JP2003072126A - 記録ヘッド一体型表示ユニット - Google Patents

記録ヘッド一体型表示ユニット

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JP2003072126A
JP2003072126A JP2001261522A JP2001261522A JP2003072126A JP 2003072126 A JP2003072126 A JP 2003072126A JP 2001261522 A JP2001261522 A JP 2001261522A JP 2001261522 A JP2001261522 A JP 2001261522A JP 2003072126 A JP2003072126 A JP 2003072126A
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liquid crystal
crystal display
display panel
display unit
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JP2001261522A
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English (en)
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Shigetaka Shintani
重孝 新谷
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録ヘッドからの放熱を良好に保ちつつ液晶表
示パネルへの伝熱を抑えることで、液晶表示パネルの表
示ムラや不要な印画の形成を有効に防止することが可能
な高性能の記録ヘッド一体型表示ユニットを提供する。 【解決手段】金属製の支持プレート10上に、多数の発
熱素子7を有する長方形状の記録ヘッド基板6と、略四
角形状の液晶表示パネル1とを、記録ヘッド基板6の一
方の長辺が液晶表示パネル1の一辺に対し略平行となる
ように取着・併設してなり、液晶表示パネル1に表示さ
れる情報に基づいて記録ヘッド基板6の発熱素子7を選
択的に発熱させて印画を形成する記録ヘッド一体型表示
ユニットにおいて、記録ヘッド基板6及び液晶表示パネ
ル1の取着領域間に複数個の貫通孔11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノート型パソコン
やPDA(Personal Data Assistant)等の携帯情報機
器に組み込まれる記録ヘッド一体型表示ユニットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ノート型パソコンやPDA等
の携帯情報機器に組み込まれる表示装置として液晶表示
パネルが幅広く用いられており、このような液晶表示パ
ネルに表示された情報に基づいて所定の画像を手元でプ
リントアウトするために、液晶表示パネルにプリンタ機
構を一体化させた記録ヘッド一体型の表示ユニットが提
案されている。
【0003】かかる表示ユニットは、例えば図5に示す
如く、液晶表示パネル21の液晶材料23を挟持する一
対の透明基板22a,22bのうち一方(22a)を外
方に向かって延出させるとともに該延出部に多数の発熱
素子25を備えたサーマルヘッド24を接着剤等で固定
した構造を有しており、液晶表示パネル21の表示部に
情報を表示する際は、一対の透明基板22a,22bに
設けられている多数の透明電極を介して液晶材料23に
電圧を選択的に印加し、個々の画素領域内に存在する液
晶材料23の光透過率を制御することによって画像表示
がなされ、また画像をプリントアウトする場合は、サー
マルヘッド24の多数の発熱素子25を外部からの画像
データに基づいて個々に選択的に発熱させ、これらの熱
を感熱紙等の感熱記録媒体に伝達させることによって印
画が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の記録ヘッド一体型表示ユニットにおいては、サ
ーマルヘッド24が液晶表示パネル21の透明基板22
a上に搭載されていることから、サーマルヘッド24の
記録動作が長時間に及ぶと、発熱素子25の発した熱の
一部が透明基板22aを介して液晶材料23に伝達さ
れ、液晶材料23の温度を過度に高温となしてしまうこ
とがある。その場合、液晶材料23の特性に変化を生
じ、液晶表示パネル21の表示画面に表示ムラが発生す
る欠点を有していた。
【0005】また上述した従来の記録ヘッド一体型表示
ユニットにおいては、サーマルヘッド24を搭載した液
晶表示パネル21の透明基板22aが、通常、ガラスや
プラスチック等の低熱伝導性材料により形成されている
ことから、サーマルヘッド24から大気中への熱の放散
が透明基板22aで抑制されてサーマルヘッド24の内
部に熱がこもり易くなっている。そのため、サーマルヘ
ッド24を用いて高速で印画を行うと、サーマルヘッド
全体の温度が短時間で著しく上昇し、感熱記録媒体に不
要な印画が形成される欠点も有していた。
【0006】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は、記録ヘッドからの放熱を良好に保ちつ
つ液晶表示パネルへの伝熱を抑えることで、液晶表示パ
ネルの表示ムラや不要な印画の形成を有効に防止するこ
とが可能な高性能の記録ヘッド一体型表示ユニットを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の記録ヘッド一体
型表示ユニットは、金属製の支持プレート上に、多数の
発熱素子を有する長方形状の記録ヘッド基板と、略四角
形状の液晶表示パネルとを、前記記録ヘッド基板の一方
の長辺が液晶表示パネルの一辺に対し略平行となるよう
に取着・併設してなり、前記液晶表示パネルに表示され
る情報に基づいて前記記録ヘッド基板の発熱素子を選択
的に発熱させて印画を形成する記録ヘッド一体型表示ユ
ニットにおいて、前記支持プレートは、記録ヘッド基板
及び液晶表示パネルの取着領域間に、記録ヘッド基板の
長辺に沿って配列する複数個の貫通孔を有していること
を特徴とするものである。
【0008】また本発明の記録ヘッド一体型表示ユニッ
トは、前記貫通孔の内部に、熱伝導率0.02W/m・
K〜0.20W/m・Kの樹脂材が充填されていること
を特徴とするものである。
【0009】更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユニッ
トは、前記複数個の貫通孔が千鳥状に配列されているこ
とを特徴とするものである。
【0010】また更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットは、前記支持プレートが、ヤング率50GPa〜
600GPaの金属から成ることを特徴とするものであ
る。
【0011】更にまた本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットは、前記記録ヘッド基板−液晶表示パネル間に、
記録ヘッド基板及び/又は液晶表示パネルの回路導体と
電気的に接続される複数個の配線導体を備えた配線基板
が配設されていることを特徴とするものである。
【0012】また更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットは、前記配線基板上に、前記発熱素子の発熱を制
御するヘッド用ドライバーICと、前記液晶表示パネル
の各画素の表示内容を制御するパネル用ドライバーIC
とが搭載されていることを特徴とするものである。
【0013】本発明の記録ヘッド一体型表示ユニットに
よれば、金属製の支持プレート上に、多数の発熱素子を
有する長方形状の記録ヘッド基板と、略四角形状の液晶
表示パネルとを、前記記録ヘッド基板の一方の長辺が液
晶表示パネルの一辺に対し略平行となるように取着・併
設させるとともに、前記支持プレートのうち、記録ヘッ
ド基板及び液晶表示パネルの取着部間に、記録ヘッド基
板の長辺に沿って配列する複数個の貫通孔を設けるよう
に構成したことから、これらの貫通孔内に充填された空
気等の断熱作用によって記録ヘッド基板の発する熱が支
持プレートを介して液晶表示パネルに伝達しようとする
のを有効に防止することができ、記録ヘッド基板による
印画動作が比較的長時間に及んでも、液晶表示パネルを
常に良好な温度状態に保持することで表示ムラの少ない
鮮明な画像を液晶表示パネルに表示することが可能とな
る。
【0014】また本発明の記録ヘッド一体型表示ユニッ
トによれば、記録ヘッド基板を取着させる支持プレート
が良熱伝導性の金属により形成されていることから、記
録ヘッド基板を用いた印画に際して、記録ヘッド基板中
の熱は支持プレートを介して大気中に良好に放散される
ようになる。従って、記録ヘッド基板による印画を高速
で行っても、記録ヘッド基板全体の温度が短時間で著し
く上昇することはなく、画像データに対応した所望の印
画を形成することができる。
【0015】更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユニッ
トによれば、支持プレートに設けた貫通孔の内部に、熱
伝導率0.02W/m・K〜0.20W/m・Kの樹脂
材を充填させておくことにより、記録ヘッド基板から液
晶表示パネルへの伝熱を小さく抑えつつ、支持プレート
の機械的強度を高く保つことができ、記録ヘッド一体型
表示ユニットの変形を有効に防止して、記録ヘッド一体
型表示ユニットの信頼性を向上させることが可能とな
る。
【0016】また更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットによれば、支持プレートに設けられる複数個の貫
通孔を千鳥状に配列させておくことにより、上述の断熱
作用を更に高めることができ、記録ヘッド基板から液晶
表示パネルへの伝熱に起因した表示ムラの発生をより確
実に防止することが可能となる。
【0017】更にまた本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットによれば、前記支持プレートをヤング率50GP
a〜600GPaの金属により形成しておくことによ
り、支持プレートに適度な弾性が付与されることから、
記録ヘッド基板を用いた印画動作に伴い記録ヘッド基板
に大きな外力が印加されても、支持プレートが折れ曲が
って破損するといった不都合を有効に防止することがで
き、記録ヘッド一体型表示ユニットの信頼性を向上させ
ることが可能となる。
【0018】また更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットによれば、記録ヘッド基板−液晶表示パネル間
に、記録ヘッド基板及び/又は液晶表示パネルの回路導
体と電気的に接続される複数個の配線導体を備えた配線
基板を配設することにより、記録ヘッド基板及び液晶表
示パネルを単一の配線基板を介して携帯情報機器の本体
に電気的に接続させることができるようになり、記録ヘ
ッド基板及び液晶表示パネルに対して配線基板をそれぞ
れ別個に設ける場合に比し部品点数を低減せしめ記録ヘ
ッド一体型表示ユニットの構成を簡略化することができ
る利点もある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る記
録ヘッド一体型表示ユニットの斜視図、図2は図1の記
録ヘッド一体型表示ユニットの断面図であり、1は液晶
表示パネル、6は記録ヘッド基板、10は支持プレート
である。
【0020】前記液晶表示パネル1としては、例えば、
STN型単純マトリックスタイプの半透過型液晶表示パ
ネルが用いられ、かかる液晶表示パネル1は、各々が略
四角形状を成すように形成された透明基板2a,2bの
一主面にITO(Indium TinOxide)から成る多数の透明
電極やポリイミド樹脂から成る配向膜等を、他主面に偏
光フィルム等をそれぞれ被着・形成し、この両基板2
a,2bを透明電極同士が互いに向かい合うようにして
間に所定の間隔を空けて対向配置させた上、両基板間2
a−2bの間隙に液晶材料3を充填した構造を有してい
る。
【0021】前記液晶表示パネル1の透明基板2a,2
bは、ガラスやプラスチック等の透明な電気絶縁性材料
により形成されており、該各透明基板2a,2bの一主
面に設けられる多数の透明電極は、その上方に配置され
る透明基板2b(又は2a)の透明電極に対して直交す
るように一定の間隔で配列・形成され、これら2種類の
透明電極群でもってマトリクス配線を構成している。
【0022】また前記液晶表示パネル1の液晶材料3と
しては、例えば、ネマチック型液晶分子が用いられ、該
液晶分子は前述の配向膜によって一対の透明基板2a、
2b間で180°〜270°だけねじれてツイスト配列
された構造となる。
【0023】このような液晶表示パネル1は、透明電極
同士を対向する領域に個々の画素が形成され、各画素領
域内の液晶材料3に透明電極を介して所定の電圧を印加
し、液晶分子の分子配列を変化させるとともに液晶表示
パネル1を透過する光の透過率が制御される。
【0024】更に上記液晶表示パネル1の背後には、導
光板や蛍光ランプ,反射板等を組み合わせて構成される
バックライト4が配設され、このようなバックライト4
からの光を液晶表示パネル1に対し背後より照射するこ
とによって液晶表示パネル1の表示部に所定の画像が表
示される。
【0025】また一方、前記記録ヘッド基板6として
は、例えば、サーマルヘッドが用いられ、かかる記録ヘ
ッド基板6は、アルミナセラミックス等の電気絶縁性材
料によって略長方形状を成すように形成されたベースの
一主面に発熱素子列を設けた構造を有している。
【0026】前記記録ヘッド基板6の発熱素子列は、記
録ヘッド基板6の長手方向にわたって例えば600dp
i(dot per inch)の密度で直線状に配列した多数の発
熱素子7により構成されており、その各々がTaSiO
等の電気抵抗材料により形成されているため、図示しな
い電極パターン等を介して発熱素子7に電力が印加され
ると、発熱素子7が印画に必要な所定の温度にジュール
発熱する。
【0027】また前記記録ヘッド基板6の発熱素子列上
には、プラテンローラPが回転可能に配設され、このプ
ラテンローラPを回転させて感熱紙等の記録媒体を発熱
素子列上に送り込みながら、上述した記録ヘッド基板6
の多数の発熱素子7を個々に選択的に発熱させることに
よって記録媒体に所定の印画が形成される。
【0028】そして、上述した液晶表示パネル1と記録
ヘッド基板6は、記録ヘッド基板6の一方の長辺が液晶
表示パネル1の一辺に対し略平行に配されるように、間
に配線基板8を介して併設されており、これらは上述の
配列順序で単一の支持プレート10上に取着されてい
る。
【0029】前記配線基板8は、ガラス布基材エポキシ
樹脂等から成るベースの上面に多数の配線導体を所定パ
ターンに被着させてなり、かかる配線基板8の上面には
更にヘッド用のドライバーIC9aとパネル用のドライ
バーIC9bとが搭載される。
【0030】前記配線基板8の配線導体は上述したドラ
イバーIC9a,9bやボンディングワイヤ等を介して
記録ヘッド基板6や液晶表示パネル1の電極パターン等
に電気的に接続され、記録ヘッド一体型表示ユニットを
PDA等の携帯情報機器に組み込む際、配線基板8の一
端部に取着されるコネクタ(図示せず)を介して携帯情
報機器本体の電気回路と電気的に接続され、携帯情報機
器本体からの電源電力や画像データ,制御信号等を記録
ヘッド一体型表示ユニットに供給可能な状態とする。
【0031】このように、記録ヘッド基板6及び液晶表
示パネル1を単一の配線基板8を介して携帯情報機器の
本体に電気的に接続させることにより、記録ヘッド基板
6及び液晶表示パネル1に対して配線基板をそれぞれ別
個に設ける場合に比し部品点数を減らすことができ、記
録ヘッド一体型表示ユニットの構成が簡略化される。
【0032】尚、前記配線基板8上のドライバーIC9
a,9bは、その回路形成面(上面)に、シフトレジス
タ、ラッチ、スイッチングトランジスタ等の電子回路と
多数の入・出力端子を有しており、ヘッド用のドライバ
ーIC9aは、外部より供給される印画用の画像データ
に基づいて発熱素子7への通電を制御する作用を、また
パネル用のドライバーIC9bは、外部より供給される
表示用の画像データに基づいて液晶表示パネル1の各画
素の液晶材料3に印加される電圧のオン・オフを切り替
え、各画素の光透過率を制御する作用を為す。
【0033】そして、このような配線基板8や液晶表示
パネル1,記録ヘッド基板6等が上面に取着される支持
プレート10は、例えば、ステンレス(SUS 30
4)やチタン,ジュラルミン等の良熱伝導性の金属によ
り0.1mm〜1.0mmの厚みをもって形成されてお
り、液晶表示パネル1や記録ヘッド基板6等を一体的に
支持するための支持母材として機能するとともに、記録
ヘッド基板6より効率良く熱を吸収し、これを大気中へ
放散させることによって記録ヘッド基板6の温度が過度
に上昇するのを有効に防止する機能も備えている。
【0034】従って、記録ヘッド基板6の発熱素子7を
短時間で繰り返し発熱させることにより高速印画を行な
っても、記録ヘッド基板6中の熱を支持プレート10を
介して大気中に良好に放散させることによって記録ヘッ
ド基板6の温度上昇を有効に抑えることができ、記録ヘ
ッド基板6の温度を常に印画に適した温度状態に保持す
ることで画像データに対応した所望の印画を形成するこ
とが可能となる。
【0035】また更に上述の支持プレート10には、記
録ヘッド基板6及び液晶表示パネル1の双方の取着部の
間の領域に、記録ヘッド基板6の長辺に沿って配列する
複数個の貫通孔11が設けられている。
【0036】前記貫通孔11は、その内部に空気や熱伝
導率0.02W/m・K〜0.20W/m・Kの樹脂材
が充填され、これら充填物の断熱作用によって記録ヘッ
ド基板6の発する熱が支持プレート10を介して液晶表
示パネル1に伝達しようとするのを有効に防止するよう
にしている。従って、記録ヘッド基板6による印画動作
が比較的長時間に及んでも、液晶表示パネル1を常に良
好な温度状態に保持して、表示ムラの少ない鮮明な画像
を液晶表示パネル1の表示部に表示することができる。
【0037】この場合、前記貫通孔11の内部に充填さ
れる充填物として、熱伝導率0.02W/m・K〜0.
20W/m・Kの樹脂材を用いれば、記録ヘッド基板6
から液晶表示パネル1への伝熱を小さく抑えつつ、支持
プレート10の機械的強度を高く保つことができ、記録
ヘッド一体型表示ユニットの変形を有効に防止すること
で信頼性を向上させることもできる。
【0038】更に前記支持プレート10の材質として、
ヤング率50GPa〜600GPaの適度な弾性を備え
た金属を選択すれば、記録ヘッド基板6を用いた印画動
作に伴い記録ヘッド基板6に大きな外力が印加されて
も、支持プレート10が折れ曲がって破損するといった
不都合を有効に防止することができ、これによっても記
録ヘッド一体型表示ユニットの信頼性を向上させること
が可能となる。従って、支持プレート10をヤング率5
0GPa〜600GPaの金属により形成することが好
ましい。
【0039】尚、前記液晶表示パネル1や記録ヘッド基
板6,配線基板8等は、例えば、両面テープ等の粘着剤
を介して支持プレート10の上面に載置されることによ
って取着・固定される。
【0040】また前記配線基板8上のドライバーIC9
a,9bは、エポキシ樹脂やシリコン樹脂等から成る封
止材14で封止されており、該封止材14の両端部を液
晶表示パネル1及び記録ヘッド基板6上まで延在させて
おくことによりドライバーIC9a,9bを液晶表示パ
ネル1や記録ヘッド基板6にボンディングされているボ
ンディングワイヤと共に被覆している。
【0041】この場合、前記支持プレート10を、0.
01×10-4-1〜0.30×10 -4-1の線膨張係数
を有する金属、例えばステンレス鋼(SUS304)や
アルミニウム等によって形成しておけば、上述した封止
材14の形成時や記録ヘッド基板6を用いた印画動作時
等に熱が印加されても、記録ヘッド一体型表示ユニット
内の熱応力を小さく抑えることができ、これによっても
記録ヘッド一体型表示ユニットの変形が有効に防止され
るようになる。従って、支持プレート10を、0.01
×10-4-1〜0.30×10-4-1の線膨張係数を有
する金属により形成することが好ましい。
【0042】以上のような記録ヘッド一体型表示ユニッ
トを用いて液晶表示パネル1に情報を表示する際は、一
対の透明基板2a,2bに設けられている多数の透明電
極を介して液晶材料3に電圧を選択的に印加し、個々の
画素領域内に介在させた液晶材料3の光透過率を制御す
ることによって画像表示がなされ、また画像をプリント
アウトする場合は、記録ヘッド基板6の発熱素子7を画
像データに基づいて個々に選択的に発熱させ、これらの
熱を感熱紙等の感熱記録媒体に伝達させることによって
印画の形成が行なわれる。
【0043】また上述した記録ヘッド一体型表示ユニッ
トは、印画時、プラテンローラからの外力が液晶表示パ
ネル1に直接、印加されることのないように配設してお
くことが重要であり、そのためには、例えば記録ヘッド
基板6が携帯情報機器の筐体に直接、固着されるように
筐体の内部に組み込んでおくことが好ましい。
【0044】尚、本発明は上述の実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々の変更、改良等が可能である。
【0045】例えば上述の実施形態においては、記録ヘ
ッド基板6としてサーマルヘッドを用いるようにした
が、これに代えて、発熱素子の発する熱によってインク
を吐出させるサーマルジェットタイプのインクジェット
ヘッドを用いるようにしても良く、その場合も上述の実
施形態と同様の効果を得ることができる。
【0046】また上述の実施形態においては支持プレー
ト10の貫通孔11を円形状に成し、これらを記録ヘッ
ド基板6の長手方向と略平行に一列状に配列させたが、
これに代えて、図3(a)(b)に示す如く、貫通孔1
1を2列や3列の千鳥状に配列させたり、或いは、図3
(c)に示す如く、個々の貫通孔11を長孔状に形成し
ても良い。このように貫通孔11を千鳥状に配列させた
り、長孔状に形成することで、貫通孔11による断熱作
用を更に高めることができ、記録ヘッド基板6から液晶
表示パネル1への伝熱に起因した表示ムラの発生がより
確実に防止されるようになる。
【0047】更に上述の実施形態においては、ドライバ
ーIC9a,9bを配線基板8上に搭載するようにした
が、ヘッド用のドライバーIC9aを記録ヘッド基板6
上に搭載したり、パネル用のドライバーIC9bを液晶
表示パネル1の透明基板2a上に搭載するようにしても
構わない。
【0048】また更に図4に示す如く、記録ヘッド基板
6の放熱特性を更に向上させるべく、記録ヘッド基板6
に別途、アルミニウムやSUS等の金属から成る放熱部
材13を取着させたり、発熱素子7を記録ヘッド基板の
端面に配置させるようにしても構わない。
【0049】更にまた上述の実施形態において、支持プ
レート10厚みを、貫通孔11が設けられる領域で他の
領域より薄く形成しても良く、この場合、上述の断熱作
用が更に高められ、液晶表示パネル1の表示ムラをより
確実に防止することができるようになる。ただし、支持
プレート10の機械的強度を高く維持するには、最も薄
い部位でも1mm以上の厚みを確保しておくのが好まし
い。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、金属製の支持プレート
上に、多数の発熱素子を有する長方形状の記録ヘッド基
板と、略四角形状の液晶表示パネルとを、前記記録ヘッ
ド基板の一方の長辺が液晶表示パネルの一辺に対し略平
行となるように取着・併設するとともに、前記支持プレ
ートのうち、記録ヘッド基板及び液晶表示パネルの取着
部間に、記録ヘッド基板の長辺に沿って配列する複数個
の貫通孔を設けるように構成したことから、これらの貫
通孔内に充填された空気等の断熱作用によって記録ヘッ
ド基板の発する熱が支持プレートを介して液晶表示パネ
ルに伝達しようとするのを有効に防止することができ、
記録ヘッド基板による印画動作が比較的長時間に及んで
も、液晶表示パネルを常に良好な温度状態に保持するこ
とで表示ムラの少ない鮮明な画像を液晶表示パネルに表
示することが可能となる。
【0051】また本発明の記録ヘッド一体型表示ユニッ
トによれば、記録ヘッド基板を取着させる支持プレート
が良熱伝導性の金属により形成されていることから、記
録ヘッド基板を用いた印画に際して、記録ヘッド基板中
の熱は支持プレートを介して大気中に良好に放散される
ようになる。従って、記録ヘッド基板による印画を高速
で行っても、サーマルヘッド全体の温度が短時間で著し
く上昇することはなく、濃度ムラの殆どない鮮明な印画
を形成することができる。
【0052】更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユニッ
トによれば、支持プレートに設けた貫通孔の内部に、熱
伝導率0.02W/m・K〜0.20W/m・Kの樹脂
材を充填させておくことにより、記録ヘッド基板から液
晶表示パネルへの伝熱を小さく抑えつつ、支持プレート
の機械的強度を高く保つことができ、記録ヘッド一体型
表示ユニットの変形を有効に防止して、記録ヘッド一体
型表示ユニットの信頼性を向上させることが可能とな
る。
【0053】また更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットによれば、支持プレートに設けられる複数個の貫
通孔を千鳥状に配列させておくことにより、上述の断熱
作用を更に高めることができ、記録ヘッド基板から液晶
表示パネルへの伝熱に起因した表示ムラの発生をより確
実に防止することが可能となる。
【0054】更にまた本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットによれば、前記支持プレートをヤング率50GP
a〜600GPaの金属により形成しておくことによ
り、支持プレートに適度な弾性が付与されることから、
記録ヘッド基板を用いた印画動作に伴い記録ヘッド基板
に大きな外力が印加されても、支持プレートが折れ曲が
って破損するといった不都合を有効に防止することがで
き、記録ヘッド一体型表示ユニットの信頼性を向上させ
ることが可能となる。
【0055】また更に本発明の記録ヘッド一体型表示ユ
ニットによれば、記録ヘッド基板−液晶表示パネル間
に、記録ヘッド基板及び/又は液晶表示パネルの回路導
体と電気的に接続される複数個の配線導体を備えた配線
基板を配設することにより、記録ヘッド基板及び液晶表
示パネルを単一の配線基板を介して携帯情報機器の本体
に電気的に接続させることができるようになり、記録ヘ
ッド基板及び液晶表示パネルに対して配線基板をそれぞ
れ別個に設ける場合に比し部品点数を低減せしめ記録ヘ
ッド一体型表示ユニットの構成を簡略化することができ
る利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録ヘッド一体型表
示ユニットの斜視図である。
【図2】図1に記録ヘッド一体型表示ユニットの断面図
である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の他の実施形態に係る
記録ヘッド一体型表示ユニットに用いられる支持プレー
トの平面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る記録ヘッド一体型
表示ユニットの断面図である。
【図5】従来の記録ヘッド一体型表示ユニットの断面図
である。
【符号の説明】
1・・・液晶表示パネル、2a,2b・・・透明基板、
3・・・液晶材料、4・・・バックライト、6・・・記
録ヘッド基板、7・・・発熱素子、8・・・配線基板、
9a・・・ヘッド用ドライバーIC、9b・・・パネル
用ドライバーIC、10・・・支持プレート、11・・
・貫通孔、13・・・放熱部材、14・・・封止材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製の支持プレート上に、多数の発熱素
    子を有する長方形状の記録ヘッド基板と、略四角形状の
    液晶表示パネルとを、前記記録ヘッド基板の一方の長辺
    が液晶表示パネルの一辺に対し略平行となるように取着
    ・併設してなり、前記液晶表示パネルに表示される情報
    に基づいて前記記録ヘッド基板の発熱素子を選択的に発
    熱させて印画を形成する記録ヘッド一体型表示ユニット
    において、 前記支持プレートは、記録ヘッド基板及び液晶表示パネ
    ルの取着領域間に、記録ヘッド基板の長辺に沿って配列
    する複数個の貫通孔を有していることを特徴とする記録
    ヘッド一体型表示ユニット。
  2. 【請求項2】前記貫通孔の内部に、熱伝導率0.02W
    /m・K〜0.20W/m・Kの樹脂材が充填されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド一体型
    表示ユニット。
  3. 【請求項3】前記複数個の貫通孔が千鳥状に配列されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    記録ヘッド一体型表示ユニット。
  4. 【請求項4】前記支持プレートが、ヤング率50GPa
    〜600GPaの金属から成ることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の記録ヘッド一体型表
    示ユニット。
  5. 【請求項5】前記記録ヘッド基板−液晶表示パネル間
    に、記録ヘッド基板及び/又は液晶表示パネルの回路導
    体と電気的に接続される複数個の配線導体を備えた配線
    基板が配設されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載の記録ヘッド一体型表示ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】前記配線基板上に、前記発熱素子の発熱を
    制御するヘッド用ドライバーICと、前記液晶表示パネ
    ルの各画素の表示内容を制御するパネル用ドライバーI
    Cとが搭載されていることを特徴とする請求項5に記載
    の記録ヘッド一体型表示ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028930A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Tdk-Lambda Corp 半田接続構造及び電源装置

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