JP2005054397A - スライドドア - Google Patents

スライドドア Download PDF

Info

Publication number
JP2005054397A
JP2005054397A JP2003284629A JP2003284629A JP2005054397A JP 2005054397 A JP2005054397 A JP 2005054397A JP 2003284629 A JP2003284629 A JP 2003284629A JP 2003284629 A JP2003284629 A JP 2003284629A JP 2005054397 A JP2005054397 A JP 2005054397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
panel
door panel
roller
lower edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003284629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4025266B2 (ja
Inventor
Nobuo Otsuka
信男 大塚
Takehiro Nokimura
剛宏 除村
Yoneji Kuwabara
米治 桑原
Tetsuji Sugano
哲次 菅野
Kazuyuki Ebara
和幸 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Uniflow Co Ltd
Original Assignee
Japan Uniflow Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Uniflow Co Ltd filed Critical Japan Uniflow Co Ltd
Priority to JP2003284629A priority Critical patent/JP4025266B2/ja
Publication of JP2005054397A publication Critical patent/JP2005054397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4025266B2 publication Critical patent/JP4025266B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 ドア枠や沓摺りの加工・取り付け公差があってもドアが完全に閉じられた状態でのみシール体を下降させることができるスライドドアを提供する。
【解決手段】 ドアパネル20の下縁には封止機構50が設けられている。封止機構50は、ドアパネル20の下縁に沿って延びるパッキン65と、沓摺り10上を転動する、パッキン65と連結されたローラ組立体70とを有する。ローラ組立体70は、長孔79で封止機構50に対してドアのスライド方向に移動可能である。沓摺り10上には、ドア閉止時にローラ組立体70のローラ71が落ち込む凹部13が形成されている。ドアや沓摺り10の取付け、加工誤差によって、ローラ71と凹部13の相対位置がずれていた場合でも、ローラ71の位置をドアのスライド方向に調整できるので、ドア閉止時にちょうどローラ71が凹部13に入るようにすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スライド式のドア(引き戸)に関する。特には、ドアが閉じられた状態において、ドアの下縁と床面とのスキマを密閉できるエアタイト式のスライドドアに関する。なお、ここでエアタイトとは厳格な気密性を意味するわけではなく、空気の流通が相当程度制限されるもの(セミエアタイト)を含む意味である。
セミエアタイト式のスライドドアは、部屋内の気密性が求められる、食品関連事業や医療機関、IT関連事業等の実験室や病室等の出入り口に設置されている。このようなスライドドアは、パネル状のドア本体が上戸車から吊り下げられており、上戸車がレール上を移動して開位置と閉位置とをスライドするものが多い。そして、スライド動作時に、ドア本体の下縁は建物床に固定された沓摺りに沿って移動するが、動作中はドア本体下縁と沓摺り間にはスキマがある。そして、ドアが閉じられた際に、ドア本体の下縁と沓摺りとの間がシール機構によって封止される。
このシール機構として、ドア本体の下縁に、上下に移動可能なシール体を備えたものが一般的である。シール体には、対をなす磁石の作用で上下に移動するものがある(例えば、特許文献1参照)。シール体は、ドアの開き時は、磁石の作用によって上方の待機位置に保持されており、ドアが閉じられると、下レールに固定されたストッパーによって磁石間の吸着(あるいは反発)が解除されて下降し、ドア本体の下縁と沓摺りとの間を封止する。
あるいは、シール枠(シール体)とともに、ドア本体の下縁に、ドアの移動方向に移動可能なスライド枠を設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。ドアが閉じられると、スライド枠は床面に立設されたガイドピンに当接して停止し、その後ドア本体とスライド枠とが相対的に移動して、シール枠がカム機構によって下降する。
シール体が下降すると、シール体の下縁に設けられているパッキンが沓摺りの上面に押し付けられて、ドア本体の下縁と沓摺りとのスキマを封止する。
特開平8−303139号公報 特開平10−220123号公報
このようなスライドドアは、ドアが完全に閉められたときのみに、シール体が下降するものであることが多い。そして、ドアを開け始めたらすぐにシール体が上昇してパッキンの押し付けが解除されることが理想的である。このようであれば、ドアの開閉動作開始時のパッキンと沓摺りとの摩擦抵抗によって使用者が感じる重さを極力低減できる。
このためには、ドアが完全に閉じられた位置でシール体を下降させるための部材(上述の例ではストッパーやガイドピン)の位置が確定されていなければならない。このようなストッパー等は、建物やドア周りの構造体(建物や床面に固定されたドア枠や沓摺り)に設けられるものであるが、構造体は建物への取り付けや加工に、2〜3mmの公差をもつ場合がある。このように公差があると、構造体に設けられたストッパーやガイドピンの位置がずれて、ドアが完全に閉止されていない状態でシール体が下降するような場合が起こりうる。その場合は、ドアの開閉動作開始時にパッキンと沓摺りとの摩擦抵抗によって使用者が重さを感じる。
ドア枠や沓摺り等の加工・取り付け公差を考慮した上で、ドアが完全に閉止した状態でのみシール体が下降するという点に着目したスライドドアは、現在までに存在しない。
そこで、本発明は、構造がより簡単であって、ドア枠や沓摺りの加工・取り付け公差があってもドアが完全に閉じられた状態でのみシール体を下降させることができ、より密閉性を高めることのできるスライドドアを提供することを目的とする。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、 パネル状のドア本体(ドアパネル)と、 該ドアパネルの上部に取り付けられた連結された該ドアパネルを吊ってレール上を移動可能な戸車と、 前記ドアパネルの下縁に対向して延びる、建物床に固定される沓摺りと、 前記ドアパネル下縁部に設けられた、ドア閉止時に該パネル下縁と前記沓摺りとの間を封止するシール機構と、を具備するエアタイト式(セミエアタイト式含む)のスライドドアであって、 前記シール機構が、 前記ドアパネル下縁部に沿って延びるシール部材(パッキン)と、 該シール部材を上下に案内するとともに下方に付勢する機構と、 前記沓摺り上を転動する、前記シール部材と連結されたローラと、を有し、 前記沓摺り上に、ドア閉止時に前記ローラが落ち込む凹部が形成されており、 前記ドアパネルの閉止時には、前記ローラが前記凹部へ落ち込むとともに前記シール部材が下方に付勢され、該シール部材が前記沓摺りの上面に押し付けられて前記ドアパネルの下縁と前記沓摺りとの間を封止し、 ドアのスライド方向に前記ローラの取り付け位置が調整可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ドアや沓摺りの取付け、加工誤差によって、シールローラと沓摺り凹部の相対位置がずれていた場合でも、ローラの位置をドアのスライド方向に調整できるので、ドア閉止時にちょうどローラが確実に凹部に入るようにすることができる。沓摺りや凹部の位置は、いったん沓摺りが設置された後では変更しにくいが、ローラの位置は比較的簡単に調整できるような機構を設けることができる。このようにすることにより、取付け、加工誤差によって沓摺りや凹部、ローラの位置がずれていた場合も、ドア閉時に確実に封止することができる。また、完閉にごく近い状態でのみシール機構が沓摺りと当たるので、ドアが開き始めたらすぐにシール機構が沓摺りから離れて抵抗がなくなり、開閉動作が楽なセミエアタイト式のスライドドアを提供できる。
発明を実施するための形態
以下、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るスライドドアの閉止時の封止機構の状態を示す正面図である。本図は、封止機構部のパネルを破断した状態を見た図である。
まず、スライドドア全体の取り付け状態と構造を簡単に説明する。
図2は、スライドドアが取り付けられた状態を示す図であり、図2(A)は正面図、図2(B)は断面図である。
パネル状のドア本体(ドアパネル)20は、壁Wの一面(手前側の面、他方の面を奥側の面とする)に設けられた左右のドア枠1L、1R間をスライドして、壁Wに開けられた開口(出入り口)Dを開閉する。開口Dの左右端は、各々左右開口枠2L、2Rで画されており、上下端は、各々上下開口枠で画されている。左開口枠2Lと左ドア枠1Lは、一体に形成されている。これらの枠はスチール鋼板やステンレス鋼板、アルミニウム板で作製される。
左右のドア枠1L、1Rの上端間にはレールカバー3が掛け渡されている。同カバー内には、ドアパネル20のスライド方向に延びるレールが配置されている(詳細後述)。左右のドア枠1L、1Rの下端間の建物床F上には、沓摺り10が敷設されている。
詳細には後述するように、ドアパネル20の上縁には戸車が取り付けられており、下縁には上下に移動可能な封止機構(シール機構)が配置されている。ドアパネル20の上端の戸車がレール上を走ることでドアパネル20が左右ドア枠1L、1R間をスライド移動する。このとき、ドアパネル20下縁の封止機構は沓摺り10上を移動する。ドアパネル20の戸先側の手前側の面と奥側の面には、各々取っ手21が設けられている。
次に、ドアパネル20の左右縁におけるシール構造を説明する。
図3は、ドア閉止時のドアパネルの状態を示す平面断面図である。
ドアパネル20は、方形のフレーム23を有し、内部には、ハニカム材や発泡ウレタン等のコア25が充填されている。フレーム23の表面は表面材27で覆われている。ドアパネル20の戸先側(図の左側)の側面には、同パネルの高さ方向にわたって硬質樹脂29が嵌め込まれている。この硬質樹脂29の外側には同パネルの高さ方向にわたって戸当りゴム(軟質樹脂)31が配置されている。戸当りゴム31は、図に示すように断面がほぼ半円形の中空の部材である。ドアが閉められると、戸当りゴム31は左ドア枠1Lに当たる。このとき、戸当りゴム31は押しつぶされるように変形して、ドアが閉められたときの衝撃を吸収するとともに、左ドア枠1Lとドアパネル20の左側面との間をシールする。
また、ドアパネル20の戸じり側(図の右側)の奥側の面には、アルミフラットバー33が、同パネルの高さ方向にわたって固定されている。
左開口枠2Lの手前側の面には、開口の高さ方向にわたって弾性部材5Lが配置されている。そして、弾性部材5Lの手前側の面には、開口の高さ方向にわたってシール部材6Lが配置されている。また、右開口枠2Rの手前側の面にも、開口の高さ方向にわたって弾性部材5Rが配置されている。そして、この弾性部材5Rの手前側の面にも、開口の高さ方向にわたってシール部材6Rが配置されている。各シール部材6には、手前方向に突き出た突片7L、7Rが設けられている。
ドアが閉じられると、ドアパネル20の戸先側の戸当りゴム31は左ドア枠1Lに当り、同パネルの左側面と左ドア枠間をシールする。さらに、戸当りゴム31の奥側の面には、左開口枠2Lに設けられたシール部材6Lの突片7Lが当り、同パネルと左開口枠との間をシールする。一方、ドアパネル20のアルミフラットバー33には、右開口枠2Rに設けられたシール部材6Rの突片7Rが当り、同パネルの右端部と右開口枠との間をシールする。
このような構造により、ドアが閉じられたとき、ドアパネル20の左右縁は、戸当りゴム31とアルミフラットバー33の部分で左右のシール部材6によってシールされる。
次に、ドアパネル20の上下縁の構造を詳細に説明する。
最初に、ドアパネル上縁の構造について説明する。
図4は、ドアパネル上縁の構造を示す縦断面図である。
ドアパネル20の上端面の左右端部付近には、2つの戸車取付け用ブラケット35が固定されている。各戸車取付け用ブラケット35は、断面がL字型で、一方の片がドアパネル上端面に高さ調整スペーサ37を介してビス39で固定されており、他方の片がドアパネル20の面と平行に上方に延びている。この上方に延びる片には、上戸車41がボルト43とナット45によって回転可能に取り付けられている。
左右ドア枠上端の上方の壁面Wには、レールフレーム8が固定されている。このレールフレーム8には、ドアのスライド方向に水平に延びるレール9が設けられている。このレール9上をドアパネル20の上戸車41が走る。ドアパネル20は上戸車41でレール9から吊られた状態で支持され、同戸車41がレール9上を走ることでスライド移動する。
レールフレーム8及びドアパネル20の上縁はレールカバー3で覆われている。
上開口枠4Tの手前側の面には、弾性部材5Tが開口Dの幅にわたって配置されている。そして、この弾性部材5Tの手前側の面には、シール部材6Tが配置されている。シール部材6Tには、手前側に突き出た突片7Tが設けられている。ドアが閉じられると、ドアパネル20の奥側の面の上端にシール部材6Tの突片7Tが当り、同パネルと上開口枠との間をシールする。
次に、ドアパネル下縁の封止機構について説明する。
まず、沓摺り10の構造を説明する。
図5は、沓摺りの構造を示す図であり、図5(A)は平面図、図5(B)は正面図である。
沓摺り10は、コの字型に折り曲げられた中空の部材で、例えばステンレス鋼板等で作製される。沓摺り10は、コの字の開口を下向きとして床面上の左右のドア枠間を延びており、4ないし6箇所でブラケット11によって建物床Fに固定されている。沓摺り10の上面の2箇所には、凹部13−1、13−2が形成されている。この凹部13の位置は、ドアパネル20が完全に閉じられたときに、同パネル20の封止機構のローラ(詳細後述)が達する位置である。凹部13の底面は、沓摺りの長さ方向にやや長い方形であり、底面の周囲の側面は、底面から沓摺りの上面に向かって徐々に上方に傾斜している。一例で、凹部13の深さDは3.5mm、底面のスライド方向長さL1は18mm、スライド方向側の両側面の長さL2は10mmである。
沓摺り10の上面の、両凹部13の間には、ドアパネル20のスライドを案内するガイドローラ15が配置されている。ガイドローラ15は、沓摺りの上面からドアの高さ方向に立設された軸17の周囲を回転する。
次に、封止機構50について説明する。
図6は、封止機構単体の構造を説明する図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は正面図である。
図7は、図6の封止機構のローラの構造を示す図であり、図7(A)は正面図、図7(B)は側面図である。
図8は、図6の封止機構がドアパネルに取り付けられた状態を説明する図であり、図8(A)はI−I断面図、図8(B)はII−II断面図である。
図8(A)、(B)に示すように、この例のドアにおいては、ドアパネル20が上戸車41でレール9から吊り下げられた状態であり、同パネルの下縁は沓摺り10から浮いた状態である。そして、ドアパネル20の下縁に設けられた封止機構50がドア閉時のみ下がって沓摺り10に当たる。
図8に示すように、ドアパネル20の下端面には、同パネルの幅にわたってチャンネル49が形成されている。封止機構50は、このチャンネル49内の奥側(図の右側)の壁に沿って、ドアパネル20の幅方向にわたって配置されている。封止機構50は、チャンネル内に固定された固定部材51と、同固定部材51に対して上下に移動可能に設けられた移動部材53を有する。固定部材51の長さは、移動部材53の長さより短く、図6にも示すように、移動部材53の両端部53aは固定部材の両端から突き出ている。
図8(A)に示すように、固定部材51は、ドアパネル20のチャンネル49内の奥側の壁に接して配置されて、チャンネル49の上端面にビス55で固定されている。固定部材51の下面には、同部材の長さ方向にわたってチャンネル57が形成されている。移動部材53はこのチャンネル57内に配置されて、固定部材51の左右端付近でボルト61によって固定部材51に取り付けられている。ボルト61は、ドアパネル20のコア25から固定部材51のチャンネル57に挿通され、その下端が移動部材53の上端面に螺合している。これにより、移動部材53は、固定部材51のチャンネル57内をボルト61に案内されて上下方向に移動する。チャンネル57内において、チャンネル57の上端面と移動部材53の上面との間のボルト61の外周には、バネ63が通されている。このバネ63は移動部材53を固定部材51に対して下方に付勢している。
移動部材53の下端面には、同部材の長さ方向(ドアパネルの幅方向)にわたって、パッキン(シール部材)65が取り付けられている。パッキン65は、図8に示すように、断面がほぼ円形の中空状で、奥側と手前側には、移動部材の長さ方向にわたって突片67が設けられている。パッキン65は上下方向から押圧されると図の左右方向に押しつぶされる。
図6に分かりやすく示すように、移動部材53の左右両端付近(固定部材の両端から突き出た部分)53aには、沓摺り上を走るローラ組立体70が取り付けられている。図7に示すように、ローラ71はブラケット73から延びる軸75の周囲を回動可能に取り付けられている。ローラ71の径は、一例で23mmである。ローラ71の上半分は、ブラケット73に固定されたケーシング77で覆われている。ブラケット73の上部には、横方向(ドアのスライド方向)に延びる2つの長孔79が形成されている。ローラ組立体70は、これらの長孔79で移動部材53の左右両端付近53aにビス81(図6参照)で取り付けられる。このとき、ローラ組立体70の移動部材53に対するスライド方向の位置は、長孔79の長さの分だけ調整可能である(詳細後述)。
このような構造により、移動部材53は固定部材51のチャンネル57内(ドアパネルのチャンネル内)を上下に移動可能である。そして、ローラ組立体70は、ドアパネル20の幅方向に長孔79の長さの分だけ調整可能である。
なお、図8に示すように、ドアパネル20のチャンネル49内の固定部材の手前側は空間となっている。この空間内には、沓摺り10から立設するガイドローラ15が入り込む。ガイドローラ15の直径とこの空間の幅はほぼ等しい。そして、ドアがスライド動作する際に、ドアパネル20は、ガイドローラ15によって前後方向(ドアの厚さ方向)にぶれることなくスライド方向にまっすぐに案内される。
次に、ドアのスライド時及び閉止時の封止機構の動きについて、図8を参照して説明する。
ドアのスライド時は、図8(A)に示すように、ドアパネル20の下端と沓摺り10の上面との間にはある幅(一例で7mm)のスキマS1が開いている。そして、移動部材53はバネ63で下方向に付勢されており、各ローラ71(図8(A)には図示されず)は沓摺り10の上面に当って、同面上を転動している。このとき、移動部材53の下端面に取り付けられたパッキン65の下面と沓摺り10の上面との間にも、ある幅(一例で2mm)のスキマS2が開いている。スライド動作中、ドアパネル20は、ガイドローラ15によって前後方向にぶれることなくスライド方向にまっすぐにガイドされる。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るスライドドアの閉止時の封止機構について説明する。本図は、封止機構部のパネルを破断した状態を見た図である。
ドアの閉止位置で、ドアパネル20の2つのローラ71が沓摺り10の各凹部13上に至ると、各ローラ71は各凹部13に落ち込む。すると、図8(B)にも示すように、バネ63で下方向に付勢されている移動部材53は、固定部材51に対して、すなわち、ドアパネル20に対して凹部13の深さだけ下降する。凹部13の深さ(3.5mm)は、移動部材53の下端面に取り付けられているパッキン65の下面と沓摺り10上面とのスキマS2の幅(2mm)よりも大きいため、ローラ71が凹部13に落ち込むと、パッキン65は沓摺り10上面に押し付けられる。するとパッキン65は沓摺り10上面で押しつぶされて変形し、ドアパネル20の下端と沓摺り10の上面との間をシールする。このとき、パッキン65は沓摺り10上面との接触面だけでなく、パッキン65の両突片67も接触面の手前側と奥側で沓摺り10の上面に押し付けられるため、より密閉性が向上する。
ところが、沓摺り10の各凹部13とドアパネル20の各ローラ71の位置がずれていると、ドアが完全に閉止できないことがある。また、閉止されても、ドアパネル20の一方のローラ71が沓摺りの凹部13に完全には落ち込まず、例えば、傾斜した側面上に載った状態となることもある。すると、移動部材53が完全に下降せず、パッキン65が沓摺り10の上面に達しなかったり、パッキン65の沓摺りへの押し付け力が十分でなくなり、ドアパネル20の下端と沓摺りの上面にスキマが開いて、十分な密閉性が得られなくなる。
このような不具合に対して、凹部13の底面のスライド方向長さに余裕を持たせて、沓摺り10の位置ズレを吸収することもできる。しかし、こうすると、ドアパネル20のローラ71が凹部13内で動いてしまい、ドアが完全に閉止されなくなるおそれがある。さらに、ドアの開閉動作を開始・完了する際に、パッキン65が沓摺り10に押し付けられたまま引きずられる長さが長くなってしまい、パッキン65と沓摺り10との摩擦抵抗による重さを感じるストロークが長くなってしまう。
そこで、本発明のスライドドアにおいては、このように沓摺りの凹部の位置がずれていた場合、ドアパネル20のローラ71のスライド方向位置を調整する。つまり、図1に示すように、ローラ組立体70は上述のように、封止機構50に対して長孔79の長さ分だけスライド方向に移動可能となっている。このため、例えば、スライドドアを設置する際に、ドアを完全に閉止した状態において、沓摺り10の各凹部13の位置と、ドアパネル20の各ローラ71の位置とが合うように、ローラ組立体70の位置を長孔79内で予め調整しておく。沓摺り10の位置や沓摺り上の凹部13の位置は容易には変更できないが、この方法によると各ローラ71の位置を独立して容易に調整することができる。ローラ71の調整可能長さ(長孔79の有効長さ)は、例えば、−3〜+3mmである。
なお、ドア閉止時には、ローラ71は凹部13内でスライド方向及び前後方向にはほとんど移動しない。そして、ドアを開ける際は、ローラ71は凹部13の傾斜した側面を通って沓摺り10上に移動するため、傾斜面に沿って小さい力でドアを移動させることができる。さらに、ローラ71が凹部13から外れるとすぐにパッキン65が沓摺り10の上面から浮くため、使用者がパッキン65と沓摺り10間の摩擦力を感じるストロークが短い。
本発明の実施の形態に係るスライドドアの閉止時の封止機構の状態を示す正面図である。 スライドドアが取り付けられた状態を示す図であり、図2(A)は正面図、図2(B)は断面図である。 ドア閉止時のドアパネルの状態を示す平面断面図である。 ドアパネル上縁の構造を示す縦断面図である。 沓摺りの構造を示す図であり、図5(A)は平面図、図5(B)は正面図である。 封止機構単体の構造を説明する図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は正面図である。 図6の封止機構のローラの構造を示す図であり、図7(A)は正面図、図7(B)は側面図である。 図6の封止機構がドアパネルに取り付けられた状態を説明する図であり、図8(A)はI−I断面図、図8(B)はII−II断面図である。
符号の説明
1 ドア枠 2 開口枠
3 レールカバー 4 上開口枠
5 弾性部材 6 シール部材
7 突片 8 レールフレーム
9 レール 10 沓摺り
11 ブラケット 13 凹部
15 ガイドローラ 17 軸
20 ドアパネル 21 取っ手
23 フレーム 25 コア
27 表面材 29 硬質樹脂
31 ゴム 33 アルミフラットバー
35 ブラケット 37 高さ調整スペーサ
39 ビス 41 上戸車
43 ボルト 45 ナット
49 チャンネル
50 封止機構 51 固定部材
53 移動部材 55 ビス
57 チャンネル 61 ボルト
63 バネ 65 パッキン
67 突片
70 ローラ組立体 71 ローラ
73 ブラケット 75 軸
77 ケーシング 79 長孔
81 ビス

Claims (1)

  1. パネル状のドア本体(ドアパネル)と、
    該ドアパネルの上部に取り付けられた該ドアパネルを吊ってレール上を移動可能な戸車と、
    前記ドアパネルの下縁に対向して延びる、建物床に固定される沓摺りと、
    前記ドアパネル下縁部に設けられた、ドア閉止時に該パネル下縁と前記沓摺りとの間を封止するシール機構と、
    を具備するエアタイト式(セミエアタイト式含む)のスライドドアであって、
    前記シール機構が、
    前記ドアパネル下縁部に沿って延びるシール部材(パッキン)と、
    該シール部材を上下に案内するとともに下方に付勢する機構と、
    前記沓摺り上を転動する、前記シール部材と連結されたローラと、を有し、
    前記沓摺り上に、ドア閉止時に前記ローラが落ち込む凹部が形成されており、
    前記ドアパネルの閉止時には、前記ローラが前記凹部へ落ち込むとともに前記シール部材が下方に付勢され、該シール部材が前記沓摺りの上面に押し付けられて前記ドアパネルの下縁と前記沓摺りとの間を封止し、
    ドアのスライド方向に前記ローラの取り付け位置が調整可能とされていることを特徴とするスライドドア。
JP2003284629A 2003-08-01 2003-08-01 スライドドア Expired - Fee Related JP4025266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003284629A JP4025266B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 スライドドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003284629A JP4025266B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 スライドドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005054397A true JP2005054397A (ja) 2005-03-03
JP4025266B2 JP4025266B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=34364494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003284629A Expired - Fee Related JP4025266B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 スライドドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4025266B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101874577B1 (ko) * 2016-12-13 2018-07-04 주식회사 대호시스템 가이드를 구비한 미서기 창호
KR101877331B1 (ko) * 2016-12-13 2018-07-11 주식회사 유니크시스템 가이드를 구비한 미서기 창호
JP2021038658A (ja) * 2020-11-26 2021-03-11 文化シヤッター株式会社 開閉装置
JP7361180B1 (ja) 2022-10-25 2023-10-13 文行 境 引戸の気密パッキンの取付構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101874577B1 (ko) * 2016-12-13 2018-07-04 주식회사 대호시스템 가이드를 구비한 미서기 창호
KR101877331B1 (ko) * 2016-12-13 2018-07-11 주식회사 유니크시스템 가이드를 구비한 미서기 창호
JP2021038658A (ja) * 2020-11-26 2021-03-11 文化シヤッター株式会社 開閉装置
JP7001799B2 (ja) 2020-11-26 2022-01-20 文化シヤッター株式会社 開閉装置
JP7361180B1 (ja) 2022-10-25 2023-10-13 文行 境 引戸の気密パッキンの取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4025266B2 (ja) 2007-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050269038A1 (en) Sealing device for elevator
EP2924212A1 (en) Sliding door opening and closing device
JP4025266B2 (ja) スライドドア
KR20160095890A (ko) 폴딩도어용 하부 가이드프레임
JP2007303109A (ja) 懸垂引戸式ドアの開閉機構
KR101310495B1 (ko) 창호용 호차
JP2002138772A (ja) 吊戸装置
JP3195087U (ja) 連動型引き戸
JPH07324562A (ja) 戸密閉機構
JP3634776B2 (ja) 既設ドア枠利用の簡易改装ドア
JP2005344948A (ja) スライド扉装置
JP4884651B2 (ja) エレベータの乗り場ドア装置
JP4090056B2 (ja) スライド扉装置
JP2006265889A (ja) スライド扉のストッパ装置
KR101880996B1 (ko) 전후 방향 흔들림이 없이 안정적으로 닫히는 양방향 여닫이문
JP4334405B2 (ja) スライド扉装置
KR200188830Y1 (ko) 미닫이식 도어용 롤러 조립체
KR101219380B1 (ko) 강화유리 안전도어의 방풍 및 방음장치
JP7427482B2 (ja) 移動間仕切り装置
JP3785410B2 (ja) 吊り引戸の戸口密閉装置
JP2005104668A (ja) エレベータのドア装置
JP5708112B2 (ja) エレベータドアの遮煙装置
KR20130127762A (ko) 도어 기밀 장치 및 이를 포함하는 방화 도어
JP7324660B2 (ja) 折戸装置
JPH0724550Y2 (ja) ドアのシ−ル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees