JP5273373B2 - 巾木処理装置 - Google Patents
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Description
なお、鋳造後の成形されたワークには中子に連なる不要な巾木が突出しており、従来では、ワークから巾木が突出した状態で該ワークが次工程へ搬送され、作業者により巾木の処理作業が行われていた。しかしながら、その作業者による巾木の処理作業は非常に煩雑で作業者にとって負担となり問題であった。
これにより、作業者に負担をかけることなく、ワークの巾木を容易に処理することができる。
なお、本発明の巾木処理装置の各種態様およびそれらの作用については、以下の発明の態様の項において詳しく説明する。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項乃至(4)項の各々が、請求項1乃至4の各々に相当する。
(1)項の巾木処理装置では、ワークが離型されてパレット上に落下する際、ワークから離脱して落下する巾木をパレットの開口部を介して受け部材の受け部で受け止める。続いて、パレットが受け部材に対して相対移動すると、受け部上の巾木は受け部材の開口部に案内されて該開口部からガラ入れ缶等に落下する。
これにより、作業者に負担をかけることなくワークの巾木を容易に処理することができる。
(2)項の巾木処理装置では、爪部により巾木をワーク内の中子から容易に破断することができる。
(3)項の巾木処理装置では、受け部材の受け部上の巾木が容易にパレットの開口部に案内されて該開口部から落下される。
(4)項の巾木処理装置では、簡易な構成でパレット及び受け部材を初期状態に戻すことができる。
(5)項の巾木処理装置では、ワーク内の中子から破断した巾木を、パレットの傾斜部に沿ってパレットの開口部から受け部材の受け部上に案内することができる。
本発明の実施の形態に係る巾木処理装置1は、低圧鋳造機(図示略)に付設されるアンローダーに適用され、鋳造金型の上型2と下型(図示略)との間の位置と、ワーク3(例えば、シリンダヘッドの粗材)の取出位置とを往復運動して、離型したワーク3を上型2と下型(図示略)との間から取り出すと共にワーク3の巾木16を容易に離脱させて処理するものである。
本巾木処理装置1は、図1及び図2に示すように、鋳造金型の上型2から離型して落下するワーク3を載置して搬送するパレット4と、該パレット4の下面に当接されるように配設される受け部材5とから構成される。
また、本巾木処理装置1には、図2に示すように、ワーク3の取出位置にて、パレット4を受け部材5に対して相対移動させるべく、受け部材5の移動を規制するストッパ6が備えられている。さらに、パレット4と受け部材5との間には、パレット4が受け部材5に対して相対移動した状態(図2の状態)から初期状態(図1の状態)に戻すためのスプリング7が配置される。
ワーク載置部10の進退方向両側には爪部15が形成される。各爪部15は、各開口部11に臨むように湾曲しつつ上方に向かってそれぞれ突設されている。各爪部15は、ワーク3内の中子に連なる各巾木16に接触する位置に配置される。なお、爪部15は、その先端が巾木16の先端側になるべく接触するように配置した方が巾木16を容易に根元から破断することができる。
なお、ワーク載置部10にスプリング7の一端が接続されると共に、受け部材5の前進側端部に該スプリング7の他端が接続される。
まず、図1に示すように、鋳造後型開きされると、鋳造金型の上型2と下型との間に、パレット4及び受け部材5が図示しない駆動源により前進され、パレット4のワーク載置部10が上型2からのワーク3を受け止め可能な位置に配置された時点で停止される。
なお、初期状態におけるパレット4及び受け部材5は、受け部材5の各受け部17がパレット4の各開口部11から上方に露出するように配置される。
なお、パレット4は傾斜部12を備えているので、巾木16が傾斜部12上に落下した場合でも、その巾木16はパレット4の傾斜部12の傾斜面13に沿って滑り落ち、パレット4の開口部11から受け部材5の受け部17上に案内される。
次に、パレット4及び受け部材5を上型2と下型との間に進退させる前記駆動源を停止すると共にストッパ6を解除すれば、スプリング7によりパレット4及び受け部材5が初期状態(図1の状態)に戻り、パレット4のワーク載置部10上からワーク3が取り出されて、次の工程に進む。
その後、次の鋳造が完了して型開きされると、パレット4及び受け部材5が共に上型2と下型との間に前記駆動源により再び前進する。
これにより、ワーク3の巾木16の処理作業に関して、作業者は一切巾木16に触れることなく、巾木16をガラ入れ缶内に収容することができ、作業者への負担を大幅に軽減することができる。
Claims (4)
- 鋳造後にワークの巾木を処理する巾木処理装置であって、
該巾木処理装置は、鋳造金型から離型した前記ワークを載置するワーク載置部及び該ワーク載置部に隣接する部位を上下方向に開口した開口部を有するパレットと、
該パレットの下方に備えられ、ワークの離型時、ワークから離脱して落下する巾木を前記パレットの開口部を介して受け取る受け部及び該受け部に隣接する部位を上下方向に開口した開口部を有する受け部材とを備え、
前記受け部材の受け部上に落下した巾木は、前記パレットの前記受け部材に対する相対移動に伴って前記受け部材の開口部に案内されて該開口部から落下することを特徴とする巾木処理装置。 - 前記パレットには、前記ワークの離型時、前記巾木に接触して該巾木をワーク内の中子から破断する爪部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の巾木処理装置。
- 前記パレットを前記受け部材に対して相対移動させるべく、前記受け部材の移動を規制するストッパが備えられることを特徴とする請求項1または2に記載の巾木処理装置。
- 前記パレットと前記受け部材との間には、前記パレットを前記受け部材に対して相対移動させた状態から初期状態に戻すスプリングが配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の巾木処理装置。
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