JPH01283815A - プラズマ気相成長方法及びその装置 - Google Patents

プラズマ気相成長方法及びその装置

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JPH01283815A
JPH01283815A JP11389088A JP11389088A JPH01283815A JP H01283815 A JPH01283815 A JP H01283815A JP 11389088 A JP11389088 A JP 11389088A JP 11389088 A JP11389088 A JP 11389088A JP H01283815 A JPH01283815 A JP H01283815A
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plasma
substrate
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argon
hydrogen
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JP11389088A
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Junichi Sakamoto
淳一 坂本
Satoru Nakayama
中山 了
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 半導体素子の微細化に必要とされる急峻なドーピングプ
ロファイルのエピタキシャル基板を製造するのに適した
プラズマ気相成長方法及びその装置に関する。
〔従来技術〕
半導体シリコンのエピタキシャル成長法は砒素。
燐、アンチモン、硼素等の半導体の電気特性を制御する
ためにシリコン中に添加される微量不純物、所謂ドーパ
ントの濃度の高い基板、または局所的に電気特性を制御
するためにイオン打込法等によりドーパント濃度を高く
した領域、所謂埋込層の上に、ドーパント濃度の低い単
結晶層を形成する現在唯一の方法である。
現在、トランジスタ、ダイオード、キャパシタセル及び
その集積回路等のシリコン半導体素子の形成に用いられ
るエピタキシャル基板には、素子微細化に対応するため
に急峻なドーピングプロファイルをもつことが要求され
ている。
従来シリコンエピタキシャル基板の製造には熱CV D
 (Chesical Vapor Depositi
on)法が用いられてきた。熱CVD法はシリコンの化
合物を原料とし、原料の分解、基板清浄化、エピタキシ
ャル成長反応等を熱エネルギによって進行させる方法で
あるが、基板を常圧乃至減圧(103〜101Pa)雰
囲気中で高温処理(1050〜1100℃)するため、
基板、或いは埋込層中に高濃度に含まれるドーパントが
エピタキシャル膜中に固相熱拡散し、或いは基板から気
相中に放出されたドーパントが基板周辺雰囲気の対流に
ともなってエピタキシャル成長界面に再付着する、所謂
オートドーピング現象を生じ、ドーパントプロファイル
を急峻にできないという問題がある。
従って、熱CVD法は微細半導体素子用のエピタキシャ
ル基板の製造法としては不十分であり、これに代わるエ
ピタキシャル成長法としてドーパントの熱拡散を抑制す
るためにより低い温度でエピタキシャル成長させ得る技
術が望まれている。
低温エピタキシャル成長法の従来技術の代表例としては
以下に掲げる3つの方法が知られている。
(1)  M B E (Molecular Bea
m Epitaxy :分子線エピタキシャル成長)法 超高真空(圧力10− 1Pa程度)中で基板を高温加
熱し、その表面を昇華させて清浄化した後、真空蒸着に
よってエピタキシャル成長を行わせる方法である。エピ
タキシャル成長開始前の基板表面の清浄化手段としては
通常基板を1100℃以上で高温熱処理するか、アルゴ
ンイオンビームでスパッタする方法が採られている。
この方法に依る場合の基板温度Teは400℃(光高温
計による)、またドーパント濃度が1018→1101
5ato/ccに減少するのに対応する最少ドーピング
プロファイル遷移幅t11.tは0.3μm(ドーパン
トは砒素)、更に最低結晶欠陥密度Ddは100/cd
である。
従ってMBE法の結晶性はプラズマ法に比べて良好であ
るといえるが、従来法に比べ成長速度が極端に低いとい
う欠点がある。
成長速度を上げるためには基板結晶表面で吸着種が泳動
しやすい条件とすることが必要であるが、MBE法では
成長反応系の構成材料がシリコンのみに限定され、基板
と吸着種の結合力(シリコン原子間の共有結合力)を弱
めるには基板の温度を高めるしか方法がない。
基板の低温化と膜の成長速度の向上、即ち生産性とは相
反するから工業的生産法としての性能向上には限界があ
り、この点からもMBE法は良好な低温エピタキシャル
成長手段とはいえない。
(2)プラズマエピタキシャル成長法 プラズマ中の電子イオンによる衝撃等によって原料ガス
を分解し、この分解ガスを用いて基板に前処理を施し、
またエピタキシャル成長させる方法であり、プラズマか
らのエネルギ供給分だけ基板温度を下げて処理できる。
これに属する方法としてプラズマ併用型減圧CVDエピ
タキシャル成長法がある(日経マイクロデバイス198
5年10月号pp、79〜87)。
第9図は上記従来のプラズマ気相成長装置の模式的縦断
面図であり、石英製の反応管21の上端部には原料ガス
の供給系22を、また下端部には排気系23を設けると
共に、反応管21内の中央部にはサセプタ24を設けて
これに基板Sを装着し、また反応管21の外周には、前
記サセプタ24の上方に高周波電極25を、更にサセプ
タ24と対向する外周にランプ26を配設して構成され
ている。
この方法では先ず基板Sに前処理を施した後、成膜が行
われる。
前処理は基板を過酸化水素+硝酸混合溶液に15分浸し
、水洗し、フッ化水素溶液に30秒浸し、再度水洗し、
次いで過酸化水素+塩酸混合溶液に15分浸し、水洗し
、遠心乾燥を20分施す。このようにして前処理を施し
た基板をチャンバに入れ、圧力I ×10−1Paまで
真空排気し、基板をエピタキシャル成長温度に加熱し、
高周波電力50Wのアルゴンプラズマ中で30分処理す
る。
なおこの時接地電位に対し一300vの直流バイアス電
圧をサセプタ24に印加する。アルゴン流量は205C
CM、圧力は2.7Paに設定される。
この方法に依る場合の基板温度Teは700℃〜800
℃、また最少ドーピングプロファイル遷移幅は0.24
μm〜0.15μm(ドーパントは硼素、アンチモン)
、更に最低結晶欠陥密度Ddは1.2 x 10’/a
d以上である。
このプラズマエピタキシャル成長法では吸着種の泳動に
必要なパワー、反応ガス組成、圧力等のプラズマ変数を
温度と独立して制御できるため、MBE法に比べて自由
度が大きい利点がある。
(3)水素プラズマ前処理減圧CVDエピタキシャル成
長法(Solid−3tate Electronic
s、1973.Vol、16゜pp、39−42) 。
この方法は前処理に水素の高周波プラズマを用いた低圧
熱CVD法である。
この方法による前処理は基板を蟻酸十過酸化水素混合液
に浸し、水洗し、次いで基板を反応管に入れて真空排気
し、反応管内に水素を供給し、圧力が約133Paとな
るように水素流量を調整する。
更に水素流量を調整して圧力を30〜80Paとし、放
電用電極に27MHz、 350Wの高周波を印加して
グロー放電させ、基板雰囲気に水素プラズマを発生させ
つつ数分間処理する。
この方法に依る場合の基板温度Teは850℃、また最
低結晶欠陥密度Ddは40/d以下である。
(4)反応性イオンビームエピタキシャル成長法(RI
 B D : Reactive Ion Beaae
 Etching ) 。
(Solid 5tate Devices and 
Materials、 Tokyo。
1985、 pp、305−308.特開昭61−53
719号公報)この方法は電子サイクロトロン共鳴励起
によってプラズマを生成させ、このプラズマを利用して
基板上に気相成長を行わせる方法である。
第10図は上記従来の反応性イオンビームエピタキシャ
ル法の実施状態を示す模式的縦断面図であり、バイアス
電圧印加機能を備えたプラズマ室31の一端部にマイク
ロ波導波管32を、また他端部にプラズマ導入口31d
に通じる球形の試料室33を接続すると共に、周囲には
励磁コイル34を配設し、また試料室33内にはヒータ
内蔵し、接地電位とした試料台35を設け、この上に基
板Sを載置せしめである。
而してこのような装置にあっては先ず前処理は基板を硫
酸十過酸化水素混合溶液により処理して、薄いSi0g
膜を形成し、基板温度Teを400〜800℃とし、イ
オンエネルギ(バイアス電圧)600〜1200 eV
でアルゴンイオン等を用いてSiO□膜をスパッタリン
グする。その後、所定の条件で気相成長を開始する。
(5)  E CR−CV Dエピタキシャル成長法(
第48回応用物理学会学術講演会講演番号19p−に−
10)。
この方法における前処理は基板をフッ化水素酸溶液処理
後、塩酸と過酸化水素の沸騰した混合溶液に浸して表面
に薄いSiO□膜を形成し、次いで真空中で基板温度1
00℃、アルゴンイオンエネルギ(プラズマバイアス電
圧による) 100eVでスパッタリングしてSi0g
膜を除去し、引き続き基板温度Teを630℃にして3
0分間熱処理する。
ちなみに従来の一般的な熱CVDエピタキシャル成長法
(常圧法)に依る場合の基板温度Teは1050℃、ま
た最少ドーピングプロファイル遷移幅j4ptは0.5
4μm(ドーパント:アンチモン)、又は2.5μm(
ドーパント:硼素)、更に最低結晶欠陥密度Ddは10
/−以下である。
このような事実から前述した各低温エピタキシャル成長
法はドーピング特性(tdpt)の面では優れているも
のの、結晶性(Dd)では依然としてかなり劣っている
ことが解る。
〔発明が解決しようとする課題〕
(4)で説明したプラズマ気相成長法による前処理を熱
CVD法と比較すると以下の2点が問題である。
1) プラズマ法では低圧の真空中で発生するプラズマ
からの反応種(アルゴンイオン等)による基板の表面衝
撃頻度は熱CVD法の常圧雰囲気からの反応種(水素ガ
ス等)のそれに比べて低く、基板表面の清浄化効果が低
く有害不純物の残留が多い。
2) プラズマからの反応種は運動量が太き(、その衝
撃により基板表面結晶層が損傷するため、エピタキシャ
ル成長に不可欠な完全結晶性の下地表面が得られない。
このことからプラズマ低温エピタキシャル成長法が結晶
性に劣る原因は前処理が不十分なためと考えられる。
半導体シリコン素子の場合、基板前処理の対象となる有
害不純物は基板材料の酸化物、窒化物。
炭化物9重金属等であるが、そのうち酸化物が最も多い
ことがオージェ電子分光、二次イオン質量分析結果から
知られている。
本発明者等は、このような有害不純物を除去する前処理
法につき実験研究を行った結果、電子サイクロトロン共
鳴励起による水素・アルゴン混合プラズマを用いるのが
極めて効果的であることを知見した。
本発明の目的はプラズマによる前処理の性能を向上し、
基板表面の残留汚染及び基板結晶の損傷を解消し得るプ
ラズマ気相成長方法及びその装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
電子サイクロトロン共鳴励起によって生成させたプラズ
マを用いて原料ガスを分解し、試料表面に処理を施すプ
ラズマ気相成長方法において、アルゴンと水素との混合
プラズマを生成させて試料表面に前処理を施した後、こ
れに引き続いて試料表面に成膜処理を施す。
〔作用〕
本発明にあってはこれによって、基板表面は気相成長に
通した表面、即ち残留汚染がなく、また結晶の損傷も除
去し得る。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例につき図面に基づき具体的に説
明する。
第1図は本発明方法を実施するためのプラズマ気相成長
装置(以下本発明装置という)の模式図であり、図中1
はプラズマ生成室、2は導波管、3は試料Sを配置する
試料室、4は励磁コイルを示している。
プラズマ生成室1はステンレス鋼製であって、工業用周
波数2.45Hzのマイクロ波に対してTE113モー
ドの定在波を形成する円筒型空洞共振器として機能する
よう構成されており、−側壁中央には石英ガラス板等で
閉鎖されたマイクロ波導入窓1aを備え、また他側壁中
央には前記マイクロ波導入窓1aと対向する位置にプラ
ズマの引出窓1bを備えている。前記マイクロ波導入窓
1aには導波管2の一端部が接続され、またプラズマ引
出窓1bにはこれに臨ませて試料室3が配設され、更に
周囲には同心状に励磁コイル4が周設せしめられている
導波管2はその他端部は図示しない高周波発振器に接続
され、高周波発振器で発せられた工業用周波数2.45
Hzのマイクロ波をマイクロ波導入窓1aを経てプラズ
マ生成室l内に導入するようにしである。
励磁コイル4は図示しない直流電源に接続されており、
直流電流の通流によってプラズマ生成室1内にマイクロ
波の導入により電子サイクロトロン共鳴条件を満足する
8、75X10−”Tの磁束密度を形成すると共に、試
料室3側に向けて磁束密度が低くなる発散磁界を形成し
、プラズマ生成室1内に生成されたプラズマをプラズマ
引出窓1bを通じて試料室3内に導入せしめるようにな
っている。
試料室3の側壁にはゲート弁5aを介在させて排気装置
を構成する複合ターボ分子ポンプ5が、また他側壁には
ゲート弁6aを介在させてロードロック室6が夫々配設
されている。ロードロック室6内には試料Sを試料室3
内に配置し、またここからロードロック室6内に取り出
すための搬送アーム6bが配設されている。
複合ターボ分子ポンプ5の吸気側であるゲート弁5aの
近傍にはコンダクタンス弁15が設けられている。第2
図はコンダクタンス弁15の正面図、第3図(イ)は第
2図の■−■線による断面図、第3図(ロ)はコンダク
タンス制御翼の動作説明図である。コンダクタンス弁1
5のフランジ15a内に図示しない駆動機構があり、こ
の駆動機構によってフランジ15aに真空気密に取り付
けられた全てのコンダクタンス制御翼15bの翼駆動軸
15cを、第3図(イ)に示すコンダクタンス最少位置
から第3図(ロ)に示す最大位置の範囲(略90°)で
同時に所定角度回転し、70〜4000L/sec、の
範囲でコンダクタンスを連続的に設定し得るようにしで
ある。コンダクタンス制御翼15bの翼駆動軸15cの
他端は中心部に配した翼軸受け15dにて保持されてい
る。
一方試料室3の内部には前記プラズマ引出窓1bと対向
させて試料台7が配設され、この試料台7上に石英製の
サセプタ8を介在させて前記プラズマ引出窓1bと対向
させて試料Sが着脱可能に装着され、またサセプタ8の
下方にはヒータ9を臨ませである。
試料台7はリング状に形成されており、その下面を周方
向の複数個所で支柱7aの上端部に支持されている。支
柱7aの下端部には円筒ラック7cを備えると共に試料
室3の底壁にスラストベアリング7bを用いて、回転可
能に支持され、モータMと連繋させたピニオン7dによ
って回転駆動せしめられるようにしである。
ヒータ9は金属タンタルの素線を窒化珪素円板上に折り
返し蛇行させて一様に配置して構成されており、ヒータ
9の赤外線は一部がサセプタ8に吸収されるが、大部分
はこれを透過して基板Sを照射し、これを加熱すること
となる。
ヒータ9内には図示しない測温用熱電対が配設されてお
り、この出力に基づき熱電対検出温度パターンを負帰還
制御する温度制御系が設けられている。なお基板Sの温
度は試料室3の上部壁に設けた窓3aを通して光高温計
10により測定し得るようにしである。
11.12は原料ガスの供給系を示しており、ガス供給
系11はプラズマ生成室lに、またガス供給系12は試
料室3に夫々原料ガスを供給するようになっている。
ガス供給系11は弁11a 、流量調整器11b 、弁
11cを備えたH2ガス系と、同じく弁11d、流量調
整器lie 、弁iffを備えたアルゴンガス系とから
なり、両系は弁lie、 llfの出側で合流し、弁1
1gを介在させてプラズマ生成室3に連結されている。
またガス供給系12は弁12a 、流量調整器12b、
弁12cを備えており、弁12cの出側で試料室3に連
結され、モノシランガスを試料室3に供給するようにな
っている。
而してこのような本発明方法及びその装置にあっては基
板Sを試料室3に導入するに先立って、予め試料室3を
10” 1Pa程度にターボ分子ポンプ5を用いて真空
排気しておき、ロードロック室6に図示しない配管から
窒素ガスを徐々に注入して内部を大気圧とし、図示しな
いゲート弁を開き搬送アーム6b上に支持台7.サセプ
タ8と共に基板Sを載置する。
ゲート弁を閉じ、ロードロック室6内を図示しない油圧
回転ポンプを用いて10Paまで排気したのち、図示し
ないクライオポンプで10”2Paまで排気し、ゲート
弁6aを開く。このときの真空度は10−sである。
搬送アーム6bを水平に移動させて基板S、サセプタ8
.サセプタ支持台7を円筒ランク7C上部に載置し、搬
送アーム6bをロードロック室6内に引き戻してゲート
弁6aを閉じる。
試料室3内は引き続きターボ分子ポンプ5で排気し、再
び10−2Pa程度の真空度に排気する。
モータMを起動し、基板Sをプラズマ室1.ヒータ9に
対し回転させつつヒータ16に通電し、基板を加熱昇温
する。昇温速度は1℃/秒である。
基板温度は観測窓3aを介して、光高温計10により測
定される。基板Sはヒータ9に対し回転せしめられ円周
方向の基板温度を均一化される。
この間ゲート弁5aを開き、ターボ分子ポンプ5は引き
続き運転を継続する。なおコンダクタンス弁15は全開
の状態とする。
基板Sの温度が所定値、例えば800℃に達した時点で
昇温を停止し、基板Sをこの温度に保つ。
この時の試料室6の圧力はI ×10−1Paである。
〔前処理〕
プラズマ室1に、原料ガス供給系11からアルゴンガス
、水素ガス、又はこれらの混合ガスを所定流量流しつつ
、ターボ分子ポンプ5人側のコンダクタンス弁15の開
度を調節して試料室3の圧力を9 ×10−2Pa以上
1.lX10−1Pa以下に設定する。
プラズマ室1内にマイクロ波導波管2を通じて700W
のマイクロ波を供給し、アルゴン・水素混合プラズマを
発生させ、ここからプラズマ引出窓laを通して試料室
3内に引き出し、基板S上に照射せしめ、基板S表面に
対するエツチング処理、即ち前処理を行う。
この前処理過程における基板Sの温度、アルゴン・水素
混合ガスのアルゴンガス比率については特に限定するも
のではな(、結晶欠陥密度、エツチング速度との関係に
基づき適宜に設定すればよい。
第4図は結晶欠陥密度の温度依存性を示すグラフであり
、横軸に基板温度(’C)を、また縦軸に結晶欠陥密度
(個/J)をとって示しである。
このグラフから明らかなように前処理、エピタキシャル
成長温度はいずれも735℃以上とするのが望ましいこ
とが解る。
第5図は結晶欠陥密度のアルゴン・水素混合ガス比依存
性を示すグラフであり、横軸にアルゴン・水素混合ガス
のアルゴン比(%)を、また縦軸に結晶欠陥密度(個/
ali)をとって示しである。
このグラフから明らかなようにアルゴン比が40%以下
、又は70〜80%の範囲で結晶欠陥密度Ddが大幅に
低下することが解る。
第6図(イ)は酸化珪素製の基板表面温度(”C)とエ
ツチング速度(人/分)との関係を示すグラフ、第6図
(ロ)はシリコン製の基板表面温度(”C)とエツチン
グ速度(λ/分)との関係を示すグラフであり、グラフ
中白丸でプロットしであるのは基板中心の、また黒丸で
プロットしであるのは中心から40fiの位置での結果
を示している。
このグラフから明らかな如(、酸化珪素基板の表面温度
(’C)は700℃以上900℃以下、望ましくは73
5℃以上900℃以下で大きなエツチング速度が得られ
ていることが解る。
またシリコン基板の表面温度が700℃〜900℃で2
0人/分のエツチング速度が得られていることが解る。
〔成膜処理〕
前処理が終了するとプラズマ室1へのアルゴンガス流量
を低減する一方、水素ガスの流量を12.5SCCMと
し、また同時に試料室3に原料ガス供給系12からシラ
ンガスを55CCM供給し、供給する総ガス流量は一定
とする。なおターボ分子ポンプ5の排気速度は一定であ
り、圧力の変化はない。
これによってシラン、水素混合プラズマにより、基板S
の表面にシリコン単結晶膜がエピタキシャル成長する。
基板温度は前処理時と同一である。
次に従来方法9本発明方法の比較試験結果について説明
する。
結果は表1に示すとおりである。
(以下余白) 表  1 なお従来方法は第9図に示す方法及び装置に依った場合
を示す。
また本発明方法lはECRアルゴン・水素混合プラズマ
を用いて圧力、アルゴン・水素ガス混合比を一定にし、
基板温度を変えて前述した如き前処理を施した後、エピ
タキシャル成長を行った。
本発明方法2はアルゴン・水素混合プラズマを用いて基
板温度、圧力を一定とし、アルゴン・水素ガス混合比を
変えて前述した如き前処理を施した後、エピタキシャル
成長を行った。
表1から明らかな如く、本発明方法に依った場合にはD
dが従来例に比べてl/12〜1/4.8に減少してお
り、本発明による結晶性の向上が顕著である。
また、本発明方法は従来例に比ベトーピング特性は若干
劣るが、熱CVD法と比較してjdptは176であり
、より急峻なドーピングプロファイルが得られている。
ちなみに第1〜3図に示す本発明装置を用いて前処理を
水素プラズマ、アルゴンプラズマ夫々を用いて行った場
合の基板表面温度とエツチング速度との関係を示すと第
7,8図に示す如くである。
なお第7図(イ)、(ロ)は第1〜3図に示した本発明
装置を用いて水素プラズマを生成し、このプラズマを用
いて酸化珪素基板に対しエツチングしたときのエツチン
グ速度の温度依存性を示すグラフであり、第7図(イ)
は横軸に酸化珪素基板表面温度(℃)を、また縦軸にエ
ツチング速度(人/分)をとって示しである。一方第7
図(ロ)は横軸にシリコン基板表面温度(℃)を、また
縦軸にエツチング速度をとって夫々示しである。
このグラフから明らかなように600℃〜700℃の範
囲ではエツチング速度は零となるが、これよりも温度が
低い、また高い領域でエツチング速度の上昇が認められ
る。
第8図(イ)、(ロ)は同じく第1〜3図に示した本発
明装置を用いてアルゴンプラズマを生成し、このプラズ
マを用いて基板に対しエツチングしたときのエツチング
速度の温度依存性を示すグラフであり、第8図(イ)は
横軸に酸化珪素基板表面温度(’C)を、また縦軸にエ
ツチング速度(入/分)をとってしめしである。一方策
8図(ロ)は横軸にシリコン基板表面温度(℃)を、ま
た縦軸にエツチング速度(人/分)をとって夫々示しで
ある。
このグラフから明らかな如く酸化珪素基板に対しては7
00℃以上で、またシリコン基板に対しては400℃以
上で夫々高いエツチング速度が得られることが解る。
なお本発明はシリコン基板の表面に酸化物、或いは酸素
吸着膜を有する半導体膜(化合物半導体等)のエピタキ
シャル成長前処理、或いはエピタキシャル成長以外であ
ってもこれと同程度の清浄度が要求される薄膜(素子パ
フシベーシッン用酸化珪素膜、窒化珪素膜)形成工程の
前処理にも適用可能であることは当然である。
〔効果〕
以上の如く本発明方法及び装置に依った場合には基板表
面の残留汚染、表面の結晶損傷を解消し得て結晶性の良
好な気相成長膜を形成し得る優れた効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプラズマ気相成長装置の模式図、
第2図は本発明装置の真空排気速度可変コンダクタンス
パルプの平面図、第3図は第2図のm−m線による横断
面図、第4図は動作説明図、第5図は本発明方法におけ
る水素プラズマによる酸化珪素、シリコン単結晶のエツ
チング速度の温度依存性を示すグラフ、第6図は同じく
アルゴン・水素混合プラズマによる酸化珪素、シリコン
単結晶に対するエツチング速度の温度依存性を示すグラ
フ、第7図は本発明装置を用いたときの水素プラズマに
よる酸化珪素、シリコン単結晶に対するエツチング速度
の温度依存性を示すグラフ、第8図は本発明装置を用い
たときのアルゴンプラズマによる酸化珪素、シリコン単
結晶に対するエツチング速度の温度依存性、第9,10
図は夫々従来方法及び装置の模式図である。 1・・・プラズマ室  2・・・導波管3・・・試料室
    4・・・励磁コイル5・・・ターボ分子ポンプ
 6・・・ロードロツタ室7・・・試料台      
8・・・サセプタ9・・・ヒータ      10・・
・光高温計11.12・・・原料ガス供給系 特 許 出願人  住友金属工業株式会社代理人 弁理
士  河  野  登  夫基叛−1度 (・C) 捲 4 目 了ル了し・水素シ罠イ堅ηス中りアルゴレ、九(X>葎
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電子サイクロトロン共鳴励起により生成させたプラ
    ズマを用いて原料ガスを分解し、試料表面に成膜するプ
    ラズマ気相成長方法において、 アルゴンと水素との混合プラズマを生成さ せ、この混合プラズマを用いて試料表面に前処理を施す
    過程と、これに引き続いて試料表面に成膜する過程とを
    有することを特徴とするプラズマ気相成長方法。 2、電子サイクロトロン共鳴励起によって生成させたプ
    ラズマを試料室内に導入して原料ガスを分解し、試料表
    面に成膜するプラズマ気相成長方法において、 試料温度を735℃以上880℃以下とし、試料室内圧
    力を9×10^−^2Pa以上1.1×10^−^1P
    a以下とし、アルゴンガス比率を70%以上80%以下
    としたアルゴンと水素との混合プラズマを生成させ、こ
    の混合プラズマを用いて試料表面に前処理を施す過程と
    、これに引き続いて試料表面に成膜する過程とを有する
    ことを特徴とするプラズマ気相成長方法。 3、電子サイクロトロン共鳴励起によって生成させたプ
    ラズマを試料室内に導入して原料ガスを分解し、試料表
    面に成膜するプラズマ気相成長方法において、 試料温度を825℃以上845℃以下とし、試料室圧力
    を9×10^−^2Pa以上1.1×10^−^1Pa
    以下とし、アルゴンガス比率を40%以下、又は60%
    以上70%以下としたアルゴンと水素との混合プラズマ
    を生成させ、この混合プラズマを用いて試料表面に前処
    理を施す過程と、これに引き続いて試料表面に成膜する
    過程とを有することを特徴とするプラズマ気相成長方法
    。 4、電子サイクロトロン共鳴励起によって生成させたプ
    ラズマを用いて原料ガスを分解し、これを試料室内の試
    料表面に導入して結晶膜を成長させるプラズマ気相成長
    装置において、前記試料を900℃まで加熱する加熱手
    段と、アルゴンと水素との流量を所定の比率に混 合して前記プラズマ室に供給する手段と、 前記試料室内圧力を1×10^−^2Pa乃至以上5×
    10^−^1Paの範囲に維持すべく排気する排気手段
    と を具備することを特徴とするプラズマ気相 成長装置。
JP11389088A 1988-05-10 1988-05-10 プラズマ気相成長方法及びその装置 Pending JPH01283815A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010074000A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Nuflare Technology Inc 気相成長装置及び気相成長方法

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