JP5268455B2 - 綴込ファイル - Google Patents

綴込ファイル Download PDF

Info

Publication number
JP5268455B2
JP5268455B2 JP2008176129A JP2008176129A JP5268455B2 JP 5268455 B2 JP5268455 B2 JP 5268455B2 JP 2008176129 A JP2008176129 A JP 2008176129A JP 2008176129 A JP2008176129 A JP 2008176129A JP 5268455 B2 JP5268455 B2 JP 5268455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding
ring
pitch
binding ring
engaging portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008176129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010012725A (ja
Inventor
敏茂 依田
Original Assignee
株式会社アーティミス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アーティミス filed Critical 株式会社アーティミス
Priority to JP2008176129A priority Critical patent/JP5268455B2/ja
Publication of JP2010012725A publication Critical patent/JP2010012725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5268455B2 publication Critical patent/JP5268455B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Description

本発明は、開閉しない綴じリングにより多数枚の用紙が綴じ合わされたリング綴じ冊子に着脱自在に取り付ける綴込ファイルに関し、更に詳しくは、綴じリングのピッチが異なるいずれのリング綴じ冊子に対しても取り付けることができる綴込ファイルに関する。
綴じリングの一部を開閉するリングバインダ金具を用いて多数枚の用紙を綴じ合わせるバインダファイルは、構造が複雑大型化し重量も増すので、持ち運びにそぐわず、そこで、開閉しない綴じリングを用紙の綴じ穴に挿通させて、半永久的に多数枚の用紙を綴り合わせたノート、手帳などの簡易型のリング綴じ冊子が提供されている。
この簡易型のリング綴じ冊子は、綴じリングが開閉せず、綴り合わせる用紙を加除することができないので、図4に示すように、リング綴じ冊子101へ綴り合わせた用紙と別に、新たに取り付ける綴込ファイル100に、綴じリング102を挿入可能な挿入溝103と綴じリング102を嵌入させる綴じ穴104を連設した綴込ファイル100が提案されている(特許文献1)。
この綴込ファイル100は、綴じリング102に対抗する綴じ辺に沿って綴じリング102と同ピッチ(L)で形成された複数の挿入溝103へそれぞれ綴じリング102を挿入させて綴じ穴104まで案内し、各綴じ穴104に綴じリング102を嵌入させて、綴じリング102が開閉しないリング綴じ冊子101に対して、着脱自在に取り付けている。
また、綴じリングの数や配列位置が異なるバインダファイルに対して、いずれのバインダファイルの綴じリングであっても綴じ穴へ挿通できるように、綴じ穴を長孔とした綴込ファイルが提案されている(特許文献2)。この綴込ファイルによれば、2穴用、3穴用、多穴用に応じて配列された綴じリングがすべて共通の綴じ孔に挿通するように、綴じ穴を長孔としたもので、バインダファイルの綴じリングが異なる位置に配置されていても、綴じリングを綴じ穴へ挿通させ、共通のバインダファイルに対して綴込ファイルを綴じ込むことができる。
実用新案登録第3050216号公報(明細書の項目0011乃至項目0015、図1) 特許第3240510号公報(明細書の項目0031乃至項目0037、図13)
上述の綴込ファイル100によれば、綴じリング102が開閉しないリング綴じ冊子101に対して綴じ込むことができるが、リング綴じ冊子101には、国内規格と国際規格に基づいて綴じリングの配列ピッチが異なる複数種類のリング綴じ冊子が市販され、綴じリングの配列ピッチが異なるリング綴じ冊子には、挿入溝103、103間の綴じリングに対抗する綴じ辺がピッチの異なる綴じリングと干渉するので、綴じ込むことができない。そこで、綴じリングが開閉しないリング綴じ冊子に綴じ込む綴込ファイルは、綴じリングのピッチが異なるリング綴じ冊子毎に用意する必要があり、リング綴じ冊子の綴じリングのピッチと挿入溝103のピッチが異なる綴込ファイルを誤って購入した利用者は、綴込ファイルを利用できないという問題があった。
特許文献2に記載の綴込ファイルのように、異なるピッチの綴じリングのいずれも挿入溝103へ挿入できるようにその溝幅を広げると、綴じ穴から綴じリングが抜け出て綴り込むことができず、一方、挿入溝103、103の間に、別のピッチの綴じリングに合わせた挿入溝をこれらの挿入溝103に連通しないように形成することは極めて困難であり、仮に形成できたとしても、隣り合う挿入溝間が接近して細幅となるので、綴じリングに係合する充分な強度が得られず、結局、綴じリングが開閉しないリング綴じ冊子については、綴じリングのピッチが異なる複数種類のリング綴じ冊子に対して、共通の綴込ファイルを取り付けることはできなかった。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、綴じリングが開閉しないリング綴じ冊子で、綴じリングの配列ピッチが異なる複数種類のリング綴じ冊子のいずれにも綴り込むことができる綴込ファイルを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1の綴込ファイルは、用紙の一辺に沿って等ピッチで穿設された綴じ穴に、綴じ穴と同ピッチに配列される開閉しない綴じリングを挿通し、多数枚の用紙を綴じ合わせたリング綴じ冊子に対し、綴じリングに対向する綴じ辺に形成した係合部を開閉しない綴じリングに係合し、リング綴じ冊子に着脱自在に取り付ける綴込ファイルであって、係合部は、綴じ辺から綴じリングの方向に突設される一対のフックを有し、一対のフックの間に、綴じリングを挿入可能な挿入溝と、挿入溝に連通し、綴じリングを遊嵌する嵌入凹溝が形成され、綴じリングに対向する綴じ辺の少なくとも3カ所の位置に形成される係合部は、第1ピッチで配列される複数の第1綴じリングの第1基準リングA0と第2ピッチで配列される複数の第2綴じリングの第2基準リングを配列方向沿って同一位置に整列させた位置を基準位置と、第1基準リングA0からn番目の第1綴じリングAnとその第1綴じリングAnに最も接近する第2綴じリングとのピッチずれΔnが極小となる第1綴じリングAnの位置を第1極小位置と、前記第1極小位置に最も接近する第2綴じリングの位置を第2極小位置としたときに、中央の係合部からその両側の係合部までの綴じ辺に沿った間隔が、基準位置から第1極小位置と第2極小位置間までの間隔となる各位置に形成され、
両側の各係合部の嵌入凹溝と該嵌入凹溝に遊嵌される綴じリングとの隙間で、第1ピッチと第2ピッチのピッチずれΔnを吸収し、第1ピッチの第1綴じリングと第2ピッチの第2綴じリングのいずれにも、少なくとも3カ所の位置で係合部を係合させることを特徴とする。
中央の係合部は、第1綴じリングの第1基準リングA0と第2綴じリングの第2基準リングが同一位置となる基準位置に形成されるので、第1綴じリングと第2基準リングのいずれも挿入溝から挿入されて嵌入凹溝に遊嵌される。両側の係合部は、第1ピッチと第2ピッチのピッチずれΔnが極小となる第1極小位置と第2極小位置間に形成されるので、第1極小位置と第2極小位置に形成される第1綴じリングと第2綴じリングを、それぞれ挿入溝から挿入して、ピッチずれΔnを吸収する溝幅に形成された嵌入凹溝内に遊嵌させることができる。
従って、第1ピッチと第2ピッチで配列ピッチの異なるいずれの綴じリングへも、共通の綴込ファイルの少なくとも3カ所の位置で係合部を係合させて、綴じこむことができる。
請求項2の綴込ファイルは、綴じ辺に沿った中央の係合部との間隔が第1ピッチの整数倍となるいずれかの位置で他の係合部と干渉しない位置と、綴じ辺に沿った中央の係合部との間隔が第2ピッチの整数倍となるいずれかの位置で他の係合部と干渉しない位置に、それぞれ綴じ辺から切断可能な第1中間係合部と第2中間係合部が形成され、第2中間係合部が切断された残る係合部を第1綴じリングに、第1中間係合部が切断された残る係合部を第2綴じリングに係合させることを特徴とすることを特徴とする。
第1中間係合部は、中央の係合部との間隔が第1ピッチの整数倍となる位置に形成されるので、ピッチずれなく、第1ピッチで配列される第1綴じリングを嵌入凹溝へ遊嵌させることができ、綴込ファイルは、綴じ辺から切断可能な第2中間係合部を切断することにより、第1ピッチで綴じリングが配列されるリング綴じ冊子へ、少なくとも4カ所の位置で係合して綴じ込まれる。
また、第2中間係合部は、中央の係合部との間隔が第2ピッチの整数倍となる位置に形成されるので、ピッチずれなく、第2ピッチで配列される第2綴じリングを嵌入凹溝へ遊嵌させることができ、綴込ファイルは、綴じ辺から切断可能な第1中間係合部を切断することにより、第2ピッチで配列されるリング綴じ冊子へ、少なくとも4カ所の位置で係合して綴じ込まれる。
請求項3の綴込ファイルは、第1ピッチが1/3インチ、第2ピッチが9.5mmであることを特徴とする。
第1ピッチで配列される第1綴じリングは、基準位置から9番目と18番目の綴じリングA9、A18で第2ピッチの第2綴じリングとのピッチずれΔnが極小となる第1極小位置となり、この第1極小位置では、1/2インチで配列される綴じリングとのピッチずれもなくなる。綴じリングが開閉しないリング綴じ冊子の大部分の綴じリングの配列ピッチは、国際規格(ISO規格)の1/2インチ若しくは1/3インチ、又は国内規格(JIS規格)の9.5mmピッチのいずれかであるので、第1極小位置と第2極小位置との間に係合部を形成すれば、大部分のリング綴じ冊子に対して、少なくとも3カ所の位置で係合部を係合させて共通の綴込ファイルを綴じ込むことができる。
請求項1の発明によれば、綴じリングが開閉しないリング綴じ冊子で、綴じリングの配列ピッチが異なるリング綴じ冊子のそれぞれについて、綴込ファイルを用意する必要がなく、綴じリングの配列ピッチを考慮することなく、綴込ファイルを利用できる。
請求項2の発明によれば、リング綴じ冊子の綴じリングの配列ピッチに応じて、配列ピッチに一致しない第1中間係合部と第2中間係合部のいずれかを切断することにより、少なくとも4カ所の位置で係合部と綴じリングが係合し、共通の綴込ファイルをピッチの異なるいずれのリング綴じ冊子に対しても強固に綴じ込むことができる。
請求項3の発明によれば、綴じリングの配列ピッチは、国際規格(ISO規格)の1/2インチ若しくは1/3インチ、又は国内規格(JIS規格)の9.5mmピッチのいずれかである綴じリングが開閉しないほぼ全てのリング綴じ冊子に対して、同一構成とした綴込ファイルを綴じ込むことができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る綴込ファイル1を、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、B6判サイズの多数枚の用紙が綴られたリング綴じ冊子である手帳10に、綴込ファイル1を綴じ合わせた状態を示す一部を省略した斜視図、図2は、綴込ファイル1の一部省略平面図、図3は、綴じリング2の国際規格と国内規格の配列ピッチと相互のピッチずれΔnの関係を説明する説明図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態に係る綴込ファイル1は、透明な硬質プラスチックシートからなるベースシート11と、半透明な可撓性プラスチックシートからなるカバーシート12から構成され、ベースシート11の綴込側の一辺(以下、綴じ辺という)を除いて長方形状に形成された周囲の3辺に沿った縁と、同一外形で重ねられるカバーシート12の周囲の3辺の縁が、接着、加熱溶着などの固着手段で固着され、綴じ辺側に開口するポケット13が形成されている。
ポケット13には、綴込ファイル1を取り付けるリング綴じ冊子10に加除できないようなメモ書き、鉄道路線図などを収容するもので、本実施の形態では、リング綴じ冊子である手帳10に加除できないカレンダー(図示せず)を、年度毎に交換可能なように収容している。
ベースシート11の綴じ辺には、綴じ辺に沿った7カ所の位置に、一対のフック41、41からなる係合部4が一体に形成されている。フック41は、先端側が曲面となった鉤形に形成され、一対のフック41、41が、突出方向と平行な直線について線対称の鉤形形に形成されることにより、図2に示すように、その間に挿入溝42と嵌入凹溝43が連通して形成される。挿入溝42の溝幅は、手帳10の綴じリング2の外径に略等しく、嵌入凹溝43の綴じ辺に沿った幅は、挿入溝42の溝幅より広く、後述するピッチずれΔnが生じる2種類の綴じリング2のいずれをも遊嵌させることが可能な充分な幅となっている。
ほぼ長方形状の綴込ファイル1の大きさは、取り付けるリング綴じ冊子10に綴られる用紙3からその周囲がはみ出さないように、用紙3の外形より小さい外形となっていて、例えば、図1に示す手帳10に綴られる用紙3は、B6判サイズの縦182mm、横128mmであるので、ここでは、縦幅が180mm、係合部4を含めた横幅が128mmの外形で形成されている。
綴じ辺に沿った7カ所の位置に形成される係合部4(4、4、4’、4、4’、4、4’)の形成位置は、国際規格(ISO規格)の1/2インチ若しくは1/3インチ、又は国内規格(JIS規格)の9.5mmピッチで配列される綴じリング2のピッチから決定される。以下、この形成位置の決定方法を図3の説明図を用いて説明する。
リング綴じ冊子10に取り付けられ、小型、軽量化する目的でバインダ機構を用いずにリング自体が開閉しない綴じリング2として、1本若しくは2本の線材を、用紙3の多数の綴じ穴5に螺旋状に巻回させて挿通させるスパイラルリングや、図1に示すような綴じ穴5毎に2本のリングを挿通させるツインリングなどが市販されているが、いずれも用紙3の多数の綴じ穴5に挿通させるように、綴じリング2間のピッチを綴じ穴5のピッチに一致させている。この用紙の綴じ穴5のピッチ、すなわち綴じリング2間のピッチは、図3に示すように、A判サイズの用紙について定められた国際規格(ISO規格)の1/2インチ若しくは1/3インチと、B判サイズの用紙3について定められた国内規格(JIS規格)の9.5mmピッチとで、異なっている。
つまり、綴じ穴のピッチが1/2インチであるA判サイズの用紙を綴るリング綴じ冊子の隣り合う綴じリングA’n間の間隔は、1/2インチ(25.4/2mm)であり、同様に、綴じ穴のピッチが1/3インチであるA判サイズの用紙を綴る綴じリングAn間の間隔は、1/3インチ(25.4/3mm)、綴じ穴のピッチが9.5mmであるB判サイズの用紙を綴る綴じリングBn間の間隔は、9.5mmである。
ここで、ピッチが1/3インチの綴じリングAnと、ピッチが9.5mmの綴じリングBnのピッチずれΔnを比較するために、綴じリングA0と綴じリングB0を同一の基準位置に配置し、配列方向に沿って基準位置からの距離を比較すると、基準位置からn番目の綴じリングAnと、その綴じリングAnに最も接近する綴じリングBとの配列方向に沿ったピッチずれΔnは、図示するように、nの増加に伴って一定範囲で増減し、一定の周期で、n番目の綴じリングAnについてのピッチずれΔnは、その前後の綴じリングAn−1、An+1のピッチずれΔn−1、Δn+1に対して極小となる。具体的には、綴じリングA0から9番目(n=9)の綴じリングA9と18番目(n=18)の綴じリングA18において、それぞれ最も接近する綴じリングB8、綴じリングB16とのピッチずれΔ9、Δ18は、−0.2mm、−0.4mmの極小となる。以下、綴じリングAnについて、綴じリングBとのピッチずれΔnが極小となる綴じリングAn(A9、A18)の位置を第1極小位置と、綴じリングBnについて、綴じリングAとのピッチずれΔnが極小となる綴じリングBn(B8、B16)の位置を第2極小位置という。
このピッチずれΔnが極小となる第1極小位置と第2極小位置間では、ピッチの異なる2種類の綴じリングAn、Bnのいずれに対する位置ずれもわずかであるので、本発明では、図2に示すように、両者が同一位置にある基準位置に係合部4を形成すると共に、基準位置から綴じ辺に沿って上下にL1離れた第1極小位置と第2極小位置間に共通の係合部4、4’を形成し、2種類の綴じリングAn、Bnのいずれにも、干渉することなく、係合部4と係合部4、4’をそれぞれ係合させる。
また、本実施の形態では、基準位置に形成される係合部4と、その上下にL1離れた第1極小位置と第2極小位置間に形成される係合部4、4’との間で、他の係合部4と重ならず、それぞれ綴じリングAn、Bnのいずれかのピッチに一致する中間位置に、中間の係合部4、4’、4、4’が形成される。すなわち、図2に示すように、係合部4、4’は、綴じリングAnのピッチに一致する綴じリングA3、A3の位置に、係合部4、4’は、綴じリングBnのピッチに一致する綴じリングB5、B5の位置にそれぞれ形成される。
尚、図3から明らかなように、ピッチが1/2インチの綴じリングA’nと、ピッチが1/3インチである綴じリングAnは、基準位置、第1極小位置及び上記中間位置においても同一位置にあるので、綴じリングA0、A3、A9の位置に形成される係合部4、4、4’、4、4’は、同じ位置にある綴じリングA’0、A’2、A’6とも干渉することなく、係合する。従って、ピッチが1/3インチである綴じリングAnに係合させる綴込ファイル1は、その構成を変更することなく、ピッチが1/2インチの綴じリングA’nへも係合させることができる。
このように構成された図2に示す綴込ファイル1は、取り付けるリング綴じ冊子10がB判サイズの用紙3を綴る冊子である場合には、JIS規格に準拠する綴じリングBnであるので、綴じリングAnの配列ピッチに一致する係合部4、4’を綴じ辺から切断し、残る係合部4、4、4’、4、4’を対応部位に位置する綴じリング2(B0、B5、B8)へ係合させる。
図1は、B6判サイズの用紙3が綴じリング2によって綴られた手帳10であるので、この手帳10に綴込ファイル1を取り付ける際には、係合部4、4’を切断した綴込ファイル1の綴じ辺を綴じリング2へ接近させる。綴込ファイル1側の係合部4、4、4’、4、4’は、それぞれ綴じリング2(B0、B5、B8)に対向するので、各綴じリング2は、係合部4の湾曲面とした一対のフック41によって、挿通溝42からその内奥で連通する嵌入凹溝43まで案内され、嵌入凹溝43に挿入される。このとき、係合部4、4’の嵌入凹溝43の中心と、綴じリング2(B8)の中心は、完全に一致しないが、その誤差は、少なくとも極小値のピッチずれΔ8以下であるので、ピッチずれΔ8を吸収する幅に形成された嵌入凹溝43内に遊嵌される。従って、図示するように、綴込ファイル1は、5カ所の位置に形成された係合部4、4、4’、4、4’で綴じリング2に係合して、取り付けられる。
また、取り付けるリング綴じ冊子10がA判サイズの用紙を綴る冊子である場合には、ISO規格に準拠する綴じリングAn若しくはA’nであるので、綴じリングBnの配列ピッチに一致する係合部4、4’を綴じ辺から切断し、残る係合部4、4、4’、4、4’を同様に対応部位に位置する綴じリング2へ係合させて取り付ける。この取り付けの際にも、係合部4、4’の嵌入凹溝43の中心と、綴じリング2(A9若しくはA’6)の中心は、完全に一致しないが、その誤差は、少なくとも極小値のピッチずれΔ9以下であるので、ピッチずれΔ9を吸収する幅に形成された嵌入凹溝43内に、干渉することなく遊嵌される。
上述の実施の形態では、リング綴じ冊子10の綴じリング2のピッチが国際規格か国内規格のいずれかによって、他側のピッチに合わせた中間の係合部4、4’、4、4’のいずれかを切断したが、3カ所の位置に形成された係合部4、4、4’で充分な強度で取り付けることができれば、中間の係合部4、4’、4、4’を設けずに、従って切断作業を要せず、いずれのリング綴じ冊子へも取り付けることができる。
また、第1極小位置と第2極小位置間に形成する係合部4、4’は、基準位置から最も近い第1極小位置(綴じリングA9)と第2極小位置(綴じリングB8)の位置の間にあるが、図3に示すように、第1極小位置と第2極小位置は、基準位置からの距離に応じて周期的に発生するので、例えば、係合部4、4’を、前記綴じリングA9と綴じリングB8間の位置に加えて、若しくは別に、他の第1極小位置(綴じリングA18)と第2極小位置(綴じリングB16)間に形成してもよい。
また、上記実施の形態では、綴込ファイル1の大きさを、リング綴じ冊子に綴られる用紙より小さい外形としたが、用紙から分けて綴込ファイル1を見開きやすいように、用紙の外形からはみ出る大きさであってもよい。
更に、リング綴じ冊子は、B6判サイズの用紙3が綴られた手帳10で説明したが、綴じリングによって多数枚のファイル、シート類、用紙が綴られるものであれば、ノート、アルバムなどであってもよい。
本発明は、多数枚の用紙が開閉しない綴じリングで綴られるリング綴じ冊子へ着脱自在に取り付ける綴込ファイルに適している。
本発明の一実施の形態に係る綴込ファイル1の使用状態を示す斜視図である。 綴込ファイル1の一部省略平面図である。 綴じリング2の国際規格と国内規格の配列ピッチと相互のピッチずれΔnの関係を説明する説明図である。 従来の綴込ファイル100を示す斜視図である。
符号の説明
1 綴込ファイル
2 綴じリング
3 用紙
4 係合部
5 綴じ穴
10 リング綴じ冊子
41 フック
42 挿入溝
43 嵌入凹溝
An 第1綴じリング
Bn 第2綴じリング
中央の係合部
、4’ 第1中間係合部
、4’ 第2中間係合部
、4’ 両側の係合部

Claims (3)

  1. 用紙の一辺に沿って等ピッチで穿設された綴じ穴に、綴じ穴と同ピッチに配列される開閉しない綴じリングを挿通し、多数枚の用紙を綴じ合わせたリング綴じ冊子に対し、綴じリングに対向する綴じ辺に形成した係合部を開閉しない綴じリングに係合し、リング綴じ冊子に着脱自在に取り付ける綴込ファイルであって、
    係合部は、綴じ辺から綴じリングの方向に突設される一対のフックを有し、一対のフックの間に、綴じリングを挿入可能な挿入溝と、挿入溝に連通し、綴じリングを遊嵌する嵌入凹溝が形成され、
    綴じリングに対向する綴じ辺の少なくとも3カ所の位置に形成される係合部は、第1ピッチで配列される複数の第1綴じリングの第1基準リングA0と第2ピッチで配列される複数の第2綴じリングの第2基準リングを配列方向沿って同一位置に整列させた位置を基準位置と、第1基準リングA0からn番目の第1綴じリングAnとその第1綴じリングAnに最も接近する第2綴じリングとのピッチずれΔnが極小となる第1綴じリングAnの位置を第1極小位置と、前記第1極小位置に最も接近する第2綴じリングの位置を第2極小位置としたときに、中央の係合部からその両側の係合部までの綴じ辺に沿った間隔が、基準位置から第1極小位置と第2極小位置間までの間隔となる各位置に形成され、
    両側の各係合部の嵌入凹溝と該嵌入凹溝に遊嵌される綴じリングとの隙間で、第1ピッチと第2ピッチのピッチずれΔnを吸収し、第1ピッチの第1綴じリングと第2ピッチの第2綴じリングのいずれにも、少なくとも3カ所の位置で係合部を係合させることを特徴とする綴込ファイル。
  2. 綴じ辺に沿った中央の係合部との間隔が第1ピッチの整数倍となるいずれかの位置で他の係合部と干渉しない位置と、綴じ辺に沿った中央の係合部との間隔が第2ピッチの整数倍となるいずれかの位置で他の係合部と干渉しない位置に、それぞれ綴じ辺から切断可能な第1中間係合部と第2中間係合部が形成され、
    第2中間係合部が切断された残る係合部を第1綴じリングに、第1中間係合部が切断された残る係合部を第2綴じリングに係合させることを特徴とする請求項1に記載の綴込ファイル。
  3. 第1ピッチが1/3インチ、第2ピッチが9.5mmであることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の綴込ファイル。
JP2008176129A 2008-07-04 2008-07-04 綴込ファイル Expired - Fee Related JP5268455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176129A JP5268455B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 綴込ファイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176129A JP5268455B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 綴込ファイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010012725A JP2010012725A (ja) 2010-01-21
JP5268455B2 true JP5268455B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=41699305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008176129A Expired - Fee Related JP5268455B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 綴込ファイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5268455B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5246655B2 (ja) * 2008-10-02 2013-07-24 コクヨ株式会社 綴じ具用シート

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS638986U (ja) * 1986-07-05 1988-01-21
US5476336A (en) * 1995-03-06 1995-12-19 Cullman Ventures, Inc. Electronic organizer attachment for binder or book
JP3240510B2 (ja) * 1997-10-22 2001-12-17 信一 金田 複数枚の紙葉から成る綴込体
JP3050216U (ja) * 1997-12-26 1998-06-30 株式会社アイティーオー ファイル
JP2004262215A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Shiro Tokawa リング綴じ冊子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010012725A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7731442B2 (en) Adjustable tab divider
JP5268455B2 (ja) 綴込ファイル
US20090311037A1 (en) Insert for detachable coupling to binders
WO2008146415A1 (ja) 綴じ具及びファイル
US9290034B2 (en) Quick-mount folder
US20210252899A1 (en) Edge tabs for notebook
JP2009107327A (ja) 書類のインデックス作成システム
US10730335B2 (en) Dual binding system
KR200439754Y1 (ko) 링 제본물 바인더 커버
US7237805B2 (en) Report cover
JP2008162200A (ja) 卓上カレンダー及びその製造方法。
JP2019209615A (ja) ノート用紙、ノート、ルーズリーフノートおよびノート用紙の分類方法
JP5246655B2 (ja) 綴じ具用シート
JP2014201063A (ja) ページが交互にずれた編冊物
KR100951722B1 (ko) 링 바인더
JP2013146883A (ja) バインダ及びバインダセット
EP1346848A1 (en) Dividing sheet for spiral notebook or ring binder
JP6919409B2 (ja) ファイル、及び、ファイルの製造方法
JP2004223780A (ja) 書類等の収容ホルダー
JP3047137U (ja) ベルト付きノ−ト
JP3144863U (ja) 綴じ込み補助装置
KR200368273Y1 (ko) 메뉴판
KR200214499Y1 (ko) 지제시트 제본구
JP2006224447A (ja) バインダ
JP3124722U (ja) 貼りこみ式ノート類の表紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5268455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees