JP5268614B2 - 測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログ信号をサンプリングして、その実効値などの電気的パラメータを測定する測定装置に関するものである。
この種の測定装置として、下記の特許文献1に開示されている測定装置が知られている。この測定装置は、被測定の入力をサンプリングしてホールドするサンプル・ホールド回路、このサンプル・ホールド回路によって得た入力をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器、このアナログ・デジタル変換器の出力に演算/処理を施すデジタル・シグナル・プロセッサを備えた測定装置であって、それぞれ周波数の異なるサンプリング・クロックを発生する複数個のサンプリング・クロック発生器と、各サンプリング・クロック発生器から出力されるサンプリング・クロックを切り換えて、サンプル・ホールド回路およびアナログ・デジタル変換器に出力するサンプリング・クロック切換手段とを備えている。この測定装置では、サンプリング・クロック切換手段を制御することにより、表示更新周期毎にサンプル・ホールド回路およびアナログ・デジタル変換器に出力するサンプリング・クロックを変えて、デジタル・シグナル・プロセッサで得られた測定値の変化を検出し、この測定値の変化に応じて選択されるサンプリング・クロックにより被測定入力をサンプリングする。したがって、この測定装置によれば、表示更新周期毎に変えるサンプリング・クロックに応じた測定値の変化からエリアシングが起こったことを検出でき、このためエリアシングが起こらないサンプリング周波数を複数のサンプリング・クロックの中から選択することができる。したがって、高価なアンチエイリアスフィルタや高速サンプリング用のA/D変換器等を使用すること無く、ナイキスト周波数(サンプリング周波数の二分の一)以上の周波数帯域でもエリアシングの発生を回避することが可能となっている。
特開平7−98336号公報(第2頁、第1図)
ところが、上記した従来の測定装置には、以下のような解決すべき課題がある。すなわち、この測定装置では、周波数の異なるサンプリング・クロックを発生する複数個のサンプリング・クロック発生器を備えている。このため、このクロックに起因したノイズが多く発生すると共に、ビートノイズ(各クロック周波数の差の周波数のノイズ)が多く発生して、装置の他の構成要素に悪影響を与えるおそれがあるという課題が存在している。また、エリアシングが起こらないサンプリング周波数の選択に際して、複数個のサンプリング・クロックを順次切り換える必要があるため、測定が遅くなるという課題も存在している。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、ノイズの発生の少ない状態でアナログ信号をサンプリングして、その電気的特性値を高精度で、かつ高速に測定し得る測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、入力したアナログ信号をオーバーサンプリングしてmビット(mは1以上の整数)で構成されるデータを当該オーバーサンプリングのレートで出力するオーバーサンプリング部と、前記データを入力してnビット(nはmよりも大きな整数)で構成されるデータを前記オーバーサンプリングレートで生成して出力するデータ変換部と、前記nビットのデータをそれぞれ間引いて互いに異なる周期で当該nビットのデータを出力する3個以上のデシメータ部と、前記各デシメータ部から出力される前記nビットのデータに基づいて、前記アナログ信号についての電気的特性値を当該nビットのデータ毎に算出する電気的特性算出処理、および当該算出した各電気的特性値のうちからほぼ同じ値となる特性値範囲を特定すると共に当該特性値範囲に含まれている前記電気的特性値に基づいて前記アナログ信号の最終的な電気的特性値を決定する決定処理を実行する処理部とを備え、前記各デシメータ部は、いずれか1個の当該デシメータ部の前記周期を基準としたときに、当該基準の周期の値に対して他のすべての当該デシメータ部の前記周期の値が整数倍とならない周期で前記nビットのデータを出力する
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記処理部は、前記決定処理において、前記特性値範囲に含まれている複数の前記電気的特性値の平均値を算出して、当該平均値を前記最終的な電気的特性値として決定する。
請求項1記載の測定装置によれば、オーバーサンプリング部に対して1種類のサンプリングクロックを供給すれば良いため、周波数の異なるサンプリングクロックを発生するクロック発生器を複数個備えた測定装置とは異なり、サンプリングクロックに起因するノイズの発生や、ビートノイズの発生を大幅に低減することができる結果、入力したアナログ信号の電気的特性値を高精度で測定することができる。また、アンチエイリアスフィルタの使用を不要にできるため、装置の構成を簡略化することができる。また、入力したアナログ信号に対する実質的なサンプリング周波数となる各デシメータ部でのサンプリング周波数における各ナイキスト周波数の値に拘わらず、入力したアナログ信号の電圧実効値を高精度で測定することができる。また、各デシメータ部からnビットのデータが同時に処理部に出力されるため、処理部がこれらのデータに基づいて最終的な電気的特性値を高速に測定することができる。
また、請求項2記載の測定装置によれば、処理部が、決定処理において、特性値範囲に含まれている複数の電気的特性値についての平均値を算出して、この平均値を最終的な電気的特性値として決定するため、特性値範囲に含まれている複数の電気的特性値が同一値とならない場合(ばらつく場合)であっても、入力したアナログ信号の電圧実効値を高精度で測定することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る測定装置の最良の形態について説明する。
最初に、測定装置1の構成について説明する。
測定装置1は、クロック発生部2、オーバーサンプリング部3、データ変換部4、複数(本例では、一例として3個)の第1、第2および第3デシメータ部5a,5b,5c(以下、特に区別しないときには「デシメータ部5」ともいう)、処理部6および表示部7を備え、入力信号S1(本発明におけるアナログ信号であって、一例として交流信号)の電気的特性値(本例では、一例として電圧実効値Vrms)を測定可能に構成されている。
クロック発生部2は、入力信号S1の周波数f0に対して十分に高い周波数fs(例えば10倍以上の周波数)のクロックSckを1種類だけ生成して、オーバーサンプリング部3に出力する。オーバーサンプリング部3は、クロックSckで入力信号S1をサンプリングして、データD1をオーバーサンプリングレート(オーバーサンプリング周期Ts=1/fs)で出力する。本例では、一例として、オーバーサンプリング部3は、ノイズシェーピング特性を有するデルタシグマ型変調器(具体的には、デルタシグマ型A/D変換器)を用いて構成されて、mビット(mは1以上の整数。本例では、一例として1ビット)で構成されるデータD1をデータ変換部4に出力する。
データ変換部4は、入力したデータD1を、所望の精度を確保し得るnビット(nはmよりも大きな整数。本例では、一例として16ビット)のデータD2に変換(多ビット化)して出力する。本例では、一例として、データ変換部4は、オーバーサンプリングレートで入力されるデータD1についての移動平均値を求めると共に、求めた移動平均値をnビットのデータD2に変換して、オーバーサンプリング部3と同じ周期(オーバーサンプリングレート)で出力する。具体的には、データ変換部4は、k番目から(k+3)番目までのデータD1の平均値を求め、次に(k+1)番目から(k+4)番目までのデータD1の平均値を求め、さらに(k+2)番目から(k+5)番目までのデータD1の平均値を求めるといった手順を繰り返すことにより、移動平均値を求める。なお、この平均値を求める手法としては、単純平均でも良いし、個々のデータD1に係数を掛けて平均を求めるFIR(Finite impulse response)型のフィルタを用いて求めることもできる。
各デシメータ部5は、データ変換部4からオーバーサンプリングレートで出力されるnビットのデータD2をそれぞれ入力すると共に、各々にそれぞれ予め規定された互いに異なるデシメーションレート(間引き率)でデータD2を間引いて、オーバーサンプリングレートよりも長いダウンサンプリングレート(ダウンサンプリング周期)で出力する。この構成により、各デシメータ部5は、互いに異なるダウンサンプリングレートでデータD2を出力する。本例では、一例として、第1デシメータ部5aは、データD2を第1デシメーションレートで間引くと共に、残ったデータD2(間引かれなかったデータD2)を第1周期(第1ダウンサンプリングレート)T1でデータD3として出力する。第2デシメータ部5bは、データD2を第2デシメーションレートで間引くと共に、残ったデータD2を第2周期(第2ダウンサンプリングレート)T2でデータD4として出力する。第3デシメータ部5cは、データD2を第3デシメーションレートで間引くと共に、残ったデータD2を第3周期(第3ダウンサンプリングレート)T3でデータD5として出力する。この場合、各デシメータ部5でのデシメーションレートは、第1周期T1、第2周期T2、および第3周期T3が互いに整数倍にならないように、つまり、複数(この例では3つ)の周期のうちの任意の1つを基準としたときに、その1つの周期の値に対して他のすべての周期の値が整数倍とならないように規定されている。具体的には、例えば、第1周期T1(=1/10kHz:100nS)、第2周期T2(=1/12.8kHz:78.125nS)、第3周期T3(=1/16kHz:62.5nS)のように、予め規定されている。
処理部6は、一例としてCPUおよび内部メモリで構成されて、各デシメータ部5から出力されるデータD3,D4,D5に基づいて、データD3,D4,D5毎に、入力信号S1についての電圧実効値Vrms1,Vrms2,Vrms3(以下、特に区別しないときには「電圧実効値Vrms」ともいう)を算出する電気的特性値算出処理、各電圧実効値Vrmsに基づいて入力信号S1の最終的な電圧実効値Vrms0を決定する決定処理、および決定した電圧実効値Vrms0を表示部7に出力する出力処理を実行する。表示部7は、一例としてディスプレイ装置で構成されて、処理部6から入力した電圧実効値Vrmsを画面上に表示させる。
次に、測定装置1の動作について説明する。
この測定装置1では、作動状態において、クロック発生部2がクロックSckを発生させている。この状態において、測定装置1に入力信号S1が入力されたときには、まず、オーバーサンプリング部3が、この入力信号S1をクロックSckに同期してサンプリングして、mビットのデータD1をクロックSckの周期で出力する。次いで、データ変換部4が、このデータD1についての移動平均値を求めると共に、この移動平均値をnビットのデータD2に変換して、クロックSckの周期と同じ周期で出力する。
続いて、各デシメータ部5がそれぞれのデシメーションレートでデータD2を間引くことにより、第1デシメータ部5aは第1周期T1でデータD2をデータD3として出力し、第2デシメータ部5bは第2周期T2でデータD2をデータD4として出力し、第3デシメータ部5cは第3周期T3でデータD2をデータD5として出力する。この場合、第1デシメータ部5aから出力されるデータD3は、入力信号S1をサンプリング周波数f1(=1/T1)のクロックでサンプリングして得られたデータと同等となり、データD3をアナログ信号に変換したときのスペクトルは図2における上段図で示されるものとなる。同様にして、第2デシメータ部5bから出力されるデータD4は、入力信号S1をサンプリング周波数f2(=1/T2)のクロックでサンプリングして得られたデータと同等となり、データD4をアナログ信号に変換したときのスペクトルは図2における中段図で示されるものとなる。また、第3デシメータ部5cから出力されるデータD5は、入力信号S1をサンプリング周波数f3(=1/T3)のクロックでサンプリングして得られたデータと同等となり、データD5をアナログ信号に変換したときのスペクトルは図2における下段図で示されるものとなる。
次いで、処理部6は、各デシメータ部5から出力されるデータD3,D4,D5に基づいて、まず、電気的特性値算出処理を実行する。この電気的特性値算出処理では、処理部6は、データD3に基づいて入力信号S1についての電圧実効値Vrms1を算出して、内部メモリに記憶する。また、処理部6は、データD4に基づいて入力信号S1についての電圧実効値Vrms2を算出して、内部メモリに記憶すると共に、データD5に基づいて入力信号S1についての電圧実効値Vrms3を算出して、内部メモリに記憶する。これにより、電気的特性値算出処理が完了する。
次いで、処理部6は、決定処理を実行する。この決定処理では、処理部6は、電気的特性値算出処理において算出した各電圧実効値Vrmsから、より近い値の電圧実効値Vrmsがより多く集中する特性値範囲を特定し、この特性値範囲に含まれている電圧実効値Vrmsに基づいて、入力信号S1の最終的な電圧実効値Vrms0を決定する。
この場合、入力信号S1の周波数f0が、図2に示す(a)および(e)のように、サンプリング周波数f1における各ナイキスト周波数(f1/2,f1+f1/2,f1×2−f1/2,f1×2+f1/2,・・・)、サンプリング周波数f2における各ナイキスト周波数(f2/2,f2+f2/2,f2×2−f2/2,f2×2+f2/2,・・・)、およびサンプリング周波数f3における各ナイキスト周波数(f3/2,f3+f3/2,f3×2−f3/2,f3×2+f3/2,・・・)のいずれからも離れているときがある。ここで、入力信号S1の周波数f0がナイキスト周波数から離れているとは、入力信号S1の周波数f0が、算出すべき電圧実効値Vrmsに影響がない程度にナイキスト周波数から離れているとき、具体的には、周波数f0が、ナイキスト周波数を中心としたエリアシングが起こる範囲から脱した状態となっているとき(図2に示す振幅が一定となっている領域内にあるとき)を意味する。この際には、同図に示すように、各データD3,D4,D5についてのスペクトルの振幅がほぼ揃った状態となるため、各電圧実効値Vrmsはほぼ同じ値となる。この場合には、すべての電圧実効値Vrmsがほぼ同じ特性値範囲に集中する。したがって、処理部6は、この特性値範囲に含まれているすべての電圧実効値Vrmsの平均値を算出して、入力信号S1についての最終的な電圧実効値Vrms0として決定して、内部メモリに記憶する。
一方、入力信号S1の周波数f0が、図2に示す(b)、(c)および(d)のように、サンプリング周波数f1,f2,f3における上記の各ナイキスト周波数のいずれかの近傍に位置しているときもある。この際には、同図に示すように、各データD3,D4,D5のうちのナイキスト周波数の近傍に周波数f0が位置しているデータについてのスペクトルの振幅が、ナイキスト周波数から周波数f0が離れている他のデータについてのスペクトルの振幅と異なる値となる。このため、ナイキスト周波数から周波数f0が離れている2つのデータから算出される電圧実効値Vrmsはほぼ同じ値に揃い、ナイキスト周波数の近傍に周波数f0が位置している1つのデータから算出される電圧実効値Vrmsのみの値が異なること(状態)となる。この場合には、2つの電圧実効値Vrmsがほぼ同じ特性値範囲に集中する。つまり、算出した3つの電圧実効値Vrmsのうちからより近い値がより多く(この例では2つ)所定の特性値範囲(例えばデータD3〜D5のうちのより近い2つのいずれかで求められる電圧実効値Vrmsを基準として±10%の範囲内)に集中する。このため、処理部6は、この特性値範囲に含まれている2つの電圧実効値Vrmsの平均値を算出して、入力信号S1についての最終的な電圧実効値Vrms0として決定して、内部メモリに記憶する。これにより、決定処理が完了する。
本例では、上記したように、第1周期T1(=1/f1)、第2周期T2(=1/f2)、および第3周期T3(=1/f2)が互いに整数倍にならないように各デシメータ部5でのデシメーションレートが規定されているため、図2に示すように、各サンプリング周波数f1,f2,f3における各ナイキスト周波数が常に異なる周波数となる。このため、上記の決定処理により、複数(この例では3つ)の電圧実効値Vrmsのうちの複数(この例では1つを除く残りの2つ)が、必ずナイキスト周波数から周波数f0が離れている2つのデータから算出される電圧実効値Vrmsとなり、これらから最終的な電圧実効値Vrms0が決定される。
最後に、処理部6は、内部メモリから電圧実効値Vrms0を読み出して、表示部7に出力する。これにより、表示部7の画面上に電圧実効値Vrms0が表示されて、電圧実効値Vrms0についての測定が完了する。
このように、この測定装置1では、オーバーサンプリング部3が、入力信号S1をオーバーサンプリングしてmビットで構成されるデータD1を出力し、データ変換部4が、データD1を入力してnビット(n>m)で構成されるデータD2を生成して出力し、各デシメータ部5が、データD2をそれぞれ入力して間引くことにより、互いに異なる周期T1,T2,T3でデータD2を各データD3,D4,D5として出力し、処理部6が、各データD3,D4,D5に基づいて電気的特性算出処理を実行して、データD3,D4,D5毎に電圧実効値Vrms1,Vrms2,Vrms3を算出し、決定処理を実行して、電圧実効値Vrms1,Vrms2,Vrms3のうちからより近い値(実効値)がより多く集中する特性値範囲を特定すると共にこの特性値範囲に含まれている電圧実効値Vrmsに基づいて入力信号S1の最終的な電圧実効値Vrms0を決定する。
したがって、この測定装置1によれば、オーバーサンプリング部3に対して1種類のクロックSckを供給すれば良いため、周波数の異なるサンプリングクロックを発生するクロック発生器を複数個備えた測定装置とは異なり、サンプリングクロックに起因するノイズの発生や、ビートノイズの発生を大幅に低減することができる結果、入力信号S1の電圧実効値Vrms0を高精度で測定することができる。また、アンチエイリアスフィルタの使用を不要にできるため、装置の構成を簡略化することができる。また、入力信号S1に対する実質的なサンプリング周波数となる各サンプリング周波数f1,f2,f3における各ナイキスト周波数の値に拘わらず、入力信号S1の電圧実効値Vrms0を高精度で測定することができる。また、各デシメータ部5がデータD3,D4,D5を同時に処理部6に出力するため、処理部6がこれらのデータD3,D4,D5に基づいて最終的な電圧実効値Vrms0を高速に(短時間に)測定することができる。
また、この測定装置1によれば、処理部6が、決定処理において、特性値範囲に含まれている複数の電圧実効値Vrmsについての平均値を算出して、この平均値を最終的な電圧実効値Vrms0として決定するため、特性値範囲に含まれている複数の電圧実効値Vrmsが同一値とならない場合(ばらつく場合)であっても、入力信号S1の電圧実効値Vrms0を高精度で測定することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、特性値範囲に含まれている複数の電圧実効値Vrmsのばらつきが極めて小さい場合には、上記の決定処理において、これらの電圧実効値Vrmsのうちの任意の1つ、最大の値、または最小の値を最終的な電圧実効値Vrms0として決定する方法を採用することもできる。また、上記例では、入力信号S1についての電気的特性値として電圧実効値を測定しているが、電圧実効値に代えて、または電圧実効値と共に平均値を測定する構成にも本発明を適用できるのは勿論である。また、デシメータ部5の数を3個とする例について上記したが、4個以上の任意の個数とすることもできる。
測定装置1の構成を示すブロック図である。 測定装置1の動作を説明するための入力信号S1についてのスペクトル図である。
符号の説明
1 測定装置
3 オーバーサンプリング部
4 データ変換部
5a,5b,5c デシメータ部
6 処理部
D1 mビットのデータ
D2 nビットのデータ
S1 入力信号
Vrms1,Vrms2,Vrms3 電圧実効値
Vrms0 最終的な電圧実効値

Claims (2)

  1. 入力したアナログ信号をオーバーサンプリングしてmビット(mは1以上の整数)で構成されるデータを当該オーバーサンプリングのレートで出力するオーバーサンプリング部と、
    前記データを入力してnビット(nはmよりも大きな整数)で構成されるデータを前記オーバーサンプリングレートで生成して出力するデータ変換部と、
    前記nビットのデータをそれぞれ間引いて互いに異なる周期で当該nビットのデータを出力する3個以上のデシメータ部と、
    前記各デシメータ部から出力される前記nビットのデータに基づいて、前記アナログ信号についての電気的特性値を当該nビットのデータ毎に算出する電気的特性算出処理、および当該算出した各電気的特性値のうちからほぼ同じ値となる特性値範囲を特定すると共に当該特性値範囲に含まれている前記電気的特性値に基づいて前記アナログ信号の最終的な電気的特性値を決定する決定処理を実行する処理部とを備え
    前記各デシメータ部は、いずれか1個の当該デシメータ部の前記周期を基準としたときに、当該基準の周期の値に対して他のすべての当該デシメータ部の前記周期の値が整数倍とならない周期で前記nビットのデータを出力する測定装置。
  2. 前記処理部は、前記決定処理において、前記特性値範囲に含まれている複数の前記電気的特性値の平均値を算出して、当該平均値を前記最終的な電気的特性値として決定する請求項1記載の測定装置。
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