JP5261976B2 - スペーサーの形成方法とそれに用いるブランケット基材 - Google Patents

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Description

本発明は、あらかじめ機能性パターンが設けられた、ガラス基材やプラスチックフィルム上の所定の位置に、効率よくスペーサービーズを配置して設けるスペーサーの形成方法に関するものである。
液晶表示装置は、近年のカラー化や高精細化を経て、小型の電子機器やテレビ用途として一般に広く用いられるようになったが、今後さらに薄型化、大型化、低価格化が期待されている。
一般にカラーテレビ等に用いられるパネル部材は、透明導電極が設けられたカラーフィルター基材と、TFT等の画素電極が設けられた透明基材を貼り合わせることにより形成された微小な空間(セル)に、液晶材料が封止されている。この封止されたセルの厚みは、一方の基材に設けられたスペーサーと呼ばれる微小な構造物によって規制され、維持されている。セルの厚みは、そのまま液晶層の厚みとなるため、パネルの一部でセルの厚みが0.1μm程度の差異があるだけで、その部分の発色や液晶の応答速度が不均一になり、表示のムラの原因や色再現の不具合がでてしまう。
従来の液晶表示装置の製造方法では、画素電極を設けた基材上にスペーサービーズやガラスファイバー片をランダムに散布しており、画素パターン上にもこれらスペーサーが配置されていた。このため、スペーサー周辺の配向不良や光漏れ、加圧による画素電極の損傷などの不具合が問題となっていた。
また、最近ではフォトリソ法によりカラーフィルターのブラックマトリクス上に精度良く樹脂柱を形成する方法が非常に多くの製品に用いられている。しかし、このフォトリソ法によるスペーサーの製造方法は、製膜、露光、現像、剥離の工程を含むので製造設備が大掛かりとなるという問題が指摘されている。また、フォトレジストの使用効率が低いため製造コストが高くなってしまう問題もあるが、今後製造装置の大型化が進むと、コーティングの均一性が無視できない問題となり、樹脂柱の高さを均一に揃えることが困難となってくる問題がある。
一方、スペーサーとして樹脂製のスペーサービーズを用いてセル化を行った場合、スペーサービーズが数%程度圧縮された状態で保持されることから、外気温度の変化で空間が膨張した場合や、たえず振動にさらされる状況でもスペーサービーズの形状復元により、セル構造の維持が容易である。このため、温度環境の厳しい車載用ディスプレイや、製造工程でたわみを持ちやすい大型パネルやフィルム基材を用いた液晶ディスプレイなどでの使用が見直されている。
そこで、インクジェット方式を用いて、基材上の任意のパターン上にスペーサービーズを配置する試みがなされている(特許文献1参照)。
しかし、スペーサーとして用いられる3〜5μm径のビーズをインク中に含むため、目詰まりや吐出位置精度を確保する為に、30μm以上のノズル径を使用しなければならない。この為、インクジェット法で吐出されるインキ滴を小さくすることが困難である。
使用するノズル径が5〜6μm程度の場合に、着弾の精度が8〜10μmとすると、このノズル径を30μmに広げると、着弾の精度が20μm以上に悪化してしまう。そのた
め、カラーフィルターのパターンに設けられた、数十から数百μm幅の画素上にスペーサービーズを配置することは十分可能であるが、線幅が10〜20μm程度であるブラックマトリクス上に選択的に配置することは困難である。
下記に公知文献を記す。
特開平9−105946号公報
本発明は、上記の技術的背景を考慮してなされたものであって、あらかじめ機能性パターンが設けられたガラス基材あるいはフィルム基材の任意のパターン上に、スペーサービーズを安価に精度良く設置するスペーサーの形成方法およびそれに用いるブランケット基材を提供するものである。
本発明において上記課題を達成する為に、まず請求項1の発明は、インクジェット法を用いて、スペーサービーズをあらかじめ機能性パターンが設けられた基材上に設置するスペーサーの形成方法であって、
まず、撥水表面加工を施したブランケット基材上にスペーサービーズ含有溶液をインクジェット法によりパターン吐出し、溶剤を乾燥させて前記スペーサービーズを配置した後、前記ブランケット基材上の前記スペーサービーズを前記機能性パターンが設けられた基材上に転写することを特徴とするスペーサーの形成方法である。
また、請求項2の発明は、前記撥水表面加工を施したブランケット基材上に、使用する前記スペーサービーズ径よりも浅い凹凸部を有するパターンを設けることにより、前記スペーサービーズ分散液を凹部へ誘導し、該スペーサービーズの配置を行なうことを特徴とする請求項1に記載のスペーサーの形成方法である。
また、請求項3の発明は、前記スペーサービーズを配置したブランケット基材面上に、既に前記機能性パターンが設けられた基材のパターン面を平行に近づけ、カメラなどの観察機器を用いて各基材上にあらかじめ設けた位置合わせマークを基準に位置合わせを行なった後、両基材を重ね合わせ、加圧した後、剥離し、前記スペーサービーズを転写することを特徴とする請求項1又は2に記載のスペーサーの形成方法である。
また、請求項4の発明は、前記ブランケット基材上に配置された前記スペーサービーズを既に前記機能性パターンが設けられた基材へ転写する際に、接着層を介して転写を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスペーサーの形成方法である。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撥水表面加工を施したブランケット基材として、透明な基材上へ前記スペーサービーズ径よりも薄い印刷パターン層を設けた後、さらに基材全面にシリコーン樹脂層を積層することを特徴とするブランケット基材である。
本発明は以上の特徴を持つことから、下記に示す効果がある。
即ち、請求項1に係る発明によれば、インクジェット法を用いて、スペーサービーズを既に機能性パターンが設けられた基材上に設置する方法であって、まず撥水表面加工を施したブランケット基材上にスペーサービーズをパターン状に配置した後、目的の基材上に転写することから、目的の基材上にスペーサービーズを適切に配置するための加工などを
特に設けることなく、高精細パターンにあわせたスペーサーの形成を行う事が可能となる。また、ガラス基材やフィルム基材など転写対象となる基材を問うことなくスペーサーの形成を行うことが可能となる。
また、請求項2に係る発明によれば、該撥水表面加工を施したブランケット基材上の、インクジェット法によるスペーサービーズ分散液の着弾エリアの範囲に、段差を有するパターンを配列して設ける事により、溶剤の揮発過程において、スペーサービーズの前記パターン中心部への自己配列を誘発する事で、任意のパターンに応じたスペーサービーズの設置を行う事ができる。
また、請求項3に係る発明によれば、前記ブランケット基材上にスペーサービーズを配列した面上に、既に機能性パターンが設けられた基材のパターン面を平行に近づけ、カメラなどの観察機器を用いて各基材上にあらかじめ設けた位置合わせマークを基準に位置合わせを行なった後、両基材を重ね合わせ、加圧した後、剥離して被転写基材へスペーサービーズを転写する事で、高精細パターン上に再現性良くスペーサーを形成することが可能となる。
さらに、請求項4に係る発明によれば、前記ブランケット基材上に配置されたスペーサービーズを目的の基材へ転写する際に、接着層を介する事で、スペーサービーズの基材上への転写を完全に行うことが可能であり、被転写基材との密着を強めることで、後工程でのスペーサー欠落を防ぎ、たわみや振動による不具合を低減することが可能である。
また、請求項5に係る発明によれば、前記撥水表面加工を施したブランケット基材として、透明な基材上へ前記スペーサービーズ径よりも薄い印刷パターン層を設けた後、さらに基材全面にシリコーン樹脂層を積層する事で、表面に凹凸のある撥水表面加工を施したブランケット基材を安価に入手することができる。
従って、本発明はインクジェット方式と転写方式を併用することで、既に機能性パターンを有するガラス基材あるいはフィルム基材を用いた任意の基材パターン上にスペーサーを安価に精度良く、形成する方法とする事ができる。
以下に図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるブランケット基材は、表面に撥水性を持ち、表面に任意の凹凸パターンを施すことが可能な基材を用いる事ができるが、母型の凹凸表面をシリコーン樹脂により型取りする、レプリカ型ブランケット基材105や、あらかじめ設けた印刷パターン層111にシリコーン薄膜層112を設けた印刷パターン型ブランケット基材113を用いるのが好ましい。
レプリカ型ブランケット基材105は、支持基材103や、アンカー層104、シリコーン樹脂層102より形成される。(図1c)
一方、印刷パターン型ブランケット基材113は、支持基材103や印刷パターン層111、シリコーン薄膜層112から形成される。(図1e)
支持基材103は、ソーダガラスや無アルカリガラス等のガラス基材やプラスチック等の基材に加工し用いることが可能である。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、ナイロン、アラミド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、トリアセチルセルロースなどのフィルム、シートを用いることができる。さらに光透過性の基材を用いることにより、パターンの重ね合わせ時にアライメントを容易とすること
ができる。
また、シリコーン樹脂層102や印刷パターン層111との密着性を向上させるため易接着層を設ける事や、加工前にUV処理やコロナ処理を行なうのが好ましい。
ブランケット基材として、シリコーン樹脂によるレプリカ型ブランケット基材105を用いる場合は、ブランケット支持基材103とシリコーン樹脂層102の密着を向上させるため、アンカー層104を設けることが好ましい。
アンカー層104には、熱硬化または紫外線硬化性のアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン樹脂やこれら樹脂とシリコーン樹脂との混合体やシランカップリング剤など、最表面に設けるシリコーン樹脂層102に対してより基材との接着性の高い樹脂層を、アンカー層104としてあらかじめブランケット支持基材103上に設けておくこともできる。
シリコーン樹脂層102としては、母型から鋳型をとることができるものなら使用可能であり、二液型のジオルガノポリシロキサンと架橋剤としての三官能性以上のシラン、またはシロキサン及び硬化触媒を組み合わせたものが使用可能であるが、いわゆる型取り用として市販されている室温硬化型のものが好適である。縮重合タイプと付加重合タイプがあるが、どちらも使用可能である。例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製のTSE―3504,TSEー350,TSE―3502、TSE―3508、TSE―12−A4001、TSE―3457,TSE―3477、TSE―3450、TSE―3453、TSE―3453T、XE−15−A1814、TSE―3450、TSE―3466、TSE―3402,YE―5626等の一連の製品、また信越シリコーン社製の型取り用の、KE10,KE12、KE17、KE20、KE111、KE112、KE113、KE24、KE26、KE1400、KE1402、KE1404、KE1300、KE1600等が使用可能である。さらに硬度を調整するために硬度の異なるものを混合してもよい。また、母型のパターンが数十μmの細かなパターンの場合、重合時に副生成物の生じない付加重合タイプのものが好ましい。
母型101としては、無アルカリガラス等の低膨張ガラス表面に感光性樹脂を用いてマスクパターンを形成した後、既存のドライエッチング処理やウエットエッチング処理、もしくはサンドブラスト処理を用いて、使用するスペーサービーズ202の直径や設置密度に応じて、2μmから5μmの版深を設けたものを用いることができる。
また、同じく無アルカリガラス等の低膨張ガラス表面に感光性樹脂を用いてパターニングし、2μmから5μmの厚みのパターンを設けたものを利用する事ができる。感光性材料は無機分を含有する必要がなく、シリコーンゴム等の型取りに耐える強度だけが必要である。そのため各種の感光性材料を使用することができる。例えば3次元光造形法に使用する感光性材料を使用することができる。また、感光性フィルム(ドライフィルム)を使用することもできる。
母型101上へ上記シリコーン樹脂層102を形成する方法としては、インキの粘度や溶媒の乾燥性によって公知の塗工方法を用いることができる。すなわち、例えばスピンコート、ディッピング法、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、グラビアオフセット法等が挙げられる。中でも、ダイコート、キャップコート、ロールコート、アプリケータは、広い範囲の粘度のインキについて均一なインキ液膜を形成することができ、さらにその中でもダイコートが最も効率的で好適な形成方法である。
まず、母型101上に型取り用シリコーンを塗布し(図1a、b)、あらかじめアンカー層を設けた支持基材をラミネート後、必要によっては加熱し、常温で放置し型取り用シリコーンを硬化させた後、支持基材を母型から剥離することで凹部パターンを持つレプリカ型ブランケット基材105を得る。(図1c)
一方、あらかじめ設けた印刷パターン層111にシリコーン薄膜層112を設けた印刷パターン型ブランケット基材113を用いる事もできる。
印刷パターン層111は、既存のパターニング方式を用いる事ができ、スクリーン印刷方式やグラビア印刷方式、凹版印刷方式、反転印刷方式を用いる事ができるが、高精度のパターンを形成する場合は、光硬化性樹脂を用いた、いわゆるフォトリソ方式を用いるのが好ましい。
また、印刷パターン層111の膜厚は、使用するスペーサービーズ202の直径や設置密度により2μmから5μmに設けるのが好ましい。
印刷パターン層111上に設けるシリコーン薄膜層112には、シリコーンオイル、シリコーンワニスで代表される離型剤を用いても良いし、あるいはシリコーンゴムを薄く設けてもをよい。また同じ目的でフッ素系樹脂、フッ素系ゴムも利用されうるし、フッ素樹脂微粉末をシリコーンゴムあるいは、普通のゴムに混ぜて剥離性を出すなどの使い方をしてもよい。
具体的なシリコーンとしては、ジメチルポリシロキサンの各種分子量のもの、その他メチルハイドロジエンポリシロキサン、メチルフェニルシリコーンオイル、メチル塩素化フェニルシリコーンオイル、あるいはこれらポリシロキサンと有機化合物との共重合体など、変成したものを用いることができる。 シリコーンゴムとしては、二液型のジオルガノポリシロキサンと架橋剤としての三官能性以上のシラン、またはシロキサン及び硬化触媒を組み合わせたもの、あるいは一液型ではジオルガノポリシロキサンとアセトンオキシム、各種メトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン等の組み合わせなどが用いられ、その他ゴム硬度を調節するためのポリシロキサンが適宜用いられる。
上記に示した印刷パターン層111上へシリコーン薄膜層112を形成する方法としては、インキの粘度や溶媒の乾燥性によって公知の塗工方法を用いることができる。すなわち、例えばスピンコート、ディッピング法、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、グラビアオフセット法等が挙げられる。中でも、ダイコート、キャップコート、ロールコート、アプリケータは、広い範囲の粘度のインキについて均一なインキ液膜を形成することができ、さらにその中でもダイコートが最も効率的で好適な形成方法である。
このように印刷パターン層111上へシリコーン薄膜層112を塗布した後、シリコーン薄膜層112の硬化促進の為に過熱処理を行い、印刷パターン型ブランケット基材113を得る。(図1e)
本発明に用いるスペーサービーズ202は粒子径3〜5μmの球状粒子を、1種または2種以上を混合して用いることができる。
スペーサービーズ202の材質としては特に限定されず、例えば、樹脂、有機物、無機物、これらの化合物や混合物等が挙げられる。上記樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール等の線状又は架橋高分子重合体;エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジビニルベンゼン重合体、ジビニルベンゼン−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−アクリル酸エステル共重合体、ジアリルフタレート重合体、トリアリルイソシアヌレート重合体等の架橋構造を有する樹脂等が挙げられる。また、無機物としてはシリカ等があげられる。
また、スペーサービーズ202は液晶セル化工程の際の圧力によるセル厚のムラを低減させるため、あるいは転写工程において加えられる圧力に耐えるために圧縮弾性率(10%K値)が2500MPa〜13000MPaであるものが好ましい。
本発明のスペーサービーズ分散液201中におけるスペーサービーズ202の固形分濃度は、特に限定されないが、例えば分散液全体の0.2〜3%であることが好ましい。
スペーサービーズ分散液201におけるスペーサービーズ202の固形分濃度が0.2%未満であると、吐出された液滴中にスペーサービーズ202が含まれなくなり易く、カラーフィルター基材上のスペーサー密度が低下し、また3%を超えると、スペーサービーズ202同士が凝集したり、インクジェット塗工ヘッド203のノズルが詰まったり、また、吐出された液滴中のスペーサービーズ202の含有量が過剰となり易くなる傾向があるため好ましくない。
本発明のスペーサービーズ分散液201に用いる水溶性溶剤としては沸点150℃以上、好ましくは180℃以上のものを1種または2種以上混合して用いることができる。
本発明に用いられる水溶性溶剤としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2,4−ブタントリオール、2,2‘−チオジエタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の高沸点低揮発性の多価アルコール類が用いられ、その他N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、モノエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン等の水溶性溶剤を添加することが出来る。
また、本発明における沸点150℃以上の水溶性溶剤の添加量は50〜90%であることが好ましい。添加量が50%以下であるとスペーサービーズ分散液201の揮発性が高くなり、インキ安定性を低下させ、また、90%以上であるとスペーサービーズ分散液201の粘度が上昇し、インクジェット塗工時の吐出不良の原因となるため好ましくない。
また必要に応じ、カラーフィルター基材およびインクジェット塗工ヘッド203とスペーサービーズ分散液201との濡れ性を制御する目的でアルコール類や界面活性剤を用いられ、1種または2種以上を混合して用いることができる。
アルコール類としてはメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール等が使用でき、界面活性剤としては、水溶性のアニオン性、カチオン性、両性、ノニオン性の界面活性剤を一種類または複数種を添加できる。
本発明のスペーサービーズ分散液201においては、スペーサービーズ202が単粒子状に分散していることが好ましく、その効果を阻害しない範囲で、各種添加剤、例えば、粘接着性付与剤、粘性調整剤、pH調整剤、界面活性剤、消泡剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤が添加されていても良い。
本発明ではスペーサービーズ202をインクジェット塗工方式で所定の位置に配置する。インクジェット方式は、インク滴の生成原理により、連続ジェット(コンティヌアス)方式とドロップ・オン・デマンド方式の2方式に分類される。本発明では、いずれの方式も好ましく採用できる。
連続ジェット方式は、インク滴を連続して生成させ、記録信号に応じてインク滴を選択して記録を行う方式であり、Sweet型、マイクロドット型、Herz型、IRIS型などがある。また、ドロップ・オン・デマンド方式は、記録信号に応じてインク滴を噴出させる方式であり、圧力パルス方式、サーマルジェット方式、ERF方式などがある。
いずれの方式においても、インキ滴の吐出再現性やスペーサービーズ径、スペーサービーズ202によるノズル詰まりの防止を考慮すると、ノズル径が20〜60μmであることが望ましい。
インクジェット装置としては、インクジェット塗工ヘッド203のほかにブランケット基材を設置し、吐出開始位置や傾きを調節するX,Y,θ軸移動や、ヘッドの吐出信号と同期してブランケット基材の移動を行うことが可能なステージからなる搬送系や、吐出位置や吐出状態を観測する観測系、スペーサービーズ分散体の供給系等から構成されるが、ブランケット基材に配置された任意のパターンにスペーサービーズ分散液201を吐出することが可能であれば、吐出位置の移動方法や装置構成、インクジェット塗工ヘッド203のマウント方法や搭載するヘッドの数は限定されるものではない。
本発明の対象となる被転写基板としては、スペーサービーズ202を配置して設ける用途に用いられ、各種表示素子やタッチスイッチ等に使用可能であるが、特に液晶ディスプレイに好適である。この基板は、特に限定されるものではなく、ガラス基材やフィルム基材等の一般的に液晶ディスプレイとして用いられているものであってよい。
通常、液晶ディスプレイは2枚の基板を重ね合わせて形成される。このため、通常は一方の基材にスペーサーが形成または配置される。そして他方の基材と重ね合わせて液晶表示素子を作製する。スペーサーを形成する基材としては、位置合わせの点からは、遮光パターンを有するカラーフィルター基材204とすることが好ましい。また、本発明によるスペーサービーズ202の配置方法によれば、転写によるブランケットやスペーサービーズ202自体の接触を伴う工程の為、配向膜を設ける前の透明導電膜層207上にスペーサービーズ202を設ける際に用いる事が好ましい。よって、以下被転写基材として、フィルム基材を用いたカラーフィルター基材204の透明導電膜層207へスペーサーの形成を行う場合を例に、工程の説明を行なう。
カラーフィルター基材204上におけるスペーサービーズ202の配置は、スペーサービーズ202に起因する光抜けなどの表示品質の低下を抑制するという観点からも、パネルの遮光パターン(ブラックマトリクスパターン層206)上にスペーサービーズ202を配置することが好ましい。また、基材上におけるスペーサービーズ202の粒子密度は、ブラックマトリクスパターン層206の解像度にもより、特に限定されるものではないが、通常1cm平方の領域に1000〜20000個であることが好ましい。
凹凸パターンを設けたブランケット基材上の凹部パターン付近に、スペーサービーズ分散液201を着弾させると、溶液の表面張力によって、その凹部が隔壁となりほとんどが凹部内に留まる。また、凹部溶剤の乾燥と共にスペーサービーズが液滴中を移動するが、一度凹部に進入すると、その外部へ拡散する事は無く、よってブランケット基材の凹部パターンに、ほとんどのスペーサービーズ202が定着する。
スペーサービーズ202を配置したブランケット基材105、113は、転写装置20
1に搬送し、スペーサービーズ202のカラーフィルター基材204への転写を行なう。
転写装置201は、カラーフィルター基材204の巻き出し部211、巻き取り部212、可動ステージ216、乾燥炉213、アライメント用カメラ214、加圧部215によって構成される。
巻き出し部211、巻き取り部212は、それぞれ巻き取りロールで供給されるカラーフィルター基材204の原反を設置または、巻き取るため直径3インチから30インチの芯を装着できるマウンターを備えたシリンダーと、回転やテンションを制御して基材を搬送するためのモーターを備える。装着されるフィルム原反幅は100mm〜1000mmが選択できるが、パターンの実用性と転写位置精度を考慮し300mm幅が選択される。
また、カラーフィルター基材204のテンションの制御は、これら装置以外に搬送系にニップ部を設置して基材を保持することでも調節を行うことができる。ニップ部は、主に搬送ロールに備わったエアー吸着孔による吸着ニップが用いられる。
可動ステージ216は、ボールねじや、リニアモーター等で駆動するものを用いることができ、金属製、石製などのものを用いることができるが、少なくとも水平方向に水平を保ったまま上下運動することができ、さらにブランケット基材を吸着することができる。吸着による表面の凹凸を防ぐためにフィルムのエッジ付近のみ吸着孔を設ける方法や、多孔質性材料を用いた吸着表面を用いる方法を選択することができる。
乾燥炉213は、カラーフィルター基材204上に転写したスペーサービーズ202を、搬送や巻取り、配向膜の塗布の際に剥離することを防ぐ為、接着パターン層301や接着層302をより硬化させる為に設けることができ、ホットプレート、オーブン、温風、減圧乾燥、紫外線照射などの乾燥装置を設けてもよい。
アライメント用カメラ214は、カラーフィルター基材204に設けられたブラックマトリクスパターン層206と、スペーサービーズを配置したブランケット基材との位置合わせを行うために設ける。可動性ステージ216上に吸着したブランケット基材上に、カラーフィルター基材204上のブラックマトリクスパターン層206を100〜250μmに近づけた後、カラーフィルター基材204上に得られたパターンの一部やアライメント用のマークパターンと、ブランケット基材上のパターンを透過画像で認識し、それぞれの基材パターンを認識した画像を基に可動性ステージ216を動作させ転写位置の補正を行うことができる。
上記アライメント用カメラ214は光学顕微鏡、CCD(Charge Coupled Device)顕微鏡のどちらであっても良いが、オートフォーカス、電気的に制御可能な手動焦点制御機構のいずれか、もしくはその両方の機能を必要とし、観察の為に外部に設置したモニターや位置補正の為の画像処理装置へのインターフェースを持つものとすることができる。
また、カラーフィルター基材204とブランケット基材の間に顕微鏡カメラを挿入し、それぞれの基材上のパターンを認識した画像を基に位置の補正を行う方法も選択できる。
加圧部215は、可動性ステージ216上に金属ローラーまたはゴムローラーが設けられる。
可動性ステージに固定されたブランケット基材と、わずかな隙間をあけて設置されたカラーフィルター基材204の上からローラーを押し当て、可動性ステージ216の移動と
共にローラーを回転させながら印圧をかけ、つぎにカラーフィルター基材204をブランケット基材から剥がすことによりスペーサービーズ202をカラーフィルター基材204上へ転写することができる。
ブランケット基材の凹部パターンに定着したスペーサービーズ202は、そのまま転写しても、カラーフィルター基材204上の透明導電膜層207への密着力が弱く、転写することが困難であり、またスペーサービーズ202の固着力により転写を行なう事ができたとしても、その後の搬送や配向膜の塗布などの際に剥離してしまう可能性がある。
そこで、接着成分を介してスペーサービーズ202とカラーフィルター基材204を接着させる必要がある。
接着成分を介して、スペーサービーズの転写を行なう方法としては、あらかじめカラーフィルター基材204上に接着パターン層301を設けておく方法(図3a)や、インクジェットによる塗工の際に用いる、スペーサービーズ分散液201に硬化性樹脂を添加しておく方法(図3b)、ブランケット基材に定着したスペーサービーズ202上に、再度インクジェットにより接着インキ滴303を吐出する方式(図3c)が考えられる。
あらかじめカラーフィルター基材204上に接着パターン層301を設けておく方法図3a)で用いられる接着パターン層301は、硬化性樹脂から成り、液晶表示装置向けスペーサー用樹脂柱成分としてとして公知の光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂を用いることが可能である。例えば、エポキシ系樹脂、ポリスチレン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂を挙げることができ、必要に応じて硬化剤、架橋剤を混合し硬化する。
また、上記硬化性樹脂はパターニング時においては、必要に応じて溶剤に溶解して使用することが可能である。例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、メトキシアルコール、エトキシアルコール、メトキシエトキシエタノール、エトキシエトキシエタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、乳酸エチル、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メトキシエチルアセテート、エトキシエチルアセテート、エチルセロソルブアセテート、メトキシエトキシエチルアセテート、エトキシエトキシエチルアセテート、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン等が挙げることができる。
接着パターン層301は、カラーフィルター基材204上のブラックマトリクスパターン206上に設けるが、パターニングする方法としては、既存のパターニング方式を用いる事ができ、スクリーン印刷方式やグラビア印刷方式、凹版印刷方式、反転印刷方式インクジェット方式を用いる事ができる。
スペーサービーズ分散液201に硬化性樹脂を添加しておく方法(図3b)では、あらかじめ添加しておいた硬化性樹脂が、溶剤の乾燥と共にスペーサービーズ表面にコーティングされ、密着性を発現することから、スペーサービーズ202の転写やその後のスペーサービーズ202の固定化を行なう。
添加される硬化性樹脂としては、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエチルアクリル酸エステル、スチレンーブタジエン共重合体、ブタジエン共重合
体、アクリロニトリルーブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹脂、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン、ベンゾグアナミン樹脂、フエノール樹脂、ポリオレフィン樹脂、セルロース、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共重合体、n−イソブチルアクリレート、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリルアミド、シリコーン樹脂、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ロジン系樹脂、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース系樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、等が挙げられるがこれに限定されるものではない。これら水分散型エマルションポリマーにアクリル基、カルボキシル基、イソシアネート基などの反応性部位を付与したもの、更にはこれらに必要に応じて架橋剤、光開始剤などを添加したものを使用できる。
また、これら水分散型エマルジョンを、ブランケット基材上に配置したスペーサービーズ202のパターンに沿って、インクジェット方式を用いて吐出することで、スペーサービーズ202表面に接着層302を設けることも可能である。
その場合、スペーサービーズ分散液を塗布する際に使用したインクジェット塗工ヘッド203よりも、ノズル径の小さなより精度の高いヘッドを用いる事ができる。
上記、スペーサービーズ202を被転写基材に転写するための接着性を付与する方法により、ブランケット基材上に配置したスペーサービーズ202の転写を行なった後、被転写基材を乾燥路213に搬送し、加熱・乾燥を行なう事で、スペーサービーズ202の被転写基材上への固定化を行なう。
以下、本発明を更に詳しく説明するため以下に実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
ブランケット基材として、シリコーン樹脂によるレプリカ版を作製し用いた。レプリカの母型としては、300mmのガラス基材上にフォトリソ方式によりパターン(パターン有効エリアは150mm、凸部25μm幅、凹部125μm幅の連続したストライプパターンと、パターン有効幅の内外へアライメントマークを設けた。)を作製した物を用いた。
二液型取り用シリコーン樹脂(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、TSE−3450(A)液、(B)液)を混合し、減圧下で脱気しておいたものを、母型上にコーティングし、あらかじめPET基材上にアンカー剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、XP81−A6361)を膜厚0.5μmで設けた支持基材で挟み込み、室温下でラミネート処理を行ってシリコーン樹脂層を均一の膜厚に引き伸ばした状態で、2日間保持させシリコーン樹脂層を硬化させた。
硬化したシリコーン樹脂層をフィルム基材と共に、母型から剥離しパターン有効エリア150mm、凸部125μm幅、凹部25μm幅の連続したストライプパターンを有するブランケット基材を得た。
次に、反応性を有する水分散型ウレタンアクリレートエマルション(荒川化学製、EM−90、固形分40%)を攪拌しながら、光開始剤(チバスペシャリティケミカル製、ダロキュア4265)を固形分比で5%となる添加量で少量ずつ添加し、光硬化型エマルションポリマー液を調製した。次いでスペーサービーズ(早川ゴム製、ハヤビーズL−11
S、粒子径5μm)、前記光硬化型エマルションポリマー液、エチレングリコール/ブチルセルソルブ/水=65/5/30(重量比)の混合溶媒を、スペーサービーズ/ポリマー液/混合溶媒=0.3/5/94.7(重量比)となるように混合、超音波分散させ、目開き10μmのステンレスメッシュで濾過し、実施例1のスペーサービーズ分散液を得た。得られたスペーサービーズ分散液の粘度は11.0mPa・s(23℃)であった。このスペーサー分散液を、ピエゾ式インクジェットヘッドを搭載した観察システム付インクジェット印刷装置を用いて、ブランケット基材上に設けたストライプパターン(凹部)に合わせて吐出した。ブランケット基材を60℃オーブンで1分間乾燥させた後、転写装置の可動ステージにエアー吸引により固定した。
被転写基材として、PET基材上に母型と同様のストライプ状遮光パターンを有するフィルム状カラーフィルターを重ね合わせ、アライメントカメラによる観察を行ないながら、可動ステージによる位置の微調整を行った。さらに、転写ローラーによる加圧(0.3MPa/cm2)により、スペーサービーズを被転写基材であるフィルム状カラーフィルター基材に密着させた。
可動ステージを下降させ、被転写基材を剥離した後、100℃、2minで乾燥させ、さらに紫外線照射を行うことで、スペーサービーズの基材への固着を行ない、フィルム状カラーフィルターへスペーサーを形成した。
ブランケット基材として、印刷パターン型ブランケット基材を作製し用いた。
まず、アルカリ可溶性樹脂として、アクリレート樹脂(ダイセル化学工業(株)社製:商品名「サイクロマーP−ACA200M」)100重量部、光重合性モノマーとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(東亜合成(株)社製:商品名:M400)30重量部、光重合開始剤として、イルガキュア369(チバスペシャルケミカル社製)6重量部、希釈溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300重量部を、撹拌して希釈することにより、ネガレジスト組成物を調製した。
300mm、0.7mm厚ガラスに、スピンコートにより2.5μm厚になるように均一に塗工し、減圧下で乾燥した。その後、パターン有効エリア150mm、開口部25μm幅、遮光部125μm幅の連続したストライプパターンと、パターン有効幅の内外へアライメントマークの開口部を持つマスクを用いて露光、現像を行い、210℃1hrの環境で硬化させることで、ガラス基材上にパターンを得た。
二液型剥離用シリコーン樹脂(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、TPR―6712、CM630硬化剤1%、トルエンにて4倍希釈)を混合し、同じくスピンコートにより1μm厚になるようにガラスパターン上に積層し、200℃、20minでシリコーン薄膜層を硬化させることで、印刷パターン型ブランケット基材を得た。
後は、実施例1と同様の要領で、スペーサービーズ分散液をブランケット上に吐出し、スペーサービーズをブランケット基材上に配置した後、フィルム状カラーフィルター基材の所定の位置にスペーサービーズを転写しスペーサー形成を行なった。
微小な空間を得る為のスペーサーを微細パターン上に形成する用途、例えば各種表示素子やタッチスイッチ等に使用可能であるが、特にガラス基材やフィルム基材を用いた液晶ディスプレイのスペーサー形成に利用可能である。
本発明におけるブランケット基材の製造プロセスを示す概略図。 本発明におけるスペーサービーズの設置工程を示す概略図。 本発明における接着層を用いたスペーサービーズの転写工程を示す概略図。
符号の説明
101…母型
102…シリコーン樹脂層
103…ブランケット支持基材
104…アンカー層
105…シリコーンレプリカ型ブランケット基材
111…印刷パターン層
112…シリコーン薄膜層
113…印刷パターン型ブランケット基材
201…スペーサービーズ分散液
202…スペーサービーズ
203…インクジェット塗工ヘッド
204…カラーフィルター基材
205…カラーフィルターパターン層
206…ブラックマトリクスパターン層
207…透明導電膜層
210…転写装置
211…巻き出し部
212…巻取り部
213…乾燥炉
214…アライメント用カメラ
215…加圧部
216…可動ステージ
301…接着パターン層
302…接着層
303…接着インキ滴

Claims (2)

  1. インクジェット法を用いて、スペーサービーズをカラーフィルタパターン層およびブラックマトリックスパターン層を有するカラーフィルター基材上に設置するスペーサーの形成方法であって、
    まず、撥水表面加工を施したブランケット基材上にスペーサービーズ含有溶液をインクジェット法によりパターン吐出し、溶剤を乾燥させて前記スペーサービーズを配置した後、前記ブランケット基材上の前記スペーサービーズを前記カラーフィルター基材上に転写することを特徴とするスペーサーの形成方法。
  2. 前記撥水表面加工を施したブランケット基材上に、使用する前記スペーサービーズ径よりも浅い凹凸部を有するパターンを設けることにより、前記スペーサービーズ分散液を凹部へ誘導し、該スペーサービーズの配置を行なうことを特徴とする請求項1に記載のスペーサーの形成方法。
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