JP5264384B2 - 気相成長装置及び気相成長方法 - Google Patents

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本発明は、気相成長装置及び気相成長方法に係り、例えば、基板にエピタキシャル成長させる装置およびその方法に関する。
シリコンウェハ等の半導体基板に単結晶薄膜を気相成長させるエピタキシャル成長には、一般に常圧化学気相成長法が用いられており、場合によっては減圧化学気相成長(LP−CVD)法が用いられている。反応容器となるチャンバ内にシリコンウェハ等の半導体基板を配置し、反応容器内を常圧(0.1MPa(760Torr))雰囲気或いは所定の真空度の真空雰囲気に保持した状態で前記半導体基板を加熱し回転させながらシリコン源とボロン化合物、ヒ素化合物、或いはリン化合物等のドーパントとを含む原料ガスを供給する。そして、加熱された半導体基板の表面でシリコン源のガスの熱分解或いは水素還元反応を行なって、ボロン(B)、リン(P)、或いはヒ素(As)がドープされたシリコンエピタキシャル膜を成長させることにより製造する(例えば、特許文献1参照)。
また、エピタキシャル成長技術は、パワー半導体の製造、例えば、IGBT(インシュレートゲートバイポーラトランジスタ)の製造にも用いられる。IGBT等のパワー半導体では、例えば、数10μm以上の膜厚のシリコンエピタキシャル膜が必要となる。
シリコンウェハの支持部材となるホルダ(サセプタともいう。)には、シリコンウェハの直径より若干大きめの径のザグリ穴が形成されている。そして、かかるザグリ穴にシリコンウェハが収まるように載置される。かかる状態でホルダを回転させることによりシリコンウェハを回転させて、供給された原料ガスの熱分解或いは水素還元反応によりシリコンエピタキシャル膜を成長させる。ここで、エピタキシャル膜成長をより高速化させるためには、より高速回転でホルダを回転させる必要がある。しかしながら、回転数を上げると、遠心力によりシリコンウェハがホルダのザグリ穴の側面の一部に寄ってしまい、そこで、膜が成長するとシリコンウェハとホルダが貼り付いてしまうといった問題があった。シリコンウェハとホルダが貼り付いてしまうと、膜にスリップが発生してしまうといった問題や、ウェハ取り出し時にウェハが欠けてしまうといった問題があった。
特開平9−194296号公報
上述したように、シリコンウェハとホルダが貼り付いてしまうと、膜にスリップが発生してしまうといった問題や、ウェハ取り出し時にウェハが欠けてしまうといった問題があった。これらは特に厚膜を形成する場合に顕著になる。そのため、かかる問題の発端となるシリコンウェハとホルダの貼り付き防止が望まれている。
本発明は、かかる問題点を克服し、シリコンウェハとホルダの貼り付きを防止することが可能な気相成長装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の気相成長装置は、
シリコン基板が載置される円盤部材と、
円盤部材表面にシリコン基板を密着させた状態で、シリコン基板が載置される円盤部材を搬入し、シリコン基板上にシリコン(Si)含有膜を成膜するチャンバと、
内部に前記円盤部材の外径寸法よりも小さい直径の貫通する開口部が形成されると共に内部に前記円盤部材の外径寸法以上の直径で上面側から所定の深さまで掘り込んだ凹部となるザグリ穴が形成され、チャンバ内で、前記ザグリ穴の底面で前記円盤部材の裏面外周部と接触して、シリコン基板が密着して載置される円盤部材の裏面外周部を支持するホルダと、
ホルダを回転させる回転部材と、
を備えたことを特徴とする。
そして、かかる円盤部材の裏面側から円盤部材を介してシリコン基板が加熱されるように、熱源をさらに備えると好適である。
また、円盤部材は、直径がシリコン基板以上であるとなお好適である。
さらに、円盤部材は、厚さがシリコン基板より薄いとなお好適である。
本発明の一態様の気相成長方法は、
大気圧下でシリコン基板を円盤部材表面に載置し、円盤部材表面にシリコン基板が載置された状態で、大気圧から真空雰囲気に晒す工程と、
真空雰囲気下で、シリコン基板が載置された円盤部材をチャンバ内に搬入し、内部に前記円盤部材の外径寸法よりも小さい直径の貫通する開口部が形成されると共に内部に前記円盤部材の外径寸法以上の直径で上面側から所定の深さまで掘り込んだ凹部となるザグリ穴が形成されたホルダの前記ザグリ穴の底面で前記円盤部材の裏面外周部と接触して、前記シリコン基板が密着して載置される前記円盤部材の裏面外周部を支持する工程と、
シリコン基板を回転させながら、シリコン基板にシリコン(Si)含有膜を成膜する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、シリコンウェハとホルダとの貼り付きを防止することができる。よって、スリップの発生や、ウェハ取り出し時におけるウェハが欠けてしまうことを抑制することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置の構成を示す概念図である。図1において、気相成長装置の一例となるエピタキシャル成長装置100は、ホルダ(サセプタとも言う。)110、円盤部材112、チャンバ120、シャワーヘッド130、真空ポンプ140、圧力制御弁142、アウトヒータ150、インヒータ160、及び回転部材170を備えている。チャンバ120には、ガスを供給する流路122とガスを排気する流路124が接続されている。そして、流路122は、シャワーヘッド130に接続されている。図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成について説明している。ただし、縮尺等は、実物とは一致させていない(以下、各図面において同様である)。
シリコンウェハ101は、円盤部材112上に保持された状態で、ホルダ110上に配置される。円盤部材112は、例えば、炭化シリコン(SiC)材で形成されると好適である。
ホルダ110は、外周が円形に形成されている。そして、ホルダ110には、内部に円盤部材112の外径寸法よりも小さい直径(内径)の貫通する開口部が形成される。そして、ホルダ110には、さらに、内部に円盤部材112の外径寸法以上の直径でホルダ110の上面から所定の深さまで掘り込んだ凹部となるザグリ穴が形成されている。そして、ザグリ穴の底面で円盤部材112の裏面と接触して円盤部材112を支持する。また、ザグリ穴の側面はホルダ110の上面に向かって径が若干大きくなるように斜めに掘られていると好適である。但し、ザグリ穴の側面は底面に直交するようにまっすぐに掘られていても構わない。また、ザグリ穴の深さは、シリコン基板の一例となるシリコンウェハ101の厚さと円盤部材112の厚さを合計した厚さ以下となるように形成すると好適である。そして、ホルダ110は、図示していない回転機構によりシリコンウェハ101面と直交するシリコンウェハ101面の中心線を軸に回転させられる回転部材170上に配置される。そして、ホルダ110は、回転部材170と共に回転することで、シリコンウェハ101を回転させることができる。
シリコンウェハ101裏面側、すなわち、円盤部材112の裏面側でシリコンウェハ101からの距離が上述したホルダ110よりさらに離れた位置に熱源となるアウトヒータ150とインヒータ160が配置されている。すなわち、ホルダ110の裏面側に、アウトヒータ150とインヒータ160が配置されている。アウトヒータ150により円盤部材112の外周部とホルダ110とを加熱することができる。そして、インヒータ160は、アウトヒータ150の下部に配置され、インヒータ160により円盤部材112の外周部以外を加熱することができる。そして、円盤部材112を介してシリコンウェハ101が加熱される。インヒータ160とは別に、ホルダ110、円盤部材112或いは外気へと熱が逃げやすいシリコンウェハ101の外周部(エッジ部)の加熱にアウトヒータ150を設けている。このように、2重ヒータとすることで、シリコンウェハ101の面内均一性を向上させることができる。
そして、ホルダ110、円盤部材112、アウトヒータ150、インヒータ160、シャワーヘッド130、回転部材170は、チャンバ120内に配置される。回転部材170は、チャンバ120内から図示していない回転機構へとチャンバ120外に延びている。シャワーヘッド130は、チャンバ120内からチャンバ120外へと配管が延びている。
そして、反応容器となるチャンバ120内を真空ポンプ140により所定の真空度の真空雰囲気に保持する。この状態で、円盤部材112を介してシリコンウェハ101をアウトヒータ150とインヒータ160とで加熱する。そして、ホルダ110の回転により円盤部材112と一体となったシリコンウェハ101を所定の回転数で回転させる。そして、回転させながら、シャワーヘッド130からシリコン源となる原料ガスをチャンバ120内に供給する。そして、加熱されたシリコンウェハ101の表面で原料ガスの熱分解或いは水素還元を行なう。これにより、シリコンウェハ101の表面にシリコンエピタキシャル膜を成長させる。チャンバ120内の圧力は、例えば、圧力制御弁142を用いて所定の真空度の真空雰囲気に調整すればよい。シャワーヘッド130では、チャンバ120外から配管で供給された原料ガスをシャワーヘッド130内部のバッファを介して、複数の貫通孔から排出するようにしている。そのため均一に原料ガスをシリコンウェハ101上に供給することができる。さらに、ホルダ110や回転部材170の圧力を内外同一(シリコンウェハ101の表面側雰囲気の圧力と裏面側雰囲気の圧力とを同じ)にすると好適である。これにより、原料ガスが、円盤部材112とホルダ110との隙間から回転部材170の内側、若しくは回転機構内部へと廻り込むことを防止することができる。同様に、図示していない回転機構側のパージガス等が、チャンバ内(シリコンウェハ101の表面側雰囲気)に漏れることを防止することができる。ここでは、チャンバ120内を真空ポンプ140により排気しているが、これに限るものではない。チャンバ120内を排気できるものならよい。例えば、常圧に近い真空雰囲気でよければ、ブロア等で排気してもよい。
図2は、実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置システムの外観の一例を示す図である。図2に示すように、エピタキシャル成長装置システム300は、筺体により全体が囲まれている。
図3は、実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置システムのユニット構成の一例を示す図である。エピタキシャル成長装置システム300内では、カセットが、カセットステージ(C/S)310或いはカセットステージ(C/S)312に配置される。
そして、ロードロック(L/L)チャンバへの搬送工程として、カセットにセットされたシリコンウェハ101が、搬送ロボット350によりL/Lチャンバ320内に搬送される。L/Lチャンバ320内には、円盤部材112が配置されており、搬入されたシリコンウェハ101が、円盤部材112上に載置される。
そして、真空雰囲気に晒す工程として、真空ポンプによりL/Lチャンバ320内が真空引きされ、シリコンウェハ101と円盤部材112との間の空気が排気され、シリコンウェハ101の裏面が円盤部材112の表面に密着する。このように、大気圧下でシリコンウェハ101を円盤部材112表面に載置し、円盤部材112表面にシリコンウェハ101が載置された状態で、大気圧から真空雰囲気に晒す工程が行なわれる。
そして、トランスファーチャンバへの搬送工程として、トランスファーチャンバ330内に配置された搬送ロボット332によりL/Lチャンバ320からシリコンウェハ101が同じく真空雰囲気のトランスファーチャンバ330内に搬出される。
そして、チャンバへの搬送工程として、真空雰囲気下で、シリコンウェハ101が密着して載置された円盤部材112がチャンバ120内に搬入され、ホルダ110上に支持される。
そして、成膜工程として、シリコンウェハ101を回転させながら、エピタキシャル成長法によりシリコンウェハ101にシリコン(Si)含有膜を成膜する。例えば、回転数を500〜2500min−1、圧力を1995Pa(15Torr)〜9.3×10Pa(700Torr)、基板温度を1100〜1180℃とするとよい。そして、プロセスガスとして、シリコン(Si)源となる原料ガスとして4%のトリクロルシラン(SiHCl)ガスを8.35Pa・m/s(5slm)〜33.3Pa・m/s(20slm)、及び水素(H)といったキャリアガスを33.3Pa・m/s(20slm)〜167Pa・m/s(100slm)供給すると良い。或いは、Si源となるとなる原料ガスとしてジクロルシラン(SiHCl)ガスを0.17Pa・m/s(100sccm)〜3.34Pa・m/s(2slm)供給しても好適である。ホスフィン(リン化水素:PH)或いはジボラン(水素化ホウ素:B)といったドーパントガスは、適宜加えればよい。シリコンウェハ101は円盤部材112に密着しているので、高速回転させても円盤部材112からずれることがない。よって、従来よりも高速回転させることができる。
シリコンエピタキシャル膜が成膜されたシリコンウェハ101は、再度、搬送ロボット332によりエピタキシャル成長装置100からトランスファーチャンバ330内に搬出される。そして、搬出されたシリコンウェハ101は、L/Lチャンバ320に搬送される。そして、L/Lチャンバ320内が真空雰囲気から大気圧に戻され、シリコンウェハ101が円盤部材112から外される。例えば、メカニカルな機構によって取り外されればよい。
その後、シリコンウェハ101は、搬送ロボット350によりL/Lチャンバ320からカセットステージ(C/S)310或いはカセットステージ(C/S)312に配置されたカセットに戻される。図3に示すエピタキシャル成長装置システム300では、エピタキシャル成長装置100のチャンバ120とL/Lチャンバ320とが2台ずつ搭載されている。これにより、スループットを向上させることができる。
図4は、実施の形態1における円盤部材にシリコンウェハが支持された状態の一例を示す断面図である。図4において、円盤部材112の直径は、シリコンウェハ101以上に形成されると好適である。すなわち、Δt≧0となると好適である。これにより、シリコンウェハ101が高速回転した場合に、その遠心力でホルダ110の開口部の側面に寄ったとしても円盤部材112の側面がホルダ110の開口部の側面に接触するだけで、シリコンウェハ101はホルダ110との接触を回避することができる。よって、かかる状態で膜が成長しても張り付くのは円盤部材112とホルダ110であって、シリコンウェハ101とホルダ110との張り付きは回避することができる。よって、スリップの発生や、ウェハ取り出し時におけるウェハが欠けてしまうことを抑制することができる。
図5は、実施の形態1におけるエピタキシャル膜がシリコンウェハ上等に形成された状態の一例を示す断面図である。エピタキシャル膜10は、シリコンウェハ101上だけでなく、ホルダ110上、および、ホルダ110上面とシリコンウェハ101表面との間の隙間にも形成される。そこで、図4におけるΔtがエピタキシャル膜10の膜厚の2倍以上に設定されるとホルダ110上面のエピタキシャル膜10とシリコンウェハ101表面のエピタキシャル膜10との接触がなくなるのでより好適である。
シリコンウェハ101とホルダ110との張り付きが回避できることで、より高速で回転させることができる。従来、回転数を最大1500min−1程度まで上げるのがせいぜいであったが、実施の形態1によれば、最大3000min−1程度まで上げることができる。高速回転化が可能となるので、よりエピタキシャル成長速度を向上させることができる。例えば、4μm/min以上の成膜速度で膜厚30μm以上のエピタキシャル膜を形成することができる。
また、図4において、円盤部材112の厚さd1は、シリコンウェハ101の厚さd2より薄く形成されると好適である。例えば、d2=0.725mmに対して、d1=0.5mmに形成されると好適である。円盤部材112は、シリコンウェハ101よりも強度の大きいSiC材が用いられているので、シリコンウェハ101の厚さより薄く形成された場合でも、貼り付いたホルダ110から剥がす際の割れを回避することができる。また、円盤部材112が厚いとアウトヒータ150やインヒータ160による熱が初期加熱時にシリコンウェハ101に伝達しにくい。そのため、かかるヒータのパワー(出力)が大きなものを搭載する必要が生じてしまう。これに対して、実施の形態1では、円盤部材112の厚さd1は、シリコンウェハ101の厚さd2より薄く形成されるので、かかるヒータのパワーを増大させなくとも済ますことができる。
図6は、円盤部材の有無による成膜中の基板の温度分布を比較するための概念図である。図6(a)では、円盤部材112が無い場合における成膜中の基板の温度分布の一例を示している。円盤部材112が無いと、ヒータからの熱が直接シリコンウェハ101の裏面に伝達されることになる。そして、アウトヒータ150の熱がホルダ110から直接シリコンウェハ101の裏面に伝達されることになる。その結果、シリコンウェハ101の外周部付近での温度が中央部に比べてT1だけ高くなってしまう。これに対して、シリコンウェハ101を載せた円盤部材112をホルダ110に配置することで、シリコンウェハ101へは円盤部材112を介して伝熱されることになる。円盤部材112の材料となるSiCは、熱伝導率が230W/(m・K)で、シリコンウェハ101の材料となるSiの熱伝導率160W/(m・K)よりも大きい。よって、円盤部材112の外周部の熱を中央部に伝え易く、その結果、シリコンウェハ101へ均等に伝熱することができる。その結果、図6(b)に示すように、シリコンウェハ101の外周部付近での温度が中央部に比べてT1より小さいT2だけ高くなるだけで済ますことができる。このように、円盤部材112を介することで、シリコンウェハ101を均熱化することができる。
その他、シリコンウェハ101を円盤部材112に密着させた状態で円盤部材112をホルダ110に配置することで、シリコンウェハ101裏面へのエピタキシャル膜の廻り込みを防止することもできる。
このように構成することで、n−ベースの厚さである60μm以上のエピタキシャル成長も可能となった。
なお、当然ながら、IGBTに限らず、パワー半導体で、高耐圧を必要とする、パワーMOSの他、電車などのスイッチング素子として使用される、GTO(ゲートターンオフサイリスタ)や一般的なサイリスタ(SCR)の厚いベースのエピタキシャル層形成に適用可能である。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、気相成長装置の一例として、エピタキシャル成長装置について説明したが、これに限るものではなく、試料面に所定の膜を気相成長させるための装置であれば構わない。例えば、ポリシリコン膜を成長させる装置であっても構わない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、エピタキシャル成長装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての気相成長装置、及び支持部材の形状は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置システムの外観の一例を示す図である。 実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置システムのユニット構成の一例を示す図である。 実施の形態1における円盤部材にシリコンウェハが支持された状態の一例を示す断面図である。 実施の形態1におけるエピタキシャル膜がシリコンウェハ上等に形成された状態の一例を示す断面図である。 円盤部材の有無による成膜中の基板の温度分布を比較するための概念図である。
符号の説明
10 エピタキシャル膜
100 エピタキシャル成長装置
101 シリコンウェハ
110 ホルダ
112 円盤部材
120 チャンバ
122,124 流路
130 シャワーヘッド
140 真空ポンプ
142 圧力制御弁
150 アウトヒータ
160 インヒータ
170 回転部材
300 エピタキシャル成長装置システム
310,312 C/S
332,350 搬送ロボット
320 L/Lチャンバ
330 トランスファーチャンバ

Claims (5)

  1. シリコン基板が載置される円盤部材と、
    前記円盤部材表面に前記シリコン基板を密着させた状態で、前記シリコン基板が載置される前記円盤部材を搬入し、前記シリコン基板上にシリコン(Si)含有膜を成膜するチャンバと、
    内部に前記円盤部材の外径寸法よりも小さい直径の貫通する開口部が形成されると共に内部に前記円盤部材の外径寸法以上の直径で上面側から所定の深さまで掘り込んだ凹部となるザグリ穴が形成され、前記チャンバ内で、前記ザグリ穴の底面で前記円盤部材の裏面外周部と接触して、前記シリコン基板が密着して載置される前記円盤部材の裏面外周部を支持するホルダと、
    前記ホルダを回転させる回転部材と、
    を備えたことを特徴とする気相成長装置。
  2. 前記円盤部材の裏面側から前記円盤部材を介して前記シリコン基板が加熱されるように、熱源をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の気相成長装置。
  3. 前記円盤部材は、直径が前記シリコン基板以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の気相成長装置。
  4. 前記円盤部材は、厚さが前記シリコン基板より薄いことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の気相成長装置。
  5. 大気圧下でシリコン基板を円盤部材表面に載置し、前記円盤部材表面に前記シリコン基板が載置された状態で、大気圧から真空雰囲気に晒す工程と、
    真空雰囲気下で、前記シリコン基板が密着して載置された前記円盤部材をチャンバ内に搬入し、内部に前記円盤部材の外径寸法よりも小さい直径の貫通する開口部が形成されると共に内部に前記円盤部材の外径寸法以上の直径で上面側から所定の深さまで掘り込んだ凹部となるザグリ穴が形成されたホルダの前記ザグリ穴の底面で前記円盤部材の裏面外周部と接触して、前記シリコン基板が密着して載置される前記円盤部材の裏面外周部を支持する工程と、
    前記シリコン基板を回転させながら、前記シリコン基板にシリコン(Si)含有膜を成膜する工程と、
    を備えたことを特徴とする気相成長方法。
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