JP4377396B2 - 気相成長装置 - Google Patents

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Description

本発明は、気相成長装置及び気相成長方法に係り、例えば、エピタキシャル成長装置におけるシリコンウェハ等の基板を支持する支持部材(支持台)の形状に関する。
超高速バイポーラ、超高速のCMOS等の半導体デバイスの製造において、不純物濃度や膜厚の制御された単結晶のエピタキシャル成長技術は、デバイスの性能を向上させる上で不可欠のものとなっている。
シリコンウェハ等の半導体基板に単結晶薄膜を気相成長させるエピタキシャル成長には、一般に常圧化学気相成長法が用いられており、場合によっては減圧化学気相成長(LP−CVD)法が用いられている。反応容器内にシリコンウェハ等の半導体基板を配置し、反応容器内を常圧(0.1MPa(760Torr))雰囲気或いは所定の真空度の真空雰囲気に保持した状態で前記半導体基板を加熱し回転させながらシリコン源とボロン化合物、ヒ素化合物、或いはリン化合物等のドーパントとを含む原料ガスを供給する。そして、加熱された半導体基板の表面で原料ガスの熱分解或いは水素還元反応を行なって、ボロン(B)、リン(P)、或いはヒ素(As)がドープされたシリコンエピタキシャル膜を成長させることにより製造する(例えば、特許文献1参照)。
また、エピタキシャル成長技術は、パワー半導体の製造、例えば、IGBT(インシュレートゲートバイポーラトランジスタ)の製造にも用いられる。IGBT等のパワー半導体では、例えば、数10μm以上の膜厚のシリコンエピタキシャル膜が必要となる。
図24は、ホルダにシリコンウェハが支持された状態の一例を示す上面図である。
図25は、図24に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。
シリコンウェハ200の支持部材となるホルダ210(サセプタともいう。)には、シリコンウェハ200の直径より若干大きめの径のザグリ穴が形成されている。そして、かかるザグリ穴にシリコンウェハ200が収まるように載置される。かかる状態でホルダ210を回転させることによりシリコンウェハ200を回転させて、供給された原料ガスの熱分解或いは水素還元反応によりシリコンエピタキシャル膜を成長させる。
特開平9−194296号公報
ところで、上述したシリコンウェハ200の直径より若干大きめの径のザグリ穴が形成されているホルダ210にシリコンウェハ200を載置して回転させると、その遠心力からシリコンウェハ200は、ウェハ面と平行な方向に移動し、ザグリ穴の側面の一部分に寄ってしまう。ここで、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等のパワー半導体の製造に必要な数10μm以上、例えば、50μm以上の膜厚のシリコンエピタキシャル膜(Nベース膜)を形成する場合、上述したホルダ210では、シリコンウェハ200の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜とホルダ210のザグリ穴の側面に堆積した膜とが接触し、くっ付いて(接着して)しまい、シリコンウェハ200を搬送する際にシリコンウェハ200がホルダ210に貼り付いてしまうといった現象が発生する問題があった。最悪の場合、シリコンウェハ200を搬送するために取り出そうとするとシリコンウェハ200が割れてしまうといった問題があった。
本発明は、かかる問題点を克服し、基板の支持部への貼り付きを低減することを目的とする。
本発明の一態様の気相成長装置は、
チャンバ内には支持台上に載置された基板が収容され、チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置において、
支持台は、前記基板の中心を軸に回転し、支持台には、
所定の内径の貫通する開口部が形成され、基板の裏面のうち前記開口部に重ならない外周部分と接触して支持する、支持台の上面側から所定の深さに掘り込まれた支持台の底面と、
前記基板の裏面が接触する底面と接続する側面から前記基板の中心方向に向かって延び、先端部分が前記基板の中心方向に向かって凸のR状或いは球状に形成され、前記基板の中心を軸に回転した際に前記基板にかかる遠心力によって生じる前記基板に対し基板面と同方向の実質的に水平な方向の移動を拘束する、前記基板を取り囲むように配置された複数の第1の凸部と、
が設けられたことを特徴とする。
かかる構成により、基板が基板面と同方向に移動してある方向に寄ってしまう場合でも、基板の側面と接触する部分が複数の第1の凸部のいずれかとなるため、例え、基板の側面部分に成長した膜と凸部の先端部分に堆積した膜とが接触しても接触領域を小さくすることができる。
さらに、本発明における凸部は、先端部分がR状に形成されることを望ましい。
先端部分がR状に形成されることにより基板の側面との接触を点接触或いは線接触にすることができる。その結果、接触領域を小さくすることができる。
或いは、本発明における凸部は、先端部分が球状に形成されることを特徴とする。
先端部分が球状に形成されることにより基板の側面との接触を点接触にすることができる。その結果、さらに、接触領域を小さくすることができる。
さらに、本発明における第1の凸部は、基板の中心方向に向かって延び、第1の凸部の中心方向に向かう長さが前記所定のガスにより基板表面に成膜される膜の膜厚の2倍以上の寸法に形成されることを特徴とする。
第1の凸部以外の位置において、基板の側面から成長してくる膜と凸部以外部分の基板側に成長してくる膜との膜厚は同程度となる。よって、凸部の中心方向に向かう長さが所定のガスにより基板表面に成膜される膜の膜厚の2倍以上の寸法に形成されることにより、第1の凸部以外の位置において、基板の側面から成長してきた膜と第1の凸部以外の部分の基板側に成長してきた膜との接触を回避することができる。
本発明の他の態様の気相成長装置は、
チャンバ内には支持台上に載置された基板が収容され、チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置において、
支持台には、基板に対し基板面と同方向の移動を拘束するリングが設けられていることを特徴とする。
上述したリングを設けることで、基板が基板面と同方向に移動してある方向に寄ってしまう場合でも、基板の側面と接触する部分がリングの内側の先端部分となるため、例え、基板の側面部分に成長した膜とR状の面に堆積した膜とが接触しても接触領域を小さくすることができる。
本発明の他の態様の気相成長装置は、
チャンバ内には支持台上に載置された基板が収容され、前記チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置において、
支持台は、基板に対し基板面と同方向の実質的に水平な方向の移動を拘束する面が基板側に向かって基板を取り囲むように複数個所で凸のR状に形成され、基板裏面と接触する面で基板を支持することを特徴とする。
基板に対し基板面と同方向の移動を拘束する面が基板側に向かって凸のR状に形成されることから、基板が基板面と同方向に移動してある方向に寄ってしまう場合でも、基板の側面と接触する部分がR状の面の先端部分となるため、例え、基板の側面部分に成長した膜とR状の面に堆積した膜とが接触しても接触領域を小さくすることができる。
さらに、本発明の他の態様の気相成長装置では、上述した特徴の他に、ガス濃度低減と基板温度増加を条件に加えることも好適である。かかる構成により基板の支持部への貼り付きをさらに低減することができる。
本発明の他の態様の気相成長装置は、
チャンバ内には支持台上に載置された基板が収容され、チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置において、
支持台には、基板と接触する面に複数の第2の凸部が設けられ、その第2の凸部の頂面で基板が支持されていることを特徴とする。
このようにすることにより、基板の裏面における支持台と貼り付きも殆どなくなり、50μm以上のエピタキシャル成長も可能となった。
ここで、第2の凸部は、3個から10個であることが望ましく、10より多くなると基板裏面における接触面積が多くなり、従来との差異が殆ど無くなっています。また、3個未満になれば、基板自身が不安定となり、エピタキシャル成長には好ましくない。
第2の凸部は、高さが0.1mmから0.5mm、幅が0.5mmから3mmであることが望ましい。この数値は成膜装置によって変ることもある。
また、第2の凸部の頂面は、平坦、円弧状又は細かい凹凸状であって良く、極力接触面が少ない方が望ましい。
本発明の他の態様の気相成長装置は
チャンバ内には支持台上に載置された基板が収容され、チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置において、
支持台には、基板に対し基板面と同方向の実質的に水平な方向の移動を拘束する、基板を取り囲むように配置された複数の第1の凸部が設けられ、且つ、基板と接触する面に複数の第2の凸部が設けられ、その第2の凸部の頂面で基板を支持されていることを特徴とする。
このように構成することにより、基板の側面及び裏面における支持台と貼り付きも殆どなくなり、60μm以上のエピタキシャル成長も可能となった。
また、本発明の一態様の気相成長方法は、
チャンバ内には、支持台上に載置された基板が収容され、チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置を用い、
支持台に、基板に対し基板面と同方向の実質的に水平な方向の移動を拘束する、基板を取り囲むように配置された複数の凸部を設け、基板裏面と接触する面で基板を支持して、第1の流路から、成膜するためのガスを供給してエピタキシャル成長を行なうことを特徴とする。
また、本発明の他の態様の気相成長方法は、
チャンバ内には、支持台上に載置された基板が収容され、チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置を用い、
支持台に、基板に対し基板面と同方向の移動を拘束するリングを設け、基板裏面と接触する面で基板を支持して、第1の流路から、成膜するためのガスを供給してエピタキシャル成長を行なうことを特徴とする。
また、本発明の他の態様の気相成長方法は、
チャンバ内には、支持台上に載置された基板が収容され、チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置を用い、
支持台に、基板に対し基板面と同方向の実質的に水平な方向の移動を拘束する第1の面が基板側に向かって基板を取り囲むように複数個所で凸のR状に形成され、基板裏面と接触する第2の面で基板を支持して、第1の流路から、成膜するためのガスを供給してエピタキシャル成長を行なうことを特徴とする。
また、本発明の他の態様の気相成長方法は、
チャンバ内には、支持台上に載置された基板が収容され、チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置を用い、
支持台に、基板に対し基板面と同方向の実質的に水平な方向の移動を拘束する、基板を取り囲むように配置された複数の第1の凸部を設け、且つ、基板と接触する面に複数の第2の凸部を設け、その第2の凸部の頂面で基板を支持して、第1の流路から、成膜するためのガスを供給してエピタキシャル成長を行なうことを特徴とする。
本発明によれば、例え、基板の側面部分に成長した膜と凸部の先端部分に堆積した膜とが接触しても接触領域を小さくすることができるので、基板の支持部への貼り付きを低減することができる。或いは、基板の側面部分に成長した膜とR状の面の先端に堆積した膜とが接触しても接触領域を小さくすることができるので、基板の支持部への貼り付きを低減することができる。
さらに、基板の裏面における支持台と貼り付きも殆どなくなり、50μm以上のエピタキシャル成長も可能となる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置の構成を示す概念図である。
図1において、気相成長装置の一例となるエピタキシャル成長装置100は、支持台の一例となるホルダ(サセプタとも言う。)110、チャンバ120、シャワーヘッド130、真空ポンプ140、圧力制御弁142、アウトヒータ150、インヒータ160、回転部材170を備えている。チャンバ120には、ガスを供給する流路122とガスを排気する流路124が接続されている。そして、流路122は、シャワーヘッド130に接続されている。図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成以外を省略している。また、縮尺等も、実物とは一致させていない(以下、各図面において同様である)。
ホルダ110は、外周が円形に形成され、所定の内径の貫通する開口部が形成される。そして、上面側から所定の深さに掘り込まれた面で基板の一例となるシリコンウェハ101の裏面と接触してシリコンウェハ101を実質的に水平に支持する。そして、シリコンウェハ101に対しシリコンウェハ101面と同方向の移動を拘束する複数の第1の凸部112がシリコンウェハ101を取り囲むように形成されている。第1の凸部112は、根元となる面からホルダ110の中心に向かって凸に延びるように形成される。
ホルダ110は、図示していない回転機構によりシリコンウェハ101面と直交するシリコンウェハ101面の中心線を軸に回転させられる回転部材170上に配置される。そして、ホルダ110は、回転部材170と共に回転することで、シリコンウェハ101を回転させることができる。
ホルダ110の裏面側には、アウトヒータ150とインヒータ160が配置されている。アウトヒータ150によりシリコンウェハ101の外周部とホルダ110とを加熱することができる。そして、インヒータ160は、アウトヒータ150の下部に配置され、インヒータ160によりシリコンウェハ101の外周部以外を加熱することができる。インヒータ160とは別に、ホルダ110へと熱が逃げやすいシリコンウェハ101の外周部の加熱にアウトヒータ150を設け、2重ヒータとすることで、シリコンウェハ101の面内均一性を向上させることができる。
そして、ホルダ110、アウトヒータ150、インヒータ160、シャワーヘッド130、回転部材170は、チャンバ120内に配置される。回転部材170は、チャンバ120内から図示していない回転機構へとチャンバ120外に延びている。シャワーヘッド130は、チャンバ120内からチャンバ120外へと配管が延びている。
そして、反応容器となるチャンバ120内を常圧或いは真空ポンプ140により所定の真空度の真空雰囲気に保持した状態で、シリコンウェハ101をアウトヒータ150とインヒータ160とで加熱し、ホルダ110の回転によりシリコンウェハ101を所定の回転数で回転させながら、シャワーヘッド130からシリコン源となる原料ガスをチャンバ120内に供給する。そして、加熱されたシリコンウェハ101の表面で原料ガスの熱分解或いは水素還元を行なって、シリコンウェハ101の表面にシリコンエピタキシャル膜を成長させる。チャンバ120内の圧力は、例えば、圧力制御弁142を用いて常圧或いは所定の真空度の真空雰囲気に調整すればよい。或いは常圧で用いる場合には、真空ポンプ140若しくは圧力制御弁142がない構成でも構わない。シャワーヘッド130では、チャンバ120外から配管で供給された原料ガスをシャワーヘッド130内部のバッファを介して、複数の貫通孔から排出するようにしているため均一に原料ガスをシリコンウェハ101上に供給することができる。さらに、ホルダ110や回転部材170の圧力を内外同一(シリコンウェハ101の表面側雰囲気の圧力と裏面側雰囲気の圧力とを同じ)にすることで、原料ガスが回転部材170の内側、若しくは回転機構内部へと廻り込むことを防止することができる。同様に、図示していない回転機構側のパージガス等が、チャンバ内(シリコンウェハ101の表面側雰囲気)に漏れることを防止することができる。
図2は、エピタキシャル成長装置システムの外観の一例を示す図である。
図2に示すように、エピタキシャル成長装置システム300は、筺体により全体が囲まれている。
図3は、エピタキシャル成長装置システムのユニット構成の一例を示す図である。
エピタキシャル成長装置システム300内では、カセットステージ(C/S)310或いはカセットステージ(C/S)312に配置されたカセットにセットされたシリコンウェハ101が、搬送ロボット350によりロードロック(L/L)チャンバ320内に搬送される。そして、トランスファーチャンバ330内に配置された搬送ロボット332によりL/Lチャンバ320からシリコンウェハ101がトランスファーチャンバ330内に搬出される。そして、搬出されたシリコンウェハ101がエピタキシャル成長装置100のチャンバ120内に搬送され、エピタキシャル成長法によりシリコンウェハ101表面にシリコンエピタキシャル膜が成膜される。シリコンエピタキシャル膜が成膜されたシリコンウェハ101は、再度、搬送ロボット332によりエピタキシャル成長装置100からトランスファーチャンバ330内に搬出される。そして、搬出されたシリコンウェハ101は、L/Lチャンバ320に搬送された後、搬送ロボット350によりL/Lチャンバ320からカセットステージ(C/S)310或いはカセットステージ(C/S)312に配置されたカセットに戻される。図3に示すエピタキシャル成長装置システム300では、エピタキシャル成長装置100のチャンバ120とL/Lチャンバ320とが2台ずつ搭載されており、スループットを向上させることができる。
図4は、ホルダにシリコンウェハが支持された状態の一例を示す上面図である。
図5は、図4に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。
ホルダ110に形成された第1の凸部112は、シリコンウェハ101の裏面が接触する面と接続する側面からホルダ110中心に向かって延びており、その先端は、平面に形成されている。ここでは、8個の凸部112が均等に配置されている。ホルダ110が回転し、その遠心力からシリコンウェハ101が8個の凸部112に取り囲まれた領域内をシリコンウェハ面と平行な方向、すなわち、実質的に水平な方向に移動したとしてもシリコンウェハ101の側面の一部が8個の凸部112のいくつかに接触するだけなので、第1の凸部112を設けずにホルダ110の側面の広い領域で接触する場合に比べ、接触面積を小さくすることができる。その結果、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜と凸部112の先端部分に堆積した膜とが接触しても接触領域が小さいため、シリコンウェハ101のホルダ110への貼り付きを低減することができる。ここでは、8個の凸部112が均等に配置されているが、これに限るものではなく、3個以上であれば構わない。凸部112の数が多いほど、シリコンウェハ101のセンターリング精度を向上させることができる。逆に、第1の凸部112の数が少ないほど、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜と第1の凸部112の先端部分に堆積した膜との接触領域を小さくすることができる。
図6は、ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。
図7は、図6に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。
ホルダ110に形成された凸部113は、シリコンウェハ101の裏面が接触する面と接続する側面からホルダ110中心に向かって延びており、その先端は、上面から見た場合にR状の曲面に形成されている。ここでは、8個の第1の凸部113が均等に配置されている。ホルダ110が回転し、その遠心力からシリコンウェハ101が8個の凸部113に取り囲まれた領域内をシリコンウェハ面と平行な方向、すなわち、実質的に水平な方向に移動したとしてもシリコンウェハ101の側面の一部が8個の凸部113のいくつかに接触するだけなので、第1の凸部113を設けずにホルダ110の側面の広い領域で接触する場合に比べ、接触面積を小さくすることができる。さらに、ここでは、第1の凸部113の先端がR状の曲面に形成されているため、シリコンウェハ101の側面と接触する場合でも線接触或いは点接触にすることができる。その結果、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜と第1の凸部113の先端部分に堆積した膜とが接触しても、さらに接触領域を小さくすることができるため、シリコンウェハ101のホルダ110への貼り付きをさらに低減することができる。ここでは、8個の凸部113が均等に配置されているが、これに限るものではなく、3個以上であれば構わない点は、第1の凸部112の数の説明と同様なので説明を省略する。
図8は、ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。
図9は、図8に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。
ホルダ110に複数個所で形成された第1の凸部117は、シリコンウェハ101の裏面が接触する面と接続する側面からなだらかな曲線でつながりながらホルダ110中心に向かって続いて延びており、その先端は、上面から見た場合にR状の曲面に形成されている。ここでは、8個の第1の凸部117が均等に配置されている。ホルダ110が回転し、その遠心力からシリコンウェハ101が8個の凸部117に取り囲まれた領域内をシリコンウェハ面と平行な方向、すなわち、実質的に水平な方向に移動したとしてもシリコンウェハ101の側面の一部が8個の凸部117のいくつかに接触するだけなので、第1の凸部117を設けずにホルダ110の側面の広い領域で接触する場合に比べ、接触面積を小さくすることができる。その他は、図6、図7と同様であるため説明を省略する。
図10は、ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。
図11は、図10に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。
ホルダ110に形成された凸部114は、シリコンウェハ101の裏面が接触する面と接続する側面からホルダ110中心に向かって延びており、その先端は、断面を見た場合にR状の曲線に形成されている。言い換えれば、ホルダ110の表面側から裏面側に向けて曲面に形成されている。ここでは、8個の凸部114が均等に配置されている。ホルダ110が回転し、その遠心力からシリコンウェハ101が8個の凸部114に取り囲まれた領域内をシリコンウェハ面と平行な方向、すなわち、実質的に水平な方向に移動したとしてもシリコンウェハ101の側面の一部が8個の凸部114のいくつかに接触するだけなので、第1の凸部114を設けずにホルダ110の側面の広い領域で接触する場合に比べ、接触面積を小さくすることができる。さらに、ここでは、第1の凸部114の先端がR状の曲面に形成されているため、シリコンウェハ101の側面と接触する場合でも線接触或いは点接触にすることができる。その結果、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜と第1の凸部114の先端部分に堆積した膜とが接触しても、さらに接触領域を小さくすることができるため、シリコンウェハ101のホルダ110への貼り付きをさらに低減することができる。ここでは、8個の凸部114が均等に配置されているが、これに限るものではなく、3個以上であれば構わない点は、凸部112の数の説明と同様なので説明を省略する。
図12は、シリコンウェハ外周部と凸部とを示す断面図である。
図12に示すように、シリコンウェハ101の側面先端と第1の凸部114の先端とが同じ高さになるように凸部114を形成することが望ましい。例えば、図12における寸法Xは、シリコンウェハ101の厚さの1/2が望ましい。具体的には、例えば、直径200mmのシリコンウェハの場合、厚さtが0.725mmなので、X=0.3625mmが望ましい。しかし、これに限るものではなく、X≒0.3625mmでも構わない。また、寸法Xは、シリコンウェハ101の厚さと同等、或いは若干大きな値とすることが望ましい。具体的には、例えば、直径200mmのシリコンウェハの場合、厚さtが0.725mmなので、X=0.725〜1.5mmが望ましい。また、寸法Rは、シリコンウェハ101の厚さの1/2と同等、或いは若干大きな値とすることが望ましい。具体的には、例えば、直径200mmのシリコンウェハの場合、厚さtが0.725mmなので、R=3625〜0.75mmが望ましい。
図13は、ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。
図14は、図13に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。
ホルダ110に形成された凸部115は、シリコンウェハ101の裏面が接触する面と接続する側面からホルダ110中心に向かって延びており、その先端は、球状の曲面に形成されている。ここでは、8個の凸部115が均等に配置されている。ホルダ110が回転し、その遠心力からシリコンウェハ101が8個の凸部115に取り囲まれた領域内をシリコンウェハ面と平行な方向、すなわち、実質的に水平な方向に移動したとしてもシリコンウェハ101の側面の一部が8個の第1の凸部115のいくつかに接触するだけなので、第1の凸部115を設けずにホルダ110の側面の広い領域で接触する場合に比べ、接触面積を小さくすることができる。さらに、ここでは、凸部115の先端が球状の曲面に形成されているため、シリコンウェハ101の側面と接触する場合でも点接触にすることができる。その結果、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜と凸部115の先端部分に堆積した膜とが接触しても、さらに接触領域を小さくすることができるため、シリコンウェハ101のホルダ110への貼り付きをさらに低減することができる。ここでは、8個の凸部115が均等に配置されているが、これに限るものではなく、3個以上であれば構わない点は、凸部112の数の説明と同様なので説明を省略する。
図15は、シリコンウェハ外周部と第1の凸部とを示す断面図である。
図15に示すように、シリコンウェハ101の側面先端と第1の凸部115の先端とが同じ高さになるように凸部115を形成することが望ましい。例えば、図15における寸法Xは、シリコンウェハ101の厚さの1/2が望ましい。具体的には、例えば、直径200mmのシリコンウェハの場合、厚さtが0.725mmなので、X=0.3625mmが望ましい。しかし、これに限るものではなく、X≒0.3625mmでも構わない。また、寸法Xは、シリコンウェハ101の厚さと同等、或いは若干大きな値とすることが望ましい。具体的には、例えば、直径200mmのシリコンウェハの場合、厚さtが0.725mmなので、X=0.725〜1.5mmが望ましい。また、寸法Rは、シリコンウェハ101の厚さの1/2と同等、或いは若干大きな値とすることが望ましい。具体的には、例えば、直径200mmのシリコンウェハの場合、厚さtが0.725mmなので、R=0.3625〜0.75mmが望ましい。
図16は、ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。
図17は、図16に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。
ホルダ110に形成された第1の凸部116は、シリコンウェハ101の裏面が接触する面に球を溶着することで形成される。よって、シリコンウェハ101側面に向かうその先端は、球状の曲面に形成されている。ここでは、8個の凸部116が均等に配置されている。ホルダ110が回転し、その遠心力からシリコンウェハ101が8個の凸部116に取り囲まれた領域内をシリコンウェハ面と平行な方向、すなわち、実質的に水平な方向に移動したとしてもシリコンウェハ101の側面の一部が8個の凸部116のいくつかに接触するだけなので、第1の凸部116を設けずにホルダ110の側面の広い領域で接触する場合に比べ、接触面積を小さくすることができる。さらに、ここでは、凸部116の先端が球状の曲面に形成されているため、シリコンウェハ101の側面と接触する場合でも点接触にすることができる。その結果、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜と凸部116の先端部分に堆積した膜とが接触しても、さらに接触領域を小さくすることができるため、シリコンウェハ101のホルダ110への貼り付きをさらに低減することができる。ここでは、8個の凸部116が均等に配置されているが、これに限るものではなく、3個以上であれば構わない点は、凸部112の数の説明と同様なので説明を省略する。
図18は、シリコンウェハ外周部と凸部とを示す断面図である。
図18に示すように、シリコンウェハ101の側面先端と第1の凸部116の先端とが同じ高さになるように凸部116を形成することが望ましい。例えば、図18における寸法Φは、シリコンウェハ101の厚さより埋め込む分だけ若干大きな値とすることが望ましい。具体的には、例えば、直径200mmのシリコンウェハの場合、厚さtが0.725mmなので、Φ=1〜1.5mmが望ましい。また、寸法Xは、球体の凸部116の位置決めができる程度に掘り込んでいればよい。具体的には、X=0.1375〜0.6375mmが望ましい。
図19は、第1の凸部を形成していないホルダを用いた場合の成膜後の状態を説明するための図である。
図20は、本実施の形態における第1の凸部を形成したホルダを用いた場合の成膜後の状態を説明するための図である。
図19に示すように、第1の凸部を形成していないホルダを用いた場合、シリコンウェハの側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜402とホルダのザグリ穴の側面に堆積したデポ膜404とが接触し、くっ付いて(接着して)しまい、シリコンウェハがホルダに貼り付いてしまう。これに対し、図20(a)に示すように、本実施の形態における凸部を形成したホルダを用いた場合、凸部以外の位置では、シリコンウェハの側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜402とホルダの底面および側面に堆積したデポ膜404とを接触させないようにすることができる。ここで、図20(b)に示すように、シリコンウェハの中心方向に向かって延びる凸部の中心方向に向かう長さLは、原料ガスによりシリコンウェハ表面に成膜される膜の膜厚の2倍以上の寸法に形成されるようにすることが望ましい。凸部以外の位置において、シリコンウェハの側面から成長してくる膜と前記凸部以外部分のシリコンウェハ側に成長してくる膜との膜厚は同程度となる。よって、前記凸部の中心方向に向かう長さLが成膜される膜の膜厚の2倍以上の寸法に形成されることにより、前記凸部以外の位置において、シリコンウェハの側面から成長してきたシリコンエピタキシャル膜402と前記凸部以外の側面部分からシリコンウェハ側に成長してきたデポ膜404との接触を回避することができる。例えば、シリコンエピタキシャル膜を120μm成膜する場合、寸法Lを240μm以上、すなわち、0.24mm以上とすることが望ましい。
図21は、各ホルダ形状におけるシリコンエピタキシャル膜の膜厚とホルダへの貼り付き具合との関係の一例を示す図である。
ここでは、シリコン源として、トリクロルシラン(SiHCl)を水素(H)で25%に希釈したガスを34Pa・m/s(20SLM)、キャリアガスとして、Hを85Pa・m/s(50SLM)をシャワーヘッド130から供給した。すなわち、ガス全体でのSiHCl濃度を7.2%とした。そして、インヒータ160を1100℃、アウトヒータ150を1098℃に設定した。また、シリコンウェハの回転数は、500min−1(500rpm)とした。チャンバ内圧力は、9.3×10Pa(700Torr)とした。
図21に示すように、本実施の形態における第1の凸部を設けずに、凸部を形成していないホルダを用いた場合(単なるザグリ穴の場合)、シリコンエピタキシャル膜を28μm成膜した場合にはシリコンウェハがホルダに貼り付かなかったが、40μm成膜した場合にはシリコンウェハとホルダとの間に軽微な貼り付きが起こった。一方、本実施の形態における凸部の先端を平面にした凸部(シリコンウェハとの接触幅3mm)を設けた場合、シリコンエピタキシャル膜を63μm成膜した場合にはシリコンウェハがホルダに貼り付かなかったが、100μm成膜した場合にはシリコンウェハとホルダとの間に軽微な貼り付きが起こった。さらに、本実施の形態における凸部の先端をR状或いは球状にした凸部(シリコンウェハとは点接触)を設けた場合(点接触1)、シリコンエピタキシャル膜を70μm成膜した場合にはシリコンウェハがホルダに貼り付かなかったが、90μm成膜した場合にはシリコンウェハとホルダとの間に軽微な貼り付きが起こった。
以上のように、本実施の形態における第1の凸部を設けることにより凸部を設けない場合に比べ、許容できる膜厚を厚くすることができる。さらに、凸部を設ける場合でも面接触より点接触にすることにより、許容できる膜厚をより厚くすることができる。
さらに、プロセス条件を変更する、言い換えれば、シリコン源となるトリクロルシラン(SiHCl)の濃度を下げ、シリコンウェハの温度を上げることで、許容できる膜厚をさらに厚くすることができる。具体的には、Hを85Pa・m/s(50SLM)増量し、ガス全体でのSiHCl濃度を7.2%から4.2%に下げた。そして、インヒータ160を1200℃、アウトヒータ150を1126℃に上げた。かかるプロセス条件を変更し、本実施の形態における凸部の先端をR状或いは球状にした凸部(シリコンウェハとは点接触)を設けた場合(点接触2)、シリコンエピタキシャル膜を120μm成膜した場合でもシリコンウェハがホルダに貼り付かなかった。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1の凸部を設けて、前記基板の側面部分に成長した膜とホルダ側に堆積した膜との接触領域を小さくしたが、実施の形態2では、効果は劣るが、従来よりは接触領域を小さくしたホルダの形状について説明する。
図22は、実施の形態2におけるホルダにシリコンウェハが支持された状態の一例を示す上面図である。
図23は、図22に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。
ホルダ110には、シリコンウェハ101の径より大きいザグリ穴が形成され、かかるザグリ穴に断面が円形に形成されたリング118を配置する。言い換えれば、ホルダ110は、シリコンウェハ101に対しシリコンウェハ101面と同方向の移動、すなわち、実質的に水平な方向を拘束する面がシリコンウェハ101側に向かって凸のR状に形成されたリング118を備えている。
そして、リング118の内側に、シリコンウェハ101を配置する。ホルダ110とリング118は溶着してもよい。かかる構成により、シリコンウェハ101側面に向かうその先端は、球状の曲面に形成されている。よって、ホルダ110が回転し、その遠心力からシリコンウェハ101がシリコンウェハ面と平行な方向に移動してある方向に寄ってしまう場合でも、シリコンウェハ101の側面の一部がリング118の先端部分に線接触で接触させることができる。よって、上述した凸部やリング118を設けずにホルダ110の側面の広い領域で接触する場合に比べ、接触面積を小さくすることができる。その結果、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜とリング118の先端部分に堆積した膜とが接触しても、接触領域が小さいため、シリコンウェハ101のホルダ110への貼り付きを従来にくらべ低減することができる。
図26は、ホルダ(支持台)110にシリコンウェハ101が支持された状態の一例を示す上面図で、第1の凸部112、第2の凸部121が個々に複数設けて一例を示したものである。この例では、第1の凸部が8個、第2の凸部が4個設けて例を示してある。できれば、第1の凸部が8個であれば、第2の凸部も8個の方が望ましく、3個から10個位あれば、充分である。
図27は、第2の凸部121の一部を拡大して示した斜視図である。本実施形態の場合の第2の凸部121は、厚さ0.1mm、幅1mmの場合であるが、その大きさは、成長するシリコンエピタキシャル膜にも依存し、また、シリコンウェハ101の大きさにも依存する。
さらに、第2の凸部の頂部は、球状でも、細かい凹凸であっても良いが、シリコンウェハ101との接触面積が少ない方が望ましい。
このように第2の凸部を設けることにより、基板の裏面における支持台と貼り付きも殆どなくなり、例えばIGBTの絶縁分離用のトレンチ(溝)を埋め込む30μm程度のエピタキシャル成長が可能で、また、IGBTのn−ベースの厚さである50μm以上のエピタキシャル成長も可能となった。また、パワーMOSにおいて、高耐圧化を図るために、トレンチ(溝)に、30μm以上のp型の半導体層を埋め込む時のも使用可能である。
具体的には、ホルダ110に形成された凸部112は、シリコンウェハ101の裏面が接触する面(第2の凸部)と接続する側面からホルダ110中心に向かって延びており、その先端は、平面に形成されている。ここでは、8個の凸部112が均等に配置されている。ホルダ110が回転し、その遠心力からシリコンウェハ101が8個の凸部112に取り囲まれた領域内をシリコンウェハ面と平行な方向、すなわち、実質的に水平な方向に移動したとしてもシリコンウェハ101の側面の一部が8個の凸部112のいくつかに接触するだけなので、凸部112を設けずにホルダ110の側面の広い領域で接触する場合に比べ、接触面積を小さくすることができる。
その結果、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜と凸部112の先端部分に堆積した膜とが接触しても接触領域が小さいため、シリコンウェハ101のホルダ110への貼り付きを低減することができる。
ここでは、8個の凸部112が均等に配置されているが、これに限るものではなく、3個以上であれば構わない。凸部112の数が多いほど、シリコンウェハ101のセンターリング精度を向上させることができる。逆に、凸部112の数が少ないほど、シリコンウェハ101の側面部分に成長したシリコンエピタキシャル膜と凸部112の先端部分に堆積した膜との接触領域を小さくすることができる。
さらに、シリコンウェハ101と接触する面に複数(本実施形態では4個)の第2の凸部121が設けられ、その第2の凸部121の頂面でシリコンウェハ101が支持されている。
このように第1の凸部の他、第2の凸部を設けることにより、シリコンウェハ101の裏面における支持台と貼り付きも殆どなくなり、n−ベースの厚さである60μm以上のエピタキシャル成長も可能となった。
なお、当然ながら、IGBTに限らず、パワー半導体で、高耐圧を必要とする、パワーMOSの他、電車などのスイッチング素子として使用される、GTO(ゲートターンオフサイリスタ)や一般的なサイリスタ(SCR)の厚いベースのエピタキシャル層形成に適用可能である。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、気相成長装置の一例として、エピタキシャル成長装置について説明したが、これに限るものではなく、試料面に所定の膜を気相成長させるための装置であれば構わない。例えば、ポリシリコン膜を成長させる装置であっても構わない。また、上述した各実施の形態では、複数の第1の凸部がシリコンウェハ101を取り囲むように円周方向に対して均等に配置されているが、均等でなくても構わない。シリコンウェハ101が実質的に水平な方向に移動したときに、どの移動位置でもシリコンウェハ101の側面がホルダ110の側面に当たらずに複数の凸部のいくつかで拘束されればよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、エピタキシャル成長装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての気相成長装置、及び支持部材の形状は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置の構成を示す概念図である。 エピタキシャル成長装置システムの外観の一例を示す図である。 エピタキシャル成長装置システムのユニット構成の一例を示す図である。 ホルダにシリコンウェハが支持された状態の一例を示す上面図である。 図4に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。 ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。 図6に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。 ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。 図8に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。 ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。 図10に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。 シリコンウェハ外周部と凸部とを示す断面図である。 ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。 図13に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。 シリコンウェハ外周部と凸部とを示す断面図である。 ホルダにシリコンウェハが支持された状態の他の一例を示す上面図である。 図16に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。 シリコンウェハ外周部と凸部とを示す断面図である。 凸部を形成していないホルダを用いた場合の成膜後の状態を説明するための図である。 本実施の形態における凸部を形成したホルダを用いた場合の成膜後の状態を説明するための図である。 各ホルダ形状におけるシリコンエピタキシャル膜の膜厚とホルダへの貼り付き具合との関係の一例を示す図である。 実施の形態2におけるホルダにシリコンウェハが支持された状態の一例を示す上面図である。 図22に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。 ホルダにシリコンウェハが支持された状態の一例を示す上面図である。 図24に示すホルダにシリコンウェハが支持された状態の断面を示す断面図である。 ホルダ(支持台)にシリコンウェハが支持された状態の他の例を示す上面図である。 図26の第2の凸部を拡大して示した斜視図である。
符号の説明
100 エピタキシャル成長装置
101,200 シリコンウェハ
110,210 ホルダ
112,113,114,115,116,117 第1の凸部
118 リング
120 チャンバ
121 第2の凸部
122,124 流路
130 シャワーヘッド
140 真空ポンプ
142 圧力制御弁
150 アウトヒータ
160 インヒータ
170 回転部材
300 エピタキシャル成長装置システム
310,312 カセットステージ
320 L/Lチャンバ
330 トランスファーチャンバ
332,350 搬送ロボット
402 シリコンエピタキシャル膜
404 デポ膜

Claims (2)

  1. チャンバ内には支持台上に載置された基板が収容され、前記チャンバには成膜するためのガスを供給する第1の流路及びガスを排気する第2の流路が接続された気相成長装置において、
    前記支持台は、前記基板の中心を軸に回転し、前記支持台には、
    所定の内径の貫通する開口部が形成され、前記基板の裏面のうち前記開口部に重ならない外周部分と接触して支持する、前記支持台の上面側から所定の深さに掘り込まれた前記支持台の底面と、
    前記基板の裏面が接触する前記底面と接続する側面から前記基板の中心方向に向かって延び、先端部分が前記基板の中心方向に向かって凸のR状或いは球状に形成され、前記基板の中心を軸に回転した際に前記基板にかかる遠心力によって生じる前記基板に対し基板面と同方向の実質的に水平な方向の移動を拘束する、前記基板を取り囲むように配置された、複数の第1の凸部と、
    が設けられたことを特徴とする気相成長装置。
  2. 前記第1の凸部は、前記第1の凸部の中心方向に向かう長さが前記所定のガスにより前記基板表面に成膜される膜の膜厚の2倍以上の寸法に形成されることを特徴とする請求項1記載の気相成長装置。
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