JP5260989B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に2つのゲート電極膜が絶縁膜を介して積層したMOSFET構造を有してなる半導体装置の製造方法に関する。
図7は従来の製造方法に係るフローティングゲート電極およびコントロールゲート電極を有する半導体装置(不揮発性半導体記憶装置)の一部の断面構造(コントロールゲート電極が形成される延伸方向に平行な面で切断した断面構造)を示す概略図である。
図7に示される従来の半導体装置50は、第1絶縁膜6が充填されたトレンチ構造を有する半導体基板1上にゲート酸化膜(トンネル酸化膜)7、フローティングゲート電極(第1ゲート電極膜)8、ONO膜10、及びコントロールゲート電極(第2ゲート電極膜)11を有する構造である。なお、図7では、第2ゲート電極膜11の上面に形成される層間絶縁膜等については図示を省略している。
図7に示されるような構造を有する半導体装置50は、コントロールゲート電極11に印加する電圧(ゲート電圧)、及び図示されていない不純物拡散層(ソース・ドレイン)間に印加される電圧を制御することにより、フローティングゲート電極8内への電荷の取り込み及び放出を行うことで情報の書き込み及び消去を行う不揮発性半導体記憶装置である。
ここで、前記の通り、半導体装置50に対して情報の書き込みを行うに際し、フローティングゲート電極8内に電荷(ホットエレクトロン)の注入を行う。このとき、ソース・ドレイン間の電界によって加速された電子をフローティングゲート電極8内に引き寄せるために、フローティングゲート電極8の電位を上昇させるべく、コントロールゲート電極11に対して正電圧が印加される。
フローティングゲート電極8に誘起される電圧は、コントロールゲート電極11に印加される動作電圧と、コントロールゲート電極11に電圧が印加されたときのフローティングゲート電極8に誘起される電圧の比(以下、「カップリング比」と記載)に依存して決定する。即ち、コントロールゲート電極11に対して同一の動作電圧が印加された場合、カップリング比を大きくすればするほど、フローティングゲート電極8に誘起される誘起電圧は大きくなる。従って、カップリング比を大きくすることにより、フローティングゲート電極8に電荷注入を行うために必要なコントロールゲート電極11に印加すべき動作電圧を低くすることができる。
前記のカップリング比は、半導体基板1とフローティングゲート電極8の間の静電容量をC1、フローティングゲート電極8とコントロールゲート電極11の間の静電容量をC2とした場合、C2/(C1+C2)で定義される値である。このカップリング比を大きくするためには、C1を小さくするか、若しくはC2を大きくすることで実現が可能である。
しかしながら、C1はゲート酸化膜7の膜厚に依存するところ、C1を小さくするためにゲート酸化膜7の膜厚を厚くすることは、フローティングゲート電極8に対する電荷の流入、並びにフローティングゲート電極8からの電荷の脱出を困難にし、書き込み及び消去特性が悪化する。このため、C1を小さくすることは事実上困難である。従って、C2を大きくすることによりカップリング比を大きくする方法が種々開発されている。例えば、その方法の一つとして、フローティングゲート電極8の膜厚を厚くする方法が考えられる。
フローティング電極8の膜厚を厚くした場合の概略断面構造図を図8に示す。なお、図8は、説明の都合上、図7とは異なり、コントロールゲート電極11の延伸方向に直交する面で切断した断面構造を図示している。
図8に示される半導体装置51は、半導体基板1上に複数の不純物拡散領域31(ソース・ドレイン領域)が離隔形成されており、両拡散領域に挟まれる領域の上部にはゲート酸化膜7、フローティングゲート電極8、ONO膜10、コントロールゲート電極11が下からこの順に積層形成されている。また、両ゲート電極及び不純物拡散領域31を覆うように層間絶縁膜34が形成されており、この層間絶縁膜34の上部に配線36が形成されている。そして、不純物拡散領域31の上部領域において層間絶縁膜34を貫通するコンタクトプラグ35が形成されており、このコンタクトプラグ35によって配線36と不純物拡散領域31との電気的接続が確保されている。なお、両ゲート電極の側壁部分には絶縁膜32、33が形成されている。
図8に示されるように、フローティングゲート電極8の膜厚を十分厚くした場合、半導体基板1の基板面とコントロールゲート電極11の成膜面との高さ位置が大きく相違する。このため、図8に示されるように、配線36と不純物拡散領域31との電気的接続を確保するためのコンタクトプラグ35を形成するに際し、層間絶縁膜34に対して深いコンタクトホールを形成する必要が生じる。
コンタクトホールは、基板面に対して完全に垂直な方向に延伸するような形状ではなく、通常一定の斜度を有して形成される。このため、不純物拡散領域31と電気的接続を行うに際し、接触抵抗が十分抑制されるような範囲内の接触面積で不純物拡散領域31と接触するようなコンタクトプラグを形成するには、配線36に近い上側の位置のコンタクト径を一定程度大きくする必要が生じる。
このように、配線36に近い上側の位置においてコンタクトプラグ35が大きいコンタクト径を有する状況下で、フローティングゲート電極8の膜厚を十分厚くすると、コンタクトプラグ35とフローティングゲート電極8、並びにコンタクトプラグ35とコントロールゲート電極11とが互いに近接して形成されることとなる。このため、コンタクトプラグ35とフローティングゲート電極8間、あるいはコンタクトプラグ35とコントロールゲート電極11間においてショートが発生しやすい状態が生じる。
一方で、このようなショートを回避すべく、あらかじめ十分な離隔距離を確保してゲート電極を形成すると、近年の不揮発性半導体記憶装置の小規模・大容量化の流れに逆行することとなる。
更に、このような小規模・大容量化の流れを受けて、各素子が微細化を余儀なくされている状況下において、上述のように深いコンタクト孔を形成する場合、仮に半導体基板1の表面に凹凸が存在していれば、フォトリソグラフィ工程で必要となる焦点深度が大きくなり、パターンを形成する上において加工が困難になるという問題も有する。
従って、フローティングゲート電極8の膜厚を厚くすることなく、カップリング比を大きくする方法が必要とされている。ここで、フローティングゲート電極8とコントロールゲート電極11の間のONO膜10の膜厚を薄くすることにより前記C2を大きくすることも理論上は可能であるが、当該ONO膜10の電位障壁が低下するため、フローティングゲート電極8に蓄積された電荷が容易にコントロールゲート電極11に脱出してしまい、データ保持特性が劣化するという問題がある。
これを受けて、従来、フローティングゲート電極8とコントロールゲート電極11が対向する面積を、フローティングゲート電極8と半導体基板1が対向する面積よりも大きくすることで、カップリング比を大きくする方法が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2004−119745号公報 特開平10−199998号公報 特開平6−252412号公報
特許文献1による方法は、フローディングゲート電極8となる第1ゲート電極膜を堆積後、異方性エッチングを行うことで表面をV字型にエッチバックし、その後にコントロールゲート電極11となる第2ゲート電極膜を堆積することで、フローティングゲート電極8とコントロールゲート電極11との対向面積の増大化を図る方法である。
しかしながら、特許文献1に記載の方法を用いて半導体装置を製造する場合、エッチング前に堆積する第1ゲート電極膜の膜厚が薄いと、フローティングゲート電極8の中央部、即ちV字の谷の部分に位置する第1ゲート電極膜が薄くなり過ぎる懸念がある。従って、第1ゲート電極膜の膜厚を一定程度確保する必要が生じる。かかる場合、上述したようにコントロールゲート電極11の電極面と半導体基板1の基板面との高さ位置が大きく相違し、図8の場合と同様の問題を招来することとなる。
又、特許文献2による方法は、フローディングゲート電極8となる第1ゲート電極膜の側面にスペーサを形成し、スペーサと第1ゲート電極膜の段差の上に更にゲート電極膜(以下、「第3ゲート電極膜」と記載)を形成して第1ゲート電極膜と一体化することで、フローティングゲート電極8に凹部領域を形成する。その後、ONO膜10を介してコントロールゲート電極11となる第2ゲート電極膜を形成することで、凹部領域を有するフローティングゲート電極8と、当該凹部領域をONO膜10を介して第2ゲート電極膜が充填されることで形成される凸部領域を有するコントロールゲート電極11とを対向させて、フローティングゲート電極8とコントロールゲート電極11との対向面積の増大化を図る方法である。
しかしながら、特許文献2に記載の方法を用いて半導体装置を製造する場合、スペーサと第1ゲート電極膜の段差の上に第3ゲート電極膜を堆積後、当該第3ゲート電極膜を所定形状にエッチング加工する必要が生じる。このエッチング加工は、フォトリソグラフィ工程を用いて行われるため、予めアライメント分のマージンを確保してスペーサの形成を行う必要があり、大きなレイアウトルールにせざるを得ず、昨今の微細化の流れに逆行することとなる。
又、特許文献3による方法は、以下のとおりである。まず、半導体基板1上にフローディングゲート電極8となる第1ゲート電極膜を堆積後、エッチングストッパー膜を介して更にゲート電極膜(以下、「第3ゲート電極膜と記載」を堆積する。その後、第1及び第3ゲート電極膜をパターニング処理後、絶縁膜(素子分離絶縁膜)をゲート電極形成外領域に形成し、第3ゲート電極膜に対してエッチバックを施すことで絶縁膜側壁に第3ゲート電極膜をサイドウォール状に残存させる。そして、第3ゲート電極膜と第1ゲート電極膜の双方にリンをドーピングすることで両ゲート電極膜間に介在するエッチングストッパー膜を絶縁破壊し、これによって両ゲート電極膜を一体化することで凹部領域を有するフローティングゲート電極8を形成する。その後、ONO膜10を介してコントロールゲート電極11となる第2ゲート電極膜を形成することで、凹部領域を有するフローティングゲート電極8と、当該凹部領域をONO膜10を介して第2ゲート電極膜が充填されることで形成される凸部領域を有するコントロールゲート電極11とを対向させて、フローティングゲート電極8とコントロールゲート電極11との対向面積の増大化を図る方法である。
しかしながら、特許文献3に記載の方法を用いて半導体装置を製造する場合、エッチングストッパー膜を絶縁破壊して第1ゲート電極膜と第3ゲート電極膜とを電気的に接続させる工程を行う際に、第1ゲート電極膜下部に形成されるゲート酸化膜4に対して大きなストレスが与えられる結果、フローティングゲート電極8に蓄積された電荷がゲート酸化膜4を介して脱出し易くなる懸念があり、データ保持特性が劣化するという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、フローティングゲート電極の膜厚を厚くすることなく高いカップリング比の実現が可能で、且つ、データ保持特性に優れ、高集積化に適した半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る半導体装置の製造方法は、2つのゲート電極膜が絶縁膜を介して積層したMOSFET構造を有してなる半導体装置の製造方法であって、半導体基板の一部領域に、基板表面より突出する第1絶縁膜を形成する第1工程と、前記第1工程終了後、ゲート酸化膜を前記半導体基板の露出面に形成する第2工程と、前記第2工程終了後、前記ゲート酸化膜、並びに前記第1絶縁膜の突出部の上面と側面を覆うように、全面に導電性の第1ゲート電極膜を形成することで、隣接する前記第1絶縁膜間に底面及び内側壁が前記第1ゲート電極膜で覆われた第1凹部を形成する第3工程と、前記第3工程終了後、少なくとも前記第1絶縁膜の突出部の上面の上方に形成された前記第1ゲート電極膜を選択的に除去する第4工程と、前記第4工程終了後、前記第1絶縁膜の上面位置が前記第1ゲート電極膜の底面位置より低くならない範囲内で前記第1絶縁膜に対してエッチング処理を施して、底面が前記第1絶縁膜、内側壁が前記第1ゲート電極膜からなる第2凹部を形成する第5工程と、前記第5工程終了後、前記第1凹部及び前記第2凹部を完全には充填しない範囲内の膜厚で全面に第2絶縁膜を形成した後、全面に導電性の第2ゲート電極膜を形成する第6工程と、前記第6工程終了後、前記第2ゲート電極膜をパターニングした後、ソース・ドレイン領域を形成する第7工程と、を有し、前記第4工程が、前記第1ゲート電極膜上に膜を形成することなく、前記第1絶縁膜の突出部の上面の高さ位置に達するまで平坦化処理を行うことで、前記第1絶縁膜の突出部の上面を露出させると共に、前記第1凹部を有した前記第1ゲート電極膜を複数に分離する工程であり、前記5工程が、前記第4工程で露出した前記第1絶縁膜の上面が、周囲の前記第1ゲート電極膜の上面に対して後退するように、前記第1絶縁膜を選択的にウェットエッチングする工程であることを第1の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第1の特徴によれば、第3工程によって底面及び内側壁が第1ゲート電極膜で覆われた第1凹部が形成されると共に、第5工程によって底面が第1絶縁膜、内側壁が第1ゲート電極膜で覆われた第2凹部が形成される。そして、これら第1及び第2凹部を完全に充填しない範囲内で成膜された第2絶縁膜を介して、第2ゲート電極膜が形成されるため、当該第2ゲート電極膜は、第1凹部及び第2凹部の上方において下向きに突出する凸部形状を有することとなる。従って、平坦化された第1ゲート電極膜の上部に第2ゲート電極膜が形成されている場合と比較して、両ゲート電極が対向する面積を増大させることができる。これにより、第1ゲート電極膜の底面と半導体基板の基板面とが対向する面積よりも、両ゲート電極が対向する面積を大きくすることができるため、カップリング比を大きくすることができる。
そして、前記第1凹部及び第2凹部の形成位置は、第1絶縁膜の形成位置及び第3工程において堆積する第1ゲート電極膜の堆積膜厚によって定められる。即ち、第1工程において予め第1絶縁膜の位置合わせを行っておけば、第1ゲート電極膜の堆積膜厚に応じて第1凹部及び第2凹部の形成位置を自己整合的に定めることができる。従って、アライメント精度を考慮することなく、第1ゲート電極膜の所定の位置に第1及び第2凹部を形成することができるため、微細なレイアウトルールに対しても適用が可能である。
又、前記第3工程の前段階で、突出形状を有する第1絶縁膜が既に形成されているため、前記第3工程において第1ゲート電極膜の膜厚を大きくしなくても、底面及び内側壁が前記第1ゲート電極膜で覆われた第1凹部を形成することができる。更に、第1ゲート電極膜の膜厚を大きくしなくても、第5工程において第1絶縁膜に対してエッチバックを行うことで、底面が前記第1絶縁膜、内側壁が前記第1ゲート電極膜からなる第2凹部を形成することができる。即ち、本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、両ゲート電極膜の対向面積を大きくするために予め大きな膜厚の第1ゲート電極膜を成膜する必要がない。このため、コントロールゲート電極の成膜表面の高さ位置を、半導体基板の基板面から所定の範囲内に抑制することが可能である。従って、コントロールゲート電極あるいはフローティングゲート電極と一定の距離を保った状態でコンタクトプラグを形成することができるため、これらの間にショートが発生するという問題を防ぐことができる。
又、本発明に係る半導体装置の製造方法は、両ゲート電極間の対向面積を増大するために絶縁膜に対する絶縁破壊処理を行う必要がなく、ゲート酸化膜に対してストレスが生じることがない。このため、完成後の半導体装置において、第1ゲート電極膜が構成するフローティングゲート電極に蓄積された電荷がゲート酸化膜を介して容易に脱出するということがなく、データ保持特性の優れた半導体装置を実現することができる。
又、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1の特徴に加えて、前記第3工程において形成する前記第1ゲート電極膜の膜厚が、前記第2工程終了時において形成されている前記第1絶縁膜の突出部の高さよりも小さく、且つ、隣接する2つの前記第1絶縁膜の間隔の2分の1よりも小さいことを第2の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第2の特徴によれば、前記第3工程終了時において確実に前記第1凹部を形成することができる。
本発明によれば、フローティングゲート電極の膜厚を厚くすることなく高いカップリング比の実現が可能で、且つ、データ保持特性に優れ、高集積化に適した半導体装置の製造方法が提供される。
以下において、本発明に係る半導体装置の製造方法(以下、適宜「本発明方法」と称する)の実施形態について図1〜図6の各図を参照して説明する。尚、以下の各図に示される概略構成図は、あくまで模式的に図示されたものであり、実際の構造の寸法比と図面の寸法比は必ずしも一致するものではない。又、背景技術の項で参照した図7並びに図8と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明する。
図1は、本発明方法によって製造される半導体装置の概略断面構造図である。図1は、図7と同様、フローティングゲート電極およびコントロールゲート電極を有する半導体装置(不揮発性半導体記憶装置)に関するものであり、コントロールゲート電極が形成される延伸方向に平行な面で切断した断面図である。
図1に示される半導体装置20は、トレンチ構造が形成された半導体基板1上に、当該トレンチ内を充填するように成膜され、半導体基板1の表面より上方に突出した素子分離用の絶縁膜6(以下、適宜「第1絶縁膜6」と記載)、ゲート酸化膜7、フローティングゲート電極8を構成する電極膜(以下、適宜「第1ゲート電極膜8」と記載)、コントロールゲート電極11を構成する電極膜(以下、適宜「第2ゲート電極膜11」と記載)、及び、第1ゲート電極膜8と第2ゲート電極膜11の間に介在するONO膜(第2絶縁膜に相当)10を有する。
第1ゲート電極膜8は、隣接する2つの第1絶縁膜6間の領域において、端部が上方に突出し、その間に凹部を有して形成されている。そして、この凹部を有する第1ゲート電極膜8を覆うようにONO膜10が形成されており、これによって、当該ONO膜10で底面と内側壁が覆われた凹部15が形成されている。そして、第2ゲート電極膜11によって当該凹部15内が充填されている。
更に、第1ゲート電極膜8は、第1絶縁膜6の突出部とその上面の上方領域を挟んで隣接する第1ゲート電極膜8と分離している。当該領域において、底面を構成する第1絶縁膜6及び内側壁を構成する第1ゲート電極膜8を覆うようにONO膜10が形成され、これによって当該ONO膜10で底面と内側壁が覆われた凹部16が形成される。そして、第2ゲート電極膜11によって当該凹部16内が充填されている。つまり、第2ゲート電極膜11は、凹部15及び16内において、下方に突出した凸部を有して形成される。
このように構成されることで、第1絶縁膜6の上面の上方領域以外を除く領域(凹部15内を含む)においては、ONO膜10を介して第2ゲート電極膜11と第1ゲート電極膜8とが半導体基板1の基板面に平行な方向に対向し、更に凹部15及び凹部16内においては基板面に垂直な方向に対向する。これにより、第1ゲート電極膜8と第2ゲート電極膜11の対向面積が、第1ゲート電極膜8と半導体基板1との対向面積よりも大きくなり、カップリング比を増大させることができる。従って、素子の微細化が進んでも大きなカップリング比を容易に確保できる。
以下、図2〜図6を参照して、本発明方法の説明を行う。図2及び図3は、本発明方法を用いて半導体装置20を製造する際の工程断面図を模式的に示したものであり、工程毎に図2(a)〜(f)、及び図3(a)〜(e)に分けて図示している(紙面の都合上2図面に分かれている)。また、図4は本発明方法の製造工程をフローチャートにしたものであり、以下の文中の各ステップは図4に示されるフローチャートの各ステップを表すものとする。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板1上にシリコン酸化膜2、シリコン窒化膜3を全面に堆積する(ステップ#1)。このとき、シリコン酸化膜2は拡散炉によって熱酸化法で成膜し、シリコン窒化膜3は減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法で成膜するものとして良い。
尚、ステップ#1において堆積するシリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3の総膜厚は、後のステップ#6に係るゲート酸化膜7の成膜工程終了後においても第1絶縁膜6が突出部6aを有する(図2(f)参照)ように、ステップ#6で成膜するゲート酸化膜7の膜厚よりも十分厚いものとする。
次に、図2(b)に示すように、シリコン窒化膜3上の所定領域に、ステッパー・スキャナー等の露光装置を用いてフォトリソグラフィ法によってパターニングされたフォトレジスト膜4を形成する(ステップ#2)。本ステップ#2では、次のステップ#3において半導体基板1に対してエッチングを行うことでトレンチ孔5を形成する領域以外の領域上部にフォトレジスト膜4を残存させる。尚、フォトリソグラフィ工程において照射される光の反射を抑制すべく、シリコン窒化膜3上に有機BARC(Bottom Anti-Reflective Coating)材料、あるいはポリシリコン材料で構成される反射防止膜を堆積しても良い。この場合であっても、フォトレジスト膜4を剥離後、半導体基板1に対するエッチング処理の開始前に当該堆積された反射防止膜を除去することができるため、以後の工程に影響を与えることはない。
次に、図2(c)に示すように、ステップ#2において形成したフォトレジスト膜4をマスクとして、シリコン窒化膜3、シリコン酸化膜2をプラズマエッチング法によりエッチング処理し、その後、フォトレジスト膜4を剥離した後に残存しているシリコン窒化膜3をマスクとして半導体基板1に対してエッチング処理を行ってトレンチ孔5を形成する(ステップ#3)。
次に、高密度プラズマCVD法(High Density Plasma CVD)法によりシリコン酸化膜(HDP膜、以下では「第1絶縁膜6」と記載)を蒸着させ、トレンチ孔5内を完全に充填させる(ステップ#4)。その後、更にCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、トレンチ孔5周辺のシリコン窒化膜3の表面が露出するまで研磨処理を行う(図2(d)参照)。
上述したステップ#1〜#4に係る工程は、いわゆるSTI(Shallow Trenchi Isolation)法と呼ばれる公知のトレンチ分離方法を用いて行われる製造プロセスと同じである。尚、ステップ#3に係るトレンチ形成工程終了後、第1絶縁膜6を充填する前に、拡散炉を用いて10〜50nm程度の酸化膜を成長させる工程を有しても良い。かかる工程を行うことで、ステップ#3に係るエッチング処理によって高さ位置の異なる部分に生じる角部の形状が丸められ、当該角部に電界が集中するのを防止することができる。
次に、図2(e)に示すように、高温に加熱したリン酸等の薬液を用いてシリコン窒化膜3の除去を行い、更に高温に加熱したフッ酸等の薬液を用いてシリコン酸化膜2の除去を行うことで、半導体基板1の基板面を露出させる(ステップ#5)。これにより、第1絶縁膜6の上面と、半導体基板1の基板面との高さ位置が相違し、第1絶縁膜6が突出する(突出部6a)。
次に、図2(f)に示すように、拡散炉を用いて半導体基板1の基板面を酸化させることで、膜厚10nm程度のシリコン酸化膜7(以下、「ゲート酸化膜7」と記載)を成長させる(ステップ#6)。このゲート酸化膜7は、後の工程で形成されるフローティングゲート電極8に対して不純物拡散領域から電子を取り込み、若しくは、フローティングゲート電極8から不純物拡散領域に対して電子を引き抜く際の電子の通り道を形成し、いわゆるトンネル酸化膜を構成する。
上述したように、ステップ#1においてシリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3の総膜厚を、ゲート酸化膜7の膜厚よりも十分厚膜としている。このため、ステップ#5終了後において突出する第1絶縁膜6の突出部6aの高さは、ゲート酸化膜7の膜厚よりも十分高い。従って、ステップ#6においてゲート酸化膜7を成膜した後であっても、依然として第1絶縁膜6の上面は突出しており、突出部6aが形成されている。
尚、ステップ#5終了後(半導体基板1の基板面を露出させた後)、ステップ#6に係るゲート酸化膜7の形成工程前に、拡散炉を用いて膜厚20nm程度のシリコン酸化膜を半導体基板1の基板面に形成した後、当該形成されたシリコン酸化膜を除去する工程を更に行うものとしても良い。かかる工程は、犠牲酸化法と呼ばれる方法であり、当該工程を実行後にゲート酸化膜7を形成することで、ゲート酸化膜7の膜質を向上させる効果を有する。
更に、ステップ#5終了後、ステップ#6に係るゲート酸化膜7の形成工程前に、図示しないウェル領域形成並びに表面濃度調整のためのフォトマスク工程、イオン注入工程を行うものとしても良い。
次に、図3(a)に示すように、ポリシリコンで構成される導電性材料膜(以下、「第1ゲート電極膜8」と記載)をCVD法により例えば膜厚10nm程度で成膜する(ステップ#7)。これにより、ゲート酸化膜7の上面、並びに第1絶縁膜6の突出部6aの上面及び側面が第1ゲート電極膜8で覆われる。
尚、本ステップ#7において成膜する第1ゲート電極膜8の膜厚は、本ステップ#7終了後において、隣接する2つの第1絶縁膜6間に底面及び内側壁を第1ゲート電極膜8とする凹部13(第1凹部に相当)が形成される範囲内に設定される。
図5は、図3(a)の拡大図であり、ステップ#7において成膜する第1ゲート電極膜8の膜厚を説明するための図である。
図5に示すように、ステップ#6終了時点で突出している第1絶縁膜6の突出部6aの突出高さをkとすると、この突出高さkよりも大きい膜厚で第1ゲート電極膜8を成膜した場合には、凹部13内が完全に第1ゲート電極膜8で充填されてしまうため、ステップ#7終了後に凹部13が形成されない。即ち、本ステップ#7で成膜する第1ゲート電極膜8の膜厚dは、d<kを満たす必要がある。
更に、ステップ#6終了時点で突出している、隣接する2つの第1絶縁膜6の突出部6a間の間隔をWとすると、膜厚dを2倍した値「2d」が前記間隔Wよりも大きい場合には、やはり凹部13内が完全に第1ゲート電極膜8で充填されてしまう。従って、本ステップ#7で成膜する第1ゲート電極膜8の膜厚dは、2d<Wを満たす必要があり、言い換えれば膜厚dは、d<W/2を満たす必要がある。
以上をまとめると、ステップ#7において成膜する第1ゲート電極膜8の膜厚を、ステップ#6終了時点で突出している第1絶縁膜6の突出部6aの高さよりも小さく、且つ、隣接する2つの第1絶縁膜6の突出部6a間の間隔の2分の1よりも小さい値に設定することで、ステップ#7終了後において、隣接する2つの第1絶縁膜6間に、底面及び内側壁を第1ゲート電極膜8とする凹部13を形成することができる。
次に、図3(b)に示すように、第1絶縁膜6の突出部6aの上面の高さ位置よりも上方に形成された第1ゲート電極膜8を選択的に除去する(ステップ#8)。具体的には、フォトリソグラフィ法によってパターニングされたレジスト膜で非エッチング領域をマスクした状態でエッチングを行う。又、別の方法としては、第1絶縁膜6の突出部6aの上面の高さ位置に達するまでCMP法によって全体の表面を平坦化することで実現しても構わない。
本ステップ#8の終了によって、第1絶縁膜6の上面が露出される。一方で、図3(b)に示すように、依然として凹部13は形成されている。即ち、本ステップ#8によって、凹部13を有した第1ゲート電極膜8が複数に分離される。
次に、図3(c)に示すように、フッ酸等の薬液を用いて第1絶縁膜6に対してウェットエッチングを行い、上面の高さ位置を後退させる(ステップ#9)。このとき、少なくとも第1絶縁膜6の上面の高さ位置が第1ゲート電極膜8の底面位置よりも上方となるような範囲内のエッチング量とする。これは、仮に第1絶縁膜6の上面が第1ゲート電極膜8の底面位置よりも下方に位置した場合、後の工程で第1ゲート電極膜8に対してパターニングを行ってフローティングゲート電極を形成する際に、当該パターニング処理が困難となるため、かかる事態を回避することを目的とするものである。尚、ウェットエッチングのバラツキも考慮し、エッチング量が最大となったときでも、第1絶縁膜6の上面の高さ位置が第1ゲート電極膜8の底面位置よりも上方となるよう、エッチング条件を設定する。
本ステップ#9によって、第1絶縁膜6を底面とし第1ゲート電極膜8を内側壁とする凹部14(第2凹部に相当)が形成される。
次に、図3(d)に示すように、凹部13及び14を完全には充填しない範囲内の膜厚で全面にONO膜10を成膜する(ステップ#10)。本ステップ#10は、例えば、拡散炉を用いて第1ゲート電極膜8上にシリコン酸化膜を成長させた後、CVD法によりシリコン窒化膜、シリコン酸化膜(HTO膜)を順次成膜することで行う。本ステップ#10で成膜されたONO膜10により、第1ゲート電極膜8(フローティングゲート電極)内に取り込まれた電子が、後の工程で形成される第2ゲート電極膜11(コントロールゲート電極)に脱出するのを防止する効果を有する。本ステップ#10終了後においても、依然として凹部15及び16が形成されている。
次に、図3(e)に示すように、ポリシリコンで構成される電極膜(以下、「第2ゲート電極膜11」と記載)をCVD法により全面に堆積する(ステップ#11)。これにより、ステップ#10終了時に形成されていた凹部15及び16が完全に充填され、この結果、当該凹部15及び16の形成位置において、第2ゲート電極膜11が下向きに突出する凸部を有する形状を有する。その後、第2ゲート電極膜11及び第1ゲート電極膜8を同時にパターニングすることで、コントロールゲート電極とフローティングゲート電極を形成する。
尚、ステップ#8において、第1ゲート電極膜7の一部を選択的に除去した後、ステップ#10に係るONO膜10の成膜工程前に、フォトマスク工程及びエッチング工程を行うことにより、第1ゲート電極膜7のパターニング処理を行ってフローティングゲート電極を形成するものとしても構わない。この場合、ステップ#11の終了後、第2ゲート電極膜11のみをパターニングすることでコントロールゲート電極を形成する。
その後は、従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法に準じる。即ち、これらのゲート電極をマスクとして不純物イオン注入を行うことでソース・ドレイン領域を形成した後、層間絶縁膜を堆積する。そして、ソース・ドレイン領域上の所定領域にコンタクトホールを形成した後、当該コンタクトホール内にタングステン(W)等の金属膜を充填して、ソース・ドレイン領域との電気的接続のための配線層を形成する。必要に応じて、層間絶縁膜形成工程と配線層形成工程を複数回行って多層配線構造としても良い。
又、必要に応じて、コントロールゲート電極、ソース・ドレイン領域を形成後、コバルト(Co)、チタン(Ti)等の高融点金属をスパッタリング法により堆積した後、ランプアニール装置などを使用して1分程度の熱処理(Coであれば450〜530℃程度、Tiであれば650〜700℃程度)を行って、コントロールゲート電極並びにソース・ドレイン領域の表面に金属サリサイド層を形成し、硫酸、過酸化水素等の薬液を用いて未反応の高融点金属を除去した後、30秒程度の熱処理(Co,Tiいずれも650〜700℃程度)を行って形成されたサリサイド層の相転移を行う工程を追加しても良い。このようにすることで、配線層とソース・ドレイン領域との接触抵抗を低減させることができる。
尚、上記サリサイドの代わりに、ステップ#11に係る第2ゲート電極膜11の堆積工程終了後、タングステンシリサイドを堆積する工程を行っても良い。
上述したステップ#1〜#11の各工程を経ることで、図1に示されるような、大きなカップリング比が確保できる本発明装置20を製造することができる。
又、第1絶縁膜6の形成位置は、ステップ#2におけるフォトレジスト膜4のマスク位置によって定まり、第1ゲート電極膜8の形成位置は、この第1絶縁膜6の形成位置によって定まり、更に、凹部15及び16の形成位置は、第1絶縁膜6の形成位置及び第1ゲート電極膜8の堆積膜厚によって定まる構成である。即ち、予めステップ#2において素子分離領域形成のための位置合わせを行っておけば、ステップ#7における第1ゲート電極膜8の堆積膜厚に応じて、凹部15及び16の形成位置を自己整合的に定められる。従って、アライメント精度を考慮することなく、凹部15及び16を形成することができるため、微細なレイアウトルールに対しても適用が可能である。
更に、本発明方法によれば、ステップ#8に係る第1ゲート電極膜8に対する選択的除去工程、及びステップ#9に係る第1絶縁膜6に対するエッチバック工程を行うことで凹部15及び16を形成することができるため、予め十分な膜厚の第1ゲート電極膜8を成膜する必要がない。このため、第2ゲート電極膜11の成膜表面の高さ位置を、半導体基板1の基板面から所定の範囲内に抑制することが可能である。従って、コントロールゲート電極あるいはフローティングゲート電極と一定の距離を保った状態でコンタクトプラグを形成することができるため、これらの間にショートが発生するという問題を防ぐことができる。
また、両ゲート電極間の対向面積を増大するために絶縁膜に対する絶縁破壊処理を必要としないため、ゲート酸化膜7に対してストレスが生じることがない。このため、書き込み状態の下で第1ゲート電極膜(フローティングゲート電極)8に蓄積された電荷がゲート酸化膜7を介して容易に脱出するということがなく、データ保持特性の優れた不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
尚、上記実施形態では、ステップ#8において、第1絶縁膜6の突出部6aの上面より高さ位置が高い第1ゲート電極膜8を選択的に除去することで第1ゲート電極膜8の上面と突出部6aの上面をそろえる構成とした。本ステップ#8は、このような方法に限られず、少なくとも突出部6aの上面の上方に形成されている第1ゲート電極膜8を選択的に除去する構成であれば良い。即ち、ステップ#8終了時において、図3(b)に示すような構成に替えて例えば図6(a)に示すような構成としても構わない。この場合、フォトリソグラフィ法によって非エッチング領域をマスクした状態でエッチングを行うことで実現できる。図6(a)の構成の後、上記ステップ#9〜#11を経ることで、図6(b)に示す構成の半導体装置を実現することができる。図6(b)の場合においても、図1と同様、底面及び内側壁がONO膜10で囲まれた凹部15及び16を有する構成を実現できるため、かかる第2ゲート電極膜11によって凹部内を充填することで、カップリング比の増大が図られる。
本発明方法によって製造される半導体装置の概略断面図 本発明方法に基づいて半導体装置を製造する際の工程断面図の一部 本発明方法に基づいて半導体装置を製造する際の工程断面図の別の一部 本発明方法の製造工程を順に示すフローチャート 本発明方法に基づいて半導体装置を製造する際の一工程に係る概略断面図 本発明方法に基づいて半導体装置を製造する際の一工程に係る別の概略断面図 従来の不揮発性半導体記憶装置の概略断面図 従来の不揮発性半導体記憶装置の別の概略断面図
符号の説明
1: 半導体基板
2: シリコン酸化膜
3: シリコン窒化膜
4: フォトレジスト膜
5: トレンチ孔
6: 第1絶縁膜
6a: 第1絶縁膜の突出部
7: ゲート酸化膜
8: 第1ゲート電極膜(フローティングゲート電極)
10: 第2絶縁膜(ONO膜)
11: 第2ゲート電極膜(コントロールゲート電極)
13、14、15、16: 凹部
20: 本発明方法によって製造された半導体装置
31: 不純物拡散領域(ソース・ドレイン領域)
32: サイドウォール絶縁膜
33: サイドウォール絶縁膜
34: 層間絶縁膜
35: コンタクトプラグ
36: 配線
50: 従来方法によって製造された半導体装置
51: 従来方法によって製造された半導体装置

Claims (2)

  1. 2つのゲート電極膜が絶縁膜を介して積層したMOSFET構造を有してなる半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板の一部領域に、基板表面より突出する第1絶縁膜を形成する第1工程と、
    前記第1工程終了後、ゲート酸化膜を前記半導体基板の露出面に形成する第2工程と、
    前記第2工程終了後、前記ゲート酸化膜、並びに前記第1絶縁膜の突出部の上面と側面を覆うように、全面に導電性の第1ゲート電極膜を形成することで、隣接する前記第1絶縁膜間に底面及び内側壁が前記第1ゲート電極膜で覆われた第1凹部を形成する第3工程と、
    前記第3工程終了後、少なくとも前記第1絶縁膜の突出部の上面の上方に形成された前記第1ゲート電極膜を選択的に除去する第4工程と、
    前記第4工程終了後、前記第1絶縁膜の上面位置が前記第1ゲート電極膜の底面位置より低くならない範囲内で前記第1絶縁膜に対してエッチング処理を施して、底面が前記第1絶縁膜、内側壁が前記第1ゲート電極膜からなる第2凹部を形成する第5工程と、
    前記第5工程終了後、前記第1凹部及び前記第2凹部を完全には充填しない範囲内の膜厚で全面に第2絶縁膜を形成した後、全面に導電性の第2ゲート電極膜を形成する第6工程と、
    前記第6工程終了後、前記第2ゲート電極膜をパターニングした後、ソース・ドレイン領域を形成する第7工程と、を有し、
    前記第4工程が、前記第1ゲート電極膜上に膜を形成することなく、前記第1絶縁膜の突出部の上面の高さ位置に達するまで平坦化処理を行うことで、前記第1絶縁膜の突出部の上面を露出させると共に、前記第1凹部を有した前記第1ゲート電極膜を複数に分離する工程であり、
    前記第5工程が、前記第4工程で露出した前記第1絶縁膜の上面が、周囲の前記第1ゲート電極膜の上面に対して後退するように、前記第1絶縁膜を選択的にウェットエッチングする工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第3工程において形成する前記第1ゲート電極膜の膜厚が、前記第2工程終了時において形成されている前記第1絶縁膜の突出部の高さよりも小さく、且つ、隣接する2つの前記第1絶縁膜の間隔の2分の1よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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