JP5262858B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機、プロッタ、インクジェット記録装置、孔版印刷装置等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置において、転写紙等のシート中折り・中綴じ処理に関する技術が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
上記従来技術の他に、以下のシート中折り技術も公知である。
すなわち、特許文献5には、秘密文書の場合に、でこぼこローラを離間したり圧接したりして、折って綴じこむことが開示されているが、折り方法の詳細についての開示はない。
特許文献6には、自動的に所定の記録紙を二つ折りし、その中に二つ折りしない記録紙を挿入して積層し、簡単な封筒を作成できるようにする目的の下に、複数のソート用記録紙収容手段としてのビン(3)と、非ソート用の記録紙収容手段としてのプルーフトレイ(5)と、画像形成装置側から排紙された記録紙をビン(3)に案内する第1の案内路としてのソータ経路(7b)と、画像形成装置側から排紙された記録紙をプルーフトレイ(5)に案内する第2の案内路としてのプルーフ経路(7a)と、プルーフ経路(7a)およびソータ経路(7b)を選択的に切り換えるとともに記録紙を二つに折る記録紙折り手段としての第1、第3の折りローラ(13a,13c)およびターンガイド(15)とを備え、ターンガイド(15)によって記録紙の搬送方向を選択するとともに、記録紙を反転させるときに第1および第3の折りローラ(13a,13c)によって記録紙の略中央部で二つに折る技術が開示されている。
特許文献7には、画像形成装置本体より排出されてきた記録紙を2つ折りにする折り手段と、その折られた記録紙の折り目と反対側の端部を半抜き加工により綴じて記録紙を袋綴じする綴じ手段とを具備する画像形成装置の後処理装置に関するが開示されている。
しかしながら、特許文献1〜7記載の技術は、何れも、プリンタ部等に接続された後処理装置における中折り構成であり、後処理装置を含めた装置全体が大型化になってしまう問題点がある。
大量シートへのプリント(以下、「印刷」ともいう)および複写においては、後処理装置として独立させ、後処理排紙容量を維持した装置であることが望ましい。また、後処理として独立した中折り機構は、中折り専用機構として具備配置されているため、中折りしない場合は全く使われることがなく、中折り機能に対する対価は高額なものとなっている。
上述したように、従来の中折り装置構成は、後処理装置に設けられたものであるため、装置の大型化が避けられず、これに伴い対価が嵩む。また、上面に排紙トレイを有するプリンタの排紙口に、中折り装置を含む後処理装置の付加・付設を考えた場合、操作性が著しく劣化する。さらに、プリンタ上部に配置したスキャナ部を具備するマルチファンクション型プリンタでは、排紙取出し操作性が非常に悪化する。近年の小型かつ低コストのプリンタ提供の必要性増大からしても、後処理装置が独立し、プリンタ装置本体のサイド等に付加するタイプの後処理装置は小型装置の提供という目的には向かない。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、従来技術では装置が大掛かりであること、コスト対価が嵩むことから、プリンタ等の画像形成装置の排紙部反転域(排出反転部)を利用して、ここに中折り排出機構(中折り排出手段)を構成・配置することにより、装置が大掛かりとならず、安価で省スペースな中折り排出機構を内蔵した画像形成装置の提供を主な目的とする。その他、後述の効果を奏する画像形成装置の提供も目的としている。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、シートを給送するシート給送手段と、前記シート給送手段から給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を通過したシートを排出するシート排出手段と、前記画像形成手段を通過したシートを導入し、シートの搬送方向を変えて搬送するスイッチバック手段と、シートの搬送方向を前記シート排出手段と前記スイッチバック手段とに選択的に切り換える切換手段と、前記スイッチバック手段により搬送方向が変更されたシートを中折りし、この中折りされたシートの中折り部を前記シート排出手段より排出させる中折り排出手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記中折り排出手段は、前記スイッチバック手段および前記シート排出手段の機能を備えた正逆転可能な駆動回転部材と、該駆動回転部材と共に前記スイッチバック手段として機能する、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な反転従動回転部材と、前記駆動回転部材と所定の隙間をもって配設され、前記切換手段として機能する、揺動自在な揺動軸を備えた切換部材と、前記駆動回転部材と前記切換部材との間の前記隙間に向かって変位してシートを中折りする中折り位置と、該中折り位置から離間した非中折り位置との間で変位自在な中折り部材とを具備することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記中折り排出手段は、前記スイッチバック手段および前記シート排出手段の機能を備えた正逆転可能な駆動回転部材、該駆動回転部材と共に前記スイッチバック手段として機能する、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な反転従動回転部材、前記シート排出手段として機能する、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な排出従動回転部材からなる3連の回転部材群と、前記駆動回転部材と所定の隙間をもって配設され、前記切換手段として機能する、揺動自在な揺動軸を備えた切換部材と、前記駆動回転部材と前記切換部材との間の前記隙間に向かって変位してシートを中折りする中折り位置と、該中折り位置から離間した非中折り位置との間で変位自在な中折り部材とを具備することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記中折り排出手段は、前記揺動軸と同軸的に設けられ、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な従動回転部材と、前記シート排出手段として機能する、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な排出従動回転部材と、前記切換部材に一体的に設けられ、前記駆動回転部材と前記排出従動回転部材との圧接部に向けて中折りされたシートの前記中折り部を誘導する誘導部とを具備し、前記中折り部材が前記中折り位置を占めたとき、シートが前記隙間に押し込まれつつ前記駆動回転部材と前記従動回転部材との圧接部で加圧され、かつ、前記誘導部に沿って前記駆動回転部材と前記排出従動回転部材との圧接部に誘導されることにより、さらに加圧されながら折り込まれて排出されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、前記中折り排出手段は、前記揺動軸と同軸的に設けられ、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な従動回転部材と、前記排出従動回転部材と、前記切換部材に一体的に設けられ、前記駆動回転部材と前記排出従動回転部材との圧接部に向けて中折りされたシートの前記中折り部を誘導する誘導部とを具備し、前記中折り部材が前記中折り位置を占めたとき、シートが前記隙間に押し込まれつつ前記駆動回転部材と前記従動回転部材との圧接部で加圧され、かつ、前記誘導部に沿って前記駆動回転部材と前記排出従動回転部材との圧接部に誘導されることにより、さらに加圧されながら折り込まれて排出されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、前記中折り排出手段の動作を制御する制御手段を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置において、前記画像形成装置は、前記シート排出手段より排出されたシートを積載するシート積載手段を具備し、該シート積載手段が前記画像形成手段の上方にシート排出用の空間を形成するように画像形成装置本体に配置され、かつ、前記シート排出用の空間を介して前記画像形成装置本体における前記シート積載手段の上方に配置された上部ユニットを有する胴内排出型であることを特徴とする。
本発明によれば、上記課題を解決して新規な画像形成装置を実現し提供することができる。請求項ごとの発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、上記構成により、両面印刷が可能な画像形成装置における既存の排出反転部を積極的に利用(例えば中折りする/しないに関わらず既存の排紙ローラ等を活用)して、ここに中折り排出手段に必要な構成のみを付加するようにしたので、装置が大きくならず、さらにデスクトップ型マルチファンクションプリンタにおいては、スキャナなど上部に配置した上部ユニット等のデスクトップ機でも省スペースを維持し、簡単な構成で、かつ、軽量コンパクトで使い易く安価な中折り装置を内蔵した画像形成装置を実現し提供できる。
請求項2記載の発明によれば、上記構成により、既存の排出反転部における切換部材を活用して中折り部材でシートを中折りすることができるので、スペースおよび部品点数の増大を避けて、構成が簡素な中折り装置を提供できる。
請求項3記載の発明によれば、上記構成により、既存の排出反転部における3連の回転部材群および切換部材を活用して中折り部材でシートを中折りすることができるので、スペースおよび部品点数の増大を避けて、構成が簡素な中折り装置を提供できる。
請求項4記載の発明によれば、切換部材に誘導部を一体的に設けるという簡単な形状変更を行うだけで、中折りされるシートの排出案内性がよくなるので、請求項2記載の発明の効果に加えて、さらなるスペース増大化を防止してシート折り込み精度が向上する。
請求項5記載の発明によれば、切換部材に誘導部を一体的に設けるという簡単な形状変更を行うだけで、中折りされるシートの排出案内性がよくなるので、請求項3記載の発明の効果に加えて、さらなるスペース増大化を防止してシート折り込み精度が向上する。
請求項6記載の発明によれば、中折り排出手段の動作を制御する制御手段を有しているので、確実かつ精確な中折り動作が可能となる。
請求項7記載の発明によれば、胴内排出型の画像形成装置として、例えば前後排紙マルチファンクションプリンタ等において、操作性が確保可能となる。
本発明の実施形態を示す画像形成装置を左斜め上方から見た外観斜視図である。 図1の画像形成装置の装置本体側の内部構成例を示す概略的な縦断面図である。 図1の画像形成装置の上カバーを含む上部構造体を開放した状態を示す外観斜視図である。 片面搬送路・片面パス、両面搬送路・両面パス、再搬送路および排出反転部周りの断面図である。 排出反転部および中折り排出機構周りの拡大断面図である。 排出反転部・分岐爪周りの斜視図である。 図5の排出反転部および中折り排出機構の要部をさらに拡大して示す断面図である。 連続両面印刷時におけるインタリーフ動作の印刷処理手順を示したフローチャートである。 中折り排出機構の制御構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は、排出反転部における中折り動作の推移状態を示す拡大断面図である。 (a)は、排出反転部における中折り動作中の状態を、(b)は、(a)のC部における中折り動作中の状態をさらに拡大して示す断面図である。 (a)は、図11における中折り動作の押込板の押し込み前の状態を示す正面図および側面図、(b)は、中折り動作の押込板の押し込み後の状態を示す正面図および側面図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施形態を説明する。まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成とともに動作を説明する。図1〜図4に示す画像形成装置は、スキャナ等の多機能の構成を付加できるように構成されたマルチファンクションプリンタの一例であって、本願発明に特有の構成を有するとともに、ユーザ手前から奥方向に排紙するフルフロントデスクトップの利点でもある設置スペースの小ささと、排出された記録紙等の排紙の取りやすさとを損なうことなく構成された種々の特徴も有している。
図1は、本発明の一実施形態を示す画像形成装置の外観斜視図、図2は、その画像形成装置の内部構成の一例を示す概略的な縦断面図である。
図1および図2に示した画像形成装置は、装置本体1のほぼ中央に配置され、シートに画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成部2と、この画像形成部2の下方に配置され、画像形成部2にシートSを給送するシート給送手段を備えたシート給送部としての給紙部20と、給送されたシートを画像形成部2と接するように導く第1のシート搬送路としての片面搬送路67(図4に太い一点鎖線で示す)と、画像形成部2の上方に空間を隔てて配置された画像読取部(以下、「スキャナ」ともいう)30と、片面搬送路67を通り画像形成部2で画像形成されたシート(以下、「画像形成済みのシート」ともいう)を排出し、かつ、その画像形成済みのシートをスイッチバックするスイッチバック手段を備え、その画像形成済みのシートを装置本体1の手前(両図の右側)から奥側(両図の左側)に排出するシート排出手段を備えたシート排出部としてのシート排紙部25と、画像形成部2の上部に配置され、シート排紙部25によってシート排出方向(排紙方向)Xaに排出されるシートを積載するシート積載手段としてのシート積載部40と、片面搬送路67と異なる搬送路であって、スイッチバック手段および後述する駆動回転部材としての正逆転可能な排紙ローラ56によりスイッチバックされた画像形成済みのシートを反転した後、給紙部20の一部を通ることで、再度、片面搬送路67に至り、画像形成部2と接することによりシートの他方の面であるシート裏面に画像を形成する第2のシート搬送路としての両面搬送路71(図4に太い二点鎖線で示す)および再搬送路24とを有する。
上述したとおり、図1および図2等に示した画像形成装置は、スキャナ付きのタンデムタイプのカラー画像形成装置であって、またシート積載部40とスキャナ30との間にシート排出のための所定の空間が形成される胴内排出型ないし胴内排紙型の画像形成装置である。
図1等において、Yは、シート排出方向Xaと直交するシート幅方向を示している。
画像形成部2には、図2に示すように、像担持体として構成された複数のドラム状の感光体3a,3b,3c,3dを有し、その各感光体3a〜3dには、互いに異なった色のトナー像がそれぞれ形成される。図示した例では、感光体3a〜3dの表面に、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像およびブラックトナー像がそれぞれ形成される。各感光体3a〜3dは、所定の間隔をあけて互いに平行に配置され、これらの感光体3a〜3dの下部に対向して中間転写体として構成された中間転写ベルト4が配置されている。この中間転写体としては、ドラムを用いることもできるが、図示した例では複数の支持ローラ5,6に巻き掛けられて矢印方向(図2中反時計方向)に駆動される無端ベルトからなる中間転写ベルト4が用いられている。
各感光体3a〜3dの周囲の構成は、同様であるため、図2において一番右側に配置されたイエロートナー像が形成される感光体3aを代表して説明する。すなわち、感光体3aには、感光体3aの表面に一様な帯電処理を行う帯電装置7と、画像情報を感光体3aの表面にレーザ光で照射する光走査装置(LSU)8の露光と、露光により感光体3aの表面に形成された静電潜像を可視像化する現像装置9と、中間転写ベルト4を介して感光体3aと対向配置された転写装置10と、中間転写ベルト4に転写後の感光体3aの表面に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置11とがこの順に設けられている。
かかる画像形成装置において画像形成が開始されると、感光体3aが図2における時計方向に回転駆動され、このとき帯電装置7によって感光体3の表面が所定の極性に一様に帯電される。次いで、その帯電面に、光走査装置8から画像情報に基づくレーザ光が照射され、これによって感光体3aに静電潜像が形成される。そして、感光体3aの表面に形成された静電潜像は、現像装置9によってイエロートナー像として可視像化され、そのイエロートナー像は転写装置10によって中間転写ベルト4上に転写される。
フルカラー画像形成時は上記した画像形成動作が残りの全ての感光体3b〜3dで同様に行われ、これによって各感光体3a〜3dにそれぞれ形成されたイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像およびブラックトナー像が中間転写ベルト4上に順次重ねて転写される。また、画像形成装置には、中間転写ベルト4を挟んで、支持ローラ6に対向して2次転写ローラ12が配置されている。
一方、画像形成部2の下方に配置された給紙部20には、転写紙または樹脂フィルム・シートなどから成るシートSを積載するシート収容部としての給紙トレイ21と、該給紙トレイ21に積載されたシートSを送り出すシート給送手段としての給紙コロ22と、重送されたシートを1枚に分離する分離手段としてのフリクションパッド23と、両面画像形成時に用いる再搬送路24等とが設けられている。
給紙部20から給送されたシートSは、一対のレジストローラ13に向けて送り出され、その先端が停止しているレジストローラ13に一旦突き当てられる。これによってシートS先端の斜めずれなどが修正・整合された後、レジストローラ13は、上記中間転写ベルト4上に形成されたカラートナー像が2次転写ローラ12を設けた2次転写部でシートSの先端部と合致するような所定のタイミングで回転を再開し、2次転写部に向けてシートSを送り出す。
2次転写部で未定着のカラートナー像が転写されたシートSは、定着装置からなる定着部14に送られ、定着部14による加熱・加圧によって未定着のカラートナー像が定着された後、シート排紙部25に配設された排紙ローラ56を介して装置本体1の上面に設けられたシート積載部40に排出される。なお、カラートナー像転写後の中間転写ベルト4の表面に付着する転写残トナーは、ベルト用のクリーナー15によって除去される。
上述したように、給紙部20、レジストローラ13、2次転写ローラ12を設けた2次転写部、定着部(定着装置)14、シート排紙部25としての排紙ローラ56に至るシート搬送経路が、適宜配設されるガイド部材(図示せず)と共に、図4等に示す片面搬送路(片面搬送パス)67を形成している。
両面搬送路(両面搬送パス)71も、適宜配設されるガイド部材(図示せず)によって形成されており、ほぼ中間位置に一対の駆動ローラおよび従動ローラからなる両面ローラ75が配設されている。
両面画像形成(両面印刷)時の動作は、シート排紙部25と両面搬送路(両面搬送パス)71入口との配置部近傍領域を表す排出反転部55の構成を説明した後に、後述する。
スキャナ30は、一般的な画像読み取り装置の場合と同様に、装置本体1の上部に原稿をセットして、原稿の画像を走査する機構が配設されており、下部に配置される装置本体1に対して支持部50を介して支持されている。
図1および図2において、符号16は、スキャナ30と画像形成部2との操作の制御を行うコントロールパネルであって、このコントロールパネル16を配した側が本画像形成装置の正面になっている。したがって、この画像形成装置ではシート排紙部25(排紙ローラ56の配置部)が装置本体1の正面である前面側に配置され、シート積載部40に排出されるシートが装置本体1の正面・手前側から奥・後側に向かって排紙される前面排紙型の装置構成となっている。
装置本体1の上部には、画像形成部2を覆う上カバー部材としての上カバー18が設けられ、この上カバー18の上面部分をシート積載部40のシート積載面41として用いている。上カバー18には、スキャナ30を支持する支持部50が設けられている。本例の支持部50は、上カバー18の左右両側縁に沿って配置されており、換言すればシート積載部40とスキャナ30との間に空間を形成するように、かつ、シート積載部40におけるシート排出方向Xaの両外側にシート排出方向Xaに沿って配置されている。支持部50は、2つの第1の支持部51と第2の支持部52とを有するが、上カバー18の後端側の辺には支持部を設けていない。この構成によって、上カバー18のシート積載面41の前後方向長さより長い長尺シートであってもその一部がシート積載面41を越えて後側へ垂らすことで支障なくその長尺シートをストックすることができる。さらに、シート積載部40の上方にスキャナ30があると、そのシート積載面41が暗くなることは避けられないが、後端側の支持部を設けないことで後側からの採光が得られるので、その問題を軽減できる。
また、上カバー18は、図1〜図3等に示すように、その下部に画像形成部(画像形成手段)2の一部である光走査装置8を支持しており、装置の後端側に設けたヒンジ17を中心に上方へ開放可能に構成されている。この上カバー18は、後述するロック手段としてのロックレバー60によって装置本体1にロックされ、このロックを解除すると揺動・開閉可能な状態になる。そして、図3に示すように、上カバー18を反時計方向へ揺動・開放すると、上部の支持部51,52を介してスキャナ30と下部の光走査装置8とが一緒に揺動上昇され、画像形成ユニットにアクセスすることが可能となり、メンテナンス等を容易に行うことができる。さらに、本例では上カバー18を開放した部分から画像形成部2の感光体3a〜3d、これらの周囲にそれぞれ配置された帯電装置7、現像装置9およびクリーニング装置11が一体化されたオールインワン型の4つのプロセスカートリッジを交換等のため取り出し・装着可能である。
図3において、符号26は、スキャナ30とシート積載部40と上カバー18とで構成された上部ユニットとしての上部構造体26である。上部構造体26は、装置後方の回転軸であるヒンジ17を中心にして前方が開口するように揺動・開放し、トナーカートリッジなどの消耗品や転写ベルトなどの定期交換部品が交換できるようになっている。
図1および図2に示すように、画像形成部2のシート排出方向Xa(装置正面から奥側)とスキャナ30(自動原稿送り装置32)の副走査方向(原稿送り方向)とが直交するように、画像形成部2とスキャナ30(自動原稿送り装置32)とが配置されている。装置本体1の前面は、図2に示すように、スキャナ30および支持部50よりも前面に突出しており、該装置本体1の前面上部にコントロールパネル16を配置した構成にしている。これにより前面開口部42を十分確保することが可能となり、上方からの短い排紙シートやロックレバー60の操作部61の視認性や操作性が良くなる。
上述したように図1および図2において、スキャナ30と装置本体1の間の排紙空間が前面に向いて大きく開口されているので、シート積載面41に排出されたシートの取り出し性および視認性に優れている。
図4〜図7を参照して、シート排紙部25と両面搬送路71入口ないしはシート排紙部25の反転領域との配置部近傍である排出反転部55の構成を説明する。
排出反転部55は、図4〜図7に示すように、画像形成済みのシートをシート排出方向Xaおよび両面搬送路71に搬送する方向にそれぞれ対応して正逆転可能な駆動回転部材としての排紙ローラ56と、該排紙ローラ56と共に画像形成済みのシートをシート排出方向Xaに排出する排出手段として機能する、排紙ローラ56に圧接して従動回転可能な排出従動回転部材としての排紙側排紙従動ローラ57と、排紙ローラ56と共にスイッチバック手段として機能する、排紙ローラ56に圧接して従動回転可能な反転従動回転部材としての反転側排紙従動ローラ58と、排紙ローラ56と所定の隙間gをもって配設され、画像形成済みのシートを片面搬送路67から排紙ローラ56と従動ローラ57との圧接部(ニップ部)へ案内する方向(図5に実線で示した位置の分岐爪80)、片面搬送路67から排紙ローラ56と従動ローラ58との圧接部(ニップ部)へ案内する方向(図5に破線で示した位置の分岐爪80)、排紙ローラ56および従動ローラ58によりスイッチバックされた後に両面搬送路71へ導く方向(図5に実線で示した位置の分岐爪80)の何れかに選択的に切り換える揺動可能な切換手段・切換部材としての分岐爪80と、片面搬送路67における排紙側排紙従動ローラ57近傍に配置された第1のシート検知手段としての片面シート検知センサ81と、両面搬送路71における反転側排紙従動ローラ58近傍に配置された第2のシート検知手段としての両面シート検知センサ82とを有する。
排出反転部55に配設された上記排紙ローラ56、排紙側排紙従動ローラ57および反転側排紙従動ローラ58は、3連の回転部材群を構成しており、例えば特開2008−285279号公報の図2等に開示されている排紙装置(80)の要部と同様の構成である。このように本実施形態では、公知の構成を含む排出反転部55を積極的に活用して、この排出反転部55に、図7等に示す中折り排出手段としての中折り排出機構89を配置・構成していることを大きな特徴としている。
図6および図7に拡大して示すように、正逆転可能な排紙ローラ56は、軸56aを持って装置本体1に固設された排紙側板対54に回転可能に支持されていて、図6および図12に示すように串刺しコロ状の構成となっている。排紙ローラ56は、その軸56aにギヤ列(図示せず)等の駆動力伝達手段を介して、駆動回転部材駆動手段としての例えばステッピングモータからなる排紙モータ83によって回転駆動される。
図7に拡大して示すように、排紙側排紙従動ローラ57(以下、単に「従動ローラ57」ともいう)は、軸57aを持って排紙側板対54に回転可能に支持されていて、排紙ローラ56と同様に串刺しコロ状の構成となっている。従動ローラ57は、図示しないバネ等の付勢手段を介して排紙ローラ56に圧接されていて、圧接部(ニップ部ないしは挟持部)を形成している。
反転側排紙従動ローラ58(以下、単に「従動ローラ58」ともいう)は、軸58aを持って排紙側板対54に回転可能に支持されていて、排紙ローラ56と同様に串刺しコロ状の構成となっている。従動ローラ58は、図示しないバネ等の付勢手段を介して排紙ローラ56に圧接されていて、圧接部(ニップ部ないしは挟持部)を形成している。
図4に示すレジストローラ13近傍の片面搬送路67に配設されたレジストセンサ77、片面シート検知センサ81、両面シート検知センサ82は、例えば反射型のフォトセンサからなる。
図6および図7に拡大して示すように、分岐爪80は、揺動軸80aを持って排紙側板対54に揺動可能に支持されていて、図5に実線で示す位置と、同図に破線で示す位置との間に揺動変位する。分岐爪80は、その揺動軸80aの一端部が切換部材駆動手段としてのプル型の排紙ソレノイド84のプランジャに連結されていて、排紙ソレノイド84がオンすると、図5に破線で示す位置を占める。
図4および図5に示すように、片面搬送路67は、適宜図に示されているガイド板等によって形成され、2次転写ローラ12から定着装置14を経由して排紙ローラ56と従動ローラ57とのニップ部まで連通している。
スイッチバック搬送路73は、適宜図に示されているガイド板等によって形成され、定着装置14から排紙ローラ56と従動ローラ55とのニップ部まで連通している。両面搬送路71は、上述したとおりである。
次に、図4および図5を参照して、シートの一方の面である片面に画像形成を行った後、シート積載部40に排出する片面印刷動作を説明する。上述した画像形成動作を経て、シートに形成された画像が定着部(定着装置)14で定着された後、この定着済みのシートは図5に実線で示す位置を占めている分岐爪80により通常排紙経路用の片面搬送路67に導かれ、排紙ローラ56の時計回りの回転によって、排紙ローラ56と従動ローラ57とのニップ部からシート積載面41上に排出積載される。
次に、図4〜図7を参照して、シートの片面(第1面)に画像形成を行った後、シートの残りの他方の面(第2面)に画像形成を行い、シート積載部40に排出する両面印刷動作を説明する。
両面印刷動作におけるシートの第1面印刷は、上述した片面印刷動作と同様の手順で印刷を行う。シートの第2面印刷では、第1面印刷を終えたシートが定着部(定着装置)14で定着された後、この定着済みのシートは図5に破線で示す位置を占めた分岐爪80によりスイッチバック搬送路73に導かれ、排紙ローラ56の反時計回りの回転によって、排紙ローラ56と従動ローラ58とのニップ部からシート積載面41に向けてシート排出方向Xaに排出され、その定着済みのシートがほぼ排紙された状態を両面シート検知センサ82が検知すると、図6の排紙ソレノイド84が作動する。これにより、分岐爪80が揺動して再び図5に実線で示す位置を占め、シート搬送路が両面搬送路71へ切り換えられると、排紙ローラ56を時計回りに逆転させてシートをスイッチバックさせて両面搬送路71へ搬送する。
次いで、シートの先端がレジストセンサ77に検知される位置に到達するまで、両面ローラ75がシートを搬送すると、再びレジストローラ13にシートの先端を突き当ててたわみを形成し、両面ローラ75の回転を停止する。
第1面印刷と同様に、中間転写ベルト4上に形成されていたトナー画像が2次転写ローラ12の位置に到達するタイミングに合わせて、両面ローラ75とレジストローラ13の回転を開始させ、シートにトナー画像を転写し、定着部14でトナー画像がシートに定着されることとなる。
シートの他面に形成すべき画像は、このシートが所定のところまで搬送されたとき、開始される作像工程により順次形成される。この場合の作像工程もまた前述の片面画像形成時のフルカラートナー画像形成と同様であり、このフルカラートナー画像を中間転写ベルト4上に担持させる。ただし、シートは再給送路24で前後が反転されているため、最初に作像されたときに対し、シート搬送方向で逆から作像されるよう、光走査装置8から出射される画像データの作成が制御、実行される。
このようにして両面にフルカラートナー画像が転写されたシートは再度、片面搬送路67を介して定着部14による定着処理を経て、排紙ローラ56によりシート積載面(排紙トレイ)41上に排紙される。両面作像の効率を上げるため、用紙の表、裏に形成すべき画像の形成タイミングは制御手段(図示せず)により実行される。
両面印刷制御に係るノンインタリーフ動作とインタリーフ動作を説明する。
ノンインタリーフ動作で両面印刷を行うと、シート面の印刷順序が1枚目第1面、1枚目第2面、2枚目第1面、2枚目第2面、3枚目第1面、3枚目第2面、となる。この動作は第1面に画像形成されたシートが排紙ローラ56と従動ローラ58でスイッチバックして両面搬送路71を通過し、2次転写ローラ12に到達するまでに時間がかかるため、効率が悪く、生産性が低い。
他方、インタリーフ動作で両面印刷を行うと、シート面の印刷順序が、1枚目第1面、2枚目第1面、1枚目第2面、3枚目第1面、2枚目第2面、4枚目第1面、となる。
図8は、連続両面印刷時におけるインタリーフ動作の印刷処理手順を示したフロー図である。まず、i=1として(S301)、1枚目の第1面を印刷する(S302)。続いて、1枚目のシートが両面搬送路71を通過している間に2枚目第1面を印刷する(S303)。2枚目のシートが両面搬送路71を通過している間に1枚目の第2面を印刷し(S304)、続いて3枚目の第1面を印刷する(S305)。
1枚目のシートは第2面が印刷されるとそのまま排紙され、3枚目のシートは第2面を印刷するため両面搬送路71を通過する。印刷予定枚数が3枚であれば(S306、YES)、2枚目の第2面、3枚目の第2面を続いて印刷後、排紙して終了となる。印刷予定枚数が4枚以上ならば(S306、NO)、i=2として(S308)S304にループし、2枚目の第2面を印刷する。すなわち、3枚目第1面印刷以降はiを1ずつ増やして繰り返すアルゴリズムで印刷する。これにより、シート搬送路内には常に複数枚のシートが存在することとなり、生産性が向上する。
図7および図9を参照して、中折り排出機構89の詳細を説明する。
図7および図9において、中折り排出機構89は、排出反転部55の領域に配設、すなわちインターリーフ行き違いができる両面搬送路71と通常排紙用の片面搬送路67(インターリーフ反転させない)との経路間であるスイッチバック搬送路73(図5参照)の下流域に配設されている。
中折り排出機構89は、図7に示すように、排紙ローラ56と分岐爪80との間の隙間gに向かって変位して画像形成済みのシートを中折りする中折り位置(図11等参照)と、中折り位置から離間した図7に示す非中折り位置との間で変位自在な中折り部材としての押込板85を備え、押込板85を中折り位置と非中折り位置との間で変位させる中折り部材駆動機構と、中折りされた画像形成済みのシートをシート積載部40に排出する排出機構とから主に構成されている。
押込板85は、断面ほぼL字状をなし、図12(a)、(b)に示すように、シート幅方向Yに延在した薄板状の部材、例えば板金や硬質の樹脂で形成されている。押込板85の図において下部形状は、排紙ローラ56および従動ローラ59のコロ外周を避けるように櫛歯状かつ段違いに切り欠かれている。押込板85は、図7に示すように、スイッチバック反転の際に両面搬送路71側に位置するシート(図示せず)を上記隙間gから通常排紙側にシートを押し込むように配置されている。
上記中折り部材駆動機構は、カム軸86a、大径部および小径部を備えたカム86と、カム86を駆動するカム駆動モータ87と、押込板85を常に非中折り位置を占める向きに付勢する付勢手段としての引張りバネ88と、カム86のホームポジション(例えば小径部の位置)または押込板85のホームポジション(例えば押込板85の非中折り位置)を検知する図示しないホームポジションセンサとを具備する。
図6に示す排紙側板対54には、押込板85を中折り位置と非中折り位置との間にスムーズに案内するための案内部材(図示せず)と、押込板85が非中折り位置を占めているとき、引張りバネ88の付勢力によって非中折り位置よりもさらに離間した方向に変位するのを規制するための、押込板85に当接・衝止するストッパ部材(図示せず)が設けられている。
上記中折り部材駆動機構に限らず、ソレノイドとバネとの組み合わせ、ラックアンドピニオン機構等種々の運動変換機構とモータやソレノイドとの駆動手段との組み合わせでもよいことは無論である。
上記排出機構は、分岐爪80のパイプ状をなす揺動軸80aと同軸的に設けられ、排紙ローラ56に圧接して従動回転可能な従動回転部材としての押込側排紙従動ローラ59(以下、単に「従動ローラ59」ともいう)と、上記した従動ローラ57と、分岐爪80に一体的に設けられ、排紙ローラ56と従動ローラ57とのニップ部に向けて中折りされた画像形成済みのシート、すなわちシートの中折り部を誘導する誘導部80bとを具備する。
従動ローラ59は、軸59aを持って排紙側板対54(図6参照)に回転可能に支持されていて、排紙ローラ56と同様に串刺しコロ状の構成となっている。従動ローラ59は、図示しないバネ等の付勢手段を介して排紙ローラ56に圧接されていて、圧接部(ニップ部ないしは挟持部)を形成している。なお、図12において、従動ローラ59の外径は、排紙ローラ56のそれと比べて大きく誇張して示す。
なお、誘導部80bは、これに限らず、上記発明の効果をそれ程望まなくても良いのであれば、分岐爪80の揺動動作と干渉しないように分岐爪80と別体的に誘導部材として、排紙ローラ56と従動ローラ57とのニップ部に向けて中折りされたシートの中折り部を誘導する機能を果たすよう、図7に示した隙間gに設けても良い。
図9は、本実施形態における中折り排出機構89の主な制御構成を示すブロック図である。同図において、制御手段90は、それぞれ図示しないCPU、ROM、RAM、タイマ等を有する周知のマイクロコンピュータを具備しており、装置本体1の内部に設けられている。
上記CPUは、コントロールパネル16からの各種信号および装置本体1に設けられた各種センサ81、82や上記ホームポジションセンサからの検知信号および上記ROMから呼び出された動作プログラムに基づいて、中折り排出機構89の排紙モータ83、排紙ソレノイド84、カム駆動モータ87の作動等を制御し、主として中折り排出機構89の動作を制御する。上記ROMには中折り排出機構89の動作プログラムが記憶されており、この動作プログラムは上記CPUによって適宜呼び出される。上記RAMは、上記CPUの計算結果を一時的に記憶する機能、コントロールパネル16上の各種キーおよび各種センサから設定および入力されたデータ信号およびオン・オフ信号を随時記憶する機能等を有している。
本実施形態のコントロールパネル16には、中折り排出機構89による中折り動作を起動させるための起動信号を生成する中折りキー(図示せず)と、シートの中折り位置の指示(例えば、A4サイズのシートをハーフサイズにしたり、1/3サイズにしたり、あるいは数値入力で指示できるタッチパネル方式)を行うための中折り位置指示キー(図示せず)と、使用するシートサイズを設定するためのシートサイズ入力キー(図示せず)等が配設されている。
上記中折りキー、上記中折り位置指示キーおよび上記シートサイズ入力キー等のキー方式に限らず、タッチパネル方式によるタッチキーや、あるいはダイヤル等による設定・入力方式によるものであっても良いことは無論である。
中折り位置の特定方法は複数あるが、本実施形態ではその一例として排紙モータ83としてステッピングモータを用いた駆動の場合について説明する。ステッピングモータ駆動ではステッピングモータに付与する1パルス当たりの排紙ローラ56回転量を予め設計して設定することができるため、スイッチバック開始は両面シート検知センサ82を対象のシート進行方向後端が越えた後に行い、スイッチバックを開始後に指定シートに対して中折指示位置分の駆動パルスを入力し、中折り位置にシートを正確に搬送することができる。
他の方法としては、両面搬送路(反転搬送路)71上に各種サイズのシートごとの中折り位置に対応したセンサを配置して対応する方法が考えられる。
図10〜図12を参照して、中折り排出機構89による画像形成済みのシート(以下、前後の文脈から画像形成済みのシートであることが理解できるときは、単に「シート」ともいう)の中折り動作および中折りされたシートの排出動作を説明する。
まず、ユーザはコントロールパネル16の上記中折りキーの押下によって、中折り排出機構89の動作を起動させるための操作を行うと共に、適宜、上記シートサイズ入力キーによって使用するシートサイズを設定・入力し、上記中折り位置指示キーによって使用するシートに対する中折り位置の設定を行う。
図10(a)〜図10(b)〜図11(a)、(b)に、中折り開始前から排紙途中までを示す。図10(a)は、上記操作により中折り指示されたシートSが、上述した両面印刷時と同様のシート搬送経路を経て、排出反転部55においてスイッチバック動作し始めた際の動作を示している。この際、押込板85は同図に示すように上側で非中折り位置(ホームポジション)を占めていて、シートSを押込まない位置にあり、シートSの先端(同図において下端側であり、スイッチバック開始前はシートSの後端である)が両面シート検知センサ82により検知されると、制御手段90のCPUは次のような演算・計算を行う。すなわち、制御手段90のCPUが、両面シート検知センサ82からの出力信号の送信タイミング(時間)と、排紙モータ56のステップ数と、シートサイズデータと、シートに対する中折り位置指示データと、上記ROMに記憶されている関係データ(排紙モータ56に付与する駆動パルス数(ステップ数)と両面搬送路におけるシートの中折りすべき位置との関係データ)等から計算してシートの中折りすべき位置にさしかかったと判断すると、図10(b)に示すように、カム86を回転させて、押込板85が中折り位置を占めるようにカム駆動モータ87に指令信号を送信する。
図11(a)、(b)に示すように、押込板85が中折り位置に変位する際に、押込板85の下端がシートSの背(画像未形成面側)を押し当てることにより、シートSの腹が排紙ローラ56と分岐爪80との間の隙間g(図7参照)に押し込まれ、かつ、図12(b)に示すように、排紙ローラ56と従動ローラ59とのニップ部で加圧・折癖を付けられながら、分岐爪80の誘導部80b形状に沿って誘導されて、片面搬送路67側の排紙ローラ56と従動ローラ57とのニップ部に向けて搬送され、その中折りされたシートの中折り部が排紙ローラ56と従動ローラ57とのニップ部に到達すると、さらに同ニップ部で加圧されながら折り込まれて搬送され、シート積載部40(図11(b)等ではその図示を省略している)に排出されることとなる。
中折りされ、排紙されるシートが、シート積載部40に排紙されたことを検知する手段として、中折り動作開始後、両面シート検知センサ82がシート後端(中折りされているシートの両面搬送路側に配しているシート一端)を検知しなくなってから、前述したようにシートサイズデータとシート中折り位置指示データに基づき、中折りシートが排紙されるのに十分な駆動パルスを付与し、排紙を完了する。
この時の押込板85の動作方向、各ローラ56,57、58,59、カム86等の回転方向などについては、図10(b)、図11(a)、(b)に矢印で示すとおりである。
図12(a)、(b)を参照して、押込板が85が作用する位置について補説する。排紙ローラ56は上述したように軸56aにコロの状態で、同様に押込側排紙従動ローラ59は軸59aにコロの状態で配置されている。押込板85の図において下端である先端が、中折り位置を占めた際には、排紙ローラ56と押込側排紙従動ローラ59とで形成されるニップ位置近傍まで作用することにより、中折りされたシート先端は上記ニップ部に確実に到達して、搬送されることになる。
以上説明したとおり、本実施形態構成の小型コンパクトのマルチファンクションプリンタにおいては、搬送経路が前面から奥側であり、従来からある中折り装置の後処理装置の付加を考えた場合、奥側となるゆえ操作性取り出し性から考えると付加設置が困難であり、本実施形態例に示すプリンタ装置においては、簡易的な排出反転部55(排紙インタリーフ部)の構成を融通させた中折り処理機構が重要で、安価な中折り装置を提供することが可能となる。そして、発明の効果の欄に記載した効果を奏することも無論である。
また、本発明は、上部ユニットとしてのスキャナ等が無いプリンタ等の画像形成装置にも適用できることは無論である(請求項1)。
1 装置本体
2 画像形成部(画像形成手段)
10 転写装置
12 2次転写ローラ
16 コントロールパネル
18 上カバー
20 給紙部(シート給送部)
24 再搬送路(第2のシート搬送路を構成)
25 シート排紙部(シート排出部)
26 上部構造体(上部ユニット)
30 画像読取部、スキャナ
40 シート積載部(シート積載手段)
41 シート積載面
50 支持部
54 排紙側板対
55 排出反転部
56 排紙ローラ(駆動回転部材、シート排出手段、スイッチバック手段)
57 排紙側排紙従動ローラ(排出従動回転部材、シート排出手段)
58 反転側排紙従動ローラ(反転従動回転部材、スイッチバック手段)
59 押込側排紙従動ローラ(従動回転部材)
67 片面搬送路(第1のシート搬送路)
71 両面搬送路(第2のシート搬送路)
73 スイッチバック搬送路
75 両面ローラ対
80 分岐爪(切換部材、切換手段)
80a 揺動軸
80b 誘導部
81 片面シート検知センサ
82 両面シート検知センサ
83 排紙モータ(駆動回転部材駆動手段)
84 排紙ソレノイド(切換部材駆動手段)
85 押込板(中折り部材)
86 カム
87 カム駆動モータ
89 中折り排出機構(中折り排出手段)
90 制御手段
g 隙間
S シート(シート状記録媒体)
Xa シート排出方向(排紙方向)、スライド方向
Y シート幅方向
特許第2918702号公報 特開2000−118860号公報 特許第4013477号公報 特開平6−156865号公報 特開平6−72060号公報 特開平5−229727号公報 特開平7−165365号公報

Claims (7)

  1. シートを給送するシート給送手段と、
    前記シート給送手段から給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段を通過したシートを排出するシート排出手段と、
    前記画像形成手段を通過したシートを導入し、シートの搬送方向を変えて搬送するスイッチバック手段と、
    シートの搬送方向を前記シート排出手段と前記スイッチバック手段とに選択的に切り換える切換手段と、
    前記スイッチバック手段により搬送方向が変更されたシートを中折りし、この中折りされたシートの中折り部を前記シート排出手段より排出させる中折り排出手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記中折り排出手段は、前記スイッチバック手段および前記シート排出手段の機能を備えた正逆転可能な駆動回転部材と、該駆動回転部材と共に前記スイッチバック手段として機能する、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な反転従動回転部材と、前記駆動回転部材と所定の隙間をもって配設され、前記切換手段として機能する、揺動自在な揺動軸を備えた切換部材と、前記駆動回転部材と前記切換部材との間の前記隙間に向かって変位してシートを中折りする中折り位置と、該中折り位置から離間した非中折り位置との間で変位自在な中折り部材とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記中折り排出手段は、前記スイッチバック手段および前記シート排出手段の機能を備えた正逆転可能な駆動回転部材、該駆動回転部材と共に前記スイッチバック手段として機能する、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な反転従動回転部材、前記シート排出手段として機能する、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な排出従動回転部材からなる3連の回転部材群と、前記駆動回転部材と所定の隙間をもって配設され、前記切換手段として機能する、揺動自在な揺動軸を備えた切換部材と、前記駆動回転部材と前記切換部材との間の前記隙間に向かって変位してシートを中折りする中折り位置と、該中折り位置から離間した非中折り位置との間で変位自在な中折り部材とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記中折り排出手段は、前記揺動軸と同軸的に設けられ、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な従動回転部材と、前記シート排出手段として機能する、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な排出従動回転部材と、前記切換部材に一体的に設けられ、前記駆動回転部材と前記排出従動回転部材との圧接部に向けて中折りされたシートの前記中折り部を誘導する誘導部とを具備し、
    前記中折り部材が前記中折り位置を占めたとき、シートが前記隙間に押し込まれつつ前記駆動回転部材と前記従動回転部材との圧接部で加圧され、かつ、前記誘導部に沿って前記駆動回転部材と前記排出従動回転部材との圧接部に誘導されることにより、さらに加圧されながら折り込まれて排出されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3記載の画像形成装置において、
    前記中折り排出手段は、前記揺動軸と同軸的に設けられ、前記駆動回転部材に圧接して従動回転可能な従動回転部材と、前記排出従動回転部材と、前記切換部材に一体的に設けられ、前記駆動回転部材と前記排出従動回転部材との圧接部に向けて中折りされたシートの前記中折り部を誘導する誘導部とを具備し、
    前記中折り部材が前記中折り位置を占めたとき、シートが前記隙間に押し込まれつつ前記駆動回転部材と前記従動回転部材との圧接部で加圧され、かつ、前記誘導部に沿って前記駆動回転部材と前記排出従動回転部材との圧接部に誘導されることにより、さらに加圧されながら折り込まれて排出されることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記中折り排出手段の動作を制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、前記シート排出手段より排出されたシートを積載するシート積載手段を具備し、該シート積載手段が前記画像形成手段の上方にシート排出用の空間を形成するように画像形成装置本体に配置され、かつ、前記シート排出用の空間を介して前記画像形成装置本体における前記シート積載手段の上方に配置された上部ユニットを有する胴内排出型であることを特徴とする画像形成装置。
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