JP5273790B2 - 電動アクチュエータの滑り案内機構と電動アクチュエータ - Google Patents
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Description
又、請求項2による電動アクチュエータの滑り案内機構は、請求項1記載の電動アクチュエータの滑り案内機構において、上記ガイドピースは上記移動体側に保持されていて、上記移動体の移動と共に移動するように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による電動アクチュエータの滑り案内機構は、請求項1記載の電動アクチュエータの滑り案内機構において、上記ガイドピースは上記ベースの軸方向長さに略相当する長さで設置され、上記移動体の移動と共に移動しないように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による電動アクチュエータは、請求項1〜請求項3の何れかに記載の電動アクチュエータの滑り案内機構を備えたことを特徴とするものである。
又、請求項2による電動アクチュエータの滑り案内機構は、請求項1記載の電動アクチュエータの滑り案内機構において、上記ガイドピースの両端部は縮径されていてクラウニング部となっているので、簡単な構成で上記効果を得ることができる。
又、請求項3による電動アクチュエータの滑り案内機構は、請求項2記載の電動アクチュエータの滑り案内機構において、上記ガイドピースの軸方向の任意箇所は縮径されていてクラウニング溝部となっているので、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項4による電動アクチュエータの滑り案内機構は、請求項1記載の電動アクチュエータにおいて、上記ガイドピースの表面には上記凹部として機能する複数個のディンプルが形成されているので、上記と同等の効果を奏することができる。
尚、上記ガイドピースとしては、上記移動体側に保持されていて、上記移動体の移動と共に移動するように構成される場合、上記ベースの軸方向長さに略相当する長さで設置され、上記移動体の移動と共に移動しないように構成される場合、等様々な構成が想定される。
まず、ベース1があり、このベース1はその横断面形状がU字形状をなしている。又、上記ベース1は二分割されていて、図4に示すように、第1ベース要素3と第2ベース要素5とから構成されている。上記第1ベース要素3は、図4に示すように、その横断面形状がL字状をなしていて、一方、上記第2ベース要素5は、図4に示すように、I字状をなしている。そして、これら第1ベース要素3と第2ベース要素5とを組立・固定することにより、U字形状のベース1を構成しているものである。
尚、ベース1の組立・固定の手順等については追って詳細に説明する。
又、各構成部品の材質であるが、ベース1はアルミニウム製、ベアハウジング7はアルミニウム製、モーターカバ9はステンレス製、ナット部材23とガイドピース35は樹脂製、滑りねじ部材15は鋼製、ロッド43はアルミニウム製である。
尚、各構成部品の材質にいてはこれを特に限定するものではない。
まず、電動アクチュエータとしての通常の作用を説明する。駆動モータ11を正転・逆転させることにより、滑りねじ部材15が同方向に回転する。この滑りねじ部材15の回転によって、ナット部材23とスライダ25が、図1、図2中左右何れかの方向に移動する。上記スライダ25の移動によって、そこに連結・固定されているロッド43がベース1に対して出没することになる。そして、例えば、ロッド43に任意の機器等を搭載しておくことにより、該機器を往復動させることができるものである。
図6(a)に示すように、電動アクチュエータの組立時に、ガイドピース35の外径(d1)を計測する。
次に、図6(b)に示すように、ガイドピース35、35の代わりに、基準ピース51、51を設置する。例えば、滑り案内機構29の隙間を10μmに設定する場合には、ガイドピース35の外径(d1)に対して5μmだけ太い基準ピース51を使用する。
まず、電動アクチュエータの構成を複雑化させることなく、且つ、各構成部品の高精度化を要求されることもなく、滑り案内機構29の隙間量の調整・設定が可能になった。これは、ベース1を第1ベース要素3と第2ベース要素5に分割し、組立時に簡単な隙間調整・設定作業を実行しながら、第1ベース要素3と第2ベース要素5を連結・固定するだけで、滑り案内機構29の隙間量の調整・設定が可能になったからである。
それによって、各構成部品に対する高精度化も不要となるので、構成部品の製造が簡単になると共にコストの低減を図ることができる。
又、各構成部品に寸法のバラツキがあっても、そのバラツキに左右されることなく、滑り案内機構29の隙間量を所望の隙間量に調整・設定することができるものである。
又、本実施の形態におけるガイドピース35であるが、クラウニング部35a、35aを備えているので、摺動部材(スライダ25、ベース1、ガイドピース35)の摩耗を軽減させて、その寿命の延長を図ることができる。
又、クラウニング部35a、35aがグリス溜まりとして機能することになるので、摺面における油膜切れを防止して、所望の潤滑性能を長期にわたって維持することができる。
又、上記クラウニング部35a、35aの部分においては、相手側平面、具体的には、スライダ25のスライダ側溝33の平面面、ベース側溝31の平面との間に角度が発生するため、グリスの粘度、相対速度によって動圧が発生する(例えば、図5中矢印aで示すような方向への動圧)。通常、この種の滑り案内の機構では境界潤滑となるが、上記動圧が発生することにより流体潤滑効果が得られ、それによって、摩耗を効果的に抑制して寿命の延長を図ることができる。
又、滑り案内機構29の隙間量の調整・設定に際しては、ガイドピース35に対して所定量太い基準ピース51を使用することにより、隙間量を所定量に容易に調整・設定することができる。
すなわち、図8に示すように、まず、ベース1側をみてみると、左右内側面に1個ずつの円弧状のベース側溝31が形成されている。一方、スライダ25の左右外側面にも1個ずつのV字状のスライダ側溝33が形成されている。そし、上記ベース側溝31とスライダ側溝33との間には、ガイドピース35が内装されている。上記ガイドピース35は、前記第1の実施の形態におけるがガイドピースと同じものである。
このような構成でも、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
その他の構成は前記第1、第2の実施の形態の場合と同様であり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
まず、電動アクチュエータとしての通常の作用を説明する。駆動モータ11を正転・逆転させることにより、滑りねじ部材15が同方向に回転する。この滑りねじ部材15の回転によって、ナット部材23とスライダ25が、図9、図10中左右何れかの方向に移動する。上記スライダ25の移動によって、そこに連結・固定されているスライダプレート61も同方向に移動することになる。そして、例えば、スライダプレート61に任意の機器等を搭載しておくことにより、該機器を往復動させることができるものである。
このような構成でも、前記第1、第2の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
その他の構成は前記第1〜第3の実施の形態の場合と同じである。
又、クラウニング部35a、35aとクラウニング溝部35bがグリス溜まりとして機能することになるので、前記第1〜第3の実施の形態の場合以上に摺動面における油膜切れを防止して、所望の潤滑性能を長期にわたって維持することができる。
前記第1〜第4の実施の形態では、ベースをL字形状の第1ベース要素とI字形状の第2ベース要素とに二分割した構成を例に挙げて説明したが、それに限定されるものではない。例えば、三分割以上に分割する構成も想定される。又、分割の仕方についても図示したものに限定されるものではない。
又、前記第4の実施の形態においては、ガイドピースとして、円筒形状の中間位置の一箇所にクラウニング溝部を設けた構成を例にげて説明したが、それに限定されるものではなく、二箇所以上にクラウニング溝部を設けた構成も想定される。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
3 第1ベース要素
5 第2ベース要素
11 駆動モータ
15 滑りネジ部材
23 ナット部材
25 スライダ
29 滑り案内機構
31 V字溝
33 V字溝
35 ガイドピース
35a クラウニング部
35b クラウニング溝部
43 ロッド
Claims (4)
- ベース及び上記ベースに対して移動可能に設置された移動体との間にガイドピースを配置してなる電動アクチュエータの滑り案内機構において、
上記ガイドピースは潤滑油溜まりを形成すると共に動圧効果を発生させるための凹部を任意箇所に備えるものであり、
上記ガイドピースの両端部を縮径して上記凹部として機能するクラウニング部を設けると共に上記ガイドピースの軸方向の任意箇所を縮径して上記凹部として機能する環状のクラウニング溝部を設けており、
上記クラウニング部には傾斜面が形成されており、
上記クラウニング溝部の両端部には傾斜面が形成されていることを特徴とする電動アクチュエータの滑り案内機構。 - 請求項1記載の電動アクチュエータの滑り案内機構において、
上記ガイドピースは上記移動体側に保持されていて、上記移動体の移動と共に移動するように構成されていることを特徴とする電動アクチュエータの滑り案内機構。 - 請求項1記載の電動アクチュエータの滑り案内機構において、
上記ガイドピースは上記ベースの軸方向長さに略相当する長さで設置され、上記移動体の移動と共に移動しないように構成されていることを特徴とする電動アクチュエータの滑り案内機構。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載の電動アクチュエータの滑り案内機構を備えたことを特徴とする電動アクチュエータ。
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