JP5261344B2 - ケーブル外被カッター - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル外被カッターおよびケーブル外被の切断方法に関し、特にケーブルの中間部においてケーブルコアに損傷を与えずにケーブル外被を確実に除去するケーブル外被カッターに関する。
HSケーブルなどにおいて、ケーブルの外被を除去してケーブルコアを露出させる場合には、ケーブルの長手方向に沿って溝を付け、さらにケーブルの円周方向に沿って溝を付ける工具が用いられていた。
しかし、HSケーブルの外被は、絶縁被覆と、この絶縁被覆の内側に補強のために配置された金属パイプを有しており、この金属パイプは非常に硬い。従って、従来の工具およびカッターを使用しても、ケーブルの中間部において、ケーブルコアを傷つけずに金属パイプを切断して絶縁被覆と金属パイプを除去することが難しい。もし、無理に金属パイプを切断しようとすると、ケーブルコアに刃が及んでしまいケーブルコアを傷つけてしまうおそれがあった。
従来技術においてはこれらの問題点を解決するために、本体部下面にV字溝を有し、このV字溝にHSケーブルを挟み込み、HSケーブルの下面をローラで支えて、V字溝とローラでケーブルを挟み込みながら、HSケーブルに沿ってカッターを移動することにより、切断部材で金属パイプを切断する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2009―11139号公報
しかし、この特許文献1のカッターは、本体部の下部にケーブルの径の太さに応じたV字型の溝を有しており、V字溝にケーブルを挟み込んでケーブル上をスライドさせながら金属パイプを切断するため、ケーブル外径の太さに合わせて複数種類の工具(ケーブル外被カッター)を用意しなければならないという問題があった。また、ケーブル外径に合わせて多くの種類のカッターが存在する場合、誤ってケーブル外径と合わないカッターを使用することにより、外被切断時にコアを傷つける等の問題も発生し易い。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、ケーブルの径が異なる場合にでも使用可能で、ケーブルの中間部において、ケーブルコアに損傷を与えずに金属パイプを切断して絶縁被覆と金属パイプから成るケーブル外被を確実に除去することができる信頼性の高いケーブル外被カッターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のケーブル外被カッターは、ケーブルコアと前記ケーブルコアを覆うケーブル外被とを有し、前記ケーブル外被が、金属パイプと前記金属パイプを覆う絶縁被覆とを有するケーブルのケーブル外被カッターであって、進行方向の先端部において前記ケーブルの表面を支えるように設けられ、中央部に前記ケーブルを挟むため中央部に向かって徐々に狭くなる凹部を有し、ケーブル長手方向と直交する軸を中心に回転可能な第1のローラと、進行方向の後端部において前記ケーブルの前記第1のローラとは反対方向の表面を支えるように設けられ、中央部に前記ケーブルを挟むため中央部に向かって徐々に狭くなる凹部を有しており、前記ケーブルの長手方向と直行する軸を中心に回転可能な第2のローラと、前記第1のローラと前記第2のローラの間に設けられ、前記ケーブルの周囲を覆う金属パイプを切断する切断部材が回転可能に軸支されている本体部と、前記第1のローラと前記第2のローラの回転軸が前記ケーブルの軸方向と垂直になるように、前記ケーブルの軸方向に沿って長手方向の離れた位置で前記第1のローラと前記第2のローラと前記本体部とを接続保持する接続部とを備え、前記切断部材は、前記金属パイプと前記ケーブルコアの間にもぐり込ませる先端誘導部と、前記先端部付近に形成されて、前記ケーブルに設置したとき前記ケーブルの長手方向に対して傾斜角度を有し、前記本体を前記ケーブルの長手方向に沿って移動させることにより前記金属パイプを切断する刃部とを備え、前記第1のローラは前記先端誘導部側で前記ケーブル外被と当接し、前記第2ローラは前記先端誘導部側とは反対側で前記ケーブル外被と当接することにより、前記ケーブルを前記第1のローラと前記第2のローラで鋏み込み、前記第1のローラと前記第2のローラの少なくとも一方は、ケーブルの太さに応じて前記第1のローラ又は前記第2のローラの固定位置を調整可能な調整部を備えることを特徴とする。
本発明のケーブル外被カッターは、好ましくは前記ケーブル外被カッターを前記ケーブルに設置したとき、前記刃部の前記ケーブルの長手方向に対する前記傾斜角度は、30度以上、80度以下であることを特徴とする。
また、前記本体部は前記ケーブル外被カッターを前記ケーブルの長手方向に沿って直進移動させるガイド部を備えることを特徴とする。
本発明のケーブル外被カッターは、好ましくは前記切断部材の他端部には、打撃を受けて前記ケーブル外被カッターを前記ケーブルの長手方向に沿って移動させる打撃受け部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ケーブルの中間部において、ケーブルコアに損傷を与えずに金属パイプを切断して絶縁被覆と金属パイプから成るケーブル外被を確実に除去することができる。
本発明の1実施形態にかかるケーブル外被カッターの斜視図である。 図1に示す本発明の1実施形態にかかるケーブル外被カッターの正面図である。 図1に示す本発明の1実施形態にかかるケーブル外被カッターの背面図である。 図1に示す本発明の1実施形態にかかるケーブル外被カッターの平面図である。 図1に示す本発明の1実施形態にかかるケーブル外被カッターの低面図である。 図1に示す本発明の1実施形態にかかるケーブル外被カッターの右側面図である。 図1に示す本発明の1実施形態にかかるケーブル外被カッターの左側面図である。 図1乃至図7に示すケーブル外被カッターにより、ケーブルの外皮を切断する際の使用状態を示す斜視図である。 ケーブル外被カッターを示す正面図である。 刃部と先端部付近を示す図である。 ガイド溝形成器具を示す斜視図である。 パイプカッターを示す斜視図である。 HSケーブルの一例を示す斜視図である。 ガイド溝形成器具をHSケーブルに装着した状態を示す斜視図である。 ガイド溝が形成された状態を示す斜視図である。 パイプカッターをHSケーブルに装着した状態を示す斜視図である。 円周傷が形成されたHSケーブルを示す図である。 図12のHSケーブルの断面図である。 先端部と刃部を挿入しようとする様子を示す図である。 先端部と刃部を挿入しようとする様子を示す拡大図である。 金属パイプが切断されてケーブル外被を剥離している様子を示す図である。 本発明のケーブル外被の切断方法の好ましい実施形態を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1乃至図7は、それぞれ本発明の1実施形態にかかるケーブル外被カッター10の斜視図、正面図、背面図、平面図、低面図、右側面図、左側面図である。図8は、図1乃至図7に示すケーブル外被カッター10により、ケーブルの外皮を切断する際の使用状態を示す斜視図であり、図8の右下には、本ケーブル外皮カッターの使用対象となる外皮に金属パイプ111を備えるケーブル100の断面構造も示している。
図8に示すように、例えばHSケーブル100上にケーブル外被カッター10を取り付けた状態で、ケーブル外皮カッター10をHSケーブル100の長手方向Lに沿って直線移動させることにより、HSケーブル100の外被101の金属パイプ111を切断することができる。HSケーブル100の構造については後述する。
まず、図1乃至8を用いてケーブル外被カッター10の構造について説明する。ケーブル外皮カッター10は、上側に設けられる第1のローラ40と、下側に設けられる第2のローラ45と、その間に設けられる本体部11とを接続部材30により接続した構造となっている。
本体部11は溝部23を有しており、溝部23の中に切断部材12が支持ピン13(図4参照)を中心に回転可能に軸支されている。切断部材12の後端には打撃受け部56が設けられており、先端部12Aには刃部55が設けられている(図3参照)。
第1のローラ40は、内側に向って径が小さくなるように傾斜している傾斜部42を備える大径部41と、中央の小径部43を有している。 第2のローラ45も第1のローラ40と同様の構造であり、傾斜部42’を備える大径部41’と小径部43’を備えている。
第1のローラ40及び第2のローラ45は、いずれも接続部材30に回転可能に軸支されており、ナット44及び47により交換可能である。さらに、第1のローラ40及び第2のローラ45は、接続部材30に設けられた第1の調整溝36及び第2の調整溝37(図2参照)により位置を調整可能である。
金属製の本体部11は、下部に突起状のガイド部材20(図3及び図8参照)を備えており、上部に操作ノブ21と、溝部22、23、及び切断部材12を有している。切断部材12は、溝部23内において支持ピン13に回転可能に支持されている。切断部材は、前方下方にしている刃部55(図3及び図8の破線部参照)を備えている。
以下、図8を用いて、ケーブル外皮カッター10の使用方法について説明する。
ガイド部材20は、本体部11の先端部26側においてL1方向に突出して設けられている。また、HSケーブル100のケーブル外被101の絶縁被覆110には、ケーブル外被カッターを取り付ける前に長手方向Lに沿って直線状のガイド溝120が形成される(ガイド溝120の形成については後述する)。ガイド部材20は、このガイド溝120にはめ込まれることで、ケーブル外被カッター10の本体部11をガイド溝120に沿って直線移動するよう案内する機能を有する。
図8に示すように、HSケーブル100は、ケーブル外被101と、ケーブル外被101により被覆されたケーブルコア102を有している。ケーブル外被101は、ケーブルコア102の外周面を覆う金属パイプ111と、金属パイプ111の外周面を覆う絶縁被覆110と、により構成されている。金属パイプ111は、動物にかじられることでケーブルコア102が被害を受けるのを防ぐためのもので硬い金属等、例えば、コルゲート状のステンレスパイプ等で構成される。
図9に、切断部材の構造をより詳細に示す。図9は、図8におけるケーブル外被カッター10をH方向(図8中央下部参照)から見た図(正面図)である。
図4に破線で示すように、切断部材12の板状部分が支持ピン13で軸支されているので、切断部材12は、支持ピン13を中心に回転可能である。
一方、図8に示すように、本体部11は接続部材30の中央部分において、ナット31、32を用いて固定されている。接続部材30の上端部33には第1のローラ40が回転可能に保持されている。この第1のローラ40は、内側に向って小さな径となるように傾斜している傾斜部42を有する大径部41を左右両側に備えており、この2つの傾斜部42の間にHSケーブル100の上側部分の左右を挟み込むことによりケーブル100の表面上部を把持する。接続部材30の下端部35には第2のローラ45が回転可能に保持されている。この第2のローラ45も、内側に向って小さな径となるように傾斜している傾斜部42’を有する大径部41’を左右両側に備えており、両側の2つの傾斜部42’の間にHSケーブル100の下側部分の左右を挟み込むことにより把持する。
第1のローラ40及び第2のローラ45は、大径部41、41’と小径部43、43’の差が大きい。すなわち、第1のローラ40と第2のローラ45の凹部が、大径部41、41’から小径部43、43’に向かって深い溝となっている。従って、第1のローラ40はHSケーブル100をしっかり保持してガイド部20によりケーブル外被カッター10を溝部120に沿って確実に案内することができる。また、第2のローラ45もHSケーブル100をしっかり挟み込んでいるので、工具(ケーブル外被カッター10)の尻振りを防止することができる。これにより、ケーブル外被カッター10の切断時の直進性を大幅に向上させることが可能となった。
また、第1のローラ40と第2のローラ45の取り付け位置は、接続部材30の上端部33及び下端部35にそれぞれ設けられている第1の調整溝36及び第2の調整溝37に沿ってスライド調整可能である。これによりHSケーブル100の太さに応じて第2のローラ45の位置を調整できる。第1の調整溝36及び第2の調整溝37は、ケーブルの外径に合わせて20〜30mm程度の調整ができるようにしておくことが望ましい。このように、ケーブルの太さ(径の大きさ)に合わせて、第1のローラ40若しくは第2のローラ45のいずれか一方、又はその双方の固定位置を調節することにより、円滑な金属パイプの切断操作が可能となる。従って、固定式の場合のようにケーブル径に合わせて複数の工具(ケーブル外被カッター10)を用意しておく必要がなく、さらにケーブル径に適合しないケーブルカッター10を誤って使用することによる、外被切断の不具合等の発生を防止することも可能となる。
また、第1のローラ40と第2のローラ45は、それぞれ手動で回転可能なナット44,47により回転軸に軸支されており、容易に交換可能である。従って、ケーブルの外径がさらに大きい場合やより小さい場合等には、ケーブルの外径に合わせて第1のローラ40及び第2のローラを簡単に交換することができる。
このように、本発明のケーブル外被カッター10によると、深い凹部を有する第1のローラ40と第2のローラ45により、HSケーブル100の表面を上下でしっかり挟み込み保持する。また、第2のローラ45の位置を調整する調整機能も有している。このように、本願発明の第1のローラ40及び第2のローラ45を用いることにより、本体部11が絶縁被覆110の外周面に沿って回転することによる傾きを防止する機能、本体部11が絶縁被覆110から浮き上がることを防止する機能、及び工具後端の尻振りのない直進性に優れた機能を有するケーブル外被カッターを提供することができた。
次に、切断部材12についてより詳細に説明する。
図8と図10に示すように、切断部材12は、板状の部分と打撃受け部56を有している。切断部材12の板状部分の先端部12Aは、先端誘導部52と、刃部55を有しており、その後端部12Bには打撃受け部56が固定されている。打撃受け部56はほぼ直方体形状の金属製のブロックであり、例えば図8に示すようなハンマーのような打撃工具Tにより打撃受け部56を打撃することで、金属パイプを切断しながらケーブル外被カッター10をHSケーブル100の長手方向Lに沿って前方へ進ませることができる。
本発明においては、打撃受け部56の後端のハンマー受け面の面積を狭くしている。これにより打撃方向の制御が容易となり力を一方向に集中させることが可能となる。
また、本体部11と打撃受け部56の間は隙間を狭くしている。これは、切断部材12の板状部分が刃部と一体の構造で硬く破損し易い材料であるため、打撃受け部56と本体部11の隙間を小さくして、切断部材12の板状部分の破損を防止する構造としたものである。
切断部材の板状部分は、本体部11の溝部23内に配置されており、板状部分の中間部12Cは、支持ピン13を介して本体部11に対してR方向に回転可能に支持されている。 一方、本体部11は図8と図4に示すように、L1方向に沿って溝部23を有しており、ここに切断部材12の板状部が回転可能に収納されている。本体部11の上面側には操作ノブ21が設けられており、操作ノブ21の下側には溝部22が設けられており、操作ノブ21をL1方向に沿ってスライド移動させることができるようになっている。通常、操作ノブ21は打撃受け部56の方に付勢されており、この状態で操作ノブ21は切断部材12が自由に回転動作をしないように切断部材12の位置を固定する機能を有している。操作ノブ21の動作及び機能については後述する。
なお、操作ノブ21は丸いボタン形状をしており、上部への突出を少なくしている。操作ノブ21の突出量が大きいと、ハンマーTを打撃して金属パイプを切断する際に、打撃ミスにより空振りしたときに、ハンマーTが前方の操作ノブ21に接触して、切断部材12のロックを解除してしまうという事故が起こる可能性が高い。本発明では、このような事故を避けるために、操作ノブ21の突出量を小さくしたものである。
図10は、切断部材12の先端誘導部52と刃部55の形状例を示しており、先端誘導部52は刃部55の一端部から突出して形成されている。刃部55は、先端誘導部55の突出方向Gに対して傾斜角度θで傾けて形成されている。言い換えれば、刃部55は、図1に示すHSケーブル100の長手方向Lに対して傾斜角度θで傾けて形成されている。この傾斜角度θは、好ましくは30度以上で、80度以下である。
ここで、傾斜角度θが30度未満であると、工具が大きくなりケーブルへの取り付けが困難になるため好ましくない。また、傾斜角度θが80度を超えると、切り裂き抵抗が大きく、切り裂きが困難になる。又同一位置に大きな力をかけて切り裂くため、著しく刃の寿命が短くなる。
また、図10に示すように、刃部55の刃先角度αは、例えば60度である。
図9と図10に示すように、刃部55の上端部付近には、固定用の切り込み溝57が形成されている。この切り込み溝57には、図5の操作ノブ21の挿入片58が挿入されることにより、図9に示す切断部材12は、本体部11に対して図8に示す固定位置に固定される。この固定位置では、本体部11のガイド部材20と切断部材12の先端誘導部52が、図3及び図9に示すように、高さは違うが進行方向に対して一直線に揃っており、刃部55の下側部分が本体部11の下側に突出した状態で固定される。このように刃部55が下側に突出しているが、刃部55の先端は先端誘導部52であるため、鋭利刃先ではないため人や物を傷つけることが少なく安全性が高い。
作業者が図10に示す操作ノブ21の挿入片58を、バネ59の力に抗してC方向に移動することにより、挿入片58は切り込み溝57から離れるので、図9に一部破線で示し、図10(A)に2点鎖線で示すように、切断部材12は本体部11に対して支持ピン13を中心としてR方向に回転可能になる。
次に、本発明のケーブル外被カッター10を用いた好ましいケーブル外被の切断方法を、図13〜図21の動作図および図22のフロー図を参照して説明する。図22のフロー図は、ステップST1〜ST7を有している。
図13は、切断対象の一例であるHSケーブル100を示している。図22のステップST1において、HSケーブル100には、任意のHSケーブル100の中間部において、マーキング用のテープ400a,400bが巻かれる。
次に、HSケーブル100の軸方向に沿ってガイド溝120を形成する(図22のステップST2)。図11に、HSケーブル100の軸方向に沿ってガイド溝120を形成するためのガイド溝形成器具200を示す。ガイド溝形成器具200は、基部201と、移動体202と、位置調整ダイヤル203と、案内部204を有しており、移動体202には刃205が設けられている。位置調整ダイヤル203を緩めると、移動体202は基部201に対して案内部204の溝206に沿って移動でき、位置調整ダイヤル203を締めると、移動体202はHSケーブル100の外径に合わせて案内部204に対して固定することができる。
図14に示すように、図11のガイド溝形成器具200等をHSケーブル100の外径に合わせて固定した後、刃調整ダイヤル207により刃205を少しずつ出していき、絶縁被膜シース110を削り金属パイプ111が見えるぎりぎりの位置に刃205の位置を調整する。
その後、ガイド溝形成器具200を長手方向Lに沿ってスライド移動させることにより、刃205が絶縁被覆110だけを切断してガイド溝120が形成される。これにより、ケーブル外被(シース)101の絶縁被覆110だけが切り取られて、長手方向L(HSケーブル100の軸方向)に沿ってガイド溝120が形成される(金属製パイプ111は残っている)。このようにして、図15に示すように、ガイド溝120が、マーキング用のテープ400a,400bの間に予め形成される。
次に、ケーブル外被を円周方向に沿ってカットする(図22のステップST3)。図12に、HSケーブル100のケーブル外被101(絶縁被覆110と金属パイプ111の双方)を円周方向に沿って輪切り状に切断する器具であるパイプカッター300を示す。
パイプカッター300は、アーム部301と、把持部302と、2つのローラ部303と、ディスク刃304を有している。2つのローラ部303とディスク刃304の間にHSケーブル100を挿入し、作業者が把持部302を持ってHSケーブル100を回転中心として回転することで、ディスク刃304がHSケーブル100のケーブル外被101の絶縁被覆110と金属パイプ111の双方だけを輪切り状に切断でき、ケーブルコア102には損傷を与えない。
図16に示すようにパイプカッター300は、HSケーブル100のケーブル外被101に取り付けられる。その際に、パイプカッター300は、マーキング用のテープ400から所定間隔W離れた位置に取り付けられる。作業者がパイプカッター300を、HSケーブル100を中心としてCD方向に回転することにより、ディスク刃304が図17に示すようにケーブル外被101の絶縁被覆110と金属パイプ111の双方を円周方向に沿ってカットする。これにより、図17に示すように、ガイド溝120の両端付近であり、かつ、ガイド溝120と交わる位置に絶縁被覆110と前記金属パイプ111に対して円周方向に沿って円周傷121aが形成される。
以上のようにして、図17に示すガイド溝120と、このガイド溝120に直交する円周傷121aが形成された後に、図22のステップST4〜ステップST7に示すように、ケーブル外被カッター10を長手方向Lに沿って移動することで、図18の断面図に示すように、ガイド溝部120に沿って金属パイプ111を切断する切断部122が形成され、ケーブル外被101の絶縁被覆110と金属パイプ111だけをケーブルコア102に損傷を与えずに剥離することが可能となる。以下に、この切断と剥離工程(ST4〜ST7)を説明する。
図22のステップST4では、ケーブル外被101からマーキング用のテープ400を剥がし、金属パイプ111とケーブルコア102の間に外被カッターの先端誘導部52を挿入する。まず作業者は、図10に示す操作ノブ21をC方向に移動することで、切断部材12を固定位置から開放し、支持ピン13を中心として回転自由状態とする。
次に、図19から図20(A)に示すように、作業者はガイド溝120と円周傷121aの交点において切断部材12の先端誘導部52を、金属パイプ111の内面とケーブルコア102の外周面102Dの間に挿入する。このとき、図20に示すように、先端誘導部52により円周傷121aを広げてケーブル外被101を持ち上げるようにして先端誘導部52を挿入する。
次に、切断部材12を固定位置に戻すと、図10に示す操作ノブ21はバネ59により元の固定位置に戻り、操作ノブ21の先端の挿入片58が切り込み溝57にはめ込まれて、切断部材12が図20(B)に示すよう状態で本体部11に対して固定位置で固定される。
この状態で、本体部11のガイド部材20はガイド溝120内に配置されており、切断部12の先端誘導部52はケーブル外被101とケーブルコア102の間に入り込んでいる。また、HSケーブル100を第1のローラ40及び第2のローラ45によりHSケーブル100を挟み込み保持するように、調整溝37をスライドさせて第2のローラの位置を調整する。これにより、第1のローラ40の傾斜部42と小径部43と第2のローラ45の傾斜部42’と小径部43’により、ケーブル外被101を挟んでHSケーブル100をしっかりと保持した状態に調整可能である(図22のステップST5)。
また、前述したように、第1のローラ40及び第2のローラ45は、ナット44及び47により軸支されているので、ケーブルの太さに合わせて簡単に取り替え可能である。
次に図22のステップST6に進み、作業者が図8に示すように、打撃工具Tを用いて打撃受け部56に対して打撃を行うと、ケーブル外被カッター10はガイド溝120に案内されながら前進する。図20(B)に示すように切断部材12の刃部55は、先端誘導部52によりG方向に持ち上げられた金属パイプ111を切断(縦裂き)していくことができる。このように金属パイプ111をG方向に持ち上げるようにして切断することで、刃部55の1点に力が集中することを避けることができ、刃部55の寿命を延ばすことができる。
この金属パイプ111の切断作業は、図21(A)に示すように、一方の円周傷121aから他端のマーキング用テープ400aの近くまで長手方向Lに沿って行う。金属パイプ111を長手方向に沿って切断後、パイプカッター300を用いて、図21(A)に示されているように、金属パイプ111の切断部分の終端部近くを円周方向に沿って輪切り(縦切り)にし、絶縁被覆110と前記金属パイプ111をカットして円周傷121bを形成する。
その後、最終工程(図22のステップST7)において、図21(B)に示すように、ケーブル外被101の絶縁被覆110と金属パイプ111を、図示しない工具を用いてケーブルコア102から剥がして除去することで、図21(C)に示すようにHSケーブル100の中間部において、任意の距離Bだけケーブルコア102を露出させることができる。
本発明の実施形態では、ケーブル外被カッターは、本体部11と、本体部11に対して揺動可能に保持された切断部材12とを備えている。
切断部材12の先端部12Aは、金属パイプ111とケーブルコア102の間にもぐり込ませる先端誘導部52と、先端誘導部52付近に形成されてHSケーブル100の長手方向に対して傾斜角度を有し、本体部11がHSケーブル100の長手方向Lに沿って移動する際に金属パイプ111を切断する刃部55とを有する。
これにより、ケーブルコアに損傷を与えずに金属パイプを切断して絶縁被覆と金属パイプから成るケーブル外被を確実に除去することができる。
また、刃部55の傾斜角度は、30度以上で、80度以下である。これにより、金属パイプ111を確実に切断することができる。
第1のローラ40及び第2のローラ45は協働して、前記ケーブル外被101の外周面に当接されてケーブル外被101の外周面に沿って本体部11が傾くのを防止する傾き防止機能と、ケーブル外被101の外周面に当接されて本体部11がケーブル外被101の外周面から浮き上がるのを防止する浮き上がり防止機能を発揮する。また、本体部11はケーブル外被カッターをケーブルの長手方向に沿って直進移動させるガイド部20と、を有している。これにより、本体部11がケーブルに対して回転せずしかも浮き上がらないので、金属パイプは、ガイド溝に沿って確実に切断することができ、切断作業性が向上する。
本体部11は、HSケーブル100の長手方向Lに沿って絶縁被覆110に予め形成されているガイド溝120に沿って案内されるガイド部材20を有する。これにより、本体部11は金属パイプを切断する際にガイド溝120に沿って確実に移動させることができ、金属パイプの切断作業性が向上する。
切断部材12の後端部12Bには、工具により打撃を与えてケーブルの長手方向に沿って移動させる打撃受け部56が設けられている。これにより、打撃受け部56を打撃することにより、金属パイプは切断できる。
本発明は、特にケーブルの中間部において、ケーブル外被の切断を行う場合に、好適に用いることができる。
なお、以上の実施例では、第1のローラ40及び第2のローラ45の双方の固定位置を調整可能な例を示したが、第1のローラ40または第2のローラだけに調整溝等を設けて調整可能な構成とすることも可能である。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
また、ケーブルコアは、光ファイバケーブルであっても、光ファイバケーブルと電力ケーブルを組み合わせたもの、あるいは電力ケーブルであっても良い。また、メタル通信ケーブルであっても良い。
10 ケーブル外被カッター
11 本体部
12 切断部材
20 ガイド部材
36 第1の調整溝
37 第2の調整溝
40 第1のローラ
41,41’大径部
42,42’傾斜部
43,43’小径部
44、47 ナット
45 第2のローラ
52 先端誘導部
55 刃部
56 打撃受け部
100 HSケーブル
101 ケーブル外被
102 ケーブルコア
110 絶縁被覆
111 金属パイプ
120 ガイド溝

Claims (5)

  1. ケーブルコアと前記ケーブルコアを覆うケーブル外被とを有し、前記ケーブル外被が、金属パイプと前記金属パイプを覆う絶縁被覆とを有するケーブルのケーブル外被カッターであって、
    進行方向の先端部において前記ケーブルの表面を支えるように設けられ、中央部に前記ケーブルを挟むため中央部に向かって徐々に狭くなる凹部を有し、ケーブル長手方向と直交する軸を中心に回転可能な第1のローラと、
    進行方向の後端部において前記ケーブルの前記第1のローラとは反対方向の表面を支えるように設けられ、中央部に前記ケーブルを挟むため中央部に向かって徐々に狭くなる凹部を有しており、前記ケーブルの長手方向と直行する軸を中心に回転可能な第2のローラと、
    前記第1のローラと前記第2のローラの間に設けられ、前記ケーブルの周囲を覆う金属パイプを切断する切断部材が回転可能に軸支されている本体部と、
    前記第1のローラと前記第2のローラの回転軸が前記ケーブルの軸方向と垂直になるように、前記ケーブルの軸方向に沿って長手方向の離れた位置で前記第1のローラと前記第2のローラと前記本体部とを接続保持する接続部とを備え、
    前記切断部材は、前記金属パイプと前記ケーブルコアの間にもぐり込ませる先端誘導部と、前記先端部付近に形成されて、前記ケーブルに設置したとき前記ケーブルの長手方向に対して傾斜角度を有し、前記本体を前記ケーブルの長手方向に沿って移動させることにより前記金属パイプを切断する刃部とを備え、
    前記第1のローラは前記先端誘導部側で前記ケーブル外被と当接し、前記第2ローラは 前記先端誘導部側とは反対側で前記ケーブル外被と当接することにより、前記ケーブルを前記第1のローラと前記第2のローラで鋏み込み、
    前記第1のローラと前記第2のローラの少なくとも一方は、ケーブルの太さに応じて前記第1のローラ又は前記第2のローラの固定位置を調整可能な調整部を備えることを特徴とするケーブル外被カッター。
  2. 前記ケーブル外被カッターを前記ケーブルに設置したとき、前記刃部の前記ケーブルの長手方向に対する前記傾斜角度は 、30度以上、80度以下であることを特徴とする請求項1に記載のケーブル外被カッター。
  3. 前記ケーブル外被カッターを前記ケーブルの長手方向に沿って直進移動させるガイド部を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブル外被カッター。
  4. 前記ガイド部は、前記ケーブルの長手方向に沿って前記絶縁被覆に予め形成されているガイド溝に沿って案内されるガイド部材であることを特徴とする請求項3に記載のケーブル外被カッター。
  5. 前記切断部材の他端部には、打撃を受けて前記ケーブル外被カッターを前記ケーブルの長手方向に沿って移動させる打撃受け部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のケーブル外被カッター。
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