JP3764336B2 - カセット式プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール紙に印字を行なうカセット式プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ロール紙に印字を行なうプリンタとしては、従来、プリンタ単体として成り立っている構造のものばかりでなく、例えば、電子秤装置に組み込まれてラベルやレシートを発行する構造のものや、電子キャッシュレジスタに組み込まれてレシート発行やジャーナル記録を行なう構造のもの等、いわゆるビルトインタイプのものがある。
【0003】
このようなプリンタでは、いずれの方式のプリンタであっても、ロール紙の交換作業の容易化や装置全体の小型化及び薄型化が望まれることが多い。特に、ビルトインタイプのプリンタでは、プリンタを収納する機器、例えば電子秤装置や電子キャッシュレジスタ等の外形サイズや内部スペースにプリンタの容積が大きな影響を与えることから、より一層の小型化及び薄型化が望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ロール紙の交換作業や各部の保守作業の容易化という観点からすると、従来のプリンタは、そのような作業の作業性が良好とはいえないのが現実である。例えば、従来のプリンタ、特に、電子秤装置や電子キャッシュレジスタにビルトインされたプリンタでは、プリンタカバーを開けてロール紙の交換作業や各部の保守作業を行なうような構造のものが一般的である。ところが、このような構造のものでは、一般的に、ロール紙のセット作業に際してプラテンと印字ヘッドとの間にロール紙を通さなければならないためにロール紙の交換作業が煩雑であり、また、印字ヘッドの周辺構造が複雑であるために保守作業が容易でないという問題がある。
【0005】
また、前述したように、従来のプリンタ、特に、電子秤装置や電子キャッシュレジスタ等の機器にビルトインされたプリンタでは、プリンタカバーを開けてロール紙の交換作業や各部の保守作業を行なうような構造のものが一般的である。ところが、プリンタカバーの取り付け位置によっては、そのような機器のレイアウトに望ましくない制限をもたらすことがある。例えば、電子秤装置にビルトインされたプリンタに着目すると、プリンタカバーが機器の側面に着脱自在に取り付けられているとすると、ロール紙の交換作業や各部の保守作業のために機器の側方にある程度の設置スペースを確保しなければならないという問題がある。また、電子秤装置にビルトインされたプリンタにおいて、プリンタカバーが機器の上面に着脱自在に取り付けられているとすると、プリンタカバーの上方に秤皿を配置しにくいという問題がある。この場合、プリンタカバーの上方に秤皿を配置すると、ロール紙の交換作業や各部の保守作業の作業性が低下してしまう。
【0006】
本発明の目的は、ロール紙の交換作業や各部の保守作業の容易化を図ることである。
【0007】
本発明の別の目的は、ロール紙の交換作業や各部の保守作業に際して必要な操作の操作性を良好にすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のカセット式プリンタの発明は、本体ケースと、前記本体ケースに対して引き出し自在に設けられたカセット保持部と、前記カセット保持部に対してその引出方向と直交する略水平軸回りに回動自在に支持され、その回動自由端に印字ヘッドが取り付けられた印字ヘッドホルダと、前記カセット保持部が前記本体ケースに収納された収納位置では前記印字ヘッドを印字位置に位置付け、前記カセット保持部が前記本体ケースから最大限引き出された最大引出位置では前記印字ヘッドを跳ね上げるように前記印字ヘッドホルダを回動させる跳上げ手段と、前記カセット保持部に対して引き出し自在に設けられ、用紙収納部を有するカセットと、前記用紙収納部よりも手前側で前記印字ヘッドホルダの回動軸と平行な軸回りに回転自在に前記カセットに取り付けられ、前記カセットが前記カセット保持部に収納された状態では前記印字位置で前記印字ヘッドに対面するプラテンと、前記カセット保持部が前記収納位置から前記最大引出位置に移動するまでの区間は前記カセット保持部と前記カセットとを結合させ、前記カセット保持部が前記最大引出位置に位置付けられた状態では前記カセット保持部と前記カセットとの結合を解除するラッチ機構と、略水平に前記印字ヘッドに設けられた位置決め軸と、前記カセット保持部が前記収納位置に移動する過程で前記位置決め軸を位置決め保持して前記印字ヘッドを前記印字位置に位置付ける前記カセットに設けられた位置決め溝とを有し、前記位置決め溝に位置決め保持された前記位置決め軸は、前記用紙収納部から前記印字ヘッドに至る間で前記印字ヘッドに干渉しないようにロール紙を案内するガイド軸として機能する位置決めガイド機構と、を具備する。
【0009】
したがって、本体ケースにカセット保持部が収納されてカセット保持部にカセットが収納されている状態からカセットを引き出すと、カセットとカセット保持部とはラッチ機構によって結合されているためにカセット保持部もカセットに伴い本体ケースから引き出される。カセット保持部が最大引出位置まで引き出されると、ラッチ機構はカセット保持とカセットとの結合を解除するため、カセット保持部はその最大引出位置に位置付けられたままカセットがカセット保持部から引き出される。この際、カセット保持部が最大引出位置まで引き出された状態では、跳上げ手段によって印字ヘッドホルダが回動させられ、印字ヘッドが跳ね上げられる。そこで、カセット保持部からカセットを引き出した状態又は引き抜いた状態で、用紙収納部に対するロール紙のセット作業や各部の保守作業を容易に行なうことが可能となる。また、カセット保持部が最大引出位置まで引き出された状態では印字ヘッドが跳ね上げられ、しかもカセットは単独で引き出し及び押し込み可能となるため、その際に必要な力が軽くて済む。これにより、軽快な操作感が得られ、カセットの引き出し及び押し込みに際しての操作性が良好となる。
【0010】
また、引き出されたカセットを、最大引出位置を越えて押し込むと、ラッチ機構によってカセットはカセット保持部と結合する。この状態でカセットを更に押し込むと、カセット保持部が収納位置に向けて移動するため、跳上げ手段によって印字ヘッドホルダが回動し、印字ヘッドを印字位置に位置付ける。この際、印字ヘッドに設けられた位置決め軸がカセットに設けられた位置決め溝に位置決め保持され、プラテンに対して印字ヘッドが正確に位置決めされる。しかも、位置決め軸が位置決め溝に位置決め保持される過程で、用紙収納部に収納されてプラテンの上に引き出されたロール紙の経路が位置決め軸によって定められる。これにより、カセットを引き出し、その用紙収納部に収納したロール紙をプラテンの上に引き出した状態でカセットを押し込むだけという簡単な操作によって、ロール紙の交換作業が行われる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のカセット式プリンタにおいて、前記カセットは、前記プラテンを両側から支持する一対の板金を備え、これらの板金に前記位置決め溝が形成されている。
【0012】
したがって、プラテンの支持部材と印字ヘッドの位置決め部材とが同一の板金となり、プラテンに対する印字ヘッドの位置決め精度が向上する。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のカセット式プリンタにおいて、前記板金間の間隔は、前記位置決め軸が挿脱される部分が広げられている。
【0014】
したがって、位置決め軸が位置決め溝に挿入されるに際し、板金に構造物がぶつかりにくくなる。逆にいうと、位置決め軸方向における各部の位置精度の許容度が大きくなる。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のカセット式プリンタにおいて、前記印字ヘッドは、ラインサーマルプリンタヘッドであり、前記印字ヘッドホルダは、前記印字ヘッドが前記プラテンに弾発的に当接するように前記印字ヘッドの先端側を弾性的に支持し、前記位置決め軸は、前記印字ヘッドの後端側に配置されている。
【0016】
したがって、プラテンに対する印字ヘッドの弾発力を適宜設定することによって、プラテンに対するラインサーマルプリンタヘッドの当接圧が最適な当接圧に設定される。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のカセット式プリンタにおいて、前記本体ケースと前記印字ヘッドホルダとの間には、前記カセット保持部が前記収納位置に移動する過程で前記プラテンと前記印字ヘッドとの間の弾発力を強めるように前記印字ヘッドホルダを前記プラテンに近接する方向に変位させるヘッドカム機構が設けられている。
【0018】
したがって、ヘッドカム機構のカム作用によって、プラテンに対する印字ヘッドの当接圧が強められる。このような当接圧は、ヘッドカム機構のカム作用を適宜設定することで、任意に設定可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、電子秤装置への適用例である。
【0020】
図1は、電子秤装置の斜視図である。この電子秤装置1は、扁平筐体状のハウジング2の上面全体に秤皿3を有し、正面左側にタッチパネル付きのディスプレイ4、正面右側にプリンタ5を有している。
【0021】
ディスプレイ4はチルト可能である。このため、図1に示すような状態から、ディスプレイ4をチルトさせてその下縁をハウジング2の下面よりも下方に延出させることが可能である。これは、ハウジング2の設置部6を例えば図示しないショーケースの上面に載置して電子秤装置1を設置し、ディスプレイ4をショーケースの上面よりも下方に位置付けるような使用態様を考慮しての構造である。
【0022】
図1に示すように、プリンタ5は、ラベルやレシートを発行するための発行口101をハウジング2の正面に有する。この発行口101は、ハウジング2の一部を構成する上カバー102と下カバー103とによって形成されている。上カバー102及び下カバー103はプリンタ5にネジ止めされている。
【0023】
プリンタ5について詳細に説明する。
【0024】
まず、プリンタ5の概略構造を図2ないし図7に基づいて説明する。図2ないし図7は、プリンタ5の斜視図であり、図2はカセット及びカセット保持部が共に収納された状態を示す斜視図、図3はカセット保持部が僅かに引き出された状態を示す斜視図、図4はカセット保持部がさらに引き出された状態を示す斜視図、図5はカセット保持部が最大引出位置まで引き出された状態を示す斜視図、図6はカセットがさらに引き出された状態を示す斜視図、図7はカセットが引き抜かれた状態を示す斜視図である。
【0025】
プリンタ5は、その概略構造として、板金によって形成された本体ケース201に対し、カセット保持部202が引出自在に収納され、このカセット保持部202にカセット203が引出自在に収納されて構成されている。カセット保持部202は、印字ヘッドとしてのラインサーマルプリンタヘッド204を跳上げ自在に有し(図3〜図7参照)、固定刃構造のカッタ205を有する(図2参照)。カセット203は、図示しないロール紙を収納保持する用紙収納部206と、プラテン207と、ラベル剥離板208と、台紙巻取り軸209とを有する(図3〜図7参照)。
【0026】
次いで、カセット203の詳細構造を図8ないし図11に基づいて説明する。図8はカセット203の右側面を示す斜視図、図9はその左側面を示す斜視図である。
【0027】
カセット203は、全体が樹脂モールドによる一体成形品であり、その前部にはハウジング2の一部を構成する下カバー103が着脱自在に取り付けられている。この下カバー103も樹脂モールドの一体成形品である。そして、カセット203は、その後方に用紙収納部206を位置させ、前方にプラテン207及びラベル剥離板208を位置させ、中央部に台紙巻取り軸209を位置させている。また、カセット203の内部一側部には取付壁210が設けられ、この取付壁210と対向する他側部には開放部211が形成されている。取付壁210は、プラテン207、ラベル剥離板208及び台紙巻取り軸209を片持ち状態で支持する構造体であり、開放部211は切欠構造である。
【0028】
用紙収納部206は、ロール紙を収納保持し得る凹部形状をしており、このような用紙収納部206には樹脂モールド成形された1枚のサイドフェンス212がスライド自在に取り付けられている。つまり、用紙収納部206では、カセット203の取付壁210から金属製の2本の支持シャフト213が立設されており、これらの支持シャフト213はサイドフェンス212に形成された2つの嵌合穴に嵌合している。これにより、サイドフェンス212は、2本の支持シャフト213にスライド自在に支持されており、スライド移動することによって用紙収納部206に収納保持可能なロール紙の幅を規制している。
【0029】
また、カセット203は、用紙収納部206の近傍に位置させて、用紙収納部206に収納保持された図示しないロール紙を案内するための2本のガイド軸GSが支持シャフト213と平行に設けられている。
【0030】
図10はプラテン207、ラベル剥離板208及び台紙巻取り軸209を一体化する片持ちユニットが取り外されたカセット203の右側面を示す斜視図、図11はその左側面を示す斜視図である。
【0031】
プラテン207、ラベル剥離板208及び台紙巻取り軸209は、図10及び図11に示すように、1枚の板金214に支持されて片持ちユニット215を構成している。プラテン207及びラベル剥離板208の自由端は、更に別の補助板金216に支持されて位置決め精度の向上及び剛性確保が図られている。片持ちユニット215において、プラテン207及び台紙巻取り軸209は回転自在に取り付けられており、片持ちユニット215には、それらのプラテン207及び台紙巻取り軸209に対する動力伝達機構を構成するギヤ列217が設けられている。これらのギヤ列217は、図11に示すように、板金214において、プラテン207、ラベル剥離板208及び台紙巻取り軸209が取り付けられている側面と反対側の側面に配列されている。
【0032】
このような片持ちユニット215は、カセット203の取付壁210にネジ止めされて取り付けられている。この場合、カセット203の取付壁210は、ギヤ列217を収納するギヤカバー218を有しており、したがって、ギヤ列217がギヤカバー218に収納された状態で片持ちユニット215が取付壁210に取り付けられている。こうして片持ちユニット215が取付壁210に取り付けられた状態において、プラテン207、ラベル剥離板208及び台紙巻取り軸209は、カセット203の引き出し及び押し込み方向と直交する略水平軸に沿って配置されることになる。
【0033】
ここで、ラベル剥離板208の近傍には、板金214と板金としての補助板金216との間にラベル剥離板と平行して1本のラベル保持シャフト219が取り付けられている。そして、このラベル保持シャフト219には2つのラベル規制部材220が取り付けられており、そのうちの1つのラベル規制部材220はスライド自在である。これらのラベル規制部材220は、ラベル剥離板208によって図示しない台紙から剥離された図示しないラベルの側部を規制し、これによってラベルの蛇行を防止するための構造物である。ここで、図8ないし図11中、ラベル規制部材220は3つ示されているが、中央に示すラベル規制部材220と右側に示すラベル規制部材220とは同一のものであり、その移動範囲を示すために2つ図示している。
【0034】
また、板金となる板金214及び補助板金216には、ラインサーマルプリンタヘッド204を位置決め保持するために用いられる位置決め溝311が形成されている。そして、これらの位置決め溝311が形成されている部分では、板金214と補助板金216との間の対向間隔が徐々に広げられている。これらの位置決め溝311によるラインサーマルプリンタヘッド204の位置決め保持構造に付いては後述する。
【0035】
次いで、本体ケース201とカセット保持部202とカセット203とそれらが保持する構造部品との間の構造的な関連性を図12ないし図19に基づいて説明する。この場合、図1ないし図11も必要に応じて用いながら説明する。図12はカセット203及びカセット保持部202が共に収納された状態を示す右側面図、図13はカセット203及びカセット保持部202が僅かに引き出された状態を示す右側面図、図14はカセット203及びカセット保持部202が更に引き出されてカッタ205が待避位置に位置付けられた状態を示す右側面図、図15はカセット203及びカセット保持部202が更に引き出された状態を示す右側面図、図16はカセット保持部202が最大引出位置まで引き出された状態を示す右側面図、図17はカセット203が引き抜かれた状態を示す右側面図、図18はラインサーマルプリンタヘッド204が印字位置から脱落した状態での位置決めガイド機構とヘッドカム機構との側面図、図19はラインサーマルプリンタヘッド204が印字位置に位置付けられた状態での位置決めガイド機構とヘッドカム機構との側面図である。
【0036】
カセット保持部202(図4〜図7参照)において、ラインサーマルプリンタヘッド204は印字ヘッドホルダ221の先端部の回動自在なリンクに弾性的に保持されている。ここでの弾性力は、コイルスプリングであるヘッドスプリングHS(図18及び図19参照)により付与されている。より詳細には、図18及び図19に示すように、ラインサーマルプリンタヘッド204は、ヘッド取付体301にヘッド本体302が固定された構造物であり、ヘッド取付体301が印字ヘッドホルダ221に取り付けられている。その取り付け構造としては、ヘッド取付体301の先端上面から上方に突出する取付シャフト303が印字ヘッドホルダ221の取付孔304に挿入された状態で、取付シャフト303がその先端部に固定されたEリング305によって抜け止めされている、というものである。そして、ヘッド取付体301と印字ヘッドホルダ221との間には、取付シャフト303を覆うようにヘッドスプリングHSが介在されており、これによって印字ヘッドホルダ221にラインサーマルプリンタヘッド204が弾性的に保持されている。
【0037】
ここで、ラインサーマルプリンタヘッド204は、その先端部が印字ヘッドホルダ221に弾性的に保持されているに過ぎない。このため、ラインサーマルプリンタヘッド204がプラテン207に当接する印字位置においてラインサーマルプリンタヘッド204を位置決めする位置決め構造が必要となる。本実施の形態では、そのような位置決め構造として、ヘッド取付体301に位置決め軸312が設けられている。この位置決め軸312は、プラテン207と平行に配置され、ラインサーマルプリンタヘッド204がプラテン207に当接する印字位置において、板金214と補助板金216とに形成された位置決め溝311に嵌合して位置決め保持される。これにより、ラインサーマルプリンタヘッド204は、印字位置に位置付けられると、位置決め軸312が位置決め溝311に位置決め保持された状態でヘッドスプリングHSに押圧され、これによって図示しない発熱素子列がプラテン207に押し付けられる。ここに、ラインサーマルプリンタヘッド204を位置決め保持する位置決めガイド機構313が構成されている。
【0038】
印字ヘッドホルダ221は、カセット保持部202の引き出し及び押し込み方向と直交する略水平軸であるホルダシャフト222に回動自在に取り付けられた板金製のアーム状部材である。このような印字ヘッドホルダ221は、その先端部の回動自在なリンクにラインサーマルプリンタヘッド204を支持しており、後端側の位置変化に応じてラインサーマルプリンタヘッド204の姿勢制御が可能な構造となっている。そこで、本実施の形態では、印字ヘッドホルダ221の後端側の位置を制御することによって、カセット保持部202のスライド移動に伴うラインサーマルプリンタヘッド204の跳上げ動作を実現している。つまり、印字ヘッドホルダ221の一対の後端側にはそれぞれカムフォロワ223が取り付けられており、これらのカムフォロワ223は本体ケース201の両側壁に形成された溝カム224に係合している。この溝カム224の形状は、カセット保持部202の引き出し動作に伴いラインサーマルプリンタヘッド204が跳ね上げられる方向に印字ヘッドホルダ221を回動させ、カセット保持部202の押し込み動作に伴いラインサーマルプリンタヘッド204をプラテン207に当接する印字位置に復帰させる方向に印字ヘッドホルダ221を回動させるような制御を行ない得るように決められている。ここに、カセット保持部202が本体ケース201から最大限引き出された最大引出位置ではラインサーマルプリンタヘッド204を跳ね上げるように印字ヘッドホルダ221を回動させる跳上げカム構造の跳上げ手段225が形成されている。
【0039】
また、印字ヘッドホルダ221は、その先端部にホルダシャフト222と平行な回動軸回りに回動自在のリンク部材226を有しており、このリンク部材226にはカッタ205が固定されている。これにより、カッタ205は、ラインサーマルプリンタヘッド204の近傍の用紙切断位置とラインサーマルプリンタヘッド204から離反する待避位置とに移動自在であり、ここに、カッタ保持機構227が構成されている。そして、リンク部材226と印字ヘッドホルダ221の先端部との間には、それらの両側部に位置させて2本のコイルスプリングSPが張設状態で掛け渡されている。これにより、リンク部材226は、コイルスプリングSPによって、ラインサーマルプリンタヘッド204から離反する方向に向けて付勢されている。そして、リンク部材226には、その上面両側部に、一対のカム228が形成されており、本体ケース201にはそれらのカム228に対応するカムフォロワ229が形成されている。このカムフォロワ229は、本体ケース201の上面を構成する板金状の構造体の裏面である。
【0040】
カム228とカムフォロワ229とは、カセット保持部202が収納位置に位置付けられている場合には(図2及び図12参照)、カム228がカムフォロワ229に当接してリンク部材226をラインサーマルプリンタヘッド204に近接する方向に回動させ、カセット保持部202が有る程度引き出された後にはカムフォロワ229からカム228が脱落するような配置関係に形成されている。
【0041】
これにより、カセット保持部202が収納位置に位置付けられている場合には、コイルスプリングSPの付勢力に抗してリンク部材226がラインサーマルプリンタヘッド204に近接し、カッタ205がラインサーマルプリンタヘッド204の近傍の用紙切断位置に位置付けられる(図12参照)。これに対し、カムフォロワ229からカム228が脱落した後は、コイルスプリングSPの付勢力によってリンク部材226が引っ張られ、リンク部材226がラインサーマルプリンタヘッド204から離反する方向に回動し、カッタ205がラインサーマルプリンタヘッド204から離反した待避位置に位置付けられる(図13〜図17参照)。これにより、カッタカム構造のカッタ位置制御機構230が構成されている。そこで、印字ヘッドホルダ221には、用紙切断位置に位置するカッタ205を露出させ、待避位置に位置するカッタ205を覆うカッタカバー231が取り付けられている。
【0042】
また、側面から見てカム228の裏側には、ラインサーマルプリンタヘッド204のヘッド取付体301の上面に位置させて、左右一対のカム306が取り付けられている(図3、図4、図18及び図19参照)。これらのカム306は、カムフォロワ229とのカム作用によって、印字ヘッドホルダ221の回動自在なリンクに支持されたラインサーマルプリンタヘッド204に対して押圧力を付与する構造である。つまり、カム306は、カセット保持部202が収納位置に位置付けられている場合に、カムフォロワ229との間のカム作用によって、ラインサーマルプリンタヘッド204をプラテン207の方向に変位させ、これによってヘッドスプリングHSの撓み量を増大させてプラテン207に対するラインサーマルプリンタヘッド204の当接力を強くするように機能する。ここに、カセット保持部202の収納位置への移動に従いラインサーマルプリンタヘッド204をプラテン207への当接力を強める方向に付勢するヘッドカム機構232が構成されている。
【0043】
ここで、リンク部材226には、カム228及びカム306が左右一対設けられているため、一対のカム228及びカム306の間にはスペースが形成される。そこで、本実施の形態では、このスペースを利用してラインサーマルプリンタヘッド204の図示しない配線ケーブルを折りたたみ状態で収納している。
【0044】
次いで、図12ないし図17は、カセット保持部202及びカセット203が引き出される過程を順に示している。このようなカセット保持部202及びカセット203の引き出し過程において、カセット保持部202は、その最大引出位置(図16および図17参照)に引き出されるまではカセット203に連結されてカセット203と共に引き出され、カセット保持部202が最大引出位置に到った後はカセット203が単独で引き出し可能なように構成されている。逆に、カセット保持部202及びカセット203の押し込み時には、カセット203は、最大引出位置に位置するカセット保持部202に達するまでは単独で押し込み可能であり、最大引出位置に位置するカセット保持部202に達した後はカセット保持部202に連結されてこのカセット保持部202を伴い押し込み移動可能なように構成されている。このようなカセット保持部202とカセット203との連結を可能とする構造がラッチ機構233である。以下、ラッチ機構233について説明する。
【0045】
カセット保持部202の後部には、その引き出し及び押し込み方向と直交する略水平軸回りに回動自在にラッチ部材234が取り付けられている。このラッチ部材234は、第1の方向(図12〜図17中、FDで示す)に回動することによってカセット203に設けられた図示しない係合孔に係合する第1の係合部235と、第1の方向とは反対の第2の方向(図12〜図17中、SDで示す)に回動することによってカセット保持部202の最大引出位置において本体ケース201に設けられた図示しない係合孔に係合する第2の係合部236とを備える。このようなラッチ部材234は、カセット203の移動軌跡中に配置された当接部237を備える。この当接部237は、カセット保持部202に対してカセット203が押し込まれた場合、カセット203の後部の当接によってラッチ部材234を第1の方向に回動させる役割を果たす。つまり、押し込まれたカセット203が当接部237に当接するとラッチ部材234が第1の方向に回動し、第1の係合部235がカセット203に設けられた図示しない係合孔に係合してカセット保持部202とカセット203とが結合された状態となる。この状態を、図12ないし図15に示す。したがって、カセット保持部202が収納位置から最大引出位置に到る区間においては、カセット保持部202とカセット203とが連結された状態となる。また、ラッチ部材234は、図示しない付勢部材によって第2の方向に付勢されている。これにより、カセット保持部202が最大引出位置に到った場合には、第2の方向に付勢されているラッチ部材234が第2の方向に回動し、本体ケース201に設けられた係合孔に第2の係合部236が落ち込んでカセット保持部202が本体ケース201に係合する(図16及び図17参照)。
【0046】
次いで、本体ケース201は、その内側壁に、カセット203に取り付けられた片持ちユニット215の補助板金216の底部を支持する自由端支持部238を有する。つまり、この自由端支持部238は、直接的に支持する補助板金216を支持することによってこの補助板金216に取り付けられたプラテン207及びラベル剥離板208の自由端を支持する。
【0047】
図20は、カセット203及びカセット保持部202が共に収納された状態でのロール紙の案内経路を示す右側面図である。本実施の形態のプリンタ5は、図20に示すように、用紙収納部206に収納されたロール紙を、用紙収納部206に設けられた2本のガイド軸GSの上部から位置決め軸312の下部を経てプラテン207とラインサーマルプリンタヘッド204との間に案内する案内経路321(一点鎖線で示す)を形成するように、各部が位置付けられている。つまり、プリンタ5においては、カセット203の用紙収納部206に収納保持した図示しないロール紙をプラテン207の上方まで引き出し、そのままカセット203を閉じることにより、ラインサーマルプリンタヘッド204に設けられた位置決め軸312が、ロール紙をラインサーマルプリンタヘッド204に干渉させないようにロール紙を案内する。この意味では、位置決め軸312は、ロール紙のガイド軸としても機能する。
【0048】
このような構成において、本実施の形態の電子秤装置1は、例えば、秤皿3に載せた品物の重量を計量してその計量結果を印字したラベルをプリンタ5によって印字し発行口101から発行したり、品物の計量値に基づいてその品物の値段を求め、レシートを印字して発行口101から発行したりするというように利用される。
【0049】
プリンタ5においては、例えば、用紙収納部206に感熱紙であるロール紙が収納される場合には、そのロール紙にラインサーマルプリンタヘッド204により所定事項を印字して発行口101から発行する。発行された印字済みのロール紙は、カッタ205で切断可能である。また、用紙収納部206にロール紙状のラベル用紙が収納される場合には、その台紙部分をラベル剥離板208で屈曲させて台紙巻取り軸209に巻き取らせ、ラベル剥離板208によって台紙から剥離分離された印字済みのラベルを発行口101から発行される。
【0050】
ここで、プリンタ5において、用紙の交換作業や保守作業のためのカセット203の引き出し及び押し込み動作について説明する。まず、本体ケース201にカセット保持部202が収納されてカセット保持部202にカセット203が収納されている状態からカセット203を引き出すと、カセット203とカセット保持部202とはラッチ機構233によって結合されているためにカセット保持部202もカセット203に伴い本体ケース201から引き出される。カセット保持部202が最大引出位置まで引き出されると、ラッチ機構233はカセット保持部202とカセット203との結合を解除するため、カセット保持部202はその最大引出位置に位置付けられたままカセット203がカセット保持部202から引き出される。
【0051】
この際、カセット保持部202が最大引出位置まで引き出された状態では、跳上げ手段225によって印字ヘッドホルダ221が回動させられ、ラインサーマルプリンタヘッド204が跳ね上げられる。しかも、カセット203には、プラテン207、ラベル剥離板208及び台紙巻取り軸209が片持ち状態で設けられ、カセット203においてこれらを片持ちする取付壁210と対面する側は開放部211となっている。そこで、カセット保持部202からカセット203を引き出した状態又は引き抜いた状態で、用紙収納部206に対するロール紙のセット作業、プラテン207及びラベル剥離板208を経由させての台紙巻取り軸209に対する台紙のセット作業、各部の保守作業等を容易に行なうことが可能となる。
【0052】
また、跳上げ手段225によって印字ヘッドホルダ221が回動してラインサーマルプリンタヘッド204が跳ね上げられた場合(図5〜図7、図14〜図17)、リンク部材226と共にカッタ205がコイルスプリングSPに付勢されてラインサーマルプリンタヘッド204から離反する方向に回動し、これによってカッタ205はカッタカバー231に覆われる。これにより、ラインサーマルプリンタヘッド204の引き出しながらの跳上げによってその周辺が外部に露出したとしても、オペレータの手が不用意にカッタ205に触れてしまうような事故が防止され、安全性が確保される。
【0053】
ここで、カセット保持部202からカセット203を引き出した状態又は引き抜いた状態で行なう用紙収納部206に対するロール紙のセット作業に際しては、サイドフェンス212をスライド移動させることで、実際に使用するロール紙の幅に用紙収納部206の用紙収納幅を合わせ、ロール紙の側面位置を規制することができる。
【0054】
ロール紙の交換作業に際しては、用紙収納部206にセットしたロール紙をプラテン207の上方まで引き出し、この状態で、カセット203を押し込む。すると、図16に示す状態から図15、図14、図13及び図12に示す状態へと状態が遷移する。このような状態遷移の過程で、最大引出位置に位置するカセット保持部202に設けられたラッチ機構233の当接部277にカセット203の後端部が当接してラッチ部材234が回動し、ラッチ部材234は本体ケース201に設けられた係合孔との係合を解除すると共にカセット保持部202とカセット203とを結合させる。これにより、カセット保持部202がカセット203と共に本体ケース201に押し込まれる。
【0055】
この際、カセット保持部202が押し込まれるに従い、跳上げ手段225が印字ヘッドホルダ221を回動させ、これによって跳上げられていたラインサーマルプリンタヘッド204がプラテン207に当接する印字位置に向けて下降する。すると、ラインサーマルプリンタヘッド204に設けられている位置決め軸312も下降し、カセット203の板金214及び補助板金216に形成された位置決め溝311に嵌合し位置決めされる。この際、板金214と補助板金216との間の対向間隔は、位置決め溝311の部分において徐々に広げられていることから、位置決め溝311に対する位置決め軸312の挿入動作に際してラインサーマルプリンタヘッド204が板金214や補助板金216にぶつかってしまうことがなく、位置決め軸312の軸方向に対する遊びや精度誤差が許容される。これにより、ラインサーマルプリンタヘッド204が位置決め保持され、プラテン207に対する図示しない発熱素子列の正確な位置合わせがなされる。この場合、位置決め溝311は、プラテン207を支持する板金214及び補助板金216に形成されているため、プラテン207に対する発熱素子列の位置合わせ精度が良好である。
【0056】
また、ラインサーマルプリンタヘッド204に設けられている位置決め軸312は、その下降動作に際し、ロール紙を案内してロール紙を張設させる。これにより、ラインサーマルプリンタヘッド204に設けられた位置決め軸312が、ロール紙をラインサーマルプリンタヘッド204に干渉させないようにロール紙を案内する。
【0057】
このように、本実施の形態において、ラインサーマルプリンタヘッド204に設けられている位置決め軸312は、ラインサーマルプリンタヘッド204の位置決め機能とロール紙の案内機能とを果たす。つまり、単一の位置決め軸312が2つの機能を奏することになる。
【0058】
さらに、カセット203が押し込まれる場合には、図13に示す状態から図12に示す状態に状態が遷移する。これにより、ラインサーマルプリンタヘッド204の裏面に設けられたカム306は、カムフォロワ229との間のカム作用によって、プラテン207に対してラインサーマルプリンタヘッド204を当接するよう機能する。これにより、ラインサーマルプリンタヘッド204がプラテン207にバランス良く当接し、印字品質が高品質に維持される。
【0059】
次いで、カセット保持部202が最大引出位置まで引き出された状態ではラインサーマルプリンタヘッド204が跳ね上げられ、しかもカセット203は単独で引き出し及び押し込み可能となるため、その際に必要な力が軽くて済む。これにより、軽快な操作感が得られ、カセット203の引き出し及び押し込みに際しての操作性が良好となる。
【0060】
また、ラッチ機構233や跳上げ手段225は、いずれも簡単な機構的な構造でそれぞれの作用を実現していることから、構造の簡略化を図ることができる。
【0061】
さらに、プラテン207及びラベル剥離板208はカセット203に片持ち状態で取り付けられているが、これらのプラテン207及びラベル剥離板208の自由端は、補助板金216を介して自由端支持部238に支持されている。これにより、印字に際して台紙巻取り軸209の回転駆動による力がかかるプラテン207及びラベル剥離板208に剛性が確保される。特に、プラテン207の支持剛性が確保されることは、印字品質を高品質に維持するのに役立つ。
【0062】
加えて、カセット203に設けられたギヤ列217はギヤカバー218に覆われている。これにより、ギヤ列217の鋭利な部分にオペレータの手が触れることが無くなり、安全性が確保される。
【0063】
【発明の効果】
請求項1記載のカセット式プリンタの発明は、本体ケースと、前記本体ケースに対して引き出し自在に設けられたカセット保持部と、前記カセット保持部に対してその引出方向と直交する略水平軸回りに回動自在に支持され、その回動自由端に印字ヘッドが取り付けられた印字ヘッドホルダと、前記カセット保持部が前記本体ケースに収納された収納位置では前記印字ヘッドを印字位置に位置付け、前記カセット保持部が前記本体ケースから最大限引き出された最大引出位置では前記印字ヘッドを跳ね上げるように前記印字ヘッドホルダを回動させる跳上げ手段と、前記カセット保持部に対して引き出し自在に設けられ、用紙収納部を有するカセットと、前記用紙収納部よりも手前側で前記印字ヘッドホルダの回動軸と平行な軸回りに回転自在に前記カセットに取り付けられ、前記カセットが前記カセット保持部に収納された状態では前記印字位置で前記印字ヘッドに対面するプラテンと、前記カセット保持部が前記収納位置から前記最大引出位置に移動するまでの区間は前記カセット保持部と前記カセットとを結合させ、前記カセット保持部が前記最大引出位置に位置付けられた状態では前記カセット保持部と前記カセットとの結合を解除するラッチ機構と、略水平に前記印字ヘッドに設けられた位置決め軸と、前記カセット保持部が前記収納位置に移動する過程で前記位置決め軸を位置決め保持して前記印字ヘッドを前記印字位置に位置付ける前記カセットに設けられた位置決め溝とを有し、前記位置決め溝に位置決め保持された前記位置決め軸は、前記用紙収納部から前記印字ヘッドに至る間で前記印字ヘッドに干渉しないようにロール紙を案内するガイド軸として機能する位置決めガイド機構と、を具備するので、用紙収納部に対するロール紙のセット作業や各部の保守作業の容易化を図ることができ、その操作性も良好にすることができる。また、位置決め軸が印字ヘッドの位置決め機能とロール紙の案内機能とを奏することから、単一の位置決め軸による複合的な機能が得られ、機能及び部品の共用化による構造の簡略化やコストの低減を図ることができる。
【0064】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のカセット式プリンタにおいて、前記カセットは、前記プラテンを両側から支持する一対の板金を備え、これらの板金に前記位置決め溝が形成されているので、プラテンの支持と印字ヘッドの位置決めとを同一の板金によって行うことができるため、プラテンに対する印字ヘッドの位置決め精度を向上させることができる。
【0065】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のカセット式プリンタにおいて、前記板金間の間隔は、前記位置決め軸が挿脱される部分が広げられているので、位置決め軸が位置決め溝に挿入されるに際し、板金に構造物がぶつかりにくくすることができ、位置決め軸方向における各部の位置精度の許容度を増大させることができる。
【0066】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のカセット式プリンタにおいて、前記印字ヘッドは、ラインサーマルプリンタヘッドであり、前記印字ヘッドホルダは、前記印字ヘッドが前記プラテンに弾発的に当接するように前記印字ヘッドの先端側を弾性的に支持し、前記位置決め軸は、前記印字ヘッドの後端側に配置されているので、プラテンに対する印字ヘッドの弾発力を適宜設定することによって、プラテンに対するラインサーマルプリンタヘッドの当接圧を容易に最適な当接圧に設定することができ、したがって、印字品質を向上させることができる。
【0067】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のカセット式プリンタにおいて、前記本体ケースと前記印字ヘッドホルダとの間には、前記カセット保持部が前記収納位置に移動する過程で前記プラテンと前記印字ヘッドとの間の弾発力を強めるように前記印字ヘッドホルダを前記プラテンに近接する方向に変位させるヘッドカム機構が設けられているので、ヘッドカム機構のカム作用を適宜設定することで、プラテンに対する印字ヘッドの当接圧を容易に設定することができ、したがって、印字品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態として、電子秤装置への適用例を示す全体の斜視図である。
【図2】カセット及びカセット保持部が共に収納された状態を示す斜視図である。
【図3】カセット保持部が僅かに引き出された状態を示す斜視図である。
【図4】カセット保持部がさらに引き出された状態を示す斜視図である。
【図5】カセット保持部が最大引出位置まで引き出された状態を示す斜視図である。
【図6】カセットがさらに引き出された状態を示す斜視図である。
【図7】カセットが引き抜かれた状態を示す斜視図である。
【図8】カセットの右側面を示す斜視図である。
【図9】カセットの左側面を示す斜視図である。
【図10】プラテン、ラベル剥離板及び台紙巻取り軸を一体化する片持ちユニットが取り外されたカセットの右側面を示す斜視図である。
【図11】プラテン、ラベル剥離板及び台紙巻取り軸を一体化する片持ちユニットが取り外されたカセットの左側面を示す斜視図である。
【図12】カセット及びカセット保持部が共に収納された状態を示す右側面図である。
【図13】カセット及びカセット保持部が僅かに引き出された状態を示す右側面図である。
【図14】カセット及びカセット保持部が更に引き出されてカッタが待避位置に位置付けられた状態を示す右側面図である。
【図15】カセット及びカセット保持部が更に引き出された状態を示す右側面図である。
【図16】カセット保持部が最大引出位置まで引き出された状態を示す右側面図である。
【図17】カセットが引き抜かれた状態を示す右側面図である。
【図18】印字ヘッドが印字位置から脱落した状態での位置決めガイド機構とヘッドカム機構との側面図である。
【図19】印字ヘッドが印字位置に位置付けられた状態での位置決めガイド機構とヘッドカム機構との側面図である。
【図20】カセット及びカセット保持部が共に収納された状態での用紙の案内経路を示す右側面図である。
【符号の説明】
201 本体ケース
202 カセット保持部
203 カセット
204 印字ヘッド(ラインサーマルプリンタヘッド)
206 用紙収納部
207 プラテン
214 板金
216 板金(補助板金)
221 印字ヘッドホルダ
225 跳上げ手段
232 ヘッドカム機構
233 ラッチ機構
311 位置決め溝
312 位置決め軸
313 位置決めガイド機構

Claims (5)

  1. 本体ケースと、
    前記本体ケースに対して引き出し自在に設けられたカセット保持部と、
    前記カセット保持部に対してその引出方向と直交する略水平軸回りに回動自在に支持され、その回動自由端に印字ヘッドが取り付けられた印字ヘッドホルダと、
    前記カセット保持部が前記本体ケースに収納された収納位置では前記印字ヘッドを印字位置に位置付け、前記カセット保持部が前記本体ケースから最大限引き出された最大引出位置では前記印字ヘッドを跳ね上げるように前記印字ヘッドホルダを回動させる跳上げ手段と、
    前記カセット保持部に対して引き出し自在に設けられ、用紙収納部を有するカセットと、
    前記用紙収納部よりも手前側で前記印字ヘッドホルダの回動軸と平行な軸回りに回転自在に前記カセットに取り付けられ、前記カセットが前記カセット保持部に収納された状態では前記印字位置で前記印字ヘッドに対面するプラテンと、
    前記カセット保持部が前記収納位置から前記最大引出位置に移動するまでの区間は前記カセット保持部と前記カセットとを結合させ、前記カセット保持部が前記最大引出位置に位置付けられた状態では前記カセット保持部と前記カセットとの結合を解除するラッチ機構と、
    略水平に前記印字ヘッドに設けられた位置決め軸と、前記カセット保持部が前記収納位置に移動する過程で前記位置決め軸を位置決め保持して前記印字ヘッドを前記印字位置に位置付ける前記カセットに設けられた位置決め溝とを有し、前記位置決め溝に位置決め保持された前記位置決め軸は、前記用紙収納部から前記印字ヘッドに至る間で前記印字ヘッドに干渉しないようにロール紙を案内するガイド軸として機能する位置決めガイド機構と、
    を具備するカセット式プリンタ。
  2. 前記カセットは、前記プラテンを両側から支持する一対の板金を備え、これらの板金に前記位置決め溝が形成されている請求項1記載のカセット式プリンタ。
  3. 前記板金間の間隔は、前記位置決め軸が挿脱される部分が広げられている請求項2記載のカセット式プリンタ。
  4. 前記印字ヘッドは、ラインサーマルプリンタヘッドであり、前記印字ヘッドホルダは、前記印字ヘッドが前記プラテンに弾発的に当接するように前記印字ヘッドの先端側を弾性的に支持し、前記位置決め軸は、前記印字ヘッドの後端側に配置されている請求項1記載のカセット式プリンタ。
  5. 前記本体ケースと前記印字ヘッドホルダとの間には、前記カセット保持部が前記収納位置に移動する過程で前記プラテンと前記印字ヘッドとの間の弾発力を強めるように前記印字ヘッドホルダを前記プラテンに近接する方向に変位させるヘッドカム機構が設けられている請求項4記載のカセット式プリンタ。
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