JP5269961B2 - 連動式引戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、平行に配列した複数枚の連動引戸の中で、最も手前の外扉を移動させると、その外扉の移動に連動して隣りの内扉を移動させて開口部を開閉する連動式引戸装置に関する。
従来、この種の連動式引戸装置の中には、図14および図15に示すように、開口部sの奥行方向に平行に配列した連動引戸の内扉aと外扉bを、それぞれ上端面の係合溝1a・1bに上枠fに固定した引戸レール2のガイドリブ2a・2bを係合して吊り込む一方、奥行方向奥側の内扉aに、連動ローラ3を回転自在にローラ軸4aで枢支した支持手段4を付設し、連動ローラ3の周面を奥行方向手前の外扉bと引戸レール2に当接し、開閉時、外扉bを移動させると、外扉bに当接した連動ローラ3が回転しながら内扉aも外扉bに連動して同じ方向へ遅れて移動するようにしたものがある(特許文献1参照)。
ところで、連動ローラ3を使った従来の連動式引戸装置は、連動ローラ3の周面を外扉bと引戸レール2に当接して内扉aと外扉bを連動させるが、連動ローラ3は、外扉bとは例えば樹脂製の面材に摺接する一方、引戸レール2とはアルミニウム等からなる金属面に摺接するため、摩擦抵抗の違いからスリップして外扉bが滑るように速く走行し、内扉aとの間に間隙が開くほど先行して全閉位置に到達してしまうことが多い。そこで、この種の連動式引戸装置では、外扉bが常に重なる内扉aの戸先側下部に戸当り5を突設する一方、外扉bには、その下端面のガイド溝g内の閉方向x戸先側と戸尻側にそれぞれストッパ6・7を固設し、例えば閉時、外扉bに当接した連動ローラ3が回転しながら内扉aも外扉bに連動して同じ閉方向xに遅れて移動するときに、連動ローラ3がスリップして外扉bが先に速く行き過ぎることがあると、閉方向戸尻側のストッパ7が戸当り5に当って外扉bを減速することにより速度調整し、内扉aと外扉bが一部重なった状態のまま全閉位置に同時に到達して全閉するようにしている。
特開2009−280975号公報
ところが、従来、連動ローラを用いた連動式引戸装置は、内扉aと外扉bとが連れ添って走行途中に外扉bが先に速く行き過ぎても、閉方向戸尻側のストッパ7が戸当り5に当って外扉bを減速する速度調整をするが、そのとき、急に減速する外扉bと固定のガイドレール2間で連動ローラ3がロック状態になるので、外扉bを、そのまま全閉位置まで閉方向xに引いて移動させると、全閉位置までの間、外扉bにブレーキがかかった状態になるため、連動引戸を閉めるときは、その都度、途中から連動引戸を無理に引き摺るように移動させなければならず、それでは閉操作が重く、身障者や非力な子供等にとって大きな負担になるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、連動ローラを用いた連動式引戸装置において、内扉と外扉を連動して閉止するときに、閉動作の途中からブレーキがかかることがなく、軽くて簡単に閉操作できるようにすることにある。
上記した目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、開口部Sの奥行方向に平行に配列した複数枚の連動引戸M・Nと、前記開口部Sの上枠12、下枠13の一方又は双方に固定して各引戸M・Nをそれぞれ開閉方向に案内する引戸レールLと、前記連動引戸のうち奥行方向奥側の内扉Mに付設した支持手段40で支持し、周面が奥行方向手前の外扉Nと前記引戸レールLに当接する連動ローラ30と、外扉Nが常に重なる内扉Mの閉方向戸先側の下部に突設する戸当り20と、外扉Nの閉方向戸先側と戸尻側にそれぞれ固設するストッパ24・25を備え、最も手前の外扉Nを閉方向に移動すると、外扉Nに当接した前記連動ローラ30が回転しながら内扉Mも外扉Nに連動して同じ方向へ遅れて移動する一方、前記戸当り20に閉方向戸尻側の前記ストッパ25を当てて外扉Nを内扉Mと連れだって移動する連動式引戸装置であって、前記連動ローラ30の前記支持手段40を、内扉Mの上部又は下部の一方に前記開口部Sの奥行方向に回転自在に付設する一方、外扉Nの上部又は下部の一方において、閉時に閉方向戸尻側の前記ストッパ25が前記戸当り20に当ったときに前記連動ローラ30と対向する位置に、逃げ凹部65を設けてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、内扉の上部に連動ローラの支持手段を開口部の奥行方向に回転自在に付設する一方、外扉の上部において、閉時に閉方向戸尻側のストッパが戸当りに当たるときに連動ローラと対向する位置に逃げ凹部を形成した構成であるため、外扉が内扉と連れだって閉方向に直進する途中に、閉方向戸尻側のストッパが戸当りに当たると、支持手段が回転して連動ローラが逃げ凹部に落ち込み、周面が引戸レールから離脱し、これにより、連動ローラが外扉と引戸レール間でロック状態になるのを未然に阻止し、外扉を、そのまま全閉位置まで閉方向へ引いて移動させても、外扉にブレーキがかかることはなく、その結果、身障者や非力な子供等にとっても、常に負担なく簡単に連動引戸を操作して閉止することができる。
(A)本発明の一例である連動式引戸装置を適用した引戸構造体を、連動引戸が閉止途中の状態で示す正面図、(B)平面図、(C)A図中線A−A断面図である。 連動ローラのローラ組立体を示す分解斜視図である。 連動ローラのローラ組立体を示す組立斜視図である。 走行ガイドを示す分解斜視図である。 走行ガイドの戸当りを示す側面図である。 走行ガイドの戸当りを示す斜視図である。 連動式引戸装置を適用した引戸構造体を示す斜視図である。 (A)連動引戸が全開状態の引戸構造体を示す正面図、(B)平面図、(C)A図中線B−B断面図である。 連動式引戸装置を含む引戸構造体の上部構造を示す要部切断側面図である。 (A)連動引戸が閉止途中の引戸構造体を示す正面図、(B)平面図、(C)A図中線C−C断面図である。 連動ローラが逃げ凹部に落ち込む状態で引戸構造体の上部構造を示す要部切断側面図である。 (A)連動引戸が全閉状態の引戸構造体を示す正面図、(B)平面図、(C)A図中線D−D断面図である。 (A)連動引戸が開途中の引戸構造体を示す正面図、(B)平面図、(C)A図中線E−E断面図である。 従来の連動式引戸装置を備えた引戸構造体を示す要部切断側面図である。 従来の連動式引戸装置を備えた引戸構造体を、連動引戸が閉途中の状態において示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図7は本発明の一例である連動式引戸装置を適用した引戸構造体を示す斜視図、図8(A)は連動引戸が全開状態の引戸構造体を示す正面図、(B)は平面図、(C)はA図中線B−B断面図、図9は連動式引戸装置を含めて引戸構造体の上部構造を示す要部斜視図である。図示例の引戸構造体は、建物・建具・家具・クローゼット・物置などの開口部の開閉に使用される連動引戸の構造体で、開口部Sの矩形な扉枠Fと、扉枠F内で奥行方向最も奥側に固設された仕切り壁Wと、扉体F内で仕切り壁Wの奥行方向手前に平行に配列した連動引戸の内扉Mおよび外扉Nと、内扉Mと外扉Nをそれぞれ図中左右の開閉方向に案内する引戸レールLと、連動引戸の下部を横振れしないように案内する走行ガイドGとで構成されている。
扉枠Fは、例えば木製で、図中左右に立設した縦枠10・11と、縦枠10・11間に横架した天井側の上枠12と床側の下枠13とからなる。引戸レールLは、上枠12に下向きに固定した2本のガイドレール14・15からなる。ガイドレール14・15は、図9に示すように、それぞれ図中下面の長さ方向に逃げ溝14a・15aをあけた略チャネル形状に曲げ成形し、逃げ溝14a・15aの両側に戸車18・19の走行路14b・15bを形成し、上板面を上枠12に固着して並設してなる。
内扉Mと外扉Nは、いずれも矩形パネル状をなす木製の引戸で、上端面16にそれぞれ戸車ブラケット17を取り付け、戸車ブラケット17で円周に係合リブ18a・19aを有する戸車18・19を枢支して上端面16に搭載している。下端面には、図8に示すように、長さ方向にガイド溝m・nを凹設している。なお、図8に内扉Mと外扉Nを戸尻側端部を縦枠10に当てた全開状態で示すとおり、外扉Nは開閉方向の幅サイズが内扉Mより長く、そのため、外扉Nには、図7に示すように、閉方向戸先側に縦長な引手22が付設されている。
走行ガイドGは、内扉Mの下部を案内するガイドローラ23と、外扉Nの走行を規制する戸当り20および一対のストッパ24・25からなる。内扉Mのガイドローラ23は、取付板26上に立設した支持軸27の上端に回転自在に軸着し、取付板26を開口部S寄りの下枠13上にあって内扉Mのスライド軌道上に固設する。戸当り20は、図4に示すように、アングル板28と、ガイド軸29と、締着用ビス31とで構成する。アングル板28は、金属板をL状に曲げ成形し、取付板部28aと、取付板部28aの下端縁から直角に突出したガイド板部28bとからなる。ガイド板部28bは、先端縁から基端縁に向けて長さ方向に2本の切り込みを平行に設けて、その切り込み間の中央片32にアジャスト穴33を設け、中央片32を間に挟んだ幅方向両側の側片の双方を直角に曲げ起し、それらを戸当り部35・36として突設してなる。ガイド軸29は、支柱29aと樹脂製ローラ29bからなり、支柱29aの先端側の枢軸部をローラ29bに貫挿して軸突端をワッシャーに嵌合させてから、軸突端をカシメてローラ29bを回転可能に軸着する。
そこで、戸当り20は、ガイド軸29を立てて、支柱29aの基端軸部をアングル板28のアジャスト穴33に嵌挿し、基端軸部の雌ねじ穴に締着用ビス31をねじ込み、図5および図6に示すように、ガイド板部28b上にガイド軸29を立脚させて組み立てる。戸当り20は、図12に示すように、外扉Nが全閉位置にあっても外扉Aが常に重なる内扉Mの閉方向戸先側の下部に取り付ける。戸当り20を内扉Mに取り付けるときは、下枠13との間に所定間隙を開ける内扉Mの最下端縁のラインに、アングル板28のガイド板部28bの位置を合わせて、その高さ位置で内扉Mの外側板面に取付板部28aをねじ止めする。
他方、走行ガイドGのストッパ24・25は、図4に示すように、それぞれ弾性を有する樹脂製で、外扉Nのガイド溝nに嵌め込み可能に溝形状に合わせて略直方形で、中心を細筒穴24a・25aが高さ方向に貫通している。走行ガイドGは、これらストッパ24・25を、外扉Nのガイド溝n内の閉方向戸先側と戸尻側それぞれ所定位置に固設する。即ち、閉方向戸先側ストッパ24は、図8に示すように、連動引戸が全開したときでも、内扉Mに戸当り20の戸当り部35に当たる戸先側の戸当り位置に固定する一方、閉方向戸尻側ストッパ25は、図12に示すように、連動引戸が全閉したときでも戸当り20の戸当り部36に当たる戸尻側の戸当り位置に固定し、常に外扉Nが内扉Mの閉方向戸先側に重なってガイドローラ23と戸当り20を覆い隠す被り部分wが形成されるようにしている。ストッパ24・25は、それぞれ図4に示す止めねじ37をねじ挿通管38を介して細筒穴24a・25aに通し、外扉Nのガイド溝nの底面にねじ込んで固着する。
そこで、図示引戸構造体では、図9に示すように、ガイドレール15の走行路15bに内扉Mの戸車19を係合して内扉Mを扉枠F内の奥行方向奥側に吊り込み、次いで、ガイドレール14の走行路14bに外扉Nの戸車18を係合して外扉Nを扉枠F内の内扉Mの奥行方向手前に吊り込み、両扉M・Nを、走行ガイドGのガイドローラ23や戸当り20に外扉Nが覆い重なった目隠し状態で、図7に示すように、仕切り壁Wに沿って開閉方向に往復移動可能に配列する。
さて、上述した引戸構造体では、外扉Nの引手22に手を掛けて、外扉Nを開閉方向に移動させると、本発明の連動式引戸装置が作動し、外扉Nの移動に内扉Mも連動して同じ方向へ遅れて移動して開口部Sを開閉するようになっている。
そこで、本発明の連動式引戸装置は、図1に示すように、連動ローラ30と、連動ローラ30を周面30aが外扉Nとガイドレール15の双方に圧接するように支持する支持手段40を備えた構成になっている。連動ローラ30は、図2および図3に示すように、ローラ本体が硬質ゴムでドーナツ形状に成形され、中心穴30aに樹脂製ボス41の円筒部41aを嵌め込んで全体にタイヤ型をなす。連動ローラ30のローラ本体の材質はゴム製に限らず、樹脂製など、接触面の摩擦力によって動力を伝達し得る摩擦材であればよい。
支持手段40は、連動ローラ30を枢支するローラ軸42と、ローラ軸42を保持する可動ホルダ43と、可動ホルダ43を内扉Mに取り付ける取付基板44と、コイル圧縮ばねの付勢ばね45と、枢軸46を備えた構成になっている。
ローラ軸42は、金属製で、軸径が段階的に異なる太径のばね保持部42aと中間段部42bと先端の細径なローラ嵌合部42cからなる。可動ホルダ43は、樹脂製の本体ケース47と抜け止め片48とからなる。本体ケース47は、略直方体状をなし、長さ方向片側にローラ軸42の軸穴49が高さ方向に設けられる一方、長さ方向他側の端面に枢軸46の軸受穴が長さ方向に設けられている。軸穴49のローラ軸42が挿通する開口49aが開いた上面には、開口49aの周縁に嵌め付け凹部47aが形成されている。抜け止め片48は、L形に屈曲し、一片にローラ軸42のばね保持部42aよりは小径な抜け止め穴51の開いた嵌め付け凹部47aに対応する台座部48aを形成し、他片に2本の平行な脚部48bを形成してなる。取付基板44は、枢軸46の取付穴52を中心として90度の角度位置に取付用目印53が記されている。
そこで、支持手段40は、枢軸46を取付穴52に嵌着して取付基板44に先端46aを頭出し状態で取り付ける。一方、可動ホルダ43の本体ケース47の軸穴49に、ばね保持部42aの端面に開いたばね穴54に付勢ばね45のばね一端を嵌め込んだ状態で、ローラ軸42のばね保持部42aを、開口49aから挿入してから、抜け止め片48の脚部48bを嵌め付け凹部47aに設けた差込み穴56に差し込んで台座部48aを嵌め付け凹部47aに嵌め付けて本体ケース47に抜け止め片48を組み付ける。次いで、軸穴49の開口49aから突出したローラ軸42のローラ嵌合部42cを中心穴30aに貫挿し、連動ローラ30を止め輪57を介してローラ軸42に回転自在に枢着する。すると、可動ホルダ43は、ローラ軸42を、軸方向に直進可能に保持すると共に、軸穴49の穴底とばね保持部42a間に介装した付勢ばね45の付勢力で矢示方向に付勢して突出させる一方、抜け止め片48をばね保持部42aに当てて抜け止めした状態で保持する。それから、取付基板44の枢軸46を可動ホルダ43の軸受穴に嵌着し、支持手段40を、枢軸46を中心に回転自在に取付基板44に連結し、以って、ローラ組立体50を組み立てる。
ローラ組立体50は、図9に示すように、内扉Mの上部において、取付基板44を閉方向戸先側の木口面59にねじ止めし、支持手段40を、枢軸46を支点として開閉方向と直交する開口部Sの奥行方向に回転可能に吊り下げた状態で、内扉Mに付設する。それから、連動ローラ30を付勢ばね45に抗して可動ホルダ43寄りに押し込んだ状態にしてから、ローラ組立体50を、取付用目印53を目安に外扉N側へ回して外扉Nに対し45度傾けて後に、連動ローラ30の押し込みを解除して付勢ばね45のばね付勢力を斜めに作用させ、連動ローラ30の周面30aを外扉Nの内側板面60とガイドレール15の双方に直接当てて圧接する。
さて、連動式引戸装置では、図7および図12に示すように、全閉した開口部Sを開けるときは、図中奥側の外側から、引手22に手を掛け、開方向Yへ外扉Nを引いて移動させると、外扉Nの移動に伴い、外扉Nに圧接した連動ローラ30が接触面の摩擦力で回転しながら内扉Mへ動力を伝達し、外扉Nに連動して同じ開方向Yへ遅れて移動する。そのとき、内扉Mは、図13に示すように、ガイド溝mに係合した走行ガイドGのガイドローラ23で下部側を横振れしないで直進するように案内し、外扉Nは、ガイド溝nに係合した戸当り20のガイド軸29により下部側を横振れしないで直進するように案内する。その後、開口部Sを全開すると、図8に示すように、内扉Mは、閉方向戸尻側の端部が縦枠10に当って停止し、外扉Nは、閉方向戸先側のストッパ24が戸当り20の戸当り部35に当って停止し、外扉Nと内扉Mを仕切り壁Wの手前で横に重ねて配列し、走行ガイドGのガイドローラ23と戸当り20を覆い隠した状態で、全開位置に位置決めされる。
一方、いま全開した開口部Sを閉めるときは、図中奥側の外側から、引手22に手を掛け、閉方向Xへ外扉Nを引いて移動させると、外扉Nの移動に伴い、外扉Nに圧接した連動ローラ30が接触面の摩擦力で回転しながら内扉Mへ動力を伝達し、外扉Nに連動して同じX方向へ遅れて移動する。そのとき、内扉Mは、図10に示すように、ガイド溝mに係合した走行ガイドGのガイドローラ23で下部側を横振れしないで直進するように案内し、外扉Nは、ガイド溝nに係合した戸当り20のガイド軸29で下部側を横振れしないで直進するように案内する。それから、外扉Nが閉方向Xに直進途中に、連動ローラ30が摩擦抵抗の異なるガイドレール14と外扉Nとの間でスリップし、外扉Nが速く走行して先に行き過ぎることがあると、図1に示すように、外扉Nは、閉方向戸尻側のストッパ25が戸当り20の戸当り部36に当って減速し、内扉Mの閉方向戸先側端部と重なる被り部分wで走行ガイドGのガイドローラ23と戸当り20を覆い隠した状態で、内扉Mと連れだって閉方向Xへ移動し、最終的に図12に示すように開口部Sを全閉にする。
そこで、本発明の連動式引戸装置Rは、図1および図11に示すように、外扉Nの上部において、閉時に閉方向戸尻側のストッパ25が戸当り20の戸当り部36に当たるときに連動ローラ30と対向する位置に逃げ凹部65を形成してなる。逃げ凹部65は、凹面を補強材で補強している。
ところで、閉時、外扉Nが内扉Mと連れだって閉方向Xに直進途中に、連動ローラ30がスリップして外扉Nが速く走行して先に行き過ぎると、閉方向戸尻側のストッパ25が戸当り20の戸当り部36に当って減速するが、そのとき、減速した外扉Nと固定のガイドレール15間で連動ローラ30の回転がロック状態になるので、外扉Nを、そのまま全閉位置まで閉方向Xへ引いて移動しようとすると、外扉Nにブレーキがかかって連動引戸の閉操作が重くなると考えられる
従って、本発明の連動式引戸装置では、内扉Mの上部に連動ローラ30の支持手段40を開口部Sの奥行方向に回転自在に付設する一方、外扉Nの上部において、閉時に閉方向戸尻側のストッパ25が戸当り20の戸当り部36に当たるときに連動ローラ30と対向する位置に逃げ凹部65を形成した構成であるため、外扉Nが内扉Mと連れだって閉方向Xに直進する途中に、閉方向戸尻側のストッパ25が戸当り20の戸当り部36に当たると、支持手段40が回転して連動ローラ30が逃げ凹部65に落ち込み、周面30aがガイドレール15から離脱し、これにより、連動ローラ30が外扉Nとガイドレール15間でロック状態になるのを未然に阻止し、外扉Nを、そのまま全閉位置まで閉方向Xへ引いて移動させても、外扉Nにブレーキがかかることはなく、その結果、身障者や非力な子供等にとっても、常に負担なく簡単に連動引戸を操作して閉止することができる。
ところで、上述した図示実施の形態は、上戸車式の上吊り連動引戸において、内扉Mの上部に支持手段40を付設して連動ローラ30の周面30aを外扉Nとガイドレール15に圧接した連動式引戸装置を適用した例を示した。しかし、本発明は、例えば下戸車式の連動引戸において、内扉の下部に支持手段を付設して連動ローラの周面を外扉と床側レールの双方に圧接して、同様に内扉Mを外扉Nに連動して移動させるようにした連動式引戸装置にも適用することができる。
図示他例の連動式引戸装置では、内扉の下部に、連動ローラの支持手段を開口部の奥行方向に回転自在に付設する一方、外扉の下部において、閉時に閉方向戸尻側のストッパが戸当りの戸当り部に当たるときに連動ローラと対向する位置に、連動ローラが落ち込む逃げ凹部を形成する。
以上の図示実施の形態には、いずれも引戸が2枚の連動引戸に適用した連動式引戸装置の例を示したが、本発明は、引戸が3枚以上の連動引戸に適用し得るのは勿論である。
G 走行ガイド
L 引戸レール
M 内扉
N 外扉
S 開口部
X 閉方向
Y 開方向
14・15 ガイドレール)
20 戸当り
23 ガイドローラ
24・25 ストッパ
29 ガイド軸
30 連動ローラ
35・36 戸当り部
40 支持手段
65 逃げ凹部

Claims (1)

  1. 開口部の奥行方向に平行に配列した複数枚の連動引戸と、前記開口部の上枠、下枠の一方又は双方に固定して各引戸をそれぞれ開閉方向に案内する引戸レールと、前記連動引戸のうち奥行方向奥側の内扉に付設した支持手段で支持し、周面が奥行方向手前の外扉と前記引戸レールに当接する連動ローラと、外扉が常に重なる内扉の閉方向戸先側の下部に突設する戸当りと、外扉の閉方向戸先側と戸尻側にそれぞれ固設するストッパを備え、最も手前の外扉を閉方向に移動すると、外扉に当接した前記連動ローラが回転しながら内扉も外扉に連動して同じ方向へ遅れて移動する一方、前記戸当りに閉方向戸尻側の前記ストッパを当てて外扉を内扉と連れだって移動する連動式引戸装置であって、
    前記連動ローラの前記支持手段を、内扉の上部又は下部の一方に前記開口部の奥行方向に回転自在に付設する一方、
    外扉の上部又は下部の一方において、閉時に閉方向戸尻側の前記ストッパが前記戸当りに当ったときに前記連動ローラと対向する位置に、逃げ凹部を設けてなることを特徴とする、連動式引戸装置。
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