JP5263266B2 - プラズマドーピング方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、不純物導入層、接合、その他の被処理物に関し、特に、半導体装置や太陽電池などに用いられる半導体基板上に電子素子を形成するための接合の形成方法、液晶パネルや太陽電池などに用いられる基板表面に半導体薄膜を形成した基板に電子素子を形成するための接合形成方法における不純物導入を行うためのプラズマドーピング方法及び装置に関する。
例えば、半導体基板に、素子領域を形成するに際しては多数のpn接合が用いられる。また、基板表面に絶縁膜を介してシリコン薄膜を形成したSOI( Silicon On Insulator)基板はDRAMなど種々の半導体装置に広く用いられている。また、基板表面に半導体薄膜を形成したガラス基板は、この半導体薄膜中に薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を含む液晶の駆動回路を集積化することにより液晶パネルの小型化、高速化を企図して注目されている。また、半導体基板または基板表面に半導体薄膜を形成した基板にpn接合を形成したものは、太陽電池として広く用いられている。
このように種々の半導体デバイスを形成するに際し、pn接合が用いられる。このようなpn接合の形成方法としては、従来、n型シリコン基板またはn型シリコン薄膜にイオン注入でボロンなどのp型不純物を導入、あるいは、p型シリコン基板またはp型シリコン薄膜にイオン注入でリンなどのn型不純物を導入した後、ハロゲンランプで電気的に活性化する方法が用いられている。
不純物を固体試料の表面に導入する技術としては、イオン注入法の他に、不純物をイオン化して低エネルギーで固体中に導入するプラズマドーピング法が知られている(例えば、特許文献1参照)。図22は、前記特許文献1に記載された従来の不純物導入方法としてのプラズマドーピング法に用いられるプラズマドーピング装置の概略構成を示している。図22において、真空容器51内に、基材としてのシリコン基板2を載置するための基材載置台としての基板電極1が設けられている。真空容器51の内側に、石英チャンバ52が設けられている。真空容器51内に所望の元素を含むドーピング原料ガス、例えばB26を、ガス供給管53から供給しつつ、真空容器51内の内部を排気ポート54より排気することにより、真空容器51内を所定の圧力に保つことができる。マイクロ波導波管55より、石英チャンバ52の上部を介して、真空容器51内にマイクロ波が放射される。
このマイクロ波と、電磁石56から形成される直流磁場の相互作用により、真空容器51内に有磁場マイクロ波プラズマ(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)57が形成される。基板電極1には、コンデンサ25を介して高周波電源58が接続され、基板電極1の電位が制御できるようになっている。基板電極1は、冷却水入口59から導入され、冷却水出口60から排出される冷却水により、水冷される。また、基板電極1の直流電位は、電圧計61によりモニタリングされる。
このような構成のプラズマドーピング装置において、真空容器51内に導入されたドーピング原料ガス、例えばB26は、マイクロ波導波管55及び電磁石56から成るプラズマ発生手段によってプラズマ化され、プラズマ57中のボロンイオンが高周波電源58によって基板2の表面に導入される。
他に、プラズマドーピング方法としては、ドーピング原料ガスを用いず固体の不純物源を物理的にスパッタリングすることによってドーピング原料を得るもの(例えば、特許文献2、3参照)や、大気圧プラズマを用いるもの(例えば、特許文献4参照)が提案されている。
導入されたボロンイオンなどのイオンを電気的に活性化させる方法としては、ハロゲンランプ光の他、キセノンフラッシュランプ光、全固体レーザー光、エキシマレーザー光を照射する方法などがよく知られており、また、DCプラズマジェットを用いる方法も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。DCプラズマジェットは、シリコン薄膜の結晶化にも利用可能であるものとして提案されている(例えば、特許文献5参照)。
米国特許第4912065号明細書 特開平09−115851号公報 特開2004−47695号公報 特開2005−260139号公報 特開2008−53634号公報
しかしながら、従来のプラズマドーピング方法は、構成が複雑であるという問題があった。
従来例に示した特許文献1に記載のプラズマドーピング方法においては、特殊高圧ガスである危険なドーピング原料ガス、例えばB26を用いる必要があり、ガス漏れ防止・検知などの付帯設備が必要である。また、ドーピング工程において真空設備を用いる必要があり、ドーピング工程とは別に活性化工程(別の設備を用いる)が必要であった。
また、従来例に示した特許文献2及び3に記載のプラズマドーピング方法においては、特殊高圧ガスの使用を回避できるものの、ドーピング工程において真空設備を用いる必要があり、ドーピング工程とは別に活性化工程(別の設備を用いる)が必要であった。
また、従来例に示した特許文献4に記載のプラズマドーピング方法においては、特殊高圧ガスの使用が必要である。また、ドーピング工程において真空設備を用いる必要がないものの、ドーピング工程とは別に活性化工程(別の設備を用いる)が必要であった。
なお、非特許文献1及び特許文献5に記載のDCプラズマジェットは、活性化・結晶化に関するものであり、本件発明とは目的が異なる。
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、構成が簡単なプラズマドーピング方法及び装置、より具体的には、危険なドーピング原料ガスを用いる必要がなく、ドーピング工程において真空設備を用いる必要がなく、さらに、ドーピング工程とは別に活性化工程を設ける必要がない、プラズマドーピング方法及び装置を提供することを目的としている。
本願の第1発明のプラズマドーピング方法は、原子または分子を、水素を含むガスを電離させることによって得られるプラズマの熱による昇華、または、水素を含むガスを電離させることによって得られるプラズマ中の活性種による化学的エッチングによって発生させ、前記プラズマを、表面が半導体である基材に照射することにより、前記原子または分子を前記半導体にドーピングすることを特徴とする。このような構成により、構成が簡単なプラズマドーピング方法が実現できる。
本願の第1発明のプラズマドーピング方法において、好適には、ドーピングするのと同時に、前記半導体を活性化することが望ましい。このような構成により、ドーピング工程とは別に活性化工程を設ける必要がない、プラズマドーピング方法を実現できる。
また、好適には、前記原子または分子が、ボロン、アルミニウム、リン、砒素のいずれか1つを含有するものであり、前記半導体がシリコンであることが望ましい。このような構成により、半導体装置、太陽電池、液晶パネルなどにおいて、pn接合を簡単な構成で実現できる。
また、前記プラズマが発生する空間に、前記原子または分子を含有した粉体を導入してもよい。このような構成により、長期間に渡って安定した処理を行うことができる。
また、好適には、筒状チャンバ内にガスを供給しつつ、前記チャンバに形成されたスリット状の開口部から前記基材に向けてガスを噴出すると共に、コイルに高周波電力を供給することで、前記チャンバ内に前記プラズマを発生させるプラズマドーピング方法であって、前記開口部の長手方向に対して垂直な向きに前記チャンバと前記基材とを相対的に移動しながら前記基材の表面を処理することが望ましい。このような構成により、ドーピング処理の品質向上や高速化を図ることができる。
また、原子または分子を、プラズマの熱による昇華、または、プラズマ中の活性種による化学的エッチングによって発生させ、前記プラズマを、表面が半導体である基材に照射することにより、前記原子または分子を前記半導体にドーピングするプラズマドーピング方法において、前記プラズマが発生する空間を画定する部材の一部が前記原子または分子を含有する材料で構成され、前記部材の一部とは別の一部が前記原子または分子とは別の原子または分子を含有する材料で構成され、前記原子または分子を、前記半導体に対して部分的にドーピングするとともに、前記原子または分子とは別の原子または分子を、前記半導体に対して、前記の部分とは別の部分にドーピングする構成としてもよい。このような構成により、複数の部分に対して、それぞれ異なる物質をドーピングすることができる。
また、好適には、前記プラズマが発生する空間を画定する部材のほぼ全部が、前記原子または分子を含有する材料で構成されていることが望ましい。このような構成により、長期間に渡って安定した処理を行うことができる。
本願の第2発明のプラズマドーピング装置は、スリット状の開口部を備える筒状チャンバと、前記チャンバ内にガスを供給するガス導入口と、前記チャンバ内に高周波電磁界を発生させるコイルと、前記コイルに高周波電力を供給する高周波電源と、前記開口部と対向して配置され、かつ基材を保持する基材載置台と、を有し、原子または分子を、前記基材の表面をなす半導体にドーピングするプラズマドーピング装置であって、前記筒状チャンバの長手方向と前記開口部の長手方向とは平行に配置され、前記開口部の長手方向に対して垂直な向きに、前記チャンバと前記基材載置台とを相対的に移動可能とする移動機構を備え、前記筒状チャンバの内壁面の少なくとも一部、または、前記筒状チャンバと前記基材載置台との間に設けられ、前記筒状チャンバの長手方向に延びた棒が、前記原子または分子を含有する材料で構成されていることを特徴とする。このような構成により、構成が簡単なプラズマドーピング装置が実現できる。
本願の第2発明のプラズマドーピング装置において、好適には、前記コイルはソレノイドコイルであり、前記コイルの延出方向と前記開口部の長手方向とは平行に配置されていることが望ましい。このような構成により、ドーピング処理の品質向上や高速化を図ることができる。或いは、前記コイルは、前記筒状チャンバの長手方向に平行に配置された複数の導体棒を、前記筒状チャンバの長手方向と垂直に配置された導体リンクにより接続してなるものであり、前記導体棒は、誘電体筒内に挿入され、前記誘電体筒の一部が前記筒状チャンバ内部の空間に露出するよう配置されている構成としてもよい。このような構成により、ドーピング処理の品質向上や高速化を図ることができる。
また、前記筒状チャンバの内壁面の一部が前記原子または分子を含有する材料で構成され、前記筒状チャンバの内壁面のうち、前記一部とは別の一部が、前記原子または分子とは別の原子または分子を含有する材料で構成されていてもよい。このような構成により、複数の部分に対して、それぞれ異なる物質をドーピングすることができる。
また、好適には、前記筒状チャンバの内壁面のほぼ全部が、前記原子または分子を含有する材料で構成されていることが望ましい。このような構成により、長期間に渡って安定した処理を行うことができる。
本発明によれば、構成が簡単なプラズマドーピング方法、より具体的には、危険なドーピング原料ガスを用いる必要がなく、ドーピング工程において真空設備を用いる必要がなく、さらに、ドーピング工程とは別に活性化工程を設ける必要がない、プラズマドーピング方法及び装置が実現できる。
本発明の実施の形態1に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態1に係るプラズマドーピング装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態1に係るプラズマドーピング装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態2に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態2に係るプラズマドーピング装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態2に係るプラズマドーピング装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態3に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態3に係るプラズマドーピング装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態3に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態3に係るプラズマドーピング装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態3に係るプラズマドーピング装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態3に係るプラズマドーピング装置の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態4に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態5に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態6に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態6に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態7に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態8に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態9に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態10に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 本発明の実施の形態11に係るプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 従来例におけるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマドーピング装置について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1〜図3を参照して説明する。
本発明の実施の形態1においては、プラズマドーピング装置として誘導結合型プラズマトーチを用いるものを例示する。
図1(a)は本発明の実施の形態1におけるプラズマドーピング装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットの長尺方向に垂直な面で切った断面図である。図1(b)は、図1(a)の破線A〜A’で切った断面図であり、ソレノイドコイルの中心軸を含み、かつ、基材に垂直な面で切った断面図である。なお、図1(a)は、図1(b)の破線B〜B’で切った断面図である。また、図2は、図1に示した誘導結合型プラズマトーチユニットの組立構成図であり、各部品の斜視図を並べたものである。また、図3は、誘導結合型プラズマトーチユニットを構成する蓋を、下から見たときの斜視図である。
図1〜図3において、基材載置台1上に基材2が載置されている。誘導結合型プラズマトーチユニットTにおいて、ソレノイドコイルをなす螺旋形の導体棒3が、誘電体筒としての石英管4の内部に、石英管4を貫通して配置される。石英管4の周囲に、筒状チャンバの壁面を与える筐体としての真鍮ブロック5が配置され、また、石英管4の上側は、真鍮製の蓋6に接している。筒状チャンバ内部の空間7は、石英管4、真鍮ブロック5、蓋6、真鍮ブロック17により囲まれた筒状の長細いU字状の空間である。つまり、筒状チャンバを導体棒3の延出方向に対して垂直な面で切った断面形状のうち、筒状チャンバ内部の空間は、U字状である。なお、導体棒3の延出方向とは、導体棒3がなすソレノイドコイルの中心軸の方向(図1(b)の左右方向)であり、コイルが延びる方向を意味する。
蓋6の下方に、プラズマガスマニホールド8となる溝、プラズマガス供給穴9となる溝、シースガスマニホールド10となる溝、シースガス供給穴11となる溝が形成されている。また、基材載置台1に近い部分に、シールドガスノズル13が配置され、その内部にはシールドガスマニホールド14が設けられる。このように、3系統のガス導入が準備されており、プラズマ生成に適したプラズマガスと、真鍮ブロック5の内壁面を保護するシースガスとに分けて、ガス種・ガス流量などを適宜調整することにより、安定したプラズマ処理を可能とするほか、シールドガスを別途供給して大気中の酸素、二酸化炭素など、処理に不要、あるいは悪影響を及ぼすガスのプラズマ照射面への混入を低減することが可能となる。
導体棒3が配置されている石英管4の内部は、絶縁性流体としての水に浸され、かつ、冷媒としての水が流れることによって導体棒3が冷却される構成となっている。また、真鍮ブロック5及び蓋6には、これらを貫通する冷却水配管15が設けられている。これらの水路(冷媒流路)は、真鍮ブロック17の外側に設けられた樹脂ケース18と真鍮ブロック17との間の空間がなす冷媒マニホールドとしての冷却水マニホールド22に連通している。樹脂ケース18には、冷媒導入口・冷媒排出口としての冷却水出入口24が各1箇所ずつ設けられ、誘導結合型トーチユニットTへの水冷配管の引き回しが非常に簡潔なものとなっており、小型のトーチを構成しうる。
すなわち、筒状チャンバの長手方向の両側に2つの冷媒マニホールド22を備え、筒状チャンバを構成する各部材に、2つの冷媒マニホールド22を連通する冷媒流路15を備えた構成である。なお、石英管4の内部も冷媒流路である。また、全ての冷媒流路が並列に冷媒マニホールド22に接続され、1つの冷媒導入口と1つの冷媒排出口が、それぞれ、2つの冷媒マニホールド22のうちの片方に設けられている構成である。
また、冷媒マニホールド22と各冷媒流路との接続部や、冷媒流路そのものの流路断面積は一様でなく、真鍮ブロック5、蓋6に設けられた冷媒流路やその接続部(真鍮ブロック17に設けられた、小さい多数の貫通穴)の断面積は小さく、石英管4の内径(冷媒流路の径)やその接続部(真鍮ブロック17に設けられた、1つの大きい貫通穴)の断面積は大きくなっている。このような構成により、強い冷却が必要な部材である、石英管4の流路断面積が大きくなるように構成することで、合計の冷媒流量を小さくすることができる。
導体棒3は樹脂ケース18に設けられた高周波導入端子穴26及び接地端子穴27を介して銅ブロック19に接続され、銅板20を通じて図示しない高周波整合回路に接続される。
石英管4の表面(筒状チャンバの壁面を構成する部分)に、基材2へドーピングしたい元素を含む物質がコーティングされている。例えば、ボロン(B)をドーピングしたい場合は、ボロンガラス(B23)をコーティングしておけばよい。あるいは、アルミニウム(Al)をドーピングしたい場合は、アルミナ(Al23)をコーティングしておけばよい。あるいは、リン(P)をドーピングしたい場合は、リンガラス(P25)、メタリン酸アルミニウム(Al(PO33)またはLaP514をコーティングしておけばよい。あるいは、砒素(As)をドーピングしたい場合は、砒素ガラス(As25)をコーティングしておけばよい。
このように、ドーピングしたい原子または分子を含有する絶縁性の材料を、塗布法・蒸着法・スパッタリング法などを適宜用いて、石英管4の表面(筒状チャンバの壁面を構成する部分であり、プラズマが発生する空間を画定する部材の一部)に形成しておく。あるいは、石英管4の表面に形成する代わりに、石英管4そのものをこれらの絶縁性材料で構成してもよい(この場合、部品名は「石英管」ではなく、用いる材料名を冠したものとなる)。
あるいは、ドーピングしたい元素を含む物質として、導電性の材料を用いる場合は、導電性の真鍮ブロック5の内側の面(筒状チャンバの壁面を構成する部分)にこれをコーティングしておくことができる。これは、導電性の材料を絶縁性の石英管4の表面にコーティングしてしまうと、ソレノイドコイルにより発生する高周波電磁界が遮蔽されてしまうためである。この場合、例えば、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、リン(P)、砒素(As)をドーピングしたい場合は、それぞれ、金属ボロン(B)、金属アルミニウム(Al)、金属リン(P)、金属砒素(As)をコーティングしておくことができる。
このように、ドーピングしたい原子または分子を含有する導電性の材料を、塗布法・蒸着法・スパッタリング法などを適宜用いて、真鍮ブロック5の内側の表面(筒状チャンバの壁面を構成する部分であり、プラズマが発生する空間を画定する部材の一部)に形成しておく。あるいは、真鍮ブロック5の表面に形成する代わりに、真鍮ブロック5そのものをこれらの導電性材料で構成してもよい(この場合、部品名は「真鍮ブロック」ではなく、用いる材料名を冠したものとなる)。
本実施の形態においては、誘導結合型プラズマトーチを用いているので、プラズマ生成の原理からすると、真鍮ブロック5の表面は導電性である必要はない。したがって、ドーピングしたい原子または分子を含有する絶縁性の材料を、塗布法・蒸着法・スパッタリング法などを適宜用いて、真鍮ブロック5の表面(筒状チャンバの壁面を構成する部分であり、プラズマが発生する空間を画定する部材の一部)に形成しておいてもよい。あるいは、真鍮ブロック5の表面に形成する代わりに、真鍮ブロック5そのものをこれらの絶縁性材料で構成してもよい(この場合、部品名は「真鍮ブロック」ではなく、用いる材料名を冠したものとなる)。
長方形のスリット状のプラズマ噴出口12(これを「開口部」と称する場合もある)が設けられ、基材載置台1(或いは、基材載置台1上に基材2)は、プラズマ噴出口12と対向して配置されている。この状態で、筒状チャンバ内にガスを供給しつつ、プラズマ噴出口12から基材2に向けてガスを噴出させながら、図示していない高周波電源よりソレノイドコイルをなす導体棒3に高周波電力を供給することにより、筒状チャンバ内にプラズマを発生させ、プラズマ噴出口12からプラズマを基材2に照射することにより、基材2上の薄膜16に所望の原子または分子をプラズマドーピングすることができる。
本構成においては、筒状チャンバの長手方向と、コイルの延出方向と、開口部12の長手方向とがすべて平行に配置されていることが特徴で、開口部12の長手方向に対して垂直な向きに、チャンバと基材載置台1とを相対的に移動させることで、基材2を処理する。つまり、図1(a)の左右方向へ、図1(b)の紙面に垂直な方向へ、誘導結合型プラズマトーチユニットTまたは基材載置台1を動かす。
ドーピングしたい所望の原子または分子は、プラズマの熱による昇華により発生する。あるいは、筒状チャンバ内に水素を含むガスを供給し、水素ガスを電離させることによって得られる活性種である水素ラジカルを筒状チャンバ内壁に作用させ、化学的エッチングにより所望の原子または分子を発生させることも可能である。とくに、ボロン(B)、リン(P)、砒素(As)をドーピングしたい場合は、化学的エッチングにより、それぞれ、水素化ボロン(Bxy)、水素化リン(Pxy)、水素化砒素(Asxy)が筒状チャンバ内に発生するので、これらの分解物であるボロン、リン、砒素などをドーピングすることができる。
このようにして、プラズマを、表面が半導体である基材2に照射することにより、原子または分子を半導体にドーピングすることができる。
筒状チャンバ内に供給するガスとして種々のものが使用可能だが、プラズマの安定性、着火性、プラズマに暴露される部材の寿命などを考えると、不活性ガス主体であることが望ましい。なかでも、Arガスが典型的に用いられる。Arのみでプラズマを生成させた場合、プラズマは相当高温となり(10,000K以上)、基材2の表面の半導体薄膜16に所望の原子または分子をドーピングすると同時に、半導体薄膜16を活性化することができる。このような方法を用いることにより、ドーピング工程とは別に活性化工程を設ける必要がないという格別の効果を奏する。
また、H2を添加すると、既に述べたように、化学的エッチングの作用をもたらす他、プラズマの温度上昇を伴うので、ドーピングと同時に行う活性化の温度を高めたり、走査速度を高めることで熱拡散長を小さくしたりするのに有効である。熱拡散長が小さくなると、ドーピングされた原子または分子が活性化によって拡散する距離が短くなり、より浅いpn接合を実現することができる。逆にHeを用いると、プラズマの温度は低くなり、比較的弱い活性化状態を実現できる。あるいは、活性化をともなわないドーピング処理も可能となる。
次に、ガス供給の構造について説明する。プラズマガス供給配管41、シースガス供給配管42は、蓋6に設けられ、蓋6内部の貫通穴を介してプラズマガスマニホールド8、シースガスマニホールド10に連通する。図3に示すように、蓋6の下面にマニホールド8、10やガス供給穴9、11となる溝が形成されている。マニホールド8、10となる溝は深く、筒状チャンバの長手方向に平行に長く掘り込まれており、ガス溜まりとして機能する。ガス供給穴9、11となる溝は浅く、筒状チャンバの長手方向に平行に短く掘り込まれており、その数は多数となっている。蓋6の凸部と石英管4の間の僅かな隙間から、プラズマガスが下方、すなわち、トーチユニットTから基材2へ向かう向きに染み出してくる構成である。
同様に、蓋6の凸部と真鍮ブロック5の間の僅かな隙間から、シースガスが下方、すなわち、トーチユニットTから基材2へ向かう向きに染み出してくる構成である。ガスが筒状チャンバ内に染み出してくる部位をガス導入口と呼ぶならば、ガス導入口は開口部12の長手方向と平行に設けられ、かつ開口部12と対向する面に設けられている構成となっている。このような構成により、筒状チャンバ内のガスの流れと、ガス噴出口から基材載置台1に向かうガスの流れが、ともにスムーズになって層流化しやすく、安定したプラズマ処理が可能となる。
一方、シールドガスは、シールドガスマニホールド14に連通した多数の穴、または単一の溝から、開口部12と基材2の間に向けて噴出させる。このとき、穴または単一の溝の向きを工夫することにより、ガス噴出の向きを開口部12に向けたり、基材2の表面に向けたりすることも可能であり、処理の種類に応じて適宜選択すればよい。
また、本構成においては、プラズマ噴射口12の長手方向の長さが、基材2の幅以上となっているので、一度の走査(トーチユニットTと基材載置台1とを相対的に移動すること)で基材2の表面近傍の薄膜16の全体を処理することができる。
このようなプラズマドーピング装置において、筒状チャンバ内にガス噴出口よりArまたはAr+H2ガス、シールドガスノズル13からN2ガスを供給しつつ、プラズマ噴出口12から基材2に向けてガスを噴出させながら、図示していない高周波電源より13.56MHzの高周波電力を、ソレノイドコイルをなす導体棒3に供給することにより、筒状チャンバ内にプラズマを発生させ、プラズマ噴出口12からプラズマを基材2に照射するとともに走査することで、所望の原子または分子を半導体薄膜16へドーピングすることができる。また、同時に、半導体の活性化を行うことができる。そして、半導体装置、太陽電池、液晶パネルなどにおいて、pn接合を簡単な構成で実現できる。
本実施の形態で用いた誘導結合型プラズマトーチにおいては、ソレノイドコイルの中心軸の方向と、プラズマ噴出口12の長手方向と、基材載置台1とが平行に配置されたまま、プラズマ噴出口12の長手方向とは垂直な向きに、筒状チャンバと基材載置台1とを相対的に移動するので、生成すべきプラズマの長さと、基材2の処理長さがほぼ等しくなるように構成することが可能となる。また、筒状チャンバをその中心軸に垂直な面で切った断面の幅(図1(b)における、チャンバ内部空間7の幅)は、プラズマ噴出口12の幅(図1(b)における隙間の長さ)より少しでも大きければよい。つまり、生成すべきプラズマの体積を極めて小さくすることができる。その結果、本方式は電力効率に優れる。
また、筒状チャンバの内部空間においては、中心軸の向きに比較的均一なプラズマを生成することができるので、長尺方向にプラズマが均一となり、基材を均一に処理することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図4〜図6を参照して説明する。
図4(a)は本発明の実施の形態2におけるプラズマドーピング装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットの長尺方向に垂直な面で切った断面図である。図4(b)は、図4(a)の破線A〜A’で切った断面図であり、ソレノイドコイルの中心軸を含み、かつ、基材に垂直な面で切った断面図である。なお、図4(a)は、図4(b)の破線B〜B’で切った断面図である。また、図5は、図4に示した誘導結合型プラズマトーチユニットの組立構成図であり、各部品の斜視図を並べたものである。また、図6は、誘導結合型プラズマトーチユニットを構成する蓋を、下から見たときの斜視図である。
本発明の実施の形態2においては、実施の形態1とは、石英管4と蓋6の形状が異なるだけであるから、それ以外の説明は省略する。
石英管4は、位置決めとシールのための突出部(一部、外径が大きくなっている部分)を除き、外径が一様の円筒であり、製作が極めて容易であるという点で、本発明の実施の形態1よりも優れる。石英管4の上方の空間を埋めることにより、ガス流れの層流化を図るため、蓋6の下方が下に向けて大きく凸になっている。そして、凸部の先端が石英管4に沿うように、円弧状に成形されている。また、凸部にも水冷配管15を形成できるので、実施の形態1よりも効果的な水冷が可能である。
プラズマガス供給配管41、シースガス供給配管42は、蓋6に設けられ、蓋6内部の貫通穴を介してプラズマガスマニホールド8、シースガスマニホールド10に連通する。図6に示すように、蓋6の下面にマニホールド8、10やガス供給穴9、11となる溝が形成されている。マニホールド8、10となる溝は深く、筒状チャンバの長手方向に平行に長く掘り込まれており、ガス溜まりとして機能する。ガス供給穴9となる溝は、浅く、筒状チャンバの長手方向に平行に長く掘り込まれており、その数は1つである。ガス供給穴11となる溝は浅く、筒状チャンバの長手方向に平行に短く掘り込まれており、その数は多数となっている。ガス供給穴9となる溝が、長手方向に長く掘り込まれている点が、実施の形態1との大きな違いである。実施の形態2のような構成においても、長手方向に短く掘り込まれた多数の浅い溝を用いることができるし、逆に、実施の形態1のような構成においても、長手方向に長く掘り込まれた1つの浅い溝を用いることも可能である。
この構成は、蓋6の凸部と石英管4の間の僅かな隙間(浅い溝)から、プラズマガスが下方、すなわち、トーチユニットTから基材2へ向かう向きに染み出してくる構成である。同様に、蓋6の凸部と真鍮ブロック5の間の僅かな隙間から、プラズマガスが下方、すなわち、トーチユニットTから基材2へ向かう向きに染み出してくる構成である。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図7〜図12を参照して説明する。
図7(a)は本発明の実施の形態3におけるプラズマドーピング装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットの長尺方向に垂直な面で切った断面図である。図7(b)は、図7(a)の破線A〜A’で切った断面図であり、導体棒の中心軸を含み、かつ、基材に垂直な面で切った断面図である。なお、図7(a)は、図7(b)の破線B〜B’で切った断面図である。また、図8は、図7に示した誘導結合型プラズマトーチユニットの組立構成図であり、各部品の斜視図を並べたものである。また、図9は、図7(b)C部の拡大断面図である。また、図10は、導体棒の周辺構造を示す斜視図、図11は長い導体棒の周辺構造を示す斜視図、図12は、導体棒と導体リンクの配置を示す斜視図である。
図7〜図8において、基材載置台1上に基材2が載置されている。誘導結合型プラズマトーチユニットTにおいて、コイルは、筒状チャンバの長手方向に平行に配置された複数の導体棒3を、筒状チャンバの長手方向と垂直に配置された導体リンク23により接続してなるものであり、全体として螺旋形を構成し、その螺旋の内部空間と筒状チャンバ内部の空間7が重なり合っている構造である。複数の導体棒3は、誘電体筒としての石英管4の内部に、石英管4を貫通して配置される。石英管4の周囲に、筒状チャンバの壁面を与える筐体としての真鍮ブロック5が配置され、また、石英管4の外側は、真鍮ブロック5に接している。筒状チャンバ内部の空間7は、石英管4、真鍮ブロック5、真鍮ブロック17により囲まれた筒状の長細い空間である。つまり、石英管4の一部(内側の半円柱部分)が筒状チャンバ内部の空間7に露出するよう配置されている。
真鍮ブロック5の上方に、プラズマガスマニホールド8となる溝、プラズマガス供給穴9となる溝が形成されており、2つの真鍮ブロック5を組み合わせたときに、これらに囲まれた空間が閉じた空間としてプラズマガスマニホールド8とプラズマガス供給穴9が画定される構造である。また、蓋6にシースガスマニホールド10となる座グリが設けられ、真鍮ブロック5と組み合わせたときに、真鍮ブロック5と蓋6に囲まれた空間が閉じた空間としてシースガスマニホールド10が画定される構造である。また、真鍮ブロック5に、シースガス供給穴11となる貫通孔が形成されている。
また、基材載置台1に近い部分に、シールドガスノズル13が配置され、その内部にはシールドガスマニホールド14が設けられる。このように、3系統のガス導入が準備されており、プラズマ生成に適したプラズマガスと、石英管4の外壁面を保護するシースガスとに分けて、ガス種・ガス流量などを適宜調整することにより、安定したプラズマ処理を可能とするほか、シールドガスを別途供給して大気中の酸素、二酸化炭素など、処理に不要、あるいは悪影響を及ぼすガスのプラズマ照射面への混入を低減することが可能となる。
導体棒3が配置されている石英管4の内部は、絶縁性流体としての水に浸され、かつ、冷媒としての水が流れることによって石英管4と導体棒3が冷却される構成となっている。
さらに、導体棒3は中空の管状であり、導体棒3内部にも水が流れ、導体棒3が冷却される構成となっている。すなわち、導体棒3の外壁面と石英管4の内壁面の間の空間に冷媒としての絶縁性流体が流れることによって、導体棒3及び石英管4が冷却され、導体棒3が中空の管状であり、導体棒3がなす管の内部空間に冷媒が流れることによって、導体棒3が冷却される構成である。また、真鍮ブロック5には、これらを貫通する冷媒流路としての冷却水配管15が設けられている。これらの水路(冷媒流路)は、真鍮ブロック17の外側に設けられた樹脂ケース18と真鍮ブロック17との間の空間がなす冷却水マニホールド22に連通している。樹脂ケース18には、冷媒導入口・冷媒排出口としての冷却水出入口24が各1箇所ずつ設けられ、誘導結合型トーチユニットTへの水冷配管の引き回しが非常に簡潔なものとなっており、小型のトーチを構成しうる。
すなわち、筒状チャンバの長手方向の両側に2つの冷媒マニホールド22を備え、筒状チャンバを構成する各部材に、2つの冷媒マニホールド22を連通する冷媒流路15を備えた構成である。なお、導体棒3と石英管4の内壁の間の空間、及び、導体棒3の内部も冷媒流路である。また、全ての冷媒流路が並列に冷媒マニホールド22に接続され、1つの冷媒導入口と1つの冷媒排出口が、それぞれ、2つの冷媒マニホールド22のうちの片方に設けられている構成である。また、冷媒マニホールド22と各冷媒流路との接続部や、冷媒流路そのものの流路断面積は一様でなく、真鍮ブロック5に設けられた冷媒流路やその接続部(真鍮ブロック17に設けられた、小さい多数の貫通穴)の断面積は小さく、石英管4の内径(冷媒流路の径)やその接続部(真鍮ブロック17に設けられた、6つの大きい貫通穴)の断面積は大きくなっている。
このような構成により、強い冷却が必要な部材である、石英管4の流路断面積が大きくなるように構成することで、合計の冷媒流量を小さくすることができる。
導体棒3のうち、2本の長い導体棒3aは、樹脂ケース18に設けられた高周波導入端子穴26及び接地端子穴27を介して銅ブロック19に接続され、銅板20を通じて図示しない高周波整合回路に接続される。
石英管4の表面(筒状チャンバの壁面を構成する部分)に、基材2へドーピングしたい元素を含む物質がコーティングされている。例えば、ボロン(B)をドーピングしたい場合は、ボロンガラス(B23)をコーティングしておけばよい。あるいは、アルミニウム(Al)をドーピングしたい場合は、アルミナ(Al23)をコーティングしておけばよい。あるいは、リン(P)をドーピングしたい場合は、リンガラス(P25)、メタリン酸アルミニウム(Al(PO33)またはLaP514をコーティングしておけばよい。あるいは、砒素(As)をドーピングしたい場合は、砒素ガラス(As25)をコーティングしておけばよい。
このように、ドーピングしたい原子または分子を含有する絶縁性の材料を、塗布法・蒸着法・スパッタリング法などを適宜用いて、石英管4の表面(筒状チャンバの壁面を構成する部分であり、プラズマが発生する空間を画定する部材の一部)に形成しておく。あるいは、石英管4の表面に形成する代わりに、石英管4そのものをこれらの絶縁性材料で構成してもよい(この場合、部品名は「石英管」ではなく、用いる材料名を冠したものとなる)。
あるいは、ドーピングしたい元素を含む物質として、導電性の材料を用いる場合は、導電性の真鍮ブロック5の内側の面(筒状チャンバの壁面を構成する部分)にこれをコーティングしておくことができる。これは、導電性の材料を絶縁性の石英管4の表面にコーティングしてしまうと、コイルにより発生する高周波電磁界が遮蔽されてしまうためである。この場合、例えば、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、リン(P)、砒素(As)をドーピングしたい場合は、それぞれ、金属ボロン(B)、金属アルミニウム(Al)、金属リン(P)、金属砒素(As)をコーティングしておくことができる。このように、ドーピングしたい原子または分子を含有する導電性の材料を、塗布法・蒸着法・スパッタリング法などを適宜用いて、真鍮ブロック5の内側の表面(筒状チャンバの壁面を構成する部分であり、プラズマが発生する空間を画定する部材の一部)に形成しておく。
あるいは、真鍮ブロック5の表面に形成する代わりに、真鍮ブロック5そのものをこれらの導電性材料で構成してもよい(この場合、部品名は「真鍮ブロック」ではなく、用いる材料名を冠したものとなる)。
本実施の形態においては、誘導結合型プラズマトーチを用いているので、プラズマ生成の原理からすると、真鍮ブロック5の表面は導電性である必要はない。したがって、ドーピングしたい原子または分子を含有する絶縁性の材料を、塗布法・蒸着法・スパッタリング法などを適宜用いて、真鍮ブロック5の表面(筒状チャンバの壁面を構成する部分であり、プラズマが発生する空間を画定する部材の一部)に形成しておいてもよい。あるいは、真鍮ブロック5の表面に形成する代わりに、真鍮ブロック5そのものをこれらの絶縁性材料で構成してもよい(この場合、部品名は「真鍮ブロック」ではなく、用いる材料名を冠したものとなる)。
長方形のスリット状のプラズマ噴出口12(これを「開口部」と称する場合もある)が設けられ、基材載置台1(或いは、基材載置台1上に基材2)は、プラズマ噴出口12と対向して配置されている。この状態で、筒状チャンバ内にガスを供給しつつ、プラズマ噴出口12から基材2に向けてガスを噴出させながら、図示していない高周波電源よりコイルをなす導体棒3に高周波電力を供給することにより、筒状チャンバ内にプラズマを発生させ、プラズマ噴出口12からプラズマを基材2に照射することにより、基材2上の薄膜16をプラズマ処理することができる。
本構成においては、筒状チャンバの長手方向と、導体棒3の長手方向と、開口部12の長手方向とがすべて平行に配置されていることが特徴で、開口部12の長手方向に対して垂直な向きに、チャンバと基材載置台1とを相対的に移動させることで、基材2を処理する。つまり、図7(a)の左右方向へ、図7(b)の紙面に垂直な方向へ、誘導結合型プラズマトーチユニットTまたは基材載置台1を動かす。
ドーピングしたい所望の原子または分子は、プラズマの熱による昇華により発生する。あるいは、筒状チャンバ内に水素を含むガスを供給し、水素ガスを電離させることによって得られる活性種である水素ラジカルを筒状チャンバ内壁に作用させ、化学的エッチングにより所望の原子または分子を発生させることも可能である。とくに、ボロン(B)、リン(P)、砒素(As)をドーピングしたい場合は、化学的エッチングにより、それぞれ、水素化ボロン(Bxy)、水素化リン(Pxy)、水素化砒素(Asxy)が筒状チャンバ内に発生するので、これらの分解物であるボロン、リン、砒素などをドーピングすることができる。
このようにして、プラズマを、表面が半導体である基材2に照射することにより、原子または分子を半導体にドーピングすることができる。
従来例では、真空プラズマを用いて、固体ターゲットをスパッタリングするものが開示されているが、本実施の形態においては、大気圧プラズマを用いるため、装置構成が極めて簡単になるという利点がある。また、固体ターゲットをスパッタリングする場合は、スパッタされた粒子が均一に基材2の表面に到達する必要があるため、ターゲットや基材2の配置に格別の工夫を要するが、本実施の形態においては、昇華または化学的エッチングによって発生させた不純物を利用するため、ガス流れ等の工夫により、長尺方向のドーピング濃度分布を均一化することは困難ではなく、また、トーチTと基材2を相対的に移動させて走査し、基材2の全面を処理するので、走査方向の均一性は原理的に担保されており、従来例よりも均一性確保が容易なプラズマドーピング方法となっている。
筒状チャンバ内に供給するガスとして種々のものが使用可能だが、プラズマの安定性、着火性、プラズマに暴露される部材の寿命などを考えると、不活性ガス主体であることが望ましい。なかでも、Arガスが典型的に用いられる。Arのみでプラズマを生成させた場合、プラズマは相当高温となり(10,000K以上)、基材2の表面の半導体薄膜16に所望の原子または分子をドーピングすると同時に、半導体薄膜16を活性化することができる。このような方法を用いることにより、ドーピング工程とは別に活性化工程を設ける必要がないという格別の効果を奏する。
また、H2を添加すると、既に述べたように、化学的エッチングの作用をもたらす他、プラズマの温度上昇を伴うので、ドーピングと同時に行う活性化の温度を高めたり、走査速度を高めることで熱拡散長を小さくしたりするのに有効である。熱拡散長が小さくなると、ドーピングされた原子または分子が活性化によって拡散する距離が短くなり、より浅いpn接合を実現することができる。逆にHeを用いると、プラズマの温度は低くなり、比較的弱い活性化状態を実現できる。あるいは、活性化をともなわないドーピング処理も可能となる。
次に、ガス供給の構造について説明する。プラズマガス供給配管41はフランジ25に設けられ、真鍮ブロック5を組み合わせてできる穴を介して、プラズマガスマニホールド8に連通する。また、シースガス供給配管42は蓋6に設けられ、蓋6内部の貫通穴を介してシースガスマニホールド10に連通する。プラズママニホールド8となる溝は深く、筒状チャンバの長手方向に平行に長く掘り込まれており、ガス溜まりとして機能する。プラズマガス供給穴9となる溝は浅く、筒状チャンバの長手方向に平行に短く掘り込まれており、その数は多数となっている。真鍮ブロック5の凹部と石英管4の間の僅かな隙間から、プラズマガスが側方、すなわち、トーチユニットTから基材2へ向かう向きとは垂直な向きに染み出してくる構成である。ガスが筒状チャンバ内に染み出してくる部位をガス導入口と呼ぶならば、ガス導入口は開口部12の長手方向と平行に設けられる構成となっている。
一方、シールドガスは、シールドガスマニホールド14に連通した多数の穴、または単一の溝から、開口部12と基材2の間に向けて噴出させる。このとき、穴または単一の溝の向きを工夫することにより、ガス噴出の向きを開口部12に向けたり、基材2の表面に向けたりすることも可能であり、処理の種類に応じて適宜選択すればよい。
次に、冷却水の流れ方について説明する。図9において、真鍮ブロック17には、石英管4の位置決めを担う機能があり、石英管4の数に応じて貫通穴が設けられる。貫通穴には両側から座グリが形成され、内側の座グリには水漏れ防止のためのオーリング28が配置されるとともに、石英管4の外径が太くなった部分が嵌め込まれる。図9、10に示すように、石英管4の両端の先端付近に、矩形の貫通穴29が設けられ、真鍮ブロック17に嵌め込まれたときに、貫通穴29aが外側の座グリ30の中に配置されるようになっている。石英管4の両端は、導体棒3と石英管4の中心軸を一致させるためのブッシュ21により蓋される。
したがって、冷却水は、外側の座グリ30、貫通穴29aを通って、石英管4の内部に流れ込み、出て行く構造となっている。一方、ブッシュ21の中心には貫通穴が設けられ、冷却水マニホールド22から導体棒3の内部に冷却水が流れ込み、出て行くことができる。ただし、長い導体棒3aは、樹脂ケース18に設けられた高周波導入端子穴26及び接地端子穴27を突き抜ける構造であり、その内部に水を連通させるために、貫通穴29bが設けられている。つまり、冷却水は、樹脂ケースに設けられた座グリ、貫通穴29bを通って、長い導体棒3aの内部に流れ込み、出て行く構造となっている。
また、図12に示すように、複数の導体棒3は、導体リンク23により接続され、全体として3ターンの螺旋形を構成し、その螺旋の内部空間と筒状チャンバ内部の空間7が重なり合っている構造となっている。
本構成においては、プラズマ噴射口12の長手方向の長さが、基材2の幅以上となっているので、一度の走査(トーチユニットTと基材載置台1とを相対的に移動すること)で基材2の表面近傍の薄膜16の全体をプラズマ処理することができる。
このようなプラズマ処理装置において、筒状チャンバ内にガス噴出口よりArまたはAr+H2ガス、シールドガスノズル13からN2ガスを供給しつつ、プラズマ噴出口12から基材2に向けてガスを噴出させながら、図示していない高周波電源より13.56MHzの高周波電力を、コイルをなす導体棒3に供給することにより、筒状チャンバ内にプラズマを発生させ、プラズマ噴出口12からプラズマを基材2に照射するとともに走査することで、所望の原子または分子を半導体薄膜16へドーピングすることができる。また、同時に、半導体の活性化を行うことができる。そして、半導体装置、太陽電池、液晶パネルなどにおいて、pn接合を簡単な構成で実現できる。
本実施の形態で用いた誘導結合型プラズマトーチにおいては、プラズマ噴出口12の長手方向と、基材載置台1とが平行に配置されたまま、プラズマ噴出口12の長手方向とは垂直な向きに、筒状チャンバと基材載置台1とを相対的に移動するので、生成すべきプラズマの長さと、基材2の処理長さがほぼ等しくなるように構成することが可能となる。また、筒状チャンバをその中心軸に垂直な面で切った断面の幅(図7(b)における、チャンバ内部空間7の幅)は、プラズマ噴出口12の幅(図7(b)における隙間の長さ)より少しでも大きければよい。つまり、生成すべきプラズマの体積を極めて小さくすることができる。その結果、本方式は電力効率に優れる。
また、筒状チャンバの内部空間においては、中心軸の向きに比較的均一なプラズマを生成することができるので、長尺方向にプラズマが均一となり、基材を均一に処理することができる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4について、図13を参照して説明する。
図13は本発明の実施の形態4におけるプラズマドーピング装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットの長尺方向に垂直な面で切った断面図である。
本発明の実施の形態4においては、実施の形態3とは、導体棒3と石英管4の本数が異なるだけであるから、それ以外の説明は省略する。
図13において、導体棒3はともに長い導体棒3aであり、導体リンク23で接続されることにより、1ターンコイルを構成する。
この構成では、プラズマの発生する体積が実施の形態3よりも小さくなり、パワー効率に優れたトーチユニットを実現可能である。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5について、図14を参照して説明する。
図14は本発明の実施の形態5におけるプラズマドーピング装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットの長尺方向に垂直な面で切った断面図である。
本発明の実施の形態5においては、実施の形態4とは、導体棒3と石英管4の配置が異なるだけであるから、それ以外の説明は省略する。
図14において、2本の導体棒3は、開口部12から同じ距離に配置されており、導体リンク23で接続されることにより、1ターンコイルを構成する。
この構成では、プラズマの発生する体積が実施の形態4よりも小さくなり、パワー効率に優れたトーチユニットを実現可能である。
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6について、図15〜図16を参照して説明する。
図15は本発明の実施の形態6におけるプラズマドーピング装置の構成を示すもので、誘導結合型プラズマトーチユニットの長尺方向に垂直な面で切った断面図である。
本発明の実施の形態6においては、実施の形態3とは、導体棒3と石英管4の配置が異なるだけであるから、それ以外の説明は省略する。
図15において、6本の導体棒3は、2本ずつペアになって開口部12から同じ距離に配置されており、導体リンク23で接続されることにより、3ターンコイルを構成する。
あるいは、2本ずつのペアごとに異なる高周波電源に接続することで、各ペアに供給する電力を独立に制御することができる。
さらに、図16に示すように、シースガスマニホールド10、シースガス供給穴11を、各ペアごとに別系統に構成することも可能である。このような構成により、各ペアごとに必要最小限のシースガス流量を流すことが可能である。
あるいは、各ペアに供給する電力を独立に制御することと、シースガスマニホールド10、シースガス供給穴11を、各ペアごとに別系統に構成することを同時に行うこともできる。この場合、各系統に異なるガス種を供給し、その電離度を電力バランスで制御することで、より制御性に優れたプラズマ処理が可能となる。
(実施の形態7)
以下、本発明の実施の形態7について、図17を参照して説明する。
図17は本発明の実施の形態7におけるプラズマドーピング装置の構成を示すもので、ソレノイドコイルの中心軸を含み、かつ、基材に垂直な面で切った断面図である。本発明の実施の形態7においては、実施の形態1とは、石英管4の表面構造が異なるだけであるから、それ以外の説明は省略する。
図17において、石英管4の表面の一部(図17のトーチ中央から左半分の部分)に、ボロンガラス膜Dが形成されている。このような構成でプラズマドーピング処理を行うことにより、半導体薄膜16の半分のみにボロン原子をドーピングすることができる。つまり、プラズマが発生する空間を画定する部材の一部が原子または分子を含有する材料で構成され、原子または分子を、半導体に対して部分的にドーピングする構成とした。
ここでは、ボロンガラス膜Dを石英管4の表面の一部に形成し、ボロン原子をドーピングする場合を例示したが、真鍮ブロック5の表面の一部に、ボロン膜を形成してもよく、あるいは、ドーピングしたい原子または分子に応じて、石英管4または真鍮ブロック5の表面の一部に形成する材料を、適宜選択することができることはいうまでもない。
このとき、半導体薄膜16としてn型半導体膜を用いた場合、プラズマドーピング処理によって半導体膜の半分だけがp型に改質されるので、n型・p型の半導体が基材の片面に露出した構造の太陽電池、所謂バックコンタクト型の太陽電池を形成することができる。
(実施の形態8)
以下、本発明の実施の形態8について、図18を参照して説明する。
図18は本発明の実施の形態8におけるプラズマドーピング装置の構成を示すもので、ソレノイドコイルの中心軸を含み、かつ、基材に垂直な面で切った断面図である。本発明の実施の形態8においては、実施の形態1とは、石英管4の表面構造が異なるだけであるから、それ以外の説明は省略する。
図18において、石英管4の表面の一部に断続的に、ボロンガラス膜Dが形成されている。このような構成でプラズマドーピング処理を行うことにより、半導体薄膜16の一部のみに、ストライプ状にボロン原子をドーピングすることができる。
ここでは、ボロンガラス膜Dを石英管4の表面の一部に形成し、ボロン原子をドーピングする場合を例示したが、真鍮ブロック5の表面の一部に、ボロン膜を形成してもよく、あるいは、ドーピングしたい原子または分子に応じて、石英管4または真鍮ブロック5の表面の一部に形成する材料を、適宜選択することができることはいうまでもない。
このとき、半導体薄膜16としてn型半導体膜を用いた場合、プラズマドーピング処理によって半導体膜の一部だけがストライプ状にp型に改質されるので、n型・p型の半導体が基材の片面に露出した構造の太陽電池、所謂バックコンタクト型の太陽電池を形成することができる。
あるいは、石英管4の表面の一部に、断続的にボロンガラス膜Dを形成するとともに、石英管4の表面の他の部分に、断続的にリンガラス膜を形成することで、ストライプ状にボロン原子及びリン原子をドーピングすることができる。つまり、プラズマが発生する空間を画定する部材の一部が原子または分子(ボロン)を含有する材料で構成され、前記部材の一部とは別の一部が前記原子または分子とは別の原子または分子(リン)を含有する材料で構成され、前記原子または分子(ボロン)を、前記半導体に対して部分的にドーピングするとともに、前記原子または分子とは別の原子または分子(リン)を、前記半導体に対して、前記の部分とは別の部分にドーピングする構成としてもよい。このような構成により、複数の部分に対して、それぞれ異なる物質をドーピングすることができる。
このとき、半導体薄膜16としてn型半導体膜を用いた場合、プラズマドーピング処理によってボロンが導入された部分はストライプ状にp型に改質されるとともに、他の部分はストライプ状にn+型に改質される。つまり、n型・p+型の半導体が基材の片面に露出した構造の太陽電池、所謂バックコンタクト型の太陽電池を形成することができる。
(実施の形態9)
以下、本発明の実施の形態9について、図19を参照して説明する。
図19は本発明の実施の形態9におけるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図であり、誘導結合型プラズマトーチユニットの長尺方向に垂直な面で切った断面図である。本発明の実施の形態9においては、実施の形態1とは、不純物棒Eが加えられた点が異なるだけであるから、それ以外の説明は省略する。
図19において、誘導結合型プラズマトーチユニットと基材2の間に、不純物棒Eが設けられている。不純物棒Eは、トーチの長尺方向(長手方向)に延びた棒であり、基材2へドーピングしたい所望の不純物原子または分子を含んだ物質からなる。この場合、筒状チャンバ7の内壁面には、所望の不純物原子または分子を含んだ物質をコーティングしておく必要はなく、プラズマ噴出口12から噴出したプラズマが不純物棒Eに照射されることにより、昇華または化学的エッチングが生じ、所望の原子または分子が気相中に供給され、基材2の表面の半導体薄膜16に、ドーピングを行うことができる。
このような構成においては、筒状チャンバ7の内壁面のコーティングがエッチング等により劣化した際に生じうるドーピング濃度の変化が起きないという利点がある。不純物棒Eは、処理の経過とともに簡単に交換することが可能であるし、長尺方向に徐々に送りながら、常に新しい不純物面をプラズマに暴露させ続ける構成も可能であるからである。
本実施の形態においては、不純物棒Eを、プラズマ噴出口12の直下から少しずらしたものを例示したが、このような構成により、プラズマ噴出口12から基材2へと向かうプラズマの流れを乱すことが少ないという利点がある。勿論、処理の性質によっては、直下への配置も可能である。また、不純物棒Eを2つ配置するものを例示したが、1つ、あるいは、3つ以上であってもかまわない。
また、不純物棒Eの内部にヒーターを埋め込み、加熱しながら処理を行うことも可能である。逆に、不純物棒Eの内部に冷媒流路を設け、冷却しながら処理を行うことも可能である。
(実施の形態10)
以下、本発明の実施の形態10について、図20を参照して説明する。
図20は本発明の実施の形態10におけるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。図20において、プラズマドーピング装置を構成するDCトーチユニット31は、陰極32と、この陰極32と所定距離だけ離間して対向配置される陽極33を含んで構成される。陰極32は、例えばボロンからなる。陽極33は、例えば銅などの導電体からなる。また、陽極33は、中空に形成され、この中空部分に水を通して冷却可能に構成されている。また、陽極33には噴出孔(ノズル)34が設けられている。陰極32と陽極33の間に直流(DC)電圧を印加すると両極間にアーク放電が発生する。陰極32をボロン製としたことにより、ドーピングしたい所望の原子(ボロン)は、アークプラズマの熱による昇華により発生する。このように、DCトーチを用いることも可能である。謡曲33の表面にボロンガラスなど、所望の原子を含む物質をコーティングしてもよい。
(実施の形態11)
以下、本発明の実施の形態11について、図21を参照して説明する。
図21は本発明の実施の形態11におけるプラズマドーピング装置の構成を示す断面図である。図21において、基材載置台としての基板電極1上に、基材としてのシリコン基板2が載置されている。基板電極1に対向して対向電極43が設けられ、対向電極43にはシャワー電極44及びシャワープレート45が設けられている。シャワー電極44及びシャワープレート45には互いに対応する位置にシャワー穴(貫通穴)46が設けられている。ガス供給装置47から配管48を介して、対向電極43とシャワー電極44の間に設けられた空間であるガス溜まり49にガスが供給され、シャワー穴46を通じて基板2 上に噴出させる。この状態で基板電極1に高周波電源50から13.56MHzの高周波電力を供給することにより、シャワープレート45と基板2間にプラズマが発生する。上記の各構成要素は大気圧中にあり、真空容器のような完全密閉型の頑丈な容器や、真空ポンプは不要である。シャワープレート45と基板2間のギャップGは、0.3mm〜5mmであることが好ましい。ギャップG が狭すぎても広すぎても、放電が着火しない場合がある。
シャワープレート45の表面(プラズマが発生する空間を確定する部材の一部)に、基材2へドーピングしたい元素(ボロン)を含む物質として、ボロンガラスがコーティングされている。ガスとして水素を含むガスを用いることにより、水素ガスを電離させることによって得られる活性種である水素ラジカルをシャワープレート45の表面に作用させ、化学的エッチングによりBxyを発生させる。したがって、これらの分解物であるボロンをドーピングすることができる。このように、平行平板型大気圧プラズマ源を用いることも可能である。ただし、この構造では熱プラズマの発生は期待できないので、活性化を同時に行うことは困難である。
以上述べたプラズマドーピング方法及び装置は、本発明の適用範囲のうちの典型例を例示したに過ぎない。
例えば、プラズマが発生する空間を画定する部材のほぼ全部が、所望の原子または分子を含有する材料で構成されていてもよい。このような構成により、好ましくない不純物の混入(コンタミネーション)を抑制することができ、長期間に渡って安定した処理を行うことができる。
例えば、プラズマが発生する空間を確定する部材に所望の元素を含む物質をコーティングする代わりに、プラズマが発生する空間に、所望の原子または分子を含有した粉体を導入してもよい。このような構成により、プラズマ発生装置の消耗を抑えることができるので、長期間に渡って安定した処理を行うことができる。
また、プラズマトーチユニットTを、固定された基材載置台1に対して走査してもよいが、固定されたプラズマトーチユニットTに対して、基材載置台1を走査してもよい。
以上のように本発明は、不純物導入層、接合、その他の被処理物に係り、とくに、半導体装置や太陽電池などに用いられる半導体基板上に電子素子を形成するための接合の形成、液晶パネルや太陽電池などに用いられる基板表面に半導体薄膜を形成した基板に電子素子を形成するための接合の形成などに有用な発明である。
1 基材載置台
2 基材
T プラズマトーチユニット
3 導体棒
4 石英管
5 真鍮ブロック
6 蓋
7 チャンバ内部空間
8 プラズマガスマニホールド
9 プラズマガス供給穴
10 シースガスマニホールド
11 シースガス供給穴
12 プラズマ噴出口
13 シールドガスノズル
14 シールドガスマニホールド
15 冷却水配管
16 薄膜
17 真鍮ブロック
18 樹脂ケース
19 銅ブロック
20 銅板
22 冷却水マニホールド
41 プラズマガス供給配管

Claims (13)

  1. 原子または分子を、水素を含むガスを電離させることによって得られるプラズマの熱による昇華、または、水素を含むガスを電離させることによって得られるプラズマ中の活性種による化学的エッチングによって発生させ、前記プラズマを、表面が半導体である基材に照射することにより、前記原子または分子を前記半導体にドーピングすること
    を特徴とするプラズマドーピング方法。
  2. ドーピングするのと同時に、前記半導体を活性化する、請求項1記載のプラズマドーピング方法。
  3. 前記原子または分子が、ボロン、アルミニウム、リン、砒素のいずれか1つを含有するものであり、前記半導体がシリコンである、請求項1記載のプラズマドーピング方法。
  4. 前記プラズマが発生する空間に、前記原子または分子を含有した粉体を導入する、請求項1記載のプラズマドーピング方法。
  5. 筒状チャンバ内にガスを供給しつつ、前記チャンバに形成されたスリット状の開口部から前記基材に向けてガスを噴出すると共に、コイルに高周波電力を供給することで、前記チャンバ内に前記プラズマを発生させるプラズマドーピング方法であって、
    前記開口部の長手方向に対して垂直な向きに前記チャンバと前記基材とを相対的に移動しながら前記基材の表面を処理する、請求項1記載のプラズマドーピング方法。
  6. 前記プラズマが発生する空間を画定する部材の一部が前記原子または分子を含有する材料で構成され、前記原子または分子を、前記半導体に対して部分的にドーピングする、請求項1記載のプラズマドーピング方法。
  7. 原子または分子を、プラズマの熱による昇華、または、プラズマ中の活性種による化学的エッチングによって発生させ、前記プラズマを、表面が半導体である基材に照射することにより、前記原子または分子を前記半導体にドーピングするプラズマドーピング方法において、
    前記プラズマが発生する空間を画定する部材の一部が前記原子または分子を含有する材料で構成され、前記部材の一部とは別の一部が前記原子または分子とは別の原子または分子を含有する材料で構成され、前記原子または分子を、前記半導体に対して部分的にドーピングするとともに、前記原子または分子とは別の原子または分子を、前記半導体に対して、前記の部分とは別の部分にドーピングすることを特徴とするプラズマドーピング方法。
  8. 前記プラズマが発生する空間を画定する部材のほぼ全部が、前記原子または分子を含有する材料で構成されている、請求項1記載のプラズマドーピング方法。
  9. スリット状の開口部を備える筒状チャンバと、前記チャンバ内にガスを供給するガス導入口と、前記チャンバ内に高周波電磁界を発生させるコイルと、前記コイルに高周波電力を供給する高周波電源と、前記開口部と対向して配置され、かつ基材を保持する基材載置台と、を有し、原子または分子を、前記基材の表面をなす半導体にドーピングするプラズマドーピング装置であって、
    前記筒状チャンバの長手方向と前記開口部の長手方向とは平行に配置され、
    前記開口部の長手方向に対して垂直な向きに、前記チャンバと前記基材載置台とを相対的に移動可能とする移動機構を備え、
    前記筒状チャンバの内壁面の少なくとも一部、または、前記筒状チャンバと前記基材載置台との間に設けられ、前記筒状チャンバの長手方向に延びた棒が、前記原子または分子を含有する材料で構成されていること
    を特徴とするプラズマドーピング装置。
  10. 前記コイルはソレノイドコイルであり、前記コイルの延出方向と前記開口部の長手方向とは平行に配置されている、請求項9記載のプラズマドーピング装置。
  11. 前記コイルは、前記筒状チャンバの長手方向に平行に配置された複数の導体棒を、前記筒状チャンバの長手方向と垂直に配置された導体リンクにより接続してなるものであり、
    前記導体棒は、誘電体筒内に挿入され、
    前記誘電体筒の一部が前記筒状チャンバ内部の空間に露出するよう配置されている、請求項9記載のプラズマドーピング装置。
  12. 前記筒状チャンバの内壁面の一部が前記原子または分子を含有する材料で構成され、前記筒状チャンバの内壁面のうち、前記一部とは別の一部が、前記原子または分子とは別の原子または分子を含有する材料で構成されている、請求項9記載のプラズマドーピング装置。
  13. 前記筒状チャンバの内壁面のほぼ全部が、前記原子または分子を含有する材料で構成されている、請求項9記載のプラズマドーピング装置。
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