JP5267672B2 - 腐食環境モニタリングシステム及び腐食環境モニタリング方法 - Google Patents

腐食環境モニタリングシステム及び腐食環境モニタリング方法 Download PDF

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Description

本発明は、蒸気タービンの内部における構造部材の損傷劣化に関与する腐食因子の計測を行う腐食環境モニタリングシステム及び腐食環境モニタリング方法に関する。
蒸気タービンにおいては、運転温度による部材の高温熱劣化、クリープ・熱疲労劣化および蒸気水質によるタービン構成部材の腐食損傷に基づく材料の劣化は、寿命に対する重要な要因となっている。
前者については、部材そのものの材質変化であり、定期点検時に部材材料の硬さ変化や析出物の変化を、非破壊的に調査・計測して把握し、予め取得された測定パラメータの劣化基準カーブと比較することによって、余寿命評価を行うことができる。
しかしながら、腐食が関与する後者の材料劣化の場合には、前者のような温度、応力、時間のような、タービンの運転に則した比較的安定した要因と異なり、多種要因が重畳し、複雑である。具体的には、稼働中の蒸気水質の変化、各部材の耐食性、部位による環境条件の差すなわち蒸気流、タービン内温度分布、蒸気に晒される面、隙間部、停止時凝縮の程度、異種材の接触部などである。運転・停止の頻度、凝縮頻度、タービン開放頻度も重要な要因である。特に、地熱蒸気を用いたタービンの場合には、各プラントの現地毎に、水質の変動が大きく、硫化水素による材料への影響要因が加わる。地熱蒸気タービンの寿命としては、タービン内部における部材の、蒸気水質による腐食損傷が支配的要因となっている。
このような蒸気水質を検出する装置として、従来、例えば地熱発電設備における地熱蒸気中の溶解性固形物の含有量を測定・監視する蒸気純度監視装置であって、前記地熱蒸気を冷却し、地熱蒸気中の水蒸気を凝縮・液化する蒸気ドレン化装置と、液化された蒸気ドレン中の含有物と陰イオン交換反応を行う陰イオン交換樹脂と、陰イオン交換反応後の蒸気ドレンの電気伝導率を測定する電気伝導率測定手段とを有し、地熱蒸気中の溶解性固形物の含有量を表す指標として、前記電気伝導率を測定・監視することを特徴とする蒸気純度監視装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、常時、腐食環境の機械構造部品材料に対する腐食促進パラメータと、機械構造部品材料の腐食抵抗パラメータとを検出・監視し、前記腐食促進パラメータの検出結果から当該腐食環境が当該機械構造部品材料へ腐食損傷を与えるか否かを判定し、かつ前記腐食抵抗パラメータの検出結果から腐食損傷抵抗特性を演算し、当該腐食環境が当該機械構造部品材料へ腐食損傷をもたらす期間に限って、当該腐食損傷抵抗特性を基に腐食損傷の進行状態を逐次演算することにより前記機械構造部品を診断することにより、機械構造部品の腐食環境損傷診断を定量的に扱うことができる機械構造部品の腐食環境損傷診断方法及びその装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、蒸気タービン翼表面近傍の凝縮条件を模擬した凝縮室により凝縮水を得、その凝縮水を分析することにより水質をモニタしてpH、電気伝導度、化学種の成分および濃度、腐食電位、全有機炭素濃度を測定し、この測定結果により蒸気タービンの運転条件の制御、薬品の注入を行うようにした蒸気凝縮水の水質モニタおよびそれを用いたエネルギー変換システムが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
さらにまた、腐食形態に適した腐食防止用の薬品を適正量だけ注入することにより、タービン構造材の腐食損傷を未然且つ効果的に防止することを目的として、低圧タービンから排出される凝縮水を一時貯蔵する凝縮水貯蔵部を設け、凝縮水貯蔵部の凝縮水中に、低圧タービンの構造材と同一成分の材料で構成された試料電極と、電位の基準となる参照電極とを浸漬させ、薬品注入制御装置が参照電極と試料電極間の電位差を測定し、その測定電位差が低圧タービンの構造材について凝縮水のpHおよび塩化物イオン濃度を測定して設定される電位範囲内となるよう、注入薬品の種類と注入量を算出するようにした蒸気タービンシステムが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−131261号公報 特開2001−41860号公報 特開平9−170704号公報 特開平8−74075号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来例にあっては、蒸気タービンに供給する地熱蒸気を蒸気ドレン化装置に供給して冷却し、地熱蒸気中の水蒸気を凝縮・液化し、液化された蒸気ドレン中の含有物と陰イオン交換樹脂で陰イオン交換反応を行い、陰イオン交換反応後の蒸気ドレンの電気伝導率を測定することにより、地熱蒸気中の溶解性固形物の含有量を測定するようにしているが、実際の蒸気タービン内での凝縮水を使用するものではなく、蒸気タービンの翼部の腐食環境を正確にモニタリングすることはできないという未解決の課題がある。
また、特許文献2に記載の従来例にあっては、低圧タービンのケーシングに腐食環境監視センサのセンサ部を配置し、このセンサ部のケーシング内面位置に蒸気タービン低圧部又はガスタービン圧縮機と同一、又はこれと電気化学的に同等若しくは類似の材料からなる試料電極と、白金電極対と、参照電極とを配置することにより、白金電極対の先端に微小水滴(凝縮水)が存在したときに腐食促進パラメータを計測し、試料電極及び参照電極間に微小水滴(凝縮水)が存在するときに腐食抵抗パラメータを計測することができるが、凝縮水の腐食因子となるpHや塩素イオン濃度等を直接計測することはできないという未解決の課題がある。
さらに、特許文献3に記載の従来例にあっては、蒸気タービン翼表面近傍の凝縮条件を模擬した凝縮室によって凝縮水を得て、その凝縮水の水質をpHセンサ、参照電極、溶存酸素センサ、温度計、イオンセンサ、金属電極、伝導度計、対極等で測定するようにしているが、実際の蒸気タービン翼表面近傍の凝縮水を分析するものではないので、実際の蒸気タービン翼表面近傍の正確な分析結果を得ることはできないという未解決の課題がある。
さらにまた、特許文献4に記載の従来例にあっては、低圧タービンから排出される凝縮水を凝縮水貯蔵部に一時貯蔵し、この貯蔵された凝縮水にpH計及び塩化物イオン濃度計を浸漬させてpH及び塩化物イオン濃度を検出するようにしているが、この場合も、低圧タービン内でpHや塩化物イオン濃度を検出するものではなく、正確な腐食環境モニタリングを行うことができないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、蒸気タービン内で腐食因子を計測して、腐食環境モニタリングを正確に行うことができる腐食環境モニタリングシステム及び腐食環境モニタリング方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、一の実施形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、蒸気タービンの内部における構造部材の損傷劣化に関与する腐食因子の計測を行う腐食環境モニタリングシステムであって、前記蒸気タービン内の蒸気が流入可能な構造に形成されているとともに、流入してきた蒸気を凝縮させる凝縮室を備え、前記凝縮室には、流入してきた前記蒸気が凝縮されて生成された凝縮水を貯留可能であるとともに、前記蒸気タービンの内部における隙間部を模擬した構造とされた凝縮水貯留部を設け、且つ、該凝縮水貯留部内の前記凝縮水の腐食因子を計測する腐食因子センサを備えた腐食因子計測装置を前記蒸気タービンの内部に設置したことを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記凝縮室に流入してきた蒸気を凝縮させる冷却機能を有する温度調節部を備えていることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記腐食因子計測装置は、前記腐食因子センサが、少なくとも腐食電位センサ、pHセンサ及び塩化物イオンセンサの3種類で構成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記腐食電位センサは、前記構造部材と同じ材料からなる試料部材電極と、参照電極とを備え、前記試料部材電極及び前記参照電極が前記凝縮水貯留部に貯留された凝縮水に浸漬されて配設されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記腐食因子計測装置は、前記3種類のセンサの他に導電率センサを備えていることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記腐食因子計測装置は、前記3種類のセンサの他に炭酸ガスセンサ及び硫化水素センサを備えていることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記凝縮水貯留部は、前記蒸気タービンの内部における動翼とタービンロータとの嵌合隙間部を模擬した構造とされていることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記蒸気タービンは、高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンで構成され、
前記腐食因子計測装置は、前記低圧タービンのケーシングの内部における、タービン翼列内の蒸気流に影響を与えることなく当該タービン翼列内の蒸気流の一部を補集可能な位置に設置されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記腐食因子の評価判定処理を行う腐食因子分析装置を設け、該腐食因子分析装置には、前記腐食因子計測装置で計測した腐食因子計測データと、対応する腐食因子の管理基準範囲とを比較し、前記腐食因子計測データが前記管理基準範囲を逸脱したときに警報を発する腐食環境状態判定装置を備えたことを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記腐食因子の評価判定処理を行う腐食因子分析装置を設け、該腐食因子分析装置には、前記腐食因子計測装置で計測した腐食因子計測データをもとに、予め作成されている前記構造部材の腐食損傷への影響度との相関関係に基づき、前記構造部材の腐食損傷の進行を予測し、当該構造部材の余寿命を求める余寿命診断装置を備えたことを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記腐食因子の評価判定処理を行う腐食因子分析装置を設け、前記蒸気タービンの稼動停止時に当該蒸気タービン内部の構造部材における凝縮水を採取して当該凝縮水の腐食因子を検出したデータを前記腐食因子分析装置に供給することにより、前記蒸気タービンの稼動時の腐食因子計測値と前記蒸気タービンの稼動停止時の腐食因子計測値との相関関係を求めて管理指標としてなることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記凝縮水貯留部は、その低圧側にオリフィスが形成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記凝縮水貯留部が、その一端が、前記ケーシングの内周壁に形成された連通孔に連通し、他端が、オリフィスを介して前記ケーシングの内部の低圧側に連通してなることを特徴としている。
また、他の形態に係る腐食環境モニタリングシステムは、前記蒸気タービンに最外周の外部ケーシングから内部ケーシングを貫通して前記凝縮水貯留部に達する導管を配設し、該導管内に前記腐食因子センサを挿通して、該腐食因子センサの下端を前記凝縮水貯留部に貯留された凝縮水に浸漬させるとともに、前記導管は下面が前記凝縮水貯留部の底面に接触する凝縮水遮断位置と、前記凝縮水貯留部の上面と略面一となる凝縮水通過位置との間で可動可能に装着されていることを特徴としている。
また、本発明の一の形態に係る腐食環境モニタリング方法は、蒸気タービンの内部における構造部材の損傷劣化に関与する腐食因子の計測を行う腐食環境モニタリング方法であって、前記蒸気タービンの稼動時に、前記蒸気タービン内の蒸気を当該蒸気タービン内に配設した凝縮室に流入させて凝縮して凝縮水を生成し、生成した凝縮水に腐食因子センサを接触させて腐食因子を前記蒸気タービンの稼働中に測定する腐食因子の計測を常時行うとともに、前記蒸気タービンの稼働停止時に、当該蒸気タービン内部の構造部材における凝縮水を採取して当該凝縮水における腐食因子の分析を行い、前記蒸気タービンの稼働時の腐食因子計測データと前記蒸気タービンの稼働停止時の腐食因子分析データとを比較して、両者の相関関係を求めて管理指標としたことを特徴としている。
本発明によれば、蒸気タービン内に蒸気を凝縮させる凝縮機構を形成し、この凝縮機構で生成された凝縮水の腐食因子を腐食因子センサで計測するので、稼働状態の蒸気タービンにおける腐食因子を直接計測することができ、正確な腐食環境モニタリングを行うことができるという効果が得られる。
本発明を適用し得る蒸気タービンの概略構成を示す模式図である。 低圧タービンを示す断面図である。 低圧タービンの腐食因子モニタリング装置の装着部を示す拡大図である。 腐食因子モニタリング装置の第1の実施形態を示す拡大図である。 腐食因子モニタリング装置の第2の実施形態を示す拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を適用し得る蒸気タービンの概略構成を示す模式図である。図中、1は蒸気タービンであって、この蒸気タービン1は、高圧タービン2、中圧タービン3及び2台の低圧タービン4A及び4Bとで構成されている。高圧タービン2には、例えば地熱発電設備の生産井5から供給される地熱蒸気が高圧セパレータ6で蒸気と熱水とに分離し、分離された蒸気が蒸気を洗浄してミストを除去するスクラバー7を介して供給される。この高圧タービン2に供給された蒸気によって、タービンロータ2rが回転される。この高圧タービン2でタービンロータ2rを回転させる運動エネルギーを放出した蒸気は中圧タービン3に供給されてタービンロータ3rが回転される。この中圧タービン3でタービンロータ3rを回転させる運動エネルギーを放出した蒸気は最後に低圧タービン4A及び4Bに供給されて、タービンロータ4rが回転される。
そして、低圧タービン4A及び4Bから排出される殆どのエネルギーを使い果たした蒸気は復水器8で凝縮して復水し、その復水はホットウェルポンプ9で加熱され、その大部分が冷却塔10に供給されて冷却されるとともに、残りが凝縮水再注入ポンプ11で再加熱されて還元井12に供給されて地中に戻される。
冷却塔10で冷却された冷水は、復水器8の散水ヘッダ8aに戻される。
ここで、低圧タービン4A及び4Bのそれぞれは、図2に示すように、ケーシング21と、このケーシング21内に回転自在に配設されたタービンロータ4rとを有する。ケーシング21にはその中央部に中圧タービン3から供給される蒸気が入力される蒸気供給口22が形成されている。タービンロータ4rの蒸気供給口22に対向する位置に一対の反動翼23が形成されている。そして、タービンロータ4rの反動翼23の外側にそれぞれタービン翼列としての低圧翼列24が形成され、これら低圧翼列24の軸端部側に蒸気排出口25が形成されている。
低圧翼列24は、図3に拡大図示するように、タービンロータ4rに取付けられた動翼24mとケーシング21に取付けられた静翼24sとが交互に設けられて構成されている。動翼24m及び静翼24sの半径方向の長さはタービンロータ4rの中心側から外側に向かうにしたがって順次長くなるように設定されている。ここで、タービンロータ4rは例えば1%CrMoV鋼、12%Cr鋼等で形成され、動翼24mは例えば13%Cr鋼で形成されている。
そして、低圧翼列24の軸方向の中央部における動翼24mの先端と近接対向するケーシング21の内周面のロータ嵌め込み部側の上部位置に腐食因子モニタリング装置30の腐食因子計測装置31が配設されている。
図3および図4に示すように、この腐食因子計測装置31は、ケーシング21のケーシング内壁21aにおける動翼24mの先端より軸方向に内側にずれた位置に穿設されたケーシング21の内周面に開口する連通孔32を有する。また、腐食因子計測装置31は、図4に示すように、連通孔32の内側端に連通する凝縮機構33を有する。凝縮機構33は、連通孔32に連通する凝縮室34とこの凝縮室34を囲む温度調節部35とを有する。
凝縮室34は、一端が連通孔32に連通し、他端が単段又は多段のオリフィス36を介してケーシング21の内部の低圧側に連通してタービンロータ4rの軸方向に延長する凝縮水貯留部37と、この凝縮水貯留部37の中間部から上方に延長する凝縮部38とで構成されている。ここで、凝縮水貯留部37は、ケーシング21の内周側の腐食し易い部位の隙間を模擬した構造とされている。この隙間を模擬した構造としては、動翼24mとタービンロータ4rとの嵌合隙間部や、動翼24mの先端とケーシング21のケーシング内壁21aとの間の隙間部等がある。
温度調節部35は、凝縮部38を囲む冷却部39と、この冷却部39に連通してケーシング21の外部に連通する連通部40とを有する。冷却部39には、凝縮部38の周壁の外側に配設された冷却部材としてのペルチェ素子41が配設されている。そして、冷却部39及び連通部40には、それらの外周側にケーシング21の外部からの冷却空気を冷却部39に供給する空気通路42が形成され、この空気通路42の内側が放熱ファン43の給気口に連通されている。これによって、放熱ファン43を作動させることにより、冷却部39内に籠もるペルチェ素子41の外周側の加熱部で加熱された空気をケーシング21の外部に放散する。
そして、凝縮水貯留部37に貯留される凝縮水に、腐食因子センサとしての腐食電位センサ51、pHセンサ52、塩化物イオンセンサ53の先端が浸漬されている。腐食電位センサ51は、構造部材としての動翼24mと同一材質(13%Cr鋼)で形成された試料部材電極51aと、参照電極51bとを備えている。これら腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53から導出されるリード線51c,51d、52a及び53aが冷却部39内及び連通部40の内部を通じてケーシング21の外部に延長されて腐食因子分析装置54に接続されている。
腐食因子分析装置54では、腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53で検出された腐食電位、pH及び塩化物イオン濃度に基づいて腐食因子の評価判定処理を行う。
(a)蒸気タービンにおける複数の腐食因子(腐食電位、pH、塩化物イオン濃度)について、
塩化物イオン濃度は、蒸気タービンにおける主要な腐食因子であり、塩化物の形成、その加水分解による水素イオン発生、水素イオン濃度の上昇をもたらす。つまり、塩化物イオンにより孔食ピットを生じた場合、孔食ピット内で塩化物イオン濃度が増加しやすくなる。
pHは、溶液中の水素イオン濃度を現すものである。水素イオン濃度の増加(pHの低下)は、部材のイオン化(酸化反応)を加速することになる。
腐食電位は、各部材の接している溶液に対する腐食性を示すものであり、電位が大きいほど腐食し易くなる。水素イオン濃度が増加すると腐食電位は高くなる。
(b)地熱蒸気タービンにおける特有な腐食因子について、地熱蒸気タービンにおいては、炭酸ガス、硫化水素を含む。
炭酸ガスは、凝縮水では炭酸となり水素イオンを生じる。
硫化水素は、硫化鉄を形成し部材表面の保護的役割も生じ得るが、塩化物イオンにより分解することが考えられ、孔食の原因となる。
以上のように、腐食電位は、塩化物イオン濃度、pHの影響を受け、部材の腐食性状況のパラメータとなるが、予防保全上重要な点は、腐食電位変動の要因を知ることであり、pHや塩化物イオン濃度などの基本因子についても計測することによって、腐食状況のより正確な把握及び予測と、蒸気環境に対する注意点もより精度が向上し、的確な維持管理対応策が判断可能となる。
ここで、維持管理対応策としては、動翼24mの交換周期の設定や、腐食防止薬品の注入制御等が挙げられる。
そして、腐食因子の評価判定処理としては、腐食電位センサ51で検出した試料部材電極51aの電位と参照電極51bの電位とを電位差計で測定して、腐食電位を測定し、測定した腐食電位の変動と同時に測定したpHや塩化物イオン濃度の変動とを比較することにより、腐食電位の変動要因がpHの低下及び塩化物イオン濃度の増加によるものかを判定し、その判定結果に応じてpHの低下や塩化物イオン濃度の増加を抑制する腐食防止薬品の注入制御を行う。
また、腐食因子分析装置54は、腐食電位と、例えば動翼24mの損傷劣化特性データとを用いて動翼24mの寿命予測を行う余寿命診断装置を備えている。ここで、損傷劣化特性データは、例えば動翼24mの腐食損傷への影響度を表す損傷劣化速度と腐食電位との相関関係を予め実験で求め、この相関関係を特性マップ又は予測モデル式として表したものであり、特性マップ又は予測モデル式を予め記憶装置に記憶しておく。そして、測定した腐食電位に基づいて特性マップを参照するか測定した腐食電位を予測モデル式に代入することにより、動翼24mの損傷劣化の進行状況を予測し、動翼24mの余寿命を予測する。そして、予測した動翼24mの余寿命に基づいて動翼24mの交換周期を設定する。
また、腐食因子分析装置54では、腐食因子計測装置31で計測した腐食電位、pH、塩化物イオン濃度等の腐食因子計測データと、対応する腐食因子の管理基準範囲とを比較し、前記腐食因子計測データが前記管理基準範囲を逸脱したときに警報を発する腐食環境状態判定装置を内装している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
図1に示すように、生産井5から噴出する地熱蒸気は、高圧セパレータ6で蒸気と熱水とに分離され、分離された蒸気がスクラバー7に供給されて蒸気を洗浄してミストを除去してから蒸気タービン1の高圧タービン2に入力される。この高圧タービン2でタービンロータ2rを回転させて運動エネルギーを放出し、次いで中圧タービン3に供給されてタービンロータ3rを回転させ、最後に低圧タービン4A,4Bに供給されてタービンロータ4rを回転させる。低圧タービン4A,4Bから排出される殆どのエネルギーを使い果たした蒸気は、復水器8で凝縮して復水し、その復水はホットウェルポンプ9で加熱され、その大部分が冷却塔10に供給されて冷却されるとともに、残りが凝縮水再注入ポンプ11で再加熱されて還元井12に供給されて地中に戻される。
そして、蒸気タービン1の運転中の蒸気温度は、高温部では、500〜600℃付近に達し、低圧部においても100〜200℃に上昇している。腐食要因となるものが、発生・進行するのは、主として、蒸気が凝縮し、水溶液となり水が生成され、部材の電気化学的な腐食反応が発生し、これが進行することによるものである。
凝縮水は、運転停止時にタービン内温度低下に伴う凝縮が生じたり、また運転中においては、動翼24mとタービンロータ2r〜4rとの嵌合隙間部などに生成したりする可能性がある。これらの凝縮水は、タービン内温度が比較的低い低圧部において生じ易い。
このため、低圧タービン4A及び4Bで、腐食因子を監視することによって、腐食環境状態を把握することが可能となる。
本発明では、図3及び図4に示すように、低圧タービン4A及び4Bのケーシング21におけるタービンロータ4rの動翼24mの先端と僅かな隙間を隔てて対向する内周面に連通して蒸気を導入可能な腐食因子モニタリング装置30の腐食因子計測装置31が配設されている。
この腐食因子計測装置31では、ケーシング21の内周壁に形成された連通孔32を通じて蒸気が凝縮室34に導入される。すなわち、連通孔32から導入された蒸気は、低圧側端部にオリフィス36を設けた凝縮水貯留部37を介してその上方の凝縮部38に入る。この凝縮部38では、その周囲にペルチェ素子41が配設されているので、このペルチェ素子41に直流電流を供給することにより、冷却効果を発揮させて、凝縮部38内を冷却する。これにより、蒸気が凝縮されて凝縮水となり、凝縮水貯留部37に貯留される。このとき、ペルチェ素子41では、外周側の加熱部が発熱することになるが、放熱ファン43を駆動することにより、この放熱ファン43で温度調節部35内の加熱空気が吸引されてケーシング21の外部に放散される。これに応じて空気通路42を介してケーシング21の外部の冷却空気が冷却部39内に導入される。
そして、凝縮水貯留部37には、腐食因子センサとして腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53の先端が凝縮水に浸漬されているので、これら腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53で、低圧タービン4A及び4Bが稼働中に、腐食電位、pH及び塩化物イオン濃度を検出することができる。これらセンサ51、52及び53は、それらのリード線51c,51d、52a及び53aが温度調節部35の冷却部39及び連通部40を介してケーシング21の外部に配設された腐食因子分析装置54に連結されている。
このため、腐食因子分析装置54では、所定時間間隔で、腐食電位センサ51の試料部材電極51a及び参照電極51b間の電位差を電位差計で測定して腐食電位を計測して、計測した腐食電位を記憶装置の腐食因子記憶領域に記憶するとともに、入力されたpH検出値及び塩化物イオン濃度検出値も同様に腐食因子記憶領域に記憶する。
このように、腐食因子記憶領域には所定時間間隔で、腐食電位、pH及び塩化物イオン濃度が記憶されるので、現在の腐食電位、pH及び塩化物イオン濃度と腐食因子記憶領域に記憶されている過去の腐食電位、pH及び塩化物イオン濃度とを比較することにより、腐食電位、pH及び塩化物イオン濃度の変動を正確に把握することができる。
このとき、腐食電位の変動と、pH及び塩化物イオン濃度の変動とを比較することにより、腐食電位の変動要因がpHの低下による水素イオン濃度の増加によるものであるか、塩化物イオン濃度の増加による水素イオン濃度の増加によるものであるか、さらにはpHの低下及び塩化物イオン濃度の増加の双方によるものであるかを判別することができる。このため、pHの低下による場合には、蒸気タービン1の蒸気系統にpHを高める腐食防止薬品の注入制御を行って水素イオン濃度の増加を抑制し、塩化物イオン濃度の増加による場合には、蒸気タービン1の蒸気系統に塩化物イオン濃度の増加を抑制する腐食防止薬品の注入制御を行って、腐食防止処理を行う。
また、測定した腐食電位に基づいて記憶装置に記憶されている損傷劣化特性データの特性マップを参照するか、測定した腐食電位を予測モデル式に代入することにより、動翼24mの余寿命を予測し、予測した動翼24mの余寿命に基づいて動翼24mの交換周期を設定する。
このように、上記実施形態によると、蒸気タービン1の低圧タービン4A及び4Bのケーシング21内に、動翼24mとケーシング内壁21aとの間の蒸気を導入して凝縮させる凝縮機構33を配設した。このため、低圧タービン4A及び4Bが稼働中の蒸気を凝縮機構33で凝縮して凝縮水を生成し、生成した凝縮水に含まれる腐食因子としての腐食電位、pH及び塩化物イオン濃度をそれぞれ腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53で検出し、検出信号を腐食因子分析装置54に供給することができる。したがって、稼働中の低圧タービン4A及び4B内の蒸気に含まれる腐食因子を常時正確に測定することができる。このため、腐食因子分析装置54で、測定した腐食因子に基づいて動翼24mの余寿命の予測や腐食防止薬品の注入制御等の維持管理対応策を的確に行うことが可能となる。
しかも、凝縮機構33で、凝縮部38をペルチェ素子41に通電することにより、冷却して蒸気を凝縮するようにしているので、凝縮機構33の構成を小型化することができる。さらに、凝縮機構33の凝縮水貯留部37の低圧側にオリフィス36を形成したので、連通孔32から供給される比較的高圧の蒸気がケーシング21内の低圧側に直接流出することが阻止することができ、凝縮水貯留部37内の圧力を比較的高い圧力に維持することができるので、ケーシング21のケーシング内壁21a内の蒸気に圧力変動の影響を与えることがない。
なお、上記実施形態においては、温度調節部35内に冷却空気を導入するために放熱ファン43を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、放熱ファン43に代えて空気通路42に送風ファンを連通させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、稼働中の低圧タービン4A及び4Bの腐食因子を分析する腐食因子分析装置54を低圧タービン4A及び4Bの双方に設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、1つの腐食因子分析装置54で低圧タービン4A及び4Bの腐食因子の分析を行うようにしてもよい。さらには、腐食因子分析装置54で、稼働中の腐食因子の測定値に基づいて動翼24mの損傷劣化寿命を予測する場合について説明したが、低圧タービン4A及び4Bを停止させたときのケーシング21内の温度低下に伴って蒸気が凝縮された凝縮水を採取し、採取した凝縮水の腐食因子を腐食電位センサ、pHセンサ、塩化物イオンセンサで検出して、腐食因子分析装置54に供給することにより、稼働中の腐食因子計測値と停止時の実機部位から採取した凝縮水の腐食因子計測値との相関関係を求めて管理指標とすることによって、腐食因子の計測値の精度向上を図ることができる。この場合、実機の凝縮水採取部位としては、動翼24mとタービンロータ4rとの嵌合隙間部、動翼24mの表面、タービンロータ4rの表面等の腐食し易い部位を選定することが好ましい。
また、上記実施形態においては、腐食因子分析装置54をケーシング21の外側に設置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、温度や湿度の影響を受けないようにすればケーシング21の内部に腐食因子分析装置54を設置することができる。
さらに、上記実施形態においては、凝縮機構33に凝縮水貯留部37を形成したので、この凝縮水貯留部37に貯留した凝縮水をケーシング21の外部に取り出す凝縮水採取機構を設けることにより、稼働中の凝縮水を採取することができ、採取した凝縮水の腐食因子を腐食因子センサで検出することにより、腐食因子計測装置31の腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53の経年劣化を判定することが可能となり、各センサ51〜53の検出値を校正することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図5について説明する。
この第2の実施形態では、腐食因子センサの交換を容易に行えるようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態においては、図5に示すように、低圧タービン4A及び4Bのケーシング21に最外周の外部ケーシング21oから内部ケーシング21iを貫通して凝縮機構33の凝縮水貯留部37に達する導管61を配設し、この導管61内に腐食因子センサとしての腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53を挿通して、これらセンサ51〜53の下端を凝縮水貯留部37に貯留された凝縮水に浸漬させるようにしたものである。この導管61の外部ケーシング21oから突出する端部には、腐食電位センサ51のリード線51c,51d、pHセンサ52のリード線52a及び塩化物イオンセンサ53のリード線53aを挿通保持する着脱自在な密閉蓋62で密閉されている。また、導管61は下面が凝縮水貯留部37の底面に接触する凝縮水遮断位置と、凝縮水貯留部37の上面と略面一となる凝縮水通過位置との間で可動可能に装着されている。
この第2の実施形態によると、腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53の1つ又は複数のセンサを交換する場合には、先ず、導管61の下面が凝縮水貯留部37の底面に接触して、ケーシング内壁21a内の高圧蒸気の導管61内への侵入を阻止する。この状態で、導管61の上端から密閉蓋62を取り外して導管61の上端を開放し、交換するセンサのリード線を引き上げることにより、交換するセンサを導管61から外部ケーシング21oの外側に取り出し、密閉蓋62からもリード線を取り外す。次いで、新たなセンサのリード線を密閉蓋62に挿通して、センサが凝縮水に浸漬される長さに調整した状態で、センサを導管61内に挿通し、密閉蓋62を導管61の上端に装着する。次いで、導管61をその下面が凝縮水貯留部37の上面に略面一となるように上昇させることにより、導管61内に凝縮水が入って腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53の下面が凝縮水に浸漬される。
このように、導管61を凝縮水遮断位置と凝縮水通過位置との間で可動自在とすることにより、低圧タービン4A及び4Bが稼働中であっても、導管61を通じてケーシング内壁21aの内側の蒸気がケーシング21の外部に流出することが阻止されるので、腐食因子センサとしての腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53の1つ又は複数の交換を容易に且つ安全に行うことができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、腐食因子センサとして腐食電位センサ51、pHセンサ52及び塩化物イオンセンサ53の3つを適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、腐食電位センサ51のみを設けるようにしてもよいとともに、凝縮水の導電率を検出する導電率センサを付加して、凝縮水の導電率も同時に測定して、腐食因子分析の精度向上を図るようにしてもよい。さらには、地熱発電設備の蒸気のように炭酸ガス及び硫化水素を含む場合には、腐食因子センサとして炭酸ガスセンサ及び硫化水素センサを付加して、腐食因子分析の精度をより向上させるようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、蒸気タービン1を地熱発電設備に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、火力発電設備や他の任意の設備に適用することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、蒸気タービン1に2つの低圧タービン4A及び4Bが設けられている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、低圧タービンが1つである場合にも本発明を適用することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、凝縮機構33の冷却部材としてペルチェ素子を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の冷却装置を適用することができる。
産業上の利用分野
本発明によれば、蒸気タービン内で腐食因子を計測して、腐食環境モニタリングを正確に行うことが可能な腐食環境モニタリングシステム及び腐食環境モニタリング方法を提供できる。
1…蒸気タービン、2…高圧タービン、3…中圧タービン、4A,4B…低圧タービン、4r…タービンロータ、21…ケーシング、24…低圧翼列、24m…動翼、24s…静翼、30…腐食因子モニタリング装置、31…腐食因子計測装置、32…連通孔、33…凝縮機構、34…凝縮室、35…温度調節部、36…オリフィス、37…凝縮水貯留部、38…凝縮部、39…冷却部、40…連通部、41…ペルチェ素子、42…空気通路、43…放熱ファン、51…腐食電位センサ、51a…試料部材電極、51b…参照電極、51c,51d…リード線、52…pHセンサ、52a…リード線、53…塩化物イオンセンサ、53a…リード線、54…腐食因子分析装置、61…導管、62…密閉蓋

Claims (15)

  1. 蒸気タービンの内部における構造部材の損傷劣化に関与する腐食因子の計測を行う腐食環境モニタリングシステムであって、
    前記蒸気タービン内の蒸気が流入可能な構造に形成されているとともに、流入してきた蒸気を凝縮させる凝縮室を備え、
    前記凝縮室には、流入してきた前記蒸気が凝縮されて生成された凝縮水を貯留可能であるとともに、前記蒸気タービンの内部における隙間部を模擬した構造とされた凝縮水貯留部を設け、且つ、
    該凝縮水貯留部内の前記凝縮水の腐食因子を計測する腐食因子センサを備えた腐食因子計測装置を前記蒸気タービンの内部に設置したことを特徴とする腐食環境モニタリングシステム。
  2. 前記凝縮室に流入してきた蒸気を凝縮させる冷却機能を有する温度調節部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  3. 前記腐食因子計測装置は、前記腐食因子センサが、少なくとも腐食電位センサ、pHセンサ及び塩化物イオンセンサの3種類で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  4. 前記腐食電位センサは、前記構造部材と同じ材料からなる試料部材電極と、参照電極とを備え、前記試料部材電極及び前記参照電極が前記凝縮水貯留部に貯留された凝縮水に浸漬されて配設されていることを特徴とする請求項3に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  5. 前記腐食因子計測装置は、前記3種類のセンサの他に導電率センサを備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  6. 前記腐食因子計測装置は、前記3種類のセンサの他に炭酸ガスセンサ及び硫化水素センサを備えていることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  7. 前記凝縮水貯留部は、前記蒸気タービンの内部における動翼とタービンロータとの嵌合隙間部を模擬した構造とされていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  8. 前記蒸気タービンは、高圧タービン、中圧タービン及び低圧タービンで構成され、
    前記腐食因子計測装置は、前記低圧タービンのケーシングの内部における、タービン翼列内の蒸気流に影響を与えることなく当該タービン翼列内の蒸気流の一部を補集可能な位置に設置されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  9. 前記腐食因子の評価判定処理を行う腐食因子分析装置を設け、
    該腐食因子分析装置には、前記腐食因子計測装置で計測した腐食因子計測データと、対応する腐食因子の管理基準範囲とを比較し、前記腐食因子計測データが前記管理基準範囲を逸脱したときに警報を発する腐食環境状態判定装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  10. 前記腐食因子の評価判定処理を行う腐食因子分析装置を設け、
    該腐食因子分析装置には、前記腐食因子計測装置で計測した腐食因子計測データをもとに、予め作成されている前記構造部材の腐食損傷への影響度との相関関係に基づき、前記構造部材の腐食損傷の進行を予測し、当該構造部材の余寿命を求める余寿命診断装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  11. 前記腐食因子の評価判定処理を行う腐食因子分析装置を設け、
    前記蒸気タービンの稼動停止時に当該蒸気タービン内部の構造部材における凝縮水を採取して当該凝縮水の腐食因子を検出したデータを前記腐食因子分析装置に供給することにより、
    前記蒸気タービンの稼動時の腐食因子計測値と前記蒸気タービンの稼動停止時の腐食因子計測値との相関関係を求めて管理指標としてなることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  12. 前記凝縮水貯留部は、その低圧側にオリフィスが形成されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  13. 前記凝縮水貯留部は、その一端が、前記ケーシングの内周壁に形成された連通孔に連通し、他端が、オリフィスを介して前記ケーシングの内部の低圧側に連通してなることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  14. 前記蒸気タービンに最外周の外部ケーシングから内部ケーシングを貫通して前記凝縮水貯留部に達する導管を配設し、該導管内に前記腐食因子センサを挿通して、該腐食因子センサの下端を前記凝縮水貯留部に貯留された凝縮水に浸漬させるとともに、前記導管は下面が前記凝縮水貯留部の底面に接触する凝縮水遮断位置と、前記凝縮水貯留部の上面と略面一となる凝縮水通過位置との間で可動可能に装着されていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の腐食環境モニタリングシステム。
  15. 蒸気タービンの内部における構造部材の損傷劣化に関与する腐食因子の計測を行う腐食環境モニタリング方法であって、
    前記蒸気タービンの稼動時に、前記蒸気タービン内の蒸気を当該蒸気タービン内に配設した凝縮室に流入させて凝縮して凝縮水を生成し、生成した凝縮水に腐食因子センサを接触させて腐食因子を前記蒸気タービンの稼働中に測定する腐食因子の計測を常時行うとともに、
    前記蒸気タービンの稼働停止時に、当該蒸気タービン内部の構造部材における凝縮水を採取して当該凝縮水における腐食因子の分析を行い、
    前記蒸気タービンの稼働時の腐食因子計測データと前記蒸気タービンの稼働停止時の腐食因子分析データとを比較して、両者の相関関係を求めて管理指標とした
    ことを特徴とする腐食環境モニタリング方法。
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