JP5272487B2 - ドットマトリクス型の表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特にコレステリック液晶を使用し、第1ステップでプレーナ状態またはフォーカルコニック状態に初期化した後、第2ステップでプレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在する状態にすることにより階調表示を行うドットマトリクス型の表示装置に関する。
液晶ディスプレイのようなドットマトリクス型の表示素子が、テレビ受像機やコンピュータシステムのモニタとして広く使用されている。ドットマトリクス型の表示素子は、平行に配列された複数のスキャンラインと、スキャンラインと垂直に交差するように配置された複数のデータラインを有し、複数のスキャンラインと複数のセグメントラインの交差部に画素が形成される。表示する画像の書込みは、スキャンラインに順次スキャンパルスを印加し、スキャンパルスの印加に同期して複数のセグメントラインに1ライン分のデータを出力することにより行われる。
近年、各企業および大学などにおいて、電子ペーパーの開発が盛んに進められている。電子ペーパーの利用が期待されている応用分野として、電子書籍を筆頭に、モバイル端末機器のサブディスプレイやICカードの表示部など、多様な応用形態が提案されている。その電子ペーパーの有力な方式の1つに、コレステリック液晶がある。コレステリック液晶は、半永久的な表示保持(メモリ性)や鮮やかなカラー表示、高コントラスト、高解像度といった優れた特徴を有している。
コレステリック液晶は、カイラルネマティック液晶とも称されることがあり、ネマティック液晶にキラル性の添加剤(カイラル材)を比較的多く(数十%)添加することにより、ネマティック液晶の分子がらせん状のコレステリック相を形成する液晶である。
図1は、コレステリック液晶の状態を説明する図である。図1の(A)および(B)に示すように、コレステリック液晶を利用した表示素子10は、上側基板11と、コレステリック液晶層12と、下側基板13と、を有する。コレステリック液晶には、図1の(A)に示すように入射光を反射するプレーナ状態と、図1の(B)に示すように入射光を透過するフォーカルコニック状態と、があり、これらの状態は、無電界下でも安定してその状態が保持される。
プレーナ状態の時には、液晶分子のらせんピッチに応じた波長の光を反射する。反射が最大となる波長λは、液晶の平均屈折率n、らせんピッチpから次の式で表される。
λ=n・p
一方、反射帯域Δλは、液晶の屈折率異方性Δnにより大きく異なる。
プレーナ状態の時には、入射光が反射するので「明」状態、すなわち白を表示することができる。一方、フォーカルコニック状態の時には、下側基板13の下に光吸収層を設けることにより、液晶層を透過した光が吸収されるので「暗」状態、すなわち黒を表示することができる。
次に、コレステリック液晶を利用した表示素子の駆動方法を説明する。
図2は、一般的なコレステリック液晶の電圧−反射特性の一例を示している。横軸は、コレステリック液晶を挟む電極間に所定のパルス周期で印加されるパルス電圧の電圧値(V)を表し、縦軸はコレステリック液晶の反射率(%)を表している。図2に示す実線の曲線Pは、初期状態がプレーナ状態のコレステリック液晶の電圧−反射率特性を示し、破線の曲線FCは、初期状態がフォーカルコニック状態のコレステリック液晶の電圧−反射率特性を示す。
図2において、電極間に所定の高電圧VP100(例えば±36V)を印加して、コレステリック液晶に相対的に強い電界を形成すると、液晶分子のらせん構造は完全にほどけて、すべての分子が電界の方向に従うホメオトロピック状態になる。次に、液晶分子がホメオトロピック状態の時に、印加電圧をVP100から所定の低電圧(例えば、VF0=±4V)に急激に低下させて、液晶中の電界を急激にほぼゼロにすると、液晶のらせん軸は電極に垂直になり、らせんピッチに応じた光を選択的に反射するプレーナ状態になる。
一方、電極間に所定の低電圧VF100b(例えば、±24V)を印加し、コレステリック液晶中の相対的に弱い電界を形成すると、液晶分子のらせん構造が完全には解けない状態になる。この状態において、印加電圧をVF100bから低電圧VF0に急激に低下させて、液晶中の電界を急激にほぼゼロにするか、あるいは強い電界を印加し緩やかに電界を除去した場合は、液晶分子のらせん軸が電極に平行になり、入射光を透過するフォーカルコニック状態になる。
また、中間的な強さの電界を印加し、急激に電界を除去すると、プレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在し、中間調の表示が可能となる。
ここで、図2に示す曲線Pにおいて、破線枠A内では、印加する電圧パルスの電圧値を高くするに従ってフォーカルコニック状態の割合を増加させてコレステリック液晶の反射率を低下させることができる。また、図2に示す曲線PおよびFCにおいて、破線枠B内では、印加する電圧値を低くするに従ってコレステリック液晶の反射率を低下させることができる。
中間調を表示するためには、A領域またはB領域を利用する。A領域を利用する場合には、画素を初期化してプレーナ状態にした後に、VF0とVF100aの間の電圧パルスを印加して一部をフォーカルコニック状態にする。また、B領域を利用する場合には、画素を初期化してフォーカルコニック状態にした後に、VF100bとVP0の間の電圧パルスを印加して一部をプレーナ状態にする。
以上説明した電圧応答特性に基づく駆動方法の原理を、図3および図4を参照して説明する。図3の(A)、図4の(A)および(C)は電圧パルスの波形を示す。図3の(B)、図4の(B)および(D)は、図3の(A)、図4の(A)および(C)の電圧パルスをそれぞれ印加した時のパルス応答特性を示す。図3の(A)は、電圧値が±36Vで、パルス周期が数十msの電圧パルスを示す。図4の(A)は、オン(ON)時の電圧値が±20Vで、オフ(OFF)時の電圧値が±10Vで、パルス周期が2msの電圧パルスを示す。図4の(C)は、オン(ON)時の電圧値が±20Vで、オフ(OFF)時の電圧値が±10Vで、パルス周期が1msの電圧パルスを示す。図3の(B)、図4の(B)および(D)において、横軸は電圧(V)を表し、縦軸は反射率(%)を表す。図3の(B)の電圧−反射率特性は、図2の曲線PおよびFCを模式化して示し、図4の(B)および(D)の電圧−反射率特性は、図2の曲線Pのみを模式化して示す。ここで使用する電圧パルスは、液晶の駆動パルスとしてよく知られているように、イオン分極などによる不具合を防止するために、正極性と負極性のパルスを組み合わせている。
図3の(A)および(B)に示すように、パルス周期が大きい場合には、初期状態がプレーナ状態だと、電圧をある範囲に上げると、フォーカルコニック状態となり、さらに電圧を上げると、再度プレーナ状態となる。初期状態がフォーカルコニック状態だと、パルス電圧を上げるにつれて次第にプレーナ状態になる。
パルス周期が大きい場合に、初期状態がプレーナ状態とフォーカルコニック状態のいずれでも必ずプレーナ状態になるパルス電圧は、図3の(B)では±36Vである。また、この中間のパルス電圧では、プレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態になり、中間調が得られる。
一方、図4の(A)および(B)に示すように、パルス周期が2msの場合には、初期状態がプレーナ状態では、パルス電圧が±10Vでは反射率変化しないが、それ以上大きな電圧なるとプレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態になり、反射率が低下する。反射率の低下量は電圧が大きくなるに従って大きくなるが、±36Vよりさらに大きな電圧なると反射率の低下量は一定となる。これは、初期状態がプレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態でも同じである。従って、初期状態がプレーナ状態である場合に、パルス周期が2msでパルス電圧が±20Vの電圧パルスを1回印加すると、反射率はある程度低下する。このようにしてプレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態で反射率が少し低下した状態で、パルス周期が2msでパルス電圧が±20Vの電圧パルスをさらに印加すると、反射率はさらに低下する。これを繰り返すと、反射率は所定値まで低下する。
図4の(C)および(D)に示すように、パルス周期が1msの場合には、パルス周期が2msの場合と同様に、電圧パルスを印加することにより反射率が低下するが、反射率の低下具合はパルス周期が2msの場合と比べて小さい。
以上のことから、数十msのパルス周期で36Vのパルスを印加すればプレーナ状態になり、2ms程度のパルス周期で十数Vから20V程度のパルスを印加すればプレーナ状態からプレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態になって反射率が低下し、反射率の低下量は、パルスの累積時間に関係すると考えられる。
そこで、コレステリック液晶表示素子では、第1ステップにおいて書き換える画素にパルス周期が数十msの±36Vの初期化パルスを印加してプレーナ状態にし、次の第2ステップでは、中間調にする画素に狭いパルス周期の約±20Vの階調パルスを印加し、その累積印加時間を中間調のレベルに応じた値にする。言い換えれば、この表示方法は、図2の領域Aを利用して中間調レベルを表示する。
上記の説明では、初期化状態がプレーナ状態の場合を説明したが、初期化状態がフォーカルコニック状態で、第1ステップにおいてフォーカルコニック状態に初期化した後、第2ステップで中間調にする画素に狭いパルス周期の約±20Vの階調パルスを印加して、プレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態にすることにより中間調を表示することも可能である。なお、以下の説明では、初期化状態がプレーナ状態の場合を例として説明を行う。
表示素子では、表示材料層の一方の面に互いに平行な複数のスキャン電極を設け、表示材料層の他方の面に前記複数のスキャン電極と交差する互いに平行な複数のデータ電極を設け、スキャン電極とデータ電極の交差部分に画素が形成される。ここでは、スキャン電極をスキャンライン、データ電極をデータラインと称する。表示素子では、コモンドライバがスキャンラインにスキャンパルスを印加し、セグメントドライバがデータラインにデータパルスを印加する。ドライバは、汎用のSTNドライバを使用することが、コストの点からも好ましい。
第1ステップでは、全スキャンラインと全データラインに同時にパルスが印加される。第2ステップでは、画素ごとに階調レベルを設定するため、1本のスキャンラインにスキャンパルスを印加している時に、全データラインにデータパルスを印加することにより、1スキャンライン内の画素への電圧パルスの印加が行われる。以下、スキャンパルスを印加するスキャンラインを順次シフトしながら全スキャンラインの画素への電圧パルスの印加が終了する。
第2ステップでは、1本のスキャンラインにスキャンパルスに対応する選択スキャン電圧が印加される間、他のスキャンラインには非選択スキャン電圧が印加される。また、階調書込みを行う画素のデータラインにはデータパルスに対応する選択データ電圧が印加され、階調書込みを行わない画素のデータラインには非選択データ電圧が印加される。従って、選択スキャン電圧と選択データ電圧が印加された画素、非選択スキャン電圧と選択データ電圧が印加された画素、非選択スキャン電圧と選択データ電圧が印加された画素、および非選択スキャン電圧と非選択データ電圧が印加された画素が存在することになる。選択スキャン電圧と選択データ電圧が印加された画素のみで反射率(階調)が低下し、他の3種類の画素では反射率(階調)が低下しないように、選択スキャン電圧、非選択スキャン電圧、選択データ電圧および非選択データ電圧を設定する必要がある。
コレステリック液晶を利用した表示装置では、プレーナ状態から中間調レベルに変化させるために印加する階調パルスとして、セグメントドライバおよびコモンドライバは、例えば図5の(A)に示すようなパルスを出力する。このようなパルスを印加することにより、画素には図5の(B)に示すような電圧が印加される。なお、正極フェーズと負極フェーズを有するのは、前述のイオン分極などによる不具合を防止するためである。
セグメントドライバには、V0として20Vが、V21SおよびV34Sとして10Vが、供給され、ベース電圧は10Vで、正極フェーズ(FR=1)ではV0のパルスが、負極フェーズ(FR=0)では0Vのパルスが、出力される。
コモンライバには、V0として20Vが、V21Cとして15Vが、V341Cとして5Vが、供給され、正極フェーズ(FR=1)では、ベース電圧は15Vで0Vのパルスが、負極フェーズ(FR=0)では、ベース電圧は5Vで20Vのパルスが、出力される。
図5の(A)のようなパルスが印加されることにより、スキャンラインが選択状態(コモンがオン)で、データラインも選択状態(セグメントがオン)では、正極フェーズ(FR=1)においては20Vが、負極フェーズ(FR=0)では−20Vが印加される。スキャンラインが選択状態(コモンがオン)で、データラインが非選択状態(セグメントがオフ)では、正極フェーズ(FR=1)においては10Vが、負極フェーズ(FR=0)では−10Vが印加される。スキャンラインが非選択状態(コモンがオフン)で、データラインが選択状態(セグメントがオン)では、正極フェーズ(FR=1)においては5Vが、負極フェーズ(FR=0)では−5Vが印加される。スキャンラインが非選択状態(コモンがオフン)で、データラインが非選択状態(セグメントがオフ)では、正極フェーズ(FR=1)においては−5Vが、負極フェーズ(FR=0)では5Vが印加される。
従って、選択状態のスキャンラインの各画素に印加される電圧パルスの波形は図6の(A)に示すようになり、非選択状態のスキャンラインの各画素に印加される電圧パルスの波形は図6の(B)に示すようになり、どちらの場合も、選択状態のデータラインの波形を実線で、非選択状態のデータラインの波形を点線で示す。図4の(B)に示すように、パルス周期が2msの電圧パルスの場合、電圧が±20Vでは液晶の状態、すなわち反射率が変化するが、電圧が±10Vでは反射率は変化しないので、上記のような波形であれば、スキャンラインとデータラインの両方がONの場合に、階調パルスによる書き込みが行われ、それ以外の場合には書き込みは行われないことになる。
上記のように、表示装置において実際に印加される電圧パルスは図6に示すような波形であるが、以下の記載では説明を簡単にするために、0Vを中心にして対称な正負のパルスで表す場合がある。また、OFFパルスの電圧は、書き込みが行われないようなレベルに設定されるものとし、パルスの電圧は、ONパルスの電圧を指すものとする。
コレステリック液晶による多階調表示方法については各種の駆動方法が提案されている。コレステリック液晶の多階調表示の駆動方法は、ダイナミック駆動とコンベンショナル駆動の2つの方法に分けられる。
特許文献1は、ダイナミック駆動法を記載している。しかし、ダイナミック駆動法は、駆動波形が複雑なため、複雑な制御回路およびドライバICを必要とし、パネルの透明電極も低抵抗ものが必要であるため、製造コストが高くなるという問題がある。また、ダイナミック駆動法は、消費電力も大きいという問題がある。
非特許文献1は、コンベンショナル駆動法を記載している。非特許文献1は、液晶特有の累積時間を利用し、短いパルスを印加する回数を調整することで、徐々にプレーナ状態からフォーカルコニック状態へ、あるいはフォーカルコニックからプレーナ状態へ準動画レートの比較的高速で駆動する方法を記載している。
コンベンショナル駆動法で累積時間を利用して階調を設定する場合、短いパルスの印加回数を調整する方法と、パルス周期Wを異ならせる方法がある。パルス周期を異ならせる方法の方が、短いパルスの印加回数を調整するよりも、消費電力を抑制する上では有利である。さらに、パルス周期とパルスの印加回数の両方でパルス印加の累積時間を変える方法もある。図7はそのような方法における電圧パルスの例を示す図であり、電圧パルスとそれを印加することにより変化する階調状態を示す。
図7の(A)は、第1ステップで使用する初期化パルスであり、パルス電圧が±36Vで、比較的大きなパルス周期を有する。このパルスを印加することにより、画素の液晶はプレーナ状態になり、最大の階調状態になる。図7の(B)から(D)は、第2ステップで使用する第1から第3階調パルスであり、それぞれパルス電圧は±20Vであるが、第1から第3階調パルスの順にパルス周期が狭くなる。図7の(B)から(D)のパルスを印加すると、画素内で液晶は一部がプレーナ状態からフォーカルコニック状態に変化して階調が低下し、階調の低下具合は、(B)から(D)になるに従って小さくなる。言い換えれば、(B)から(D)のパルスを印加すると、相対的に低階調、中程度の階調、高階調になる。ここでは、(B)を低階調パルス、(C)を中階調パルス、(D)を高階調パルスと称する。これでは(B)から(D)のパルスのいずれかを印加するかまたはいずれも印加しないというだけでは4階調を表現できるだけであるが、図7に示す3種類のパルスを組み合わせることも可能である。例えば、周期Tをn個合わせて1ライン周期nTとし、各周期Tにおけるパルス周期を選択することにより、多数の階調を表現することが可能である。また、階調パルスの印加を複数のフレームで行い、各フレームで(B)から(D)のパルスのいずれかを印加するかまたはいずれも印加しないという選択を行うことにより、多階調を表現することが可能である。
以上説明したように、コレステリック液晶表示素子の表示方法は、ツイストネマティック液晶などを使用する通常の液晶表示素子とは大きく異なり、それに応じて駆動方法も大きく異なる。
コレステリック液晶表示素子も分極の問題を有しており、そこで、上記のように各パルスは正極フェーズと負極フェーズを有するように構成し、正負のパルスを連続して印加することにより、イオン分極などによる不具合を回避している。
コレステリック液晶表示素子の駆動は上記のように行われるが、セグメントドライバおよびコモンドライバを構成するドライバICからの距離や電極の抵抗のために画素に印加される波形に鈍りが発生し、液晶の応答性が画面内で分布を有し、そのために表示ムラが現れるという問題があった。この波形鈍りは、液晶の静電容量Cと電極の抵抗Rが大きく影響する。すなわち、波形鈍りは、液晶の静電容量Cと電極の抵抗Rの積を時定数とする変化である。そのため、表示ムラは表示素子のサイズが大きいほど、あるいは安価な低抵抗の電極を用いるほど大きくなる。電極を抵抗の小さな材料で形成すると波形鈍りは小さくなり、表示ムラは軽減されるが、製造コストが増加するという問題があった。これらの問題は表示素子(パネル)の大型化と低コスト化の両方の実現を難しくする一因であった。
図8および図9は、波形鈍りと応答特性の関係を説明する図である。ここでは、プレーナ状態を初期化状態とし、フォーカルコニック状態の割合を徐々に増加させるように変化させる場合の応答特性である。また、波形鈍りは、中間レベルにおける変化遅れで表し、波形鈍りのない場合を0msとする。図8に示すように、波形鈍りがない理想的な状態(0ms)では、1パルスに対する応答量(明度低下量)が大きいが、波形鈍りが大きくなるほど、パルスに対する応答性が低下することが分かる。
図9は、波形鈍り量と明度差(ΔY)の関係を示す図である。波形鈍りが大きくなるほど、波形鈍りが無い場合に対する明度差が指数関数的に大きくなることが分かる。
上記のような問題を解決するため、特許文献2は、ダイナミック駆動法を使用するコレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置において、画像データを、ドライバICからの距離に応じて補正することにより、画面上での画素位置にかかわらず画像データの階調に対応した表示を可能にした液晶表示装置を記載している。
特開2001−228459号公報 特開2002−297111号公報 Y.-M. Zhu, D-K. Yang, Cumulative Drive Schemes for Bistable Reflective Cohlesteric LCDs, SID 98 DIGEST, pp798-801, 1998
しかし、特許文献2に記載された補正方法は、セグメントドライバとコモンドライバの両方からの距離に応じて補正を行う必要があり、言い換えれば2次元の補正を行う必要があり、補正演算が複雑になるという問題があった。
ここに開示するコレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置は、初期階調を表示するように初期化する第1ステップと、初期階調を変化させる第2ステップと、を実行することにより階調表示を行うコレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置であって、初期化状態がコレステリック液晶相をプレーナ状態にした状態であり、第2ステップでコレステリック液晶相におけるフォーカルコニック状態が占める割合を増加させることにより階調表示する場合には、コモンドライバは、ドットマトリクス型コレステリック液晶表示素子のセグメントドライバが接続される側と反対側から複数のスキャンラインにスキャンパルスを順次印加し、初期化状態がコレステリック液晶相をフォーカルコニック状態にした状態であり、第2ステップでコレステリック液晶相におけるプレーナ状態が占める割合を増加させることにより階調表示する場合には、コモンドライバは、ドットマトリクス型コレステリック液晶表示素子のセグメントドライバが接続される側から複数のスキャンラインにスキャンパルスを順次印加する。
本出願によれば、表示素子(パネル)の静電容量の変化とドライバからの距離に応じた適切なスキャン方向とすることで、簡単な構成で、表示素子(パネル)上の画素位置による表示ムラを低減できる。
まず、実施例の動作原理を説明する。これまでに開示されている従来のコレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置で、第1ステップで初期化した後、第2ステップで所望の階調に変化させる装置では、第2ステップにおいてコモンドライバから出力するスキャンパルスは、セグメントドライバに近い側から順次スキャンラインに印加されていた。図10は、従来の装置におけるスキャン方向を説明する図である。
第1ステップが終了した時には、表示素子(パネル)10は全面がプレーナ状態になる。コモンドライバ28は、スキャンを開始した直後には、表示素子(パネル)10のセグメントドライバ29に近い側のスキャンラインにスキャンパルスを印加し、スキャンパルスを印加するスキャンラインを、セグメントドライバ29から離れる方向に順次ずらす。従って、スキャンの初期段階では、図10の(A)に示すように、パネル10の大部分はプレーナ状態であり、セグメントドライバ29に近い小さな部分がプレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態になる。スキャンの中間段階では、図10の(B)に示すように、パネル10のセグメントドライバ29から遠い半分はプレーナ状態であり、セグメントドライバ29に近い側の半分がプレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態になる。スキャンの最終段階では、図10の(C)に示すように、パネル10の大部分がプレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した状態になる。
コレステリック液晶は、プレーナ状態よりも、フォーカルコニック状態の方が、静電容量が大きいという特性を有する。そのため、図10の(A)に示すように、スキャンの初期段階では、パネル10全体は比較的小さな静電容量を有する。さらに、図10の(B)に示すように、スキャンの中間段階では、パネル10全体は中間的な静電容量を有し、図10の(C)に示すように、スキャンの最終段階では、パネル10全体は比較的大きな静電容量を有する。そのため、セグメントドライバ29が駆動する静電容量Cは、図10の(A)のスキャンの初期段階では小さく、図10の(B)のスキャンの中間段階では中間的で、図10の(C)のスキャンの最終段階では大きい。
セグメントドライバ29から出力されたデータパルスは、スキャンパルスが印加されるラインに作用するため、データラインの実効的な抵抗Rは、セグメントドライバ29からスキャンパルスが印加されるラインまでの距離に対応する。従って、抵抗Rは、図10の(A)のスキャンの初期段階では小さく、図10の(B)のスキャンの中間段階では中間的で、図10の(C)のスキャンの最終段階では大きい。
このため、セグメントドライバ29から出力されたデータパルスの時定数に影響する抵抗Rと静電容量Cの積は、図10の(A)のスキャンの初期段階では小さく、図10の(B)のスキャンの中間段階では中間的で、図10の(C)のスキャンの最終段階では大きく、その結果、駆動波形の鈍りは、初期段階では小さく、中間段階では中間的で、最終段階では大きく、大きな表示ムラを生じる。具体的には、低階調データに対して、セグメントドライバ29から遠い側では十分な低階調にならず、セグメントドライバ29に近い側の階調より高くなるという表示ムラが生じる。
そこで、開示の実施例では、初期化状態がプレーナ状態の場合、第2ステップにおいてコモンドライバから出力するスキャンパルスは、セグメントドライバから遠い側から順次スキャンラインに印加する。図11は、実施例のコレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置におけるスキャン方向を説明する図である。
コモンドライバ28は、スキャンを開始した直後には、表示素子(パネル)10のセグメントドライバ29から遠い側のスキャンラインにスキャンパルスを印加し、スキャンパルスを印加するスキャンラインを、セグメントドライバ29に近づく方向に順次ずらす。パネル全体に占めるプレーナ状態とフォーカルコニック状態の混合比は、上記と同様に変化するので、セグメントドライバ29が駆動する静電容量Cは、図11の(A)のスキャンの初期段階では小さく、図11の(B)のスキャンの中間段階では中間的で、図11の(C)のスキャンの最終段階では大きい。
一方、スキャンパルスは、セグメントドライバ29から遠い側のスキャンラインから順次印加されるので、データラインの実効的な抵抗Rは、図11の(A)のスキャンの初期段階では小さく、図11の(B)のスキャンの中間段階では中間的で、図11の(C)のスキャンの最終段階では大きい。
このため、セグメントドライバ29から出力されたデータパルスの時定数に影響する抵抗Rと静電容量Cは逆方向に変化して相殺するため、抵抗Rと静電容量Cの積は、図10の従来例の場合に比べて変化が小さくなる。これにより表示ムラを低減できる。
図12は、コレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置における第2ステップの動作時の等価回路を示す図であり、(A)がセグメントドライバ29に近い側からスキャンを行う従来例の場合を、(B)がセグメントドライバ29から遠い側からスキャンを行う実施例の場合を、示す。図において、白いコンデンサはプレーナ状態の画素の静電容量を示し、黒いコンデンサはフォーカルコニック状態を含む画素の静電容量を示す。図12の(A)では、スキャンに伴って下側から上側に変化し、図12の(B)では、スキャンに伴って上側から下側に変化し、パネル全体に占めるプレーナ状態とフォーカルコニック状態の混合比は、どちらの場合も同じように変化する。言い換えれば、スキャンに伴って静電容量が増加する。
一方、図12の(A)では、スキャンパルスが印加されるスキャンラインは、スキャンに伴ってセグメントドライバ29から遠くなり、実効的な抵抗Rがスキャンに伴って増加する。図12の(B)では、スキャンパルスが印加されるスキャンラインは、スキャンに伴ってセグメントドライバ29に近づき、実効的な抵抗Rがスキャンに伴って減少する。従って、上記のように、図12の(A)の従来例では、スキャンの初期段階と最終段階の静電容量Cと抵抗Rの積が大きく変化し、その分表示ムラが大きくなる。これに対して、図12の(B)の実施例では、スキャンの初期段階と最終段階の静電容量Cと抵抗Rの積の変化は小さくなり、その分表示ムラが小さくなる。
このように、本実施例では、表示素子(パネル)の静電容量の変化とドライバからの距離に応じてスキャン方向を適切に設定することにより,表示ムラを低減するという効果が得られる。
なお、A5判とA4判のXGAコレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置において、電極の抵抗を200Ω/mとし、プレーナ状態の静電容量εを9.0、フォーカルコニック状態の静電容量εを14.4として、パネルの4つのコーナーに近い部分での波形鈍りのシミュレーションを行った結果によれば、セグメントドライバに近い側と遠い側の波形鈍りの差は、従来例に比べて、実施例では小さくなることが確認された。しかし、後述するように、コモンドライバに近い側と遠い側の波形鈍りの差は依然存在する。
なお、上記の例では、初期化状態がプレーナ状態である場合を説明したが、初期化状態をフォーカルコニック状態にすることも可能であり、その場合には、スキャンに従って静電容量Cが減少するので、第2ステップにおいてコモンドライバから出力するスキャンパルスは、セグメントドライバに近い側から順次スキャンラインに印加すれば、同様の効果が得られる。
特許文献2は、ダイナミック駆動法を記載しているが、第1ステップで初期化した後、第2ステップで所望の階調に変化させる駆動方法については記載していないので、表示画面に占めるプレーナ状態とフォーカルコニック状態の混合比の変化に起因する静電容量Cの変化については何ら記載していない。
以下、コレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置を例として実施形態を説明する。しかし、開示の技術はこれに限定されるものではなく、表示状態によって静電容量が変化するドットマトリクス型の表示素子であれば、好適に適用可能である。
図13は、実施形態で使用する表示素子10の構成を示す図である。図13に示すように、この表示素子10は、見る側から順番に、青(ブルー)用パネル10B、緑(グリーン)用パネル10G、および赤(レッド)用パネル10Rの3枚のパネルが積層されており、レッド用パネル10Rの下側には光吸収層17が設けられている。パネル10B、10Gおよび10Rは、同じ構成を有するが、パネル10Bは反射の中心波長が青色(約480nm)、パネル10Gは反射の中心波長が緑色(約550nm)、パネル10Rは反射の中心波長が赤色(約630nm)になるように、液晶材料およびカイラル材が選択され、カイラル材の含有率が決定されている。パネル10B、10Gおよび10Rは、青層用制御回路18B、緑層用制御回路18Gおよび赤層用制御回路18Rで、それぞれ駆動される。
図14は、図13の表示素子10を構成する3枚のパネル10B、10G、10Rのうちの1枚のパネル10Aの基本構成を示す図である。3枚のパネル10B、10G、10Rは、反射波長以外はほぼ共通の構成を有する。実施形態で使用するパネルについて、図14を参照して説明する。
図14に示すように、表示素子10Aは、上側基板11と、上側基板11の表面に設けられた上側電極層14と、下側基板13の表面に設けられた下側電極層15と、シール材16と、を有する。上側基板11と下側基板13は、電極が対向するように配置され、間に液晶材料を封入した後シール材16で封止される。なお、液晶層12内にスペーサが配置されるが図示は省略している。上側電極層14と下側電極層15の電極には、駆動回路18から電圧パルス信号が印加され、それにより液晶層12に電圧が印加される。液晶層12に電圧を印加して、液晶層12の液晶分子をプレーナ状態またはフォーカルコニック状態にして表示を行う。前述のように、この表示素子10Aは、メモリ性を有しており、プレーナ状態およびフォーカルコニック状態は、パルス電圧の印加を停止した後も維持される。
上側基板11と下側基板13は、いずれも透光性を有しているが、パネル10Rの下側基板13は不透光性でもよい。透光性を有する基板としては、ガラス基板があるが、ガラス基板以外にも、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPC(ポリカーボネート)などのフィルム基板を使用してもよい。
上側電極層14と下側電極層15の電極の材料としては、例えば、インジウム錫酸化物(ITO: Indium Tin Oxide)が代表的であるが、その他インジウム亜鉛酸化物(IZO: Indium Zic Oxide)などの透明導電膜を使用することが可能である。
上側電極層14の透明電極は、上側基板11上に互いに平行な複数の帯状の上側透明電極として形成され、下側電極層15の透明電極は、下側基板13上に互いに平行な複数の帯状の下側透明電極として形成されている。そして、上側基板11と下側基板13は、基板に垂直な方向から見た時に、上側電極と下側電極が交差するように配置され、交差部分に画素が形成される。電極上には絶縁性のある機能膜が形成される。機能膜は、液晶表示素子の電極間の短絡を防止したり、ガスバリア層として液晶表示素子の信頼性を向上させる機能を有する薄膜である。この薄膜が厚いと駆動電圧を高くする必要があり、汎用STNドライバで駆動回路を構成するのが難しくなる。逆に、薄膜がないとリーク電流が流れるため、消費電力が増大するという問題を生じる。ここでは、薄膜は比誘電率が約5であり、液晶よりもかなり低いため、薄膜の厚さは約0.3μm以下とするのが適している。
なお、この絶縁性薄膜は、SiO2の薄膜、あるいは配向安定化膜として知られているポリイミド樹脂、アクリル樹脂などの有機膜で実現できる。
上記のように、液晶層12内にスペーサが配置され、上側基板11と下側基板13の間隔、すなわち液晶層12の厚さを一定にする。スペーサは、一般に樹脂製または無機酸化物製の球体であるが、基板表面に熱可塑性の樹脂をコーティングした固着スペーサを使用することも可能である。このスペーサによって形成されるセルギャップは、概ね3.5μm〜6μmの範囲が適正である。セルギャップがこの値より小さいと反射率が低下して暗い表示になり、逆のこの値より大きいと駆動電圧が上昇して汎用ドライバICによる駆動が困難になる。
液晶層12を形成する液晶組成物は、ネマティック液晶混合物にカイラル材を10〜40重量%(wt%)添加したコレステリック液晶である。ここで、カイラル材の添加量は、ネマティック液晶成分とカイラル材の合計量を100wt%とした時の値である。
ネマティック液晶としては、従来から公知の各種のものを使用可能であるが、誘電率異方性(Δε)が15〜50の範囲の液晶材料であることが望ましい。誘電率異方性がこの範囲より低すぎると、駆動電圧が高くなってしまい、逆にこの範囲より高すぎると駆動電圧自体は低下するが比抵抗が小さくなり、特に高温時の消費電力が増大し、素子としての安定性や信頼性が低下し、画像欠陥、画像ノイズが発生しやすくなる。誘電率異方性が15以上であれば、駆動電圧が比較的低くなる。
また、屈折率異方性(Δn)は、0.18〜0.24であることが望ましい。屈折率異方性が、この範囲より小さいと、プレーナ状態の反射率が低くなり、明るさの不足した暗い表示となり、この範囲より大きいと、フォーカルコニック状態での散乱反射が大きくなるため、色純度とコントラストが不足したぼやけた表示となってしまうのに加えて、粘度も高くなり、応答速度が低下する。この粘度は、低い方が書換え時間を短縮できる。
図15は、実施形態の表示装置の全体構成を示す図である。表示素子10は、A4判XGA仕様で、1024×768画素を有する。電源21は、例えば3V〜5Vの電圧を出力する。昇圧部22は、DC−DCコンバータなどのレギュレータにより、電源21からの入力電圧を36V〜40Vに昇圧する。この昇圧レギュレータは、専用ICが広く使用されており、そのICにはフィードバック電圧を設定することにより、昇圧電圧を調整する機能を有している。従って、抵抗による分圧などにより生成した複数の電圧を選択してフィードバック端子に供給するように構成することで、昇圧電圧を変化させることが可能である。
電圧切替部23は、抵抗分割などにより各種の電圧を生成する。電圧切替部23におけるリセット電圧と階調書込み電圧のスイッチングには、高耐圧のアナログスイッチを用いてもよいが、トランジスタによる単純なスイッチング回路を使用することも可能である。電圧安定部24は、電圧切替部23から供給される各種の電圧を安定化させるために、オペアンプのボルテージフォロア回路を使用することが望ましい。オペアンプは、容量性負荷に対して強い特性を有するものを使用するのが望ましい。なお、オペアンプに接続する抵抗を切り替えることにより増幅率を切り替える構成が広く知られており、この構成を使用すれば、電圧安定部24から出力する電圧を容易に切り替えることが可能である。
原振クロック部25は、動作の基本となる基本クロックを発生する。分周部26は、基本クロックを分周して、後述する動作に必要な各種クロックを生成する。
制御回路27は、基本クロック、各種クロックおよび画像データDに基づいて制御信号を生成して、コモンドライバ28およびセグメントドライバ29に供給する。制御回路27は、マイクロコンピュータやFPGA/CPLDなどで実現される。
コモンドライバ28は1024本のスキャンラインを駆動し、セグメントドライバ29は768本のデータラインを駆動する。RGBの各画素に与える画像データが異なるため、セグメントドライバ29は各データラインを独立して駆動する。コモンドライバ28は、RGBのラインを共通に駆動する。本実施形態では、ドライバICは、汎用のSTNドライバを使用した。利用可能なSTNドライバは、様々なものが使用可能である。Y方向の表示ムラは上記のように低減されるので、ライン数の多い長辺側をスキャン側とした方が、X方向の波形鈍りの差分が小さくなるので好ましい。
セグメントドライバ29へ入力する画像データは、フルカラーの原画像を誤差拡散法によりRGB各16階調の4096色のデータに変換した、4ビットのデータD0−D3である。この階調変換は、高い表示品質を得られる方法が好ましく、誤差拡散法に準じて、ブルーノイズマスク法などが使用できる。
次に、本実施形態における画像の書込み動作を説明する。
実施形態の駆動シーケンスは、初期階調を表示するように、画素内のコレステリック液晶を初期化する第1ステップS1と、初期階調を変化させる第2ステップS2と、を有し、第2ステップS2では、7個のサブ電圧パルスSB1からSB7を出力し、階調に応じて印加するサブ電圧パルスを選択し、サブ電圧パルスのエネルギー累積値に応じて階調を設定する。
図16は、第2ステップS2における、各階調における7個のサブ電圧パルスSB1からSB7の選択を示す図である。最上部は階調を示し、1段目が第1ステップS1後の階調を示し、2段目から8段目が第2ステップS2におけるサブ電圧パルスSB1からSB7の選択と印加後の階調を示す。2段目から8段目では、ONで示された場合に、そのサブ電圧パルスが印加されるように選択される。すべての階調に対して、第1ステップS1が行われ、階調15の状態に初期化される。次の第2ステップS2では、例えば、階調1の画素に対しては、SB1−SB5、SB7が選択されて印加される。階調6に対しては、SB1−SB4、SB6が選択されて印加される。階調14に対しては、SB3のみが選択されて印加される。
2段目から8段目の右側にはサブ電圧パルスSB1からSB7のパルス特性が示される。例えば、SB1は電圧±20Vのパルス周期2.0msの電圧パルスである。SB3は電圧±20Vのパルス周期0.7msの電圧パルスである。さらに、SB6は、電圧±20Vのパルス周期1.5msの電圧パルスである。このように、サブ電圧パルスSB1からSB7は、電圧が±20Vでパルス周期の異なるパルスである。
図17は、第1ステップS1、すなわち全画素を初期化する時の、セグメントドライバ29とコモンドライバ28の出力電圧と、それによる液晶の印加電圧を示す図である。
SB1−SB7を印加する時の、セグメントドライバ29とコモンドライバ28の出力電圧と、それによる液晶の印加電圧は、図5に示される。
ドライバの出力電圧と液晶の印加電圧の関係については、図5で説明したので、ここでは説明を省略する。ドライバの出力電圧の変更は、電圧安定部24からコモンドライバ28およびセグメントドライバ29に供給する電圧を切り替えることにより行う。
図18は、第1ステップS1における全画素をプレーナ状態にする全面プレーナリセット処理による画面の変化を示す図である。
第1ステップS1を開始する前には、図18の(A)に示すように画像が表示されている。
第1ステップS1を開始時には、セグメントドライバ29の出力電圧をすべてグランド(GND)レベルにした上で、コモンドライバ28の全出力ラインを選択状態にする。出力電圧をすべてグランドレベルにするのは、/DSPOFを低(L)にすればよい。
次に極性信号FRを高(H)レベルにした上で、/DSPOFをHレベルにすると、選択された全ラインに+36Vが印加され、図18の(B)のように全画素がホメオトロピック状態になる。
次に、極性信号FRを低(H)レベルにして全ラインに印加した電圧を+36Vから−36Vに反転させる。
この場合の+36Vと−36Vの印加時間は、表示素子の構成によって適正値が異なるが、本実施形態では、数十msのパルス周期とした。
最後に、/DSPOFをLにして出力を0Vにすると、全画素はホメオトロピック状態から、図18の(C)に示すプレーナ状態に切り替わる。このようにして全面プレーナリセット処理が終了する。/DSPOFを用いると、ドライバICの短絡回路で強制的に放電するため、表示素子に充放電された放電時間を短くできる。プレーナ状態への遷移は、電圧パルスの急峻性が必要なので、この/DSPOFを用いた強制放電は、サイズが大きな表示素子の場合でも確実にプレーナ状態にリセットすることが可能である。
第2ステップS2において、サブ電圧パルスSB1−SB7は、フレームF1からF7でそれぞれ選択した画素に印加される。各フレームを開始する前には、電源安定部24からコモンドライバ28およびセグメントドライバ29に、サブ電圧パルスを印加するための電圧が入力される。また、分周部26は、フレームごとに、サブ電圧パルスのパルス周期に対応するタイミング信号を制御回路27に出力する。
ここで、コモンドライバ28は、図11に示したように、セグメントドライバ29から遠い側から順にスキャンラインにスキャンパルスを印加する。STNドライバを使用してスキャン動作を行う構成は広く知られているので、これ以上の説明は省略する。
以上の構成により、スキャン方向の表示ムラ(すなわち図11のY方向の表示ムラ)は軽減できる。スキャン方向に垂直な方向の表示ムラ(すなわち図11のX方向の表示ムラ)は低減できないが、上記のように、パネル10のライン数の多い側をスキャン側とすることにより、X方向の表示ムラは小さくできるので、X方向の表示ムラについては何ら対策を行わない場合もあり得る。
しかし、より一層高品質の表示を実現するには、X方向の表示ムラについても補正することが望ましい。X方向の表示ムラは、例えば、特許文献2に記載された画像データを補正する方法で解消できる。実施例のようにY方向の表示ムラが低減されている場合、画像データをX方向についてのみ補正すればよいので、二次元の補正に比べて演算処理を大幅に簡略化できる。以下、X方向の表示ムラを、特許文献2に記載された画像データを補正する方法で解消する場合を、図19を参照して説明する。
図19の(A)は、実施例のコレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置で、X方向の表示ムラを補正するための入力画像データの補正を行わない場合を説明する。図示のように、全面が同一の中間調を示す画像データを入力すると、Y方向の表示ムラは低減されるので目立たなくなる。しかし、X方向には、コモンドライバ28からの距離Xが長くなるに従って薄い階調(低濃度)になる、すなわち濃度Dが減少する表示ムラが現れる。
そこで、図19の(B)に示すように、1から距離Xに比例して増加する補正係数を入力画像データに乗じた値を、入力画像データから減じて補正画像データを算出し、補正画像データに応じた表示を行う。この場合、濃度補正係数は、X方向のCR時定数分布(鈍り量)と応答特性から算出することができ、具体的には図8および図9で説明したように、スキャンドライバからの距離Xが大きくなるほど波形鈍りが大きくなるので、その波形鈍りと対応した明度差ΔYより、入力画素値に対する補正係数を算出する。図19に示すように、入力画像データをX方向の距離に応じて一次元で補正すれば十分な精度での補正が可能である。この補正であれば、補正演算は簡単である。補正演算は、図15の制御回路27で行う。
ここで、補正演算について図20を参照して説明する。ここで、表示装置は、白表示時の明度Yが35、黒表示時の明度Yが6の表示素子(パネル)10を有し、256階調の画像が入力され、そこから階調変換して最終的にパネルに16階調表示するものとする。この時、最終的な16階調表示にした場合、パネルの1階調当たりの明度Yの差分は約1.8である。また、16階調表示は256階調表示の1/16であり、16階調表示の1階調は256階調表示の16階調に相当する。
例えば、左端(スキャンドライバ28に近い側)の画素と右端の画素の波形鈍りの時間差が500μsとすると、左端と右端の明度差ΔYはY値で約2.0とする。このため、左端と右端の画素は16階調表示の場合で1階調分のずれが生じる。256階調表示の場合は、16階調分のずれとなる。このことから、左端の入力画素に対して、右端の画素は入力画素値から16階調暗くすればよいことになる。画面の中心の画素は約8階調暗くすればよいことになる。このように、16階調変換前の256階調の時点で補正を行うと、階調保存性の点で有利出るが、16階調変換後に補正してもよい。
なお、256階調から16階調への変換には、誤差拡散法を使用することが、階調性を保存する上で好ましい。
補正は、数式演算で行うか、ルックアップテーブルを使用して、制御回路27で行う。
なお、図13に示した3層構造の表示素子の例を説明したが、開示の技術は単層の表示素子、2層の表示素子にも同様に適用可能である。
以上、実施形態を説明したが、既述のように、各種の変形例が可能であるのは言うまでもない。
図1は、コレステリック液晶の双安定状態(プレーナ状態とフォーカルコニック状態)を説明する図である。 図2は、パルス電圧によるコレステリック液晶の状態変化を説明する図である。 図3は、コレステリック液晶に印加する大きな電圧と広いパルス周期のパルスによる反射率の変化を説明する図である。 図4は、コレステリック液晶に印加する中間電圧と狭い2種類のパルス周期のパルスによる反射率の変化を説明する図である。 図5は、階調パルス印加時のドライバ出力電圧と液晶印加電圧を示す図である。 図6は、実際に印加される対称パルスの例を示す図である。 図7は、液晶に印加する初期化パルス、パルス周期の異なる複数の階調パルスの例を示す図である。 図8は、波形鈍りと応答特性の関係を説明する図である。 図9は、波形鈍りと応答特性の関係を説明する図である。 図10は、従来の装置におけるスキャン方向を説明する図である。 図11は、実施例の装置におけるスキャン方向を説明する図である。 図12は、コレステリック液晶を用いたドットマトリクス型の表示装置における第2ステップの動作時の等価回路を示す図である。 図13は、実施形態のカラー表示装置のコレステリック液晶素子の積層構造を示す図である。 図14は、実施形態のカラー表示装置の1枚のコレステリック液晶素子の構造を示す図である。 図15は、実施形態のカラー表示装置の概略構成を示す図である。 図16は、実施形態における第2ステップ(書き込み処理)での階調表示を説明する図である。 図17は、実施形態における第1ステップ(初期化処理)でのドライバ出力電圧と印加電圧を示す図である。 図18は、実施形態における第1ステップ(初期化処理)での、全面プレーナリセット処理を説明する図である。 図19は、スキャン方向に垂直な方向(X方向)の表示ムラの補正を説明する図である。 図20は、スキャン方向に垂直な方向(X方向)の表示ムラの補正演算を説明する図である。
符号の説明
10 表示素子
11 上側基板
12 液晶層
13 下側基板
14 上側電極層
15 下側電極層
17 吸光層
18 制御回路
21 電源
22 昇圧部
23 電圧切替部
24 電圧安定部
27 制御回路
28 コモンドライバ
29 セグメントドライバ

Claims (3)

  1. コレステリック液晶を含む表示装置であって、
    複数のスキャンラインを駆動するコモンドライバと、
    複数のデータラインを駆動するセグメントドライバと、
    前記コモンドライバと前記セグメントドライバを制御して、書換えを行う部分を初期階調であるプレーナ状態に初期化する第1ステップを実行させ、前記コモンドライバと前記セグメントドライバを制御して、前記コモンドライバが、前記表示装置の前記セグメントドライバが接続される側と反対側から前記複数のスキャンラインに順次スキャンパルスを印加し、前記スキャンパルスに同期して書換えを行うデータラインにデータパルスを印加して階調を変化させる第2ステップを実行させる制御部と、有し、
    前記第2ステップの実行中に変化する表示部の静電容量Cと、前記セグメントドライバから前記コモンドライバが選択しているスキャンラインまでの抵抗Rからなる時定数CRの変化が小さくなる印加方向で前記スキャンパルス印加することを特徴とする表示装置。
  2. 画素の階調値は、前記複数のスキャンラインが伸びる方向の位置に応じて補正されていることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  3. 画素の階調値は、前記第2ステップで印加される前記スキャンパルスと、前記スキャンパルスに同期して印加される前記データパルスによる電圧パルスのエネルギー値で決定されることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
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