JP5269542B2 - 撮像レンズ系および撮像光学装置 - Google Patents
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特許文献1、2に記載された撮像レンズ系は、レンズ系中に2つの接合レンズを含み、全レンズ枚数も7〜8枚と多く、材料コストや製造コストの面でなお改善の余地を残している。
第3レンズの像側面における光線有効径:ED6、絞りの開口径:ED7、第3レンズの像側面と絞りとの光軸上の距離:D6は、条件:
(1) D6>2×ED6
(2) D6>2×ED7
を満足する(請求項1)。
(3) 0.05≧1/R5≧0
(4) 40>R8>0
を満足し、第1レンズと第2レンズ、もしくは第1レンズと第5レンズとが同硝材であることが好ましい(請求項2)。
なお、上記曲率半径:R5、R8の単位は「mm」である。
この発明の撮像光学装置は「観察面の像を撮像素子の受光面上に結像させて観察面の観察を行なうための撮像レンズを用いる撮像光学装置」であって、撮像レンズ系と、照明光学系と、撮像素子とを有する(請求項3)。
即ち、条件(3)において「1/R5が0以上」であることは、第3レンズの物体側面が平面もしくは凸面であることを意味する。
従って、この発明の撮像用レンズ系は、物体側にテレセントリックでありながら全長・共役長ともに小さく実現でき、後述する具体的実施例に示すように、きわめて良好な性能を実現でき、この撮像レンズ系を用いる撮像光学装置も小型かつ高性能に実現できる。
図1は、撮像光学装置の要部を示している。
光源LSと集光レンズLCによる照明光学系は、図の如く、第1ないし第3レンズL1〜L3による「合成系」の像側焦点位置Pに、光源LSからの単色光を集光させるようにセットされる。なお、ハーフミラーHMを構成する透明平行平板による屈折により、上記像側焦点位置Pは上記合成系の光軸から若干ずれている。
(1) D6>2×ED6
(2) D6>2×ED7
を満足し、第3レンズL3の物体側面の曲率半径:R5、第4レンズL4の物体側面の曲率半径:R8が、条件:
(3) 0.05≧1/R5≧0
(4) 40>R8>0
を満足し、第1レンズL1と第2レンズL2、もしくは第1レンズL1と第5レンズL5とが同硝材である。
ハーフミラーHMにより反射された結像光は絞りSを通過し、第4レンズL4、第5レンズL5を透過して、ミラーMLにより反射され、像面IMA上に観察面OBAの像を結像する。結像した像は「像面IMAに受光面を合致させた撮像素子」により受光され、撮像データに変換されて、画像データとなり図示されないデータ処理装置で処理される。
図2に、実施例1の撮像レンズ系のレンズ構成を示す。図中の符号は図1に示したものと同じである。
第1〜第5レンズL1〜L5、絞りSは、直線状に展開した同一光軸上に配置して示されている。第3レンズL4と絞りSとの間に配置されるハーフミラーHM、第5レンズL5と像面IMAとの間に配置されるミラーMLは図示を省略されている。
「ハーフミラーの半透鏡面」は第3レンズL3、第4レンズL4に面しており、第1〜第5レンズL1〜L5の結像機能に何らの影響も与えない。
OBA SO ∞ 13.4
L1 S1 23.0330 3.5 1.74320 49.3
S2 −25.9650 0.24
L2 S3 7.4170 3.5 1.74320 49.3
S4 9.1542 0.9
L3 S5 78.7360 1.3 1.71736 29.5
S6 4.5053 12.0
S S7 ∞ 2.45
L4 S8 19.1102 1.1 1.80518 25.4
S9 9.4588 0.4
L5 S10 11.9224 2.5 1.60311 60.7
S11 −9.8506 33.622
IMA SI ∞ 。
使用波長:530nm(光源であるLEDの発光波長)
S6における光線有効径:ED6=5.10mm、絞りの開口径:ED7=3.48mm、第3レンズL3の像側面と絞りSとの光軸上の距離:D6=12.0mmであるから、D6>2×ED6、D6>2×ED7であって、条件(1)、(2)を満足し、第3レンズL3と絞りSとの間にハーフミラーを配置するのに十分なスペースを確保している。
ワーキングディスタンスは13.4mm、共役長は71.412mmであり、ワーキングディスタンス、共役長ともに短い。視野:φも9mmと広い。
図3に、実施例2の撮像レンズ系のレンズ構成を図2に倣って示す。
以下、実施例2のデータを実施例1に倣って示す。
OBA SO ∞ 18.6
L1 S1 46.4090 3.8 1.74320 49.3
S2 −46.4090 0.1
L2 S3 8.5526 3.6 1.69700 48.5
S4 34.4980 3.05
L3 S5 ∞ 1.1 1.74077 27.7
S6 3.9808 12.3
S S7 ∞ 0.1
L4 S8 20.0900 2.6 1.80518 25.4
S9 6.2852 0.27
L5 S10 7.4170 3.95 1.74320 49.3
S11 −9.4007 19.97
IMA SI ∞ 。
使用波長:530nm(光源であるLEDの発光波長)
S6における光線有効径:ED6=4.71mm、絞りの開口径:ED7=4.55mm、第3レンズL3の像側面と絞りSとの光軸上の距離:D6=12.3mmであるから、D6>2×ED6、D6>2×ED7であって、条件(1)、(2)を満足し、第3レンズL3と絞りSとの間にハーフミラーを配置するのに十分なスペースを確保している。
実施例1、2とも「物体側にテレセントリック」であることは言うまでも無い。上記の如く、実施例1、2ともワーキングディスタンスは20mm以下、共役長も75mm以下であり撮像光学装置をコンパクト化でき、且つ、広い視野範囲を撮像できる。
図5に、実施例2に関する収差図を図4に倣って示す。
実施例1、2とも性能良好であり、可視域においても性能良好である。
なお、実施例1、2において、光源として「発光波長:530nmのLED」を例示したが、実施例1、2の撮像レンズ系は、カラー画像の撮像に対しても良好に適合できるように設計されている。
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
HM ハーフミラー
S 絞り
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
IMA 像面
LS 光源
LC 集光レンズ
Claims (4)
- 物体側から像側へ向って順次、第1、第2、第3、第4および第5レンズを配し、第3レンズと第4レンズとの間に絞りを有するとともに、第3レンズと上記絞りの間にハーフミラーが配され、照明光が上記ハーフミラーを介して第3レンズに入射し、第2レンズおよび第1レンズを介して物体へ照射されるように構成される撮像レンズ系であって、
第1レンズは両凸レンズ、第2レンズは凸面を物体側に向けた正メニスカスレンズ、第3レンズは像側に凹面を有する負レンズ、第4レンズは凸面を物体側に向けた負メニスカスレンズ、第5レンズは、第4レンズとは分離した両凸レンズであり、
絞りが、第1〜第3レンズのバックフォーカス位置に配置されることにより、物体側にテレセントリックで、
第3レンズの像側面における光線有効径:ED6、上記絞りの開口径:ED7、第3レンズの像側面と上記絞りとの光軸上の距離:D6が、条件:
(1) D6>2×ED6
(2) D6>2×ED7
を満足することを特徴とする撮像レンズ系。 - 請求項1記載の撮像レンズ系において、
第3レンズの物体側面の曲率半径:R5(単位:mm)、第4レンズの物体側面の曲率半径:R8(単位:mm)が、条件:
(3) 0.05≧1/R5≧0
(4) 40>R8>0
を満足し、第1レンズと第2レンズ、もしくは第1レンズと第5レンズとが同硝材であることを特徴とする撮像レンズ系。 - 観察面の像を撮像素子の受光面上に結像させて上記観察面の観察を行なうための撮像レンズ系を用いる撮像光学装置であって、
撮像レンズ系と、照明光学系と、撮像素子とを有し、
上記撮像レンズ系として、請求項1または2記載の撮像レンズ系が用いられ、
上記撮像素子は、その受光面が上記撮像レンズ系の像面に合致するように設けられ、
上記照明光学系は、上記撮像レンズ系における第3レンズと第4レンズとの間の光路上に配置されたハーフミラーを介して第3レンズに照明光を入射させるものであって、光源からの光を上記撮像レンズ系の第1〜第3レンズの合成系における像側焦点位置に集光させることを特徴とする撮像光学装置。 - 請求項3記載の撮像光学装置において、
撮像レンズ系の第1〜第5レンズは、ハーフミラーによる反射により第3レンズと第4レンズとの間で屈曲された結像光路上に配置され、
照明光が、ハーフミラーを透過して撮像レンズ系の第3レンズに入射し、
観察面からの結像光は、上記ハーフミラーにより屈曲された結像光路に沿って第5レンズから射出して撮像素子に入射することを特徴とする撮像光学装置。
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JP2008271444A JP5269542B2 (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | 撮像レンズ系および撮像光学装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010101973A JP2010101973A (ja) | 2010-05-06 |
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