JP5271624B2 - 半田接続構造及び電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源装置などで大電流が流れる箇所に用いられる板金などで作製した接続部材を、基板に半田接合する半田接続構造に関するものである。また、この半田接続構造を備えた電源装置に関するものである。
従来、プリント基板への端子の半田接続構造において、プリント基板に半田付けされる端子の半田付け部が大電流を通電するために幅広に形成してあると、端子の上端側に接続されるヒューズやリレー等の電子部品の自己発熱等の熱により半田付け部分に大きな熱ストレス(熱応力)が加わり、半田付け部分に半田クラックが発生し易い。
そこで、例えば下記特許文献1の端子の保持構造においては、端子の半田付け部を二分割に細分化して一対の半田付け部を形成し、基板の一対の半田付け部に対向する位置に各接続孔をそれぞれ形成すると共に、ランド部の一対の半田付け部に対向する位置に一対の丸形の端子挿入孔をそれぞれ形成した。さらに、ランド部の一対の端子挿入孔間のランド部の回りにくびれ部をそれぞれ形成している。
この構造によれば、半田付け部分に作用する熱による半田ストレスを緩和することができ、半田クラックの発生を確実に防止することができる。
特開2002−270263号公報
しかしながら、このような半田接続構造に関しては、上記半田ストレスによる課題の他に、溶融した半田が所定の高さまで吸い上がらないという課題がある。例えば、板金で作製し大電流を流すバスバーなどの接続部材においては、基板に半田付けされる脚部端子に連続して、電流供給ライン又は部品搭載部などの大容積の部分が設けられることがある。このような場合、半田槽の溶融した半田の熱が半田槽に浸かる脚部端子から大容積部に逃げることがある。これにより、脚部端子の温度が適正な高さまで上がらず、そのため、溶融した半田が所定の高さまで吸い上がらないことがある。これに対して、上記端子の半田付け部を二分割に細分化する構造では、問題を解消することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、溶融した半田を所定の高さまで吸い上げることができる半田接続構造及びそれを備えた電源装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の半田接続構造は、配線パターン及びスルーホールが形成された基板と、基板に実装され、導電性に優れた材料で作製され、大電流を許容する大容積部及びスルーホールに挿入して半田付けされる脚部端子を有し、電流供給ラインの少なくとも一部を構成する接続部材とを有し、接続部材の脚部端子は、半田槽に浸かる先端部が熱を良く収集する良熱収集部とされ、この良熱収集部と大容積部との間の半田が吸い上がるべき高さの位置に熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の電源装置は、入力電圧が印加される入力側回路、出力電圧を負荷に供給する出力側回路、及び入力側回路と出力側回路の間に接続されるトランスを備え、出力側回路が、トランスの二次巻線に誘起した電圧を整流する出力ダイオードと、整流された電圧を平滑する出力インダクタおよび出力コンデンサとを有している電源装置において、配線パターン及びスルーホールが形成された基板と、基板に実装され、導電性に優れた材料で作製され、出力ダイオードを搭載するとともに大電流を許容する部品搭載部及びスルーホールに挿入して半田付けされる脚部端子を有し、出力ダイオードと出力コンデンサとの間の電流供給ラインの少なくとも一部を構成する接続部材とを有し、接続部材の脚部端子は、半田槽に浸かる先端部が熱を良く収集する良熱収集部とされ、この良熱収集部と部品搭載部との間の半田が吸い上がるべき高さの位置に熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、接続部材の脚部端子の先端部に設けられた良熱収集部は、半田槽内の溶融した半田の熱を良く収集する。また、この良熱収集部と部品搭載部(大容積部)との間の半田が吸い上がるべき高さの位置に設けられた熱伝導抑制部は、良熱収集部から部品搭載部(大容積部)に向う熱の伝導を抑制する。
この発明によれば、良熱収集部が溶融した半田の熱を良く収集し、熱伝導抑制部が部品搭載部(大容積部)への熱の伝導を抑制するので、良熱収集部は速やかに温度を高くし、また、従来のものより高温となる。これにより、半田槽内の溶解した半田は、脚部端子の先端部に付着した後、そこから本来吸い上がるべき適切な高さの位置まで速やかに吸い上がる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる半田接続構造及び電源装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、電源装置の実施の形態としてスイッチング電源装置を例に挙げて説明するが、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明にかかる電源装置の実施の形態であるスイッチング電源装置の回路図である。図1において、スイッチング電源装置100は、入力側(一次側)と出力側(二次側)とを電気的に絶縁するトランス3と、トランス3の入力側に接続された入力側回路4と、トランス3の出力側に切断された出力側回路5とを有している。入力側回路4の入力端子2には、交流電源1が印加される。トランス3、入力側回路4および出力側回路5は、入力端子2から出力端子6に電力を伝送する。
入力側回路4は、ノイズ除去のためのフィルタ回路や、突入電流防止回路を含む入力回路8と、複数個の整流用ダイオード9A〜9Dをブリッジ接続してなる入力側整流回路10と、入力電圧よりも高い直流電圧を出力する昇圧回路11と、一対のスイッチ素子12A,12Bおよび一対のコンデンサ13A,13Bからなるハーフブリッジ型のインバータ回路14と、により構成されている。
出力側回路5は、トランス3の二次巻線に誘起した電圧を整流する出力ダイオード15,16と、平滑用の出力インダクタ17および出力コンデンサ18,19とにより構成されている。出力ダイオード15は、N個の並列接続されたダイオード素子15A〜15Nによって構成され、これらのアノードは何れもトランス3の二次巻線の一端(ドット側端子)に接続されている。また、別の出力ダイオード16は、N個の並列接続されたダイオード素子16A〜16Nによって構成され、これらのアノードは何れもトランス3の二次巻線の他端(非ドット側端子)に接続されている。ダイオード素子15A〜15N,16A〜16Nの数は1個以上であればよく、二次側電流などを考慮して適宜決定すればよい。また、トランス3の出力側巻線のセンタータップには、出力インダクタ17の一端が接続されている。このように、出力ダイオード15,16と出力インダクタ17とは、トランス3の二次巻線に直接接続されている。
なお、出力ダイオード15,16として、大容量の単一のダイオード素子を用いることなく、複数のダイオード素子15A〜15N,16A〜16Nを並列接続して用いるのは、大電流を流すことができる単一の汎用のダイオード素子が入手困難なこともあるが、規格化され量産化されている汎用のダイオードダイオード素子15A〜15N,16A〜16Nを複数並列接続する方が経済的であるし、部品の高密度実装の点でも有利だからである。
出力ダイオード15,16のカソードと出力インダクタ17の他端は、それぞれ対をなす出力端子6に接続され、この出力端子6間には、複数の出力コンデンサ18,19が接続される。図1に示す回路図では、出力側回路5の配置構造に対応して、出力ダイオード15と同じ側に配置される出力コンデンサ18と、出力ダイオード16と同じ側に配置される出力コンデンサ19とが設けられている。そして、一方の出力コンデンサ18は、N個の並列接続されたコンデンサ素子18A〜18Nによって構成され、また他方の出力コンデンサ19は、N個の並列接続されたコンデンサ素子19A〜19Nによって構成される。
また、ここには図示していないが、主回路を制御する制御手段として、上記昇圧回路11のスイッチ素子をオン,オフ制御するための制御回路と、インバータ回路14のスイッチ素子12A,12Bをオン,オフ制御するための制御回路がそれぞれ設けられている。そして、上記の回路構成では、交流電源1からの交流入力電圧が入力端子2間に印加されると、入力回路8によってノイズ成分を抑制除去した交流電圧が、後段の入力側整流回路10によって全波整流される。この全波整流した電圧は、高調波電流抑制用のアクティブフィルタ回路である昇圧回路11によって昇圧され、インバータ回路14を構成するコンデンサ13A,13Bに印加される。そして、スイッチ素子12A,12Bを交互に、且つその間にデッドタイムを持たせながらオン,オフすることにより、トランス3の二次巻線に誘起した電圧が出力ダイオード15,16で整流され、この整流した電圧が出力インダクタ17および出力コンデンサ18,19により平滑されることで、出力端子6間に所望の出力電圧を得るようにしている。
図2は本実施の形態のスイッチング電源装置100の出力側回路5の部分を上方から見た様子を示す部分的な上面図である。図3は本実施の形態のスイッチング電源装置100の出力側回路5の部分を側方から見た様子と、組立体80を基板60に仮装着する様子を示す部分的な側面図である。図4は組立体80を上方と側方とから見た様子を示す図である。基板60は、下面である半田面60Aと上面である部品実装面60Bのそれぞれに、導電パターン(図示しない)が印刷形成され、この導電パターンの複数の適所に、内面をメッキ処理したスルーホールが形成されている。
基板60の部品実装面60Bには、トランス3及び出力側回路5を構成する各部品が実装されている。出力側回路5の構成の一部としてバスバー20Aが実装されている。出力ダイオード15,16から出力コンデンサ18,19に至る大電流が流れる電流供給ライン(図1中、太線で示す部分)は、このバスバー20Aにて構成されている。バスバー20Aは、出力ダイオード15,16を搭載して組立体80を構成している。組立体80は、図3に示されるように、他の部品と同様に部品実装面60Bに半田接合される。組立体80は、部品実装面60Bのトランス3に隣接した位置に搭載されている。また、組立体80に囲まれて出力インダクタ17が搭載されている。基板60の端部から2本の出力端子6が突出している。組立体80と出力端子6との間の部品実装面60Bにコンデンサ素子18A〜18N,19A〜19Nが実装されている。
図5は本実施の形態のバスバー20Aの斜視図である。図6はバスバー20Aの脚部端子の詳細を示す側面図である。バスバー20Aは、例えば銅などの導電性の良い金属製板材(厚さ1mm)が、プレス加工により打ち抜かれて、断面コ字型に折り曲げられて作製され、対向する面積の大きい2枚の側面部と、この2枚の側面部を連結する細長形状の連結部22とから構成されている。2枚の側面部は、大電流を許容する電流供給ラインであるとともに電子部品である出力ダイオード15,16を搭載する部品搭載部(大容積部)21を構成している。2枚の部品搭載部21の内側には、より大電流に対応できるよう、それぞれ厚さ3mmの補助プレート41が重ねられ、出力ダイオード15,16は、この補助プレート41上に実装されている(図2,図4)。一方、2枚の部品搭載部21の外側には、図示しないヒートシンクがそれぞれ設けられる。つまり、厚さ1mmの銅板を挟んで外側に図示しないヒートシンクが設けられ、内側に厚さ3mm補助プレート41が設けられている。
図7は比較するために示す従来のバスバー20Zの脚部端子の詳細を示す側面図である。従来のバスバー20Zの脚部端子29は、3つの突起に分割されており、この3つの突起が、基板60に併設された3つのスルーホール61にそれぞれ挿入されて半田接合されていた。なお、スルーホール61の内面には、上記のようにメッキが施されている。
図5及び図6において、本実施の形態のバスバー20Aの脚部端子23は、図7のものと比較すると明確なように、従来、3つの突起に分割されていたものが、一つの連続した大型の突起とされている。この構成により、脚部端子23の先端部23aは、従来のものと比べて表面積を拡大されて溶融した半田の熱を良く収集する良熱収集部とされている。この大型とされた脚部端子23は、基板60に形成されたスリット状のスルーホール61に周囲が接触しないように挿入されて半田接合される。なお、スルーホール61の内面には、上記のようにメッキが施されている。
また、この先端部23aと部品搭載部(大容積部)21との間に、熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部として複数の貫通穴23bが形成されている。複数の貫通穴23bは、基板60のスルーホール61の開口に沿って千鳥状に並んで形成されている。すなわち、貫通穴23bは、先端部23aから部品搭載部21に向かって熱の伝わる方向に直交するように整列して形成されている。この貫通穴23bが形成されている位置(正確には貫通穴23bの下端位置)は、半田が吸い上がるべき適切な高さ位置(本実施の形態においては、部品実装面60Bの高さ位置)である。複数の貫通穴23bは、先端部23aから部品搭載部21に向う熱の伝導を抑制する。
フロー半田付け工程について説明する。まず、バスバー20Aに補助プレート41と出力ダイオード15,16が組み付けられてなる組立体80が、上記のように、脚部端子23を基板60に形成されたスリット状のスルーホール61に挿入されて仮装着される。次ぎに、組立体80を仮装着した基板60が、溶融した半田を貯留する半田槽や、その半田槽に貯留された溶融半田の液面から盛り上がった噴流を形成する噴流形成部や、基板60の下面に噴流が到達する高さで基板60を一方向に移動させる搬送部を備えたフロー半田付け装置(図示しない)に装填される。その際、基板60の半田面60Aにフラックスを塗布し、プレヒート工程で基板60を加熱した後、半田噴流に基板60の半田面60Aを接触させながら、基板60を水平な搬送方向に移動させる。
そうすると、基板60の半田面60Aより下方に突出する脚部端子23及び半田面60Aに露出するスルーホール61のパッドに半田が接解して付着する。このとき、本実施の形態の脚部端子23の先端部23aは、上記のように表面積を拡大されて良熱収集部とされているので、溶融半田の熱を良く吸収して速やかに高温となり、また、先端部23aに吸収された熱は、貫通穴23bに阻止されて、部品搭載部(大容積部)21側に逃げることがないので、先端部23aから貫通穴23bまでは非常に高温となる。これにより、半田槽内の溶解した半田は、先端部23aに付着し、そこから本来吸い上がるべき適切な高さの貫通穴23bの位置まで速やかに吸い上がる。
以上のように本実施の形態においては、バスバー20Aの脚部端子23の先端部23aに設けられた良熱収集部は、半田槽内の溶融した半田の熱を良く収集する。また、この良熱収集部と部品搭載部(大容積部)21との間の半田が吸い上がるべき高さの位置に設けられた熱伝導抑制部(貫通穴23b)は、良熱収集部から部品搭載部21に向う熱の伝導を抑制する。そのため、良熱収集部は速やかに温度を高くし、また、従来のものより高温となる。これにより、半田槽内の溶解した半田は、脚部端子23の先端部23aに付着した後、そこから本来吸い上がるべき適切な高さの位置まで速やかに吸い上がる。
なお、良熱収集部に、積極的に表面積を拡大する目的で、面積拡大形状を設けてもよい。この面積拡大形状は、例えば、脚部端子23の表面に設けられた複数の凹凸や複数の孔である。
実施の形態2.
図8はこの発明にかかる半田接続構造の他の実施の形態を示すバスバーの斜視図である。図9は本実施の形態のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。本実施の形態のバスバー20Bにおいては、脚部端子23の先端部23aに形成された良熱収集部に、半田の吸い上げ方向に延びるスリット状の長穴23cが複数形成されている。毛細管現象の働きにより、溶融した半田は、長穴23cに沿ってより速やかに吸い上がる。複数の長穴23cは、良熱収集部の表面積をより拡大する働きもしている。
脚部端子23の先端部23aと部品搭載部(大容積部)21との間に、熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部として複数の貫通穴23bが形成されている。貫通穴23bは、先端部23aから部品搭載部21に向かって熱の伝わる方向に直交するように整列して形成されている。この貫通穴23bが形成されている位置は、実施の形態1のものと同じように、半田が吸い上がるべき適切な高さ位置である。複数の貫通穴23bは、先端部23aから部品搭載部21に向う熱の伝導を抑制する。
以上のように本実施の形態においては、脚部端子23の先端部23aに形成された良熱収集部に、スリット状の長穴23cが形成されているので、溶融した半田は、長穴23cに沿ってより速やかに吸い上がる。なお、スリット状の長穴23cは、少なくとも1個が形成されていれば、所定の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図10はこの発明にかかる半田接続構造の更に他の実施の形態を示すバスバーの斜視図である。図11は本実施の形態のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。本実施の形態のバスバー20Cにおいては、熱伝導抑制部が、先端部23aと部品搭載部(大容積部)21との間に境界に沿って延びる2個の長穴23dによって構成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
本実施の形態においては、熱伝導抑制部が、先端部23aと部品搭載部21との間に境界に沿って延びる長穴23dによって構成されているので、熱の伝導がより抑制され、脚部端子23の半田が吸い上がるべき高さの位置までの部分が、より速く温度上昇してより高温になるので、半田槽の溶融した半田が本来吸い上がるべき高さの位置まで速やかに吸い上がる。なお、2個の長穴23dは、連続する1個の長穴として形成してもよい。
実施の形態4.
図12はこの発明にかかる半田接続構造の更に他の実施の形態を示すバスバーの斜視図である。図13は本実施の形態のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。本実施の形態のバスバー20Dにおいては、細長小型の1個の脚部端子24が設けられている。本実施の形態においては、脚部端子を細長とすることで、体積を減らし、熱容量を小さくすることで、速く高温に達するようにしている。
脚部端子24の先端部24aには、毛細管現象の働きにより、溶融した半田を速やかに吸い上げるスリット状の長穴24cが形成されている。また、この先端部24aと部品搭載部(大容積部)21との間に、熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部として貫通穴24bが形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
なお、本実施の形態の脚部端子24は、細長小型とされているので、バスバー20Dを基板に固定する所定の強度を有していない。そのため、本実施の形態のバスバー20Dを実用化するためには、図示しない他の固定構造を必要とする。
実施の形態5.
図14はこの発明にかかる半田接続構造の更に他の実施の形態を示すバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。本実施の形態のバスバー20Eの脚部端子においては、実施の形態1の脚部端子に加えて、良熱収集部を構成する先端部23aに、半田付け完了後切断される拡張熱収集部25が設けられている。拡張熱収集部25は、半田の熱を良く収集する目的で、表面積を拡大する為に設けられている。拡張熱収集部25は、半田付け完了後、図14中の破線にて示すラインにより切断される。
本実施の形態においては、良熱収集部を構成する先端部23aに、半田付け完了後切断される拡張熱収集部25が設けられているので、半田槽に浸かる部分の表面積がさらに拡大し、より速く温度上昇してより高温となる。
実施の形態6.
図15はこの発明にかかる半田接続構造の更に他の実施の形態を示すバスバーの脚部端子の詳細を示す図4のA部分に相当する側面図である。本実施の形態のバスバーにおいては、実施の形態1と同様に、部品搭載部(大容積部)21に、電流供給ラインを拡大する補助プレート41を有している。そして、本実施の形態においては、補助プレート41の部品搭載部21に対向する面の下角部が、概ね45度にカットされてC1.5面取りが施され、熱伝導経路を迂回させるように面取り形状41aが形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
本実施の形態においては、脚部端子23の先端部23aの熱が、部品搭載部21に熱伝導される際、その経路が面取り形状41aにより迂回するので、熱が伝わりにくくなり熱伝導が規制される。これにより、バスバーの脚部端子は、より速く温度上昇してより高温となる。なお、本実施の形態の構成は、実施の形態1から5の構成と組み合わされてよい。
実施の形態7.
図16はこの発明にかかる半田接続構造の更に他の実施の形態を示すバスバーの脚部端子の詳細を示す図4のA部分に相当する側面図である。本実施の形態のバスバーにおいては、補助プレート41の部品搭載部(大容積部)21に対向する面の下角部に、熱伝導経路を迂回させるように段差形状41bが設けられている。段差形状41bは、例えばエンドミルにより1/3から1/2の厚さだけフライス加工されて形成される。その他の構成は実施の形態6と同様である。
本実施の形態においては、脚部端子23の先端部の熱が、部品搭載部21に熱伝導される際、その経路が段差形状41bにより迂回するので、熱が伝わりにくくなり、実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる半田接続構造は、例えば、入力電圧が印加される入力側回路、出力電圧を負荷に供給する出力側回路、及び入力側回路と出力側回路の間に接続されるトランスを備え、出力側回路が、トランスの二次巻線に誘起した電圧を整流する出力ダイオードと、整流された電圧を平滑する出力インダクタおよび出力コンデンサとを有しているスイッチング電源などの電源装置に適している。
本発明にかかる電源装置の実施の形態1であるスイッチング電源装置の回路図である。 本発明にかかる電源装置の実施の形態1のスイッチング電源装置の出力側回路の部分を上方から見た様子を示す部分的な上面図である。 実施の形態1のスイッチング電源装置の出力側回路の部分を側方から見た様子と、組立体を基板に仮装着する様子を示す部分的な側面図である。 組立体を上方と側方とから見た様子を示す図である。 実施の形態1のバスバーの斜視図である。 実施の形態1のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。 比較するための従来のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。 実施の形態2のバスバーの斜視図である。 実施の形態2のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。 実施の形態3のバスバーの斜視図である。 実施の形態3のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。 実施の形態4のバスバーの斜視図である。 実施の形態4のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。 実施の形態5のバスバーの脚部端子の詳細を示す側面図である。 実施の形態6のバスバーの脚部端子の詳細を示す図4のA部分に相当する側面図である。 実施の形態7のバスバーの脚部端子の詳細を示す図4のA部分に相当する側面図である。
符号の説明
1 交流電源
2 入力端子
3 トランス
4 入力側回路
5 出力側回路
6 出力端子
8 入力回路
9A,9C,9B,9D 整流用ダイオード
10 入力側整流回路
11 昇圧回路
12A,12B スイッチ素子
13A,13B コンデンサ
14 インバータ回路
15,16 出力ダイオード
17 出力インダクタ
18,19 出力コンデンサ
20A,20B,20C,20D,20E バスバー(接続部材)
21 部品搭載部(大容積部、側面部)
22 連結部
23,24 脚部端子
23a,24a 先端部(良熱収集部)
23b,24b 貫通穴(熱伝導抑制部)
23c,24c 長穴
23d 長穴(熱伝導抑制部)
29 脚部端子
41 補助プレート
41a 面取り形状
41b 段差形状
60 基板
60A 半田面
60B 部品実装面
61 スルーホール
80 組立体
100 スイッチング電源(電源装置)

Claims (4)

  1. 配線パターン及びスルーホールが形成された基板と、
    前記基板に実装され、導電性に優れた材料で作製され、大電流を許容する大容積部及び前記スルーホールに挿入して半田付けされる脚部端子を有し、電流供給ラインの少なくとも一部を構成する接続部材とを有し、
    前記接続部材の前記脚部端子は、半田槽に浸かる先端部が熱を良く収集する良熱収集部とされ、該良熱収集部と前記大容積部との間の半田が吸い上がるべき高さの位置に熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部が設けられ
    前記接続部材は、前記大容積部に、電流供給ラインを拡大する補助プレートを備え、
    前記補助プレートの前記大容積部に対向する面の下角部に、熱伝導経路を迂回させるように面取りが形成されている
    ことを特徴とする半田接続構造。
  2. 配線パターン及びスルーホールが形成された基板と、
    前記基板に実装され、導電性に優れた材料で作製され、大電流を許容する大容積部及び前記スルーホールに挿入して半田付けされる脚部端子を有し、電流供給ラインの少なくとも一部を構成する接続部材とを有し、
    前記接続部材の前記脚部端子は、半田槽に浸かる先端部が熱を良く収集する良熱収集部とされ、該良熱収集部と前記大容積部との間の半田が吸い上がるべき高さの位置に熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部が設けられ、
    前記接続部材は、前記大容積部に、電流供給ラインを拡大する補助プレートを備え、
    前記補助プレートの前記大容積部に対向する面の下角部に、熱伝導経路を迂回させるように段差形状が形成されている
    ことを特徴とする半田接続構造。
  3. 入力電圧が印加される入力側回路、出力電圧を前記負荷に供給する出力側回路、及び前記入力側回路と出力側回路の間に接続されるトランスを備え、前記出力側回路が、前記トランスの二次巻線に誘起した電圧を整流する出力ダイオードと、整流された電圧を平滑する出力インダクタおよび出力コンデンサとを有している電源装置において、
    配線パターン及びスルーホールが形成された基板と、
    前記基板に実装され、導電性に優れた材料で作製され、前記出力ダイオードを搭載するとともに大電流を許容する部品搭載部及び前記スルーホールに挿入して半田付けされる脚部端子を有し、前記出力ダイオードと前記出力コンデンサとの間の電流供給ラインの少なくとも一部を構成する接続部材とを有し、
    前記接続部材の前記脚部端子は、半田槽に浸かる先端部が熱を良く収集する良熱収集部とされ、該良熱収集部と前記部品搭載部との間の半田が吸い上がるべき高さの位置に熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部が設けられ、
    前記接続部材は、前記部品搭載部に、電流供給ラインを拡大する補助プレートを備え、 補助プレートの前記部品搭載部に対向する面の下角部に、熱伝導経路を迂回させるように面取りが形成されている
    ことを特徴とする電源装置。
  4. 入力電圧が印加される入力側回路、出力電圧を前記負荷に供給する出力側回路、及び前記入力側回路と出力側回路の間に接続されるトランスを備え、前記出力側回路が、前記トランスの二次巻線に誘起した電圧を整流する出力ダイオードと、整流された電圧を平滑する出力インダクタおよび出力コンデンサとを有している電源装置において、
    配線パターン及びスルーホールが形成された基板と、
    前記基板に実装され、導電性に優れた材料で作製され、前記出力ダイオードを搭載するとともに大電流を許容する部品搭載部及び前記スルーホールに挿入して半田付けされる脚部端子を有し、前記出力ダイオードと前記出力コンデンサとの間の電流供給ラインの少なくとも一部を構成する接続部材とを有し、
    前記接続部材の前記脚部端子は、半田槽に浸かる先端部が熱を良く収集する良熱収集部とされ、該良熱収集部と前記部品搭載部との間の半田が吸い上がるべき高さの位置に熱の伝導を抑制する熱伝導抑制部が設けられ、
    前記接続部材は、前記部品搭載部に、電流供給ラインを拡大する補助プレートを備え、 補助プレートの前記部品搭載部に対向する面の下角部に、熱伝導経路を迂回させるように段差形状が形成されている
    ことを特徴とする電源装置。
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