JP2009135160A - 気相成長装置及び気相成長方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】対流により残留する反応ガスが気相成長膜に到達することを抑制する気相成長装置を提供することを目的とする。
【構成】本発明の一態様のエピタキシャル成長装置100は、基板を支持するホルダ110と、基板の加工面に直交する方向から基板に向けて気相成長膜を成膜するための原料ガスを供給するシャワーヘッド130と、シャワーヘッド130と基板の間の空間に、基板の加工面と平行な方向から所定のガスを供給するインジェクトノズル132と、空間を通過した所定のガスを排気する排気口136と、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、成膜された気相成長膜を保護することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、気相成長装置及び気相成長方法に係り、例えば、基板にエピタキシャル成長させる装置およびその方法に関する。
超高速バイポーラ、超高速のCMOS等の半導体デバイスの製造において、不純物濃度や膜厚の制御された単結晶のエピタキシャル成長技術は、デバイスの性能を向上させる上で不可欠のものとなっている。
シリコンウェハ等の半導体基板に単結晶薄膜を気相成長させるエピタキシャル成長には、一般に常圧化学気相成長法が用いられており、場合によっては減圧化学気相成長(LP−CVD)法が用いられている。反応容器となるチャンバ内にシリコンウェハ等の半導体基板を配置し、反応容器内を常圧(0.1MPa(760Torr))雰囲気或いは所定の真空度の真空雰囲気に保持した状態で前記半導体基板を加熱し回転させながらシリコン源とボロン化合物、ヒ素化合物、或いはリン化合物等のドーパントとを含む原料ガスを供給する。そして、加熱された半導体基板の表面でシリコン源のガスの熱分解或いは水素還元反応を行なって、ボロン(B)、リン(P)、或いはヒ素(As)がドープされたシリコンエピタキシャル膜を成長させることにより製造する(例えば、特許文献1参照)。
また、エピタキシャル成長技術は、パワー半導体の製造、例えば、IGBT(インシュレートゲートバイポーラトランジスタ)の製造にも用いられる。IGBT等のパワー半導体では、例えば、数10μm以上の膜厚のシリコンエピタキシャル膜が必要となる。
従来のシリコンエピタキシャル成長装置では、以下のような問題を抱えていた。
図6は、従来のシリコンエピタキシャル成長装置の問題点を説明するための概念図である。
シリコンエピタキシャル成長装置200では、例えば、トリクロルシラン(SiHCl)ガスといったシリコン源となる原料ガスがチャンバ220内のシャワーヘッド230から高速回転するシリコンウェハ201に向かって供給される。そして、シリコンウェハ201上でシリコンエピタキシャル膜が成膜されることになる。ここで、成膜反応によって塩酸(HCl)ガスが発生する。そして、成膜に寄与しなかった原料ガスや反応後のHClガスは、チャンバ220内から排気されることになる。しかしながら、排気されているはずのHClガスの一部が対流によりチャンバ220内に残留してしまう。このHClガスは、シリコン(Si)をエッチングする作用があるため、対流するHClガスが成膜されたシリコンウェハ201上のシリコンエピタキシャル膜に到達するとせっかく成長させたシリコンエピタキシャル膜がエッチングされてしまう。そのため、成膜後や複数段に分けて成膜を行なう場合の層間にHClガスがシリコンウェハ201上のシリコンエピタキシャル膜に到達することを防止することが求められている。
さらに、成膜後や層間にパージガスを供給しても残留するHClガスを完全にチャンバ220内から排気することが困難となっている。そのため、次の成膜処理において残留するHClガスがシリコンウェハ201に到達することによりSi成長速度を低下させてしまう。そのため、HClガスをできる限りチャンバ内から排気することが求められている。
特開平9−194296号公報
上述したように、HClガスがシリコンウェハ上のシリコンエピタキシャル膜に到達することを防止することが求められている。さらには、HClガスをできる限りチャンバ内から排気することが求められている。しかし、従来の技術では、十分な成長速度の向上が果たせなかった。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、対流により残留する反応ガスが気相成長膜に到達することを抑制する気相成長装置および方法を提供することを目的とする。さらには、反応ガスをできる限りチャンバ内から排気する気相成長装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の気相成長装置は、
基板を支持する支持部材と、
基板の加工面に直交する方向から基板に向けて気相成長膜を成膜するための原料ガスを供給する第1の供給部と、
第1の供給部と基板の間の空間に、基板の加工面と平行な方向から所定のガスを供給する第2の供給部と、
空間を通過した所定のガスを排気する排気口と、
を備えたことを特徴とする。
基板の加工面と平行な方向から所定のガスを供給することで、基板の加工面上に所定のガスによるバリアを形成することができる。そのため、バリアより上部の残留ガスが基板側へと侵入することをブロックすることができる。また、バリアより上部の残留ガスを所定のガスと共に排気することができる。そのため、徐々に残留ガスを置換することができる。
第2の供給部は、排気口に向けて層流になるように所定のガスを供給すると好適である。
また、第2の供給部は、基板のサイズ以上の幅の流れで所定のガスを供給するとなお好適である。
また、所定のガスとして、気相成長膜と反応しないガスを用いると好適である。
本発明の一態様の気相成長方法は、
基板の加工面に直交する方向から基板に向けて気相成長膜を成膜するための原料ガスを供給する工程と、
原料ガスの供給後、基板の加工面と平行な方向から所定のガスを供給する工程と、
を備えたことを特徴とする。
すなわち、成膜後或いは層間パージの際に、基板上に所定のガスによるバリアを形成する。そして、成膜された気相成長膜を保護しながら徐々に残留ガスを置換する。
本発明によれば、残留ガスが気相成長膜に到達することを抑制することができる。よって、成膜された気相成長膜を保護することができる。さらに、反応ガスを徐々に排気することができる。よって、次の気相成長処理時での気相成長膜の成長速度を向上させることができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置の構成を示す概念図である。
図1において、気相成長装置の一例となるエピタキシャル成長装置100は、支持台の一例となるホルダ(サセプタとも言う。)110、チャンバ120、シャワーヘッド130、インジェクトノズル132、排気口136、真空ポンプ140、圧力制御弁142、アウトヒータ150、インヒータ160、回転部材170を備えている。ホルダ110、シャワーヘッド130、インジェクトノズル132、排気口136、アウトヒータ150、インヒータ160、及び回転部材170は、チャンバ120内に配置される。チャンバ120には、ガスを供給する流路122とガスを排気する排気口126と、配管134,138が接続されている。そして、流路122となる配管は、シャワーヘッド130に接続されている。排気口126は、流路124に接続されている。また、配管134は、インジェクトノズル132に接続されている。配管138は、排気口136に接続されている。回転部材170は、チャンバ120内から図示していない回転機構へとチャンバ120外に延びている。そして、流路124内には、圧力制御弁142が配置され、流路124は、真空ポンプ140に接続されている。図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成について説明している。ただし、縮尺等は、実物とは一致させていない(以下、各図面において同様である)。
ホルダ110は、所定の内径の貫通する開口部114が形成される。そして、上面側から垂直或いは所定の角度で所定の深さまで掘り込まれた開口部116の低面でシリコンウェハ101の裏面と接触してシリコンウェハ101を支持する。また、ホルダ110は、外周が円形に形成されている。そして、ホルダ110は、図示していない回転機構によりシリコンウェハ101面と直交するシリコンウェハ101面の中心線を軸に回転させられる回転部材170上に配置される。そして、ホルダ110は、回転部材170と共に回転することで、シリコンウェハ101を回転させることができる。
ホルダ110及びシリコンウェハ101の裏面側には、インヒータ160とアウトヒータ150が配置されている。インヒータ160とアウトヒータ150は、シリコンウェハ101の裏面からある距離離れた位置に配置される。アウトヒータ150によりシリコンウェハ101の外周部とホルダ110とを加熱することができる。そして、インヒータ160は、アウトヒータ150の下部に配置され、インヒータ160によりシリコンウェハ101の外周部以外を裏面側から加熱することができる。インヒータ160とは別に、ホルダ110へと熱が逃げやすいシリコンウェハ101の外周部の加熱にアウトヒータ150を設けている。このように、2重ヒータとすることで、シリコンウェハ101の面内均一性を向上させることができる。例えば、シリコンウェハ101の温度を1100℃程度にすると好適である。
インジェクトノズル132は、ホルダ110の外周側であってシリコンウェハ101の加工面となる上面から所定の高さ位置に配置される。例えば、20〜30mm上方に配置される。そして、インジェクトノズル132は、後述するタイミングでシリコンウェハ101の上面と平行な方向からシリコンウェハ101の加工面上の空間を通過するように水素(H)ガス(所定のガス)を供給する。インジェクトノズル132は、第2の供給部の一例となる。そして、排気口136は、ホルダ110の外周側であって、間にシリコンウェハ101の加工面上の空間を挟んでインジェクトノズル132と対向する位置に配置される。排気口136は、インジェクトノズル132から供給されるHガスを排気する。
図2は、実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置システムの外観の一例を示す図である。
図2に示すように、エピタキシャル成長装置システム300は、筺体により全体が囲まれている。
図3は、実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置システムのユニット構成の一例を示す図である。
エピタキシャル成長装置システム300内では、カセットが、カセットステージ(C/S)310或いはカセットステージ(C/S)312に配置される。そして、カセットにセットされたシリコンウェハ101が、搬送ロボット350によりロードロック(L/L)チャンバ320内に搬送される。そして、トランスファーチャンバ330内に配置された搬送ロボット332によりL/Lチャンバ320からシリコンウェハ101がトランスファーチャンバ330内に搬出される。そして、搬出されたシリコンウェハ101がエピタキシャル成長装置100のチャンバ120内に搬送される。そして、エピタキシャル成長法によりシリコンウェハ101表面にシリコンエピタキシャル膜が成膜される。シリコンエピタキシャル膜が成膜されたシリコンウェハ101は、再度、搬送ロボット332によりエピタキシャル成長装置100からトランスファーチャンバ330内に搬出される。そして、搬出されたシリコンウェハ101は、L/Lチャンバ320に搬送される。その後、搬送ロボット350によりL/Lチャンバ320からカセットステージ(C/S)310或いはカセットステージ(C/S)312に配置されたカセットに戻される。図3に示すエピタキシャル成長装置システム300では、エピタキシャル成長装置100のチャンバ120とL/Lチャンバ320とが2台ずつ搭載されている。これにより、スループットを向上させることができる。
図4は、実施の形態1における気相成長方法のフローチャート図の一例である。
図4において、実施の形態1における気相成長方法は、前処理工程と、成膜(1)工程と、層間パージ工程と、成膜(2)工程と、後処理工程といった各工程を実施する。
まず、前処理工程として、反応容器となるチャンバ120内を常圧或いは真空ポンプ140により所定の真空度の真空雰囲気に保持する。この状態で、シリコンウェハ101をアウトヒータ150とインヒータ160とで加熱する。そして、ホルダ110の回転によりシリコンウェハ101を所定の回転数で回転させる。チャンバ120内の圧力は、例えば、圧力制御弁142を用いて常圧或いは所定の真空度の真空雰囲気に調整すればよい。或いは常圧で用いる場合には、真空ポンプ140若しくは圧力制御弁142がない構成でも構わない。さらに、ホルダ110や回転部材170の圧力を内外同一(シリコンウェハ101の表面側雰囲気の圧力と裏面側雰囲気の圧力とを同じ)にすると好適である。これにより、原料ガスが回転部材170の内側、若しくは回転機構内部へと廻り込むことを防止することができる。同様に、図示していない回転機構側のパージガス等が、チャンバ内(シリコンウェハ101の表面側雰囲気)に漏れることを防止することができる。
そして、成膜(1)工程として、シリコンウェハ101の加工面にシリコンエピタキシャル膜を成長させる。具体的には、以下のように動作させる。シリコンウェハ101を回転させながら、シャワーヘッド130からシリコン源等が混合された原料ガスをチャンバ120内に供給する。シャワーヘッド130は、シリコンウェハ101の加工面に直交する方向、図1では上方に配置される。そして、シャワーヘッド130は、シリコンウェハ101の加工面に直交する方向からシリコンウェハ101に向けて気相成長膜を成膜するための原料ガスを供給する。シャワーヘッド130は、第1の供給部の一例となる。シャワーヘッド130では、チャンバ120外から流路122となる配管を通って供給された原料ガスをシャワーヘッド130内部のバッファを介して、複数の貫通孔から排出するようにしている。そのため均一に原料ガスをシリコンウェハ101上に供給することができる。
原料ガスとして、例えば、シリコン源となるトリクロルシラン(SiHCl)ガスとキャリアガスとなるHガスの混合ガスを用いることができる。その他に、ホスフィン(リン化水素:PH)或いはジボラン(水素化ホウ素:B)といったドーパントガスを混合しても好適である。また、シリコン源として、SiHClガスの他、ジクロルシラン(SiHCl)ガスを用いても好適である。或いは、SiHClガスとSiHClガスとの混合ガスを用いても構わない。
そして、加熱された原料ガスがシリコンウェハ101上に到達することになる。常温の原料ガスがシリコンウェハ101上に到達するとアウトヒータ150及びインヒータ160で加熱されたシリコンウェハ101の熱で熱分解或いは水素還元を行なう。これにより、シリコンウェハ101の加工面(上面)でシリコンエピタキシャル膜が成長する。その際、以下の式(1)で示すように塩酸(HCl)ガスが反応副生成物として発生することになる。
(1)SiHCl+H→Si+3HCl
そして、シリコンエピタキシャル膜の成膜処理後のガスは、排気口126を通ってチャンバ120内から排気される。そして、排気口126から流路124を通って真空ポンプ140により排気される。ここでは、真空ポンプ140により排気しているが、これに限るものではない。チャンバ120内を排気できるものならよい。例えば、常圧或いは常圧に近い真空雰囲気でよければ、ブロア等で排気してもよい。
そして、層間パージ工程として、シリコンエピタキシャル膜の膜厚が所望する膜厚になった時点で、原料ガスの供給を停止し、キャリアガスとなるHガスをパージして、チャンバ120内を置換する。しかしながら、上述したように、HClガスの一部が対流によりチャンバ120内に残留している。さらに、このHガスをパージしただけでは、残留するHClガスを排気しきれない。そのため、このままでは、チャンバ120内に残留するHClガスがシリコンウェハ101上に到達してしまい、せっかく成膜したシリコンエピタキシャル膜をエッチングしてしまうことになる。そこで、実施の形態1では、この層間パージ工程において、バリアパージ処理として、インジェクトノズル132からHガスを供給する。
図5は、実施の形態1におけるチャンバ内のシャワーヘッドとシリコンウェハの間の高さ位置から下方を見た場合の概念図である。
インジェクトノズル132は、原料ガスの供給後、バリアパージ処理として、シリコンウェハ101の上面と平行な方向からシリコンウェハ101の加工面上の空間を通過するようにHガスを供給する。インジェクトノズル132の供給口の幅は、シリコンウェハ101のサイズ以上となるように形成することが望ましい。そうすることで、シリコンウェハ101のサイズ以上の幅の流れでHガスを供給することができる。そして、排気口136の幅も、インジェクトノズル132の供給口の幅と同様、シリコンウェハ101のサイズ以上となるように形成することが望ましい。そうすることで、インジェクトノズル132から供給されたシリコンウェハ101の直径以上の幅で流れるHガスを略すべて受けて、排気することができる。そして、インジェクトノズル132は、排気口136に向けて層流になるようにHガスを供給すると好適である。このようなHガスの流れによって、シリコンウェハ101の加工面上にHガスのバリアを形成することができる。そのため、バリアより上部のHClガスがシリコンウェハ101側へと侵入することをブロックすることができる。また、バリアより上部のHClガスをHガスと共に排気口136に排気することができる。そのため、徐々にHClガスを置換することができる。インジェクトノズル132から供給するガスは、Hガスのように、気相成長膜となるシリコンエピタキシャル膜と反応しないガスを用いる。また、バリアパージ処理でのHガスの流速は、層間パージでのHガスの流速より速い方が好適である。速くすることでバリア性を向上させることができる。
ここで、排気口126は、図5に示すように、バリアパージの流れとは外れた位置に形成されている。ここで、2箇所の排気口126a,126bが形成されている。そして、層間パージのHガスは、これらの排気口126a,126bから排気される。
以上のように、層間パージで徐々にHClガスを置換すると共に、このバリアパージ処置で徐々にHClガスを置換することで、チャンバ120内のHClガスを排気することができる。
次に、成膜(2)工程として、シリコンウェハ101の加工面にさらにシリコンエピタキシャル膜を成長させる。ここでは、ドーパントガスの濃度等を変更して第2のシリコンエピタキシャル膜を成膜する。ドーパントガスの濃度等を変更することで、抵抗値の異なる膜を形成することができる。その他の動作等は、成膜(1)工程と同様で構わない。なお、この工程では、層間パージ工程でHClガスが従来に比べて置換されているのでシリコンエピタキシャル膜の成長速度を向上させることができる。
そして、後処理工程として、所望するシリコンエピタキシャル膜が形成された後、層間パージ工程と同様、原料ガスの供給を停止し、キャリアガスとなるHガスをパージして、チャンバ120内を置換する。その際にも、層間パージ工程と同様、バリアパージ処理として、インジェクトノズル132からHガスを供給する。その動作は、層間パージ工程と同様で構わない。
以上のように、成膜後或いは層間パージの際に、シリコンウェハ101上にHガスによるバリアを形成する。そして、成膜されたシリコンエピタキシャル膜を保護しながら徐々に残留ガスを置換する。
本実施の形態によれば、HClガスがシリコンエピタキシャル膜に到達することを抑制することができる。よって、成膜されたシリコンエピタキシャル膜を保護することができる。さらに、HClガスを徐々に排気することができる。よって、次の気相成長処理時でのシリコンエピタキシャル膜の成長速度を向上させることができる。
以上のように構成することで、シリコン(Si)の成長速度を高めることができる。その結果、例えば、n−ベースの厚さである60μm以上のエピタキシャル成長に用いると好適である。
なお、当然ながら、IGBTに限らず、パワー半導体で、高耐圧を必要とする、パワーMOSの他、電車などのスイッチング素子として使用される、GTO(ゲートターンオフサイリスタ)や一般的なサイリスタ(SCR)の厚いベースのエピタキシャル層形成に適用可能である。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、気相成長装置の一例として、エピタキシャル成長装置について説明したが、これに限るものではなく、試料面に所定の膜を気相成長させるための装置であり、気相成長膜に悪影響を与えるガスが対流する場合であれば構わない。例えば、ポリシリコン膜を成長させる装置であっても構わない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、エピタキシャル成長装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての気相成長装置、及び支持部材の形状は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1におけるエピタキシャル成長装置の構成を示す概念図である。 エピタキシャル成長装置システムの外観の一例を示す図である。 エピタキシャル成長装置システムのユニット構成の一例を示す図である。 実施の形態1における気相成長方法のフローチャート図の一例である。 実施の形態1におけるチャンバ内のシャワーヘッドとシリコンウェハの間の高さ位置から下方を見た場合の概念図である。 従来のシリコンエピタキシャル成長装置の問題点を説明するための概念図である。
符号の説明
100,200 エピタキシャル成長装置
101,201 シリコンウェハ
110 ホルダ
114,116 開口部
120,220 チャンバ
122,124 流路
126,136 排気口
130,230 シャワーヘッド
132 インジェクトノズル
134,138 配管
140 真空ポンプ
142 圧力制御弁
150 アウトヒータ
160 インヒータ
170 回転部材
300 エピタキシャル成長装置システム
310,312 カセットステージ
320 L/Lチャンバ
330 トランスファーチャンバ
332,350 搬送ロボット

Claims (5)

  1. 基板を支持する支持部材と、
    前記基板の加工面に直交する方向から前記基板に向けて気相成長膜を成膜するための原料ガスを供給する第1の供給部と、
    前記第1の供給部と前記基板の間の空間に、前記基板の加工面と平行な方向から所定のガスを供給する第2の供給部と、
    前記空間を通過した前記所定のガスを排気する排気口と、
    を備えたことを特徴とする気相成長装置。
  2. 前記第2の供給部は、前記排気口に向けて層流になるように前記所定のガスを供給することを特徴とする請求項1記載の気相成長装置。
  3. 前記第2の供給部は、前記基板のサイズ以上の幅の流れで前記所定のガスを供給することを特徴とする請求項1又は2記載の気相成長装置。
  4. 前記所定のガスとして、前記気相成長膜と反応しないガスを用いることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の気相成長装置。
  5. 前記基板の加工面に直交する方向から前記基板に向けて気相成長膜を成膜するための原料ガスを供給する工程と、
    前記原料ガスの供給後、前記基板の加工面と平行な方向から所定のガスを供給する工程と、
    を備えたことを特徴とする気相成長方法。
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