JP5261069B2 - スチレン化ビスフェノール化合物の製造方法 - Google Patents

スチレン化ビスフェノール化合物の製造方法 Download PDF

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本発明は、スチレン化ビスフェノール化合物の製造方法に関する。スチレン化ビスフェノール化合物は、乳化重合用界面活性剤として用いられるビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテルを合成するための前駆体として有用である。
乳化重合の際に用いられる活性剤として、従来、例えばアニオン活性剤が知られている。アニオン活性剤のなかでも、近年、分子中に界面活性能を有する基に加えてラジカル重合性基を含有するアニオン活性剤が提案されている。かようなアニオン活性剤は、乳化重合時に自らも(共)重合しうる。このため、かような活性剤を用いることで、塗料や接着剤等として用いた場合の接着性の向上や、塗膜の剥離防止といった効果が得られる。
古くから知られていた重合性のアニオン活性剤(アリル基を重合基とする共重合性乳化剤やマレイン酸、フマル酸またはイタコン酸誘導体の共重合性乳化剤)は、各種エチレン性不飽和単量体や共役ジエン系不飽和単量体との重合性の観点から問題があり、耐水性の点で依然として改良の余地があった。
このような問題を解決するものとして、ビスフェノール骨格の2つのフェニル基がそれぞれジスチレン化され、当該フェニル基に結合したヒドロキシル基(フェノール性水酸基)にアルキレンオキシドが付加重合した構造を有するビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。より具体的には、一方のポリオキシアルキレン鎖の末端にメタクリル酸エステル構造が導入され、他方のポリオキシアルキレン鎖の末端に硫酸エステルアンモニウム塩構造が導入された化合物が提案され、市販されている(日本乳化剤株式会社製、アントックスMS−60)。かようなビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物は、乳化重合時の起泡性が低いという特徴を有しており、乳化重合用乳化剤として優れた性能を発揮しうる。
ここで、フェニル基がジスチレン化されたビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物の製造方法として従来知られていた手法は、特許文献1に記載されているように、ジスチレン化フェノールをホルムアルデヒドの存在下でホルマリン縮合してビス体を得た後、触媒存在下でアルキレンオキシドを付加重合させる、というものである。
特公平6−62685号
しかしながら、ジスチレン化フェノールをホルマリン縮合して所望のビス体を得るという上記の方法では、原料のジスチレン化フェノールがすべてビス化してビス体を生成するわけではない。よって、原料であるジスチレン化フェノールが一定の割合で反応液中に残存する。その結果、目的生成物であるビス体の純度が低下し、さらなる精製が必要であるなどの問題がある。
また、上記方法では、原料であるジスチレン化フェノールが重合し、3量体以上(最大で8量体)のフェノール重合物も生成し、同様に純度を低下させるという問題もある。
そこで本発明は、ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物のアルキレンオキシド付加前の前駆体であるスチレン化ビスフェノール化合物を高純度で製造しうる手段を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題に鑑み、鋭意研究を行なった。その過程で、ビスフェノール化合物とスチレン系化合物とをバルクで反応させて、スチレン化ビスフェノール化合物を得るという手法について検討を行なった。まず、(1)ビスフェノール化合物を融解させ、これに対してスチレン系化合物を滴下する手法を試みた。かような手法では、ビスフェノール化合物を融解させるべく、その融点である百数十℃以上まで反応系を昇温させる必要がある(ビスフェノールFの融点は160℃以上である)。しかしながら、反応系を高温にすると、スチレン系化合物が重合して重合物が生成してしまうことが判明した。
次いで、(2)常温で液体であるスチレン系化合物(例えば、スチレン)を初期仕込みし、これにビスフェノール化合物を滴下する手法を試みた。ここで、スチレンは重合性二重結合を有する重合性の化合物である。このため、かようなスチレン系化合物をニートで反応系に初期仕込みするなどという手法については、反応が急激に進行し、反応熱によって反応系の温度が上昇し、比較的低温(例えば、100℃以下)での温度制御が困難となり、その結果、ポリスチレンの生成や生成物の着色、増粘、固化といった製造上および使用上の問題が生じるのではないかということが予想されることから、通常は回避しようとするのが一般的である。かような従来の常識が存在したにもかかわらず、本発明者らが上記(2)の手法を試みたところ、驚くべきことに、特段の問題なく所望のスチレン化ビスフェノール化合物が高純度で製造されうることが判明したのである。
すなわち、本発明の一形態によれば、下記化学式1:
Figure 0005261069
式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子もしくは炭素原子数1〜7のアルキル基であるか、あるいは、RおよびRは共に3〜8員環を形成し、XおよびXは、それぞれ独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基またはシクロヘキシル基であり、mおよびnは、それぞれ独立して、0〜4の整数である(ただし、0≦m+n≦7である)、
で表されるビスフェノール化合物と、下記化学式2:
Figure 0005261069
式中、Rは、水素原子、ハロ0ゲン、またはハロゲンで置換されていてもよい炭素原子数1〜4のアルキル基であり、Xは、炭素原子数1〜4のアルキル基または炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、kは、0〜5の整数である、
で表されるスチレン系化合物とを、酸触媒の存在下で反応させて、下記化学式3:
Figure 0005261069
式中、R、R、X、X、m、およびnは、上記化学式1と同様の定義であり、Stは、下記化学式4:
Figure 0005261069
式中、Xおよびkは、上記化学式2と同様の定義である、
で表される置換または非置換のスチリル基であり、pおよびqは、それぞれ独立して、0〜2の整数である(ただし、1≦p+q≦4である)、
で表されるスチレン化ビスフェノール化合物を得るスチレン化ビスフェノール化合物の製造方法であって、前記スチレン系化合物の5〜100質量%を初期仕込みした状態で反応系を加熱し、70℃以上140℃未満の反応温度で反応を進行させることを特徴とする、スチレン化ビスフェノール化合物の製造方法が提供される。
また、本発明の他の形態によれば、前記化学式3で表される未精製のスチレン化ビスフェノール化合物であって、
下記化学式5:
Figure 0005261069
式中、XおよびStは上記と同様の定義であり、rは、0〜3の整数であり、sは、0〜5の整数である(ただし、0≦r+s≦5である)、
で表されるスチレン化フェノール化合物の含有量が10質量%以下であることを特徴とする、スチレン化ビスフェノール化合物もまた、提供される。
本発明によれば、ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物のアルキレンオキシド付加前の前駆体であるスチレン化ビスフェノール化合物を高純度で製造しうる手段が提供されうる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の第1の形態は、下記化学式1:
Figure 0005261069
式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子もしくは炭素原子数1〜7のアルキル基であるか、あるいは、RおよびRは共に3〜8員環を形成し、XおよびXは、それぞれ独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基またはシクロヘキシル基であり、mおよびnは、それぞれ独立して、0〜4の整数である(ただし、0≦m+n≦7である)、
で表されるビスフェノール化合物と、下記化学式2:
Figure 0005261069
式中、Rは、水素原子、ハロゲン、またはハロゲンで置換されていてもよい炭素原子数1〜4のアルキル基であり、Xは、炭素原子数1〜4のアルキル基または炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、kは、0〜5の整数である、
で表されるスチレン系化合物とを、酸触媒の存在下で反応させて、下記化学式3:
Figure 0005261069
式中、R、R、X、X、m、およびnは、上記化学式1と同様の定義であり、Stは、下記化学式4:
Figure 0005261069
式中、Xおよびkは、上記化学式2と同様の定義である、
で表される置換または非置換のスチリル基であり、pおよびqは、それぞれ独立して、0〜2の整数である(ただし、1≦p+q≦4である)、
で表されるスチレン化ビスフェノール化合物を得るスチレン化ビスフェノール化合物の製造方法であって、前記スチレン系化合物の5〜100質量%を初期仕込みした状態で反応系を加熱し、70℃以上140℃未満の反応温度で反応を進行させることを特徴とする、スチレン化ビスフェノール化合物の製造方法である。以下、用いられる原料、生成物、および反応について、順に説明する。
(原料)
(ビスフェノール化合物)
原料の1つは、下記化学式1:
Figure 0005261069
で表されるビスフェノール化合物である。
化学式1において、RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子もしくは炭素原子数1〜7のアルキル基でありうる。炭素原子数1〜7のアルキル基は、直鎖状、または分岐状のいずれであってもよく、その例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、エチルペンチル基などが挙げられる。また、場合によっては、RおよびRは共に3〜8員環(好ましくは5または6員環、より好ましくは6員環)を形成してもよい。RおよびRが共に環を形成する場合、当該環は炭素原子数1〜4のアルキル基などで置換されていてもよい。RおよびRは、それぞれ独立して、好ましくは水素原子、メチル基、またはイソプロピル基であり、より好ましくは水素原子またはメチル基であり、最も好ましくは水素原子である。
化学式1において、XおよびXは、それぞれ独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基またはシクロヘキシル基である。ここで、炭素原子数1〜4のアルキル基の例は上述した通りである。XおよびXは、それぞれ独立して、好ましくはメチル基、エチル基であり、より好ましくはメチル基である。さらに、化学式1において、mおよびnは、それぞれ独立して、0〜4の整数であり、好ましくは0または1であり、最も好ましくは0である。なお、後述する反応によってスチレン化する部位が少なくとも1箇所必要であることから、mとnとの和(m+n)は、0≦m+n≦7の関係を満たすことが必要である。
化学式1の好ましい形態においては、mおよびnが共に0であるか、XおよびXがメチル基でかつm=n=1または2であり、より好ましくは、mおよびnが共に0であるか、XおよびXがメチル基でかつm=n=1であり、最も好ましくは、mおよびnが共に0である。
上述した化学式1で表されるビスフェノール化合物の具体例としては、下記化学式6〜13で表されるものが挙げられる。ただし、これらのみには限定されず、その他のビスフェノール化合物が用いられてもよいことは勿論である。
Figure 0005261069
Figure 0005261069
なかでも、構造上からのスチレン化の反応性、低融点で温度制御がし易いという観点からは、ビスフェノールF、ビスフェノールE、またはビスフェノールAが好ましく、ビスフェノールFが最も好ましい。
(スチレン系化合物)
原料のもう1つは、下記化学式2:
Figure 0005261069
で表されるスチレン系化合物である。
化学式2において、Rは、水素原子、ハロゲン、またはハロゲンで置換されていてもよい炭素原子数1〜4のアルキル基である。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素が挙げられ、好ましくはフッ素または塩素であり、最も好ましくはフッ素である。炭素原子数1〜4のアルキル基の例は上述した通りである。Rは、好ましくは水素原子またはメチル基であり、最も好ましくは水素原子である。
化学式2において、Xは、炭素原子数1〜4のアルキル基または炭素原子数1〜4のアルコキシ基である。ここで、炭素原子数1〜4のアルキル基の例は上述した通りである。また、炭素原子数1〜4のアルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基などが挙げられる。Xは、好ましくはメチル基、エチル基であり、より好ましくはメチル基である。さらに、化学式2において、kは、0〜5の整数であり、好ましくは0〜2であり、より好ましくは0〜1であり、最も好ましくは0である。
上述した化学式2で表されるスチレン系化合物の具体例としては、例えば、スチレン、フッ化スチレン、α−メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、tert−ブチルスチレン、メトキシスチレンなどが挙げられる。なかでも、反応性に優れるという観点からは、スチレン、α−メチルスチレンが好ましく、スチレンが最も好ましい。
(生成物)
本発明の製造方法によれば、上記化学式1で表されるビスフェノール化合物と、上記化学式2で表されるスチレン系化合物とを反応させることで、下記化学式3:
Figure 0005261069
で表されるスチレン化ビスフェノール化合物が生成物として得られる。
化学式3において、R、R、X、X、m、およびnは、上記化学式1と同様の定義である。また、化学式3において、Stは、上述したスチレン系化合物由来の基であり、具体的には、スチレン系化合物の有するエチレン性不飽和二重結合の1つの結合が開裂した下記化学式4:
Figure 0005261069
で表される置換または非置換のスチリル基である。なお、化学式4において、Xおよびkは、上記化学式2と同様の定義である。
化学式3において、pおよびqは、スチレン系化合物によるフェニル環への置換数を表し、それぞれ独立して、0〜2の整数である。ただし、pとqの合計は1〜4である。換言すれば、ビスフェノール化合物の有する2つのフェニル環の少なくとも一方は少なくとも1つの上記スチリル基により置換され、当該スチリル基により最も置換された形態は、双方のフェニル基にそれぞれ2つずつのスチリル基が置換したものである。なお、スチリル基による置換数(化学式3におけるpおよびq)は、後述する反応に用いる原料(ビスフェノール化合物およびスチレン系化合物)の量を調節することにより、制御可能である。
(反応)
本発明の製造方法では、原料の1つであるスチレン系化合物を初期仕込みした状態で、ビスフェノール化合物を反応系に添加する点に特徴を有する。このように、常温で液体であるスチレン系化合物を初期仕込みすることで、特段の問題なく所望のスチレン化ビスフェノール化合物が高純度で製造されうるのである。
初期仕込みするスチレン系化合物の量は、反応に供されるスチレン系化合物の全量に対して5〜100質量%である。初期仕込みするスチレン系化合物の量の上限値について特に制限はないが、反応系の温度制御を容易にしてポリスチレンの生成を防止するという観点からは、好ましくは10〜60質量%であり、より好ましくは15〜40質量%であり、さらに好ましくは20〜30質量%である。初期仕込みするスチレン系化合物の量が5質量%未満であると、スチレン化ビスフェノールを高純度で製造するという本発明の作用効果が十分に発揮されない虞がある。また、ビスフェノール化合物をも初期仕込みする場合には、当該ビスフェノール化合物を十分に溶解させることができない虞もある。なお、「初期仕込みするスチレン系化合物の量」とは、反応系の昇温を開始した時点で反応系に存在するスチレン系化合物の量を意味する。初期仕込みした以外(残部)のスチレン系化合物については、反応系の昇温開始後に反応系に添加すればよい。
ビスフェノール化合物について、添加の形態は特に制限されず、全量を初期仕込みしてもよいし、全量を反応系の昇温開始後に添加してもよいし、一部を初期仕込みして一部を後から添加してもよい。好ましい形態において、初期仕込みするビスフェノール化合物の量は、好ましくは60〜100質量%であり、より好ましくは80〜100質量%であり、さらに好ましくは90〜100質量%である。ビスフェノール化合物の初期仕込み量が60質量%以上であれば、ビスフェノール化合物へのスチレン化反応が効率的に進行し、ポリスチレンの生成が抑制されうる。
ビスフェノール化合物およびスチレン系化合物の残部(初期仕込み以外の分)については、反応系の昇温開始後に反応系に添加することとなるが、これらの添加の形態は、一括添加であってもよいし、連続的に添加してもよい。好ましくは、従来公知の滴下装置などを用いて反応系に連続的に滴下する。なお、ビスフェノール化合物またはスチレン系化合物の初期仕込み量が100%である(すなわち、全量が初期仕込みされる)場合には、反応系の昇温開始後に添加される量はゼロとなる。
滴下の具体的な形態について特に制限はない。ただし、反応系の温度が上がりすぎないようにするという観点からは、スチレン系化合物を連続的に滴下する場合の滴下時間は、好ましくは30分間以上であり、より好ましくは60分間以上であり、さらに好ましくは90〜420分間であり、最も好ましくは120〜300分間である。ただし、反応系の冷却効率によって好ましい範囲は変動しうるため、必ずしもこれらの範囲に制限されるわけではない。
原料であるビスフェノール化合物およびスチレン系化合物の使用量について特に制限はなく、製造を希望するスチレン化ビスフェノール化合物の構造(具体的には、上述した化学式3における(p+q)の値)や、ビスフェノール化合物のフェニル環上に存在する置換基の種類・数に応じて、適宜決定されうる。例えば、p+q=1の化合物(モノスチレン化ビスフェノール化合物)の製造を希望する場合には、ビスフェノール化合物1モルに対して0.9〜1.1モルのスチレン系化合物を反応に使用することが好ましい。同様に、p+q=2の化合物(ジスチレン化ビスフェノール化合物)の製造を希望する場合には、ビスフェノール化合物1モルに対して1.9〜2.1モルのスチレン系化合物を反応に使用することが好ましい。さらに、p+q=3の化合物(トリスチレン化ビスフェノール化合物)の製造を希望する場合には、ビスフェノール化合物1モルに対して2.9〜3.1モルのスチレン系化合物を反応に使用することが好ましい。また、p+q=4の化合物(テトラスチレン化ビスフェノール化合物)の製造を希望する場合には、ビスフェノール化合物1モルに対して3.9〜4.1モルのスチレン系化合物を反応に使用することが好ましい。
本形態の製造方法においては、上述した原料を酸触媒の存在下で反応させる。用いられうる酸触媒としては、例えば、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などの芳香族スルホン酸;HSO、HCl、AlCl、HPO、シュウ酸、SnCl、BF、BBr、BClなどが挙げられる。なかでも、反応温度の制御が容易であるという観点からは、酸触媒として芳香族スルホン酸が好ましく用いられ、パラトルエンスルホン酸が最も好ましく用いられる。酸触媒の添加量について特に制限はないが、原料として使用されるビスフェノール化合物100質量%に対して通常0.1〜2質量%であり、好ましくは0.3〜1質量%である。
また、上述した原料および酸触媒以外の成分を反応系に存在させてもよい。かような成分としては、例えば、酸化防止剤、重合防止剤などが挙げられる。ここで、酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブチルヒドロキシアニソール(BHA)などが挙げられ、重合防止剤としては、例えば、メトキノン(MQ)、ハイドロキノン(HQ)などが挙げられる。これらの化合物の添加量についても特に制限はないが、酸化防止剤および重合防止剤の添加量は、それぞれ、原料として使用されるビスフェノール化合物100質量%に対して通常0.005〜0.5質量部程度である。
本形態の製造方法における反応温度は、70℃以上140℃未満であり、好ましくは75〜120℃であり、より好ましくは80〜100℃であり、最も好ましくは95〜100℃である。なお、「反応温度」とは、反応容器の温度ではなく、反応の進行時における反応物そのものの温度を意味し、反応の全期間に亘る最高温度を意味する。反応温度をかような範囲内の値に制御する手段としては、ジャケットや蛇管などの熱交換器を用いて熱交換を行なったり、反応液を十分に攪拌したりするなどの手法が挙げられる。
上述した温度範囲の比較的高温領域側の温度では、原料の1つであるスチレン系化合物が重合してオリゴ化・ポリマー化するのではないかとの懸念もあった。しかしながら、この点でも驚くべきことに、比較的高温で反応を進行させた場合であっても、スチレン系化合物が重合することなく、所望のスチレン化ビスフェノールが製造されうることが判明したのである。
反応温度は、反応進行中、常に略一定に保持する必要はなく、本発明の作用効果を損なわない範囲であれば、反応温度のプロファイルに特に制限はない。例えば、適当な昇温時間(または昇温速度)で設定温度(上述した温度範囲)まで昇温し、その後、反応系を当該設定温度に保持すればよい。
なお、反応に際して、反応系内の圧力や雰囲気は、特に限定されない。圧力については、常圧(大気圧)下、減圧下、加圧下のいずれの圧力下であってもよい。また、反応系内の雰囲気は、空気雰囲気でもよいが、不活性雰囲気とするのがよい。例えば、反応開始前に系内を窒素などの不活性ガスで置換することが好ましい。
反応時間についても特に制限はないが、全ての原料を添加した後に反応を進行させる時間(熟成時間)は、好ましくは2〜8時間であり、より好ましくは3〜6時間である。熟成時間が2時間以上であれば、反応が十分に進行して所望のスチレン化ビスフェノール化合物が高収率で得られる。また、熟成時間が8時間以下であれば、熟成に要するエネルギーの浪費が防止されうる。
従来、スチレン化ビスフェノール化合物の製造には、スチレン化フェノールをホルマリン縮合によってビス化するという手法が用いられていた。しかしながら、かような方法では、原料であるスチレン化フェノールが一定の割合で反応液中に残存する結果、目的生成物であるビス体の純度が低下し、さらなる精製が必要であるなどの問題がある。
本発明者らは、上記の課題に鑑み、鋭意研究を行なった結果として、上述した構成とすることで所望のスチレン化ビスフェノール化合物が高純度で製造されうることを見出し、本発明を完成させるに至ったのである。かような構成に至るまでには、従来の常識を覆すという、通常の当業者ではなし得ない創作能力が発揮されている。すなわち、スチレンは重合性二重結合を有する重合性の化合物であるため、かようなスチレン系化合物をニートで反応系に初期仕込みするなどという手法については、反応が急激に進行し、反応熱によって反応系の温度が上昇し、比較的低温(例えば、100℃以下)での温度制御が困難となり、その結果、ポリスチレンの生成や生成物の着色、増粘、固化といった製造上および使用上の問題が生じるのではないかということが予想されることから、通常は回避しようとするのが一般的であると考えられていた。かような従来の常識が存在したにもかかわらず、本発明者らが本形態の製造方法を試みたところ、特段の問題なく所望のスチレン化ビスフェノール化合物が高純度で製造されうることが判明し、本発明が完成へと至ったのである。
このように、本発明によれば、従来法ではある程度の量の混入が不可避であったビス化されなかったモノ体(スチレン化フェノール)の含有量が顕著に少ないスチレン化ビスフェノール化合物も提供されうる。すなわち、本発明の第2の形態によれば、上述した化学式3で表される未精製のスチレン化ビスフェノール化合物であって、下記化学式5:
Figure 0005261069
で表されるスチレン化フェノール化合物の含有量が10質量%以下であることを特徴とする、スチレン化ビスフェノール化合物もまた、提供される。
なお、化学式5において、Stは上記化学式3と同様の定義である。また、rは、0〜3の整数である。そして、Xは上記化学式2と同様の定義であり、sは、0〜5の整数である。ただし、0≦r+s≦5である。
本形態のスチレン化ビスフェノール化合物は、未精製のものである。ここで、スチレン化ビスフェノール化合物が「未精製のものである」とは、スチレン化ビスフェノールが、製造された後に精製処理を施されていないものであることを意味する。よって、本形態のスチレン化ビスフェノール「化合物」は不純物を含有する可能性があり、その場合には厳密には混合物の形態である。そして、当該不純物の1つが、スチレン化フェノール化合物である。
本形態のスチレン化ビスフェノール化合物は、上記化学式5で表されるスチレン化フェノール化合物の含有量が10質量%以下であり、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.5質量%以下であり、特に好ましくは0.1質量%以下である。ここで、上記含有量の基準は、不純物をも含有しうるスチレン化ビスフェノール化合物の(不純物も含めた)全量である。なお、スチレン化ビスフェノール化合物におけるスチレン化フェノール化合物の含有量の値は、ガスクロマトグラフィなどの従来公知の測定手法により測定されうる。なお、測定手段によって当該含有量の値が変動しうる場合には、ガスクロマトグラフィにより測定された値を採用するものとする。
本発明の第1の形態(製造方法)により製造されるスチレン化ビスフェノール化合物や、本発明の第2の形態のスチレン化ビスフェノール化合物は、種々の用途に用いられうる。以下、代表的な用途について簡単に説明するが、以下の説明によって本発明の技術的範囲が影響を受けることはない。
本発明に係るスチレン化ビスフェノール化合物は、例えば、ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物を合成するための前駆体として用いられうる。上述したスチレン化ビスフェノール化合物は、2つのフェノール性水酸基を有するが、ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物とは、この2つのフェノール性水酸基にアルキレンオキシドが付加重合した構造を有し、下記化学式14で表される。
Figure 0005261069
化学式14において、「AO」以外の符号の定義は、上述した通りである。化学式14において、「AO」は、炭素原子数2〜6のオキシアルキレン基を表す。かようなオキシアルキレン基を構成する「A」としては、例えば、エチレン基、トリメチレン基、メチルエチレン基、エチルエチレン基、フェニルエチレン基、テトラメチレン基、または1,2−ジメチルエチレン基が挙げられる。すなわち、化学式1において「AO」は、上記の官能基を含むオキシアルキレン基(例えば、オキシエチレン基)である。なかでも、界面活性剤や樹脂原料としての用途に用いられた場合の親水基として、親水性の調整に好適であるという観点からは、Aはエチレン基またはメチルエチレン基であることが好ましい。また、場合によっては、(AO)x,yで表される繰り返し単位中に2以上の異なるAO構造が存在していてもよい。ただし、ポリオキシアルキレン鎖の製造の容易性や構造の制御のし易さを考慮すると、(AO)x,yで表される繰り返し構造は、同一のAO構造の繰り返しであることが好ましい。
本発明に係るスチレン化ビスフェノール化合物からビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物を製造する手法について特に制限はなく、従来公知の知見が適宜参照されうる。一例としては、酸やアルカリ等の触媒の存在下で、スチレン化ビスフェノールに対して所望のアルキレンオキシドを付加重合させる手法が例示される。この際、アルキレンオキシドの仕込み量を調節することにより、スチレン化ビスフェノールの有するフェノール性水酸基に結合するオキシアルキレン基からなる鎖の長さが制御されうる。
こうして得られるビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物は、例えば、乳化重合用乳化剤、分散剤、洗浄剤、消泡剤、粘性調整剤、乳化安定剤などの用途に広く用いられうる。後述する実施例の欄における「起泡性試験」の項に示すように、当該ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物は低泡性に優れることから、上述の用途に好適に用いられうる。
上述したビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物は、さらに合成の前駆体としても用いられうる。例えば、上記化学式14で表されるビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物の一方のポリオキシアルキレン鎖の末端に不飽和カルボン酸エステル(例えば、メタクリル酸エステル)構造を導入し、他方のポリオキシアルキレン鎖の末端に硫酸エステル塩(例えば、硫酸エステルアンモニウム塩)構造やリン酸エステル構造を導入することで、乳化重合用乳化剤として有用な化合物が得られる。特に、後述する実施例に示すように、ポリオキシアルキレン鎖の一方の末端にリン酸エステル構造が導入されると、分散性能に優れるビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物が提供されうる。一例として、一方の鎖の末端にメタクリル酸エステル構造が導入され、他方の鎖の末端に硫酸エステルアンモニウム塩構造が導入されてなる上記化合物の構造を、下記化学式15として示す。
Figure 0005261069
化学式15において、「M」以外の符号の定義は、上述した通りである。化学式15において、「M」は、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属原子、カルシウム、マグネシウム、バリウムなどのアルカリ土類金属原子、アンモニウムイオン、または低級アルキルアミン(ジエチルアミン、トリエチルアミンなど)、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミンなど)のカチオンなどのアミンカチオンである。
ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物の一方のポリオキシアルキレン鎖の末端に不飽和カルボン酸エステル構造を導入するには、従来公知のエステル化技術が用いられうる。例えば、ポリオキシアルキレン鎖の少なくとも一方の末端が露出した(末端がヒドロキシル基である)上記ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物と不飽和カルボン酸(例えば、メタクリル酸)とを、触媒(例えば、硫酸などの無機酸)および重合禁止剤(例えば、ハイドロキノンなどのフェノール系禁止剤)の存在下でエステル化することで、不飽和カルボン酸エステル構造の導入が可能である。
また、ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物の他方のポリオキシアルキレン鎖の末端に硫酸エステル構造またはリン酸エステル構造を導入するのにも、従来公知のエステル化技術が用いられうる。例えば、ポリオキシアルキレン鎖の少なくとも一方の末端が露出した(末端がヒドロキシル基である)上記ビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物に、従来公知の硫酸化剤(例えば、硫酸、クロルスルホン酸、スルファミン酸)やリン酸化剤(例えば、無水リン酸、オキシ塩化リン)を作用させた後、必要に応じて中和処理を施すことで、硫酸エステル構造やリン酸エステル構造の導入が可能である。
なお、上記化学式15には、2つのポリオキシアルキレン鎖の一方の末端に不飽和カルボン酸エステル構造が導入され、他方の末端に硫酸エステル構造が導入された構造を示した。しかし、場合によっては、硫酸エステル構造がリン酸エステル構造となった化合物や、不飽和カルボン酸エステル構造と硫酸エステル構造またはリン酸エステル構造とのいずれか一方のみが導入された化合物もまた、後述する用途に好適に用いられうる。
上述した各種化合物は、例えば、乳化重合用乳化剤、分散剤、洗浄剤、消泡剤、粘性調整剤、乳化安定剤などの用途に広く用いられうる。後述する実施例の欄に示すように、当該化合物を乳化重合用乳化剤として用いて乳化重合を行なうと、種々の観点で好ましい。すなわち、乳化重合によって重合体エマルジョンを製造する際に、上述した化合物を乳化重合用乳化剤として用いると、重合安定性、重合転化率に優れ、かつ粒子径が小さく、低起泡性で、貯蔵安定性も良好な重合体エマルジョンが製造されうるのである。特に、本発明とは異なる従来法(スチレン化フェノールのホルマリン縮合)由来のビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩を乳化重合用乳化剤として用いた場合には、重合安定性に問題があり、粒子径や起泡性、貯蔵安定性の観点からも充分でないのに対し、本発明によればこれらの問題が改善されうるのである。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されない。
<実施例1>
1Lコルベンに、ビスフェノールF200g(1.00モル)、スチレン50g、および酸触媒であるパラトルエンスルホン酸2gを室温で仕込み、均一に混合した。その後、反応系の温度を80℃まで昇温させた。次いで、反応系の温度を80℃に保ったまま、スチレン366gを3時間かけて反応系に滴下した。スチレンの最終添加量は、4.00モルであった。スチレンの滴下終了後、95〜100℃にて2時間熟成させて、テトラスチレン化ビスフェノール604g(収率98%)を主成分とする生成物を得た。
得られた生成物についてガスクロマトグラフィ分析を行なったところ、生成物中のスチレン化フェノールの含有量(フェノール、モノ・ジ・トリスチレン化フェノールの合計量)は、テトラスチレン化ビスフェノールに対して0.1質量%以下であった。
<比較例1>
1Lコルベンに、ジスチレン化フェノール312g、および塩基触媒である水酸化ナトリウム50gを仕込み、均一に混合した。その後、反応系の温度を80℃まで昇温させた。次いで、反応系の温度を80℃に保ったまま、ホルマリン(40質量%ホルムアルデヒド水溶液)95gを2時間かけて反応系に滴下した。ホルマリンの滴下終了後、80℃にて3時間熟成させた。次いで、硫酸水溶液を用いた中和水洗により生成物を中和精製して、テトラスチレン化ビスフェノール(604g、収率98%)を含む生成物を得た。
得られた生成物についてガスクロマトグラフィ分析を行なったところ、生成物中のスチレン化フェノールの含有量(フェノール、モノ・ジ・トリスチレン化フェノールの合計量)は、テトラスチレン化ビスフェノールに対して70質量%であった。
以上の実施例1と比較例1との比較から、本発明の製造方法によれば、未精製の状態でもビス化されていないスチレン化フェノールの含有量が顕著に少ないスチレン化ビスフェノール化合物が製造されうることが示される。
<比較例2>
1LコルベンにビスフェノールF200g(1モル)、スチレン416g(4モル)、および酸触媒であるパラトルエンスルホン酸2gを仕込み、80℃まで昇温させて反応を開始させた。そうしたところ、反応が急激に進行し、反応温度が140℃まで上昇した。その後、70〜130℃にて2時間熟成させて、スチレン化ビスフェノールを得た。得られた生成物を分析したところ、上記化学式3におけるp+qの理論値は4であるが、実際には3.5であった。換言すれば、スチレン化反応が十分に進行しなかった。
<実施例2>
オートクレーブに、上記の実施例1で得られたテトラスチレン化ビスフェノール308g、水酸化カリウム2gを仕込み、均一に混合した。その後、反応系の温度を140℃まで昇温させた。次いで、反応系の温度を140℃に保ったまま、エチレンオキシド220gを5時間かけて反応系に滴下した。エチレンオキシドの滴下終了後、145℃にて2時間熟成させて、テトラスチレン化ビスフェノールのフェノール性水酸基にエチレンオキサイドが合計で10モル付加したビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO10モル体)523g(収率99%)を得た。
<実施例3>
テトラスチレン化ビスフェノールの量を308gとし、エチレンオキシドの量を484gとしたこと以外は、上述した実施例2と同様の手法により、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO21モル体)784g(収率99%)を得た。
<実施例4>
テトラスチレン化ビスフェノールの量を185gとし、エチレンオキシドの量を528gとしたこと以外は、上述した実施例2と同様の手法により、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO40モル体)706g(収率99%)を得た。
<実施例5>
テトラスチレン化ビスフェノールの量を154gとし、エチレンオキシドの量を660gとしたこと以外は、上述した実施例2と同様の手法により、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO60モル体)806g(収率99%)を得た。
<実施例6>
テトラスチレン化ビスフェノールの量を62gとし、エチレンオキシドの量を704gとしたこと以外は、上述した実施例2と同様の手法により、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO80モル体)758g(収率99%)を得た。
<実施例7>
テトラスチレン化ビスフェノールの量を46gとし、エチレンオキシドの量を660gとしたこと以外は、上述した実施例2と同様の手法により、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO100モル体)699g(収率99%)を得た。
<実施例8>
1Lコルベンに、上記の実施例2で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO10モル体)528gを仕込んだ。その後、反応系の温度を120℃まで昇温させた。次いで、スルファミン酸50g、および尿素5gを反応系に添加した。添加後、110〜120℃にて3時間反応させた。これにより、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩572g(収率98%)を得た。
<実施例9>
1Lコルベンに、上記の実施例3で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO21モル体)792gを仕込んだ。その後、反応系の温度を120℃まで昇温させた。次いで、スルファミン酸50g、および尿素5gを反応系に添加した。添加後、110〜120℃にて3時間反応させた。これにより、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩840g(収率98%)を得た。
<実施例10>
1Lコルベンに、上記の実施例4で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO40モル体)713gを仕込んだ。その後、反応系の温度を120℃まで昇温させた。次いで、スルファミン酸30g、および尿素3gを反応系に添加した。添加後、110〜120℃にて3時間反応させた。これにより、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩731g(収率98%)を得た。
<実施例11>
1Lコルベンに、上記の実施例5で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO60モル体)814gを仕込んだ。その後、反応系の温度を120℃まで昇温させた。次いで、スルファミン酸25g、および尿素2.5gを反応系に添加した。添加後、110〜120℃にて3時間反応させた。これにより、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩826g(収率98%)を得た。
<実施例12>
1Lコルベンに、上記の実施例6で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO80モル体)778gを仕込んだ。その後、反応系の温度を120℃まで昇温させた。次いで、スルファミン酸12.5g、および尿素1.25gを反応系に添加した。添加後、110〜120℃にて3時間反応させた。これにより、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩776g(収率98%)を得た。
<実施例13>
1Lコルベンに、上記の実施例7で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO100モル体)706gを仕込んだ。その後、反応系の温度を120℃まで昇温させた。次いで、スルファミン酸7.5g、および尿素0.75gを反応系に添加した。添加後、110〜120℃にて3時間反応させた。これにより、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩800g(収率98%)を得た。
<実施例14>
1Lコルベンに、上記の実施例2で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(EO21モル体)792g、および軟水10gを仕込んだ。次いで、無水リン酸35gを添加した後、反応系の温度を80℃まで昇温させた。70℃にて4時間熟成させた後、軟水20gを添加して、70℃にてさらに2時間熟成させた。最後に、ジエタノールアミン26gを添加して、ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテルリン酸ジエタノールアミン塩866g(収率98%)を得た。
<乳化重合用乳化剤としての評価>
乳化重合用乳化剤として、上記の実施例8〜13で得たビスポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル化合物を準備した。一方、比較用の乳化重合用乳化剤として、以下のものを準備した。
比較例3:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩
比較例4:ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム塩
比較例5:ポリオキシエチレン(10)ジスチレン化フェニル硫酸エステルアンモニウム塩
比較例6:比較例1で得たテトラスチレン化ビスフェノールを精製せずに用い、上記の実施例3および実施例9と同様の手法により製造したビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(EO21モル体)
上記で準備したそれぞれの乳化重合用乳化剤2g(固形分換算)をイオン交換水50gに溶解し、これに単量体であるアクリル酸ブチル50g、メタクリル酸メチル35g、スチレン15g、アクリル酸2g、および重合開始剤である過硫酸アンモニウム1gを添加して混合し、単量体エマルジョン155gを調製した。次いで、撹拌機、還流冷却器、滴下装置、温度計、窒素導入管を備えた反応器に、水5gおよび上記で調製した単量体エマルジョン2gを仕込んだ。その後、反応系の温度を昇温させ、80℃にて30分間先行重合を行なった。
次いで、反応系の温度を80℃に維持したまま、上記と同様の単量体エマルジョン198gを3時間かけて滴下し、重合を行なった。滴下終了後、さらに1時間反応系を攪拌した。その後、反応系を冷却し、100メッシュナイロン布を通して濾過を行ない、重合体エマルジョンを得た。
上記で得た各重合体エマルジョンについて、重合安定性、重合転化率、粒子径、起泡性、および貯蔵安定性の評価を行なった。これらの結果を下記の表1に示す。なお、各項目の評価手法および評価基準は以下の通りである。
(重合安定性)
乳化重合終了後の重合体エマルジョンを100メッシュスクリーンで濾過し、スクリーン上に残存した凝集物を充分に水洗した後に110℃にて2時間乾燥し、質量を測定した。測定された質量の、仕込み単量体質量に対する百分率によって、評価を行なった。
○:0.1%以下
□:0.1〜0.5%
△:0.5〜1%
×:1%以上
(重合転化率)
重合体エマルジョン1gを秤量し、105±2℃にて2時間乾燥して、エマルジョン固形分を得た。得られた固形分の質量の、理論値に対する百分率によって、評価を行なった。
○:99%以上
△:95〜99%
×:95%以下
(粒子径)
重合体エマルジョンの粒子径については、光散乱式粒度分布計(ベックマン・コールター株式会社製、LS−211)を用いて測定を行なった。
○:0.15μm未満
△:0.15μm以上0.20μm未満
(起泡性)
10質量%固形分に調整した重合体エマルジョン100mLを、直径45mm、高さ350mmの共栓付き500mLメスシリンダーに秤量し、30秒間強制振盪した直後の全体の容積(mL)を初期起泡性とした。
○:250mL未満
△:250mL以上300mL未満
×:300mL以上
(貯蔵安定性)
重合体エマルジョンを室温にて6ヶ月間放置した。その後、外観の変化を観察した。
○:変化なし
△:エマルジョンの増粘が認められた
×:エマルジョンの分離またはゲル化が認められた
Figure 0005261069
表1に示す結果から、重合体エマルジョンの製造に際して、本発明の製造方法により得られるスチレン化ビスフェノール化合物を用いて製造されるビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩を乳化重合用乳化剤として用いると、重合安定性、重合転化率に優れ、かつ粒子径が小さく、低起泡性で、貯蔵安定性も良好な重合体エマルジョンが製造されうることが示される。特に、実施例9と比較例5との比較から、本発明とは異なる従来法(スチレン化フェノールのホルマリン縮合)により得られるスチレン化ビスフェノール化合物を用いて製造されるビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩を乳化重合用乳化剤として用いた場合には、重合安定性に問題があり、粒子径や起泡性、貯蔵安定性の観点からも充分でないことがわかる。
<分散性能の評価>
上記の実施例9〜14で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル化合物の分散剤としての性能を、以下の条件により評価した。なお、比較例としては、上述した比較例6(ビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(EO21モル体))および、ポリオキシエチレン(7)ジスチリルフェニルエーテルリン酸エステルジエタノールアミン塩(比較例7)を用いて評価を行なった。
分散液:50%酸化チタン水分散液
分散剤濃度:0.5質量%/酸化チタン(石原産業株式会社製、CR−90)
攪拌条件:450rpm/min、1週間
その結果を下記の表2に示す。
Figure 0005261069
表2に示す結果から、比較例6では1週間後の安定性に問題があり、比較例7では粘度の上昇が見られた。一方、実施例9〜14で得たいずれの化合物についても、これらを分散剤として用いた場合には、1週間経過後に粘度の上昇も見られず、安定した分散状態が維持されており、分散性能に優れることが示された。特に、実施例14のリン酸エステルが顕著に優れた分散性能を示した。
<起泡性試験>
実施例3〜7で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、および実施例9〜13で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩の1質量%水溶液について、ロスマイルス法により、25℃における起泡性試験を行なった。具体的には、直後および5分後の泡の高さを測定し、比較した。ここで、実施例3〜7で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテルに対する比較例として、下記の比較例7および8を用い、実施例9〜13で得たビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩に対する比較例として、下記の比較例9および10を用いた。なお、これらの比較例はいずれも、ビス化されていない低泡性の良好な公知の界面活性剤である。
比較例8:ポリオキシエチレン(10)ジスチレン化フェニルエーテルの1質量%水溶液
比較例9:ポリオキシエチレン(50)ジスチレン化フェニルエーテルの1質量%水溶液
比較例10:ポリオキシエチレン(10)ジスチレン化フェニル硫酸エステルアンモニウム塩の1質量%水溶液
比較例11:ポリオキシエチレン(50)ジスチレン化フェニル硫酸エステルアンモニウム塩の1質量%水溶液
この起泡性試験の結果を下記の表3および表4に示す。なお、起泡力(mm)の値が小さいほど、低泡性に優れることを意味する。
Figure 0005261069
Figure 0005261069
表3および表4に示す結果から、本発明の製造方法により得られるスチレン化ビスフェノール化合物を用いて製造されるビスポリオキシエチレン多環フェニルエーテルやその硫酸エステルアンモニウム塩は、従来の低泡性の良好な界面活性剤と比較しても、より一層低泡性に優れるものであることが示される。

Claims (2)

  1. 下記化学式1:
    Figure 0005261069
    式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子もしくは炭素原子数1〜7のアルキル基であるか、あるいは、RおよびRは共に3〜8員環を形成し、XおよびXは、それぞれ独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基またはシクロヘキシル基であり、mおよびnは、それぞれ独立して、0〜4の整数である(ただし、0≦m+n≦7である)、
    で表されるビスフェノール化合物と、下記化学式2:
    Figure 0005261069
    式中、Rは、水素原子、ハロゲン、またはハロゲンで置換されたもしくは非置換の炭素原子数1〜4のアルキル基であり、Xは、炭素原子数1〜4のアルキル基または炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、kは、0〜5の整数である、
    で表されるスチレン系化合物とを、酸触媒の存在下で反応させて、下記化学式3:
    Figure 0005261069
    式中、R、R、X、X、m、およびnは、上記化学式1と同様の定義であり、Stは、下記化学式4:
    Figure 0005261069
    式中、Xおよびkは、上記化学式2と同様の定義である、
    で表される置換または非置換のスチリル基であり、pおよびqは、それぞれ独立して、0〜2の整数である(ただし、1≦p+q≦4である)、
    で表されるスチレン化ビスフェノール化合物を得るスチレン化ビスフェノール化合物の製造方法であって、
    前記スチレン系化合物の5〜100質量%を初期仕込みした状態で反応系を加熱し、70℃以上140℃未満の反応温度で反応を進行させることを特徴とする、スチレン化ビスフェノール化合物の製造方法。
  2. 前記ビスフェノール化合物がビスフェノールFである、請求項1に記載の製造方法。
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