程を省略でき、作業性を向上できる。また、車載用情報機器の構成部品を外部に引き出すことなくロール紙をセットできるので、簡素な構成となりコストを低く抑えることができるとともに、破損しにくくすることができる。
本発明の一実施形態に係るタクシーメータの正面図である。 図1のタクシーメータの側面図である。 図1のタクシーメータにおいて開口部が開いた状態の正面図である。 図3のタクシーメータの側面図である。 図3のX−X線に沿う断面図である。 ロール紙収容空間にロール紙が収容された状態を示す断面図である。 カバーが開口部に近づけられる途中の状態を示す断面図である。 開口部が閉じた状態を示す断面図である。 従来の車載用情報機器を示す断面図である。 従来の他の車載用情報機器を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態であるタクシーメータを、図1〜図8を参照して説明する。
タクシーメータ(図中、符号1で示す)は、タクシーの走行距離や走行時間等に基づいてタクシー料金を算出して、請求するタクシー料金を逐次表示するとともに、該タクシー料金や日付などの画像記録をロール紙(図中、符号5で示す)に印字(形成)する車載用情報機器である。このタクシーメータ1に用いられるロール紙5は、円筒状に形成されたコア6(即ち、芯)に帯状の紙部7が巻き付けられたものである。また、この紙部7のコア6から離れた側の端部を始端部分と呼び、符号8を付す。また、紙部7は、加熱された部分が発色する周知の感熱紙である。
タクシーメータ1は、各図に示されるように、本体ケース10と、プリンタユニット20と、プラテンローラ30と、移動機構40と、カバー60と、連結機構70と、を備えている。なお、本明細書において、「右」「左」「前」「奥」とは、乗員室側から見た方向を意味している。また、「奥」のことを「後」ともいう。さらに、「上」「下」とは、鉛直方向の上側下側を意味している。
本体ケース10は、例えば、合成樹脂や板金などを用いて箱状に形成されており、その前面11が乗務員室側を向くようにして車両のダッシュボードに取り付けられる。本体ケース10は、ダッシュボードに取り付けられることから、その外形寸法が規格(例えば、DIN規格など)にしたがって定められている。
本体ケース10の前面11の右半分には、本体ケース10の外部と内部とを連通する矩形状の開口部12が設けられている。また、本体ケース10の前面11の左半分には、タリフやタクシー料金等の表示を行う液晶ディスプレイ14と各種操作に対応した複数の操作ボタン15とからなる表示操作部13と、外部機器と通信を行うためのケーブルが取り付けられる複数の通信用コネクタ16、17と、が設けられている。
本体ケース10の前面11の右端部の上方の位置には略長方体に切り欠かれた切り欠き部10aが設けられている。切り欠き部10aには、後述する解除レバー55の突部55aが通される図示しないスリットが設けられている。このスリットは、突部55a(即ち、解除レバー取り付け片53)の移動軌道に沿って、切り欠き部10aの左側に位置する面10a1に開口して設けられている。
開口部12の下縁12a近傍には、断面弧状のロール紙受壁18が、弧の内側を上方に向けて開口部12の左右方向に亘って設けられている。また、ロール紙受壁18の開口部側端部18aは、開口部12の下縁12aの上方に若干の隙間をあけて配設されている。この隙間は、ロール紙5の紙部7を本体ケース10の内部から排出する排出口19として機能する。また、開口部12の左右の縁におけるロール紙受壁18の開口部側端部18aと同じ高さの箇所には、後述するカバー60に設けられたカバー軸部64を回動可能に支持する一対のカバー軸受け部69が、互いの間に開口部12を挟んで対向して設けられている。本体ケース10は、請求項中のケースに相当する。
プリンタユニット20は、角柱状のケース21と、このケース21に収容された印字ヘッド22と、ケース21に収容されたモータ(図示なし)と、このモータに連結したギア(図示なし)と、このギアに噛み合って回転するとともにプラテンローラのギアに回転力を伝えるギア(図示なし)、等を有している。ケース21は横断面が略L字状になるように、その全長に亘って切り欠き部21aが設けられている。また、ケース21の左右に位置する両側面には略コ字状に形成された一対の側板23が設けられている。
印字ヘッド22は、ケース21の全長に亘って設けられた発熱体(図示なし)を有している。この発熱体は、ケース21の切り欠き部21aの内側に向けて露出して配設されている。そして、この発熱体がロール紙5に接触することにより上記画像記録が印字される。プリンタユニット20は、長手方向が左右方向に沿い、その切り欠き部21aが開口部12を向くようにして、本体ケース10の上方の内面に開口部12に相対して配される。
プラテンローラ30は、軸心31と、この軸心31の外周に設けられゴム等で形成された円筒状のローラ部32と、軸心31を後述の支持部材41に回転自在に取り付ける一対の軸受け33と、軸心31の一方の端部に取り付けられたギア(図示なし)と、を有している。上記軸心31のギアには、上記プリンタユニット20に設けられた複数のギアを介してモータの回転力が伝えられる。そして、このモータの回転力が伝えられることにより、軸心31とローラ部32とが回転する。また、一対の軸受け33の一方(右側に位置する方)には、後述する維持部材50に設けられた爪受け部52と係合する爪部34が設けられている。この爪部34は、軸受け33から開口部12に向けて突出するとともに、上方から下方に向かうにしたがって後方から前方に向かうように傾斜された傾斜部34aが形成されている。
このようなプラテンローラ30は、後述の移動機構40によって、上記プリンタユニット20の切り欠き部21aの内側で上記発熱体に近接した近接位置(図8に示す位置)と、上記プリンタユニット20の切り欠き部21aの外側で上記発熱体から離れた離間位置(図5に示す位置)と、に亘って移動可能に配されている。この離間位置は、上記近接位置の鉛直方向下方に位置している。このように、プラテンローラ30は、プリンタユニット20と接離(即ち、近づいたり離れたり)可能に相対して配される。そして、前記近接位置において、ローラ部32と発熱体との間にロール紙5の紙部7を挟むことにより、この紙部7に発熱体を接触させ、且つ、上記近接位置において、プラテンローラ30のギアがプリンタユニット20のギアと噛み合ってローラ部32が軸心31回りに回転することにより紙部7を移動させる。
移動機構40は、プラテンローラ30を上記近接位置と上記離間位置とに亘って移動させるためのものであり、支持部材41と、移動規制部材45と、維持部材50と、解除レバー55と、を有している。
支持部材41は、プラテンローラ30の全長と略同じ長さで、横断面が台形状に形成されており、該台形の互いに平行な片に対応するそれぞれの面が、前後方向に互いに向き合うようにして本体ケース10内に配されている。支持部材41の上方に位置する面41aには、その左右方向の両端部に対向するようにして、上述した一対の軸受け33が取り付けられている。支持部材41は、後述する移動規制部材45によって、前後方向の移動が規制され且つ上下方向の移動を可能とされる。
移動規制部材45は、本体ケース10の下方に位置する壁の内側の面から上方に向けて立設され、且つ、前後方向に互いに支持部材41の前後方向の幅の間隔をあけて対向して配された2つの片部47、48からなる規制部46を2つ有し、これら2つの規制部46が、プリンタユニット20の下方で且つ開口部12の左右の端部の位置に互いに対向して設けられている。これら規制部46の各片部47、48の間のそれぞれには、支持部材41の左右方向の両端部がそれぞれ位置づけられる。これにより、支持部材41の前後方向の移動を規制するとともに、上下方向の移動を可能とする。
維持部材50は、略L字状に形成された板金からなるロックレバー51と、ねじりコイルばね(不図示)と、を有している。ロックレバー51は、本体ケース10のプリンタユニット20の右側部近傍に位置する箇所に、L字の短辺側を開口部12寄りにしてL字の長辺と短辺に囲われた部分を下方に向けて配されており、そのL字の長辺側の中央に設けられた軸部51aが、本体ケース10に回動可能に支持されている。また、ロックレバー51の短辺側の先端には、後方に向けて突出するとともに、下部52aが丸く形成された爪受け部52が設けられている。
この爪受け部52は、プラテンローラ30が上記近接位置に移動されたときに、軸受け33に設けられた爪部34と係合する。これにより、支持部材41が保持されて、プラテンローラ30が上記近接位置に保たれる。ロックレバー51の長辺と短辺とが連接される箇所には、右方向に突出した解除レバー取り付け片53が設けられている。ねじりコイルばねは、そのコイル部分がロックレバー51の軸部51aと同軸に配され、その一方の端部が本体ケース10に固定され、その他方の端部がロックレバー51に固定されて、ロックレバー51を図5中反時計回りに付勢する。
爪受け部52は、プリンタユニット20とプラテンローラ30とが互いに近づけられたときに、その下部52aが爪部34の傾斜部34aと当接する。この状態からさらにプリンタユニット20とプラテンローラ30とが近づけられると、下部52aが傾斜部34aに乗り上げて、ロックレバー51が時計回りに回動される。そして、プラテンローラ30が近接位置に到達すると、爪受け部52が爪部34を乗り越えて互いに係合される。
解除レバー55は、角柱状に形成されており、その長手方向中央部に該長手方向に直交する方向に突出した突部55aが設けられている。解除レバー55の突部55aは、本体ケース10の切り欠き部10aに設けられた図示しないスリットを通ってロックレバー51に設けられた解除レバー取り付け片53の先端に取り付けられている。解除レバー55は、その長手方向を上下方向に沿うようにして、本体ケース10の切り欠き部10a内に配設されている。解除レバー55は、前方上方に引き上げられることにより、ロックレバー51が図5中時計回りに回動される。
カバー60は、ロール紙収容空間61と、ロール紙支持部62と、カバー軸部64と、を有している。カバー60は、合成樹脂などを用いて、その正面投影形状が、開口部12から排出口19を除いた形状と略同じになるように形成されている。カバー60は、開口部12を開閉する。
ロール紙収容空間61は、本体ケース10の前面11より外側に略半円柱状に突出して設けられている。また、ロール紙収容空間61は、その内部が開口部12に相対する側から外部と連通されている。即ち、ロール紙収容空間61には、開口部12に相対する側(即ち、内面側)からロール紙5が挿入される。なお、本実施形態においては、ロール紙収容空間61が略半円柱状に設けられているものであったが、これに限らず、角柱形状などロール紙5が収容できる空間であれば、本発明の目的に反しない限り、その形状は任意である。
ロール紙支持部62は、ロール紙収容空間61の左右方向の両端部に対向して位置する側壁61aの内側の面に、互いに向き合うようにして円錐状または半球状に突出して形成された一対の突起63を有している。これら一対の突起63は、互いの間にロール紙5のコア6を挟むことにより、ロール紙5を回動自在に支持する。即ち、ロール紙支持部62は、ロール紙収容空間61内でロール紙5を回動自在に支持する。ロール紙支持部62の一対の突起63は、カバー60によって開口部12が閉じられたときに、本体ケース10の前面11と同じ位置又は前面11より外側に位置するように設けられていることが望ましい。このようにすることで、プリンタユニット20及びプラテンローラ30を開口部12により近づけて配設することができる。
カバー軸部64は、カバー60の左右に位置する端部の下端に、左右方向に互いに離れるように突出された円柱状の一対の回動軸65を有している。これら一対の回動軸65は、本体ケース10に設けられた一対のカバー軸受け部69によって、回動自在に支持される。これにより、カバー60は、カバー軸部64を中心としてカバー60の上縁が本体ケース10に近づいたり離れたりするようにして、開口部12を開閉する。
連結機構70は、連結部材71と、支持部材溝部74と、カバー溝部75と、を有している。
連結部材71は、棒状に形成されており、本体ケース10の内部に設けられた図示しない支持部によって、その長手方向を前後方向に沿うようにして、前後に移動自在に配されている。連結部材71は、一端71aにその長手方向に直交する方向に向けて突出して形成された円筒状(又は円柱状)の連結突部72と、他端71bに該連結突部72と同方向に向けて突出して形成された連結突部72と同形状の連結突部73と、が設けられている。
支持部材溝部74は、支持部材41の右側面に、上方から下方に向かうにしたがって前方から後方に延びるように形成された溝である。支持部材溝部74には、上述した連結部材71の連結突部72が係合される。そして、連結突部72は、プラテンローラ30が離間位置にあるときに支持部材溝部74の前方側端部に位置づけられ、プラテンローラ30が近接位置にあるときに支持部材溝部74の後方側端部に位置づけられ、支持部材溝部74内を移動する。
カバー溝部75は、右側に位置する側壁61aの外面から突出して互いに平行に配されたく字状の2本の突条76、77と、これら突条76、77の間の溝78と、を有している。突条76、77は、それらの角を下方に向けて配されている。溝78には、上述した連結突部73が係合される。そして、連結突部73は溝78内を移動する。カバー溝部75は、カバー60が開口部12に近づくにしたがって連結部材71が前方から後方に移動するように、連結突部73を本体ケース10の奥に向けて押し込む形状に形成されている。
次に、上述したタクシーメータ1におけるロール紙5をセットするときの動作について説明する。
図5は、タクシーメータ1の開口部12を開いた状態を示している。この状態においては、カバー60の内側の面が上方を向いており、プラテンローラ30が離間位置に位置づけられており、連結部材71の連結突部72が支持部材溝部74の前方側端部に位置づけられている。まず、この状態でロール紙5を、カバー60の内側からロール紙収容空間61に挿入し、ロール紙5のコア6を一対の突起63の間に挟んでロール紙支持部62に取り付ける。次に、ロール紙5の始端部分8を、プリンタユニット20の切り欠き部21aに挿入して、印字ヘッド22とプラテンローラ30との間を通す(図6)。それから、カバー60を、カバー軸部64を中心に開口部12に近づけるように回動させる。すると、連結部材71の連結突部73がカバー溝部75の溝78内を移動して、カバー60が開口部12にある程度近づいた時点で、連結突部73が突条77によって奥に向かって押し込まれて、連結部材71が前方から後方に向かって移動する。これにより、連結部材71の連結突部72が、支持部材溝部74の前方側端部から後方側端部に向けて支持部材溝部74内を移動して、これにともなって支持部材41が下方から上方に向けて移動する(図7)。そして、カバー60が開口部12に重なって開口部12が閉じられると、連結部材71が最も奥まで押し込まれて、連結突部72が支持部材溝部74の後方側端部に到達し、プラテンローラ30の爪部34と維持部材50の爪受け部52とが係合して、プラテンローラ30が近接位置に保持される。この時点でプラテンローラ30とプリンタユニット20との間にロール紙5の紙部7が挟持される。最後に、表示操作部13の紙送り操作に対応した操作ボタン15を押下して、プラテンローラ30を回転させて、ロール紙5の紙部7の始端部分8を排出口19から本体ケース10の外部に排出する(図8)。このようにして、タクシーメータ1にロール紙をセットする。
また、図8は、タクシーメータ1の開口部12を閉じた状態を示しており、この状態から開口部12を開くときは、解除レバー55を、前方上方に引き上げる。すると、維持部材50のロックレバー51が、図中時計回りに回動されて、爪部34と爪受け部52との係合が解除される。すると、重力によってプラテンローラ30が上方から下方に移動し、連結部材71の連結突部72が、支持部材溝部74の後方側端部から前方側端部に移動する。これにより、連結部材71が後方から前方に向けて移動し、連結部材71の連結突部73によってカバー溝部75の突条77がカバー60の内側から外側に向けて押されて、カバー60が、カバー軸部64を中心にして開口部12から離れるように回動されて、開口部12が開かれる。
以上より、本発明によれば、本体ケース10の前面11に設けられた開口部12を開閉するカバー60に、前記本体ケース10の前面11より外側に張り出すとともに前記開口部12と相対する内面側からロール紙5が挿入されるロール紙収容空間61と、前記ロール紙収容空間61の両側壁61aに互いに対向して配された、前記ロール紙5のコア6を回転自在に支持するロール紙支持部62と、前記カバー60の下部に配されるとともに前記開口部12の下縁近傍に軸支されて前記カバー60を回動自在に前記本体ケース10に取り付けるカバー軸部64と、が設けられているので、ロール紙5を収容するための収容空間をケースの内部に設ける必要がなく、その分、プリンタユニット20及びプラテンローラ30を開口部12近傍に配置することができ、そのため、プリンタユニット20とプラテンローラ30との間により容易にロール紙5の始端部分8を通すことができ、作業性を向上できる。また、カバー軸部64を中心に開口部12を開くようにカバー60を回動させたときにカバー60の内面が上方を向き、そのため、ロール紙収容空間61が上方を向いて、そこに落とし込むようにしてロール紙5を挿入することができ、身をかがめて開口部をのぞき込むことなくロール紙収容空間61に容易にロール紙5を装填でき、作業性を向上できる。
また、前記カバー60の前記開口部12を閉じる回動動作に連動して、前記移動機構40が前記プラテンローラ30を前記近接位置に移動させるように、前記カバー60と前記支持部材41とを連結する連結機構70が設けられているので、この連結機構70によって、カバー60を回動させて開口部12を閉じるのと同時に、プラテンローラ30を近接位置に移動させてプラテンローラ30とプリンタユニット20との間隔を狭めてロール紙5を狭持させることができ、そのため、ロール紙5のセット作業において、手作業などによりプラテンローラ30をプリンタユニット20に近接させる作業工程を省略でき、作業性を向上できる。また、車載用情報機器の構成部品を外部に引き出すことなくロール紙5をセットできるので、簡素な構成となりコストを低く抑えることができるとともに、破損しにくくすることができる。
本実施形態において、移動機構40は、プラテンローラ30をプリンタユニット20に対して上下方向に接離するものであったが、これに限らず、例えば、移動機構が一対のアームを備え、該一対のアームのそれぞれの基端が本体ケースの上方の内面に回動可能に取り付けられ、且つ、それぞれの先端の間に回転可能にプラテンローラを支持して、プラテンローラをスイング移動可能にするなど、プラテンローラを近接位置と離間位置とに亘って移動可能であれば、移動機構の構成は任意である。また、連結機構についても、例えば、上述した一対のアームとカバー60とのそれぞれに回動可能に支持される連結棒を備えて、カバー60の回動に応じて一対のアームをスイング移動して、プラテンローラを近接位置と離間位置とに移動させるようにするなど、カバーの開口部を閉じる回動動作に連動して移動機構がプラテンローラを近接位置に移動させるものであれば、連結機構の構成は任意である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 タクシーメータ(車載用情報機器)
5 ロール紙
6 コア(芯)
7 紙部
8 始端部分
10 本体ケース(ケース)
11 前面
12 開口部
20 プリンタユニット
30 プラテンローラ
40 移動機構
41 支持部材
45 移動規制部材
50 維持部材
51 ロックレバー
55 解除レバー
60 カバー
61 ロール紙収容空間
62 ロール紙支持部
64 カバー軸部
69 カバー軸受け部
70 連結機構
71 連結部材
74 支持部材溝部
75 カバー溝部

Claims (1)

  1. (a)前面に開口部が設けられた箱状のケースと、(b)前記ケースの内部に前記開口部と相対して配されたプリンタユニットと、(c)前記ケースの内部に前記プリンタユニットと相対して配されたプラテンローラと、(d)前記プラテンローラを、前記プリンタユニットに近接した近接位置及び前記近接位置より前記プリンタユニットから離れた離間位置に亘って移動させる移動機構と、(e)前記開口部を開閉するカバーと、を有し、前記プリンタユニットと前記プラテンローラとの間にロール紙を挟み、前記プラテンローラを回転させて前記ロール紙を移動させつつ前記プリンタユニットによって前記ロール紙に画像記録を形成する車載用情報機器において、
    前記カバーには、
    前記ケースの前面より外側に張り出すとともに前記開口部と相対する内面側からロール紙が挿入されるロール紙収容空間と、
    前記ロール紙収容空間内で前記ロール紙の芯を回転可能に支持するロール紙支持部と、
    前記カバーの下部に配されるとともに前記開口部の下縁近傍に軸支されて前記カバーを回動可能に前記ケースに取り付けるカバー軸部と、が設けられ、そして、
    前記カバーの前記開口部を閉じる回動動作に連動して前記移動機構が前記プラテンローラを前記近接位置に移動させるように、前記カバーと前記移動機構とを連結する連結機構が設けられている
    ことを特徴とする車載用情報機器。
JP2009013899A 2009-01-26 2009-01-26 車載用情報機器 Active JP5277003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009013899A JP5277003B2 (ja) 2009-01-26 2009-01-26 車載用情報機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009013899A JP5277003B2 (ja) 2009-01-26 2009-01-26 車載用情報機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010167731A JP2010167731A (ja) 2010-08-05
JP5277003B2 true JP5277003B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=42700322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009013899A Active JP5277003B2 (ja) 2009-01-26 2009-01-26 車載用情報機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5277003B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6033042B2 (ja) * 2012-11-01 2016-11-30 矢崎エナジーシステム株式会社 タクシーメータ及びタクシーメータシステム
JP6435848B2 (ja) 2014-12-22 2018-12-12 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0286476A (ja) * 1988-09-22 1990-03-27 Canon Inc 記録装置
JP2546432B2 (ja) * 1990-10-30 1996-10-23 ブラザー工業株式会社 ファクシミリ
JP4814140B2 (ja) * 2007-03-29 2011-11-16 矢崎総業株式会社 プリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010167731A (ja) 2010-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6414704B1 (en) Printer installable in small space
US9381756B2 (en) Tape cassette
KR100208926B1 (ko) 복수의 인쇄수단을 구비한 인쇄장치
JP4694871B2 (ja) プリンタ装置
CN203805516U (zh) 带盒
US20080135674A1 (en) Rolled sheet support mechanism and printer
JP2008265200A (ja) プリンタ装置
CN101554963B (zh) 馈送器单元、片材馈送装置和成像设备
JP5277003B2 (ja) 車載用情報機器
JP4069076B2 (ja) 直方体形のハウジングと印刷装置とを備えたタコグラフ
US20140186088A1 (en) Printer
JP2016047616A (ja) サーマルプリンタモジュールおよびサーマルプリンタ
JP4814140B2 (ja) プリンタ
EP2853405B1 (en) Drawer type thermal printer
EP2084011B1 (en) Printer and extractable module therefor
JP2007210133A (ja) プリンタ付き機器
JP2021154718A (ja) 印字ユニット及びサーマルプリンタ
JP3764336B2 (ja) カセット式プリンタ
JP3617146B2 (ja) 印刷装置
JP6287168B2 (ja) 巻取装置および印刷巻取システム
JP6291716B2 (ja) テープカセット
CN101863169A (zh) 辊卷状记录介质的近端检测装置及打印机
JP3742555B2 (ja) カセット式プリンタ
JP3742556B2 (ja) カセット式プリンタ
JP3769224B2 (ja) ロール紙の支持構造およびプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111129

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120926

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120927

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5277003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250