JP5272979B2 - 電磁誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
の上面開口を覆い被加熱物が載置可能な天板と、本体ケース内で天板の下方に配置され、
同心円状の多重コイルから成る加熱コイル、及び加熱コイルを保持する加熱コイル保持部
材を有する加熱コイルユニットと、加熱コイル保持部材に加熱コイルの多重コイル間に略
同心円状に配置され、天板上に載置された被加熱物の温度を検知する複数の温度検知手段
とを備え、複数の温度検知手段の内、少なくとも1つは被加熱物から放射される赤外線を
検出する非接触式の赤外線センサで、天板は、被加熱物載置面の裏側に遮光性の塗装また
は印刷が施され、一部に赤外線が透過可能な非隠蔽部を設け、赤外線センサは天板の非隠
蔽部の下方に配置されていて、非隠蔽部近傍で赤外線センサより外側に位置する加熱コイ
ルの一部を覆う様に耐炎耐熱性繊維から成る、柔軟性を有する黒色の遮蔽体を取り付け、加熱コイル保持部材の赤外線センサと加熱コイルとの間の位置に、天板方向へ向ってリブを設け、遮蔽体の端部とリブの上端が接触するように配置したものである。
図1〜図3は、本実施の形態に係る電磁誘導加熱調理器1を示す図で、図1は、本実施の形態に係る電磁誘導加熱調理器の斜視図、図2は本実施の形態に係る天板を取り外した状態の電磁誘導加熱調理器の斜視図、図3は本実施の形態に係る電磁誘導加熱調理器の平面図である。なお、各図において同じ部分には同じ符号を付している。
本実施の形態に係る電磁誘導加熱調理器1は、図1に示すように、略矩形の本体ケース2に各種構成部品を収容した本体部Aの上に、天板部Bが設けられて構成されている。
上枠20は、全体が非磁性ステンレス板又はアルミ板の金属製板から額縁状に形成され、本体ケース2の上面開口部を塞ぐような大きさを有している。上枠20は、ネジ等の固定具で本体ケース2に固定されている。ここで、上枠20は額縁状ではない、両側枠がない前後に枠を設けた構成でもよく上枠20の構成は適宜選択可能である。
右通風口20R、中央通風口20C、左通風口20Lの上には、上方全体を覆うように全体に亘り無数の小さな連通口が形成された金属製平板状のカバー27が着脱自在に載せられている。カバー27は金属板に連通口用の小孔をプレス加工で形成したもの(パンチングメタルとも言う)の他に、金網や細かい格子状のものでも良い。何れにしても上方から使用者の指や異物等が右通風口20R、中央通風口20C、左通風口20Lに入らないようなものであればよい。
ドア9の中央開口部9Aには耐熱ガラス製の窓板が設置され、後述するグリル加熱室7の内部を視認できるようになっている。ドア9の開閉操作は、前方に突出した取っ手9Bを引き出し或いは押し込むことにより行う。
前面操作部12は、各加熱口及びグリル加熱室7を加熱する加熱源のすべての電源を一斉に投入・遮断する主電源スイッチ13と、左加熱口の通電とその通電量(火力)を設定する左操作ダイアル14Lと、右加熱口の通電とその通電量(火力)を設定する右操作ダイアル14Rとを備える。
また、左右の後部排気室10の間には、排気ダクト11が設けられている。排気ダクト11は、グリル加熱室7の後方に設けられた排気口(図示せず)と接続されており、グリル加熱室7内部の熱気や臭気を伴う空気を外部へ排出する。
また、上下仕切板22L、22Rには、それぞれ切欠部23が形成されており、後述する風路ユニット300を水平に設置する際にそれと衝突しないように設けられたものである。
なお、本実施の形態において、水平仕切板24は、本体ケース2の内部に水平に取り付けられているが、本体ケース2内をグリル加熱室7の上面位置で上下に区画するものであれば、水平仕切板24の一部又は全部が本体ケース2に対して、傾斜して設けられていてもよい。
左加熱源3Lは本体部Aの左側に、右加熱源3Rは本体部Aの右側に、加熱源5は本体部Aの左右中心線上で後部寄りに設けられている。
ファンケース32は、送風機30の翼部31を囲むようにして送風室32Aが形成され、送風室32Aの上端部には吸込口32Bが形成され、下端部には排気口32Cが形成されている。また、ファンケース32は、例えば2つのプラスチック製ケース32D、32Eを組み合わせてネジ等の固定具で結合されることで一体構造物として形成されている。
部品ケース33の上面図には、ファンケース32から排出される冷却風の流れる方向に沿って、回路基板41の上流側に第1排気口34が、下流側に第2排気口35が互いに離れた位置に形成されている。
第2排気口35は、部品ケース33内において冷却風の流れの最も下流側にあり、また、第1排気口34よりも大きな開口面積を有している。
なお、本実施の形態において、本発明の「冷却手段」は、ファンケース32とファンケース32からの冷却風を排出する部品ケース33に相当する。
加熱コイルユニット100は、加熱コイル110と、加熱コイル保持部材120及び遮蔽体130を備える。
加熱コイル110は、渦巻き状に0.1mm程度の金属、例えば銅の細い線を30本程度束にして、この束(以下、集合線という)を1本又は複数本撚りながら巻き、外形形状が円形になるようにして最終的に円盤形に成形されている。本実施の形態では、集合線を円盤形に成形した内加熱コイル110aと、この内加熱コイル110aの外側に間隔を置いて同心円状に設けた外加熱コイル110bを有する二重の加熱コイルを例に説明する。
さらに、熱伝導性と通気性が低いので、コイルの発熱の影響を接触式温度センサ150へ伝え難く、後述する風路ユニット300に設けられた噴出口303、304からの冷却風の影響を接触式温度センサ150へ及ぼし難いという特徴を有する。よって、遮蔽体130を取り付けることにより、接触式温度センサ150の温度検知性能を安定化できるという効果も得られる。なお、赤外線センサへの外乱の影響を受け難くするということと、遮蔽体130自体の視認性を低減させるということから、遮蔽体130の色は黒色が望ましい。
風路ユニット300は、全体がプラスチックで成型されてその上面に段差が設けられており、高い部分を高部位301、低い部分を低部位302と称する。本実施の形態では、高部位301と低部位302の高さの差は10mm程度である。
高部位301には、下方に配置された部品ケース33から排出される冷却風を噴出する複数個の噴出口303が形成されている。また、噴出口303には、その開口部分の約半分を覆うようにして風向板305が形成されている。この風向板305は、噴出口303から噴出される冷却風を後部排気室10の方へ導くべく、冷却風の噴き出し方向をコントロールするために設けられている。
低部位302には、下方に配置された部品ケース33から排出される冷却風を噴出する複数個の噴出口304が形成されている。高部位301の噴出口303と異なり、低部位302の噴出口304には風向板305が設けられていない。
通風空間311は、部品ケース33の第1排気口34と重複するように形成されている。したがって、第1排気口34から噴き出された冷却風は、通風空間311を経由して噴出口304から噴出されることとなる。
図6は、本実施の形態に係る赤外線センサユニットを分解した状態の斜視図である。
赤外線センサユニット200は、板金210と、上ケース220と下ケース240で構成されるケース250と、ケース250に収納された赤外線センサ装置230とを備える。
赤外線センサ231はサーモパイルとレンズを備えており、被加熱物から放射される赤外線検出信号を電圧として出力する。基板232は、増幅器や赤外線センサ231を制御する各種電子部品を備えており、赤外線センサ231から出力された電圧を増幅器により増幅し、被加熱物の温度情報を得る。被加熱物の温度情報は、回路基板41に備えられた制御回路に出力されて、加熱制御などに用いられる。
下ケース240は、四方を側壁241に囲まれていて上部が開口しており、その内部に赤外線センサ装置230を載置可能となっている。
上ケース220の挿通孔224、225の周囲には、上方に突出した略円形状の挿通孔リブ226、227がそれぞれ設けられている。挿通孔リブ226、227は、赤外線センサユニット200をネジ止めするネジ(図示せず)を挿通させたとき、該ネジとの間に所定の隙間が生じるよう、挿通孔224、225よりも大きい内径で構成されている。
図7(a)、(b)に示すように、赤外線センサユニット200は、加熱コイル保持部材120の裏側(加熱コイル110側の反対側)に、ネジ(図示せず)を用いて、赤外線センサ231が内加熱コイル110aと外加熱コイル110bの間で外加熱コイル110b寄りに取り付けられる。
図8に示すように、天板21の赤外線センサ231の直上にくる位置に非隠蔽部(窓部)3RW(3LW)が設けられている。
ユーザが主電源スイッチ13により電源を投入し、左操作ダイアル14L等により火力レベルや加熱時間などの加熱条件が設定されると、これらの情報が回路基板41の通電制御回路に入力され、加熱コイル110を駆動する駆動回路に駆動電圧が印加される。これにより、加熱コイル110に高周波電流が流れ、加熱コイル110からの高周波磁束により天板21に載置された鍋などの被加熱物が加熱される。
Claims (1)
- 上部が開口した箱状の本体ケースと、
前記本体ケースの上面開口を覆い被加熱物が載置可能な天板と、
前記本体ケース内で前記天板の下方に配置され、同心円状の多重コイルから成る加熱コイ
ル、及び前記加熱コイルを保持する加熱コイル保持部材を有する加熱コイルユニットと、
前記加熱コイル保持部材に前記加熱コイルの多重コイル間に略同心円状に配置され、前記
天板上に載置された被加熱物の温度を検知する複数の温度検知手段と、を備え、
複数の前記温度検知手段の内、少なくとも1つは被加熱物から放射される赤外線を検出す
る非接触式の赤外線センサで、
前記天板は、被加熱物載置面の裏側に遮光性の塗装または印刷が施され、一部に赤外線が
透過可能な非隠蔽部を設け、前記赤外線センサは前記天板の前記非隠蔽部の下方に配置さ
れていて、前記非隠蔽部近傍で前記赤外線センサより外側に位置する前記加熱コイルの一
部を覆う様に耐炎耐熱性繊維から成る、柔軟性を有する黒色の遮蔽体を取り付け、前記加熱コイル保持部材の前記赤外線センサと前記加熱コイルとの間の位置に、天板方向へ向ってリブを設け、前記遮蔽体の端部と前記リブの上端が接触するように配置したことを特徴とする電磁誘導加熱調理器。
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