JP4323244B2 - 防蟻用組成物 - Google Patents

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Description

本発明はホウ酸類を防蟻剤として配合したホウ酸系防蟻用組成物に関する。さらに詳しくは、白蟻の予防もしくは駆除効果に優れ、その効力の持続性に優れ、しかも、木材腐食性にも優れたホウ酸系防蟻用組成物に関する。
従来、白蟻の予防もしくは駆除(以下、防蟻という。)を目的とした防蟻剤として、例えば、CCA系薬剤(クロム・銅・ヒ素の化合物)、クロルピリホス等の有機リン系薬剤等が知られている。しかしながら、CCA系薬剤は焼却の際の毒物発生による環境汚染の問題があり、有機リン系薬剤は毒性が強く、健康被害の発生も報告されており、(社)日本しろあり対策協会は平成14年3月をもってクロルピリホスの製造・使用を中止している(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような状況下、いまだに農薬系の薬剤を主成分とした防蟻用組成物が主に出回っており、シックハウス症候群等の原因となっている。消費者は、安全性の高い建材を要求するようになっており、工務店もその対応に苦慮している。
天然の防蟻剤として、ヒバ精油、月桃等があるが(例えば、特許文献3、4、5参照。)、防蟻効果の持続性が弱く、また高価である。木酢液も白蟻に忌避行動を起こさせる点で有用であるが(例えば、特許文献6参照。)、独特のにおいが強く、床下材への使用は不向きである。また、クレオソート油も防腐・防蟻剤として使われているが(例えば、特許文献1、7、8参照。)、強い刺激性の臭いがあり、住宅用には向いていないばかりでなく、クレオソートが給排水に使用する塩化ビニル樹脂管を侵すということが最近分かってきた。国土交通省は平成15年度の公共建築工事から、木材の防腐剤に使うクレオソート油について使用を禁止した。
このように、最近、木造家屋や他の建物、構築物等における木材を加害する白蟻に対し、その予防もしくは駆除対策(防蟻対策)が高まりつつある中で、安全性の高い、効力の強い防蟻用組成物の開発が望まれている。
毒性が低く安全である薬剤としてホウ酸またはその塩(以下、ホウ酸類ともいう。)があるが、安定に配合できる濃度が低く高い効力が得られない上に、これらを配合した防蟻用組成物は水に容易に溶け、例えば長時間雨等にさらされるとホウ酸類が流出してしまい、効力がなくなってしまうという欠点がある。日本では、ホウ酸類は処理木材から溶脱する危険性があるため、木材保存剤として現在認められていない。
また、従来の防蟻用組成物は、白蟻以外を原因とする木材の腐食からの防御という点では必ずしも充分に配慮されたものではなかった。
本発明においてホウ酸類とともに配合される酸化カルシウムと炭酸カルシウムとを主成分とする貝殻粉末は既知の物質であるが、本発明構成において本発明に係る防蟻作用等の効果を有することの開示はなく、示唆する記載もない(例えば、特許文献9、10参照。)。
また、珪藻土については、白蟻が加害する若しくは既に加害された建築物の各部位或いは床下部位において、珪藻土を単体若しくは主成分とした防除材を塗布または散布、或いは敷設して白蟻の発生や侵入を防止する技術が開示されている(例えば、特許文献11参照。)が、本発明に係る構成、効果の開示及び示唆する記載はない。
特開平8−143401号公報 特開平11−256076号公報 特開平11−209208号公報 特開2001−48715号公報 特開2002−97247号公報 特開平10−25205号公報 特開平7−187912号公報 特開2000−94405号公報 特開2002−220227号公報 特開2002−255714号公報 特開2000−190305号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、安全性の高いホウ酸類を配合した防蟻用組成物の上記欠点を改善して、防蟻効果に優れ、しかもその効果が長期にわたって持続し、さらに木材の菌等蟻以外による腐食耐久性にも優れたホウ酸類配合の防蟻用組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、ホウ酸類を含有した防蟻用組成物の中に、特定の貝殻粉末及び/又は珪藻土と、特定の高分子化合物を配合することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、酸化カルシウムと炭酸カルシウムとを主成分とする貝殻粉末及び/又は珪藻土と、皮膜形成性ポリマーエマルジョン、水溶性多糖類及びポリアミド樹脂からなる群から選ばれた1種又は2種以上と、ホウ酸類とを含有することを特徴とする防蟻用組成物である。
前記酸化カルシウムと炭酸カルシウムとを主成分とする貝殻粉末は、貝殻粉末焼成物であることが好ましい。
本発明において、前記貝殻粉末は、ホタテ貝殻粉末であることが好ましい。
また、前記皮膜形成性ポリマーは、アクリル系ポリマー及び/又は酢酸ビニル系ポリマーが、水溶性多糖類は、でんぷん及び/又はセルロースエーテルが、ポリアミド樹脂は、非晶性でエタノール可溶性のポリアミドがそれぞれ好ましい。なお、前記セルロースエーテルは、メチルセルロース及び/又はヒドロキシプロピルメチルセルロースが好ましい。
本発明においては、前記防蟻用組成物に、さらに、シリカを配合すると防蟻効果の持続性をさらに向上させることができる。
本発明においては、酸化カルシウムと炭酸カルシウムとを主成分とする貝殻粉末及び/又は珪藻土を主成分として、皮膜形成性ポリマー、水溶性多糖類及びポリアミド樹脂からなる群から選ばれた1種又は2種以上を含有した組成物がホウ酸類を保持して木材等の表面に塗膜を形成する。そして、本発明防蟻用組成物の実使用下においては、該塗膜が白蟻の木材への侵入を防ぐとともに、白蟻は塗膜中の食毒性防蟻剤であるホウ酸類をなめ、あるいは微量食べ、木材等を食害する前に死んでしまう。したがって、木材等を食害されることがなく防蟻効果が有効に発揮されると考えられる。
前記塗膜は、木材上において酸化カルシウムと炭酸カルシウムとを主成分とする貝殻粉末及び/又は珪藻土並びに各種ポリマーの相乗的機能によって、例えば、ホウ酸類を強固に吸着保持し、さらに、木材等の塗布対象物への優れた付着性を発揮し、優れた撥水性と接着性により木材から流出されることなく、長期にわたってホウ酸類の防蟻効果を持続させることができる。
また、前記塗膜の優れた耐水性により木材への水の侵入を阻止し、塗膜の防菌性とあいまって木材は長期に渡って腐食することがない。
なお、本発明における防蟻用組成物の防蟻とは、白蟻の予防もしくは駆除を含む概念である。また、防蟻効果を有する薬剤、すなわち防蟻用薬剤を防蟻剤といい、この防蟻剤を含んだ組成物を防蟻用組成物という。
また、本発明における皮膜形成性ポリマーとは、水に不溶性のポリマーであって、該ポリマーが水に分散されたポリマーエマルジョンを基材に塗布した後、乾燥して分散媒である水を揮散させたときに、基材上に皮膜を形成する性質をもったポリマーである。
なお、ポリマーエマルジョンとは、水に不溶性のポリマーが水に分散されたものであり、このようなポリマーの水分散系を一般にポリマーエマルジョンと称しているので、本発明においても、ポリマーエマルジョンという用語を用いる。したがって、皮膜形成性ポリマーエマルジョンとは、水に不溶性の皮膜形成性ポリマーが水に分散されている分散系である。
本発明によれば、安全性の高いホウ酸類を貝殻酸化カルシウム粉末及び/又は珪藻土と、皮膜形成性ポリマーエマルジョン、水溶性多糖類及びポリアミド樹脂からなる群から選ばれた1種又は2種以上とともに配合して防蟻用組成物を調製したので、従来ホウ酸類配合の防蟻用組成物有していた欠点を改善して、白蟻の予防もしくは駆除効果に優れ、しかもその効果が長期にわたって持続し、さらに蟻以外の菌等に対しても耐久性に優れた、安全な防蟻用組成物が得られる。
以下、本発明の実施形態について詳述する。
本発明の防蟻用組成物には、酸化カルシウムと炭酸カルシウムとを主成分とする貝殻粉末(以下、貝殻酸化カルシウム粉末ともいう。)又は珪藻土が含有され、貝殻酸化カルシウム粉末及び珪藻土は混合されて含有されても構わない。
本発明に用いられる貝殻酸化カルシウム粉末は既知の物質であり、例えば、貝殻粉末を焼成することによって得られ、該貝殻粉末焼成物を用いることが好ましい。前記貝殻粉末焼成物は、貝殻の主成分である炭酸カルシウム及び貝殻の成分が変化して生成する酸化カルシウムを主成分として含む。前記貝殻粉末焼成物を製造するに当たっては、特に限定されることなく公知の方法で製造されるが、例えば貝殻を粗粉砕し、この粗粉砕された貝殻粉砕物を、例えば温度100〜1050℃、時間1〜15hで焼成し、次いで、該貝殻粉末焼成物を任意の粒子径の粉末に粉砕することによって得ることができる。なお、貝殻粉末焼成物は、焼成工程により、貝殻残材に付着した有機物等が燃焼し、貝殻残材に付着した有機物に起因する臭い等がないというメリットもある。
本発明における貝殻酸化カルシウム粉末の炭酸カルシウムと酸化カルシウムの成分比は、特に限定されず、任意の比で構わないが、極端にどちらかの成分が多いと好ましくない。例えば、酸化カルシウムが多すぎると貝殻微粉末のpHが高くなる。好ましい成分比は、炭酸カルシウムと酸化カルシウムのモル比で炭酸カルシウム/酸化カルシウム=10/90〜90/10の範囲にあることである。
本発明における貝殻酸化カルシウム粉末の貝殻の種類は、特に限定されないが、ホタテ貝、牡蠣、蛤、ホッキ貝の貝殻を好ましい例として挙げることができる。特に、ホタテ貝の貝殻が好ましい。ホタテ貝は貝殻残材として多い他、貝の表面にゴミ等の不純物が付着する可能性が少ないため、貝殻残材を再利用する際に前処理として、不純物を除去する作業を行う必要がなく、再利用し易い。本発明では、貝殻の中から1種又は2種以上が任意に選択されて用いることができる。
本発明における前記貝殻酸化カルシウム粉末は、粉砕等により粉末化することにより得られる。貝殻酸化カルシウム粉末の粒子径は使用形態によって異なり必ずしも限定できないが、メディアン径で2〜300μmのものが好ましい。特に、防蟻用組成物が水分散液の形態である場合には、メディアン径で2〜200μmのものが好ましく、さらに好ましくは5〜100μmである。また、使用形態がエアゾールのような噴霧タイプの場合は、メディアン径で2〜11μmであることが好ましい。なお、以下において、粒子径(粒径)は特に断りのない限り全てメディアン径である。
本発明の貝殻酸化カルシウム粉末は、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えばホッキ貝殻焼成物であるサーフセラCAO(サーフセラ株式会社製)等が挙げられる。また、株式会社チャフローズコーポレーションから販売されている「ナチュラルカルシウムペイント」中の一成分であるホタテ貝殻粉末(以下、チャフローズホタテ貝殻粉末という。)を用いることもできる。
本発明に係る珪藻土は既知物質で、珪藻の死骸が堆積し、殻の部分だけが化石として残ったものであり、化学大辞典にも掲載されている。珪藻土は焼成等により天然の珪藻土を改質することができ、これらの改質物も本発明の珪藻土の範囲に含まれる。本発明においては、焼成された珪藻土を用いることが好ましい。
本発明の珪藻土は市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、ラヂオライト F、ラヂオライト MF、ラヂオライト #700A(以上、昭和化学工業株式会社製)等が挙げられる。
貝殻酸化カルシウム粉末及び珪藻土の含有量は、それぞれ単独、あるいは混合されて用いる場合には混合物の含有量として、防蟻用組成物全量中1〜40質量%が好ましい。含有量が1質量%未満では組成物の機能が充分でなくなってくる傾向にあり、また、40質量%を越えて配合すると、塗布対象物への付着性が充分でなくなってくる傾向がある。特に好ましい含有量は防蟻用組成物全量中5〜30質量%である。
本発明の防蟻用組成物には、さらに皮膜形成性ポリマーエマルジョン、水溶性多糖類及びポリアミド樹脂からなる群から選ばれた1種又は2種以上が含有される。
以下、本発明における皮膜形成性ポリマーエマルジョンについて詳述する。本発明におけるポリマーエマルジョンは、水に不溶性のポリマーが水に分散されているものであれば特に制限されないが、重合性モノマーを乳化重合して得られるポリマーエマルジョンが好ましいが、これに限定されるものではない。なお、乳化重合は一般的な公知の方法で行われる。
本発明における皮膜形成性ポリマーエマルジョンに分散されているポリマーは皮膜形成性のポリマーであり、例えばアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のアクリル酸エステル系モノマー、酢酸ビニル等のモノマーを少なくとも含む重合物(ポリマー)が好適な例として挙げられる。なお、前記アクリル酸エステル系モノマー中のアクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられ、メタクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
例えば、アクリル酸エステル系モノマーを少なくとも含む重合物、すなわちアクリル系ポリマーとしては、前記アクリル酸エステル系モノマーからなるポリマーでも、他モノマーとのコポリマーでも構わない。前記他モノマーとしては、共重合できるモノマーであれば特に限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、スチレン、エチレン、プロピレン等のオレフィン等が挙げられる。前記アクリル系ポリマーの中では、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルを主成分とするポリマーが好ましい。特に、アクリル酸エチル及び/又はメタクリル酸エチルを主成分とするポリマーが好ましい。なお、前記アクリル系ポリマーは、いずれも水不溶性のものから選ばれる。
また、酢酸ビニルを少なくとも含む重合物、すなわち酢酸ビニル系ポリマーとしては、酢酸ビニルのホモポリマーでも、他モノマーとのコポリマーでも構わない。前記他モノマーとしては、共重合できるモノマーであれば特に限定されないが、前記アクリル酸エステル系モノマー、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、エチレン、プロピレン等のオレフィン等が挙げられる。酢酸ビニル系ポリマーの中では、特に酢酸ビニルホモポリマーが好ましい。なお、前記酢酸ビニル系ポリマーは、いずれも水不溶性のものから選ばれる。
また、本発明の皮膜形成性ポリマーエマルジョンには、ポリマーエマルジョンに一般的に配合されている塗膜を形成したときのポリマーの皮膜を改善するための可塑剤や造膜助剤が配合されても構わない。
本発明においては、皮膜形成性ポリマーとして、アクリル系ポリマー及び/又は酢酸ビニル系ポリマーであることが好ましい。
本発明の皮膜形成性ポリマーエマルジョンは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えばアクリル系ポリマーエマルジョンである、ダイトゾール5000AD、同5000SJ(以上、大東化成工業社製)、チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)、酢酸ビニル系ポリマーエマルジョンである、アイカNEWアイボンA−1410シリーズ(アイカ工業社製)等が挙げられる。なお、酢酸ビニル系ポリマーエマルジョンには、乳化重合の際のポリマーの分散安定化のためにポリビニルアルコールが含まれるケースがある。
市販品をはじめとするポリマーエマルジョンは、一般に保存安定性、使いやすさ等からポリマー濃度が30〜60質量%にされているが、本発明の防蟻用組成物への配合に当たっては、これらのポリマーエマルジョンをそのまま配合しても、任意に希釈した後に配合しても構わない。いずれにしても、防蟻用組成物中にポリマー分散物が存在すればよい。
次に、水溶性多糖類について詳述する。
本発明に用いられる水溶性多糖類としては、特に制限されないが、例えば、でんぷん、水溶性セルロース系ポリマー等が好ましい例として挙げられる。特に、このうち、水溶性セルロース系ポリマーとしては、セルロースエーテルが好ましく、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の他、セルロースのメチル及びヒドロキシプロピルの混合エーテル(以下、ヒドロキシプロピルメチルセルロースともいう。以下混合エーテルは全てこの形で表す。)、ヒドロキシエチルメチルセルロース等のように複数の置換基がついたセルロース等が挙げられる。水溶性セルロース系ポリマーの中では、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが好ましい。
本発明においては、水溶性多糖類としては、でんぷん及び/又はセルロースエーテルであることが好ましく、前記セルロースエーテルとしては、メチルセルロース及び/又はヒドロキシプロピルメチルセルロースであることが好ましい。
水溶性セルロース系ポリマーは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えばメチルセルロースであるメトローズSM−15、同−25、同−100、同−400、同−1500、同−4000、同−8000(以上、信越化学工業社製)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースであるメトローズ60SH−50、同−4000、同−10000、同65SH−50、同−400、同−1500、同−4000、同−15000、同90SH−04、同−100、同−400、同−4000、同−15000(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
次に、ポリアミド樹脂について詳述する。
本発明におけるポリアミド樹脂は、二塩基酸とジアミンの重縮合物、ω−アミノ酸の重縮合物、カプロラクタムの重合物のいずれでも構わない。具体的には、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、6−ナイロン、12−ナイロン等が挙げられる。本発明にいてはポリアミド樹脂が、結晶性を弱めた非晶性でアルコールに溶解するものが好ましく、エタノールに可溶性のものが特に好ましい。ポリアミド樹脂は共重合体、特に分子構造の大きなモノマーを組み入れることによって結晶性を弱めることができる。したがって、本発明では上記共ポリアミド(あるいは共重合ナイロンともいう。)を用いることが好ましい。
好ましい共ポリアミドの例としては、ε−カプロラクタムとヘキサメチレンジアミンとアジピン酸とセバシン酸との共ポリアミド(6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン共ポリアミド)、ε−カプロラクタムとヘキサメチレンジアミンとアジピン酸とセバシン酸とε−ラウロラクタムとω−アミノドデカン酸との共ポリアミド(6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン共ポリアミド)、ε−カプロラクタムとヘキサメチレンジアミンとアジピン酸とε−ラウロラクタムとω−アミノドデカン酸との共ポリアミド(6−ナイロン、6,6−ナイロン、12−ナイロン共ポリアミド)等が挙げられる。
また、ポリアミド樹脂のアミド基の水素をメトキシメチル基で置換したN−メトキシメチル化ポリアミド樹脂も結晶性が弱められたポリアミド樹脂であり、本発明においては好ましく用いることができる。
ポリアミド樹脂は、単独で使用してもよいが、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル等と混合することにより基材への付着性を向上させることができる。また、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等の配合により水溶性にすることもできる。水溶性のポリアミド樹脂は、アーテック工房株式会社製または千代田塗料工業株式会社製の水溶性ポリアミド樹脂を用いることもできる。
さらに、市販品としては、例えば、CM−8000(東レ株式会社製の共ポリアミド;低融点型、6−ナイロン、12−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロンとを含有)、CM−4000(東レ株式会社製の共ポリアミド;高融点型、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロンとを含有)、EF−30T(帝国化学産業株式会社製のN−メトキシメチル化ポリアミド樹脂)、F−30K(帝国化学産業株式会社製のN−メトキシメチル化ポリアミド樹脂)が挙げられ、これらを用いることもできる。
皮膜形成性ポリマーエマルジョン、水溶性多糖類及びポリアミド樹脂の含有量は、これらからなる群から選ばれた1種又は2種以上の含有量として、防蟻用組成物全量中0.5〜40質量%が好ましい。さらに好ましくは5〜30質量%である。なお、皮膜形成性ポリマーエマルジョンの場合の含有量は、ポリマー分としての含有量である。
また、ポリマーエマルジョンとして存在する皮膜形成性ポリマー、水溶性多糖類及びポリアミド樹脂からなる群から選ばれた1種又は2種以上は、防蟻用組成物中に貝殻酸化カルシウム粉末及び/又は珪藻土に対して1質量%〜4質量倍の範囲で配合することが好ましい。さらに好ましくは10質量%〜3質量倍である。特に、25質量%〜2質量倍が好ましい。
次に、本発明に配合されるホウ酸類は、前記のとおりホウ酸又はホウ酸塩であり、防蟻効果のある水溶性のものであれば特に限定されない。ホウ酸塩としては、ホウ酸アルカリ金属塩、特にホウ酸ナトリウムが好ましい。ホウ酸類の含有量は防蟻用組成物中1〜40質量%が好ましく、さらに好ましくは3〜30質量%であり、特に7〜25質量%が好ましい。
ホウ酸類の配合に際しては、例えば硼砂のような、硼酸塩を含有する硼酸塩鉱物の形態で配合しても構わない。ホウ酸類は市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えばボラックス(十水塩硼砂)(Borax Europe Limited(英国)製)が挙げられる。この製品は99%以上の十水塩硼砂(Na247・10H2O)を含んでいる。また、ホウ酸類の溶媒として水が配合されるが、水とともに多価アルコールを配合することが溶解性の点から好ましい。多価アルコールとしては、ソルビット、エリスリトール、キシリット、マルチトール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン等が挙げられる。
本発明の防蟻用組成物には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で上記した成分以外の他の成分を適宜配合することができる。適宜配合成分としては、例えば、粉末、顔料、上記以外の水溶性高分子、増粘剤、ホウ酸類以外の他の防蟻剤、有機溶剤、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、香料、分散剤、粘度調整剤、消泡剤等が挙げられる。
粉末としては、例えば、シリカ、ケイ酸ナトリウム、酸化亜鉛、ベントナイト、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム等が挙げられる。
これらの中で、シリカを配合すると、防蟻効果の持続性をさらに向上させることができる。シリカの中でも多孔質のシリカであると、ホウ酸類の対象物への吸着性や、塗膜の通気性が優れたものとなるので、特に好ましい。配合する場合の。シリカの配合量は防蟻用組成物中1〜30質量%が効果的であり、さらに好ましくは5〜15質量%である。
また、顔料を配合することにより、簡単に着色することができる。これにより、ログハウス等ムク材が外部に露出しているものにシロアリ対策を施す場合でも意匠的に問題なく使用することができる。
有機溶剤としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、ベンジルアルコール、アセトン等が挙げられる。これらの中、メタノール、エタノール、プロパノール等の炭素数1〜3の脂肪族1価アルコールが好ましく、特にエタノールが好ましい。有機溶剤の配合により、対象物への付着性を向上させることができる。
また、塗膜の乾燥速度を調節する助有機溶剤として一分子中に1〜2個のエーテル結合を有する一価アルコールであって、適度な揮発性を有するもの、例えばメチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ(ノルマル、イソ、第二又は三級)、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等を用いることができる。
水溶性高分子としては、カラギーナン、アラビアガム、キサンタンガム、カードラン、サクシノグルカン、キチン、キトサン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、アシルメチルタウリン塩等のアニオン界面活性剤;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等の両性界面活性剤;
ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)等の非イオン界面活性剤等が挙げられる。
防蟻用組成物の形態としては、貝殻酸化カルシウム粉末及び/又は珪藻土、皮膜形成性ポリマー等が水その他の溶媒に分散された水分散系である。また、本発明の防蟻用組成物はエアゾールの原液として使用され、噴霧タイプの使用形態が可能である。したがって、本発明の防蟻用組成物を使用するに当たっては、一般には塗布または噴霧される。例えば、木材面に塗布し(噴霧、刷毛塗り、ローラー塗り等による)、次いで自然条件下で乾燥することにより、所望の防蟻効力を有する塗膜状の防蟻用組成物が木材上に形成される。
本発明の防蟻用組成物は色が半透明なものが得られるので、木材の番号付け記号等を書き込むことができる。これにより、例えば、プレカット工場で塗布したとしてもその後に番号付け記号等を書き込むことができ、また、プレカット工場で土台、大引き材等に番号付け記号等を書き込んだ材料を現場で塗布しても見えなくなることはない。
また、ホタテ等の貝殻は産業廃棄物として、年間数万トン排出されており、各自治体が困っているのが現状であるが、本発明においては、これらを有効利用でき、かつ塗料を塗布した木材を炭やチップにリサイクルすることも可能である。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は特に断りのない限り質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
[防蟻効果]
(社)日本木材保存協会規格 第11号 1992 「塗布・吹付け・浸せき処理用木材防蟻剤の防蟻効力試験方法」(1)室内試験方法 4.3総合試験に準じて行った。以下、上記試験法のポイントを具体的に記載する。
(試験方法)
(1)供試木材片
(イ)試験に供する木材片は、アカマツの辺材(20(L)×10(R)×10(T)mm)の直方体とする。
(ロ)木材片は温度60℃の恒温器中で24時間乾燥する。
(2)試験体
(イ)試験体は木材片を試料で処理した処理試験体と、試料処理をしない無処理試験体の2種類とする。さらに処理試験体は試料処理をした後(2)・(ニ)に規定する耐候操作を行ったものと、行わないものとに分ける。
(ロ)試験体の数は耐候操作を行った処理試験体、耐候操作を行わない処理試験体および無処理試験体についてそれぞれ5個とする。
(ハ)木材片に刷毛を用いて試料を110g/m2(乾燥後)の割合で塗布した後、室温で20日間以上放置した後、耐候操作を行うもの5個と行わないもの5個の2グループに分ける。
(ニ)耐候操作は湿潤操作と揮散操作を交互に10回繰り返す。
湿潤操作:耐候操作を行う試料処理木材片をまとめて室温で静水に30秒浸せきした後、底部に水をはったデシケータ中に入れ、温度26℃の恒温室に4時間放置する。
揮散操作:湿潤操作を終わった試料処理木材片は、ただちに温度40℃の循環式熱風恒温器中に20時間放置する。
(ホ)耐候操作を行った試料処理木材片、耐候操作を行わない試料処理木材片および無処理木材片は、温度60℃で48時間乾燥し、約30分間デシケータ中に放置した後、その質量(W1)を0.01gまではかり、試験体とする。
(3)飼育容器
飼育容器としては直径8cm、長さ6cmのアクリル樹脂製円筒の一部に硬石こうを厚さ約5mmに固めたものを用い、これをあらかじめ約2cmの厚さに湿潤綿を敷きつめた蓋付き容器中に10〜15個置く。湿潤綿は、脱脂綿100gに水130〜150mlを加える。蓋には通気のため小孔をあけておく。
(4)飼育
(イ)前項で調製された飼育容器中の硬石こうの上に、試験体のマサ目面を上下にして、処理試験体あるいは無処理試験体を1個づつ水平におき、無作為に巣から取り出した職蟻150頭と兵蟻15頭を投入する。
(ロ)蓋付き容器は、温度28℃の暗所に21日間静置して飼育する。
(試験結果)
(1)21日間経過したら試験体を飼育容器より取り出し、試験体表面の付着物をていねいに取り除き、温度60℃で48時間乾燥し、約30分間デシケータ中に放置した後0.01gまで秤量して質量(W2)を求める。
(2)シロアリの職蟻の死亡頭数を記録する。
(結果の表示)
(1)次式により試験体の質量減少率を算出し、無処理試験体については5個の平均質量減少率を求める。
質量減少率(%)=[(W1−W2)/W1]×100
(2)次式により死虫率を算出し、平均死虫率を求める。
死虫率(%)=[死虫数/150]×100
[付着性]
試料を刷毛で木材にほぼ一定量塗布し、乾燥後、手で擦り、擦りに対しての評価を、下記評価基準に基づいて行った。
(評価基準)
○:木材の塗膜が剥がれ落ちなかった。
△:木材の塗膜がやや剥がれ落ちた。
×:木材の塗膜が剥がれ落ちた。
[木材腐食耐久性]
(社)日本木材保存協会規格 第1号 1992 「塗布・吹付け・浸せき処理用木材防腐剤の防腐効力試験方法」に準じて行った。以下、上記試験法のポイントを具体的に記載する。
(1)木材片
木材片は、スギ、ブナの辺材よりとる(厚さ5mm、幅20mm、長さ40mmで、40×20mmの面がまさ目面のものとする。)。木口面は常温硬化型のエポキシ樹脂でシールする。
(2)樹種と供試菌の組み合わせ
樹種別に菌種をきめて抗菌操作を行う。その組合せは次のとおりとする。
スギ…オオウズラタケ
ブナ…カワラタケ
(3)試験体
試験体は、処理試験体と無処理試験体の2種類とする。
(イ)処理試験体
処理試験体は、木材片を試料を用いて、塗布・吹付けまたは浸せき処理したもので、試料の塗布量は110g/m2(乾燥後)とする。なお、浸せき処理にあっては、処理後木材片の表面をろ紙で軽くぬぐう。
(ロ)試料塗布量
木材片の個々の試料塗布量は、次の式によって算出する。
試料塗布量(g/m2)=(W1−W2)/A
1:試料塗布後の木材片の質量(g)
2:試料塗布前の木材片の質量(g)
A:木材片の面木口面を除いた表面積(m2
(ハ)試験体の所要個数
試験に用いる試験体の所要個数は、表1のとおりとする。
Figure 0004323244
(4)試験
試験は前記(3)(イ)において調製された試験体を20日間風乾した後耐候操作を行い、耐候操作を終わった後抗菌操作を行う。
(イ)耐候操作
耐候操作は、溶脱と揮散の操作を交互に30回繰り返す。
(a)溶脱操作は、同一処理のものをまとめ、相互に接触しないようにして、25℃の静水に5時間浸せきして溶脱分を溶脱させる。水と試験体の容積比は10:1とし、操作の繰り返しごとに新しい水にとりかえる。
(b)揮散操作は、溶脱操作を終わった試験体を、軽く水切りをした後、ただちに温度40℃の循環式乾燥器中に19時間放置して、揮散させる。
(c)耐候操作を終わった試験体は、60℃で48時間循環式乾燥器で乾燥した後、約30分間デシケータ中に放置してその質量(W3)を0.01gまで量る。
(ロ)抗菌操作
耐候操作を終わった試験体について抗菌操作を行う。
(a)処理試験体及び無処理試験体は、別々に1培養びんごとに3個ずつテフロン(登録商標)板枠にはめ、殺菌したのち、40×5mmの面が下になるように供試菌の菌そうにのせ、温度26℃、関係湿度70%以上のところに8週間おく。
(b)8週間を経過したのち試験体をとり出し、表面の菌糸その他の付着物をていねいに取り除き、約24時間風乾した後、温度60℃で48時間循環式乾燥器で乾燥し、約30分間デシケータ中に放置した後その質量(W4)を0.01gまで量る。
(5)試験結果
試験結果は、抗菌操作を行った処理試験体の抗菌操作による平均質量減少率で表す。
(イ)質量減少率
個々の試験体の質量減少率は次の式によって算出し、その平均値を求める。
質量減少率(%)=[(W3−W4)/W3]×100
(実施例1〜5)
表2に示す処方の防蟻用組成物を以下の方法で調製した。A容器にアクリル系ポリマーエマルジョン、酢酸ビニル系ポリマーエマルジョン、でんぷん、メチルセルロース、ポリアミド樹脂のいずれかと、界面活性剤と、エタノールと、酸化亜鉛と、多孔質シリカとを混入して撹拌し、静置した(A容器)。また、B容器にホウ酸ナトリウム、ソルビット、水を混入して撹拌し、静置した(B容器)。翌日前記A容器にホタテ貝殻酸化カルシウム粉末を静かに入れ、ゆっくりとホタテ貝殻酸化カルシウム粉末を沈殿させておき、すべて沈殿した後撹拌した。次いで、A容器とB容器とを混ぜ、さらにヒバ精油を入れ、よく撹拌した。なお、実施例1、2においては、エタノール、ソルビットの配合はない。
Figure 0004323244
表2中、
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注3)40質量%ポリマー濃度
(注4)メトローズSM−8000
(注5)CM8000
(注6)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
(実施例6〜10)
表3に示す処方の防蟻用組成物を実施例1〜5の方法に準じて調製した。
Figure 0004323244
表3中、
(注1)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注2)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注3)40質量%ポリマー濃度
(注4)メトローズSM−8000
(注5)CM8000
(注6)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
上記実施例1〜10の防蟻効果評価結果を表4及び5に示す。なお、表4及び5中、実施例1〜10の上段は耐候操作ありの場合、また下段は耐候操作なしの場合のデータを示す。なお、無処理試験体は耐候操作なしの場合のデータである。
Figure 0004323244
Figure 0004323244
表4及び5から明らかなように、ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末又は珪藻土と、アクリル系ポリマーエマルジョン、酢酸ビニル系ポリマーエマルジョン、でんぷん、メチルセルロースまたはポリアミド樹脂とを配合した実施例1〜10のホウ酸系防蟻用組成物は、いずれも優れた防蟻効果を発揮し、その持続性も優れていることが分かる。
上記実施例1〜10の付着性評価結果を表6に示す。
Figure 0004323244
表6から分かるように、ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末又は珪藻土と、アクリル系ポリマーエマルジョン、酢酸ビニル系ポリマーエマルジョン、でんぷん、メチルセルロースまたはポリアミド樹脂とを配合した実施例1〜10のホウ酸系防蟻用組成物は、いずれもホタテ貝殻酸化カルシウム粉末を含有しているにも係わらず剥がれ落ちることがなく、優れた付着性を示した。
上記実施例1〜10の木材腐食耐久性評価結果(質量減少率)を表7に示す。
Figure 0004323244
表7から明らかなように、ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末又は珪藻土と、アクリル系ポリマーエマルジョン、酢酸ビニル系ポリマーエマルジョン、でんぷん、メチルセルロースまたはポリアミド樹脂とを配合した実施例1〜10のホウ酸系防蟻用組成物は、いずれも優れた木材腐食耐久効果を発揮することが分かる。
以下、さらに本発明防蟻用組成物の実施例を示す。なお、製造は実施例1〜5の方法に準じて行った。また、上記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれも優れた効果が得られた。
〔実施例11〕
成分 配合量
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 15.0
(2)ホッキ貝殻酸化カルシウム粉末(注2) 5.0
(3)アクリル系ポリマーエマルジョン(注3) 20.0
(4)アクリル系ポリマーエマルジョン(注4) 10.0
(5)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注5) 0.3
(6)メチルセルロース(注6) 0.2
(7)エタノール 5.0
(8)多孔質シリカ 5.0
(9)酸化亜鉛 0.1
(10)ヒバ精油 0.3
(11)界面活性剤(注7) 1.0
(12)ホウ酸ナトリウム 15.0
(13)水 残余
(14)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)サーフセラCAO(サーフセラ株式会社製)
(注3)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注4)ダイトゾール5000SJ(大東化成工業社製)
(注5)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注6)メトローズSM−8000(信越化学工業株式会社製)
(注7)イオネットLEC(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例12〕
成分 配合量
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 10.0
(2)牡蠣貝殻酸化カルシウム粉末 5.0
(牡蠣貝殻粉末焼成物、粒子径;34μm)
(3)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 12.0
(4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注3) 0.4
(5)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注4) 0.5
(6)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注5) 0.5
(7)エタノール 10.0
(8)多孔質シリカ 15.0
(9)界面活性剤(注6) 1.0
(10)ホウ酸ナトリウム 15.0
(11)ソルビット 1.0
(12)水 残余
(13)イソプロピルメチルフェノール 0.2
(14)ヒバ精油 0.5
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注3)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注4)メトローズ65SH−15000(信越化学工業株式会社製)
(注5)メトローズ90SH−4000(信越化学工業株式会社製)
(注6)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例13〕
成分 配合量
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 20.0
(2)蛤貝殻酸化カルシウム粉末 10.0
(蛤貝殻粉末焼成物、粒子径;34μm)
(3)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 15.0
(4)酢酸ビニル系ポリマーエマルジョン(注3) 15.0
(5)99%エタノール 8.0
(6)ホウ酸 15.0
(7)精製水 残余
(8)酸化亜鉛 0.3
(9)シリカ 10.0
(10)ヒバ精油 0.3
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注3)40質量%ポリマー濃度
〔実施例14〕
成分 配合量
原液(防蟻用組成物)
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 5.0
(2)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 16.0
(3)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注3) 0.1
(4)エタノール 20.0
(5)ホウ酸ナトリウム 10.0
(6)界面活性剤(注4) 1.0
(7)水 残余
(8)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(9)多孔質シリカ 5.0
(10)酸化チタン 1.5
(11)ヒバ精油 0.3
(100質量%)
(エアゾール)
原液 40.0(容量%)
噴射剤(ジメチルエーテル) 60.0(容量%)
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)ダイトゾール5000AD(50質量%ポリマー濃度)
(注3)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注4)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例15〕
成分 配合量
原液(防蟻用組成物)
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 5.0
(2)牡蠣貝殻酸化カルシウム粉末 5.0
(牡蠣貝殻粉末焼成物、粒子径;6.7μm)
(3)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 5.0
(4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注3) 0.3
(5)でんぷん 0.7
(6)エタノール 21.7
(7)多孔質シリカ 3.0
(8)ホウ酸ナトリウム 8.0
(9)ソルビット 1.0
(10)水 残余
(11)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(12)竹酢液 0.3
(100質量%)
(エアゾール)
原液 40.0(容量%)
噴射剤(ジメチルエーテル) 60.0(容量%)
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)ダイトゾール5000AD(大東化成工業社製)
(注3)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
〔実施例16〕
成分 配合量
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 7.0
(2)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注2) 8.0
(3)でんぷん 2.0
(4)エタノール 25.0
(5)界面活性剤(注3) 1.5
(6)ホウ酸 7.0
(7)水 残余
(8)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(9)多孔質シリカ 15.0
(10)竹酢液 0.5
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注3)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例17〕
成分 配合量
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 15.0
(2)ホッキ貝殻酸化カルシウム粉末(注2) 5.0
(3)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注3) 4.0
(4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注4) 5.0
(5)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注5) 3.0
(6)メチルセルロース(注6) 2.0
(7)エタノール 10.0
(8)界面活性剤(注7) 1.0
(9)ホウ酸ナトリウム 15.0
(10)水 残余
(11)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(12)木酢液 0.3
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)サーフセラCAO(サーフセラ株式会社製)
(注3)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注4)メトローズ65SH−15000(信越化学工業株式会社製)
(注5)メトローズ90SH−4000(信越化学工業株式会社製)
(注6)メトローズSM−4000(信越化学工業株式会社製)
(注7)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
[実施例18]
成分 配合量
(1)ポリアミド樹脂(注1) 5.0
(2)ポリアミド樹脂(注2) 10.0
(3)エタノール 残余
(4)酸化亜鉛 0.5
(5)多孔質シリカ 7.0
(6)ヒノキチオール 0.3
(7)水 3.5
(8)ホウ酸ナトリウム 15.0
(9)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注3) 20.0
(10)木酢液 0.3
(注1)CM−8000
(注2)F30K
(注3)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
[実施例19]
成分 配合量
(1)ポリアミド樹脂(注1) 10.0
(2)ポリアクリル酸エステル 0.5
(3)ポリ酢酸ビニル 0.8
(4)エタノール 残余
(5)酸化亜鉛 1.5
(6)多孔質シリカ 12.0
(7)竹酢液 0.3
(8)水 3.0
(9)ホウ酸 15.0
(10)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注2) 20.0
(11)蛤貝殻酸化カルシウム粉末 5.0
(蛤貝殻粉末焼成物、粒子径;30μm)
(12)ホッキ貝殻酸化カルシウム粉末(注3) 5.0
(注1)CM−4000
(注2)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注3)サーフセラCAO(サーフセラ株式会社製)
〔実施例20〕
成分 配合量
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 15.0
(2)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 30.0
(3)エタノール 5.0
(4)酸化亜鉛 0.1
(5)ヒバ精油 0.3
(6)界面活性剤(注3) 1.0
(7)硼砂(注4) 30.0
(8)水 残余
(9)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注3)イオネットLEC(三洋化成工業株式会社製)
(注4)ボラックス(十水塩硼砂)(Borax Europe Limited(英国)製)
〔実施例21〕
成分 配合量
(1)珪藻土(注1) 20.0
(2)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 20.0
(3)アクリル系ポリマーエマルジョン(注3) 10.0
(4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注4) 0.3
(5)エタノール 5.0
(6)多孔質シリカ 5.0
(7)酸化亜鉛 0.1
(8)ヒバ精油 0.3
(9)界面活性剤(注5) 1.0
(10)ホウ酸ナトリウム 15.0
(11)水 残余
(12)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(注1)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注2)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注3)ダイトゾール5000SJ(大東化成工業社製)
(注4)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注5)イオネットLEC(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例22〕
成分 配合量
(1)珪藻土 5.0
(2)珪藻土(注1) 10.0
(3)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 12.0
(4)メチルセルロース(注3) 1.5
(5)エタノール 10.0
(6)界面活性剤(注4) 1.0
(7)ホウ酸 15.0
(8)ホウ酸ナトリウム 8.0
(9)ソルビット 1.0
(10)水 残余
(11)イソプロピルメチルフェノール 0.2
(12)ヒバ精油 0.5
(注1)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注2)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注3)メトローズSM−4000(信越化学工業株式会社製)
(注4)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例23〕
成分 配合量
(1)珪藻土(注1) 30.0
(2)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 15.0
(3)酢酸ビニル系ポリマーエマルジョン(注3) 15.0
(4)99%エタノール 8.0
(5)硼砂(注4) 30.0
(6)精製水 残余
(7)酸化亜鉛 0.3
(8)ヒバ精油 0.3
(注1)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注2)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注3)40質量%ポリマー濃度
(注4)ボラックス(十水塩硼砂)(Borax Europe Limited(英国)製)
〔実施例24〕
成分 配合量
原液(防蟻用組成物)
(1)珪藻土(注1) 5.0
(2)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 16.0
(3)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注3) 0.3
(4)でんぷん 0.7
(5)エタノール 20.0
(6)ホウ酸ナトリウム 10.0
(7)界面活性剤(注4) 1.0
(8)水 残余
(9)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(10)酸化チタン 1.5
(11)ヒバ精油 0.3
(100質量%)
(エアゾール)
原液 40.0(容量%)
噴射剤(ジメチルエーテル) 60.0(容量%)
(注1)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注2)ダイトゾール5000AD(50質量%ポリマー濃度)
(注3)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注4)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例25〕
成分 配合量
原液(防蟻用組成物)
(1)珪藻土 2.0
(2)珪藻土(注1) 8.0
(3)アクリル系ポリマーエマルジョン(注2) 5.0
(4)エタノール 21.0
(5)ホウ酸ナトリウム 8.0
(6)ソルビット 1.0
(7)水 残余
(8)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(9)竹酢液 0.3
(100質量%)
(エアゾール)
原液 40.0(容量%)
噴射剤(ジメチルエーテル) 60.0(容量%)
(注1)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注2)ダイトゾール5000AD(大東化成工業社製)
〔実施例26〕
成分 配合量
(1)珪藻土(注1) 7.0
(2)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注2) 8.0
(3)でんぷん 2.0
(4)エタノール 25.0
(5)界面活性剤(注3) 1.5
(6)ホウ酸ナトリウム 7.0
(7)水 残余
(8)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(9)竹酢液 0.5
(注1)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注2)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注3)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例27〕
成分 配合量
(1)珪藻土(注1) 20.0
(3)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注2) 4.0
(4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注3) 5.0
(5)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注4) 3.0
(6)メチルセルロース(注5) 2.0
(7)エタノール 10.0
(8)界面活性剤(注6) 1.0
(9)ホウ酸 15.0
(10)水 残余
(11)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(12)木酢液 0.3
(注1)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注2)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注3)メトローズ65SH−15000(信越化学工業株式会社製)
(注4)メトローズ90SH−4000(信越化学工業株式会社製)
(注5)メトローズSM−4000(信越化学工業株式会社製)
(注6)イオネットRAP−400(三洋化成工業株式会社製)
[実施例28]
成分 配合量
(1)ポリアミド樹脂(注1) 5.0
(2)ポリアミド樹脂(注2) 10.0
(3)エタノール 残余
(4)酸化亜鉛 0.5
(5)ヒノキチオール 0.3
(6)水 3.5
(7)ホウ酸ナトリウム 15.0
(8)珪藻土(注3) 20.0
(9)木酢液 0.3
(注1)CM−8000
(注2)F30K
(注3)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
[実施例29]
成分 配合量
(1)ポリアミド樹脂(注1) 10.0
(2)エタノール 残余
(3)酸化亜鉛 1.5
(4)竹酢液 0.3
(5)水 3.0
(6)ホウ酸 5.0
(7)ホウ酸ナトリウム 10.0
(8)珪藻土(注2) 30.0
(注1)CM−4000
(注2)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
〔実施例30〕
成分 配合量
(1)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注1) 10.0
(2)珪藻土(注2) 5.0
(3)アクリル系ポリマーエマルジョン(注3) 30.0
(4)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(注4) 0.3
(5)でんぷん 0.2
(6)エタノール 5.0
(7)多孔質シリカ 10.0
(8)酸化亜鉛 0.1
(9)ヒバ精油 0.3
(10)界面活性剤(注5) 1.0
(11)ホウ酸ナトリウム 15.0
(12)水 残余
(13)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(注1)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注2)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)
(注3)チヨダックC9910(千代田塗料工業株式会社製)
(注4)メトローズ60SH−10000(信越化学工業株式会社製)
(注5)イオネットLEC(三洋化成工業株式会社製)
〔実施例31〕
成分 配合量
(1)ポリアミド樹脂(注1) 5.0
(2)ポリアミド樹脂(注2) 10.0
(3)エタノール 残余
(4)多孔質シリカ 10.0
(5)酸化亜鉛 0.5
(6)ヒノキチオール 0.3
(7)水 3.5
(8)ホウ酸ナトリウム 15.0
(9)ホタテ貝殻酸化カルシウム粉末(注3) 5.0
(10)珪藻土(注4) 10.0
(11)木酢液 0.3
(注1)CM−8000
(注2)F30K
(注3)チャフローズホタテ貝殻粉末(株式会社チャフローズコーポレーション製)
(注4)ラヂオライト F(昭和化学工業株式会社製)

Claims (1)

  1. 酸化珪素、酸化アルミニウムを主成分として含有する焼成珪藻土と、アクリル酸エステル鎖を有するアクリル共重合体エマルジョン及び/又は酢酸ビニル系ポリマーエマルジョンからなる皮膜形成性ポリマーエマルジョン、でんぷん及び/又はセルロースエーテルからなる水溶性多糖類並びにポリアミド樹脂からなる群から選ばれた1種又は2種以上と、ホウ酸及び/又はホウ酸塩からなるホウ酸類とを含有することを特徴とする防蟻用組成物。
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