JP5269960B2 - ネズミ忌避剤 - Google Patents

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この発明はネズミ忌避剤及びそれを用いたネズミ忌避材に関する。
従来、電線ケーブルや壁材、食料品用袋などといった様々な材料において、ネズミが囓ることによる破損を防ぐ方法が検討されている。ネズミは単純に食べるためだけではなく、前歯を研ぐために様々な物を囓るため、ネズミが生息する箇所においては、ありとあらゆる物について、ネズミが囓ることを警戒しなければならない。ネズミに囓られると、袋であれば内容物がこぼれてしまい、壁には穴が開き、電線ケーブルでは断線するだけではなく、ショートして火事を起こす危険性もある。
このようなネズミに囓られる害を防ぐために、種々のネズミ忌避剤が検討されており、例えば、カプサイシンとテルペノイド化合物を用いて忌避効果を発揮するケーブルが特許文献1に、シクロヘキシミドとカプサイシンを用いて忌避効果を発揮するケーブルが特許文献2に、安息香酸デナトニウムやカプサイシンなどを用いて忌避効果を発揮するゴミ入れ用袋が特許文献3に記載されている。これらの物質を含めることにより、ネズミが囓りにくくなる。
特開平6−199608号公報 特開2000−348542号公報 特開平9−169401号公報
しかしながら、シクロヘキシミドは味覚忌避剤であって嗅覚忌避効果が無いために、ネズミを寄りつかなくさせる効果がなく、あくまでネズミが囓ることを防止するのみであった。また、シクロヘキシミドは劇物であって皮膚接触により人体に害を及ぼすことがあるため、一般生活の中で人間が接触する可能性のある物品の表面に、有効成分が露出すると、問題を生じるおそれがあった。
また、カプサイシンは、唐辛子の辛味成分であって味覚忌避剤として作用する他に、皮膚刺激や粘膜刺激によりネズミを忌避させることができるが、人間にとっても皮膚刺激が強すぎるため、一般生活の中で人間が接触する可能性のある物品に用いると問題を生じるおそれがあった。また、製造するのが難しく、製造コストに効果が合わないものであった。
さらに、テルペノイド化合物は、ハーブ類に多く含まれており、その中でもメントールなどが、忌避効果を有すると言われているが、単独で強い忌避効果を有するものは見出されていなかった。
さらにまた、安息香酸デナトニウムも味覚忌避剤であるのでネズミを寄りつかなくさせる効果はなく、かつ水溶性であるために水分が多い環境下では溶出するので、効果持続性に問題があった。また、カプサイシンと同様に、製造するのが難しく、製造コストに効果が合わないものであった。
そこでこの発明は、ネズミに対して強い忌避効果を有し、安全性が高く、かつ製造コストを抑えたネズミ忌避剤を提供することを目的とする。
この発明は、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを有効成分とする、ネズミ忌避剤により上記の課題を解決したのである。
2−イソプロピル−5−メチルフェノール自体の忌避効果は、味覚忌避剤であるだけではなく、皮膚刺激や粘膜刺激によりネズミを忌避させることができるので、忌避効果が高い。
また、2−イソプロピル−5−メチルフェノールはフェノールより分子量が大きいため、揮散しにくく、忌避効果を長期間に亘って維持することができる。さらに、蒸発しにくいことから、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを含有させた充填材や塗料等を用いて忌避効果を付与した物に人間が触れても、刺激を受けにくくて済む。
実施例3における侵入防止試験の概略図
以下、この発明について詳細に説明する。
この発明は、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを有効成分とするネズミ忌避剤と、それを用いたネズミ忌避材である。
上記の2−イソプロピル−5−メチルフェノールは、ネズミに対する忌避効果を有する化合物である。これを有効成分とするとは、忌避剤として2−イソプロピル−5−メチルフェノールのみを有する場合だけでなく、他の忌避剤を補助的に含有する場合も含む。このような他の忌避剤としては、例えば、カプサイシン、安息香酸デナトニウム、シクロヘキシミドなどが挙げられる。ここで補助的にとは、他の忌避剤と併用して用いる場合、忌避剤としての有効成分のうち、2−イソプロピル−5−メチルフェノールが最も量が多く、他の忌避剤はその残りを占めることを示す。2−イソプロピル−5−メチルフェノールの量が他の忌避剤より少ないと、2−イソプロピル−5−メチルフェノールによって得られる効果が十分に発揮されないおそれがあるからである。また、上記他の忌避剤の量は、得られるネズミ忌避剤及びネズミ忌避材が、人に接触した場合に、問題を生じない程度の量であることが好ましい。
この発明にかかるネズミ忌避剤を用いたネズミ忌避材とは、他の材料に上記のネズミ忌避剤を混入させたものであり、例えば、充填材に上記ネズミ忌避剤を含有させたネズミ忌避充填材や、塗料に上記ネズミ忌避剤を含有させたネズミ忌避塗料が挙げられる。
上記ネズミ忌避充填材に用いる上記充填材としては、孔やヒビを塞いだり、管やガラスなどの部品の接合に用いたりする、可塑性を有しつつも柔軟性を有する、いわゆるパテ材や、同様の用途に用い、固化する性質を持ついわゆるコーキング材などが挙げられる。上記パテ材の例としては、オレフィン系樹脂やエポキシ系接着剤などが用いられ、また、上記コーキング材の例としては、アクリル系樹脂やシリコン系樹脂が挙げられる。
上記ネズミ忌避充填材は、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを、0.05重量%以上含んでいることが好ましく、0.3重量%以上含んでいるとより好ましく、1重量%以上含んでいるとさらに好ましい。0.05重量%未満であると、必要とするネズミの忌避効果が発揮されないおそれが高いからである。一方で、20重量%以下であると好ましく、5重量%以下であるとより好ましく、3重量%以下であるとさらに好ましい。20重量%を超えて添加しても、ネズミを忌避する効果が劇的に向上するわけではなく、無駄が多くなり、また、2−イソプロピル−5−メチルフェノールが多すぎて充填材の成形に影響を及ぼしてしまい、充填材として使いにくくなってしまうおそれがある。
上記ネズミ忌避充填材を用いる際、上記ネズミ忌避充填材を詰めて壁として用いる場合には、その厚みは1mm以上であると好ましく、5mm以上であるとより好ましく、1cm以上であるとさらに好ましい。この発明にかかるネズミ忌避材としてのネズミ忌避充填材は、初めてこのネズミ忌避充填材に触れるネズミを完全に忌避させるものではなく、最初はネズミが試しに齧り付くこともあり得る。その際に厚みが1mm未満では、忌避効果のあるネズミ忌避充填材が試しに囓られるだけで破られてしまう可能性が高くなってしまうためである。一方、10cmより厚くても必要以上にある上記ネズミ忌避充填材が無駄となってしまうため、厚みは10cm以下であると好ましい。
上記ネズミ忌避塗料とは、樹脂に溶剤を混合した塗料に上記ネズミ忌避剤を混合したものをいう。ここで塗料とは、上塗り用塗料だけではなく、中塗り用塗料や下塗り用塗料をも含むものである。この塗料としては、例えば、アクリル樹脂系の油性塗料や水性塗料が挙げられる。
このネズミ忌避塗料を層状に塗工することで、様々なものにネズミに対する忌避効果を付与することが出来る。この塗料であるネズミ忌避材により塗工する対象は、例えば、ダンボール、樹脂成形体、シート、フィルム、壁、柱などが挙げられる。
上記のネズミ忌避塗料を用いて塗工する際には、一般的な塗工方法を用いてよく、例えば、刷毛やローラー、ロールなどで塗布する方法や、浸漬、噴霧などが挙げられ、必要な厚みのネズミ忌避塗料の塗膜を形成できる方法であれば特に制限されるものではない。
上記のネズミ忌避塗料が含有する2−イソプロピル−5−メチルフェノールの濃度は、0.5重量%以上であると好ましく、3重量%以上であるとより好ましい。0.5重量%未満であると、上記ネズミ忌避剤の量が少なすぎて、ネズミに対する忌避効果が十分に発揮されない可能性が高くなるためである。一方で、20重量%以下であると好ましく、10重量%以下であるとより好ましい。20重量%を超えて用いても、ネズミに対する忌避効果がそれ以上劇的に向上する可能性は低く、上記ネズミ忌避剤が無駄になってしまう。また、上記ネズミ忌避剤の量が多すぎて、塗料としての使用の際に邪魔になるおそれもある。
上記のネズミ忌避塗料を塗工することで形成される塗膜の厚みは、10μm以上であると好ましく、100μm以上であるとより好ましい。10μm以下であると、ネズミが試しに囓っただけでネズミ忌避塗料の塗膜が簡単に破られてしまい、忌避効果を十分に発揮できない可能性が高くなってしまうからである。一方で、5mm以下であると好ましく、1mm以下であるとより好ましい。5mmを超える厚みであると、塗工された対象の性質を阻害するおそれがあり、また、それより厚くしても忌避効果が劇的に向上するわけではないので、ネズミ忌避剤が無駄になる可能性が高いためである。
上記のネズミ忌避充填材やネズミ忌避塗料を製造するにあたって、上記のネズミ忌避剤を添加させる製造方法は、上記の充填材や塗料を製造する工程中に、直接に上記忌避剤を混合する。また、混合後の製造工程において熱がかかると、2−イソプロピル−5−メチルフェノールが熱により揮散してしまい、損失が大きくなるので、2−イソプロピル−5−メチルフェノールをシリカやゼオライトなどの無機物に含浸させたり、マイクロカプセル化したりして混合しても構わない。
上記ネズミ忌避充填材や上記ネズミ忌避塗料などのネズミ忌避材のより好ましい製造方法としては、0℃以上、60℃以下の温度環境で2−イソプロピル−5−メチルフェノールを溶媒、又は溶解を行う温度環境で流動性を有する界面活性剤に溶解させたネズミ忌避剤を得た後、このネズミ忌避剤を上記充填材や上記塗料に混合して製造する方法が挙げられる。あらかじめ60℃以下の低温で溶解しておくことで、その後に加熱工程があっても揮散しにくくなるためである。
上記の溶剤は、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを溶解できるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、エタノール、イソプロパノール、アセトン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、グリセリンなどが挙げられる。また、上記の界面活性剤としては、上記ネズミ忌避剤と混合する際に流動性を有するものであれば特に制限されるものではなく、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤のいずれでも構わない。この中でも特に、混合の際に、上記ネズミ忌避剤などに影響を及ぼしにくいノニオン系界面活性剤を用いると好ましく、例えば、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテルやポリオキシエチレンヒマシ油エーテル等の界面活性剤が挙げられる。
上記の溶剤又は界面活性剤に、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを溶解させる際の混合比は、(溶剤又は界面活性剤):(2−イソプロピル−5−メチルフェノール)=0.1:1〜10:1であることが好ましい。
この発明にかかるネズミ忌避剤及びネズミ忌避材が有効に効くネズミは特に制限されるものではなく、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミ、ハタネズミ、アカネズミ、ヒメネズミ、カヤネズミなどの一般的なネズミだけではなく、ハムスターなどの愛玩用ネズミ科哺乳類も含む。
以下、実施例を挙げてこの発明をより具体的に説明する。
[喫食忌避試験]
(実施例1、2)
2−イソプロピル−5−メチルフェノール(大阪化成(株)製)をポリオキシエチレン多環フェニルエーテル界面活性剤(日本乳化剤(株)製:ニューコール710)に、重量混合比(2−イソプロピル−5−メチルフェノール):(ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル界面活性剤)=1:3で混合させて、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを有効成分として含むネズミ忌避剤を得た。
充填材に用いる、シリコン系樹脂としてシリコンシーラント(セメダイン(株)製:8060−90クリア)に、得られたネズミ忌避剤を含有させて、2−イソプロピル−5−メチルフェノールの含有量が1重量%(実施例1)と3重量%(実施例2)とであるパテ材であるネズミ忌避材を得た。
マウス飼育ケージにマウス(メス16週齢)を2個体ずつ投入し、1日間馴致させた。次に餌を取り除き、それぞれのパテ材で表面を1mm厚さで全体をコーティングした固形飼料を、それぞれ3個づつ同じ飼育ケージに投入した。24時間後に固形飼料を回収し、それぞれの固形飼料の喫食状態を下記の5段階で評価し、比較した。その結果を表1に示す。いずれも、わずかに囓られたのみであり、パテ材はほとんど剥離していなかった。
−:喫食無し
±:噛み痕のみ
+:パテ材の剥離面積(固形飼料の露出面積)が10%未満
++:パテ材の剥離面積が10%以上50%未満
+++:パテ材の剥離面積が50%以上
Figure 0005269960
(比較例1)
実施例1において、ネズミ忌避剤を含有させないパテ材を用いてコーティングした固形飼料を飼育ケージに投入した。その結果を表1に示す。パテ材はほぼ完全に剥がれ、中の飼料はほとんど全て食べられていた。
(比較例2)
実施例2において、2−イソプロピル−5−メチルフェノールの代わりに、ヒノキチオール(和光純薬工業(株)製:生化学用)を用いた以外は実施例2と同様の手順により固形飼料を得て、飼育ケージに投入した。その結果を表1に示す。パテ材はほぼ完全に剥がれ、中の飼料はほとんど全て食べられていた。
(比較例3)
実施例2において、2−イソプロピル−5−メチルフェノールの代わりに、同様にテルペノイド化合物であるメントール(和光純薬工業(株)製:DLメントール)を用いた以外は、実施例2と同様の手順により固形飼料を得て、飼育ケージに投入した。その結果を表1に示す。何も含有させないパテ材に比べてややパテ材が残ったが、飼料の大部分が食べられていた。
(結果)
2−イソプロピル−5−メチルフェノールを用いた場合は、パテ材の剥離面積はいずれも10%未満であり、ネズミに対する忌避効果が見られた。ヒノキチオールやメントールを用いた場合は、忌避剤を用いなかった場合とほとんど違いがなく、ネズミに対する忌避効果が十分には発揮されなかった。
[侵入防止試験]
(実施例3,4)
2−イソプロピル−5−メチルフェノール(大阪化成(株)製)をポリオキシエチレン多環フェニルエーテル界面活性剤(日本乳化剤(株)製:ニューコール710)に、重量混合比(2−イソプロピル−5−メチルフェノール):(ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル界面活性剤)=1:3で混合させてネズミ忌避剤を得た。
充填材に用いる、シリコン系樹脂としてシリコン系シーラント(セメダイン(株)製:8060 プロホワイト)に、得られたネズミ忌避剤を含有させて、2−イソプロピル−5−メチルフェノールの含有量が1重量%(実施例3)と3重量%(実施例4)とであるネズミ忌避充填材を得た。
図1のように、外径34mm、内径28mmのポリ塩化ビニルパイプ(日本パイプシステム(株)製)11の一方の端部に、得られたネズミ忌避充填材12を厚さ1cmになるように詰め、そのポリ塩化ビニルパイプ11の両端に、1辺20cmのベニヤ板製の箱13を取り付けて図1のように組んだ。なお、ポリ塩化ビニルパイプ11の取り付け位置の高さは、箱13の中に投入するマウス(メス16週齢)16の前足と口が届くようにパイプ中心までの高さが50mmとした。
ネズミ忌避充填材12を詰めた側の箱に、水14と餌15とともに、マウス16を1個体投入し、上部に蓋をして24時間放置した。その後、ポリ塩化ビニルパイプ11に詰めたネズミ忌避充填材の状態を観察し、状況を下記のように分類した。その結果を表2に示す。
−:充填材に損傷無し
±:噛み痕又はひっかき傷のみ
+:充填材の剥離量が5%未満
++:充填材の剥離量が5%以上90%未満
+++:充填材の剥離量が90%以上
Figure 0005269960
(比較例4)
実施例3において、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを添加せずに、パテ材をポリ塩化ビニルパイプ11に詰めて、それ以外は実施例3と同様にして状態を観察した。その結果を表2に示す。
(比較例5)
実施例4において、2−イソプロピル−5−メチルフェノールの代わりに、ヒノキチオール(和光純薬工業(株)製:生化学用)を用いた以外は実施例4と同様にして状態を観察した。その結果を表2に示す。
[食害忌避試験]
(実施例5、比較例6)
2−イソプロピル−5−メチルフェノール(大阪化成(株)製)が5重量%となるように、油性塗料(シリコンアクリル樹脂系塗料:(株)アサヒペン製、スーパーコート)にポリオキシエチレン多環フェニルエーテル界面活性剤(日本乳化剤(株)製:ニューコール710)を溶かしたものに混合した。なお、(2−イソプロピル−5−メチルフェノール):(ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル界面活性剤)=1:3の重量混合比である。このようにして得られた忌避剤含有塗料を、5cm×5cm×0.3cmのベニヤ板に、100μm厚となるように均一に塗布した(実施例5)。また、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを含有させない塗料で同様にベニヤ板に塗布したものを作製した(比較例6)。
マウス飼育ケージにマウス(メス16週齢)を2個体づつ投入し、1日間馴致させた。そこに忌避剤含有塗料を塗布したベニヤ板と、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを含有しない塗料を塗布したベニヤ板を、それぞれ1枚ずつ同じケージに投入した。24時間後に回収し、ベニヤ板の食害状態を下記の5段階で評価し、比較した。その結果を表3に示す。
(食害状態評価)
−:食害無し
±:噛み痕のみ
+:塗料の剥離面積が全体の3%以下
++:塗料の剥離面積が全体の3〜10%
+++:塗料の剥離面積が全体の10%以上
Figure 0005269960
(実施例6、比較例7)
実施例5において、油性塗料の代わりに水性塗料((株)カンペハピオ製:スーパーヒット)を2−イソプロピル−5−メチルフェノールの濃度が10重量%となるように同様に混合した。得られた忌避剤含有塗料を、同様のベニヤ板に30μm厚になるように塗布した(実施例6)。また、2−イソプロピル−5−メチルフェノールを含有させない水性塗料で同様にベニヤ板に塗布したものを作製した(比較例7)。これらについて実施例5と同様にケージに投入して評価を行った。その結果を表3に示す。
11 ポリ塩化ビニルパイプ
12 充填材
13 箱
14 水
15 餌
16 ネズミ

Claims (1)

  1. 2−イソプロピル−5−メチルフェノールを0℃以上、60℃以下の温度環境で、溶解を行う温度環境で流動性を有するノニオン系界面活性剤に対して、記ノニオン系界面活性剤):(2−イソプロピル−5−メチルフェノール)=0.1:1〜10:1の重量割合で、溶解させた後、塗料に混合して、ネズミ忌避剤を含有した塗料からなるネズミ忌避塗料を得る、ネズミ忌避材の製造方法。
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