JP5269122B2 - 熱電変換材料およびそれを用いた熱電変換素子 - Google Patents

熱電変換材料およびそれを用いた熱電変換素子 Download PDF

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本発明は、p型熱電変換材料及びそれを用いた熱電変換素子に関し、特に、Fe−V−Al系のp型熱電変換材料及びそれを用いた熱電変換素子に関する。
近年、地球環境問題に対する意識の高揚から、フロンレス冷却機器であるペルチェ効果を利用した熱電変換素子に関する関心が高まっている。特にパソコンのCPUの冷却は、現在、ヒートパイプ冷却フィン、冷却ファンなどを用いて行っているが、パソコンの小型化、薄型化、クロック周波数の高速化が進む中で、より積極的な冷却が必要になってきている。このことから、ペルチェ素子による冷却がクローズアップされている。
ペルチェ素子(熱電変換素子)は一般的に、p型の熱電変換材料を含むp型素子とn型の熱電変換材料を含むn型素子とを交互に直列に接続して形成されている。現在、室温付近で利用されている熱電変換材料は、効率の高さから、Bi−Te系の単結晶または多結晶体を使用したものが多い。このうち、n型の熱電変換材料を形成する際には一般にSe(セレン)が添加される。また、室温より高温で使用される熱電変換材料には、やはり効率の高さから、Pb−Te系が用いられている。
しかしながら、これらの熱電変換素子に用いられている、Se、Pb(鉛)、Te(テルル)は人体にとって有毒有害であり、また地球環境問題の観点からも好ましくない。このため、Bi−Te系、Pb−Te系材料に代わる無害な材料の検討がなされている。
Bi−Te系に代わる無害な熱電変換材料のひとつに、Fe−V−Al系材料がある。例えば、FeAlの組成におけるFe(鉄)の1/3をV(バナジウム)で置換したFeVAl合金は、L2型結晶構造(ホイスラー構造、XYZで表される結晶構造を有する金属間化合物)を有し、半導体的な電気伝導の挙動を示すとともにBi−Te系材料に匹敵する高いゼーベック係数を室温で示すことから注目を集めている。
さらに、熱電変換材料は出力因子P(P=α/ρ、αはゼーベック係数であり、ρは電気抵抗率である)が高いことが好ましいが、FeVAl合金におけるAl(アルミニウム)の一部をSi(シリコン)で置換した化合物の出力因子Pは室温で5.4×10−3W/mKに達し、Bi−Te系材料の4〜5×10−3W/mKに匹敵する大きさであることが報告されている(例えば、非特許文献1参照。)。
これらの、高いゼーベック係数や出力因子を持つFe−V−Al系の熱電変換材料はいずれもn型であり、p型としては+80μV/K以下のゼーベック係数のものがあるのみである(例えば、非特許文献2参照。)。
Y.Nishino, H.Kato, and M.Kato, "Effect of off−stoichiometry on the transport properties of the Heusler−type Fe2VAl compound", Physical Review B,63,THE AMERICAN PHYSICAL SOCIETY, 2001, 63, 233303, p1−4
加藤英晃、外4名、「ホイスラー型Fe2VAl合金の熱電特性に及ぼすSi置換の効果」、日本金属学会誌、社団法人日本金属学会、平成13年、第65巻、第7号、p.652−656
そこで本発明は、ホイスラー構造を有するFe−V−Al系化合物を用いた性能指数の高い熱電変換材料を提供することを目的とする。
実施形態のp型熱電変換材料は、ホイスラー構造を主相とし、FeAl100−x−y(ただし、41≦x≦4430≦y≦39である)で表される化合物を含有することを特徴とする。
以上詳述したように、本発明によれば、Fe−V−Al系の化合物を用いて出力因子の高いp型熱電変換材料を提供することが出来る。
本発明の実施形態に係る熱電変換素子の構造を表わす斜視図である。 本発明の実施形態に係る熱交換器を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールを示す概略断面図である。
本発明者らはFe−V−Alの3元系において、数多くの合金を製造して熱電性能を調査した結果、Se、PbおよびTeなどを用いずに、FeAl100−x−y(ただし、40≦x≦49、26≦y≦40である)で表される組成を有する化合物において優れた性能を持つp型熱電変換材料を見出し、本発明に至った。このような組成を有する熱電変換材料を形成することによって約90μV/Kを超える高いゼーベック係数が得られる。本発明においては、Alの含有量が多いことにより価電子濃度が減少し、ゼーベック係数の高いp型熱電変換材料が得られるものと考えられる。
FeAl100−x−yの組成式を有する本発明の実施形態に係る熱電変換材料において、Fe(鉄)の含有量xは、約40原子%以上約49原子%以下の範囲とすることが好ましい。鉄の含有量が約40原子%未満となるとゼーベック係数の劣化が著しくなり、約49原子%を超えるとn型熱電変換材料となるおそれがある。
また、FeAl100−x−yの組成式を有する本発明の実施形態に係る熱電変換材料において、Al(アルミニウム)の含有量yは、約26原子%以上約40原子%以下の範囲とすることが好ましい。アルミニウムの含有量が約26原子%未満となるとn型熱電変換材料となるおそれがあり、約40原子%を超えるとゼーベック係数が劣化するおそれがある。
また本発明の実施形態においては熱電変換材料がホイスラー構造を主相としていることが、特に好ましい。ホイスラー構造を主相とすることにより高いゼーベック係数が得られる。ここで、主相とは熱電変換材料を構成している結晶相および非晶質相の中で最も体積占有率の大きな相をさす。主相の割合は、好ましくは約50体積%以上、より好ましくは約70体積%以上、最も好ましくは約90体積%以上である。
FeAl100−x−yの組成式を有する本発明の実施形態に係る熱電変換材料においては、Fe(鉄)の一部が、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Nb、Mo、Ag、Hf、Ta、W、Y及び希土類元素からなる群より選ばれる少なくとも一種で置換されていても良い。このような置換によって電子構造やキャリア濃度が最適化されることからゼーベック係数を高め電気抵抗率を低下することができ、出力因子を高めることが可能となる。ただし、こうした元素の置換は、鉄と置換元素量の総量に対して約20原子%以下とすることが好ましい。約20原子%を超えて過剰に置換することにより、ゼーベック係数の低下などによって逆に出力因子を低下させる恐れがある。また、鉄の一部を置換する元素としては、キャリア濃度の最適化や原料コストの観点から、Ti、Cr、Ni、Zr、Nb、Mo、TaおよびW等が特に好ましい。
また、FeAl100−x−yの組成式を有する本発明の実施形態に係る熱電変換材料においては、Al(アルミニウム)の一部が、C、N、Si、P、S、Mg、Ga、Ge、Sn、Sb、In及びBiからなる群より選ばれる少なくとも一種で置換されていても良い。このような置換によって電子構造やキャリア濃度が最適化されることからゼーベック係数を高め電気抵抗率を低下することができ、出力因子を高めることが可能となり、熱伝導度を低減する効果もある。ただし、こうした元素の置換は、アルミニウムと置換元素量の総量に対して約20原子%以下とすることが好ましい。約20原子%を超えて過剰に置換することにより、ゼーベック係数の低下などによって逆に出力因子を低下させる恐れがある。また、アルミニウムの一部を置換する元素としては、熱伝導度を低減する効果が高いことから、Sn、Sb、InおよびBi等が特に好ましい。
本発明の実施形態にかかる熱電変換材料は、例えば以下のような方法により製造することができる。
まず、所定量の各元素を含有する合金を、アーク溶解や高周波溶解などにより作製する。合金の作製に当たっては、単ロール法、双ロール法、回転ディスク法、ガスアトマイズ法などの液体急冷法、あるいはメカニカルアロイング法などの固相反応を利用した方法などを採用することもできる。液体急冷法やメカニカルアロイング法といった方法は、合金を構成する結晶相を微細化する、結晶相内への元素の固溶域を拡大するなどの点で有利である。このため、熱伝導度の低減、ゼーベック係数の増大などに有効である。
作製された合金には、必要に応じて熱処理を施してもよい。この熱処理によって合金の単相化や、結晶粒子径の制御などを行うことが出来、熱電特性をいっそう向上させることも可能である。
上述したような溶解、液体急冷、メカニカルアロイング、および熱処理などの工程は、合金の酸化を防止するという観点から、例えばArなどの不活性雰囲気中で行なわれることが好ましい。
次に、合金をボールミル、ブラウンミル、またはスタンプミルなどにより粉砕して合金粉末を得、合金粉末を焼結法、ホットプレス法、またはSPS法などによって一体成型する。一体成型は、合金の酸化を防止するという観点から、例えばArなどの不活性雰囲気中で行なわれることが好ましい。次いで、得られた成型体を所望の寸法に加工することによって、本発明の実施形態にかかるp型熱電変換材料を含むp型素子が得られる。成型体の形状や寸法は、使用目的等に応じて適宜選択することができる。例えば、外径約0.5〜10mmφ、厚み約1〜30mmの円柱状や、0.5〜10mm×0.5〜10mm×1〜30mm程度の直方体状などとすることができる。
こうして得られた熱電変換材料を用いて、本発明の実施形態にかかる熱電変換素子を製造することができる。その一例の斜視図を、図1に示す。
図1に示される熱電変換素子1は、p型素子2とn型素子3とを、電極4により交互に直列に接続したものである。この熱電変換素子1をペルチェ素子として用いる場合には、第1の端子5と第2の端子6の間に電圧を印加することにより、電極4の形成された面のうち一方の面が高温側、他方の面が低温側となり、低温側の面を発熱体に接触させて冷却することが出来る。また、この熱電変換素子1をゼーベック素子として用いる場合には、電極4の形成された面のうち一方の面を高温な物質などに接するようにし、他方の面を低温な物質などに接するようにすることで、第1の端子5と第2の端子6の間から電力を取り出すことが出来る。
また、本発明の実施形態にかかる熱電変換材料を用いて熱電変換モジュール(ゼーベック素子)を形成し、これを用いた熱交換器を製造することも出来る。このような熱交換器の概略断面図を図2に、熱交換器中の熱電変換モジュール部分の概略断面図を図3に示す。
図2の熱交換器20は、後述するように高温度側と低温度側とを有し、熱電変換モジュール10を、この高温度側と低温度側とに接するように組み込んだ構成とする。
この熱交換器20は、中央にガス通路21を有し、その周りに多数の熱交換フィン22が設置されている。この熱交換フィン22に接して熱電変換モジュール10が設けられる。熱電変換モジュール10は熱交換フィン22とともに外囲器23により囲まれ、外囲器23と熱電変換モジュール10との間は、導入管25から排出管26に至る、たとえば水等の、冷却用の物質の流路24となる。
この熱交換器20において、ガス通路21内には例えばごみ焼却炉からの高温の排ガスが導入され、他方、流路24内には導入管25を介して冷却水が導入される。高温ガスの熱は、熱交換フィン22により奪われて流路24内を流れる水を加熱し、その結果、水は排出管26から温水となって取り出される。このとき、熱電変換モジュール10の流路24側の面は、流路24内を流れる水により低温度側となり、ガス流路21側の面は、ガス通路21内を流れる高温排ガスにより高温度側となる。従って、ゼーベック効果により、熱電変換モジュール10から温度差に対応した電力が取り出される。
図2に示される熱交換器中の熱電変換モジュール10は、図3に示すように、p型熱電変換材料を有する複数のp型素子11と、n型熱電変換材料を有する複数のn型素子12とが交互に並べて配列され、隣接するp型素子11とn型素子12は全てが直列に配列するよう、第1の電極13と第2の電極14によって接続される。具体的には、第1の電極13は図中上側の面で隣接するp型素子11とn型素子12とを接続し、第2の電極14は図中下側の面で隣接するp型素子11とn型素子12とを接続しており、第1の電極13と第2の電極14とは、互い違いとなるよう配される。また、第1の電極13が形成された図中上側の面、第2の電極14が形成された図中下側の面の夫々には第1の絶縁性導熱板15、第2の絶縁性導熱板16が設けられる。
図3の熱電変換モジュール10においては、第1の絶縁性導熱板15側を図2の低温度側(L)とし、第2の絶縁性導熱板16を図2の高温度側(H)となるよう温度差を与えると、第1の電極13と第2の電極14との間に電位差が生じる。そして、これらの電極13、14や複数のp型素子11、n型素子12の配列の終端(図示せず)に負荷を接続すると、電力を取り出すことが出来る。
図1の熱電変換素子1、若しくは図3の熱電変換モジュール10において、本発明の実施形態にかかる熱電変換材料は、p型素子の材料として用いることができる。本発明の実施形態にかかるp型熱電変換材料を用いる場合には、n型熱電変換材料として従来のFe−V−Al系材料などを使用することにより、熱膨張率の差が小さい熱電変換素子を形成することができる。
以下、具体例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1)
所定量のFe、V、Al原料を秤量してアーク溶解にて合金を作製した。その後、ボールミルを用いて粒子径が45μm以下となるように粉砕した後、950℃で1時間ホットプレスすることにより外形が10mmφであり厚さが2mmの成型体を得た。成型体における生成相をX線回折で調査したところ、ホイスラー型結晶構造を有する相が主相であることが確認された。具体的には、全体積の95%以上がホイスラー型結晶構造を有する相からなっていた。
得られた成形体を4×1×0.5mmの針状に切り出して、成形体の両端に3℃(300Kと303K)の温度差をつけて起電力を測定し、ゼーベック係数αを求めたところ、+111μV/Kであった。
また、この針状に切り出した成形体の電気抵抗率ρを4端子法にて測定したところ、300Kにおいて0.44Ωcmであった。これらの結果から300Kにおける出力因子Pを求めたところ、2.8×10−3W/mKであった。
得られた結果を、合金の組成とともに(表1)に示す。
(実施例2、4、5、参考例3、6、7
(表1)に示す組成により各々原料を配合して、参考例1と同様の方法により実施例2、4、5、参考例3、6、7の合金を作製した。次いで、参考例1と同様にボールミル粉砕した後に、ホットプレスすることにより成型体を形成して、各実施例の熱電変換材料を得た。成型体における生成相をX線回折により調査したところ、いずれもホイスラー型結晶構造を有する相が主相として存在することが確認された。具体的には、いずれの場合も全体積の90%以上がホイスラー型結晶構造を有する相からなっていた。
また、参考例1と同様の方法により、ゼーベック係数α、電気抵抗率ρおよび出力因子Pを求めた。それらの値を(表1)に示す。
(比較例1〜3)
(表1)に示す組成により各々原料を配合して、参考例1と同様の方法により比較例1〜3の合金を作製した。次いで、参考例1と同様にボールミル粉砕した後に、ホットプレスすることにより成型体を形成して、各比較例の熱電変換材料を得た。成型体における生成相をX線回折により調査したところ、いずれもホイスラー型結晶構造を有する相が主相として存在することが確認された。具体的には、いずれの場合も全体積の80%以上がホイスラー型結晶構造を有する相からなっていた。
また、参考例1と同様の方法により、ゼーベック係数α、電気抵抗率ρおよび出力因子Pを求めた。それらの値を(表1)に示す。
(表1)に示すように、FeAl100−x−y(ただし、40≦x≦49、26≦y≦40である)の組成で表される各実施例又は参考例の熱電変換材料が出力因子の高いp型熱電変換材料であるのに対し、各比較例の熱電変換材料は、出力因子が低いか、もしくはn型熱電変換材料となってしまっている。特に、比較例1ではFeの組成比が大きすぎてAlの組成比が小さすぎることからゼーベック係数の絶対値が小さくなり、その結果低い出力因子となってしまっている。逆に、比較例2ではFeの組成比が小さすぎてAlの組成比が大きすぎることから同様にゼーベック係数の絶対値が小さくなり、その結果低い出力因子となってしまっている。また、比較例3では、Feの組成比は各実施例と同様であるがAlの組成比が小さすぎることにより、ゼーベック係数の絶対値は大きく高い出力因子が得られるものの、ゼーベック係数の符号が負であるn型熱電変換材料となってしまっている。
また、各実施例の中でも、実施例5ではFeの一部をCrで、参考例6ではAlの一部をSiで、また参考例7ではFeの一部をNi、Alの一部をSbで夫々置換しており、これによって電気抵抗率が低下して、その結果より高い出力因子が得られている。
1…熱電変換素子
2、11…p型素子
3、12…n型素子
4…電極
5…第1の端子
6…第2の端子
10…熱電変換モジュール
13…第1の電極
14…第2の電極
15…第1の絶縁性導熱板
16…第2の絶縁性導熱板
20…熱交換器
21…ガス通路
22…熱交換フィン
23…外囲器
24…流路
25…導入管
26…排出管

Claims (6)

  1. ホイスラー構造を主相とし、FeAl100−x−y(ただし、41≦x≦44、30≦y≦39である)で表される化合物を含有することを特徴とするp型熱電変換材料。
  2. 前記化合物の100−x−yは、20≦100−x−y≦25であることを特徴とする請求項1に記載のp型熱電変換材料。
  3. 前記化合物のFeの一部が、Cr及びNiからなる群より選ばれる少なくとも一種のFe置換元素で置換され、前記Fe置換元素の置換は、前記Feと前記Fe置換元素量の総量に対して約20原子%以下とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のp型熱電変換材料。
  4. 前記化合物のAlの一部が、Si及びSbからなる群より選ばれる少なくとも一種のAl置換元素で置換され、前記Al置換元素の置換量は、前記Alと前記Al置換元素量の総量に対して約20原子%以下とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のp型熱電変換材料。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項に記載のp型熱電変換材料を950℃で1時間ホットプレスして成型した成型体を4×1×0.5mmの針状に切り出した針状体の両端に3℃(300Kと303K)の温度差をつけて起電力を測定して求めたゼーベック係数αが98μV/K以上であり、針状体の電気抵抗率ρを4端子法にて測定して求めた性能指数Z(Z=α/ρ)が2.2×10−3W/mK以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のp型熱電変換材料。
  6. p型熱電変換材料を含むp型素子およびn型熱電変換材料を含むn型素子を交互に直列に接続した熱電変換素子において、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のp型熱電変換材料を用いたことを特徴とする熱電変換素子。
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