JP5068276B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
また、調理器本体内で正面に向けてスピーカーを配置した場合、スピーカーの後方には加熱部などの制御基板があり、導波管を設けるスペースだけ、制御基板を小さくしたり、制御基板の配置も制約され、制御基板は冷却が必要であり、風路構成にも影響するという問題もあった。
さらに、調理器本体内で正面に向けてスピーカーを配置した場合、スピーカーの前方には操作部があり、操作部の操作性の向上のために表示部や操作ボタンが設けられており、スペースに制約があるため、音声基板をスピーカーの近くに置くのが難しいという問題もあった。
また、調理器本体内で正面に向けてスピーカーを配置した場合、音が前面から出てくるので、正面からは聞き易いが、調理中は耳位置は調理器本体上方となるため聞きずらくなるという問題もあった。
本発明はかかる問題点を解決するためになされたもので、デッドスペースを活用して音質が良くなる大きなスピーカーを配置することを可能として音質の向上を図り、音の聞こえ方が従来のように前からではなく本体全体から聞こえるようにスピーカーを配置した加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明の実施の形態の加熱調理器は、図1に示すように、略矩形の調理器本体1を中心に構成されている。調理器本体1の上面には天板部2があり、調理器本体1の上面以外の周囲は筐体3により囲まれている。
トッププレート22の上面には、図1に示すように、左右のIHコイル6,中央加熱源7のおおまかな位置を示す円形の案内マーク6M、7Mが、それぞれ印刷等の方法で表示されている。
このグリル加熱室8の前面開口はドア19によって開閉自在に覆われ、ドア19は前後方向に移動自在になるようにグリル加熱室8に支持機構によって保持されている。ドア19の開閉操作は前方に突出した取っ手19Aによって行うことができる。
その各ファンケース15は吸気口14と連通している。また、各部品ケース16と各IHコイル6との間には冷却ダクト(図示省略)が配置させられている。
従って、吸気口14から吸い込まれた冷却風は、冷却ユニット17を介して冷却ダクトよりIHコイル6に吹き出され、部品ケース16内の回路基板及びIHコイル6が冷却され、その後に電源基板9と制御基板10を冷却した後に排気ダクト14から外部に放出される。
調理器本体1の左右両側の前面にプラスチック製の左前面操作パネル32L、右前面操作パネル32Rが取り付けられており、これら左右の前面操作パネル32L、32Rが前面操作部30となっている。
この右前面操作パネル32Rには、左右のIHコイル6、中央加熱源7の全ての電源を一斉に投入・遮断しうる主電源スイッチの操作ボタン33と、右のIHコイル6の通電とその通電量(火力)を制御する右操作ダイヤル34Rとが設けられている。
また、左前面操作パネル32Lには、左のIHコイル6の通電とその通電量(火力)を制御する左操作ダイヤル34Lが設けられている。
右火力設定用操作部35及び左火力設定用操作部37の下方には、左、右のIHコイル6による電磁調理における制御温度を1度ずつ加算的又は減算的に設定する温度調節スイッチの操作ボタンが横一列に設けられている。
また、中央操作部37の下方には、グリル加熱室8のヒーターの通電を開始したり、停止したりする操作ボタン及びグリル加熱室8のヒーターによるグリル調理における制御温度を1度ずつ加算的又は減算的に設定する温度調節スイッチの操作ボタンが横一列に設けられている。
これら操作部35〜37の操作ボタン38は、図2に示すように、後述する前部品ホルダー40に設けられた細長い基板39に一列にボタン群として設けられている。
その統合液晶表示装置42は、左右のIHコイル6、中央加熱源7及びグリル加熱室8のヒータ等の通電状態(火力や時間等)を入力したり、確認したりすることができる。
また、左右の液晶表示装置43Lと43Rは、タイマー調理の左右のIHコイル6におけるタイマースイッチを操作すると、そのスタート時点からの経過時間が計測されて数字で表示される。
この前部品ケース50は、上面が開放した透明プラスチック製の下ダクト51と、この下ダクト51の上面開口を塞ぐように密閉する蓋となる透明プラスチック製の上ダクト52とから構成されている。
また、下ダクト51の中央に統合液晶表示装置42を取り付けた液晶カバー53が配設され、下ダクト51の左右に液晶表示装置43Lと43Rをそれぞれ取り付けた基板54L、54Rが配置されている。
上ダクト52の天井面には、中央に統合液晶表示窓55が、また左右には液晶表示窓部56L、56Rがそれぞれ設置されている。
さらに、下ダクト51の底部下面には、これらカバー取付ボス58に隣接して2つの基板取付ボス59が設けられている。なお、1つのカバー取付ボス58は基板取付ボスを兼ねる。
60は4つのスピーカー受片57に支持されるスピーカー、61は2つの基板取付ボス59と基板取付ボスを兼ねるカバー取付ボス58に取り付けられる音声基板で、音声基板61とスピーカー60とはリード線62で接続される。
64は凹状のスピーカーカバーで、内部底面に環状スピーカー押え65を有し、環状スピーカー押え65の中心にボイスコイル押え66を有し、外側にネジ穴を有する3つの取付部材67を有している。
まず、下ダクト51の底部下面が上を向くように下ダクト51を作業台に設置する。次に、下ダクト51の底部下面に設けられている4つのスピーカー受片57にスピーカー60のコーン保持枠60aの周縁を支持させる。
また、下ダクト51の底部下面に設けられている2つの基板取付ボス59に音声基板51をネジ(図示省略)で取り付ける。このとき、音声基板51のリード線52をスピーカー60に接続する。
そして、1つのカバー取付ボス58は基板取付ボス59を兼ねるため、スピーカーカバー64によってスピーカー60が固定されるときに音声基板51も下ダクト51に固定される。
下ダクト51の底部下面に取り付けられたスピーカーカバー64は、下ダクト51を水平仕切板12から間隔をおいて設置する役目も果たしている。
そこで、この実施の形態では、水平仕切板12と前部品ケース50の底面との間の隙間に音を上下向き(振動板が上下方向に振動することをいう)とする横向きにスピーカー60を配置するようにしたので、デッドスペースの活用を図ることができ、構成部品に共振し、調理器本体1の天面が鳴っているように聞こえるものである。
また、前部品ケース50を構成する下ダクト51の底部下面に音が上下向きとする横向きにスピーカー60が取り付けられているので、下ダクト51の底部下面を超えない範囲までスピーカー60の径を大きくすることができ音質の向上を図ることができる。
また、下ダクト51の底部下面にスピーカーカバー64によって音を上下向きとする横向きにスピーカー60が取り付けられているので、スピーカーカバー64がスピーカー・エンクロージャの役目を果たし、調理器本体1の前面側にスピーカー・エンクロージャが無くなることで、制御基板面積を大きく取れ、制御基板冷却風路も大きく取れることとなった。
さらに、上面操作部31の操作ボタン38を有する前部品ケース50の底面に、スピーカー60、音声基板31、スピーカーカバー64を一体に組み付けるようにしたため、ユニット化でき、組付性・メンテナンス性が向上する。即ち、スピーカー60、音声基板31、スピーカーカバー64を一体に組み付けた前部品ケース50の組付け、取り替えで済むからである。
Claims (4)
- グリル加熱室が形成されている調理器本体と、
調理器本体の上面に設けられた天板部と、
調理器本体内をグリル加熱室の上面位置で上下に区画する水平仕切板と、
調理器本体内で、水平仕切板の上方に配設された少なくとも1つの加熱源と、
調理器本体内で、水平仕切板の前側上方に配設され、内部に各種電気・電子部品を収容する前部品ケースと、
該前部品ケースの底面と前記水平仕切板との間の隙間に、音を上下向きとする横向きに配置されたスピーカーと、
を備えたことを特徴とする加熱調理器。 - 前記スピーカーは、前記前部品ケースの底面に取り付け固定されたスピーカーカバーによって覆われていることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
- 前記スピーカーカバー内に音声基板が配設されていることを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
- 前記前部品ケースの底面に前記スピーカー、前記音声基板及び前記スピーカーカバーを一体に組み付けるようにしたことを特徴とする請求項3記載の加熱調理器。
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